JPH04265280A - セラミックスの電気接合用接合剤 - Google Patents

セラミックスの電気接合用接合剤

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JPH04265280A
JPH04265280A JP40575890A JP40575890A JPH04265280A JP H04265280 A JPH04265280 A JP H04265280A JP 40575890 A JP40575890 A JP 40575890A JP 40575890 A JP40575890 A JP 40575890A JP H04265280 A JPH04265280 A JP H04265280A
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高井 博史
Shinji Numano
沼野 真志
Hisakiyo Hoshino
星野 久清
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、セラミックスの電気接
合法に用いられる接合剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】特開昭62−65985号公報及び特開
昭62−65986号公報には、被接着体セラミックス
の間に高温において導電性を有する接合剤を介在させ、
接合面をガス炎によって加熱するとともに接合剤に電流
を流してジュール熱によって接合部分のセラミックスを
短時間に加熱することにより、セラミックスを相互に溶
着して強固に接合するセラミックスの電気接合技術が開
示されている。
【0003】特開昭62−65986号公報には、接合
強度を高める接合剤として、カオリン、Al2 O3 
,SiO2 等のガラス成分を主成分として、銅、ニッ
ケル等の酸化物、硫化物または塩化物、ランタン,イン
ジウム等の希土類元素の酸化物、モリブデン,マンガン
等の金属、フッ化カルシウム、フッ化ナトリウム等のフ
ッ化物等の導電成分を適宜配合した公知の接合剤を用い
ることができると記載されている。そして具体的には、
フッ化カルシウムを導電性付与剤として用いた接合剤を
、窒化珪素セラミックスの電気接合法で用いると、所定
の接合強度が得られることが開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
接合剤では下記の問題があった。
【0005】1)金属等の高導電性成分を添加した接合
剤では、金属の添加量が少ないと十分な導電性が得られ
ずに、電流が接合面の局所に集中して接合面全体を加熱
できず、加熱状態が不安定となって、接合状態の再現性
が得られない。逆に金属の添加量が多くなると、導電性
が高くなり過ぎて低電流では十分な発熱が得られなくな
る。そこで発熱量を増やすために、大電流を流すと、電
極と接合剤との接触が不安定なために、電極が過加熱さ
れたり、アークが発生し、母材そのものが破損する事態
も生じる。このように金属等の高導電性成分を添加した
接合剤は、再現性と安定した発熱とを得難い問題がある
【0006】2)フッ化物を導電性成分とした接合剤は
、現在のところ再現性及び安定性でも最もよい結果が得
られている接合剤である。しかしながらフッ化物は、接
合後の接合層(珪酸塩ガラス)において、2価の酸素イ
オン部に同じ大きさのマイナス1価のフッ素イオンが置
換するため、高温での粘性が低くなり、接合部の高温強
度を低下させる問題がある。また接合時に有害なフッ素
ガスまたはフッ素化合物が発生して、治具が腐蝕したり
、人体に悪影響を及ぼす問題がある。
【0007】3)銅、ニッケル等の酸化物、硫化物また
は塩化物、ランタン,インジウム等の希土類元素の酸化
物を導電性成分として用いる接合剤は、まだ十分な検討
がなされておらず、再現性及び安定性に問題があるもの
も少なくない。
【0008】本発明の目的は、上記問題を解決した接合
剤を提供することにある。また高温においてもある程度
の接合強度を安定して得られる接合剤を提供することに
ある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者の研究によると
、アルカリ土類金属の酸化物が導電性成分として優れて
いることが判明した。またアルカリ土類金属の酸化物と
Al2 O3 及びSiO2 (ガラス成分)の少なく
とも一種と、Y2 O3 及びSi3 N4 の少なく
とも一種とを適宜に配合することにより、高温強度の高
い接合剤が得られることが判明した。更に、アルカリ土
類金属の酸化物と遷移金属の酸化物とを適宜に配合する
ことによってもある程度高温強度の高い接合剤が得られ
ることが判明した。
【0010】請求項1は、アルカリ土類金属の酸化物が
導電性成分として用いる。
【0011】請求項2の電気接合用接合剤は、CaOを
15〜50重量%、Al2 O3 を50〜85重量%
含んで構成される。
【0012】請求項3の接合剤では、CaOを15〜5
0重量%、Al2 O3 を10重量%以上、SiO2
 を10重量%以上含んで構成される。
【0013】請求項4の電気接合用接合剤は、MgOを
10〜45重量%、Al2 O3 を55〜90重量%
含んで構成される。
【0014】請求項5の電気接合用接合剤は、MgOを
10〜45重量%、Al2 O3 を10重量%以上、
SiO2 を10重量%以上含んで構成される。
【0015】請求項6の電気接合用接合剤は、CaOを
15〜50重量%、Al2 O3 を10重量%以上、
Y2 O3 を10〜55重量%含んで構成される。
【0016】請求項7の電気接合用接合剤は、CaOを
15〜50重量%、Al2 O3 を10重量%以上、
SiO2 を10重量%以上、Y2 O3 10〜55
重量%含んで構成される。
【0017】請求項8の電気接合用接合剤は、MgOを
10〜45重量%、Al2 O3 を10重量%以上、
Y2 O3 を10〜55重量%含んで構成される。
【0018】請求項9の電気接合用接合剤では、MgO
を10〜45重量%、Al2 O3 を10重量%以上
、SiO2 を10重量%以上、Y2 O3 を10〜
55重量%含んで構成される。
【0019】請求項10の電気接合用接合剤は、CaO
を15〜50重量%、Al2 O3 を10重量%以上
、Si3 N4 を15〜45重量%含んで構成される
【0020】請求項11の電気接合用接合剤は、CaO
を15〜50重量%、Al2 O3 を10重量%以上
、SiO2 を10重量%以上、Si3 N4 を15
〜45重量%含んで構成される。
【0021】請求項12の電気接合用接合剤は、MgO
を10〜45重量%、Al2 O3 を10重量%以上
、Si3 N4 を15〜45重量%含んで構成されて
いる。
【0022】請求項13の電気接合用接合剤では、Mg
Oを10〜45重量%を含み、Al2 O3 を10重
量%以上、SiO2 を10重量%以上、10〜50重
量%のSi3 N4 とから構成されている。
【0023】請求項14の電気接合用接合剤は、アルカ
リ土類金属の酸化物と、Al2  O3 及びSiO2
 の少なくとも一種と、Y2 O及びSi3 N4 の
少なくとも一種とから構成されている。
【0024】請求項15の電気接合用接合剤は、MgO
を40〜90重量%、NiOを10〜60重量%含んで
構成されている。
【0025】請求項16の電気接合用接合剤は、MgO
を25〜80重量%,MnOを20〜75重量%含んで
構成されている。
【0026】請求項17の電気接合用接合剤は、MgO
を30〜90重量%、ZrO2 を10〜70重量%含
ん構成されている。
【0027】請求項18の電気接合用接合剤は、MgO
を40〜90重量%,ZnOを10〜60重量%含んで
構成されている。
【0028】請求項19の電気接合用接合剤は、MgO
を50〜90重量%、TiO2 を10〜50重量%含
んで構成されている。
【0029】
【作用】アルカリ土類金属の酸化物は、ある程度導電性
にすぐれ、しかも先願のフッ化物を導電性成分として用
いた場合と同様に再現性及び安定性の点でも優れている
。また、フッ化物でないために接合時に有毒なガスが発
生することもなく、接合後の接合層にフッ素が混入する
ことがなく、高温での粘性の向上により高温強度が上が
る。
【0030】請求項2及び3の接合剤は、CaOを導電
性成分とし、他にAl2 O3 または、これにSiO
2 とを配合する。Caは高温で動きやすくなるため、
Ca0が50重量%より多くなると接合部の軟化温度が
低下する。またCaの導電性は、必ずしも高くなく、C
aOの添加量が15重量%より少なくなると、通電状態
が悪化して接合不良が生じる。この範囲であれば、請求
項2の接合剤のように、Al2 O3 単体と組合せる
と、常温から1000℃まで200Mpa以上の強度を
得ることができる。Al2 O3 は、接合層の構造を
強化し、軟化温度を高める作用を果たす。SiO2 は
接合剤の被接合体への濡れを促進する作用を果たす。
【0031】また、Al2 O3 及びSiO2 のガ
ラス成分と組合せる場合でも、CaOの添加量は15〜
50重量%でよく、その場合にはAl2 O3 を10
重量%以上とし、SiO2 を10重量%以上とすれば
、常温〜900℃で300Mpa以上、1000℃で2
50Mpa以上の強度を得ることができる。Al2 O
3 とだけ組合せた場合(請求項2)と比べて、SiO
2 を更に加えたものは、常温及び高温とも強度が上が
る。
【0032】請求項4及び5の接合剤は、MgOを導電
性成分とし、他にAl2 O3 または、これにSiO
2 とを配合する。Mgは高温で動きやすく、MgOが
45重量%より多くなると接合部の軟化温度が低下し、
またMgOの添加量が10重量%より少なくなると、導
電性の低下により通電状態が悪化して接合不良が生じる
。MgOが10〜45重量%の範囲であれば、Al2 
O3 単体と組合せても常温〜900℃まで250Mp
a以上の強度を得ることができる。更に、Al2 O3
 とSiO2 のガラス成分と組合せる場合でも、Mg
Oの添加量は10〜45重量%でよく、その場合にAl
2 O3 を10重量%以上とし、SiO2 を10重
量%以上とすれば、常温〜900℃まで300Mpa以
上の強度を得ることができる。
【0033】請求項6ないし9の接合剤は、CaOまた
はMgOを導電性成分とし、他にAl2 O3 とSi
O2 とを配合したものに、Y2 O3 を添加する。 Y2 O3 を添加すると、接合後の接合層(珪酸塩ガ
ラス)は珪酸網目状骨格の中にYが入り込む構造となる
ため、接合層の弾性率が増加する。その結果、Y2 O
3 を添加しない請求項2〜5の接合剤に比べて、接合
強度を更に増加させることができる。Y2 O3 の添
加量を単に多くすれば、接合層の強度が増加するという
わけではなくYが接合層(珪酸塩ガラス)に入り過ぎる
と、珪酸網目状組織を切っていくため軟化点が下がり高
温強度を低下させてしまう。また他の成分と反応して作
られる接合層の特性によって接合部の強度は決まる。効
果を得るためのY2 O3 の添加量は、CaOとAl
2 O3 とY2 O3 とからなる場合には、10〜
55重量%の範囲に限られる。またCaOとAl2 O
3 とSiO2 とY2 O3 とからなる場合も、Y
2 O3 の量は10〜55重量%の範囲に限られる。 更に導電性成分としてMgOを用いる場合も同様である
【0034】請求項10ないし13の接合剤では、Ca
O及びMgOを導電性成分とし、他にAl2 O3 と
SiO2 とを配合したものにSi3 N4 を添加す
る。添加されるSi3 N4 は、接合層をオキシナイ
トライド化し熱膨張係数を母材の熱膨脹係数に近付け且
つ接合層の弾性率を上げて接合層の強度を増加させる。 その結果、Si3 N4 を添加しない請求項2〜5の
接合剤に比べて、接合強度を更に増加させることができ
る。Si3 N4 の添加量の増減による強度の増加に
は一定の傾向は見られず、添加量を多くし過ぎると通電
状態が悪化し良好な接合体は得られない。これはSi3
 N4 が非常に安定な物質であるからだと考えられる
。しかしながら実験から、効果を得られるSi3 N4
 の添加量は、CaOとAl2 O3 とSi3 N4
 とからなる場合には、15〜45重量%の範囲に限ら
れる。またCaOとAl2 O3 とSiO2 とSi
3 N4 とからなる場合、あるいは、更に導電性成分
としてMgOを用いる場合等の全ての場合においてSi
3 N4 の量は15〜45重量%の範囲に限られる。
【0035】請求項14の接合剤では、MgO,CaO
などのアルカリ金属土類酸化物を導電性成分とし、Al
2 O3 及びSiO2 の少なくとも1種とを配合し
たものに、Si3 N4 とY2 O3 を添加したも
ので、請求項6〜9の効果と請求項10〜13の効果が
発揮される。また接合層中に添加されたSi3 N4 
粒が分解せずに粒として残る場合に、Y2 O3 は接
合層中のSi3 N4 粒と珪酸塩ガラスとを強固に接
着する。従って請求項6〜13より更に接合体強度が向
上する。
【0036】請求項2〜14は、アルカリ土類金属の酸
化物以外の主成分としてAl2 O3 及びSiO2 
といったガラス成分を用いているが、このガラス成分の
代わりに遷移金属の酸化物を用いても接合は可能であり
、配合を適宜にすることによって比較的高温強度を維持
することができる。
【0037】請求項15〜19の接合剤は、MgOを導
電性成分とし、他にNiO,MnO,ZrO2 ,Zn
O,TiO2 といった遷移金属の酸化物の一つを配合
したものである。各接合剤のMgOの重量%範囲は、M
gOの量がその最小重量%未満であると導電性が低下し
て接合不良を生じ、その最大重量%を越えると接合部の
軟化温度が低下することから限定されている。遷移金属
の酸化物は、Al2 O3 と同様に、接合層の構造を
強化し、軟化温度を高める作用を果たす。各接合剤の遷
移金属酸化物の重量%範囲は、900℃まで常温強度を
保持できる範囲である。限定の範囲を外れると、900
℃まで常温強度を保持することができなくなる。請求項
15〜19の接合材を用いて接合した接合部は、珪酸塩
ガラスを主体としてなっていることから、請求項6,7
,8,9のようにY2 O3 を添加したり、或いは請
求項10,11,12,13のようにSi3 N4 を
添加したり、或いは請求項14のようにY2 O3 及
びSi3 N4 を添加すると強度が更に向上する。
【0038】
【実施例】以下各請求項に記載の発明の実施例について
詳細に説明する。
【0039】以下の各実施例において、接合剤は所定の
成分で配合された材料を、アセトン,トルエン等の有機
バインダーと均一に混練してペースト状にしたものを用
いた。そして強度試験(曲げ試験)に用いる試験用接合
体は、予め15mm×15mm×20mmの2ケの窒化
珪素セラミックス角材を接合剤で接合して接合体を作り
、この接合体から3mm×4mm×40mmの角棒(J
IS片)を切り出して得た。接合剤の量は、接合面積当
たり50mg/cm2 となるようにした。強度試験は
、この角棒を上部スパン10mm、下部スパン30mm
、荷重速度0.5mm/min の条件下で曲げる4点
曲げ試験で行った。結果は10本の角棒について4点曲
げ試験を行った平均値を、Mpa(メガパスカル)の単
位で示してある。
【0040】電気接合は、プロパンと酸素の混合ガス炎
により接合部を加熱し、予熱温度が850℃〜900℃
となるようにした後、接合剤部に電流を0.6〜1Aの
範囲で流し、電極を5cm/min の速度で移動させ
ることにより接合面全体を加熱して行った。
【0041】(実施例1)表1の配合比率で、Ca0及
びAl2 O3 を配合し、常温、900℃及び100
0℃の条件で強度試験を行った。この実施例によれば、
請求項に記載の配合比率の範囲で、常温から1000℃
まで、200Mpa以上の強度を維持できる。なお表に
ついては、デ―タが多いため発明の効果の欄の後にまと
めて記載する。 (実施例2)表2の配合比率で、Ca0、Al2 O3
 及びSiO2 を配合し、常温、900℃及び100
0℃の条件で強度試験を行った。この実施例によれば、
請求項に記載の配合比率の範囲で、常温〜900℃の範
囲で300Mpa以上、そして1000℃でも250M
pa以上の強度を得ることができる。実施例1の場合と
比べれば、SiO2 が入ることにより、高温強度が増
加することが判るであろう。
【0042】(実施例3)表3の配合比率で、Mg0及
びAl2 O3 を配合し、常温及び900℃の条件で
強度試験を行った。この実施例によれば、請求項に記載
の配合比率の範囲で、常温から900℃まで、250M
pa以上の強度を維持できる。
【0043】(実施例4)表4の配合比率で、Mg0、
Al2 O3 及びSiO2 を配合し、常温及び90
0℃の条件で強度試験を行った。この実施例によれば、
請求項に記載の配合比率の範囲で、常温から900℃ま
で300Mpa以上の強度を維持できる。また実施例3
の場合と比べると、SiO2 が入ることにより、常温
及び高温において強度が増加することが判るであろう。
【0044】(実施例5)表5に記載の配合比で、Ca
O、Al2 O3 及びY2 O3 を配合して接合剤
を作り、常温及び1000℃の条件で強度試験を行った
。この実施例によれば、請求項に記載の配合比率の範囲
で、常温から1000℃まで、300Mpa以上の強度
を維持できる。なおSiO2 を添加する実施例2の場
合と比べれば、Y2 O3 を添加することにより、広
い範囲で常温及び高温における強度を増加させることが
できるのが判るであろう。
【0045】(実施例6)表6ないし表8に示すように
、CaO、Al2 O3 、SiO2 及びY2 O3
 を配合して接合剤を作り、常温及び1000℃の条件
で強度試験を行った。この実施例によれば、請求項に記
載の配合比率の範囲で、常温から1000℃まで、35
0Mpa以上の強度を維持できる。SiO2 が添加さ
れない実施例5の場合と対比すると、本実施例によれば
常温及び高温における強度が更に増加するのが判るであ
ろう。
【0046】(実施例7)表9に記載の配合比でMgO
、Al2 O3 及びY2 O3 を配合して接合剤を
作り、常温及び900℃の条件で強度試験を行った。こ
の実施例によれば、請求項に記載の配合比率の範囲で、
常温から900℃まで、300Mpa以上の強度を維持
できる。
【0047】(実施例8)表10ないし表12に示す配
合比で、MgO、Al2 O3 、SiO2 及びY2
 O3 を配合して接合剤を作り、常温及び900℃の
条件で強度試験を行った。この実施例によれば、請求項
に記載の配合比率の範囲で、常温から900℃まで、3
50Mpa以上の強度を維持できる。このデータから実
施例7の場合と比べて、SiO2 が添加されることに
より高温強度が増加することが判るであろう。
【0048】(実施例9)表13に示す配合比で、Ca
O、Al2 O3 及びSi3 N4 を配合して下接
合剤を作り、常温及び1000℃の条件で強度試験を行
った。この実施例によれば、請求項に記載の配合比率の
範囲で、常温から1000℃まで、300Mpa以上の
強度を維持できる。本実施例によれば、実施例5のY2
 O3 を添加する場合と同様に、Si3 N4 が常
温及び高温における強度を増加させることができるのが
判るであろう。
【0049】(実施例10)表14ないし表16に示す
配合比でCaO、Al2 O3 、SiO2 及びSi
3 N4 を配合して接合剤を作り、常温及び1000
℃の条件で強度試験を行った。この実施例によれば、請
求項に記載の配合比率の範囲で、常温から1000℃ま
で、350Mpa以上の強度を維持できる。実施例9と
比べれば、SiO2 が添加されることにより、常温及
び高温における強度が増加するのが判るであろう。 (実施例11)表17に示す配合比でMgO、Al2 
O3 及びSi3 N4 を配合して接合剤を作り、常
温及び900℃の条件で強度試験を行った。この実施例
によれば、請求項に記載の配合比率の範囲で、常温から
900℃まで、300Mpa以上の強度を維持できる。
【0050】(実施例12)表18ないし表20に示す
配合比でMgO、Al2 O3 、SiO2 及びSi
3 N4 を配合して接合剤を作り、常温及び900℃
の条件で強度試験を行った。この実施例によれば、請求
項に記載の配合比率の範囲で、常温から900℃まで、
350Mpa以上の強度を維持できる。
【0051】(実施例13)表21に示す配合比でMg
O、NiOを配合して接合剤を作り、常温及び900℃
の条件で強度試験を行った。この実施例によれば、常温
で200Mpa以上の強度を得ることができ、しかも常
温から900℃まで200Mpa以上の強度を維持でき
る。
【0052】(実施例14)表22に示す配合比でMg
O、MnOを配合して接合剤を作り、常温及び900℃
の条件で強度試験を行った。この実施例によれば、常温
で230Mpa以上、900℃でも246Mpa以上の
強度を得ることができ、しかも常温から900℃まで2
30Mpa以上の強度を維持できる。
【0053】(実施例15)表23に示す配合比でMg
O、ZrO2 を配合して接合剤を作り、常温及び90
0℃の条件で強度試験を行った。この実施例によれば、
常温で260Mpa以上、900℃でも270Mpa以
上の強度を得ることができ、しかも常温から900℃ま
で260Mpa以上の強度を維持できる。
【0054】(実施例16)表24に示す配合比でMg
O、ZnOを配合して接合剤を作り、常温及び900℃
の条件で強度試験を行った。この実施例によれば、常温
で220Mpa以上の強度を得ることができ、しかも常
温から900℃まで220Mpa以上の強度を維持でき
る。
【0055】(実施例17)表25に示す配合比でMg
O、TiO2 を配合して接合剤を作り、常温及び90
0℃の条件で強度試験を行った。この実施例によれば、
常温で260Mpa以上の強度を得ることができ、90
0℃でも270Mpa以上の強度を得ることができ、し
かも常温から900℃まで260Mpa以上の強度を維
持できる。
【0056】上記各実施例は、窒化珪素セラミックスを
被接合体として用いているが、サイアロンを接合する場
合も本発明の接合剤を用いることができるのは勿論であ
る。上記実施例2,4,6,8,10,12の接合剤の
ように、成分としてAl2 O3 及びSiO2 を含
むものでは、配合比によっては、各成分を個別に配合し
なくても、当然カオリナイト(Al2 O3 、2Si
O2 、2H2 O)やムライト(3Al2 O3 、
2SiO2 )などのAl2 O3 とSiO2 の化
合物で代用できる。
【0057】また本発明は、上記実施例のアルカリ土類
金属の酸化物だけでなく、他のアルカリ土類金属の酸化
物についても適用できる。
【0058】更に本発明は、上記実施例以外の、アルカ
リ土類金属の酸化物、Al2 O3 、SiO2 、Y
2 O3 及びSi3 N4 を組合せた接合剤にも及
ぶものである。
【0059】例えば、CaO,Al2 O3 、Y2 
O3 及びSi3 N4 を組合せた接合剤の好ましい
範囲は、CaOが15〜50重量%、Al2 O3 が
10重量%以上、Y2 O3 が5〜40重量%、Si
3 N4 が10〜45重量%の範囲である。またMg
O,Al2 O3 、Y2 O3 及びSi3 N4 
を組合せた接合剤の好ましい範囲は、MgOが10〜4
5重量%、Al2 O3 が10重量%以上、Y2 O
3 が5〜40重量%、Si3 N4 が10〜45重
量%の範囲である。の範囲である。
【0060】またCaO,Al2 O3 、SiO2 
、Y2 O3 及びSi3 N4 を組合せた接合剤の
好ましい範囲は、CaOが15〜50重量%、Al2 
O3 が10重量%以上、SiO2 が10重量%以上
、Y2 O3 が5〜40重量%、Si3 N4 が1
0〜45重量%の範囲である。またMgO,Al2 O
3 、SiO2 、Y2 O3 及びSi3 N4 を
組合せた接合剤の好ましい範囲は、MgOが10〜45
重量%、Al2 O3 が10重量%以上、SiO2 
が10重量%以上、Y2 O3 が5〜40重量%、S
i3 N4 が10〜45重量%の範囲である。
【0061】また請求項15〜19に特定したMgOを
含むアルカリ土類金属酸化物と遷移金属酸化物を配合し
た接合剤の場合にも、Si3 N4及びY2 O3 を
加えると、さらに強度が向上することはいうまでもない
。例えば、MgOを50重量%,MnOを25重量%,
Y2 O3 を25重量%配合した接合剤を用いた接合
体の強度は、常温で315Mpa,900℃で321M
paであった。またMgOを45重量,MnOを30重
量%,Si3 N4 を25重量%配合した接合剤を用
いた接合体の強度は、常温で308Mpa,900℃で
310Mpaであった。
【0062】
【発明の効果】以上の通り、本発明によれば、アルカリ
土類金属の酸化物を導電性成分として用いることにより
、常温及び高温においても高い強度を得ることができる
セラミックスの電気接合用接合剤を得ることができる。
【0063】請求項2の接合剤によれば、CaOを導電
性成分として用いて常温から1000℃まで200Mp
a以上の強度を得ることができる。
【0064】請求項3の接合剤によれば、CaOを導電
性成分として用いて常温〜900℃で300Mpa以上
、1000℃でも250Mpa以上の強度を得ることが
できるできる。
【0065】請求項4の接合剤によれば、MgOを導電
性成分として用いて常温〜900℃まで250Mpa以
上の強度を得ることができる。
【0066】請求項5,8及び12の接合剤によれば、
MgOを導電性成分として用いて常温〜900℃まで3
00Mpa以上の強度を得ることができる。
【0067】請求項6及び10の接合剤によれば、Ca
Oを導電性成分として用いて常温から1000℃まで3
00Mpa以上の強度を得ることができる。
【0068】請求項7及び11の接合剤によれば、Ca
Oを導電性成分として用いて常温から1000℃まで3
50Mpa以上の強度を得ることができる。
【0069】請求項9及び13の接合剤によれば、Mg
Oを導電性成分として用いて常温から900℃まで35
0Mpa以上の強度を得ることができる。
【0070】請求項15〜19の接合剤によれば、常温
から900℃まで200Mpa以上の強度を得ることが
できる。
【0071】
【表1】
【0072】
【表2】
【0073】
【表3】
【0074】
【表4】
【0075】
【表5】
【0076】
【表6】
【0077】
【表7】
【0078】
【表8】
【0079】
【表9】
【0080】
【表10】
【0081】
【表11】
【0082】
【表12】
【0083】
【表13】
【0084】
【表14】
【0085】
【表15】
【0086】
【表16】
【0087】
【表17】
【0088】
【表18】
【0089】
【表19】
【0090】
【表20】
【0091】
【表21】
【0092】
【表22】
【0093】
【表23】
【0094】
【表24】
【0095】
【表25】

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アルカリ土類金属の酸化物を導電性成分と
    して用いることを特徴とするセラミックスの電気接合用
    接合剤。
  2. 【請求項2】CaOを15〜50重量%、Al2 O3
     を50〜85重量%含んでなるセラミックスの電気接
    合用接合剤。
  3. 【請求項3】CaOを15〜50重量%、Al2 O3
     を10重量%以上、SiO2 を10重量%以上含ん
    でなるセラミックスの電気接合用接合剤。
  4. 【請求項4】MgOを10〜45重量%、Al2 O3
     を55〜90重量%含んでなるセラミックスの電気接
    合用接合剤。
  5. 【請求項5】MgOを10〜45重量%、Al2 O3
     を10重量%以上、SiO2 を10重量%以上含ん
    でなるセラミックスの電気接合用接合剤。
  6. 【請求項6】CaOを15〜50重量%、Al2 O3
     を10重量%以上、Y2 O3 を10〜55重量%
    含んでなるセラミックスの電気接合用接合剤。
  7. 【請求項7】CaOを15〜50重量%、Al2 O3
     を10重量%以上、SiO2 を10重量%以上、Y
    2 O3を10〜55重量%含んでなるセラミックスの
    電気接合用接合剤。
  8. 【請求項8】MgOを10〜45重量%、Al2 O3
     を10重量%以上、Y2 O3 を10〜55重量%
    を含んでなるセラミックスの電気接合用接合剤。
  9. 【請求項9】MgOを10〜45重量%、Al2 O3
     を10重量%以上、SiO2 を10重量%以上、Y
    2 O3を10〜55重量%を含んでなるセラミックス
    の電気接合用接合剤。
  10. 【請求項10】CaOを15〜50重量%、Al2 O
    3 を10重量%以上、Si3 N4 を15〜45重
    量%を含んでなるセラミックスの電気接合用接合剤。
  11. 【請求項11】CaOを15〜50重量%、Al2 O
    3 を10重量%以上、SiO2 を10重量%以上、
    Si3 N4 を15〜45重量%を含んでなるセラミ
    ックスの電気接合用接合剤。
  12. 【請求項12】MgOを10〜45重量%、Al2 O
    3 を10重量%以上、Si3 N4 を15〜45重
    量%含んでなるセラミックスの電気接合用接合剤。
  13. 【請求項13】MgOを10〜45重量%、Al2 O
    3 を10重量%以上、SiO2 を10重量%以上、
    Si3 N4 を15〜45重量%含んでなるセラミッ
    クスの電気接合用接合剤。
  14. 【請求項14】アルカリ土類金属の酸化物と、Al2 
    O3 及びSiO2 の少なくとも一種と、Y2 O3
     及びSi3 N4 の少なくとも一種とからなるセラ
    ミックスの電気接合用接合剤。
  15. 【請求項15】MgOを40〜90重量%、NiOを1
    0〜60重量%含んでなるセラミックスの電気接合用接
    着剤。
  16. 【請求項16】MgOを25〜80重量%,MnOを2
    0〜75重量%含んでなるセラミックスの電気接合用接
    合剤。
  17. 【請求項17】MgOを30〜90重量%、ZrO2 
    を10〜70重量%含んでなるセラミックスの電気接合
    用接着剤。
  18. 【請求項18】MgOを40〜90重量%,ZnOを1
    0〜60重量%含んでなるセラミックスの電気接合用接
    合剤。
  19. 【請求項19】MgOを50〜90重量%、TiO2 
    を10〜50重量%含んでなるセラミックスの電気接合
    用接着剤。
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