JP3388606B2 - セラミックスの接合方法 - Google Patents

セラミックスの接合方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、セラミックスの接合方
法に関し、特にアルミナ等の酸化物系セラミックス同志
を接合する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、アルミナ同志を接合する方法とし
て、(1) アルミナ表面にMoやWのような高融点金属を
1500℃近傍又はそれ以上の温度で焼き付け、その焼付け
面をロウで接合する方法、(2) 銀及び銅から成るロウ箔
間にチタン箔を挿入した構造から成るロウを用いて接合
する方法、が知られている。
【0003】また、セラミックスの接合に用いるロウと
して、(3) 銀、銅及びチタン粒を合金化し、これをシ−
ト化した活性ロウ、が市販されており、この市販活性ロ
ウを用いてセラミックスを接合する方法も知られてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記
(1)の接合方法では、作業温度が高いので生産効率が劣
るという欠点があった。また、前記(2)の接合方法で
は、使用するロウが“銀及び銅から成るロウ箔間にチタ
ン箔を挿入した構造から成るロウ”であり、このロウを
作製することが難しいという問題点を有し 、そのため
広く実用化されていない。
【0005】また、前記(3)の“銀、銅及びチタン粒を
合金化し、これをシ−ト化した活性ロウ”を用いる「活
性ロウ付けによる接合法」では、窒化珪素や炭化珪素な
どの非酸化物系セラミックスに対して良好な接合性を示
すものの、酸化物系セラミックス、例えばアルミナに対
しては接合効果を発揮するものではない。
【0006】上記「活性ロウ付け」のメカニズムは、窒
化珪素の場合、ロウに配合されているチタンと窒化珪素
の窒素分とがセラミックスとロウとの界面で結合し、Ti
Nをその界面に生成し、強固な接合体を得ることができ
る。また、炭化珪素の場合、ロウに配合されているチタ
ンと炭化珪素の炭素分とがセラミックスとロウとの界面
で結合し、TiCをその界面に生成し、同じく強固な接合
体を得ることができる。
【0007】しかしながら、アルミナに対しては、上記
活性ロウ中のチタンはアルミナの酸素と結合し、TiO及
びTiO2を生成してしまう。これは、酸化物であるため脆
く、しかも窒化珪素や炭化珪素などに対する場合と比較
して濡れ性が悪く、実用に供することができないという
問題点を有している。
【0008】本発明は、上記した従来の欠点、問題点に
鑑み成されたものであって、その目的は、酸化物系セラ
ミックス同志を簡便に、しかも強固に接合することがで
きる接合方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の接合方法は、
化物系セラミックス同志からなるセラミックスの接合方
法において、酸化物系セラミックスを窒素雰囲気中1100
〜1450℃で加熱処理して該セラミックスの表面に窒化層
を形成させた後、該セラミックスを10MPa以上の接合荷
重を掛け、活性金属ロウを用いて接合することを特徴と
し、これにより上記目的を達成したものである。
【0010】本発明は、例えばアルミナ、ジルコニア、
ベリリア等の酸化物系セラミックス同志を接合するのに
好適であり、以下アルミナ同志の接合方法を例に挙げて
説明するが、本発明は、これのみに限定されるものでは
なく、異種の酸化物系セラミックス同志を接合する場合
にも適用することができ、これらも本発明に包含される
ものである。
【0011】
【0012】本発明は、アルミナ(Al2O3)の表面に窒化
層を形成させ、この状態でアルミナ同志に10MPa以上の
接合荷重を掛け、活性金属ロウを用いて接合することを
特徴とする。上記の「窒化層形成方法」としては、大型
部品に対しても適用可能な窒素雰囲気で加熱処理を施す
方法が望ましい。
【0013】本発明において、窒化層形成方法における
加熱処理条件としては、窒素雰囲気中1100〜1450℃が好
ましく、これによりアルミナ(Al2O3)の表面に窒素(N2)
が結合し、この状態でアルミナ同志に10MPa以上の接合
荷重を掛けて活性金属ロウで接合すると、アルミナ表面
の上記窒素と活性金属ロウ(後に詳記する)中のチタンと
が結合し、その界面にTiNを形成して強固な接合を呈す
る。
【0014】加熱温度として1100℃未満の場合、アルミ
ナの表面に窒素が結合し難く、次工程のロウ付け反応が
生じ難く、そのため実用接合強度(50MPa)が得られない
ので好ましくない(後記表1、No.1参照)。一方、加熱
温度が1450℃を越えると、アルミナの焼結助剤が滲み出
し、分解してしまうのでこれ以上高くできず、また、焼
結助剤の滲み出し、分解により同じく次工程のロウ付け
反応が生じ難く、この場合も実用接合強度(50MPa)が得
られないので好ましくない(後記表1、No.7参照)。
【0015】次に、接合荷重が10MPa以上であると、界
面反応が促進され、強固に接合され実用強度を発揮する
が、10MPa以下では、界面反応が不十分であり、実用強
度を示さないので好ましくない(後記表1、No.8参
照)。
【0016】本発明において活性金属ロウとしては、銀
及び銅のマトリックス金属にチタン等の活性金属を含む
ものからなり、前記したような市販の「活性ロウ」も使
用することができる。特に限定するものではないが、例
えば72±1重量%銀及び28±1重量%銅の100重量部にチ
タンを1〜3重量部配合してなる活性金属ロウの使用が好
適である。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例を比較例と共に挙げ、
本発明をより詳細に説明する。3×4×40(mm)の形状のア
ルミナ(日本セラテック社製)を窒素雰囲気中で表1に示
す加熱温度(℃)で加熱処理した。その後、このアルミナ
の3×4(mm)面同志を、3×4×0.1(mm)のロウ(72±1重量
%銀及び28±1重量%銅の100重量部にチタンを1〜3重量
部配合してなる活性金属ロウ:溶融温度785℃)を介し、
接合面に対して同じく表1に示す接合荷重(MPa)を加え
て接合した。この際のロウ付けは、真空雰囲気中で820
℃に加熱して行った。
【0018】接合された各試料(表1、No.1〜9)につい
て、4点曲げ(インナ−スパン:10mm、アウタ−スパ
ン:30mm)強度を測定した。その測定結果を表1に示
す。なお、表1中のNo.2〜6及びNo.9は、本発明で規定
する「加熱温度:1100〜1450℃」、「接合荷重:10MPa
以上」の範囲内のものであり、本発明の実施例に相当す
る。一方、表1中のNo.1及びNo.7は、本発明で規定する
加熱温度範囲外のものであり、No.8は、同じく本発明で
規定する接合荷重の範囲外のものであり、いずれも比較
例に相当する。
【0019】
【表1】
【0020】表1から明かなように、本発明で規定する
加熱温度範囲及び接合荷重範囲を共に備えたNo.2〜6及
びNo.9(いずれも本発明の実施例)では、58MPa以上の
接合強度が得られ、強固に接合していることが認められ
た。これに対して、本発明で規定する加熱温度範囲及び
接合荷重範囲のいずれか一方の要件を欠くNo.1、No.7及
びNo.8(いずれも比較例)では、接合強度が37MPa以下
であり、実用に供し得なかった。
【0021】
【発明の効果】本発明は、以上詳記したとおり、酸化物
系セラミックス同志からなるセラミックスの接合方法に
おいて、酸化物系セラミックスを窒素雰囲気中1100〜14
50℃で加熱処理して該セラミックスの表面に窒化層を形
成させ、次に、該セラミックスを10MPa以上の接合荷重
を掛け、活性金属ロウを用いて接合することにより、簡
便に、しかも強固に接合することができる効果が生じ
る。そして、本発明により酸化物系セラミックス同志、
特にアルミナ同志を簡便に接合し得るものであるから、
構造部品への適用がおおいに期待できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−50166(JP,A) 特開 平4−132669(JP,A) 特開 昭61−281078(JP,A) 特開 昭60−118684(JP,A) 特開 平4−254479(JP,A) 特開 平4−50180(JP,A) 特公 昭52−42809(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C04B 37/00 - 37/02 C04B 41/87

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 酸化物系セラミックス同志からなるセラ
    ミックスの接合方法において、酸化物系セラミックスを
    窒素雰囲気中1100〜1450℃で加熱処理して該セラミック
    スの表面に窒化層を形成させた後、該セラミックスを10
    MPa以上の接合荷重を掛け、活性金属ロウを用いて接合
    することを特徴とするセラミックスの接合方法。
  2. 【請求項2】 前記酸化物系セラミックスが、アルミナ
    であることを特徴とする請求項1記載のセラミックスの
    接合方法。
  3. 【請求項3】 前記活性金属ロウが、銀及び銅のマトリ
    ックス金属にチタン等の活性金属を含むものからなり、
    この活性金属ロウの溶融温度以上で接合することを特徴
    とする請求項1記載のセラミックスの接合方法。
  4. 【請求項4】 前記活性金属ロウが、72±1重量%銀及
    び28±1重量%銅の100重量部にチタンを1〜3重量部配合
    してなるロウであることを特徴とする請求項1または請
    求項2記載のセラミックスの接合方法。
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