JPH04263893A - 徐放性芳香クッション材 - Google Patents

徐放性芳香クッション材

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JPH04263893A
JPH04263893A JP4568391A JP4568391A JPH04263893A JP H04263893 A JPH04263893 A JP H04263893A JP 4568391 A JP4568391 A JP 4568391A JP 4568391 A JP4568391 A JP 4568391A JP H04263893 A JPH04263893 A JP H04263893A
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幹雄 田代
Tetsuya Motomiya
哲也 本宮
Kazunori Orii
折居 一憲
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JIYUMOKU CHIYUUSHIYUTSU SEIBUN RIYOU GIJUTSU KENKYU KUMIAI
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は長期間芳香を有する徐放
性に優れた芳香性クッション材に関する。さらに詳しく
は、精油成分を徐々に発散することにより「森林浴」効
果、「快適睡眠」効果、「清涼」効果等を長期間発現す
ることのできる新規な徐放性芳香クッション材に関する
【0002】
【従来の技術】現在、家具、ベッド、車両シート等のク
ッション材の分野では、発泡ウレタンフォームやポリエ
ステル繊維詰綿やポリエステル繊維を接着した樹脂綿や
硬綿等が使用されている。しかしながら、香りを有し使
用時に芳香を放つクッション材についてはこれまで何等
の提案もなされていない。
【0003】我国においては、衣服や調度類に香を焚き
しめる習慣やヒノキの住宅材への使用等に見られる様に
、古くから生活環境での芳香が重視されてきた。とりわ
け、ヒノキは現在もなお家屋の柱や床、浴槽等に用いら
れ、その香りは人々の心を落ち着かせ、居ながらにして
「森林浴」効果が得られていた。しかしこの芳香物質は
消失しやすく、長い期間この効果を持続させることは困
難であった。そこで、森林中に発散され漂っている天然
精油成分物質を、寝装、インテリア、あるいは住宅内装
材等の屋内設置品に適用して、居ながらにして「森林浴
」効果を得る方法が種々提案されている。例えば、繊維
最終製品に後加工によって精油を吸着あるいは付着する
方法が提案されているが、水洗いまたは洗濯により精油
が脱落しやすく、また揮散による精油の減少速度も早い
ため、芳香の持続性に乏しいものであった。
【0004】かかる問題点を解決するために、特開昭6
1−201012号公報には、数種類の天然精油又はそ
れから分離される成分を混合した精油を、中空芯鞘型複
合繊維の芯部に練り込んだ繊維が、また、特開昭62−
85010号公報には中空多芯芯鞘型複合繊維が提案さ
れている。さらに特開平1−280068号公報には繊
維表面に芯ポリマーが1箇所以上露出し、かつ該芯ポリ
マー中に芳香性物質が分散している複合繊維が提案され
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
はいずれも芳香物質を含むポリマーの露出表面積が大き
いためと推定されるが、初期の芳香が強すぎる反面、時
間の経過によって芳香が急激に低下し、適度な芳香が持
続する期間が短いという欠点を持つ。本発明は、かかる
問題点を解決し、芳香の持続性に極めて優れた、香りを
有するクッション材を提供せんとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、かかる問
題点を解決すべく鋭意検討した結果、精油が極性基を有
する変性オレフィン重合体と極性基を有しないオレフィ
ン重合体との混合物に配合されたものを芯部とし、ポリ
エステルを鞘部とする芯鞘型中実複合短繊維が、従来の
予想に反して、上記目的を達成するのにきわめて有効で
あることを見いだし本発明に到達した。
【0007】すなわち、本発明は、(1)繊維集合体か
らなるクッション材において、該集合体を構成する繊維
の少なくとも20重量%が、精油を0.1〜5重量%含
有する下記オレフィン系重合体組成物を芯部とし、ポリ
エステルを鞘部とする芯鞘型中実複合短繊維であること
を特徴とする徐放性芳香クッション材であり、オレフィ
ン系重合体組成物(但し精油を除く) (A)実質的にα−オレフィンからなる極性基を有しな
いオレフィン重合体:98〜50重量%(B)不飽和カ
ルボン酸、不飽和アルコール及びこれらのエステル、酸
無水物またはアミドから選ばれる少なくとも1種を3〜
30重量%共重合させた変性オレフィン重合体:2〜5
0重量% (2)繊維集合体の繊維交絡点の少なくとも一部が熱可
塑性エラストマーによって熱融着されている上記(1)
の徐放性芳香クッション材である。
【0008】まず、本発明において用いられる芳香成分
は、精油、特に天然精油例えばヒノキ油、ハッカ油、ユ
ーカリ油、ヒバ油、ショウノウ油等であることが重要で
ある。これらの精油は、通常植物の枝葉、根茎、木皮、
果実、つぼみ、樹脂等から水蒸気蒸留により採油される
もので、テルペノイドを主成分としている。このテルペ
ノイドは鞘部に用いるポリエステル層を極めて透過し難
い。一方後に詳述する如く、芯部に用いるオレフィン系
重合体のうち極性基を有する変性オレフィン重合体は、
該テルペノイドと適度な親和性を有するので精油を保持
する役目を果し、極性基のないポリオレフィンは親和性
が低く適度に該テルペノイドを透過させるので、両者を
特定の割合で配合することにより芳香の強さを適正化し
かつ芳香効果(森林浴効果等)を長時間持続させること
が極めて容易に達成できる。
【0009】なお、本発明においては、芳香成分として
は上述の如く天然精油を主たる対象としているが、これ
らの精油中に含有される成分を分離精製して用いてもよ
いし、また合成精油を用いてもよい。
【0010】かかる精油の芯部を構成する重合体に対す
る配合量は0.1〜5重量%、好ましくは0.5〜2重
量%とする必要がある。0.1重量%未満の場合には、
精油成分の空気中への揮散が少なくなり、充分な森林浴
効果等の芳香効果が得られなくなるため好ましくない。 一方、5重量%を越えると、芯部重合体への溶解分散性
が低下して安定に溶融紡糸できなくなるとともに、得ら
れる繊維も精油成分の空気中への揮散量が多くなりすぎ
て逆に不快感を与えるようになるので好ましくない。
【0011】本発明で用いられる芯鞘型中実複合短繊維
の芯部を構成する重合体は、実質的にα−オレフィンよ
りなるオレフィン重合体(A)98〜50重量%、好ま
しくは98〜70重量%と、変性オレフィン重合体(B
)2〜50重量%、好ましくは2〜30重量%とを混合
していることが肝要である。A成分の量を98重量%を
越えて用いると、芯部を構成する重合体への精油成分の
分散性が悪くなって紡糸性が低下する。また、精油成分
とA成分との親和性が低いため、B成分中の精油濃度が
高くなるとともに精油成分の芯部重合体内拡散速度が速
くなって芳香効果の持続性が低下する。一方、A成分が
50重量%未満の場合には、精油はB成分と比較的親和
性が良いため、B成分中の精油濃度が低くなるために精
油成分の芯部重合体中拡散速度が低下して充分な芳香効
果が得られなくなる。
【0012】好適に用いられる実質的にα−オレフィン
からなるオレフィン重合体としては、例えば、エチレン
、プロピレン、ブテン−1、ヘキセン−1などのα−オ
レフィンからなるホモ重合体、共重合体、及びこれらに
少量(通常は10モル%以下)の非極性第3成分を共重
合したものをあげることができる。なお、ここでいう非
極性の第3成分とは、エステル結合、カルボキシル基、
水酸基等の極性官能基を有さない共重合成分であって、
例えばスチレン、ノルボルナジエン等の不飽和炭化水素
が例示される。
【0013】一方、本発明でいう変性オレフィン重合体
は、極性基を有するオレフィン系重合体であって、不飽
和カルボン酸、不飽和アルコール、及びこれらのエステ
ル、酸無水物またはアミド等の極性基を有する重合性単
量体から選ばれる少なくとも1種を3〜30重量%、好
ましくは5〜20重量%、α−オレフィンに共重合させ
ていることが重要である。この共重合量が3重量%未満
の場合にあっては、精油成分との親和性が向上せず、芳
香効果の持続性は改善されないし、30重量%を越える
場合には、精油との親和性が向上するため芯部重合体中
の拡散速度が低下し、芳香効果が発現し難くなる傾向が
ある。かかる極性基を有する重合性単量体としては、例
えばアクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、フマル酸
及びこれらの低級アルキルエステルまたはアミド、無水
マレイン酸、酢酸ビニル等が好ましく用いられる。
【0014】なお、本発明で用いられる精油は耐熱性に
劣り、熱によって容易に蒸発もしくは分解するため、前
記芯部には融点(軟化点)の低いポリマーを用いるのが
望ましく、例えば、極性基を有しないポリオレフィンと
しては高密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、低密
度ポリエチレン等のポリエチレン重合体、また極性基を
有する変性オレフィン重合体としては、エチレン・酢酸
ビニル共重合体が好ましく用いられる。
【0015】本発明で用いられる複合短繊維の鞘部を構
成するポリマーは前記精油成分が拡散透過し難く、かつ
繊維に優れた機械的性能を付与できる重合体であること
が必要であり、ポリエステル重合体、なかでもポリエチ
レンテレフタレート系重合体もしくはポリブチレンテレ
フタレート系重合体が好ましい。
【0016】本発明における芯部及び鞘部を構成する重
合体の比率は、重量比で芯部/鞘部を80/20〜20
/80の範囲にするのが望ましい。芯部の比率が80重
量%を超えると芯鞘構造の形成が難しくなり、芯部が露
出して芳香効果の持続性が低下する場合がある。一方芯
部の比率が20重量%未満になると、芯部の占有断面積
が小さくなり、精油成分の空気中への揮散量が少なくな
って芳香効果が低下する場合がある。
【0017】かかる芯鞘型中実複合短繊維を製造するに
は、従来より用いられている芯鞘型複合紡糸用の装置を
そのまま使用でき、常法に従って溶融紡糸、延伸を行え
ばよい。この際、精油は、極性基を有しないオレフィン
重合体チップ及び/又は変性オレフィン重合体チップの
表面に付着させた後、複合溶融紡糸装置に供給してもよ
く、あるいは、あらかじめ変性オレフィン重合体中に溶
融配合したものを用いてもよい。特に、後者の方法は、
精油の芯部を構成する重合体中への分散状態がよくなり
、溶融紡糸性及び芳香効果の持続性が向上するため好ま
しい。
【0018】本発明においては、上述の如く精油成分と
親和性の良好な変性ポリオレフィンを用いているため、
比較的沸点の低い精油成分でも口金ブロック内で気化し
て発泡することはない。さらには、繊維形成後鞘成分は
急速に固化されるため、精油成分の蒸散も抑制されると
いった効果もある。
【0019】かくして得られる未延伸複合繊維は、延伸
して単糸繊度2〜50デニールの延伸糸となし、捲縮を
付与した後カットして短繊維となす。カット長は、あま
りに短すぎると、この短繊維から得られる繊維集合体の
強度が低下し芳香の持続性も低下する傾向が有り、一方
あまりに長すぎると開繊性が低下して均質な繊維集合体
が得難くなるので、好ましくは30〜100mm、特に
40〜70mmの範囲とするのが望ましい。
【0020】次いで、上記複合短繊維を単独、または他
の芳香成分を含有していない繊維素材例えばポリステル
繊維,ポリアミド繊維等と混合してウェブを形成し、必
要に応じてこのウェブを積層した後接着処理してクッシ
ョン材となす。この際、前記複合短繊維の含有量をクッ
ション材の重量に対して20重量%以上含有させること
が肝要であって、20重量%未満の場合には芳香効果(
森林浴効果)が不充分となり本願の目的は達成されない
【0021】併用される芳香成分を含有していない繊維
素材の断面形状は任意であるが、その単糸繊度は2〜5
0デニールが好ましい。単糸繊度が低すぎると密度が高
くなり、得られるクッション材の弾力性が低下してクッ
ション材としては劣ったものとなる。また単糸繊度が高
すぎると、カードの通過性が悪く製造しにくくなる。ま
た構成本数が少なくなりすぎ、繊維の交絡部も少なく耐
久性が劣りクッション材の弾力性が発現しにくく繊維が
ほつれやすくなる。ここで用いられる繊維は混繊しても
よく、異なる繊維をシート状に積層状に重ね合せてもよ
い。
【0022】このクッション材に適当な弾力性をあたえ
るには、ウェブ嵩高性が50cm3 /g以上が好まし
く、特に80cm3 /g以上が好ましい。
【0023】弾力性,耐久性のよいクッション材とする
ためには、ウェブの短繊維交絡部の少なくとも一部を固
定することが望ましい。それらを結合固定するバインダ
ーとしては特に限定する必要はないが、クッション材が
圧縮により変形されたときの交絡部のバインダー成分が
小さい応力で良く伸び、繊維に歪みを与えず、破壊せず
、除重後回復することが望ましい。かかるバインダーポ
リマーとしては、物性の面から、熱可塑性エラストマー
がもっとも好適である。
【0024】好適に用いられる熱可塑性エラストマーと
しては、通常のポリウレタン系エラストマー、ポリエー
テルエステル系エラストマーを例示することができ、特
にポリエーテルエステル系エラストマーが好ましい。ま
た、熱可塑性エラストマーの重量比は、クッション材の
5〜40%、特に10〜30%が好ましく、この重量比
が高すぎるとクッション材の骨格となる繊維の構成本数
が少なくなり、弾力性が低下する。
【0025】このクッション材を接着処理する方法は、
繊維交絡部の少なくとも一部を熱可塑性エラストマーに
より熱融着一体化する方法であれば、どんな方法でもよ
い。例えば前記複合短繊維とポリエステル短繊維とをカ
ードにより混合ウェブ化し熱可塑性エラストマーの粉体
を上から落しその後熱処理する方法などがある。
【0026】しかしながら、更に短い工程で均質に性能
のよいクッション材を製造するには、繊維と熱可塑性エ
ラストマーとが、混綿により均一に混合されていること
が望ましい。そのためには、熱可塑性エラストマーが少
なくとも過半を覆う断面を有する繊維を用いるのがよい
。それらは熱可塑性エラストマーの短繊維あるいはサイ
ドバイサイドのバイメタル型もしくは芯鞘型の複合繊維
またはそれを偏心させた偏心芯鞘型の複合繊維などがあ
る。このうち、捲縮を発現させカード性を向上させるた
めには、熱可塑性エラストマーとポリエステル系ポリマ
ー、特にポリエチレンテレフタレート又はポリブチレン
テレフタレートとのバイタル型、偏心芯鞘型の複合繊維
が更に好ましい。
【0027】かくして得られる熱融着により一体化され
たクッション材の密度は、0.005〜0.10g/c
m3 の範囲にあるのが望ましく、0.10g/cm3
 を越える場合には熱可塑性エラストマーが均密に相互
融着して表面が緻密化し、厚み方向の弾力性が低下する
傾向が有り、また通気性も低下して蒸れ易くなる。
【0028】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明に使用す
る芯鞘型中実複合短繊維は中空部や繊維表面への芯ポリ
マーの露出部を有しておらず、かつ芯ポリマーとして精
油成分との親和性が比較的良好な変性オレフィン重合体
(精油成分の貯蔵場所としての作用を有する)と、精油
成分の拡散性が良好な極性基を含有しないα−オレフィ
ンからなるオレフィン重合体(精油成分の透過揮散通路
となる)とが併用されているため、クッション材を成形
する際の熱処理によっても精油成分が揮散され難く、長
時間安定して森林浴効果等の芳香効果を得ることができ
るものと推定される。従って、本発明のクッション材は
、家具、ベッド、寝具、自動車の座席等、各種のクッシ
ョンに適用すると、極めて長期間にわたって森林浴効果
等の芳香効果を享受することができるのである。
【0029】
【実施例】以下、実施例により、本発明を更に詳細に説
明する。なお、森林浴効果を測定することは難しいので
、芳香性の評価は下記に従った。・芳香性の評価外気に
さらした状態で保存し、所定時間経過毎にその香りの強
さを評価した。なお、製造後のカットしていない実施例
1のトウを保管しておき評価時にカットして同様のクッ
ションを作成し、このクッションの芳香性を標準として
5段階評価した。
【0030】標準とほとんど差がない場合:5級香りが
全くなくなった場合:1級
【0031】
【実施例1】ヒノキ抽出精油を20重量%含有させたエ
チレン酢酸ビニル共重合体(共重合重量比84:16)
5重量部とメルトインデックス20の高密度ポリエチレ
ン95重量部とをチップブレンドしたものを250℃で
溶融し芯部に、また極限粘度0.64のポリエチレンテ
レフタートを280℃で溶融し鞘部に配するよう芯鞘型
複合紡糸装置に供給し、孔径0.5mmφ、孔数260
ホールを有する口金より押しだし、800m/分の速度
で引き取って缶に揺すり込んだ。この際の芯/鞘比は5
0/50とした。
【0032】得られた未延伸糸を集束して400万デニ
ールとし、温水中70℃で3倍に延伸し、スタッフィン
グボックスに供給して捲縮を付与した後、120℃で3
0分間熱処理し、繊維長64mmにカットして約6デニ
ールの短繊維を得た。
【0033】この原綿は、未延伸糸及び延伸熱処理後の
未だカットしていないトウの状態ではほとんど芳香は感
じられず、短繊維にカットすることによって初めて芳香
が感じられるようになった。
【0034】熱可塑性エラストマーを含む繊維としては
、テレフタル酸とイソフタル酸とを80/20に混合し
た酸成分とブチレングリコールとを更にポリオキシブチ
レングリコール(分子量2000)を混合加熱反応させ
たブロック共重合ポリエーテルポリエステル(ポリオキ
シブチレングリコール成分含有量40%)を鞘に、ポリ
エチレンテレフタレートを芯に、芯/鞘の重量比が50
/50になるように常法により紡糸し、延伸、捲縮付与
、カットを施し、繊度6デニール、繊維長64mmの複
合短繊維を得た。
【0035】この熱可塑性エラストマーを含む繊維30
重量%、上述の芳香性原綿50重量%、及び芳香のない
繊度6デニール、繊維長64mmのポリエステル原綿2
0%とを混綿してカードに通し、ウェブを得た。このウ
ェブを重ね、厚さ5cm、密度0.035g/cm3 
になるように平板形の型に入れ200℃で10分間熱処
理をし、平板形のクッション材を得た。
【0036】このクッション材を座布団として2年間使
用して、初期の芳香性とドライクリーニング後、1年経
過後、2年経過後の芳香性を評価した。その結果を(表
1)に示す。
【0037】
【実施例2〜6、比較例1〜7】ヒノキ抽出精油混合率
、芯部に用いる重合体の種類及び混合比、鞘部の重合体
の種類、芯/鞘比率、繊維断面形状、カット長、及び原
綿混率を(表1)の如く変化させ、実施例1と同様にし
て短繊維及びクッション材を得た。これらのクッション
材を実施例1と同様の方法で評価し、評価結果を(表1
)にあわせて示す。
【0038】
【実施例7〜10】精油の種類及び極性ポリオレフィン
の種類を(表2)に記載の如く変化させる以外は、実施
例1と同様にして短繊維、及びクッション材を得た。評
価結果は(表2)に併せて示す。
【0039】
【表1】
【0040】
【表2】

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】繊維集合体からなるクッション材において
    、該集合体を構成する繊維の少なくとも20重量%が、
    精油を0.1〜5重量%含有する下記フレフィン系重合
    体組成物を芯部とし、ポリエステルを鞘部とする芯鞘型
    中実複合短繊維であることを特徴とする徐放性芳香クッ
    ション材。 オレフィン系重合体組成物(但し精油を除く)(A)実
    質的にα−オレフィンからなる極性基を有しないオレフ
    ィン重合体:98〜50重量%(B)不飽和カルボン酸
    、不飽和アルコール及びこれらのエステル、酸無水物ま
    たはアミドから選ばれる少なくとも1種を3〜30重量
    %共重合させた変性オレフィン重合体:2〜50重量%
  2. 【請求項2】繊維集合体の繊維交絡点の少なくとも一部
    が熱可塑性エラストマーによって熱融着されている請求
    項1記載の徐放性芳香クッション材。
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