JPS63203856A - 芳香性シ−ト - Google Patents

芳香性シ−ト

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Publication number
JPS63203856A
JPS63203856A JP62032751A JP3275187A JPS63203856A JP S63203856 A JPS63203856 A JP S63203856A JP 62032751 A JP62032751 A JP 62032751A JP 3275187 A JP3275187 A JP 3275187A JP S63203856 A JPS63203856 A JP S63203856A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sheath
sheet
core
fragrance
polymer
Prior art date
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Pending
Application number
JP62032751A
Other languages
English (en)
Inventor
正 松尾
喜茂 清水
岸上 洋一
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Rayon Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Rayon Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Rayon Co Ltd filed Critical Mitsubishi Rayon Co Ltd
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Publication of JPS63203856A publication Critical patent/JPS63203856A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、鞘部に香料を含有する芯鞘型複合繊維から構
成されるシートに関するものであり、更に詳しくは前記
芯鞘型複合繊維のみ、又は該繊維と他繊維とを混合し、
熱処理を行なうことにより、耐久性のある芳香を有し繊
維間が有効に接着したホットメルト型芳香繊維から成る
シート状物に関するものである。
(従来の技術) 繊維シートに芳香を付与する方法として従来から一般に
広く行われている方法は、繊維最終製品(シート)に後
加工として香料を吸着或は付着させるものがある。しか
るに、かかる方法では水洗い又は洗濯により香料が容易
に脱落し易く、また揮散による香料の減少速度も速いた
め芳香が持続しない等の問題点を有するものであった。
そして、この点は香料として天然の森林材から採取され
る天然精油及び天然精油から単離される成分を用いる場
合には、天然精油成分のほとんどが沸点150〜190
℃のモノテルペン或はジテルペン化合物であるため、特
に空気中への揮散が速くなる傾向が顕著であった。更に
、シートに成形加工する際、通常は樹脂バインダー加工
等の手段がとられるが、樹脂バインダーを使用して成形
加工をする場合は芳香の汚染、揮散が発生し易いなどの
問題点を有していた。
(発明が解決しようとする問題点) 即ち、従来の後加工方式による芳香付与では、香料の脱
けが激しく、特に天然精油を用いるときは揮散性が更に
高いという問題点がある。更に、これは前段階でのシー
ト成形方式にも問題があるもので、つまり従来のシート
成形方式によれば、芳香の汚染・揮散を助長させるとい
うものであった。
従って、本発明の目的はホットメルト型芳香繊維を用い
て、シート形成時にクリーンなホントメルト工程を経る
だけで、従来の後加工方式よりも芳香性の持続に優れ、
かつ芳香に汚染具のない高強度の繊維シートを提供せん
とすることにある。
(問題点を解決するための手段) 本発明は上記目的を達成するために、特許請求の範囲に
記載したとおりの「香料を含有した低融点重合体鞘部と
、該鞘部より融点の高い高融点重合体芯部とで構成され
た芯鞘型複合繊維を使用して鞘部のみ溶融する温度で加
熱形成することを特徴とする芳香性シート。」を構成と
し、これをもって上記各問題点を解決するための手段と
するものである。
これを更に詳細に説明する。
本発明における鞘部を構成する重合体としては、香料、
特に天然精油成分のほとんどが、沸点150〜190℃
のモノテルペン或はジテルペン化合物で、耐熱性に劣り
、熱によって容易に蒸発或は分解するため、特に融点(
軟化点)の低い重合体を用いて香料を分散混合し、低い
温度で複合溶融紡糸することが好ましい。
また、この鞘部を構成する重合体は水分によって加水分
解しない重合体であることが好ましい。香料を乾燥し、
かつ乾燥状態を保ったまま重合体に分散混合させること
は、工業的に極めて複雑な操作を必要とし、経済的でな
いという理由による。このような鞘部を構成する重合体
として最も好ましいものは、ポリエチレン重合体或はポ
リエチレン共重合体である。(以下、総称してポリエチ
レン重合体と称す)。
ポリエチレン系重合体は、低密度、中密度、高密度ポリ
エチレンのいずれであっても差し支えない。低密度直鎖
状の所謂リニアポリエチレン(多くの場合、若干のC#
又はC4共重合成分を含む。)でも勿論使用可能である
。また、ポリエチレン共重合体としてはエチレンと酢酸
ビニルを95=5〜70 : 30の範囲で共重合した
ポリエチレンビニルアセテート或はエチレンとエチルア
クリレートを95:5〜70 : 30の範囲で共重合
したポリエチレンアクリレート等が使用可能である。
本発明の芯部を構成する重合体としては、鞘部より融点
の高い重合体を使用し、鞘部にポリエチレンを配する場
合には、ポリプロピレン、ポリアミド、ポリエステル等
の重合体が好適に使用されるが優れた繊維性能、特に詰
綿にした場合の嵩高性、腰の強さ、へたり難さ等からは
95モル%以上がエチレンテレフタレートの繰返し単位
から構成されるポリエステル重合体が最も望ましい。
本発明の芯鞘型複合繊維は次のようにして得ることがで
きる。
即ち、公知の複合紡糸装置から2種類の重合体を芯鞘型
配置で紡出し、冷却用空気で冷却したあと油剤を付与し
ケンスに振り込む。次いで、通常の詰綿等の製法に従い
延伸し、捲縮を付与したのち、任意の長さに切断して短
繊維とする。
本発明に於いて芯部を構成する重合体と鞘部を構成する
重合体の溶融粘度の差は、芯鞘型複合繊維を得る上で重
要なポイントであり、例えばポリエステル重合体を芯部
に、ポリエチレン系重合体を鞘部に配する場合には、ポ
リエステル系重合体の相対粘度(メタクレゾール、25
℃)が1.55〜1.70の範囲にあり、かつポリエチ
レン系重合体のM、 1. (メルトインデックスニA
STM D−1238に拠る二単位は87分)が5〜4
0の範囲にあることが望ましく、上記範囲にない重合体
の組合せでは芯鞘型断面の形成に斑が生じ不都合となる
本発明に於ける芯部及び鞘部を構成する重合体の比率は
重量比で芯部:鞘部が20 : 80〜80:20の範
囲であることが好ましい。芯部の比率が80を越えると
、鞘部の厚みが薄くなり芯部が鞘部を破って周囲に露出
すると共に、鞘部重合体へ含有せしめる香料の配合量が
減って芳香効果が不十分なものとなり、逆に鞘部の比率
が80を越えるとポリエチレンの曳糸性が不良なため、
本発明が対象とするデニール範囲の繊維を効率よく紡糸
することが難しくなる。
また、鞘部に配する重合体に含有せしめる香料の量を徒
らに増加させると溶融紡糸の安定性低下並びに発泡によ
る糸切れ増加を招来するため、鞘部重合体に分散混合さ
せる香料の量は、0.1〜10.0wt%、好ましくは
0.5〜4.0wt%とすることが必要である。鞘部の
重合体に含有せしめる香料は、合成香料、天然香料或は
天然香料から単離される成分のいずれであっても良い。
勿論数種の香料をブレンドしたものであっても差支えな
い。
また、香料の常圧に於ける沸点は150℃以上であるこ
とが必要である。これは沸点が150℃未満の場合、本
発明の芯鞘型複合繊維の芯部を構成する重合体の種類が
極めて狭い範囲に限定され繊維として賞用されているポ
リプロピレン、ポリアミド、ポリエステル等が使用でき
なくなるためである。
本発明で用いる香料の匂いの種類は特に限定されるもの
でないが、例えば寝装分野の製品に使用する場合は、気
分が慎静化し、延いては安眠効果につながる匂いとして
針葉樹から採取した精油が森林浴類似効果を期待できる
点で推奨され、またその他にストロベリー、パイナツプ
ル等の果物の匂い、花の匂い、柑橘類の匂いであっても
勿論差支えない。
ところで、香料に精神的又は生理的な作用があることは
従来からよく知られており、特に植物精油が何らかの生
理活性とそれに伴う心身への影響のあることが近年解明
されつつある。こうした香料の効果を見直して、芳香植
物、生薬等の精油又は抽出物の嗅覚刺激によって特定の
精神的な病気を直すという新しい治療法が「アロマテラ
ピー」として確立されており、その−例として薫香を嗅
ぐことによる精神的効用に着目した心身症治療の例を挙
げることができる。
この植物精油の香料を寝装、インテリア或は住居の内装
材、屋内装飾品等に適用して、居ながらにして「アロマ
テラピー」と同様の健康に有用な効果を得ようとする試
みが種々行われてきたが、アロマテラピーに利用される
植物精油成分物質は極めて多くの種類の化合物から構成
されており、アロマテラピー効果を真に得ようとするな
らば、特定の天然精油及び天然精油から単離される成分
を組合せて使用することが好−ましい。
本発明に係る芳香性シートの構成部材である芯鞘型複合
繊維は単糸繊度が0.5〜15デニール、好ましくは2
〜8デニール、繊維長が3〜25鶴、好ましくは5〜1
5mであることが必要である。
単糸繊度が15デニールを超えると強力が低下すると共
に風合が硬くなる。一方、単糸繊度が0.5デニ一ル未
満になると繊維の水中への分散性が悪くなり抄紙性が不
良となる。また、繊維長が25鶴を超えると繊維が水中
で絡み分散性が悪くなってシートに斑が生じ、また繊維
長が3H未満になると繊維の水中での分散性は問題無い
もののシートの強度が極端に低下する。
本発明のシートはかかる芯鞘型複合繊維を単独材料とし
て抄造したものでも良く、同複合繊維と他の繊維、例え
ばポリエステル、ビニロン、ナイロン等の合成繊維、レ
ーヨン等の再生繊維、或は木材パルプ等の繊維とを芯鞘
型複合繊維が10重量%以上の割合にして混抄したもの
でもよい。混抄率が10重量%未満になるとシートの芳
香性が欠如し、得られる効果が小さくなる。
本発明のシートは通常の湿式抄紙法によって得られるが
、その他乾式抄紙法等によっても得ることができる。
(実施例) 以下、本発明の実施例と比較例を紹介し、同実施例によ
り本発明の効果を更に具体的に説明するが、本発明はこ
れら実施例によって限定されるものでないことは勿論で
ある。なお、シートの強度は定速伸長型引張試験機を用
いてJIS−P−8113の方法に従って測定した。
実施例1゜ ポリエチレン(三菱化成製低密度ポリエチレン、MI2
0、融点120℃)にアロマテラPH−9539(高砂
香料工業社製天然精油)を3ht%ブレンドした後、ポ
リエチレンを鞘部に、また固有粘度0.63 (オルソ
クロロフェノール中25℃)のポリエチレンテレフタレ
ートを芯部になるように複合紡糸機に供給し、芯鞘重量
比50 : 50の割合で溶融複合紡糸し、1 、00
0m+/分で巻き取って3.080d/255fの未延
伸糸を得た。この未延伸糸を引き揃えて延伸温度40℃
で4倍に延伸し、単繊維繊度を4デニールとした後、こ
のトウをECカッター(番人精機製)で繊維長Lowに
切断した。
この芯鞘型複合繊維30部と別に準備した通常のポリエ
チレンテレフタレートから成る繊度2デニール、繊維長
10鶴のポリエステル繊維70部を水に分散し、抄造ネ
ット及びヤンキ一式ドライヤーを有する抄紙機にかけ、
目付40g/ rdのシートを得た。ヤンキ一式ドライ
ヤーの条件は表面温度150℃、通過時間は30秒であ
った。
比較例1゜ 実施例1と同様の繊維構成で混抄し、鞘部が溶融しない
85℃でエンボス加工して目付40g/ rrlのシー
トを得た。
比較例2゜ 実施例1と同様に芯鞘型複合繊維30部とポリエステル
繊維70部の混合繊維100部と、繊度1.5デニール
、繊維長511mの抄紙用ポリビニルアルコールバイン
ダー10部とヲ混抄し、105℃の加熱処理をして目付
40g/ rdのシートを得た。
上表の通り、比較例1のエンボス加工ではシート強度が
弱くなり、比較例2のポリビニルアルコールバインダー
使用ではシート強度は問題無いが芳香に汚染具が混じる
のに対し、実施例1では芯鞘型複合繊維の全体がホット
メルトされシートとして成形されているので、シート強
度、芳香共にバランスのとれたシート状物が得られるの
である。
(発明の効果) 以上、詳細に説明した如く本発明によれば、従来の後加
工方式による芳香付与よりも芳香の持続性に優れた繊維
シートが得られると共に、加工性が良好で芳香に汚染も
なく高強度なため、寝装、インテリア或は住居の内装材
、屋内装飾品分野に好適なものである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1.  香料を含有した低融点重合体鞘部と、該鞘部より融点
    の高い高融点重合体芯部とで構成された芯鞘型複合繊維
    を使用して鞘部のみ溶融する温度で加熱形成することを
    特徴とする芳香性シート。
JP62032751A 1987-02-16 1987-02-16 芳香性シ−ト Pending JPS63203856A (ja)

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JP62032751A JPS63203856A (ja) 1987-02-16 1987-02-16 芳香性シ−ト

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JP62032751A JPS63203856A (ja) 1987-02-16 1987-02-16 芳香性シ−ト

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JPS63203856A true JPS63203856A (ja) 1988-08-23

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ID=12367548

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JP62032751A Pending JPS63203856A (ja) 1987-02-16 1987-02-16 芳香性シ−ト

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JP (1) JPS63203856A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02118151A (ja) * 1988-10-26 1990-05-02 Toray Ind Inc 防虫詰物基材

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02118151A (ja) * 1988-10-26 1990-05-02 Toray Ind Inc 防虫詰物基材

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