JPH04262937A - エアーバッグ - Google Patents

エアーバッグ

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JPH04262937A
JPH04262937A JP3045327A JP4532791A JPH04262937A JP H04262937 A JPH04262937 A JP H04262937A JP 3045327 A JP3045327 A JP 3045327A JP 4532791 A JP4532791 A JP 4532791A JP H04262937 A JPH04262937 A JP H04262937A
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JP
Japan
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fiber
airbag
fabric
yarn
fibers
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JP3045327A
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English (en)
Inventor
Kunio Nishimura
邦夫 西村
Nobuo Takahashi
信男 高橋
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Teijin Ltd
Original Assignee
Teijin Ltd
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Publication date
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  • Air Bags (AREA)
  • Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)
  • Woven Fabrics (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自動車用のエアーバッグ
に関する。更に詳しくは厚みが薄く軽量であって収納性
に優れ、かつ耐インフレーション性に優れる基布を袋体
に縫製してなるエアーバッグに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のエアーバッグはナイロン6、ナイ
ロン66、ポリエステルなどの熱可塑性合成繊維からな
る総繊度400〜1000デニールの高強力フィラメン
トを平織またはリップストップ組織の織物に織成し、該
織物にクロロプレンまたはシリコーンなどのエラストマ
ーを多量にコーティングして、図2に示すような袋体に
縫製したものが使用されてきた。また図5に示すような
装置として実用化もされている(特公昭48−3029
3号公報、実開昭48−81543号公報、実開昭51
−17936号公報など)。
【0003】すなわちこれらのエアーバッグ用布帛はい
ずれも耐熱性、耐接炎性を有するものであり、航空機や
自動車が衝突事故を起こしたとき、図5に示すようにイ
ンフレーターBの電源コードDに電流が流れ、インフレ
ーターが燃焼してエアーバッグA1が球状に膨張する際
、燃焼ガス噴射口Cから噴出される高温の爆風と火炎と
に耐えることができるように設計されている。
【0004】したがってエアーバッグに関する安全基準
をクリアーするためにエラストマーがかなり高い目付で
被覆されており、このためエアーバッグを高重量で粗剛
なものにし縫製時の取扱性を著しく低下せしめている他
、折り畳んだときの容積を大きくし、車両に取りつける
際の障害になっている。エアーバッグを内蔵したモジュ
ールはその性格上運転者の前部に配置する必要があり、
一方前部にはハンドルや各種計器および窓があるためス
ペース的に余裕がなく、少しでもコンパクトなエアーバ
ッグ装置が望まれている。またハンドルなどに装着され
た場合などは、その操作上、少しでも軽量なエアーバッ
グが望まれている。
【0005】
【発明の目的】本発明は、従来技術におけるかかる課題
を解決するためになされたものである。すなわち軽量で
厚みが薄いのでステアリングにコンパクトに収納が可能
であり、かつ衝突の際インフレーターから噴出される高
温の爆風や火炎とに耐えることの出来る耐熱性、強力、
気密性に優れる織物を袋体に縫製したエアーバッグの提
供を目的としている。
【0006】
【発明の構成】即ち本発明は、「(請求項1)単糸繊度
2de以下、強度16g/de以上、熱分解温度300
℃以上の高強力耐熱性繊維を含む繊維糸条を用いて製織
したカバーファクター1500以上、繊維充填率0.4
0以上の織物に柔軟性樹脂0.5〜8重量%を付着せし
めた基布を袋状物の少なくとも一部に縫製してなること
を特徴とするエアーバッグ。 (請求項2)単糸繊度5de以下、ヤング率1300k
g/mm2 以下の熱可塑性合成繊維30〜90重量%
が繊維糸条に混繊されてなる請求項1のエアーバッグ。 (請求項3)柔軟性樹脂を付与した基布を袋状物の少な
くとも対人側および/またはエプロンの一部に縫製して
なる請求項1または2のエアーバッグ。 (請求項4)高強力耐熱性繊維がパラ系芳香族ポリアミ
ド繊維である請求項1〜3のいずれかのエアーバッグ。 (請求項5)熱可塑性合成繊維がポリエステル繊維であ
る請求項1〜4のいずれかのエアーバッグ。 (請求項6)糸条が牽切方式による牽切紡績糸である請
求項1〜5のいずれかのエアーバッグ。 (請求項7)繊維糸条が供給ローラーと牽切ローラーと
の間で繊維の乱れを防ぎながら引きちぎった後、空気ノ
ズルで抱合することによって得られた繊維糸条である請
求項1〜6のいずれかのエアーバッグ。」である。
【0007】本発明における高強力耐熱性繊維とは強度
16g/de以上、熱分解温度300℃以上の繊維をい
う。高強力耐熱性繊維の強度は16g/de以上である
。 16g/de未満では織物としたときに充分な強度が得
られないため、インフレーション時にエアーバッグが破
損することが多い。とくに熱可塑性合成繊維を混繊した
繊維糸条の場合には、18g/de以上の強度が好まし
い。
【0008】高強力耐熱性繊維の熱分解温度は300℃
以上である。300℃未満ではたとえ強度が16g/d
e以上であってもインフレーション時にエアーバッグが
破損することが多い。したがって高強力耐熱性繊維の熱
分解温度は300℃以上が必要であり、350℃以上が
更に良好である。
【0009】具体的には例えばメタ系あるいはパラ系全
芳香族ポリアミド繊維(アラミド繊維)、(具体的には
ポリメタフェニレンイソフタルアミド繊維、ポリパラフ
ェニレンテレフタルアミド繊維、パラ系アラミドとメタ
系アラミドとの共重合体繊維、また芳香族エーテル、た
とえば3,4′−ジアミノジフェニルエーテルを共重合
したパラ系アラミド繊維、さらにポリパラフェニレンス
ルフォン繊維、ポリパラフェニレンスルフィド繊維、全
芳香族ポリエステル繊維、ポリイミド繊維、ポリエーテ
ルイミド繊維、ポリエーテルエーテルケトン繊維など、
またはこれらの混合繊維をいう。
【0010】このうち、ポリパラフェニレンテレフタル
アミド繊維(ケプラー繊維;デュポン社製)や3,4′
−ジアミノジフェニルエーテルを共重合したパラ系アラ
ミド繊維(テクノーラ繊維;帝人社製)などがとくに好
ましい。
【0011】本発明者らはこの様な高強力耐熱性繊維を
含む織物からなるエアーバッグはインフレーターから噴
出される高温の爆風や火炎に対して溶融破損したり燃え
上がったりしないことを見出した。
【0012】高強力耐熱性繊維の単糸繊度は2de以下
にする必要がある。本来エアーバッグは小さく折り畳む
必要性から柔軟であることが極めて重要である。2de
を越えると得られるエアーバッグは極めて粗剛なものに
なる。さらに糸条を構成する繊維本数が少なくなること
や繊維間隙が広くなることから織物の通気度が大きくな
り、インフレーターから噴出される高温の爆風や火炎を
充分に遮断しきれなくなる。さらに単糸繊度が小さく、
構成繊維本数が多い方が耐接炎性があり、この点からも
高強力耐熱性繊維の単糸繊度は2de以下が必要である
【0013】本発明における織物繊維充填率とは織物の
嵩比重を真比重で除した値をいう。繊維充填率が0.4
0未満では織物としての遮蔽効果が低く、樹脂加工を施
してもインフレーターから噴出される高温の爆風や火炎
を充分に遮断しきれなくなる。したがって繊維充填率は
0.40以上が必要である。また繊維充填率が0.9を
越えると、織物の柔軟性が失われ、得られるエアーバッ
グは極めてフイルムライクなものになってしまう。した
がって繊維充填率は0.40以上、0.9以下が好まし
く、0.45以上、0.85以下が更に好ましい。
【0014】0.40以上の繊維充填率は高密度に織成
された織物を上下1対以上の金属/弾性カレンダーロー
ラーあるいは金属/金属カレンダーローラーにより熱圧
加工することにより達成することができる。このときの
金属ローラーの表面温度は150〜300℃、またカレ
ンダー圧力は100kg/cm以上が好ましい。充分な
熱圧効果を達成するには、織物を予熱するか、低速で加
工することが望ましい。
【0015】本発明における織物カバーファクターとは
糸条繊度の平方根とインチあたりの糸条数との積の経と
緯との和をいう。カバーファクターが1500未満では
織物としての隠蔽効果が低く、樹脂加工を施してもイン
フレーターから噴出される高温の爆風や火炎を充分に遮
断しきれなくなる。したがってカバーファクターは15
00以上が必要である。またカバーファクターが390
0を越えると、織物の柔軟性が失われ得られるエアーバ
ッグは極めて粗剛なものになる。したがってカバーファ
クターは1500以上、3900以下が好ましく、17
00以上、3500以下が更に好ましい。
【0016】本発明における繊維充填率とカバーファク
ターとはエアーバッグの性能を決定する重要な因子であ
り、共に上記値を満足することにより、織物の通気度を
低減しつつ、柔軟でコンパクトなエアーバッグとするこ
とができる。
【0017】本発明における柔軟性樹脂とは、ウレタン
樹脂、シリコンゴム、クロロプレンゴム、クロロスルフ
ォン化オレフィンゴム、フッソゴム、塩化ビニル樹脂、
塩素化オレフィン樹脂、フッソ樹脂およびこれらの変性
体などである。またハロゲン系、リン系、金属の水酸化
物などの有機系および無機系の難燃剤を配合してもよく
、また2種以上の混合樹脂でもよい。これらの樹脂のう
ち、ウレタン樹脂あるいはその変性物がとくに高強力耐
熱性繊維との密着性が良好であり好ましい。
【0018】柔軟性樹脂は含浸法、コーティング法、ラ
ミネート法などの方法で織物に付着せしめる。基布の付
着量は少量が好ましく、0.5〜8重量%である。1重
量%未満では隠蔽効果が低くインフレーターから噴出さ
れる高温の爆風や火炎を充分に遮断しきれない。また3
0重量%を越えると基布の柔軟性や軽量性が失われる。 したがって樹脂の付着量は0.5〜8重量%、好ましく
は1〜6重量%である。特に好ましくは2〜5重量%で
ある。
【0019】上記柔軟性樹脂を付与した基布はエアーバ
ッグ全体に使用してもよいが、その一部に使用すること
もできる。とくに人体に対面する側の本体部やエプロン
部はとくに耐熱性と気密性とが重要であるため使用する
ことが好ましい。また柔軟性樹脂が基布の片面に偏在す
る場合はそのどちら側をバッグの内側に配してもよいが
、より耐熱性の必要な内側が好ましい。
【0020】本発明における熱可塑性合成繊維とは、通
常の熱可塑性合成樹脂からなる繊維であり、ポリエステ
ル繊維、ナイロン繊維、アクリル繊維、ポリプロピレン
繊維などであるが、このうち耐熱性や強力の点でポリエ
ステル繊維が好ましい。
【0021】本発明における高強力耐熱性繊維を含む繊
維糸条は上記の熱可塑性合成繊維を単繊維のオーダーで
混繊したものでもよい。熱可塑性合成繊維の単糸繊度は
高強力耐熱性繊維と同様の理由、および単糸繊度が大き
いと糸条を構成する繊維本数が少なくなり均一な混繊が
得られにくいという理由のため、5de以下、好ましく
は2.5de以下にすることが好ましい。
【0022】また、熱可塑性合成繊維のヤング率は13
00kg/mm2 以下にするのが好ましい。1300
kg/mm2 を越えると他の成分である高強力耐熱性
繊維が高ヤング率であるため、混繊した後の糸条のヤン
グ率が高くなり過ぎ、織成後の布帛が粗剛なものとなる
ので好ましくない。したがって熱可塑性合成繊維のヤン
グ率は1300kg/mm2 以下、好ましくは120
0kg/mm2 以下が良好である。
【0023】本発明における繊維糸条は上記熱可塑性合
成繊維が単繊維のオーダーで混繊されていてもよい。こ
のときの糸条に占める熱可塑性繊維の比率は30〜90
重量%が好ましい。特に好ましくは40〜80重量%で
ある。熱可塑性繊維の比率が90重量%を越えると織物
の耐熱性が低下する。また糸条の太さをかなり太くしな
いと充分な強度が得られないため、肉厚な織物となり好
ましくない。また熱可塑性繊維の比率が30重量%未満
では、高強力耐熱性繊維のヤング率が高いため織物の感
触が粗剛となり柔軟性が乏しくなり風合が悪化する。ま
た熱可塑性合成繊維の熱収縮が制限され、通気性の少な
い緻密な織物が得られにくい。
【0024】本発明のエアーバッグにおいてエプロン部
を構成する糸条は本体部織物を構成する糸条より、その
糸条中の高強力耐熱性繊維を多くすることが好ましい。 その場合エプロン部の高強力耐熱性繊維の量は本体部よ
りも5重量%以上高くするのが好ましい。エプロンは何
枚でも良いがあまり積層枚数が多いと折り畳みが悪化す
る。好ましい枚数は1〜4枚であり、2〜3枚がさらに
好ましい。またエプロンの構成としては、インフレータ
ーからのガスが直接接触するバッグの内面側に近いほど
高強力耐熱性繊維が多く混繊されてなる織物を配するこ
とが好ましい。すなわち、バッグの内面側に高強力耐熱
性繊維の比率の高いエプロンを少なくとも1枚積層し、
また下層の数枚のエプロンは本体部と同程度の高強力耐
熱性繊維比率でよい。この結果、特にエプロンにおける
耐熱性が著しく増大し、信頼性が向上する。
【0025】本発明における織物の糸条は牽切方式によ
る牽切紡績からなることが好ましい。牽切紡績糸は糸形
態上、特に毛羽などを有し繊維がランダマイズされてい
るため、連続フィラメントに比べてとくに織物組織間隙
を小さくして通気度を低減できる。また繊維間の摩擦抵
抗が大きく、縫製部の縫い目スリップが生じにくい。一
方、従来の紡績糸に比べて繊維の配列度が高く、かつ牽
切で極限延伸されるうえ繊維長がより長いので高強力の
糸条となり、エアーバッグ用として極めて好適である。
【0026】次に高強力耐熱性繊維の牽切紡績糸の製造
方法の1例を図面と共に説明する。
【0027】図1は混繊装置を示す。1はニップローラ
ー、2はシューター、3は牽切ニップローラー、4は吸
引性空気ノズル、5は旋回流による抱合ノズル、6はデ
リベリーローラー、7は糸条である。高強力耐熱性繊維
は供給ニップローラー1の前で引き揃え重ね合わされな
がら供給ニップローラーを通過したのちシューター2の
中で牽切ニップローラーにより同時に引きちぎられ、ド
ラフトされながら均一に牽切される。ついで、吸引性空
気ノズル4で牽切ローラーから引きちぎられ、ついで旋
回性抱合ノズル5によってからみや毛羽巻き付きによる
抱合性を付与されたのちデリベリーローラー6により引
きちぎられ、短繊維の毛羽が繊維束側面にランダムに巻
き付いた糸条7となる。
【0028】得られた糸条を適度に撚糸後これを経糸と
緯糸とに用いて高密度に織成し、精練、熱セット、リラ
ックス、カレンダー、柔軟性樹脂付与をした後、図2に
示すような袋体に縫製してエアーバッグA1とする。な
お、図中のBはインフレーター挿入孔、Cはインフレー
ター燃焼ガスの排気孔を示す。
【0029】
【発明の効果】本発明におけるエアーバッグは従来のエ
アーバッグに比べて下記の効果を有する。 (1) 柔軟で折り畳みが優れている。 (2) 折り畳んだときの容積が小さい。 (3) 軽量である。 (4) 高温の爆風と火炎とに耐える耐熱性、高強力、
気密性を有する。 (5) 展開時の衝撃、擦過抵抗が小さく破損しない。 (6) 縫製が容易である。 (7) 金属片やガラス片などで損傷されにくい。 (8) 長期間経ても、エアーバッグ織物の性能変化が
少ない。
【0030】以下に実施例により本発明を説明する。な
お、実施例における各評価項目はそれぞれ下記の方法に
従って評価した。 引張強力;JIS  L−1096のストリップ法で測
定した。 通気度;JIS  L−1096のフラジール法で測定
した。 耐インフレーション性;エアーバッグの形状に縫製し、
これをエアーバッグ装置に取付けてインフレーターを燃
焼させ、その際のエアーバッグの破損の有無を評価した
。 収納性;エアーバッグを図3(イ)、(ロ)に示す点線
Dに沿って折り畳んで(ハ)に示す形状にし、これに図
4に示すように5kgの荷重Eを付加して厚さtを測定
した。 風合い;織物表面の感触と柔軟性とについて、衝突事故
の際エアーバッグに顔面が強く当たることを想定して官
能評価を行い、柔軟なものと粗剛なものに区分した。
【0031】
【実施例1】図1に示す装置を用いて、単糸繊度1.3
デニール、強度7.2g/de、全繊度4000デニー
ルのポリエステル繊維(テトロン:帝人(株)製)と、
単糸繊度0.75デニール、強度28g/de、全繊度
1000デニールのパラ系芳香族ポリアミド繊維(テク
ノーラ:帝人(株)製)とを重ね合わせて引き揃え、ロ
ーラー間の距離が100cmの供給ニップローラー1と
シューター2と牽切ローラー3との間で約16倍で30
0m/分の速度で同時に引きちぎり、細い単繊維束とし
た。続けて吸引性を有する空気ノズル4と旋回流を有す
る抱合ノズル5とに、牽切ニップローラー3とデリベリ
ーローラー6の速度比100:97で通して絡み付与お
よび単繊維の毛羽を繊維束側面にランダムに巻付け、3
00デニールの糸条7を得た。
【0032】得られた糸条のポリエステル繊維とパラ系
芳香族ポリアミド繊維との比率は80:20であった。 これらの糸条の平均繊維長はポリエステル繊維が42c
m、パラ系芳香族ポリアミド繊維が37cmであった。 また糸条7の強伸度はそれぞれ6.2g/de、5.6
%(いずれも400T/m撚糸後に測定)であった。次
いで糸条7に250T/mの撚りを施して経89本/イ
ンチ、緯68本/インチの織密度で平織に織成し、熱セ
ット、精練加工を実施した。次に、金属ローラー表面温
度が180℃の一対の金属/弾性ローラーを用い、線圧
400kg/cm、10m/分の速度でカレンダー加工
を施した。得られた織物はカバーファクターが2719
、繊維充填率が0.70であった。
【0033】次に、ウレタン樹脂を極性溶媒に溶解して
この織物の片面にコーティング加工した。得られた基布
の樹脂付着量は4重量%であった。
【0034】この基布を本体全部とエプロン全部に使用
して図4に示すようなエアーバッグを縫製した。得られ
たエアーバッグの評価結果をその糸条、織物および基布
と比較して表1に示す。
【0035】
【実施例2】実施例1と同様の方法で糸条繊度200デ
ニール、ポリエステル繊維とパラ系芳香族ポリアミド繊
維との比率が70:30の糸条を得た。糸条の平均繊維
長はポリエステル繊維が44cm、パラ系芳香族ポリア
ミド繊維が36cmであった。また本糸条の強伸度はそ
れぞれ7.9g/de、4.6%(いずれも490T/
m撚糸後に測定)であった。次いで本糸条に300T/
mの撚りを施して経113本/インチ、緯78本/イン
チの織密度で平織に織成し、熱セット、精練加工を実施
した。 次に、金属ローラー表面温度が180℃の一対の金属/
弾性ローラーを用い、線圧400kg/cm、10m/
分の速度でカレンダー加工を施した。得られた織物はカ
バーファクターが2701、繊維充填率が0.68であ
った。
【0036】次に、耐熱性を改良した変性ウレタン樹脂
を極性溶媒に溶解してこの織物の片面にコーティング加
工した。得られた基布の樹脂付着量は1.9重量%であ
った。
【0037】この基布を対人側と3層エプロンのうちの
最内層(バッグ内面側)に使用して図4に示すようなエ
アーバッグを縫製した。ステアリング側とエプロンの他
の2層には樹脂コーティング前の織物を使用して縫製し
た。
【0038】得られたエアーバッグの評価結果をその糸
条、織物および基布と比較して表1に示す。
【0039】
【実施例3】実施例1と同様の方法で糸条繊度200デ
ニールのパラ系芳香族ポリアミド繊維100%の糸条を
得た。糸条の平均繊維長は40cmであった。また本糸
条の強伸度はそれぞれ22.3g/de、4.1%(い
ずれも490T/m撚糸後に測定)であった。次いで本
糸条に300T/mの撚りを施して経112本/インチ
、緯80本/インチの織密度で平織に織成し、熱セット
、精練加工を実施した。次に、金属ローラー表面温度が
185℃の一対の金属/弾性ローラーを用い、線圧44
0kg/cm、13m/分の速度でカレンダー加工を施
した。得られた織物はカバーファクターが2715、繊
維充填率が0.71であった。
【0040】次に、耐熱性を改良した変性ウレタン樹脂
を極性溶媒に溶解してこの織物の片面にコーティング加
工した。得られた基布の樹脂付着量は3.6重量%であ
った。
【0041】この基布を本体全部のみに使用して、また
全エプロンは樹脂をコーティングする前の織物を使用し
て図4に示すようなエアーバッグを縫製した。得られた
エアーバッグの評価結果をその糸条、織物および基布と
比較して表1に示す。
【0042】
【実施例4】実施例1と同様の方法で糸条を得た。糸条
の物性は実施例1に同じであった。次いで本糸条に25
0T/mの撚りを施して経52本/インチ、緯38本/
インチの織密度で平織に織成し、熱セット、精練加工を
実施した。次に、金属ローラー表面温度が180℃の一
対の金属/弾性ローラーを用い、線圧400kg/cm
、10m/分の速度でカレンダー加工を施した。得られ
た織物はカバーファクターが1559、繊維充填率が0
.44であった。
【0043】次に、クロロプレンゴムをトルエンに溶解
してこの織物の片面にコーティング加工した。得られた
基布の樹脂付着量は9.8重量%であった。
【0044】この基布を本体の対人側と3層エプロンの
うちの最内層(バッグ内面側)に使用して図4に示すよ
うなエアーバッグを縫製した。本体のステアリング側と
エプロンの他の2層には樹脂コーティングする前の織物
を使用して縫製した。
【0045】得られたエアーバッグの評価結果をその糸
条、織物および基布と比較して表1に示す。
【0046】
【実施例5】実施例1と同様の方法で糸条を得た。糸条
の物性は実施例1に同じであった。次いで本糸条に25
0T/mの撚りを施して経89本/インチ、緯68本/
インチの織密度で平織に織成し、熱セット、精練加工を
実施した。次に、金属ローラー表面温度が180℃の一
対の金属/弾性ローラーを用い、線圧400kg/cm
、10m/分の速度でカレンダー加工を施した。得られ
た織物はカバーファクターが2719、繊維充填率が0
.70であった。
【0047】次に、接着性を改良した変性シリコンゴム
をトルエンに溶解してこの織物の片面にコーティング加
工した。得られた基布の樹脂付着量は5.0重量%であ
った。
【0048】この基布を本体の対人側と3層エプロンの
うちの最内層(バッグ内面側)に使用して図4に示すよ
うなエアーバッグを縫製した。本体のステアリング側と
エプロンの他の2層には樹脂コーティングする前の織物
を使用して縫製した。
【0049】得られたエアーバッグの評価結果をその糸
条、織物および基布と比較して表1に示す。
【0050】
【実施例6】実施例1と同様の方法で糸条を得た。糸条
の物性は実施例1に同じであった。次いで本糸条に25
0T/mの撚りを施して経89本/インチ、緯68本/
インチの織密度で平織に織成し、熱セット、精練加工を
実施した。次に、金属ローラー表面温度が180℃の一
対の金属/弾性ローラーを用い、線圧400kg/cm
、10m/分の速度でカレンダー加工を施した。得られ
た織物はカバーファクターが2719、繊維充填率が0
.70であった。
【0051】次に、接着性を改良した変性フッ素ゴムを
トルエンに溶解してこの織物の片面にコーティング加工
した。得られた基布の樹脂付着量は2.8重量%であっ
た。
【0052】この基布を本体の対人側と3層エプロンの
うちの最内層(バッグ内面側)に使用して図4に示すよ
うなエアーバッグを縫製した。本体のステアリング側と
エプロンの他の2層には樹脂コーティングする前の織物
を使用して縫製した。
【0053】得られたエアーバッグの評価結果をその糸
条、織物および基布と比較して表1に示す。
【0054】
【比較例1】単糸繊度6デニール、強度9.1g/de
、全繊度840デニールのナイロン66繊維からなるフ
ィラメントを経25本/インチ、緯25本/インチの織
密度で平織に織成した。次にクロロプレンゴムをトルエ
ンに溶解してこの織物の片面にコーティング加工した。 得られた基布の樹脂の付着量は60重量%であった。
【0055】この基布を本体全部とエプロン全部に使用
して図4に示すようなエアーバッグを縫製した。得られ
たエアーバッグの評価結果をその糸条、織物および基布
と比較して表2に示す。
【0056】
【比較例2】比較例1と同様の方法でクロロプレンゴム
をコーティングした。得られた基布の樹脂付着量は7重
量%であった。この基布を本体全部とエプロン全部に使
用して図4に示すようなエアーバッグを縫製した。得ら
れたエアーバッグの評価結果をその糸条、織物および基
布と比較して表2に示す。
【0057】
【比較例3】実施例1と同様の方法で織物を得た。次に
柔軟性樹脂をコーティングせずにこの織物を本体全部と
エプロン全部に使用して図4に示すようなエアーバッグ
を縫製した。得られたエアーバッグの評価結果をその糸
条、織物および基布と比較して表2に示す。
【0058】
【比較例4】実施例1と同様の方法で織物を得た。次に
クロロプレンゴムをトルエンに溶解してこの織物の片面
にコーティング加工した。得られた基布の樹脂付着量は
40重量%であった。
【0059】この基布を本体全部とエプロン全部に使用
して図4に示すようなエアーバッグを縫製した。得られ
たエアーバッグの評価結果をその糸条、織物および基布
と比較して表2に示す。
【0060】
【比較例5】実施例1と同様の方法で糸条を得た。糸条
の物性は実施例1と同じであった。次いで本糸条に25
0T/mの撚りを施して経40本/インチ、緯23本/
インチの織密度で平織に織成し、熱セット、精練加工を
実施した。次に、金属ローラー表面温度が180℃の一
対の金属/弾性ローラーを用い、線圧400kg/cm
、10m/分の速度でカレンダー加工を施した。得られ
た織物はカバーファクターが1091、繊維充填率が0
.31であった。
【0061】次に、ウレタン樹脂を極性溶媒に溶解して
この織物の片面にコーティング加工した。得られた基布
の樹脂付着量は4重量%であった。
【0062】この基布を本体の対人側と3層エプロンの
うちの最内層(バッグ内面側)に使用して図4に示すよ
うなエアーバッグを縫製した。本体のステアリング側と
エプロンの他の2層には樹脂コーティングする前の織物
を使用して縫製した。
【0063】得られたエアーバッグの評価結果をその糸
条、織物および基布と比較して表2に示す。
【0064】
【比較例6】実施例1と同様の方法で糸条を得た。次に
、接着性を改良した変性フッ素ゴムをトルエンに溶解し
てこの織物の片面にコーティング加工した。得られた基
布の樹脂付着量は0.2重量%であった。
【0065】この基布を本体全部とエプロン全部に使用
して図4に示すようなエアーバッグを縫製した。得られ
たエアーバッグの評価結果をその糸条、織物および基布
と比較して表2に示す。
【0066】
【表1】
【0067】
【表2】
【図面の簡単な説明】
【図1】牽切方式直接紡績装置の側面図
【図2】(イ)
  エアーバッグの概略図(正面図)(ロ)  エアー
バッグの概略図(断面図)
【図3】(イ)  エアーバ
ッグの収納性評価の際の折り畳み方を示す概略図(折り
畳み前) (ロ)  エアーバッグの収納性評価の際の折り畳み方
を示す概略図(折り畳み後) (ハ)  折り畳み後のエアーバッグの斜視図
【図4】
折り畳んだエアーバッグの厚さの測定方法
【図5】エア
ーバッグ装置の概略図
【符号の説明】
A  繊維糸条,1  供給ニップローラー,2  シ
ューター,3  牽切ニップローラー,4  吸引性空
気ノズル,5  旋回性抱合ノズル,6  デリベリー
ローラー,7  糸条,A1  エアーバッグ,A2 
 インフレーター挿入孔,A3  インフレーター燃焼
ガスのベントホール,A4  折り畳み線,W  負荷
重,t  折り畳み後のエアーバッグの厚さ,B  イ
ンフレーター,C  燃焼ガスの噴射口,D電源コード
,F  ケース,A1′  膨張時のエアーバッグ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】単糸繊度2de以下、強度16g/de以
    上、熱分解温度300℃以上の高強力耐熱性繊維を含む
    繊維糸条を用いて製織したカバーファクター1500以
    上、繊維充填率0.40以上の織物に柔軟性樹脂0.5
    〜8重量%を付着せしめた基布を袋状物の少なくとも一
    部に縫製してなることを特徴とするエアーバッグ。
  2. 【請求項2】単糸繊度5de以下、ヤング率1300k
    g/mm2 以下の熱可塑性合成繊維30〜90重量%
    が繊維糸条に混繊されてなる請求項1のエアーバッグ。
  3. 【請求項3】柔軟性樹脂を付与した基布を袋状物の少な
    くとも対人側および/またはエプロンの一部に縫製して
    なる請求項1または2のエアーバッグ。
  4. 【請求項4】高強力耐熱性繊維がパラ系芳香族ポリアミ
    ド繊維である請求項1〜3のいずれかのエアーバッグ。
  5. 【請求項5】熱可塑性合成繊維がポリエステル繊維であ
    る請求項1〜4のいずれかのエアーバッグ。
  6. 【請求項6】糸条が牽切方式による牽切紡績糸である請
    求項1〜5のいずれかのエアーバッグ。
  7. 【請求項7】繊維糸条が供給ローラーと牽切ローラーと
    の間で繊維の乱れを防ぎながら引きちぎった後、空気ノ
    ズルで抱合することによって得られた繊維糸条である請
    求項1〜6のいずれかのエアーバッグ。
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