JPH04262257A - 塩基性線維芽細胞成長因子の検出方法 - Google Patents

塩基性線維芽細胞成長因子の検出方法

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JPH04262257A
JPH04262257A JP41363490A JP41363490A JPH04262257A JP H04262257 A JPH04262257 A JP H04262257A JP 41363490 A JP41363490 A JP 41363490A JP 41363490 A JP41363490 A JP 41363490A JP H04262257 A JPH04262257 A JP H04262257A
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heparin
bfm
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、塩基性線維芽細胞成長
因子に特異的な抗体およびヘパリンを用いる、塩基性線
維芽細胞成長因子の検出方法に関する。
【0002】
【従来の技術】線維芽細胞成長因子(FGF:fibr
oblast  growth  factor)は、
大脳や脳下垂体抽出液中に見出されるタンパク質で、塩
基性線維芽細胞成長因子(bFGF:basic  F
GF)および酸性線維芽細胞成長因子(aFGF:ac
idic  FGF)が知られている。線維芽細胞成長
因子(FGF)類は、培養線維芽細胞の他、血管内皮細
胞を含む多くの中胚葉由来の培養細胞の増殖を低濃度(
数pg〜数ng/ml)で促進する〔Gospodar
owicz等、J.Cell.Physiol.,Su
pplement  5,15−26(1987)〕。 塩基性線維芽細胞成長因子(bFGF)と酸性線維芽細
胞成長因子(aFGF)の作用はほとんど類似している
が、bFGFの方が生体内に広く分布していることや、
腫瘍細胞において産生例が多いことが知られている。b
FGFのイン・ビボにおける作用としては、胚における
外胚葉から、中胚葉への分化作用、神経細胞の生存促進
や分化作用等が知られているが、特に血管新生作用が注
目されている。腫瘍細胞が産生するbFGFは、腫瘍血
管新生因子の一つと考えられ、固形腫瘍の形成における
役割が考えられている。従って、bFGFは生物活性を
もつ腫瘍マーカーとなる可能性があるが、血中レベルの
正確な測定例はまだない。しかし、尿路系腫瘍患者の尿
中に高いbFGFの排出があるという報告はある〔Ch
odak等、Cancer  Res.,48,208
3−2088(1988)〕。
【0003】bFGFに対するポリクローナル抗体は、
抗原として合成ペプチドまたは天然分子を用いて得られ
ていた〔例えば、Schweigerer等,Natu
re,325,257−259(1987)〕。しかし
、このbFGFに対するモノクローナル抗体を生成する
ことは困難であった。bFGFに対するモノクローナル
抗体の生成を最初に報告したのはMassoglia等
である〔Massoglia等、J.Cell.Phy
siol.,132,531−537(1987)〕。 もっとも、これら4種のモノクローナル抗体はいずれも
bFGFの生物活性を阻害するものではない。 続いて、Seno等もbFGFに対する4種のモノクロ
ーナル抗体の生成を報告している〔Seno等、Hyb
ridoma,8,209−221(1989)〕が、
これらもbFGFの生物活性を阻害するものではない。
【0004】本発明者等は、bFGFの生物活性を阻害
し、そしてbFGFの活性形と不活性形を区別すること
のできるモノクローナル抗体を見出し、これらに関して
は既に特願平1−23688号に開示している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明者等は、前記の
モノクローナル抗体などを用いて、血液や尿中に存在す
る塩基性線維芽細胞成長因子(bFGF)の検出または
定量を鋭意研究したところ、ヘパリンを併用するサンド
イッチ法を用いると効率よく検出および定量が可能にな
ることを見出した。本発明はかかる知見に基づくもので
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、塩基性
線維芽細胞成長因子(bFGF)に対する抗体(以下、
抗bFGF抗体と称することがある)と、ヘパリンと、
水不溶性担体と、検出可能なマーカーとを含有する検出
系であって、前記の抗体(抗bFGF抗体)またはヘパ
リンのいずれか一方は水不溶性担体に担持されており、
そして他方には検出可能なマーカーが付いているものと
する該検出系に、被検試料を接触させ、前記のマーカー
に由来する信号を検出することを特徴とする、塩基性線
維芽細胞成長因子(bFGF)の検出方法に関するもの
である。
【0007】本発明方法では、ヘパリンを水不溶性担体
に担持させ、bFGFに対する抗体(抗bFGF抗体)
に検出可能なマーカーを付けるか、あるいは、抗bFG
F抗体を水不溶性担体に担持させ、ヘパリンに検出可能
なマーカーを付けることができる。いずれの場合におい
ても、被検試料中のbFGFがヘパリンと抗bFGF抗
体との間に結合され、ヘパリン−bFGF−抗bFGF
抗体の複合体が形成される。本発明で用いるヘパリンは
、分子量約1万〜2万のムコ多糖類の1種で、タンパク
質と結合してムコタンパク質を形成する。
【0008】抗bFGF抗体としては、bFGFに対す
る任意のポリクローナル抗体およびモノクローナル抗体
を用いることができる。抗体の作成には、免疫源として
ヒトbFGFやウシbFGFを用いることができる。ポ
リクローナル抗体は、前記の免疫源で免疫された任意の
哺乳動物(例えば、ウサギ、ヤギまたはニワトリ)の血
清から調製される。モノクローナル抗体は、前記の免疫
源で免疫された任意の哺乳動物(例えば、ラット、ニワ
トリまたはマウス)の脾臓細胞とミエローマ細胞とのハ
イブリドーマから分泌させることができる。本発明では
モノクローナル抗体を用いるのが好ましく、特には特願
平1−23688号に記載のモノクローナル抗体bFM
−1(bFGFの生物活性を阻害し、そして熱不活性b
FGFと交差反応を示さないモノクローナル抗体)また
はモノクローナル抗体bFM−2(bFGFの生物活性
を阻害し、そして熱不活性bFGFと交差反応を示すモ
ノクローナル抗体)を用いるのが好ましい。
【0009】ヘパリンまたは抗bFGF抗体を担持する
水不溶性担体としては、サンドイッチ法で通常用いられ
る担体を用いることができる。それらの担体としては、
例えば、セルロース化合物、ポリスチレン、デキストラ
ン、好ましくはアガロースゲル(商品名:セファロース
、バイオゲル−A)を挙げることができる。
【0010】ヘパリンを水不溶性担体に担持させるには
、公知の化学結合法を用いることができる。また、ヘパ
リンをセファロースに担持した市販品を用いることもで
きる。ヘパリンが吸着しにくい材料(例えば、ポリスチ
レン)を用いる場合には、その担体とよく吸着する他の
タンパク質(例えば、フィブロネクチン)を最初に吸着
させ、続いてヘパリンをそのタンパク質に結合させるこ
とができる。好適には、例えば、フィブロネクチンの還
元およびそのアルキル化誘導体を不溶性担体に固定化し
たものを用いることでヘパリンを容易に吸着固定化する
ことができる(特願平1−2875号明細書参照)。 抗bFGF抗体を不水溶性担体に担持させるには、公知
の物理吸着法または化学結合法を用いることができる。
【0011】抗bFGF抗体につける検出可能なマーカ
ーとしては、サンドイッチ法で通常用いられるマーカー
を用いることができる。それらのマーカーとしては、例
えば、酵素(例えば、ペルオキシダーゼ、アルカリホス
ファターゼ、ガラクトシターゼまたはグルコースオキシ
ダーゼ)、蛍光物質(例えば、フルオレツセンスイソチ
オシアネートまたはローダミン)、発光物質(例えば、
ルミノール、アクリジニウムまたはルシゲニン)または
放射性物質(例えば、 125I、 3Hまたは32P
)を挙げることができる。
【0012】ヘパリンに検出可能なマーカーを付けるに
は、公知の直接化学結合法、または架橋剤を介する化学
結合法を用いることができる。抗bFGF抗体に検出可
能なマーカーを付けるには、公知の物理吸着法または化
学結合法(例えば、マレイミド導入法またはクロラミン
T法)を用いることができる。
【0013】本明細書において被検試料とは、bFGF
を含有する可能性のある任意の試料を意味し、特には生
体試料、例えば、尿、血液、血清、細胞抽出液、細胞培
養上清または臓器抽出物などである。
【0014】本発明は具体的には以下の2種類の方法で
実施する。第1の方法では、ヘパリンを水不溶性担体に
固定させ、抗bFGF抗体に検出可能なマーカーを付け
た検出系を用いる。即ち、ヘパリン固定水不溶性担体に
被検試料を加え、被検試料中に存在するbFGFをヘパ
リンに結合させる。全体を洗浄した後、検出可能なマー
カーを付けた抗bFGF抗体を加え、ヘパリンに結合し
ているbFGFに抗bFGF抗体を結合させてヘパリン
−bFGF−抗bFGF抗体からなる複合体を形成させ
る。全体を洗浄した後、複合体または洗浄液に含まれる
前記のマーカーに由来する信号を検出する。この第1の
方法は、前記の2段階法で行うことができるだけでなく
、1段階法、即ち、ヘパリン固定水不溶性担体と、被検
試料と、検出可能なマーカーを付けた抗bFGF抗体と
を同時に加え、全体を洗浄した後、前記のマーカーに由
来する信号を検出することができる。この1段階法は、
試料中のbFGFの含量が高く、試料を十分に希釈して
検出操作に用いることができ、しかも、混在物の干渉が
ない場合に用いるのが好ましい。また、前記の2段階法
は、試料中のbFGF含量が低く、混在物の干渉の可能
性がある場合に用いるのが好ましい。
【0015】第2の方法では、抗bFGF抗体を水不溶
性担体に固定させ、ヘパリンに検出可能なマーカーを付
けた検出系を用いる。即ち、抗bFGF抗体固定水不溶
性担体に被検試料を加え、被検試料中に存在するbFG
Fを抗bFGF抗体に結合させる。全体を洗浄した後、
検出可能なマーカーを付けたヘパリンを加え、抗bFG
F抗体に結合しているbFGFにヘパリンを結合させて
抗bFGF抗体−bFGF−ヘパリンからなる複合体を
形成させる。全体を洗浄した後、複合体または洗浄液に
含まれる前記のマーカーに由来する信号を検出する。こ
の第2の方法も、前記の2段階法で行うことができるだ
けでなく、1段階法、即ち、抗bFGF抗体固定水不溶
性担体と、被検試料と、検出可能なマーカーを付けたヘ
パリンとを同時に加え、全体を洗浄した後、前記のマー
カーに由来する信号を検出することができる。
【0016】前記の第1および第2の方法において、反
応液を洗浄する際には、0.1%BSAを含むPBS(
Phosphate−Buffered  Salin
e)を用いることができる。
【0017】マーカーとして酵素を用いた場合には、酵
素免疫法によりその酵素活性を測定する。蛍光物質また
は発光物質の場合には、蛍光免疫分析法または発光免疫
分析法により、発生する特定波長を測定し、放射性物質
を用いた場合には、放射免疫分析法により放射能活性を
測定する。
【0018】
【実施例】以下、実施例によって本発明を更に具体的に
説明するが、これらは本発明の範囲を限定するものでは
ない。
【0019】実施例1: (a)モノクローナル抗体の 125Iによる標識後記
参考例(E)で調製した精製モノクローナル抗体bFM
−1を、クロラミン−T法によって 125Iでラベル
し、Sephadex−G−25ゲル濾過クロマトグラ
フィ法によって精製した。即ち、クロラミン−T200
μg/mlを含有する0.3Mリン酸ナトリウム緩衝液
(pH7.4)100μl中で、室温にて1分間、前記
の精製モノクローナル抗体bFM−1(10μg)と 
125I(360μCi;13MBq)とをインキュベ
ートした。メタビサルファイト水溶液(1mg/ml)
100μlを加えることにより反応を停止させた。更に
10mM−NaI(100μl)、続いて1%BSAを
含有するPBS100μlを加えてから、PBSで平衡
化した。Sephadex−G−25カラム(0.5×
30cm)にかけて遊離の 125Iから 125Iラ
ベル付きのモノクローナル抗体bFM−1を分離した。  125Iラベル付きのモノクローナル抗体bFM−1
の放射性比活性は1.9×104 cpm/ngであっ
た。こうして得られた 125Iラベル付きのモノクロ
ーナル抗体bFM−1を以下の実験に用いた。
【0020】(b)1段階法 ヘパリンを表面上に固定したセファロース粒子(ヘパリ
ン−セファロース:Pharmacia社製)の膨潤物
0.1ml(ベッド・ボリューム)を4ml試験管(ミ
ニソープチューブ)に導入した。次に、0.1Mリン酸
ナトリウム緩衝液(pH7.5)100μlと 125
I標識モノクローナル抗体bFM−1(50μl:モノ
クローナル抗体10ng;20,000cpmを含む)
とサンプル溶液(後記)50μlとを前記試験管に加え
、よく攪拌した後、20℃で1時間インキュベートした
。抗体および試料溶液は、0.1%BSAおよび0.0
2%アジ化ナトリウムを含むPBSに溶解したものを用
いた。次に、洗浄用緩衝液(0.1%BSAおよび0.
02%アジ化ナトリウムを含むPBS)2mlを加えて
攪拌した後、遠心処理した(1,000rpm:3分間
)。更に、沈澱物を前記と同じ洗浄液用緩衝液2mlで
遠心洗浄した。この遠心洗浄操作を3回繰り返し、沈澱
をγ−カウンターで計数した。結果を図1および図2に
示す。
【0021】図1において、○でプロットした線1は標
準bFGFを0ng〜1.0ngの量で前記PBS中に
含有する10種類のサンプル溶液に関するものであり、
標準検量曲線を示す。△でプロットした線2はaFGF
を0.5ng〜1.0ngの量で前記PBS中に含有す
るサンプル溶液に関するものであり、そして▽でプロッ
トした線3は標識していない過剰(10μg/ml)の
精製モノクローナル抗体bFM−1とbFGF0ng〜
1.0ngとを前記PBS中に含有するサンプル溶液に
関するものである。この結果から、本発明方法を用いる
ことによって、0.1ng〜1.0ngのbFGFを特
異的に検出することができることが分かる。
【0022】次に、図2において○でプロットした線4
はbFGFを0ng〜1.0ngの量で前記PBS中に
含有する6種類のサンプル溶液に関するものであり、△
でプロットした線5は、培養BCE(bovine  
capillaryendothelial:ウシ毛細
血管内皮)細胞1.5×107 個を10mMトリス塩
酸緩衝液(pH7.2)で抽出して調製した粗抽出物(
サンプル液体)0〜20μlに関するものである。この
結果は、本発明方法を用いることによって培養細胞に含
まれているbFGFを定量することができることを示し
ている。
【0023】実施例2:2段階法 ヘパリンを表面上に固定したセファロース粒子(ヘパリ
ン−セファロース:Pharmacia社製)の膨潤物
0.1ml(ベッド・ボリューム)を4ml試験管(ミ
ニソープチューブ)に導入した。次に、サンプル溶液(
後記)200μl〔0.1リン酸ナトリウム緩衝液(p
H7.5)で希釈したもの〕を前記試験管に加え、よく
攪拌した後、4℃で1時間インキュベートしてから、遠
心処理した(1,000rpm;3分間)。沈澱物にP
BS2mlを加えて懸濁させてから、再び遠心処理した
(1,000rpm;3分間)。得られた沈澱物に0.
1Mリン酸ナトリウム緩衝液(pH7.5)100μl
と 125Iで標識したモノクローナル抗体bFM−1
(前記実施例1と同じ濃度)50μlとPBS緩衝液0
.1%BSAおよび0.02%アジ化ナトリウムを含有
)50μlとを加え、よく攪拌した後、20℃で1時間
インキュベートした。次に、前記PBS緩衝液2mlを
加えて攪拌した後、遠心処理した(1,000rpm;
3分間)。更に、沈澱物を前記と同じPBS緩衝液2m
lで遠心洗浄した(1,000rpm;3分間)。 更に、この遠心洗浄操作を3階繰り返してから、沈澱を
γ−カウンターで計数した。結果を図3に示す。
【0024】図3において、○でプロットした線6は標
準bFGFを0ng〜1ngの量で含有する6種の標準
試料に関するものであり、□でプロットした線7はラッ
トの脾臓を1.5M−NaCl/10mMトリス塩酸緩
衝液(pH7.2)で抽出して調製した粗抽出物(サン
プル液体)0〜10μlに関するものであり、そして、
△でプロットした線8はラットの肝臓を1.5M−Na
Cl/10mMトリス塩酸緩衝液(pH7.2)で抽出
して調製した粗抽出物(サンプル液体)0〜10μlに
関するものである。
【0025】この結果は、本発明方法を用いることによ
って、実施例1と同じように0.1ng〜1ngのbF
GFを検出することができ、臓器の粗抽出液中のbFG
Fを定量することができることを示している。
【0026】参考例 (A)免疫原の精製 硫酸アンモニウム沈澱、CM−セファデックスクロマト
グラフィおよびヘパリン−セファロースクロマトグラフ
ィを含むGospodarowicz等の方法〔Gos
podarowicz等、Proc.Natl.Aca
d.Sci.USA  81,6963−6967(1
984)〕によってウシの脳からbFGFを精製した。 カラムから溶離され、DNA合成刺激活性〔ニシカワ等
、Methods  Enzymol.146,11−
22(1987):ヨシタケ等、Cell  Stru
ct.Funct.7,229−243(1982)参
照〕を有する1本のタンパク質ピークを与えるフラクシ
ョンを集めた。精製されたbFGFの還元化試料は19
.5%SDS−PAGE上で、分子量18,000を有
する単独バンドのタンパク質を与えた。
【0027】(B)免疫処理 精製したbFGF免疫原溶液を等量のフロインド氏完全
アジュバントまたは不完全アジュバントと乳化するまで
混合した。このbFGF10μgを含む混合液を、6週
令のメスのBALB/cマウスの皮下に投与することに
より免疫を行った(第1回免疫)。以後、2〜4週間の
間隔で同様の操作を行い、計5回免疫した。マウス血清
の抗体力価の定量は、Massoglia等、J.Ce
ll  Physiol.132,531−537(1
987)に記載のELISA法によって行った。最終免
疫から4日経過後、脾臓を無菌的にマウスから取り出し
以下の細胞融合工程に使用した。
【0028】(C)ハイブリドーマの作成DME培地に
、上記(B)の脾臓を入れ、ステンレスメッシュ上で押
し漬して脾臓細胞懸濁液を得た。こうして得た細胞をD
ME培地で遠心法によって洗浄し、生きている脾臓細胞
数を測定した。
【0029】一方、予め培養しておいたマウスミエロー
マ細胞(骨髄種細胞)P3−X63−Ag8−U1(P
3U1)(Dr.Gordon  H.Sato,W.
Alton  Jones  Cell  Scien
ce  Center,Inc.より入手)約5×10
7 個に上記脾臓細胞1×108 個を加え、DME培
地中でよく混合し、遠心分離を行った(500×g、1
0分間)。その上清を吸引し、ペレットをよく解きほぐ
し、50%(w/v)ポリエチレングリコール4000
のDME溶液(37℃に保温)0.5mlを滴下し、遠
心チューブを手で1分間穏やかに回転することによって
ポリエチレングリコール溶液と細胞ペレットとを混合さ
せた。次に、37℃に保温しておいたDME培地24m
lを少量づつ加えて、チューブを穏やかに回転させた後
、遠心分離(500×g、10分間)を行った。細胞ペ
レットを、10%ウシ胎児血清を含むRPMI培地で遠
心洗浄した後、細胞を、10%ウシ胎児血清を含むHA
T培地(RPMI培地にアミノプテリン4×10−7M
、チミジン1.6×10−5M、ヒポキサンチン1×1
0−4Mを添加したもの)40mlに懸濁した。この細
胞懸濁液を96ウエル細胞培養プレートの各ウエルに2
00μlずつ分注し、37℃で、5%炭酸ガスを含む炭
酸ガス培養器で培養を開始した。培養中、2〜3日間隔
で各ウエルの培地を約100μl除き、新たに上記のH
AT培地100μlを加えることによりHAT培地中で
増殖するハイブリドーマを選択した。8日目から10%
ウシ胎児血清を含むHT培地(DME培地にチミジン1
.6×10−5M、ヒポキサンチン1×10−4Mにな
るように添加したもの)に交換し、ハイブリドーマの増
殖を観察するとともに、10日目に、下記のELISA
法により、bFGF抗体産生ハイブリドーマをスクリー
ニングした。
【0030】(D)ハイブリドーマの樹立96ウエルE
LISA用プレート(Falcon社)の各ウエルに、
前記のbFGF免疫原溶液20μg/mlずつを分注し
、室温で4時間放置した。上清を除去した後、1%BS
A−PBSを分注してブロッキングした。 次に、0.1%Tween20−PBSで4回洗浄した
後、各ウエルの培養上清50μlを加え、室温で4時間
反応させた。その後、上清を除去し、0.1%Twee
n20−PBSで4回洗浄した。
【0031】次に、Tween20−PBSで2,00
0倍に希釈したペルオキシターゼ結合ウサギ抗マウス抗
体(ダコ社、デンマーク)50μlを各ウエルに加えた
。反応終了後、0.1%Tween20−PBSで各ウ
エルを4回洗浄し、0.1Mクエン酸−リン酸緩衝液(
pH5.0)と0.4%o−フェニレンジアミンと0.
005%過酸化水素とを含む溶液50μlを各ウエルに
加え、室温で15分間反応させ、各ウエルの492nm
における吸光度を測定した。その結果、192ウエル中
5ウエルに抗体産生が認められた。その後、再度ELI
SA法によって抗bFGF抗体の産生の有無を確認して
から限界希釈法により3回クローニングした。これらの
クローンの中から、増殖のよい、抗体分泌能の高い、し
かも安定なクローンを選び、前記と同様の方法で再クロ
ーン化を行い、抗bFGF特異的抗体産生ハイブリドー
マ2種を樹立し、各々bFM−1およびbFM−2と命
名した。
【0032】(E)モノクローナル抗体の製造:イン・
ビボ法 プリスタン(2,6,10,14−テトラメチルペンタ
デカン)0.5mlを7週令のBALB/c系マウスの
腹腔内に投与し、7日経過した後のマウス腹腔内に、イ
ン・ビトロで増殖させたハイブリドーマbFM−1およ
びbFM−2をマウス一匹当たり1×107 細胞とな
るように接種した。
【0033】各ハイブリドーマにつき一匹のマウスから
約5〜10mlの腹水が得られた。その抗体濃度は、1
〜3mg/mlであった。腹水中のモノクローナル抗体
の精製は、以下のようにして行った。ガーゼで濾過した
腹水を遠心分離(20,000×g,10分間)した後
、固形の硫酸アンモニウムを30%飽和濃度になるよう
に加えた。遠心分離(20,000×g,10分間)し
た後、上清に更に硫酸アンモニウムを50%飽和濃度に
なるように加え、遠心分離により沈澱を得た。沈澱を小
量の5mM−Tris−HCl緩衝液(pH7.5)に
溶解し、100倍量の前記緩衝液に対して3回透析した
。得られた透析物を、前記緩衝液で平衡化したDE−5
0セルロースのカラムにかけて、前記緩衝液で洗浄した
。吸着したモノクローナル抗体は、前記緩衝液とそれに
0.15M−NaClを加えた溶液とにより、濃度勾配
法によって溶出させた。得られたモノクローナル抗体が
均一な純度をもつことは、SDS−電気泳動法によって
確認した。
【0034】(F)免疫グロブリンクラスの同定抗bF
GF特異モノクローナル抗体bFM−1およびbFM−
2の免疫グロブリンクラスおよびサブクラスの同定は、
マウスモノクローナル抗体アイソダイピングキット(ア
マーシャム社製)によって行った。その結果、それぞれ
、IgG1/κであることが分かった。
【0035】(G)モノクローナル抗体の交差反応性(
a)ウシ脳下垂体bFGF(1−146)〔Esch等
,Proc.Natl.Acad.Sci.USA  
82,6507−6511(1985)〕の天然形のア
ミノ酸14−16個および追加のTyrの配列を有する
3種類のペプチドを、全自動Biolynx4170 
 Peptide  Synthesizer(Pha
rmacia  LKB  Biotechnolog
y,スエーデン)または全自動Applied  Bi
osystems  430  A  Peptide
  Synthesizer(Applied  Bi
onphysics  Inc.;米国)中で、固相法
によって合成した〔マツオ等、In  VitroCe
ll  Dev.Biol.24,477−480(1
988)〕。その内の2種は、Try16−bFGF(
1−15)およびTry132 −bFGF(133−
146)であり、これらはそれぞれ天然分子のアミノ末
端配列およびカルボキシ末端配列に相当する。もう1種
は、Try51−bFGF(36−50)であり、これ
は全配列の親水性分析によって同定したbFGFの親水
性配列の主要部分を含んでいた。
【0036】モノクローナル抗体bFM−1およびbF
M−2に関するbFGF上のエピトープを決定するため
に、bFGF分子の3種の線状フラグメントとモノクロ
ーナル抗体bFM−1およびbFM−2との交差反応性
を調べた
【0037】結果を図4および図5に示す。図4および
図5は、モノクローナル抗体bFM−1(図4)および
bFM−2(図5)とbFGFフラグメント、bFGF
(後述)および加熱不活性化bFGF(後述)との交差
反応性を競合結合アッセイ法で調べた結果を示すもので
ある。図4および図5において縦軸のB/Boは、各種
濃度の抗原の存在下における 125IラベルbFGF
の特異的結合量(B)を非ラベル化抗原非存在下での特
異的結合量(Bo)で割った(除算した)ものである。 図4および図5の実験においては、モノクローナル抗体
bFM−1の6ngまたはモノクローナル抗体bFM−
2の75ngを反応混合物(0.5ml)に加えた。添
加した総トレーサーの百分率でBoを示せば、モノクロ
ーナル抗体bFM−1とは56%であり、モノクローナ
ル抗体bFM−2とは35%であった。図4および図5
の実験においては、◎は活性bFGF、○は加熱不活性
化bFGF、□はTry16−bFGF(1−15)、
☆はTry51−bFGF(36−50)、◇はTry
132 −bFGF(133−146)である。図4お
よび図5から明らかなように、これらのペプチド即ちT
ry16−bFGF(1−15)、Try132 −b
FGF(133−146)およびTry51−bFGF
(36−50)のいずれもモノクローナル抗体bFM−
1またはbFM−2とは100μg/ml(この濃度は
、明確な交差反応を示す天然bFGFのモル基準濃度の
100−1000倍である)においてさえ交差反応を示
さなかった。このことから、これらの配列、すなわちア
ミノ末端、カルボキシル末端および主要な親水性領域が
連続エピトープとしてモノクローナル抗体bFM−1ま
たはbFM−2によっては認識されないことがわかる。
【0038】(b)bFGFの生物活性は熱不安定性お
よび酸不安定性である。従って、bFGF分子(これは
ジスルフィド結合によって維持されていない)のコンフ
ォーメ−ションは、その生物活性に必須のものと考えら
れる〔Gospodarowicz等、J.Cell.
Physiol.128,475−484(1986)
〕。モノクローナル抗体bFM−1またはbFM−2が
bFGF分子のコンフォーメ−ションを認識したかどう
かを決定するために、bFGF溶液を沸騰水浴中で5分
間インキュベイションした。熱不活性化bFGFの生物
活性(BALB/c3T3−3Kセル中でのDNA合成
の刺激によって測定した)は、熱処理前のbFGFの生
物活性の0.2%より低かった。モノクローナル抗体b
FM−1(図4)は熱不活性化bFGFと交差反応を示
さなかったが、モノクローナル抗体bFM−2(図5)
は熱不活性化bFGFと交差反応を示した。但し、その
反応は非処理bFGFとのものよりも幾分低かった。こ
のことは、モノクローナル抗体bFM−1が、bFGF
の生物活性に必要なbFGF分子のコンフォーメ−ショ
ンを認識していることを示している。
【0039】(c)様々な種から誘導されたbFGFお
よびウシ−aFGFとこれらのモノクローナル抗体との
反応性を、ラジオイムノアッセイ法(RIA)によって
決定した。結果を表1に示す。どちらのモノクローナル
抗体も、マウス−bFGF、ヒト−bFGFおよびウシ
−bFGFとは交差反応を示したが、ウシ−aFGFと
は交差反応を示さなかった。
【0040】
【表1】
【0041】ラジオイムノアッセイ法(RIA)の実験
条件は、図4および図5に関連して記載してあるとおり
である。数値の計算は、前記したとおり、ラジオイムノ
アッセイ法(RIA)によって推定したFGF濃度を、
FGFのDNA合成刺激活性から推定したFGF濃度で
割って行った。いずれのアッセイにおいても、純粋なウ
シ−bFGFを標準として用いた。ウシ−bFGFの値
を100%とした。
【0042】(H)bFGFのラジオイムノアッセイ法
精製したウシbFGFを、クロラミン−T法〔Kan等
、J.Biol.Chem.263,11306−11
313(1988)に記載〕によって 125Iでラベ
ルし、ヘパリン−Sepharoseアフィニティクロ
マトグラフィ〔Neufeld等、J.Biol.Ch
em.260,13860−13868(1985)に
記載〕を若干修正した方法で精製した。簡単に説明すれ
ば、クロラミン−T180μg/mlを含有する反応混
合物110μl中で室温下で2分間、ウシbFGF2.
8μgと 125I700μCi(25.9MBq)と
を0.  02%CHAPSの存在下でインキュベート
した〔マツオ等、In  VitroCell.Dev
.Biol.24,477−480(1988)〕。0
.02Mジチオスレイトール100μlを加えることに
より、反応を停止した。次に、0.1%CHAPSを含
有する塩溶液を用いて、ヘパリン−Sepharose
カラム上で遊離の 125Iから 125Iラベル付き
bFGFを分離した。 125Iラベル付きbFGFの
比活性は5.5×104 cpm/ngであった。ラベ
ルされたbFGFとラベルされていないbFGFは、前
記と同様のDNA合成刺激から判断して、ほとんど同じ
生物活性を示した。RIA用反応混合物(5ml)は、
0.1Mリン酸緩衝液(pH7.4)/0.02%Na
N3 0.35ml、PBS/0.1%BSA/0.0
2%NaN3 (PBS−B−A)中の4ng/ml 
125I−bFGF(8000−15000cpm)0
.05ml、PBS−B−A中の適当な濃度のラベルさ
れていないbFGF0.05mlおよびPBS−B−A
中の各々精製されたモノクローナル抗体(0.12−1
.5μg/ml)0.05mlからなり、これを試験管
(栄研)内で4℃で一晩インキュベートした。PBS/
0.02%NaN3 中の1%正常マウス血清0.1m
lとPBS/0.02%NaN3 中の0.77mg/
mlヤギ−抗−マウス免疫グロブリン(ダコ社)0.1
mlとを加えた後で、試験管を更に4℃で4時間インキ
ュベートた。抗体に結合した放射能を、0.2%ポリエ
チレングリコール6000の1mlを加えそして遠心す
ることによって沈澱させ、続いてAloka自動−ウェ
ルガンマシステム(ARC−300)中で計数した。
【0043】(J)ウシ毛細血管内皮細胞増殖に対する
阻害効果 (a)細胞および培養 Goetz等、In  Vitro  Cell  D
ev.Biol.21,172−180(1985)に
記載の条件を若干変更した条件でウシ脳皮質からウシ毛
細血管内皮細胞を単離培養し、維持した。細胞の培養は
、タイプ−IVコラーゲン(Sigma社、米国)でコ
ートした皿で、ペニシリン100単位/ml、ストレプ
トマイシン100μg/ml、15mM−Hepes(
pH7.3)およびbFGF1ng/mlを補充して1
0%熱不活性化ウシ胎児血清を含むRPMI1640培
地中で行った。細胞を5〜9継代での増殖実験に用いた
。細胞を、CO2 5%を含む空気中で、湿潤雰囲気下
で37℃で培養した。
【0044】(b)増殖実験 タイプ−IVコラーゲンでコートした60mm−Fal
con皿で、維持用の培地と同じ培地5ml中に2×1
04 の密度で、ウシ毛細血管内皮細胞を平板培養した
。 細胞接種の時のみ、bFGFおよびモノクローナル抗体
を加えた。5日後、細胞をトリプシンによって採取し、
次いでコールター(Coulter)計数器内で細胞数
を計数した。bFGFを含まない培地に105個の細胞
を平板培養して4日後に細胞数を計数した以外は、bF
GF非存在下での増殖を前記と同様の方法で分析した。 数値は、2枚の皿による実験の平均を取った。
【0045】(c)結果 図6および図7は、外因的に加えたbFGFの存在下お
よび非存在下での、ウシ毛細血管内皮細胞の増殖に対す
るモノクローナル抗体の効果を示すものである。なお、
図6および図7において、○は、外因的bFGFlng
/ml存在下の結果を示し、●は、外因的bFGF非存
在下での結果を示す。また、太い矢印(Ino)は、接
種細胞数を示す。10%ウシ胎児血清を含有する培地中
でのウシ毛細血管内皮細胞の増殖は、添加されたbFG
Fによって刺激された。細胞2×104 個を接種して
から5日後の細胞数は、bFGFlng/ml存在下お
よび非存在下で各々6.0×105 および1.1×1
05 であった。一方、これらの細胞をより高密度(細
胞105 個)で接種した場合には、これらの細胞は外
因的に添加されたbFGFの非存在下でも増殖すること
ができた。もっとも、その増殖速度は若干遅かった。b
FGF非存在下での高接種濃度での倍加時間およびbF
GF存在下での低接種濃度での倍加時間は各々40時間
および24時間であった。モノクローナル抗体bFM−
1(図6)およびモノクローナル抗体bFM−2(図7
)はどちらも、外因的bFGF存在下だけでなく非存在
下でもウシ毛細血管内皮細胞の増殖を、供与量(0.1
−10μg/mlの範囲において)に依存する態様で阻
害した。モノクローナル抗体bFM−1の阻害効果は、
モノクローナル抗体bFM−2の阻害効果よりも大きか
った。これは、これらのモノクローナル抗体のKd値の
差異と一致する。これらの結果は、これらのモノクロー
ナル抗体が、bFGFのイン・ビトロにおける生物活性
を阻害し、更にウシ毛細血管内皮細胞から生成分泌され
るbFGFの生物活性をも阻害し、bFGFのこの細胞
におけるオートクリン作用を抑制することを示している
【0046】
【発明の効果】本発明方法によれば、生体液体中のbF
GFの存在またはその量を、簡易な方法で正確に検出ま
たは定量することができる。4.図面の簡単な説明
【図
1】1段階法で本発明方法を実施した場合の、bFGF
濃度と放射能活性との関係を示すグラフである。
【図2】1段階法で本発明方法を実施した場合の、bF
GF濃度と放射能活性との関係を示すグラフである。
【図3】2段階法で本発明方法を実施した場合の、bF
GF濃度と放射能活性との関係を示すグラフである。
【図4】モノクローナル抗体bFM−1と、bFGF、
加熱不活性化bFGFおよびbFGFのフラグメントと
の交差結合性を示すグラフである。
【図5】モノクローナル抗体bFM−2と、bFGF、
加熱不活性化bFGFおよびbFGFのフラグメントと
の交差結合性を示すグラフである。
【図6】モノクローナル抗体bFM−1がウシ毛細血管
内皮細胞のbFGFによって促進された増殖に与える効
果を示すグラフである。
【図7】モノクローナル抗体bFM−2がウシ毛細血管
内皮細胞のbFGFによって促進された増殖に与える効
果を示すグラフである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  塩基性線維芽細胞成長因子に対する抗
    体と、ヘパリンと、水不溶性担体と、検出可能なマーカ
    ーとを含有する検出系であって、前記の抗体またはヘパ
    リンのいずれか一方は水不溶性担体に担持されており、
    そして他方は検出可能なマーカーが付いているものとす
    る該検出系に、被検試料を接触させ、前記のマーカーに
    由来する信号を検出することを特徴とする、塩基性線維
    芽細胞成長因子の検出方法。
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