JP2902129B2 - 塩基性線維芽細胞成長因子の検出方法 - Google Patents

塩基性線維芽細胞成長因子の検出方法

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JP2902129B2 JP41363490A JP41363490A JP2902129B2 JP 2902129 B2 JP2902129 B2 JP 2902129B2 JP 41363490 A JP41363490 A JP 41363490A JP 41363490 A JP41363490 A JP 41363490A JP 2902129 B2 JP2902129 B2 JP 2902129B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、塩基性線維芽細胞成長
因子に特異的な抗体およびヘパリンを用いる、塩基性線
維芽細胞成長因子の検出又は測定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】線維芽細胞成長因子(FGF:fibr
oblast growth factor)は、大脳
や脳下垂体抽出液中に見出されるタンパク質で、塩基性
線維芽細胞成長因子(bFGF:basic FGF)
および酸性線維芽細胞成長因子(aFGF:acidi
c FGF)が知られている。線維芽細胞成長因子(F
GF)類は、培養線維芽細胞の他、血管内皮細胞を含む
多くの中胚葉由来の培養細胞の増殖を低濃度(数pg〜
数ng/ml)で促進する〔Gospodarowic
z等、J.Cell.Physiol.,Supple
ment 5,15−26(1987)〕。塩基性線維
芽細胞成長因子(bFGF)と酸性線維芽細胞成長因子
(aFGF)の作用はほとんど類似しているが、bFG
Fの方が生体内に広く分布していることや、腫瘍細胞に
おいて産生例が多いことが知られている。bFGFのイ
ン・ビボにおける作用としては、胚における外胚葉か
ら、中胚葉への分化作用、神経細胞の生存促進や分化作
用等が知られているが、特に血管新生作用が注目されて
いる。腫瘍細胞が産生するbFGFは、腫瘍血管新生因
子の一つと考えられ、固形腫瘍の形成における役割が考
えられている。従って、bFGFは生物活性をもつ腫瘍
マーカーとなる可能性があるが、血中レベルの正確な測
定例はまだない。しかし、尿路系腫瘍患者の尿中に高い
bFGFの排出があるという報告はある〔Chodak
等、Cancer Res.,48,2083−208
8(1988)〕。
【0003】bFGFに対するポリクローナル抗体は、
抗原として合成ペプチドまたは天然分子を用いて得られ
ていた〔例えば、Schweigerer等,Natu
re,325,257−259(1987)〕。しか
し、このbFGFに対するモノクローナル抗体を生成す
ることは困難であった。bFGFに対するモノクローナ
ル抗体の生成を最初に報告したのはMassoglia
等である〔Massoglia等、J.Cell.Ph
ysiol.,132,531−537(198
7)〕。もっとも、これら4種のモノクローナル抗体は
いずれもbFGFの生物活性を阻害するものではない。
続いて、Seno等もbFGFに対する4種のモノクロ
ーナル抗体の生成を報告している〔Seno等、Hyb
ridoma,8,209−221(1989)〕が、
これらもbFGFの生物活性を阻害するものではない。
【0004】本発明者等は、bFGFの生物活性(すな
わち、bFGFによる毛細血管内皮細胞の増殖)を阻害
し、そしてbFGFの活性形と不活性形を区別すること
のできるモノクローナル抗体を見出し、これらに関して
は既に特許第2871743号(特願平1−23688
)明細書に開示している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明者等は、前記の
モノクローナル抗体などを用いて、血液や尿中に存在す
る塩基性線維芽細胞成長因子(bFGF)の検出または
定量を鋭意研究したところ、前記モノクローナル抗体と
ヘパリンを併用するサンドイッチ法を用いると効率よ
く検出および定量が可能になることを見出した。本発明
はかかる知見に基づくものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、(1)
ウシ塩基性線維芽細胞成長因子を免疫原として調製さ
れ、塩基性線維芽細胞成長因子による毛細血管内皮細胞
の増殖を阻害し、そして加熱によって不活性化された塩
基性線維芽細胞成長因子との交差反応を示さないモノク
ローナル抗体、又は(2)ウシ塩基性線維芽細胞成長因
子を免疫原として調製され、塩基性線維芽細胞成長因子
による毛細血管内皮細胞の増殖を阻害し、そして加熱に
よって不活性化された塩基性線維芽細胞成長因子との交
差反応を示すモノクローナル抗体(以下、抗bFGF抗
体と称することがある)と、ヘパリンと、水不溶性担体
と、検出可能なマーカーとを含有する検出系であって、
前記の抗体(抗bFGF抗体)またはヘパリンのいずれ
か一方は水不溶性担体に担持されており、そして他方に
は検出可能なマーカーが付いているものとする該検出系
に、被検試料を接触させ、前記のマーカーに由来する信
号を検出することを特徴とする、塩基性線維芽細胞成長
因子(bFGF)の検出又は測定方法に関するものであ
る。
【0007】本発明方法では、ヘパリンを水不溶性担体
に担持させ、bFGFに対する抗体(抗bFGF抗体)
に検出可能なマーカーを付けるか、あるいは、抗bFG
F抗体を水不溶性担体に担持させ、ヘパリンに検出可能
なマーカーを付けることができる。いずれの場合におい
ても、被検試料中のbFGFがヘパリンと抗bFGF抗
体との間に結合され、ヘパリン−bFGF−抗bFGF
抗体の複合体が形成される。本発明で用いるヘパリン
は、分子量約1万〜2万のムコ多糖類の1種で、タンパ
ク質と結合してムコタンパク質を形成する。
【0008】本発明方法においては、抗bFGF抗体と
して、(1)ウシbFGFを免疫原として調製され、b
FGFによる毛細血管内皮細胞の増殖を阻害し、そして
加熱によって不活性化されたbFGFとの交差反応を示
さないモノクローナル抗体、又は(2)ウシbFGFを
免疫原として調製され、bFGFによる毛細血管内皮細
胞の増殖を阻害し、そして加熱によって不活性化された
bFGFとの交差反応を示すモノクローナル抗体を用い
。すなわち、前記モノクローナル抗体の作成には、免
疫源としてウシbFGFを用いる。モノクローナル抗体
は、前記の免疫源で免疫された任意の哺乳動物(例え
ば、ラット、ニワトリまたはマウス)の脾臓細胞とミエ
ローマ細胞とのハイブリドーマから分泌させることがで
きる。本発明方法においては、特には特許第28717
43号(特願平1−23688)明細書に記載のモ
ノクローナル抗体bFM−1(ウシbFGFを免疫原と
して調製され、bFGFによる毛細血管内皮細胞の増殖
を阻害し、そして加熱によって不活性化されたbFGF
と交差反応を示さないモノクローナル抗体)またはモノ
クローナル抗体bFM−2(ウシbFGFを免疫原とし
て調製され、bFGFによる毛細血管内皮細胞の増殖
阻害し、そして加熱によって不活性化されたbFGFと
交差反応を示すモノクローナル抗体)を用いるのが好ま
しい。
【0009】ヘパリンまたは抗bFGF抗体を担持する
水不溶性担体としては、サンドイッチ法で通常用いられ
る担体を用いることができる。それらの担体としては、
例えば、セルロース化合物、ポリスチレン、デキストラ
ン、好ましくはアガロースゲル(商品名:セファロー
ス、バイオゲル−A)を挙げることができる。
【0010】ヘパリンを水不溶性担体に担持させるに
は、公知の化学結合法を用いることができる。また、ヘ
パリンをセファロースに担持した市販品を用いることも
できる。ヘパリンが吸着しにくい材料(例えば、ポリス
チレン)を用いる場合には、その担体とよく吸着する他
のタンパク質(例えば、フィブロネクチン)を最初に吸
着させ、続いてヘパリンをそのタンパク質に結合させる
ことができる。好適には、例えば、フィブロネクチンの
還元およびそのアルキル化誘導体を不溶性担体に固定化
したものを用いることでヘパリンを容易に吸着固定化す
ることができる(特願平1−2875号明細書参照)。
抗bFGF抗体を不水溶性担体に担持させるには、公知
の物理吸着法または化学結合法を用いることができる。
【0011】抗bFGF抗体につける検出可能なマーカ
ーとしては、サンドイッチ法で通常用いられるマーカー
を用いることができる。それらのマーカーとしては、例
えば、酵素(例えば、ペルオキシダーゼ、アルカリホス
ファターゼ、ガラクトシターゼまたはグルコースオキシ
ダーゼ)、蛍光物質(例えば、フルオレツセンスイソチ
オシアネートまたはローダミン)、発光物質(例えば、
ルミノール、アクリジニウムまたはルシゲニン)または
放射性物質(例えば、 125I、 3Hまたは32P)を挙げ
ることができる。
【0012】ヘパリンに検出可能なマーカーを付けるに
は、公知の直接化学結合法、または架橋剤を介する化学
結合法を用いることができる。抗bFGF抗体に検出可
能なマーカーを付けるには、公知の物理吸着法または化
学結合法(例えば、マレイミド導入法またはクロラミン
T法)を用いることができる。
【0013】本明細書において被検試料とは、bFGF
を含有する可能性のある任意の試料を意味し、特には生
体試料、例えば、尿、血液、血清、細胞抽出液、細胞培
養上清または臓器抽出物などである。
【0014】本発明は具体的には以下の2種類の方法で
実施する。第1の方法では、ヘパリンを水不溶性担体に
固定させ、抗bFGF抗体に検出可能なマーカーを付け
た検出系を用いる。即ち、ヘパリン固定水不溶性担体に
被検試料を加え、被検試料中に存在するbFGFをヘパ
リンに結合させる。全体を洗浄した後、検出可能なマー
カーを付けた抗bFGF抗体を加え、ヘパリンに結合し
ているbFGFに抗bFGF抗体を結合させてヘパリン
−bFGF−抗bFGF抗体からなる複合体を形成させ
る。全体を洗浄した後、複合体または洗浄液に含まれる
前記のマーカーに由来する信号を検出する。この第1の
方法は、前記の2段階法で行うことができるだけでな
く、1段階法、即ち、ヘパリン固定水不溶性担体と、被
検試料と、検出可能なマーカーを付けた抗bFGF抗体
とを同時に加え、全体を洗浄した後、前記のマーカーに
由来する信号を検出することができる。この1段階法
は、試料中のbFGFの含量が高く、試料を十分に希釈
して検出操作に用いることができ、しかも、混在物の干
渉がない場合に用いるのが好ましい。また、前記の2段
階法は、試料中のbFGF含量が低く、混在物の干渉の
可能性がある場合に用いるのが好ましい。
【0015】第2の方法では、抗bFGF抗体を水不溶
性担体に固定させ、ヘパリンに検出可能なマーカーを付
けた検出系を用いる。即ち、抗bFGF抗体固定水不溶
性担体に被検試料を加え、被検試料中に存在するbFG
Fを抗bFGF抗体に結合させる。全体を洗浄した後、
検出可能なマーカーを付けたヘパリンを加え、抗bFG
F抗体に結合しているbFGFにヘパリンを結合させて
抗bFGF抗体−bFGF−ヘパリンからなる複合体を
形成させる。全体を洗浄した後、複合体または洗浄液に
含まれる前記のマーカーに由来する信号を検出する。こ
の第2の方法も、前記の2段階法で行うことができるだ
けでなく、1段階法、即ち、抗bFGF抗体固定水不溶
性担体と、被検試料と、検出可能なマーカーを付けたヘ
パリンとを同時に加え、全体を洗浄した後、前記のマー
カーに由来する信号を検出することができる。
【0016】前記の第1および第2の方法において、反
応液を洗浄する際には、0.1%BSAを含むPBS
(Phosphate−Buffered Salin
e)を用いることができる。
【0017】マーカーとして酵素を用いた場合には、酵
素免疫法によりその酵素活性を測定する。蛍光物質また
は発光物質の場合には、蛍光免疫分析法または発光免疫
分析法により、発生する特定波長を測定し、放射性物質
を用いた場合には、放射免疫分析法により放射能活性を
測定する。
【0018】
【実施例】以下、実施例によって本発明を更に具体的に
説明するが、これらは本発明の範囲を限定するものでは
ない。
【0019】実施例1: (a)モノクローナル抗体の 125Iによる標識 後記参考例(E)で調製した精製モノクローナル抗体b
FM−1を、クロラミン−T法によって 125Iでラベル
し、Sephadex−G−25ゲル濾過クロマトグラ
フィ法によって精製した。即ち、クロラミン−T200
μg/mlを含有する0.3Mリン酸ナトリウム緩衝液
(pH7.4)100μl中で、室温にて1分間、前記
の精製モノクローナル抗体bFM−1(10μg)と
125I(360μCi;13MBq)とをインキュベー
トした。メタビサルファイト水溶液(1mg/ml)1
00μlを加えることにより反応を停止させた。更に1
0mM−NaI(100μl)、続いて1%BSAを含
有するPBS100μlを加えてから、PBSで平衡化
した。Sephadex−G−25カラム(0.5×3
0cm)にかけて遊離の 125Iから 125Iラベル付きの
モノクローナル抗体bFM−1を分離した。 125Iラベ
ル付きのモノクローナル抗体bFM−1の放射性比活性
は1.9×104 cpm/ngであった。こうして得ら
れた 125Iラベル付きのモノクローナル抗体bFM−1
を以下の実験に用いた。
【0020】(b)1段階法 ヘパリンを表面上に固定したセファロース粒子(ヘパリ
ン−セファロース:Pharmacia社製)の膨潤物
0.1ml(ベッド・ボリューム)を4ml試験管(ミ
ニソープチューブ)に導入した。次に、0.1Mリン酸
ナトリウム緩衝液(pH7.5)100μlと 125I標
識モノクローナル抗体bFM−1(50μl:モノクロ
ーナル抗体10ng;20,000cpmを含む)とサ
ンプル溶液(後記)50μlとを前記試験管に加え、よ
く攪拌した後、20℃で1時間インキュベートした。抗
体および試料溶液は、0.1%BSAおよび0.02%
アジ化ナトリウムを含むPBSに溶解したものを用い
た。次に、洗浄用緩衝液(0.1%BSAおよび0.0
2%アジ化ナトリウムを含むPBS)2mlを加えて攪
拌した後、遠心処理した(1,000rpm:3分
間)。更に、沈澱物を前記と同じ洗浄液用緩衝液2ml
で遠心洗浄した。この遠心洗浄操作を3回繰り返し、沈
澱をγ−カウンターで計数した。結果を図1および図2
に示す。
【0021】図1において、○でプロットした線1は標
準bFGFを0ng〜1.0ngの量で前記PBS中に
含有する10種類のサンプル溶液に関するものであり、
標準検量曲線を示す。△でプロットした線2はaFGF
を0.5ng〜1.0ngの量で前記PBS中に含有す
るサンプル溶液に関するものであり、そして▽でプロッ
トした線3は標識していない過剰(10μg/ml)の
精製モノクローナル抗体bFM−1とbFGF0ng〜
1.0ngとを前記PBS中に含有するサンプル溶液に
関するものである。この結果から、本発明方法を用いる
ことによって、0.1ng〜1.0ngのbFGFを特
異的に検出することができることが分かる。
【0022】次に、図2において○でプロットした線4
はbFGFを0ng〜1.0ngの量で前記PBS中に
含有する6種類のサンプル溶液に関するものであり、△
でプロットした線5は、培養BCE(bovine c
apillaryendothelial:ウシ毛細血
管内皮)細胞1.5×107 個を10mMトリス塩酸緩
衝液(pH7.2)で抽出して調製した粗抽出物(サン
プル液体)0〜20μlに関するものである。この結果
は、本発明方法を用いることによって培養細胞に含まれ
ているbFGFを定量することができることを示してい
る。
【0023】実施例2:2段階法 ヘパリンを表面上に固定したセファロース粒子(ヘパリ
ン−セファロース:Pharmacia社製)の膨潤物
0.1ml(ベッド・ボリューム)を4ml試験管(ミ
ニソープチューブ)に導入した。次に、サンプル溶液
(後記)200μl〔0.1リン酸ナトリウム緩衝液
(pH7.5)で希釈したもの〕を前記試験管に加え、
よく攪拌した後、4℃で1時間インキュベートしてか
ら、遠心処理した(1,000rpm;3分間)。沈澱
物にPBS2mlを加えて懸濁させてから、再び遠心処
理した(1,000rpm;3分間)。得られた沈澱物
に0.1Mリン酸ナトリウム緩衝液(pH7.5)10
0μlと 125Iで標識したモノクローナル抗体bFM−
1(前記実施例1と同じ濃度)50μlとPBS緩衝液
0.1%BSAおよび0.02%アジ化ナトリウムを含
有)50μlとを加え、よく攪拌した後、20℃で1時
間インキュベートした。次に、前記PBS緩衝液2ml
を加えて攪拌した後、遠心処理した(1,000rp
m;3分間)。更に、沈澱物を前記と同じPBS緩衝液
2mlで遠心洗浄した(1,000rpm;3分間)。
更に、この遠心洗浄操作を3階繰り返してから、沈澱を
γ−カウンターで計数した。結果を図3に示す。
【0024】図3において、○でプロットした線6は標
準bFGFを0ng〜1ngの量で含有する6種の標準
試料に関するものであり、□でプロットした線7はラッ
トの脾臓を1.5M−NaCl/10mMトリス塩酸緩
衝液(pH7.2)で抽出して調製した粗抽出物(サン
プル液体)0〜10μlに関するものであり、そして、
△でプロットした線8はラットの肝臓を1.5M−Na
Cl/10mMトリス塩酸緩衝液(pH7.2)で抽出
して調製した粗抽出物(サンプル液体)0〜10μlに
関するものである。
【0025】この結果は、本発明方法を用いることによ
って、実施例1と同じように0.1ng〜1ngのbF
GFを検出することができ、臓器の粗抽出液中のbFG
Fを定量することができることを示している。
【0026】参考例 (A)免疫原の精製 硫酸アンモニウム沈澱、CM−セファデックスクロマト
グラフィおよびヘパリン−セファロースクロマトグラフ
ィを含むGospodarowicz等の方法〔Gos
podarowicz等、Proc.Natl.Aca
d.Sci.USA 81,6963−6967(19
84)〕によってウシの脳からbFGFを精製した。カ
ラムから溶離され、DNA合成刺激活性〔ニシカワ等、
Methods Enzymol.146,11−22
(1987):ヨシタケ等、Cell Struct.
Funct.7,229−243(1982)参照〕を
有する1本のタンパク質ピークを与えるフラクションを
集めた。精製されたbFGFの還元化試料は19.5%
SDS−PAGE上で、分子量18,000を有する単
独バンドのタンパク質を与えた。
【0027】(B)免疫処理 精製したbFGF免疫原溶液を等量のフロインド氏完全
アジュバントまたは不完全アジュバントと乳化するまで
混合した。このbFGF10μgを含む混合液を、6週
令のメスのBALB/cマウスの皮下に投与することに
より免疫を行った(第1回免疫)。以後、2〜4週間の
間隔で同様の操作を行い、計5回免疫した。マウス血清
の抗体力価の定量は、Massoglia等、J.Ce
ll Physiol.132,531−537(19
87)に記載のELISA法によって行った。最終免疫
から4日経過後、脾臓を無菌的にマウスから取り出し以
下の細胞融合工程に使用した。
【0028】(C)ハイブリドーマの作成 DME培地に、上記(B)の脾臓を入れ、ステンレスメ
ッシュ上で押し漬して脾臓細胞懸濁液を得た。こうして
得た細胞をDME培地で遠心法によって洗浄し、生きて
いる脾臓細胞数を測定した。
【0029】一方、予め培養しておいたマウスミエロー
マ細胞(骨髄種細胞)P3−X63−Ag8−U1(P
3U1)(Dr.Gordon H.Sato,W.A
lton Jones Cell Science C
enter,Inc.より入手)約5×107 個に上記
脾臓細胞1×108 個を加え、DME培地中でよく混合
し、遠心分離を行った(500×g、10分間)。その
上清を吸引し、ペレットをよく解きほぐし、50%(w
/v)ポリエチレングリコール4000のDME溶液
(37℃に保温)0.5mlを滴下し、遠心チューブを
手で1分間穏やかに回転することによってポリエチレン
グリコール溶液と細胞ペレットとを混合させた。次に、
37℃に保温しておいたDME培地24mlを少量づつ
加えて、チューブを穏やかに回転させた後、遠心分離
(500×g、10分間)を行った。細胞ペレットを、
10%ウシ胎児血清を含むRPMI培地で遠心洗浄した
後、細胞を、10%ウシ胎児血清を含むHAT培地(R
PMI培地にアミノプテリン4×10-7M、チミジン
1.6×10-5M、ヒポキサンチン1×10-4Mを添加
したもの)40mlに懸濁した。この細胞懸濁液を96
ウエル細胞培養プレートの各ウエルに200μlずつ分
注し、37℃で、5%炭酸ガスを含む炭酸ガス培養器で
培養を開始した。培養中、2〜3日間隔で各ウエルの培
地を約100μl除き、新たに上記のHAT培地100
μlを加えることによりHAT培地中で増殖するハイブ
リドーマを選択した。8日目から10%ウシ胎児血清を
含むHT培地(DME培地にチミジン1.6×10
-5M、ヒポキサンチン1×10-4Mになるように添加し
たもの)に交換し、ハイブリドーマの増殖を観察すると
ともに、10日目に、下記のELISA法により、bF
GF抗体産生ハイブリドーマをスクリーニングした。
【0030】(D)ハイブリドーマの樹立 96ウエルELISA用プレート(Falcon社)の
各ウエルに、前記のbFGF免疫原溶液20μg/ml
ずつを分注し、室温で4時間放置した。上清を除去した
後、1%BSA−PBSを分注してブロッキングした。
次に、0.1%Tween20−PBSで4回洗浄した
後、各ウエルの培養上清50μlを加え、室温で4時間
反応させた。その後、上清を除去し、0.1%Twee
n20−PBSで4回洗浄した。
【0031】次に、Tween20−PBSで2,00
0倍に希釈したペルオキシターゼ結合ウサギ抗マウス抗
体(ダコ社、デンマーク)50μlを各ウエルに加え
た。反応終了後、0.1%Tween20−PBSで各
ウエルを4回洗浄し、0.1Mクエン酸−リン酸緩衝液
(pH5.0)と0.4%o−フェニレンジアミンと
0.005%過酸化水素とを含む溶液50μlを各ウエ
ルに加え、室温で15分間反応させ、各ウエルの492
nmにおける吸光度を測定した。その結果、192ウエ
ル中5ウエルに抗体産生が認められた。その後、再度E
LISA法によって抗bFGF抗体の産生の有無を確認
してから限界希釈法により3回クローニングした。これ
らのクローンの中から、増殖のよい、抗体分泌能の高
い、しかも安定なクローンを選び、前記と同様の方法で
再クローン化を行い、抗bFGF特異的抗体産生ハイブ
リドーマ2種を樹立し、各々bFM−1およびbFM−
2と命名した。
【0032】(E)モノクローナル抗体の製造:イン・
ビボ法 プリスタン(2,6,10,14−テトラメチルペンタ
デカン)0.5mlを7週令のBALB/c系マウスの
腹腔内に投与し、7日経過した後のマウス腹腔内に、イ
ン・ビトロで増殖させたハイブリドーマbFM−1およ
びbFM−2をマウス一匹当たり1×107 細胞となる
ように接種した。
【0033】各ハイブリドーマにつき一匹のマウスから
約5〜10mlの腹水が得られた。その抗体濃度は、1
〜3mg/mlであった。腹水中のモノクローナル抗体
の精製は、以下のようにして行った。ガーゼで濾過した
腹水を遠心分離(20,000×g,10分間)した
後、固形の硫酸アンモニウムを30%飽和濃度になるよ
うに加えた。遠心分離(20,000×g,10分間)
した後、上清に更に硫酸アンモニウムを50%飽和濃度
になるように加え、遠心分離により沈澱を得た。沈澱を
小量の5mM−Tris−HCl緩衝液(pH7.5)
に溶解し、100倍量の前記緩衝液に対して3回透析し
た。得られた透析物を、前記緩衝液で平衡化したDE−
50セルロースのカラムにかけて、前記緩衝液で洗浄し
た。吸着したモノクローナル抗体は、前記緩衝液とそれ
に0.15M−NaClを加えた溶液とにより、濃度勾
配法によって溶出させた。得られたモノクローナル抗体
が均一な純度をもつことは、SDS−電気泳動法によっ
て確認した。
【0034】(F)免疫グロブリンクラスの同定 抗bFGF特異モノクローナル抗体bFM−1およびb
FM−2の免疫グロブリンクラスおよびサブクラスの同
定は、マウスモノクローナル抗体アイソダイピングキッ
ト(アマーシャム社製)によって行った。その結果、そ
れぞれ、IgG1/κであることが分かった。
【0035】(G)モノクローナル抗体の交差反応性 (a)ウシ脳下垂体bFGF(1−146)〔Esch
等,Proc.Natl.Acad.Sci.USA
82,6507−6511(1985)〕の天然形のア
ミノ酸14−16個および追加のTyrの配列を有する
3種類のペプチドを、全自動Biolynx4170
Peptide Synthesizer(Pharm
acia LKB Biotechnology,スエ
ーデン)または全自動Applied Biosyst
ems 430 A Peptide Synthes
izer(Applied Bionphysics
Inc.;米国)中で、固相法によって合成した〔マツ
オ等、In VitroCell Dev.Biol.
24,477−480(1988)〕。その内の2種
は、Try16−bFGF(1−15)およびTry132
−bFGF(133−146)であり、これらはそれぞ
れ天然分子のアミノ末端配列およびカルボキシ末端配列
に相当する。もう1種は、Try51−bFGF(36−
50)であり、これは全配列の親水性分析によって同定
したbFGFの親水性配列の主要部分を含んでいた。
【0036】モノクローナル抗体bFM−1およびbF
M−2に関するbFGF上のエピトープを決定するため
に、bFGF分子の3種の線状フラグメントとモノクロ
ーナル抗体bFM−1およびbFM−2との交差反応性
を調べた
【0037】結果を図4および図5に示す。図4および
図5は、モノクローナル抗体bFM−1(図4)および
bFM−2(図5)とbFGFフラグメント、bFGF
(後述)および加熱不活性化bFGF(後述)との交差
反応性を競合結合アッセイ法で調べた結果を示すもので
ある。図4および図5において縦軸のB/Boは、各種
濃度の抗原の存在下における 125IラベルbFGFの特
異的結合量(B)を非ラベル化抗原非存在下での特異的
結合量(Bo)で割った(除算した)ものである。図4
および図5の実験においては、モノクローナル抗体bF
M−1の6ngまたはモノクローナル抗体bFM−2の
75ngを反応混合物(0.5ml)に加えた。添加し
た総トレーサーの百分率でBoを示せば、モノクローナ
ル抗体bFM−1とは56%であり、モノクローナル抗
体bFM−2とは35%であった。図4および図5の実
験においては、◎は活性bFGF、○は加熱不活性化b
FGF、□はTry16−bFGF(1−15)、☆はT
ry51−bFGF(36−50)、◇はTry132 −b
FGF(133−146)である。図4および図5から
明らかなように、これらのペプチド即ちTry16−bF
GF(1−15)、Try132 −bFGF(133−1
46)およびTry51−bFGF(36−50)のいず
れもモノクローナル抗体bFM−1またはbFM−2と
は100μg/ml(この濃度は、明確な交差反応を示
す天然bFGFのモル基準濃度の100−1000倍で
ある)においてさえ交差反応を示さなかった。このこと
から、これらの配列、すなわちアミノ末端、カルボキシ
ル末端および主要な親水性領域が連続エピトープとして
モノクローナル抗体bFM−1またはbFM−2によっ
ては認識されないことがわかる。
【0038】(b)bFGFの生物活性は熱不安定性お
よび酸不安定性である。従って、bFGF分子(これは
ジスルフィド結合によって維持されていない)のコンフ
ォーメ−ションは、その生物活性に必須のものと考えら
れる〔Gospodarowicz等、J.Cell.
Physiol.128,475−484(198
6)〕。モノクローナル抗体bFM−1またはbFM−
2がbFGF分子のコンフォーメ−ションを認識したか
どうかを決定するために、bFGF溶液を沸騰水浴中で
5分間インキュベイションした。熱不活性化bFGFの
生物活性(BALB/c3T3−3Kセル中でのDNA
合成の刺激によって測定した)は、熱処理前のbFGF
の生物活性の0.2%より低かった。モノクローナル抗
体bFM−1(図4)は熱不活性化bFGFと交差反応
を示さなかったが、モノクローナル抗体bFM−2(図
5)は熱不活性化bFGFと交差反応を示した。但し、
その反応は非処理bFGFとのものよりも幾分低かっ
た。このことは、モノクローナル抗体bFM−1が、b
FGFの生物活性に必要なbFGF分子のコンフォーメ
−ションを認識していることを示している。
【0039】(c)様々な種から誘導されたbFGFお
よびウシ−aFGFとこれらのモノクローナル抗体との
反応性を、ラジオイムノアッセイ法(RIA)によって
決定した。結果を表1に示す。どちらのモノクローナル
抗体も、マウス−bFGF、ヒト−bFGFおよびウシ
−bFGFとは交差反応を示したが、ウシ−aFGFと
は交差反応を示さなかった。
【0040】
【表1】
【0041】ラジオイムノアッセイ法(RIA)の実験
条件は、図4および図5に関連して記載してあるとおり
である。数値の計算は、前記したとおり、ラジオイムノ
アッセイ法(RIA)によって推定したFGF濃度を、
FGFのDNA合成刺激活性から推定したFGF濃度で
割って行った。いずれのアッセイにおいても、純粋なウ
シ−bFGFを標準として用いた。ウシ−bFGFの値
を100%とした。
【0042】(H)bFGFのラジオイムノアッセイ法 精製したウシbFGFを、クロラミン−T法〔Kan
等、J.Biol.Chem.263,11306−1
1313(1988)に記載〕によって 125Iでラベル
し、ヘパリン−Sepharoseアフィニティクロマ
トグラフィ〔Neufeld等、J.Biol.Che
m.260,13860−13868(1985)に記
載〕を若干修正した方法で精製した。簡単に説明すれ
ば、クロラミン−T180μg/mlを含有する反応混
合物110μl中で室温下で2分間、ウシbFGF2.
8μgと 125I700μCi(25.9MBq)とを
0. 02%CHAPSの存在下でインキュベートした
〔マツオ等、In VitroCell.Dev.Bi
ol.24,477−480(1988)〕。0.02
Mジチオスレイトール100μlを加えることにより、
反応を停止した。次に、0.1%CHAPSを含有する
塩溶液を用いて、ヘパリン−Sepharoseカラム
上で遊離の 125Iから 125Iラベル付きbFGFを分離
した。 125Iラベル付きbFGFの比活性は5.5×1
4 cpm/ngであった。ラベルされたbFGFとラ
ベルされていないbFGFは、前記と同様のDNA合成
刺激から判断して、ほとんど同じ生物活性を示した。R
IA用反応混合物(5ml)は、0.1Mリン酸緩衝液
(pH7.4)/0.02%NaN3 0.35ml、P
BS/0.1%BSA/0.02%NaN3 (PBS−
B−A)中の4ng/ml 125I−bFGF(8000
−15000cpm)0.05ml、PBS−B−A中
の適当な濃度のラベルされていないbFGF0.05m
lおよびPBS−B−A中の各々精製されたモノクロー
ナル抗体(0.12−1.5μg/ml)0.05ml
からなり、これを試験管(栄研)内で4℃で一晩インキ
ュベートした。PBS/0.02%NaN3 中の1%正
常マウス血清0.1mlとPBS/0.02%NaN3
中の0.77mg/mlヤギ−抗−マウス免疫グロブリ
ン(ダコ社)0.1mlとを加えた後で、試験管を更に
4℃で4時間インキュベートた。抗体に結合した放射能
を、0.2%ポリエチレングリコール6000の1ml
を加えそして遠心することによって沈澱させ、続いてA
loka自動−ウェルガンマシステム(ARC−30
0)中で計数した。
【0043】(J)ウシ毛細血管内皮細胞増殖に対する
阻害効果 (a)細胞および培養 Goetz等、In Vitro Cell Dev.
Biol.21,172−180(1985)に記載の
条件を若干変更した条件でウシ脳皮質からウシ毛細血管
内皮細胞を単離培養し、維持した。細胞の培養は、タイ
プ−IVコラーゲン(Sigma社、米国)でコートし
た皿で、ペニシリン100単位/ml、ストレプトマイ
シン100μg/ml、15mM−Hepes(pH
7.3)およびbFGF1ng/mlを補充して10%
熱不活性化ウシ胎児血清を含むRPMI1640培地中
で行った。細胞を5〜9継代での増殖実験に用いた。細
胞を、CO2 5%を含む空気中で、湿潤雰囲気下で37
℃で培養した。
【0044】(b)増殖実験 タイプ−IVコラーゲンでコートした60mm−Fal
con皿で、維持用の培地と同じ培地5ml中に2×1
4 の密度で、ウシ毛細血管内皮細胞を平板培養した。
細胞接種の時のみ、bFGFおよびモノクローナル抗体
を加えた。5日後、細胞をトリプシンによって採取し、
次いでコールター(Coulter)計数器内で細胞数
を計数した。bFGFを含まない培地に105個の細胞
を平板培養して4日後に細胞数を計数した以外は、bF
GF非存在下での増殖を前記と同様の方法で分析した。
数値は、2枚の皿による実験の平均を取った。
【0045】(c)結果 図6および図7は、外因的に加えたbFGFの存在下お
よび非存在下での、ウシ毛細血管内皮細胞の増殖に対す
るモノクローナル抗体の効果を示すものである。なお、
図6および図7において、○は、外因的bFGFlng
/ml存在下の結果を示し、●は、外因的bFGF非存
在下での結果を示す。また、太い矢印(Ino)は、接
種細胞数を示す。10%ウシ胎児血清を含有する培地中
でのウシ毛細血管内皮細胞の増殖は、添加されたbFG
Fによって刺激された。細胞2×104 個を接種してか
ら5日後の細胞数は、bFGFlng/ml存在下およ
び非存在下で各々6.0×105 および1.1×105
であった。一方、これらの細胞をより高密度(細胞10
5 個)で接種した場合には、これらの細胞は外因的に添
加されたbFGFの非存在下でも増殖することができ
た。もっとも、その増殖速度は若干遅かった。bFGF
非存在下での高接種濃度での倍加時間およびbFGF存
在下での低接種濃度での倍加時間は各々40時間および
24時間であった。モノクローナル抗体bFM−1(図
6)およびモノクローナル抗体bFM−2(図7)はど
ちらも、外因的bFGF存在下だけでなく非存在下でも
ウシ毛細血管内皮細胞の増殖を、供与量(0.1−10
μg/mlの範囲において)に依存する態様で阻害し
た。モノクローナル抗体bFM−1の阻害効果は、モノ
クローナル抗体bFM−2の阻害効果よりも大きかっ
た。これは、これらのモノクローナル抗体のKd値の差
異と一致する。これらの結果は、これらのモノクローナ
ル抗体が、bFGFのイン・ビトロにおける生物活性を
阻害し、更にウシ毛細血管内皮細胞から生成分泌される
bFGFの生物活性をも阻害し、bFGFのこの細胞に
おけるオートクリン作用を抑制することを示している。
【0046】
【発明の効果】本発明方法によれば、生体液体中のbF
GFの存在またはその量を、簡易な方法で正確に検出ま
たは定量することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】1段階法で本発明方法を実施した場合の、bF
GF濃度と放射能活性との関係を示すグラフである。
【図2】1段階法で本発明方法を実施した場合の、bF
GF濃度と放射能活性との関係を示すグラフである。
【図3】2段階法で本発明方法を実施した場合の、bF
GF濃度と放射能活性との関係を示すグラフである。
【図4】モノクローナル抗体bFM−1と、bFGF、
加熱不活性化bFGFおよびbFGFのフラグメントと
の交差結合性を示すグラフである。
【図5】モノクローナル抗体bFM−2と、bFGF、
加熱不活性化bFGFおよびbFGFのフラグメントと
の交差結合性を示すグラフである。
【図6】モノクローナル抗体bFM−1がウシ毛細血管
内皮細胞のbFGFによって促進された増殖に与える効
果を示すグラフである。
【図7】モノクローナル抗体bFM−2がウシ毛細血管
内皮細胞のbFGFによって促進された増殖に与える効
果を示すグラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−156154(JP,A) 特開 平3−103189(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G01N 33/53 G01N 33/543 G01N 33/577

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (1)ウシ塩基性線維芽細胞成長因子を
    免疫原として調製され、塩基性線維芽細胞成長因子によ
    る毛細血管内皮細胞の増殖を阻害し、そして加熱によっ
    て不活性化された塩基性線維芽細胞成長因子との交差反
    応を示さないモノクローナル抗体、又は(2)ウシ塩基
    性線維芽細胞成長因子を免疫原として調製され、塩基性
    線維芽細胞成長因子による毛細血管内皮細胞の増殖を阻
    害し、そして加熱によって不活性化された塩基性線維芽
    細胞成長因子との交差反応を示すモノクローナル抗体
    と、ヘパリンと、水不溶性担体と、検出可能なマーカー
    とを含有する検出系であって、前記の抗体またはヘパリ
    ンのいずれか一方は水不溶性担体に担持されており、そ
    して他方は検出可能なマーカーが付いているものとする
    該検出系に、被検試料を接触させ、前記のマーカーに由
    来する信号を検出することを特徴とする、塩基性線維芽
    細胞成長因子の検出又は測定方法。
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