JPH04262168A - 自動変速機における油圧アクチュエータ装置 - Google Patents

自動変速機における油圧アクチュエータ装置

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Publication number
JPH04262168A
JPH04262168A JP4273291A JP4273291A JPH04262168A JP H04262168 A JPH04262168 A JP H04262168A JP 4273291 A JP4273291 A JP 4273291A JP 4273291 A JP4273291 A JP 4273291A JP H04262168 A JPH04262168 A JP H04262168A
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JP
Japan
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piston
clutch
hydraulic actuator
hydraulic
stroke
Prior art date
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Pending
Application number
JP4273291A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideyuki Aoki
英之 青木
Gozo Kato
加藤 豪三
Yoichi Hayakawa
早川 庸一
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aisin AW Co Ltd
Original Assignee
Aisin AW Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動変速機において、
クラッチ又はブレーキ等の摩擦係合要素を操作する油圧
アクチュエータ装置に係り、詳しくはドラム部材内に第
1のピストンを嵌挿し、更に該第1のピストン内に第2
のピストンを嵌挿した2層構造の油圧アクチュエータ装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】近時、本出願人は、例えば特開昭62−
141343号公報に示すように、上述した2層構造の
油圧アクチュエータ装置を備えた自動変速機を案出した
。該自動変速機の後端部分には、図5に示すように、入
力軸1に固定されているドラム部材2が回転自在に支持
されており、該ドラム部材2内には、第1のピストン3
がOリング5,5′により油密状にかつ摺動のみ自在に
嵌合していると共にその先端にて第1のクラッチ(フォ
ワードクラッチ)C1が係合している。更に、第1のピ
ストン3内には、第2のピストン6がOリング7,7′
により油密状にかつ摺動自在に嵌合していると共にその
先端にて第2のクラッチ(リバース&ダイレクトクラッ
チ)C2が係合しており、また第2のピストン6の背面
と入力軸スリーブ部1aに軸方向移動が阻止されて固定
されている受け部材9との間に、第1のピストン3及び
第2のピストン6兼用のリターンスプリング10が配設
されている。そして、前記ドラム部材2の背面と第1の
ピストン3にて、第1のクラッチC1用の油圧アクチュ
エータ11が構成され、また前記第1のピストン3の背
面と第2のピストン6にて、第2のクラッチC2用の油
圧アクチュエータ12が構成され、これら両油圧アクチ
ュエータ11,12が径方向に重畳して2層構造の油圧
アクチュエータ装置13を構成している。
【0003】従来、このような2層構造の油圧アクチュ
エータ装置13にあっても、軸方向に直列的に配置され
ている油圧アクチュエータと同様に、そのピストンスト
ロークs1,s2はクラッチC1,C2のクラッチプレ
ート枚数により定められている。即ち、クラッチC1,
C2は、クラッチディスク15…、セパレータプレート
16…及びバッキングプレート17からなるが、これら
ディスク及びプレートの厚さは略々一定であり、かつク
ラッチディスクのウェーブ量も略々一定であり、従って
クラッチディスク及びプレート枚数によりその必要スト
ローク量が定められ、これにより各ピストンストローク
s1,s2が設定されている。例えば、図5に示すクラ
ッチC1,C2にあっては、クラッチディスク及びプレ
ートの枚数が4枚で同じであるため、ピストンストロー
クs1,s2が、略々等しくなるように設定されている
【0004】なお、図5において、ピストンのストロー
クs1,s2を、ピストン3,6とクラッチC1,C2
との間隙で図示しているが、厳密には、ピストンの非接
触にあっては、クラッチディスク15のウェーブ量等に
基づき、各ディスク15とプレート16との間に隙間が
存在し、従ってピストンのストロークs1,s2と上述
間隙値とは一致しないが、クラッチC1,C2が係合さ
れている状態を図示しているものとして、便宜上間隙を
ピストンストロークとして図示する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述した油圧アクチュ
エータ装置13は、図6に示すように、ニュートラル(
N)レンジからリバース(R)レンジにシフトする際、
第1のクラッチC1用油圧アクチュエータ11及び第2
のクラッチC2用油圧アクチュエータ12が共に排出状
態にあるニュートラル位置(a)から、第1のクラッチ
用アクチュエータ11を排出位置に保持したままで、第
2のクラッチ用油圧アクチュエータ12に油圧が供給さ
れる(b,c)。この際、第1のクラッチ用油圧アクチ
ュエータ11は排出位置にあって第1のピストン3がド
ラム部材2に当接した位置に保持されており、従って第
2のクラッチ用油圧アクチュエータ11は、図6(b)
 及び(c) に示すように、該固定状態にある第1の
ピストン3をシリンダとして、所定油圧供給速度に応じ
て第2のピストン6がリターンスプリング10に抗しな
がら第2のクラッチC2を係合する。
【0006】これにより、後述するプラネタリギヤユニ
ットにおいて、すべてのギヤ要素が停止状態にあるニュ
ートラル位置(a′)から、第2のクラッチC2の係合
開始に基づきサンギヤS1の回転が開始すると共に大リ
ングギヤR2が第2のワンウェイクラッチに基づき回転
が阻止され(b′)、そして第2のクラッチC2の完全
係合に基づきサンギヤS1が所定速度にて回転し(c′
)、この状態では、キャリヤCR1から所定後進回転が
取出されると共に、小リングギヤR1は高速にて空転す
る。
【0007】そして、該N−Rシフト時では図8に実線
で示すように、第2のクラッチC2は、第2のピストン
6の外径が比較的小さい径D2からなり従ってその受圧
面積も小さい関係上、比較的速いストローク速度で移動
し、速い時間t2(秒)で係合する。
【0008】一方、ドライブ(D)レンジから直接リバ
ース(R)レンジに一気にシフトする状態(D→Rシフ
ト)にあっては、図7に示すように、第1のクラッチ用
油圧アクチュエータ11の油圧を排出すると同時に第2
のクラッチ用油圧アクチュエータ12に油圧を供給する
必要がある。即ち、図7(a) に示すように、第1の
油圧アクチュエータ11に油圧が供給されているDレン
ジ(1速状態)にあっては、図7(a′) に示すよう
に、第1のクラッチC1の係合に基づき小リングギヤR
1に所定回転が伝達され、そして第2のワンウェイクラ
ッチ(又は第3のブレーキ)により大リングギヤR2の
回転が停止されて、サンギヤS1を空転しながらキャリ
ヤCR1から前進1速が取出される。また、図7(c)
 に示すように、第1の油圧アクチュエータ11の油圧
が排出され、かつ第2の油圧アクチュエータ12に油圧
が供給されているRレンジにあっては、図7(c′) 
に示すように、第2のクラッチC2の係合に基づきサン
ギヤS1に所定回転が伝達され、小リングギヤR1を逆
転方向に空転しながら、キャリヤCR1から所定逆回転
が取出される。このDレンジとRレンジとの間を一気に
操作するD→Rシフトにおいては、図7(b) に示す
ように、第1のピストン3のストロークs1と第2のピ
ストン6のストロークs2が略々等しいため、第1の油
圧アクチュエータ11から油圧排出しつつ、第2の油圧
アクチュエータ12に油圧を供給する状態が生ずる。こ
の際、第2の油圧アクチュエータ12に供給される油圧
は、リターンスプリング10に抗しつつ第2のクラッチ
C2を押圧するように第2のピストン6に作用する外、
第1の油圧アクチュエータ11内の油圧を押圧するよう
に第1のピストン3に作用する。
【0009】従って、第2のクラッチC2用油圧アクチ
ュエータ12には、第1のピストン3に作用する力△P
だけつまり第1の油圧アクチュエータ11の残圧分だけ
、前述したN→Rシフト時に作用する油圧よりも高くな
り、図8に鎖線で示すように、これが異常調圧Kとなり
、かつ該異常調圧Kは、第1の油圧アクチュエータ11
内の油圧が完全に排出して第1のピストン3の移動が終
了(F点)するまで、略々一定の油圧にて続く。そして
、第1の油圧アクチュエータ11は、第1のピストン3
の外径が比較的大きく(D1)、従ってその受圧面積が
大きいと共に、前述したようにピストンストロークs1
は第2の油圧アクチュエータと略々等しく設定されてい
るため、第1のピストン3のリターンが終了するまでの
時間t1(秒)は長くなっている(t1>t2)。この
状態は、第1の油圧アクチュエータ11に残留油圧が比
較的長時間保持されている状態で、同時に第2の油圧ア
クチュエータ12に比較的高くかつ略々一定圧からなる
油圧が保持されることになる。
【0010】これにより、図7(b′) に示すように
、第1のクラッチC1の半係合による大リングギヤR1
のハーフトルクと、第2のクラッチC2の半係合による
サンギヤS1のハーフトルクとが、同じギヤユニットに
同時にかつ比較的長時間作用することになり、ギヤユニ
ット及びクラッチの耐久性を損なう結果となると共に、
前述した異常油圧と相俟ってシフトショックが大きくな
ってしまう。
【0011】なお、上述課題は、DレンジからRレンジ
にシフトする際について説明したが、反対にRレンジか
らDレンジにシフトする際にも、同様に生ずる。また、
第2のクラッチC2がリバース時及び4速時に係合する
自動変速機について説明したが、これに限らず、例えば
特開平2−113165号公報に示される自動変速機に
おいても同様の課題を備えており、要は、2層構造の油
圧アクチュエータ装置に共通するものである。
【0012】そこで、本発明は、第1の摩擦係合要素(
又は第2の摩擦係合要素)用ピストンのリターン時間(
t1)と、第2の摩擦係合要素(又は第1の摩擦係合要
素)が係合開始するまでのピストンのストローク時間(
t2)とを略々等しく設定することを可能とすることに
より、上述課題を解消した自動変速機における油圧アク
チュエータ装置を提供することを目的とするものである
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述事情に鑑
みなされたものであって、ドラム部材内に第1のピスト
ンを油密状にかつ摺動自在に嵌合し、該第1のピストン
内に第2のピストンを油密状にかつ摺動自在に嵌合し、
前記ドラム部材の背面と前記第1のピストンにて構成さ
れる第1の摩擦係合要素用油圧アクチュエータと、前記
第1のピストンの背面と前記第2のピストンにて構成さ
れる第2の摩擦係合要素用油圧アクチュエータと、によ
り構成される2層構造の油圧アクチュエータ装置を備え
てなる自動変速機において、前記第1の摩擦係合要素用
油圧アクチュエータ及び前記第2の摩擦係合要素用油圧
アクチュエータにそれぞれ油圧が給排されて、第1の摩
擦係合要素及び第2の摩擦係合要素が係合又は解放する
際、前記第1のピストンの受圧面積とそのストロークの
積と、前記第2のピストンの受圧面積とそのストローク
の積とが、略々等しくなるように設定してなる、ことを
特徴とする。
【0014】
【作用】以上構成に基づき、第1の摩擦係合要素用油圧
アクチュエータのピストンは、その受圧面積(A1)が
大きい関係上、そのストローク(s1)は小さく設定さ
れ、また第2の摩擦係合要素用油圧アクチュエータのピ
ストンは、その受圧面積(A2)が小さい関係上、その
ストローク(s2)は大きく設定されている(s1・A
1≒s2・A2)。例えば、ドライブ(D)レンジから
リバース(R)レンジに一気にシフトするD→Rシフト
時において、第1の摩擦係合要素用油圧アクチュエータ
の油圧が排出されつつ、第2の摩擦係合要素用油圧アク
チュエータに油圧が供給されるが、この際、第1の摩擦
係合要素用アクチュエータは、その受圧面積が大きくそ
の容量が大きいにも拘らず、第1のピストンのストロー
ク(s1)が小さいため、比較的早期にリターンが終了
し、第2のピストンが第2の摩擦係合要素の係合を開始
するまでのストローク時間に略々同期する。
【0015】
【実施例】以下、図面に沿って、本発明による実施例に
ついて説明する。
【0016】まず、本発明を適用した自動変速機Uにつ
いて、図2に沿ってその概要を説明するに、自動変速機
Uはエンジンクランク軸21に整列する入力軸1、カウ
ンタ軸22及びフロントアクスル軸23a,23bの3
軸を有しており、入力軸1上にはロックアップクラッチ
24を有するトルクコンバータ25及び第1の自動変速
機構部26が支持され、またカウンタ軸22上には第2
の自動変速機構部27が支持され、更にフロントアクス
ル軸23a,23b上にはフロントディファレンシャル
装置29が支持されている。
【0017】第1の自動変速機構部26はシングルプラ
ネタリギヤ30及びデュアルプラネタリギヤ31を組合
せてなるプラネタリギヤユニット32を有しており、該
プラネタリギヤユニット32は前記両プラネタリギヤの
サンギヤS1同士及びキャリヤCR1同士が一体に連結
して構成され、またサンギヤS1に噛合するピニオンが
ロングピニオンP1により構成されている。そして、入
力軸1とシングルプラネタリギヤ30のリングギヤR1
(以下小リングギヤという)とが第1の(フォワード)
クラッチC1を介して連結されており、また入力軸1と
サンギヤS1とが第2の(リバース&ダイレクト)クラ
ッチC2を介して連結されている。また、サンギヤS1
が第1のブレーキB1により直結係止されていると共に
、第2のブレーキB2により第1のワンウェイクラッチ
F1を介してその一方向回転が係止されている。また、
デュアルプラネタリギヤ31のリングギヤR2(以下大
リングギヤという)が第3のブレーキB3により直接係
止されていると共に第2のワンウェイクラッチF2によ
り一方向回転が係止されている。そして、キャリヤCR
1がケース隔壁に支持されているカウンタドライブギヤ
33に連結されており、該ギヤ33が該第1の自動変速
機構部26の出力部材となる。
【0018】また、第2の自動変速機構部27は1個の
シングルプラネタリギヤ35を有しており、該プラネタ
リギヤのキャリヤCR3とサンギヤS3とが第3の(ダ
イレクト)クラッチC3を介して連結されている。また
、サンギヤS3が第4の(アンダードライブ)ブレーキ
B4にて直接係止されていると共に第3のワンウェイク
ラッチF3により一方向回転が係止されている。そして
、リングギヤR3が、前記カウンタドライブギヤ33と
噛合して本自動変速機構部27の入力部材となるカウン
タドリブンギヤ36に連結されており、またキャリヤC
R3がカウンタ軸22に連結されている。更に、該カウ
ンタ軸22には該自動変速機構部27の出力部材となる
減速ギヤ37が固定されている。
【0019】また、フロントディファレンシャル装置2
9はデフキャリヤ38及び左右サイドギヤ39a,39
bを有しており、デフキャリヤ36となるギヤマウント
ケースにはリングギヤ40が固定されている。そして、
該リングギヤ40が前記減速ギヤ37と噛合して最終減
速機構を構成しており、また左右サイドギヤ39a,3
9bがそれぞれ左右フロントアクスル軸23a,23b
に連結されている。
【0020】ついで、本自動変速機Uの作動を、図3に
沿って説明する。
【0021】エンジンクランク軸21の回転はトルクコ
ンバータ25を介して又はロックアップクラッチ24を
介して入力軸1に伝達される。そして、Dレンジにおけ
る1速状態にあっては、第1のクラッチC1が接続状態
にあると共に第4のブレーキB4が係止状態にある。こ
の状態あっては、第1の自動変速機構部26は、入力軸
1の回転が第1のクラッチC1を介して小リングギヤR
1に伝達され、かつこの状態では、大リングギヤR2が
第2のワンウェイクラッチF2により回転が阻止されて
いるので、サンギヤS1を逆方向に空転させながら共通
キャリヤCR1が正方向に大幅減速回転され、該回転が
カウンタドライブギヤ33から取出される(図7(a′
) 参照)。そして、第2の自動変速機構部27は、第
4のブレーキB4及び第3のワンウェイクラッチF3に
よりサンギヤS3が係止状態にあり、カウンタドリブン
ギヤ36からの回転はリングギヤR3からキャリヤCR
3に減速回転として伝達される。従って、第1の自動変
速機構部26の1速回転と第2の自動変速機構部27の
減速回転が組合されて、該回転が減速ギヤ37及びリン
グギヤ40を介してフロントディファレンシャル装置2
9に伝達され、更に左右フロントアクスル軸23a,2
3bに伝達される。
【0022】また、Dレンジにおける2速状態では、第
1のクラッチC1の接続及び第4のブレーキB4の作動
に加えて第2のブレーキB2が作動する。すると、サン
ギヤS1が該ブレーキB2に基づく第1のワンウェイク
ラッチF1の作動により回転が停止され、従って入力軸
1からの小リングギヤR1の回転は、大リングギヤR2
を正方向に空転させながらキャリヤCR1を正方向に減
速回転し、該回転がカウンタドライブギヤ33に2速と
して取出される。更に、第2の自動変速機構部27は減
速状態のままであり、第1の自動変速機構部26の2速
及び該第2の自動変速機構部27の減速回転が組合され
た回転がフロントアクスル軸23a,23bに伝達され
る。
【0023】Dレンジにおける3速状態は、第1の自動
変速機構部26はそのまま2速状態を維持し、第2の自
動変速機構部27における第4のブレーキB4を解放す
ると共に第3のクラッチC3を係合する。すると、キャ
リヤCR3とサイドギヤS3とが一体となり、プラネタ
リギヤ35が一体回転して、直結回転がカウンタ軸22
に取出される。この際、第4のブレーキB4を第3のク
ラッチC3の係合に対して早目に解放し、第3のワンウ
ェイクラッチF3により伝動不能になることを阻止しつ
つ切換える。従って、第1の自動変速機構部26の2速
回転と第2の自動変速機構部27の直結回転が組合され
て、自動変速機U全体としての3速が得られる。
【0024】なお、Dレンジにおける2、3速へのダウ
ンシフト時、第1のブレーキB1も作動して、コースト
時にエンジンブレーキを作動する。
【0025】Dレンジにおける4速状態は、第3速状態
から第2のクラッチC2が接続する。すると、入力軸1
から第1のクラッチC1を介して小リングギヤR1に伝
達されると共に第2のクラッチC2を介してサンギヤS
1に伝達され、プラネタリギヤユニット2が一体回転し
て、直結回転がカウンタドライブギヤ33に伝達される
。そして、該第1の自動変速機構部26の直結回転と第
2の自動変速機構部27の直結回転が組合され、かつカ
ウンタドライブギヤ33とドリブンギヤ36が所定増速
関係となっているので、自動変速機U全体でオーバドラ
イブ回転が得られる。
【0026】また、3レンジは、上述Dレンジの1速、
2速、3速において、2,3速時に第1のブレーキB1
を作動した状態と同じである。
【0027】また、2レンジは、上述3レンジの1速、
2速状態と同じである。
【0028】更に、1レンジは、1速状態において、第
1のクラッチC1の接続及び第4のブレーキB4の作動
に加えて、第3のブレーキB3が作動する。この状態あ
っては、大リングギヤR2を第2のワンウェイクラッチ
F2による係止に加えて第3のブレーキB3が回転方向
にかかわりなく係止し、エンジンブレーキを作動する。 また、2速状態は、2レンジにおける2速と同じである
【0029】そして、リバースレンジにあっては、第2
のクラッチC2を接続すると共に、第3のブレーキB3
及び第4のブレーキB4が作動する。この状態にあって
は、入力軸1の回転は第2のクラッチC2を介してサン
ギヤS1に伝達され、かつこの状態では大リングギヤR
2が第3のブレーキB3の作動により固定されているの
で、小リングギヤR1を逆転方向に空転させながらキャ
リヤCR1も逆転し、該キャリヤの逆転がカウンタドラ
イブギヤ33に取出される(図7(c′) 参照)。更
に、該カウンタドライブギヤ33の逆回転は、第2の自
動変速機構部27により減速され、フロントアクスル軸
23a,23bに伝達される。
【0030】ついで、図1に基づき、本発明の主要部分
であるところの上述自動変速機Uの後端クラッチ部分に
ついて説明する。
【0031】該クラッチ部41は、第1の(フォワード
)クラッチC1及び第2の(リバース&ダイレクト)ク
ラッチC2を備えており、かつ第1の自動変速機構部2
6後端に位置してトランスアクスルケース42のリヤカ
バー43部分に収納されている。また、入力軸1後端部
にはカバー43のボス部43aを被嵌するようにスリー
ブ1aが固定されており、かつ該スリーブ1aの先端に
はドラム部材2が一体に連結されている。該ドラム部材
2は有底段付き円筒状からなり、その先端内周面にはス
プライン2aが形成されていると共に、その内径側段部
内周面とスリーブ1a外周面とでシリンダを形成してい
る。そして、該シリンダの摺接面には第1のピストン3
がOリング5,5′を介して油密状にかつ摺動自在に嵌
合しており、更に該第1のピストン3は軸方向に延びて
前記第1のクラッチC1に接近するラグ3aを有してい
る。従って、前記スリーブ1a及びドラム部材2の背面
と第1のピストン3にて油室11aからなる第1のクラ
ッチC1操作用油圧アクチュエータ11を構成している
。更に、該ラグ3aはその外周部に前記スプライン2a
に係合するスプラインを有しており、また所定箇所に遠
心油圧を解放するチェックバルブ45が配設されている
【0032】また、該第1のピストン3の軸方向先端側
内周面にはスプライン3bが形成されており、かつ軸方
向内側内周面と前記スリーブ1aとでシリンダを形成し
ている。そして、該シリンダの摺接面には第2のピスト
ン6がOリング7,7′を介して油密状に嵌合しており
、該ピストン6はその外周側縁6aが軸方向に延びて第
2のクラッチC2に近接していると共に、遠心油圧を解
放するチェックバルブ46が配設されている。従って、
第1のピストン3及びスリーブ1aからなるシリンダと
第2のピストン6にて、油室12aを有する第2のクラ
ッチC2操作用油圧アクチュエータ12を構成している
【0033】そして、前記第1のクラッチC1操作用油
圧アクチュエータ11と、第2のクラッチC2操作用油
圧アクチュエータ12とは、径方向に重畳して配置され
ており、2層構造の油圧アクチュエータ装置13を構成
している。更に、該第2のピストン6の背面とスリーブ
1aに装着されたスナップリングにて固着された受け部
材9との間にはスプリング10が縮設されており、該ス
プリング10は両油圧アクチュエータ11,12のピス
トン3,6に共通するリターンスプリングを構成してい
る。
【0034】そして、第2のクラッチC2用油圧アクチ
ュエータ12の油圧室12a内において、第2のピスト
ン6に多数の環状のスプリング受け座47が固定されて
いると共に、第1のピストン3の該受け座47に対応す
る部分に凹溝49が形成されており、これら受け座47
及び凹溝49の間にスプリング50が縮設されている。 該スプリング50は、リターンスプリング10より弱い
所定付勢力からなり、第2のピストン6に、リターンス
プリング10の付勢力に対向するように作用する。なお
、該スプリング50は、コイルスプリングに限らず、皿
ばね等の他のスプリングでもよい。
【0035】一方、前記入力軸1の後端部は、鍔部1d
が形成され更に細径部1cとなっており、鍔部1dに前
記スリーブ1aが固定され、かつ細径部1cが前記リヤ
カバーボス部43aにニードルベアリング51を介して
支持されている。更に、鍔部1dの左右にはそれぞれス
ラストベアリング52,53が配設されて、入力軸1の
軸方向の位置決めがなされており、また該入力軸1の外
周部には、サンギヤS1が形成されている中空軸55が
回転自在に支持されている。該中空軸55はその前端に
て第1及び第2のブレーキB1,B2に連結していると
共に(図示せず)、その後端部にハブ部材56が固定さ
れている。そして、該ハブ部材56の外周面に形成され
たスプラインと、前記第1のピストン3の外径部内周面
に形成されたスプライン3bとの間には、多数のクラッ
チディスク15、セパレータプレート16及びバッキン
グプレート17からなる第2のクラッチC2が配設され
ている。更に、シングルプラネタリギヤ30の小リング
ギヤR1が、前記ハブ部材56とキャリヤCR1との間
にスラストベアリング57,59を介して挟持されてい
る支持プレート60により浮動支持されており、該小リ
ングギヤR1の外周面にはスプライン61が形成されて
いる。そして、該スプライン61と前記ドラム部材2の
外径部内周面に形成されたスプライン2aとの間には、
同様に多数のクラッチディスク15、セパレータプレー
ト16及びバッキングプレート17からなる第1のクラ
ッチC1が配設されている。
【0036】そして、第2のクラッチC2が係合してい
る状態を図示するとすると、該第2のクラッチC2と第
2のピストン6のラグ6a先端との間隙は、第2の油圧
アクチュエータ12に油圧が供給される際、該ピストン
6が移動始端からクラッチC2に係合開始するまでのス
トロークs1と略々等しい値となるが、該間隙(ストロ
ークs1)は、従来のものと略々同様にプレート枚数等
により設定される所定値となっている。一方、同様に第
1のクラッチC1が係合している状態を図示するとする
と、該第1のクラッチC1と第1のピストン3のラグ3
a先端との間隙は、第1の油圧アクチュエータ11から
油圧が排出される際、該ピストン3がリターン開始から
終了するまでのストロークs2と略々等しい値となるが
、該間隙(ストロークs2)は、前記第2のピストンス
トロークs2に対して、第1のピストンの受圧面積A1
と第2のピストンの受圧面積の比だけ小さく設定されて
いる。即ち、第1のピストン3は、その外径側直径D1
(図5参照)が比較的大きく、また第2のピストン6は
、その外径側直径D2(図5参照)が比較的小さく、か
つ両ピストンの内径側直径D0は略々同じ値となり、従
って第1のピストンの受圧面積A1は、第2のピストン
の受圧面積A2より大きくなっており、(A1>A2)
、第1のピストンストロークs1は、その比(A2/A
1)分だけ小さく設定されている。
【0037】s1≒s2(A2/A1)従って、第1の
ピストン3のストロークs1とその受圧面積A1との積
、即ち第1のクラッチ用油圧アクチュエータ11の容量
(A1・s1)と、第2のピストン6のストロークs2
との受圧面積A2との積、即ち第2のクラッチ用油圧ア
クチュエータ12の容量(A2・s2)とが、略々等し
くなるように設定されることになる。
【0038】A1・s1≒A2・s2 具体的には、第1のクラッチ用油圧アクチュエータ11
のピストンラグ3aの先端を僅かに長く設定するか、又
はセパレータプレート16の少なくとも1枚例えば先端
のプレート16′を厚いものに選択組付けるか、又はバ
ッキングプレート17を厚いものにするかして第1のピ
ストン3のストロークs1が、上述した値になるように
選定する。
【0039】また、リヤカバー43には、バルブボディ
から導かれている多数の油路a,b,cが形成されてお
り、油路aには潤滑油圧が供給され、該潤滑油圧は入力
軸1の中央に形成された孔1bに導かれている。また、
油路bには所定制御油圧が供給され、該制御油圧は所定
オリフィス及び連通孔を介して第1のクラッチC1操作
用油圧アクチュエータ11の油圧室11aに導かれてお
り、また他の油路cには所定制御油圧が供給され、該制
御油圧は同様に所定オリフィス及び連通孔を介して第2
のクラッチC2操作用油圧アクチュエータ12の油圧室
12aに導かれている。なお、上述したストローク管理
と同時に、D→Rシフト時、第1のクラッチ用油圧アク
チュエータ11のピストン3が、リターン終了するまで
の時間と、第2のクラッチ用油圧アクチュエータ12の
ピストン6が、第2のクラッチC2に係合開始するまで
の時間とが同期するように、チューニングに際して、上
述第1のクラッチ用オリフィス及び上述第2のクラッチ
用オリフィスが微調整される。また、第1のクラッチ用
油路に連通するアキュムレータの容積を減らすことも、
係合時のシフトショック対策上、効果がある。
【0040】ついで、上述した実施例の作動について説
明する。
【0041】シフトレバーをニュートラル(N)レンジ
からリバース(R)レンジに操作する際(N→R)、油
圧アクチュエータ装置13は、第2のクラッチC2操作
用油圧アクチュエータ12の油圧室12aに、油路cを
介して所定制御油圧が供給され、第2のピストン6がリ
ターンスプリング10に抗して移動する。この際、第2
のピストン6に作用するリターンスプリング10の付勢
力Fs1に対して、該ピストン6の油圧室12aに、ス
プリング50の付勢力Fs2と該ピストン6に作用する
所定押圧力F2が作用するとバランスする。即ち、Fs
1=F2+Fs2 F2=Fs1−Fs2 となる。つまり、第2のピストン6には、リターンスプ
リング10からの付勢力Fs1が所定スプリング50の
付勢力Fs2だけ打消された状態あり、前記油圧室12
cには、上記バランスピストン押圧力F2に、第2のク
ラッチC2のトルク特性に応じた押圧力を加えるように
、所定制御油圧Pc2が供給される。従って、該押圧力
は、スプリング50の付勢力Fs2分従来のものに比し
て小さくて足り、これにより第1のピストン6の受圧面
積A2が比較的小さいために制御油圧が高くなる傾向を
押え、スプリング50を適正に設定することにより、該
制御油圧を、アキュムレータが正常に機能する範囲に低
下する。従って、N→R操作時、制御油圧を、アキュム
レータを適正に作動して昇圧し、第1のクラッチC2を
滑らかに係合してシフトショックの発生を防止する。
【0042】また、シフトレバーをニュートラル(N)
レンジからドライブ(D)レンジに操作する際(N→D
)、油圧アクチュエータ装置13は、油路bから第1の
クラッチC1操作用油圧アクチュエータ11の油圧室1
1aに所定制御油圧が供給され、第1のピストン3がリ
ターンスプリング10に抗して移動する。この際、第1
のピストン3は、その背面に前記第2の油圧室12aに
作用する押圧力F2と前記スプリング50の反力Fs2
とを合算した力が作用し、該力に対して第1の油圧室1
1a側に所定押圧力F1が作用するとバランスする。 即ち、 F1=F2+Fs2 ここで、第2の油圧室12aに作用する押圧力F2は、
前述したように、F2=Fs1−Fs2であり、従って
、 F1=(Fs1−Fs2)+Fs2=Fs1となる。つ
まり、第1のクラッチC1操作用油圧アクチュエータ1
1に対しては、従来と同様にリターンスプリング10の
付勢力がそのまま作用し、従って、例え高速状態にある
DレンジからNレンジにシフトレバーを操作しても、該
高速状態に基づき大径位置にあるOリング5に強い遠心
力が作用し、該Oリング5に強い摺動抵抗が作用しても
、上述した比較的強いリターンスプリング10によりピ
ストン3は移動され、油圧室11aの圧油は素早くドレ
ーンされて引きずりトルクを発生することなくNレンジ
に戻される。そして、N→D操作時、第1のピストン3
には、該比較的強いリターンスプリング10の付勢力F
s1に抗しつつ第1のクラッチC1の所定トルク特性に
対応する押圧力を作用する必要があるが、該第1のピス
トン3は比較的大きな受圧面積A1を有しており、従っ
て上述した比較的大きなピストン押圧力に拘らず、制御
油圧は比較的低いもので足りる。更に、該第1のピスト
ン3のストロークs1は、小さく設定されているが、第
1の油圧アクチュエータ11の容量が大きい関係上、所
定油流の供給に対してストローク時間は保持される。こ
れにより、制御油圧は、アキュムレータを正常に機能し
て昇圧すると共に、第1のクラッチの所定係合時間は保
持され、第1のクラッチC1は滑らかに係合して、大き
なシフトショックを生ずることなくN→D操作が行われ
る。
【0043】更に、Dレンジにおいて、3速から4速に
変速する場合、油圧アクチュエータ装置13は、第1の
クラッチC1操作用油圧アクチュエータ11の油圧室1
1aに油圧が供給されて第1のピストン3が所定ストロ
ークs1移動している状態で、第2のクラッチC2操作
用油圧アクチュエータ12の油圧室12aに所定制御油
圧が供給され、第2のピストン6がリターンスプリング
10に抗して移動する。この際、前述したのと同様に、
第1のピストン3に作用するピストン押圧力F1は、F
1=F2+Fs2=Fs1 となり、リターンスプリング10の付勢力Fs1が作用
し、また第2のピストン6に作用する押圧力F2は、F
2=Fs1−Fs2 となり、リターンスプリング10の付勢力Fs1からス
プリング50の付勢力Fs2を減じた力となる。従って
、第2のピストン6には、その受圧面積A2が比較的小
さいにも拘らず、制御油圧は、従来のものに比して小さ
くて足り、アキュムレータを正常に機能して昇圧し、第
2のクラッチC2を滑らかに係合して、3→4変速を、
大きなシフトショックを生ずることなく達成する。
【0044】そして、シフトレバーをドライブ(D)レ
ンジからリバース(R)レンジに一気にシフトするD→
Nシフト時、油圧アクチュエータ装置13は、第1の油
圧アクチュエータ11の油室11aから油圧が排出され
ると共に、第2の油圧アクチュエータ12の油室12a
に所定油圧が供給される。この際、第1の油圧アクチュ
エータ11は、その容量が大きいにも拘らず、そのピス
トンストロークs1は、第1及び第2のピストンの受圧
面積の比(A2/A1)分だけ小さく設定されているの
で、比較的早期にリターンが終了し、図4に示すように
、第2のピストン6による第2のクラッチC1の係合開
始までの時間t3(秒)に略々同期する。これにより、
上述した第2の油圧アクチュエータ12用の制御油圧が
比較的低くて足りることと相俟って、異常調圧(図8の
K参照)を減少すると共に、第1のクラッチC1及び第
2のクラッチC2による同時半係合状態を減少して、シ
フトショックを大幅に減少すると共に、クラッチ等の耐
久性を向上する。
【0045】なお、上述説明は、D→Rシフト時につい
て述べているが、R→Dシフト時にも、第2のピストン
6がストローク終了するまでの時間と、第1のピストン
3が第1のクラッチC1を係合開始するまでの時間とを
略々等しく設定して、同様の効果を奏する。
【0046】また、上述実施例は、油圧アクチュエータ
装置13が、前進時に係合するフォワードクラッチC1
と、後進時及び前進4速時に係合するリバース&ダイレ
クトクラッチC2を操作するものについて説明したが、
これに限らず、他の2層構造の油圧アクチュエータを用
いたものにも同様に適用できることは勿論である。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によると、
例えばD−Rシフト時のように、2層構造の油圧アクチ
ュエータ装置において、第1の油圧アクチュエータと第
2の油圧アクチュエータとを同時に油圧の給排制御する
際、第1のピストンと第2のピストンのストローク時間
を略々同期するようにしたので、第1の油圧アクチュエ
ータ及び第2の油圧アクチュエータが互に干渉すること
を防止して、異常調圧が生ずることを防止すると共に、
第1の摩擦係合要素及び第2の摩擦係合要素が同時に半
係合する状態を減少して、シフトショックを減少すると
共に、摩擦係合要素等の耐久性を向上することができる
【0048】特に、第1の摩擦係合要素を、前進時に係
合するフォワードクラッチとし、第2の摩擦係合要素を
、後進時に係合するリバース(&ダイレクト)クラッチ
とすると、D−Rシフト時のシフトショックを減少でき
、かつクラッチ等の耐久性を向上して、自動変速機の性
能及び信頼性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による自動変速機の油圧アクチュエータ
装置を示す断面図。
【図2】その自動変速機の概略を示す図。
【図3】その作動表。
【図4】本発明によるD→Rシフト時のクラッチ係合状
態を示す図。
【図5】従来の油圧アクチュエータ装置を示す断面図。
【図6】N−Rシフト状態を示す図で、(a) ,(b
) ,(c)は、油圧アクチュエータのそれぞれ異なる
状態を示し、また(a′) ,(b′) ,(c′) 
は、プラネタリギヤユニットのそれぞれ異なる係合状態
を示す図。
【図7】従来例によるD−Rシフト状態を示す図で、(
a) ,(b) ,(c) は、油圧アクチュエータの
それぞれ異なる状態を示し、また(a′) ,(b′)
 ,(c′) は、プラネタリギヤユニットのそれぞれ
異なる係合状態を示す図。
【図8】従来例によるD→Rシフト時のクラッチ係合状
態を示す図。
【符号の説明】
1        入力軸 2        ドラム部材 3        第1のピストン 6        第2のピストン 10      リターンスプリング 11      第1の摩擦係合要素(フォワードクラ
ッチ)用油圧アクチュエータ 11a    油圧室 12      第2の摩擦係合要素(クラッチ操作)
用油圧アクチュエータ 13      2層構造の油圧アクチュエータ装置U
        自動変速機 C1      第1の摩擦係合要素(フォワードクラ
ッチ)C2      第2の摩擦係合要素(リバース
&ダイレクトクラッチ)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  ドラム部材内に第1のピストンを油密
    状にかつ摺動自在に嵌合し、該第1のピストン内に第2
    のピストンを油密状にかつ摺動自在に嵌合し、前記ドラ
    ム部材の背面と前記第1のピストンにて構成される第1
    の摩擦係合要素用油圧アクチュエータと、前記第1のピ
    ストンの背面と前記第2のピストンにて構成される第2
    の摩擦係合要素用油圧アクチュエータと、により構成さ
    れる2層構造の油圧アクチュエータ装置を備えてなる自
    動変速機において、前記第1の摩擦係合要素用油圧アク
    チュエータ及び前記第2の摩擦係合要素用油圧アクチュ
    エータにそれぞれ油圧が給排されて、第1の摩擦係合要
    素及び第2の摩擦係合要素が係合又は解放する際、前記
    第1のピストンの受圧面積とそのストロークの積と、前
    記第2のピストンの受圧面積とそのストロークの積とが
    、略々等しくなるように設定してなる、ことを特徴とす
    る自動変速機における油圧アクチュエータ装置。
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