JPH04260843A - 車輌用灯具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、特に灯室の小さい灯具
、例えば通常ハイマウントストップランプと呼ばれるス
トップランプ等に適用して好適な車輌用灯具に関するも
のである。

【０００２】

【従来の技術】最近の自動車においては車体の後部上面
に設けたリアスポイラの後部突出端内にストップランプ
を組込み、これをブレーキ操作時に制動灯と共に点灯さ
せることにより後続車ドライバに注意をより一層喚起さ
せ、安全性の確保を図っている。図５および図６はこの
ようなストップランプを備えた車体の要部斜視図および
同ランプの断面図で、これを概略説明すると、１は車体
、２は車体１の後部上面にガスケット３を介して取り付
けられたリアスポイラ、４はリアスポイラ２の後部突出
端２ａの長手方向中央部下面に設けた細長い切欠開口部
５内に組み込まれたストップランプである。ストップラ
ンプ４は、板状の灯具ボディ６と、縦断面形状が略Ｕ字
状で背面側（車体前方側）が開放し、その開放端が灯具
ボディ６の前面に超音波溶着等によって固定された前面
レンズ７とからなる灯具ユニット８を有している。灯具
ユニット８はリアスポイラ２の後端部内に配設されたブ
ラケット１１に位置決め固定されており、灯室１２を形
成する内部には光源としての多数の発光ダイオード９が
プリント基板１０に実装されて配設されている。なお、
１３はコードで、一端が前記灯具ユニット８内にゴムブ
ッシング１４を介して挿通されてプリント基板１０の電
気回路に接続され、他端がスポイラー２内を通り車体１
の後部上面に設けられた挿通孔１５より車体１内に導か
れ、電源（バッテリー）に接続されている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
ストップランプ４は、長細い翼型のリアスポイラ２内に
挿入配置されるという大きな制約を受けているが故に、
灯具ユニット８の灯室１２が必然的に小さくなり、特に
高さ方向の寸法が小さく、そのため点灯状態で長時間の
耐久試験を行う場合とか、光源として発光ダイオード９
の代わりに一般の白熱電球（バルブ）を使用する場合に
は点灯時の発熱による影響が大きく、灯具ユニット８が
熱変形するといった問題があった。

【０００４】そこで、このような問題を解決する手段と
して遮熱板を灯具ユニット８の天井面に密接配置するこ
とも考えられるが、このような構成においても、熱伝導
により熱変形し易く、また灯具ボディ６に対する熱対策
については何等の配慮もなされておらず問題であった。

【０００５】したがって、本発明は上記したような従来
の問題点に鑑みてなされたもので、その目的とするとこ
ろは、狭い灯室にも拘らず灯具ユニットの上面及び背面
を光源の点灯時の熱から確実に保護することができるよ
うにした車輌用灯具を提供することにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するため、光源を収納する灯具ユニット内に、このユニ
ットの天井面および背面壁内面を前記光源の熱から保護
する遮熱板をこれら両面とは離間させて配設すると共に
、前記灯具ユニットの背面壁に通気孔を設けたものであ
る。

【０００７】

【作用】本発明において、遮熱板は灯具ユニット内にこ
れと離間して配置されることで、光源点灯時の熱伝導を
阻止し、ユニットの上面および背面を光源の熱から保護
する。通気孔は灯具ユニットの内外を連通させ、空気の
流通を自在にすることにより、内部の温、湿度を外部と
略等しくすると共に、光源点灯時の熱を外部に逃がす。

【０００８】

【実施例】以下、本発明を図面に示す実施例に基づいて
詳細に説明する。図１は本発明に係る車輌用灯具をハイ
マウントストップランプに適用した場合の一実施例を示
す図２のＩ−Ｉ線断面図、図２は同ランプの要部正面図
、図３は図２のＩＩＩ−ＩＩＩ線拡大断面図、図４は図
２のＩＶ−ＩＶ線拡大断面図である。なお、図中図５お
よび図６と同一構成部品のものに対しては同一符号を以
て示す。これらの図において、リアスポイラ２の後部突
出端の長手方向中央部に形成された開口部５に収納配置
されるストップランプ２０は、樹脂の射出成形等によっ
て一体に形成された灯具ボディ６と、断面形状が略Ｕ字
型で背面開口部が全周に亙って灯具ボディ６の周縁部に
超音波溶着等によって固着された前面レンズ７とを備え
、これらによって灯具ユニット８を形成している。灯具
ボディ６は、シートパッキン２１を介して前記開口部５
内に挿入され、かつ不図示のボルトによって固定されて
いる。そして、前記灯具ユニット８によって形成される
灯室１２には複数個、例えば３つのバルブ２２と、イン
ナーレンズ２３および遮熱板２４が配設されている。

【０００９】前記バルブ２２は灯具ユニット８の長手方
向に所定の間隔をおいて一列に並設されており、その口
金部２２ａが前記灯具ボディ６に設けられたバルブ挿通
孔２５より灯具ボディ６の後方に突出し、バルブソケッ
ト２６に接続保持されている。バルブソケット２６は、
前面が灯具ボディ６の背面に密接固定され、後端部が前
記開口部５の背面壁２７に開設されたソケット挿通孔２
８より前記リアスポイラ２内に挿入され、コード１３に
接続されている。各バルブソケット２６に接続される３
本のコード１３のうち、両側のバルブソケット２６、２
６に接続される２本のコード１３ａ、１３ｂは、灯具ボ
ディ６の背面中央部に形成された左右方向に長いコード
保持溝２９に沿って配線され、灯具ユニット８の後方中
央部に導かれた後、中央のバルブソケット２６に接続さ
れる他の１本のコード１３ｃと束ねられ、中央のソケッ
ト挿通孔２８よりリアスポイラ２内に導かれている。

【００１０】前記インナーレンズ２３は、透明もしくは
所定色（例えば赤色）に着色された透光性を有する樹脂
によって形成され、裏面に多数の小さな凸レンズからな
る拡散レンズ３０を有し、前記バルブ２２の前方に前面
レンズ７と略平行になるよう配設されている。インナー
レンズ２３の両端部は、前記灯具ボディ６の前面両側部
に前方に向かって突設された取付部３３（図１）に超音
波溶着によって固着され、また中央部下面に後方に向か
って延設された固定部３４（図３）が前記灯具ボディ６
の前面下部に超音波によりカシメ固定されている。

【００１１】前記前面レンズ７の両端部内には前記リア
スポイラ２に取り付けられたブラケット３１が挿入配置
されており、このブラケット３１の上面に前面レンズ７
の上側内面（天井面）３５（図４）が載置され、スクリ
ュウタッピングねじ３６とグロメット３７によって固定
されている。

【００１２】前記遮熱板２４は、前記バルブ２２の点灯
時の熱から灯具ユニット８を保護するためのもので、鉄
板等によって側面視形状が逆Ｌ字状に形成されることに
より、水平部２４ａと、水平部２４ａの後端より下方に
略直角に延設された垂直部２４ｂとを一体に備え、前記
水平部２４ａが前記前面レンズ７の天井面３５とバルブ
２２との間にこれらと適宜間隔を保って位置し、垂直部
２４ｂが灯具ボディ６の前面とバルブ２２との間に位置
するよう前記灯具ユニット８内に配設されている。つま
り、遮熱板２４は、灯具ユニット８の天井面３５と背面
壁内面４３に離間して配設されるものである。そして、
垂直部２４ｂは、灯具ボディ６の前面に突設された位置
決めピン３８（図１）によって位置決めされ、複数個の
止めねじ４０により灯具ボディ６の前面にスペーサ４１
を介して固定されている。

【００１３】前記灯具ボディ６の背面には灯具ユニット
８の内部と外部を連通させる２つの通気孔４５が左右の
バルブ２２、２２にそれぞれ近接して形成され、また灯
具ボディ６の背面に突設され前記通気孔４５を形成する
通気管４６の先端部は前記開口部５の背面壁２７に開設
されたソケット挿通孔２８よりリアスポイラ２内に挿入
されている。

【００１４】かくしてこのような構成からなるストップ
ランプ２０によれば、遮熱板２４を灯具ユニット８内に
灯具ボディ６および前面レンズ７と離間させて配置して
いるので、バルブ点灯時の熱の遮熱板２４による熱伝導
を確実に防止することができ、またこれらの間の空間が
断熱空間を形成するため、一層熱による影響が少なく、
灯具ボディ６および前面レンズ７の熱変形を防止するこ
とができる。さらに、通気孔４５は灯具ユニット８の内
外を連通させ、空気の流通を自在にしているため、バル
ブ点灯時の熱を外部に逃がし、内部の温度上昇を抑制す
る。したがって、この点からも灯具ボディ６および前面
レンズ７の熱変形を防止することができる。加えて、通
気孔４５により空気の流通を自在にしておくと、内部の
温、湿度を外部と略等しくすることができるため、バル
ブ２２の点滅による水滴の発生、温度、圧力の変動等も
軽減防止することができる。また、従来はストップラン
プを前方からねじにより車体側に固定していたため、ね
じがランプ前方から視認され、外観体裁が悪いという欠
点を有していたが、本発明においては図４に示したよう
に前面レンズ７をブラケット３１上に上方からスクリュ
ウタッピングねじ３６とグロメット３７によって固定し
ているので、前方からスクリュウタッピングねじ３６が
視認されず、特に車高の高いワゴン車とかトラックのル
ーフ上に設置する場合に見栄えを向上させることができ
る。

【００１５】なお、上記実施例はリアスポイラ２内に組
み込まれるストップランプに適用した場合について説明
したが、本発明はこれに特定されるものではなく、各種
灯具に実施し得るものであり、特に高さが低く光源の発
熱量の大きいものに実施するとよい。

【００１６】

【発明の効果】以上説明したように本発明に係る車輌用
灯具によれば、遮熱板を灯具ユニット内に、このユニッ
トの天井面および背面壁内面と離間させて配設し、光源
の点灯時の熱から前記両面を保護するようにしたので、
灯具ユニットの熱変形を確実に防止することができ、特
に高さが低く、発熱量の大きい灯具に適用して好適であ
る。また灯具ユニットの背面に通気孔を設け、内外を連
通させているので、バルブ点灯時の熱を外部に逃がし、
一層灯具ユニットの熱変形を軽減防止することができる
。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る車輌用灯具をハイマウントストッ
プランプに適用した場合の一実施例を示す図２のＩ−Ｉ
線断面図である。

【図２】同ランプの要部正面図である。

【図３】図２のＩＩＩ−ＩＩＩ線拡大断面図である。

【図４】図２のＩＶ−ＩＶ線拡大断面図である。

【図５】従来のストップランプを備えた車体の要部斜視
図である。

【図６】同ランプの断面図である。

【符号の説明】

１　　車体 ２　　リアスポイラ ４　　ストップランプ ６　　灯具ボディ ７　　前面レンズ ８　　灯具ユニット ９　　発光ダイオード １０　　プリント基板 １２　　灯室 ２０　　ストップランプ ２２　　バルブ ２３　　インナーレンズ ２４　　遮熱板 ３５　　天井面 ４３　　背面壁内面 ４５　　通気孔

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　光源を収納する灯具ユニット内に、こ
   のユニットの天井面および背面壁内面を前記光源の熱か
   ら保護する遮熱板をこれら両面とは離間させて配設する
   と共に、前記灯具ユニットの背面壁に通気孔を設けたこ
   とを特徴とする車輌用灯具。