JPH04260001A - 反射防止膜を有する光学部品 - Google Patents
反射防止膜を有する光学部品Info
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- JPH04260001A JPH04260001A JP3022180A JP2218091A JPH04260001A JP H04260001 A JPH04260001 A JP H04260001A JP 3022180 A JP3022180 A JP 3022180A JP 2218091 A JP2218091 A JP 2218091A JP H04260001 A JPH04260001 A JP H04260001A
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Landscapes
- Surface Treatment Of Optical Elements (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はカメラやビデオカメラ等
に使うレンズやプリズム等光学部品の可視光広帯域に渡
っての反射防止効果を向上させるための改良に関する。
に使うレンズやプリズム等光学部品の可視光広帯域に渡
っての反射防止効果を向上させるための改良に関する。
【0002】
【従来の技術】レンズやプリズム等の光学部品基体上に
誘電体多層膜を積層して表面反射を減少させ、透過率を
増加させる反射防止膜を有した光学部品に関して、カメ
ラ、ビデオカメラ等に該光学部品を適用した場合、可視
光全域において有効な反射防止効果を得ることが必要と
なる。
誘電体多層膜を積層して表面反射を減少させ、透過率を
増加させる反射防止膜を有した光学部品に関して、カメ
ラ、ビデオカメラ等に該光学部品を適用した場合、可視
光全域において有効な反射防止効果を得ることが必要と
なる。
【0003】従来、反射防止膜を有した光学部品として
は種々のものが提案されてきた。この場合、低い屈折率
をもつ光学部品基体表面は可視光全域にわたり、有効な
反射防止効果は得られるが、屈折率が1.70以上の光
学部品基体表面に対しては、低反射率領域が狭くなり、
特に短波長域で反射率が急激に上昇するという欠点があ
った。
は種々のものが提案されてきた。この場合、低い屈折率
をもつ光学部品基体表面は可視光全域にわたり、有効な
反射防止効果は得られるが、屈折率が1.70以上の光
学部品基体表面に対しては、低反射率領域が狭くなり、
特に短波長域で反射率が急激に上昇するという欠点があ
った。
【0004】そこで、高い屈折率をもつ光学部品基体上
に広帯域波長領域で有効な反射防止効果を得るために特
公昭56−18921号公報、特開昭56−12350
2号公報に示されるような手段が提案されている。
に広帯域波長領域で有効な反射防止効果を得るために特
公昭56−18921号公報、特開昭56−12350
2号公報に示されるような手段が提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】高屈折率をもつ光学部
品基体の表面反射防止効果の広波長域化を実現するため
には、反射防止膜の基本3層構成において、中間の約λ
0/2(λ0は中心波長、500≦λ0≦550)の高
屈折率層の屈折率を光学部品基体表面側から、空気側に
向って徐々に低下させていけばよいことが知られている
。すなわち、基本3層構成反射防止膜(空気側から、光
学部品基体表面側に向って1層、2層、3層とすると、
各層の屈折率をni、光学膜厚をnidiとし、第1層
目は低屈折率材料の光学膜厚が設計波長λ0の約1/4
、第2層目は高屈折率材料の光学膜厚がλ0の約1/2
の層、第3層目は中間屈折率材料であり光学膜厚がλ0
の約1/4の層)において、第2層目の屈折率が、光学
部品基体表面側から、空気側に向って、減少する様な特
性を持てば、高い屈折率の光学部品基体表面に対して、
広帯域な反射防止効果が得られるというものである。こ
の様な屈折率特性を持つ蒸着材料としては、酸化ジルコ
ニウムが良く知られている。酸化ジルコニウムは、蒸着
膜厚の厚さ方向に向って屈折率が減少するいわゆる負の
非均質性という特徴を示す材料である。酸化ジルコニウ
ムを基本3層構成の第2層目として使用した場合高い屈
折率をもつ光学部品基体表面に対しても、低反射率波長
領域の広い反射防止膜が実現できる。
品基体の表面反射防止効果の広波長域化を実現するため
には、反射防止膜の基本3層構成において、中間の約λ
0/2(λ0は中心波長、500≦λ0≦550)の高
屈折率層の屈折率を光学部品基体表面側から、空気側に
向って徐々に低下させていけばよいことが知られている
。すなわち、基本3層構成反射防止膜(空気側から、光
学部品基体表面側に向って1層、2層、3層とすると、
各層の屈折率をni、光学膜厚をnidiとし、第1層
目は低屈折率材料の光学膜厚が設計波長λ0の約1/4
、第2層目は高屈折率材料の光学膜厚がλ0の約1/2
の層、第3層目は中間屈折率材料であり光学膜厚がλ0
の約1/4の層)において、第2層目の屈折率が、光学
部品基体表面側から、空気側に向って、減少する様な特
性を持てば、高い屈折率の光学部品基体表面に対して、
広帯域な反射防止効果が得られるというものである。こ
の様な屈折率特性を持つ蒸着材料としては、酸化ジルコ
ニウムが良く知られている。酸化ジルコニウムは、蒸着
膜厚の厚さ方向に向って屈折率が減少するいわゆる負の
非均質性という特徴を示す材料である。酸化ジルコニウ
ムを基本3層構成の第2層目として使用した場合高い屈
折率をもつ光学部品基体表面に対しても、低反射率波長
領域の広い反射防止膜が実現できる。
【0006】しかし、酸化ジルコニウムは、膜硬度が低
く、また特殊なガラス硝材と反応し白濁するという化学
的安定性に欠ける材料である。このような材料の層を多
層反射防止膜の中で用いることは問題がある。
く、また特殊なガラス硝材と反応し白濁するという化学
的安定性に欠ける材料である。このような材料の層を多
層反射防止膜の中で用いることは問題がある。
【0007】また、特許公告昭56−18921号公報
では、第2層目の高屈折率層を3層以上に分割し、光学
部品基体表面側から、空気側に各層ごと順に屈折率を減
少させた膜で構成することで、反射防止帯域を広げるこ
とが提案されている。しかし、これを実現するためには
、3種以上の屈折率の近接した高屈折率材料が必要とな
る。膜の特性が安定した高屈折率の蒸着材料は現在でも
種類は限られており、この様な構成で、反射防止膜の有
効波長領域を広げることは、現実的に考えて難しい。ま
た構成膜層数が多くなり、作成時間がかかる等の欠点が
ある。
では、第2層目の高屈折率層を3層以上に分割し、光学
部品基体表面側から、空気側に各層ごと順に屈折率を減
少させた膜で構成することで、反射防止帯域を広げるこ
とが提案されている。しかし、これを実現するためには
、3種以上の屈折率の近接した高屈折率材料が必要とな
る。膜の特性が安定した高屈折率の蒸着材料は現在でも
種類は限られており、この様な構成で、反射防止膜の有
効波長領域を広げることは、現実的に考えて難しい。ま
た構成膜層数が多くなり、作成時間がかかる等の欠点が
ある。
【0008】また特開昭56−123502号公報では
、非対称等価膜を用いて近似的に非均質膜を構成した例
が示されている。
、非対称等価膜を用いて近似的に非均質膜を構成した例
が示されている。
【0009】近似非均質膜を用いることで光学特性は改
善されているものの、総構成膜数が多くなること、又非
常に薄い層の膜厚コントロールを精度良く行わなければ
ならないために、歩留りが悪い等の欠点があった。
善されているものの、総構成膜数が多くなること、又非
常に薄い層の膜厚コントロールを精度良く行わなければ
ならないために、歩留りが悪い等の欠点があった。
【0010】本発明は、このような問題点を解消して高
屈折率光学部品基体表面上に、総構成層数が少なくしか
も、広範囲波長領域で有効な反射防止効果が得られる反
射防止膜を有する光学部品を提供することを課題目的に
する。
屈折率光学部品基体表面上に、総構成層数が少なくしか
も、広範囲波長領域で有効な反射防止効果が得られる反
射防止膜を有する光学部品を提供することを課題目的に
する。
【0011】
【課題を解決するための手段】この目的は次のa項、b
項、又はc項の技術手段によって達成される。
項、又はc項の技術手段によって達成される。
【0012】(a)反射防止膜を有する光学部品におい
て、該反射防止膜が3層の誘電体多層膜から成り、入射
媒質(主として空気)から光学部品基体表面に向って、
第1層、第2層、第3層に構成されるそれぞれの層の膜
の屈折率ni、及び光学膜厚nidi(i=1,2,3
)は次の関係を満足することを特徴とする反射防止膜を
有する光学部品。
て、該反射防止膜が3層の誘電体多層膜から成り、入射
媒質(主として空気)から光学部品基体表面に向って、
第1層、第2層、第3層に構成されるそれぞれの層の膜
の屈折率ni、及び光学膜厚nidi(i=1,2,3
)は次の関係を満足することを特徴とする反射防止膜を
有する光学部品。
【0013】n1<n2<n3
0.10λ0≦n1d1≦0
.22λ0 0.03λ0≦n
2d2≦0.15λ0 0.4
0λ0≦n3d3≦0.50λ0 ここにλ0は設計
波長、diは膜厚である。
.22λ0 0.03λ0≦n
2d2≦0.15λ0 0.4
0λ0≦n3d3≦0.50λ0 ここにλ0は設計
波長、diは膜厚である。
【0014】(b)前記各層の膜の屈折率がn1、n2
、n3が 1.37≦n1≦1.46 1.60≦n2≦1.70 1.90≦n3≦2.35 の範囲内であることを特徴とするa項記載の反射防止膜
を有する光学部品。
、n3が 1.37≦n1≦1.46 1.60≦n2≦1.70 1.90≦n3≦2.35 の範囲内であることを特徴とするa項記載の反射防止膜
を有する光学部品。
【0015】(c)上記光学部品基体上に施される反射
防止膜の構成材料として、光学部品基体に接する第3層
目は、酸化プラセオジウムと酸化チタニウムの混合物で
あることを特徴とするa項記載の反射防止膜を有する光
学部品。
防止膜の構成材料として、光学部品基体に接する第3層
目は、酸化プラセオジウムと酸化チタニウムの混合物で
あることを特徴とするa項記載の反射防止膜を有する光
学部品。
【0016】(d)上記光学部品基体上に施される反射
防止膜の構成材料として、第1層がフッ化マグネシウム
、第2層目が酸化アルミニウム又は酸化アルミニウムと
酸化ジルコニウムの混合物であることを特徴とするa項
又はb項又はc項記載の反射防止膜を有する光学部品。
防止膜の構成材料として、第1層がフッ化マグネシウム
、第2層目が酸化アルミニウム又は酸化アルミニウムと
酸化ジルコニウムの混合物であることを特徴とするa項
又はb項又はc項記載の反射防止膜を有する光学部品。
【0017】
【実施例】本発明の実施例の層構成の模式図を図1に示
す。4は光学部品の基体である光学ガラスであり、その
上に3層の薄膜が積層されており、1は第1層であり屈
折率nがn1、膜厚dがd1光学膜厚がn1d1、2は
第2層であり、nがn2dがd2光学膜厚がn2d2、
3は第3層であり、nがn3dがd3光学膜厚がn3d
3である。そして各層は次の条件を満足するものである
。
す。4は光学部品の基体である光学ガラスであり、その
上に3層の薄膜が積層されており、1は第1層であり屈
折率nがn1、膜厚dがd1光学膜厚がn1d1、2は
第2層であり、nがn2dがd2光学膜厚がn2d2、
3は第3層であり、nがn3dがd3光学膜厚がn3d
3である。そして各層は次の条件を満足するものである
。
【0018】
1.46≧n1≧1.37 0.22λ
0≧n1d1≧0.10λ01.7≧n2≧1.6
0.15λ0≧n2d2≧0.03λ
02.35≧n3≧1.9 0.5
λ0≧n3d3≧0.40λ0 第1層目の低屈折率
材料としては、フッ化マグネシウムを用いる。第2層目
の中間屈折率材料としては、酸化アルミニウム、又は酸
化アルミニウムと酸化ジルコニウムの混合物の中から選
び、第3層目の高屈折率材料としては、酸化チタニウム
、酸化タンタル、酸化ジルコニウム、酸化セリウム、酸
化プラセオジウム及びそれらの混合物の中から選ぶこと
ができるが、蒸着安定性、膜質等から考えて、酸化チタ
ニウムと酸化プラセオジウムの混合物(MERCK社製
Sub−II)を用いることが好ましい。また酸化ジル
コニウムは、基板と反応し白濁する可能性があるので単
独で第3層目に用いるのは好ましくない。
0≧n1d1≧0.10λ01.7≧n2≧1.6
0.15λ0≧n2d2≧0.03λ
02.35≧n3≧1.9 0.5
λ0≧n3d3≧0.40λ0 第1層目の低屈折率
材料としては、フッ化マグネシウムを用いる。第2層目
の中間屈折率材料としては、酸化アルミニウム、又は酸
化アルミニウムと酸化ジルコニウムの混合物の中から選
び、第3層目の高屈折率材料としては、酸化チタニウム
、酸化タンタル、酸化ジルコニウム、酸化セリウム、酸
化プラセオジウム及びそれらの混合物の中から選ぶこと
ができるが、蒸着安定性、膜質等から考えて、酸化チタ
ニウムと酸化プラセオジウムの混合物(MERCK社製
Sub−II)を用いることが好ましい。また酸化ジル
コニウムは、基板と反応し白濁する可能性があるので単
独で第3層目に用いるのは好ましくない。
【0019】本発明の目的は従来、反射防止効果の広波
長域化が難しかった高屈折率光学部品基体の反射防止膜
を3層という少ない層数で実現するものである。そのた
めに、空気側から数えて1層目の膜厚を設計波長λ0の
1/4よりもずらして、他の層との膜厚調整により最適
値を選んだ。
長域化が難しかった高屈折率光学部品基体の反射防止膜
を3層という少ない層数で実現するものである。そのた
めに、空気側から数えて1層目の膜厚を設計波長λ0の
1/4よりもずらして、他の層との膜厚調整により最適
値を選んだ。
【0020】以下に実施例を示す。
【0021】次の表1に本発明による設計例を挙げる。
光学部品基体4として光学ガラスSF6(n=1.82
)上に、真空蒸着法により、所定の厚さづつ積層を行っ
た。
)上に、真空蒸着法により、所定の厚さづつ積層を行っ
た。
【0022】
【表1】
【0023】真空室内を約350℃にまで加熱し、真空
度が約2.0×10−5mbarにまでなったところで
、反応ガスとして酸素ガスを1.5×10−4mbar
になるまで導入し、蒸着を行った。膜厚のコントロール
は、光学モニターを用いて設計値の膜厚が基板上に蒸着
される様制御を行った。
度が約2.0×10−5mbarにまでなったところで
、反応ガスとして酸素ガスを1.5×10−4mbar
になるまで導入し、蒸着を行った。膜厚のコントロール
は、光学モニターを用いて設計値の膜厚が基板上に蒸着
される様制御を行った。
【0024】以上の様にして作成した反射防止膜のR特
性を図2の曲線Aに示す。
性を図2の曲線Aに示す。
【0025】比較例として光学基板SF6上に、従来の
基本2層構成を適用した時の設計例を次の表2に、R特
性を図2の曲線Bに示す。
基本2層構成を適用した時の設計例を次の表2に、R特
性を図2の曲線Bに示す。
【0026】
【表2】
【0027】この比較例と実施例1を比較して、実施例
では450nm〜600nmにおいては比較例よりもR
は増加しているものの、400nm付近700nm付近
においては、比較例にみられる様なRの急激な立ちあが
りはみられず、可視光全域にわたり、バランス良く反射
防止効果が得られることがわかる。この様に高屈折率層
と低屈折率層の間に中間屈折率をもつ層を挿入し、それ
ぞれの膜の厚さを最適値が得られる様調整することによ
り、少ない層数で可視光全域にわたり、バランス良く反
射防止効果のある膜を作成することができる。
では450nm〜600nmにおいては比較例よりもR
は増加しているものの、400nm付近700nm付近
においては、比較例にみられる様なRの急激な立ちあが
りはみられず、可視光全域にわたり、バランス良く反射
防止効果が得られることがわかる。この様に高屈折率層
と低屈折率層の間に中間屈折率をもつ層を挿入し、それ
ぞれの膜の厚さを最適値が得られる様調整することによ
り、少ない層数で可視光全域にわたり、バランス良く反
射防止効果のある膜を作成することができる。
【0028】また第2層目の中間屈折率層の膜厚(n2
d2)は次の条件 0.15λ0≧n2d2≧0.03λ0を満足するもの
でなくてはならない。なぜならばn2d2が0.15λ
0より大きくなれば、設計波長(λ0)付近におけるR
が増加し、1%を越えてしまい、多層反射防止膜として
は残存反射率が大きすぎるからであり、またn2d2が
0.03λ0より小さければ、広波長域化が実現できな
いからである。また1層目、3層目は光学部品基体ガラ
スの屈折率、第2層目の膜厚等から、前述の条件の範囲
内で最適値を選ぶことにより、広帯域化が図れることが
確かめられた。
d2)は次の条件 0.15λ0≧n2d2≧0.03λ0を満足するもの
でなくてはならない。なぜならばn2d2が0.15λ
0より大きくなれば、設計波長(λ0)付近におけるR
が増加し、1%を越えてしまい、多層反射防止膜として
は残存反射率が大きすぎるからであり、またn2d2が
0.03λ0より小さければ、広波長域化が実現できな
いからである。また1層目、3層目は光学部品基体ガラ
スの屈折率、第2層目の膜厚等から、前述の条件の範囲
内で最適値を選ぶことにより、広帯域化が図れることが
確かめられた。
【0029】実施例2として、光学ガラスLaFO4(
n=1.757)とした時の本発明による設計例を次の
表3に、R特性を図3のグラフに示す。
n=1.757)とした時の本発明による設計例を次の
表3に、R特性を図3のグラフに示す。
【0030】
【表3】
【0031】実施例1と同様の方法により作製すること
が可能である。
が可能である。
【0032】本実施例においては、真空蒸着法を用いた
が製膜法としては、その他イオンプレーティング法、イ
オンアシスト蒸着法、スパッタリング法等でも本発明の
効果を得ることが可能である。
が製膜法としては、その他イオンプレーティング法、イ
オンアシスト蒸着法、スパッタリング法等でも本発明の
効果を得ることが可能である。
【0033】又、反射防止膜の膜付を向上させる為に、
光学部品基体表面に紫外線硬化樹脂又は熱硬化型樹脂等
の塗布膜を形成し、その後に蒸着膜をコートする事も可
能である。
光学部品基体表面に紫外線硬化樹脂又は熱硬化型樹脂等
の塗布膜を形成し、その後に蒸着膜をコートする事も可
能である。
【0034】
【発明の効果】本発明により光学部品基体上に僅か3層
の薄膜の積層を行うだけで可視光の広帯域で表面反射率
を低く押さえた反射防止膜を提供することが可能になっ
た。そして、その加工手段も複雑になることなく、安定
確実に行うことが可能になり、従ってコスト面の軽減で
きるようになった。
の薄膜の積層を行うだけで可視光の広帯域で表面反射率
を低く押さえた反射防止膜を提供することが可能になっ
た。そして、その加工手段も複雑になることなく、安定
確実に行うことが可能になり、従ってコスト面の軽減で
きるようになった。
図1は本発明の構成の模式図。図2は反射防止膜の特性
曲線。図3は反射防止膜の特性曲線。
曲線。図3は反射防止膜の特性曲線。
1・・・薄膜第1層
2・・・薄膜第2層
3・・・薄膜第3層
4・・・光学部品基体
Claims (4)
- 【請求項1】 反射防止膜を有する光学部品において
、該反射防止膜が3層の誘電体多層膜から成り、入射媒
質(主として空気)から光学部品基体表面に向って、第
1層、第2層、第3層に構成されそれぞれの層の膜の屈
折率n1、n2、n3及び光学膜厚n1d1、n2d2
、n3d3は次の関係を満足することを特徴とする反射
防止膜を有する光学部品。 n1<n2<n3 0.10λ0≦n1
d1≦0.22λ0
0.03λ0≦n2d2≦0.15λ0
0.40λ0≦n3d3≦0.50
λ0 ここにλ0は設
計波長である。 - 【請求項2】 前記各層の膜の屈折率n1、n2、n
3が1.37≦n1≦1.46 1.60≦n2≦1.70 1.90≦n3≦2.35 の範囲内であることを特徴とする請求項1記載の反射防
止膜を有する光学部品。 - 【請求項3】 上記光学部品基体上に施される反射防
止膜の構成材料として、光学部品基体に接する第3層目
は、酸化プラセオジウムと酸化チタニウムの混合物であ
ることを特徴とする請求項1記載の反射防止膜を有する
光学部品。 - 【請求項4】 上記光学部品基体上に施される反射防
止膜の構成材料として、第1層がフッ化マグネシウム、
第2層目が酸化アルミニウム又は酸化アルミニウムと酸
化ジルコニウムの混合物であることを特徴とする請求項
1乃至請求項3記載のいずれか1項に記載の反射防止膜
を有する光学部品。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3022180A JPH04260001A (ja) | 1991-02-15 | 1991-02-15 | 反射防止膜を有する光学部品 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3022180A JPH04260001A (ja) | 1991-02-15 | 1991-02-15 | 反射防止膜を有する光学部品 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04260001A true JPH04260001A (ja) | 1992-09-16 |
Family
ID=12075601
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3022180A Pending JPH04260001A (ja) | 1991-02-15 | 1991-02-15 | 反射防止膜を有する光学部品 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH04260001A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2005116696A1 (ja) * | 2004-05-26 | 2005-12-08 | Tamron Co., Ltd. | 反射防止膜 |
-
1991
- 1991-02-15 JP JP3022180A patent/JPH04260001A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2005116696A1 (ja) * | 2004-05-26 | 2005-12-08 | Tamron Co., Ltd. | 反射防止膜 |
US7379244B2 (en) | 2004-05-26 | 2008-05-27 | Tamron Co., Ltd. | Anti-reflection film |
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