JPH0425986B2 - - Google Patents

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JPH0425986B2
JPH0425986B2 JP59151938A JP15193884A JPH0425986B2 JP H0425986 B2 JPH0425986 B2 JP H0425986B2 JP 59151938 A JP59151938 A JP 59151938A JP 15193884 A JP15193884 A JP 15193884A JP H0425986 B2 JPH0425986 B2 JP H0425986B2
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JP
Japan
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acid
component
mol
parts
polybasic acid
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JP59151938A
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English (en)
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JPS6131473A (ja
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Tadahiro Kato
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Kansai Paint Co Ltd
Original Assignee
Kansai Paint Co Ltd
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Publication date
Application filed by Kansai Paint Co Ltd filed Critical Kansai Paint Co Ltd
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Publication of JPS6131473A publication Critical patent/JPS6131473A/ja
Publication of JPH0425986B2 publication Critical patent/JPH0425986B2/ja
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  • Coating Of Shaped Articles Made Of Macromolecular Substances (AREA)
  • Paints Or Removers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は塗料組成物に関し、さらに詳しくは1
回塗りで下塗りおよび上塗りの両塗膜の機能を有
する、特に非極性プラスチツクに塗装すると顕著
な効果を発揮する塗料組成物に関するものであ
る。 近年、自動車、二輪車および家庭電化製品など
の部品には金属に代つてプラスチツクが多く使用
されつつあり、その中でも、価格、強度などの点
でポリオレフイン系のプラスチツクが多く採用さ
れている。しかしながら、該ポリオレフイン系プ
ラスチツクからなる部品に美粧性を与えるために
塗料を塗装しても、必極性であることから塗膜と
の密着性が劣るという欠陥を有しているのであ
る。 これまでに、ポリオレフイン系プラスチツクに
対する付着性のすぐれた塗料を開発するために
種々の研究が行なわれており、塩素化ポリオレ
フイン系ブライマー、塩素化ポリプロピレンと
アクリル樹脂との混合物、塩素化ポリプロピレ
ン、水酸基含有アクリル樹脂およびイソシアネー
ト化合物からなる混合物、および水酸基含有ア
クリル樹脂に塩素化ポリプロピレンをグラフト化
した樹脂とイソシアネート化合物とからなる塗料
などがすでに提案されている。しかしながら、付
着性についての向上は認められたが、上記は耐
候性、耐溶剤性などが劣るので1回塗り仕上げに
は適用できない。およびは各成分の相溶性が
劣り、しかもアクリル樹脂のガラス転移温度が高
いために、光沢、耐衝撃性、耐ガソリン性、耐水
性、耐候性などが劣り、は耐衝撃性、屈曲性、
耐水性、層間付着性、塗装作業性、耐候性などが
十分でないなどの欠陥を有しており、ポリオレフ
イン系プラスチツクに好適な塗料はいまだ開発さ
れていないのである。 そこで本発明者等はこれらの欠陥を克服すべく
鋭意研究の結果、ビニル変性塩素化ポリプレンと
ポリイソシアネートとに特定の組成を有するアル
キド樹脂を併用すると、これらの各成分の相溶性
がすぐれ、しかも、ポリオレフインに対する密着
性、耐候性、耐ガソリン性、耐水性、耐衝撃性、
耐屈曲性、塗り重ね塗膜間の付着性(層間付着
性)などの良好な塗料組成物を得ることを見い出
し本発明を完成するに至つた。 すなわち、本発明は、 (A) ビニル変性塩素化ポリオレフイン、 (B) 多塩基酸成分の少なくとも30モル%が飽和脂
環族多塩基酸であり、かつ多塩基酸成分の総モ
ル数を多価アルコール成分の総モル数で除した
値(二塩基酸比)を横軸に、多価アルコール成
分中の炭素数3以上のグリコール成分のモル%
を縦軸にとつた場合(0.6、20)、(0.6、100)、
(1.00、30)、(1.00、100)の4点で囲まれる4
辺形の線上及び内部に包含される組成からなる
オイルフリーもしくは脂肪酸変性アルキド樹脂
および (C) ポリイソシアネート化合物 をバインダーの主成分とする塗料組成物に関する
ものである。 (A)成分:ビニル変性塩素化ポリオレフイン これは、塩素化ポリオレフインにビニル単量体
をグラフト重合せしめたものである。ビニル単量
体をグラフト重合せしめる塩素化ポリオレフイン
は塩素化率が50%以下、好ましくは10〜45%、さ
らに好ましくは20〜40%のポリオレフインであ
る。塩素化するポリオレフインとしては、エチレ
ン、プロピレン、1−ブテン、3−メチル−1−
ブテン、3−メチル−1−ヘプテンなどから選ば
れたオレフイン類の単独重合体もしくは共重合
体、および該オレフイン類と酢酸ビニル、ブタジ
エン、アクリル酸エステル、メタクリル酸エステ
ルなどとの共重合体があげられ、これらの塩素化
は常法により行なわれる。塩素化ポリオレフイン
の具体例として、塩素化ポリエチレン、塩素化ポ
リプロピレン、塩素化エチレン−プロピレン共重
合体、塩素化エチレン−酢酸ビニル共重合体など
が好適である。 かかる塩素化ポリオレフインにグラフト重合せ
しめるビニル単量体は、1分子中に重合性不飽和
結合を1個もしくは2個以上有する化合物であつ
て、本発明では、該ビニル単量体の一部もしくは
全部に、(A)成分自体の水酸基価が20〜80、好まし
くは40〜60になるように水酸基含有ビニル単量体
を使用することが好ましい。 水酸基含有ビニル単量体には、例えばヒドロキ
シエチルアクリレート、ヒドロキシエチルメタク
リレート、ヒドロキシプロピルアクリレート、ヒ
ドロキシプロピルメタクリレートなどのアクリル
酸又はメタクリル酸のC2〜3ヒドロキシアルキルエ
ステルが挙げられ、これらは単独で又は2種以上
組合わせて使用することができ、これら水酸基含
有ビニル単量体以外のビニル単量体は次に例示す
るものが挙げられる。 (a) アクリル酸又はメタクリル酸のアルキル
(C1〜18)エステル:例えば、アクリル酸メチ
ル、アクリル酸エチル、アクリル酸プロピル、
アクリル酸イソプロピル、アクリル酸ブチル、
アクリル酸ヘキシル、アクリル酸オクチル、ア
クリル酸ラウリル、アクリル酸シクロヘキシ
ル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチ
ル、メタクリル酸プロピル、メタクリル酸イソ
プロピル、メタクリル酸ブチル、メタクリル酸
ヘキシル、メタクリル酸オクチル、メタクリル
酸ラウリル、メタクリル酸シクロヘキシル等、
アクリル酸又はメタクリル酸のアルコキシアル
キルエステル:例えばアクリル酸メトキシブチ
ル、メタクリル酸メトキシブチル、アクリル酸
メトキシエチル、メタクリル酸メトキシエチ
ル、アクリル酸エトキシブチル、メタクリル酸
エトキシブチル等、グリシジルアクリレート又
はグリシジルメタクリレートとC2〜18モノカル
ボン酸化合物(例えば酢酸、プロピオン酸、オ
レイン酸、ステアリン酸、ラウリン酸、p−t
−ブチル安息香酸等)との付加物。カージユラ
E−10(シエル石油化学社製品)とアクリル酸、
メタクリル酸等の不飽和酸との付加物。 (b) ビニル芳香族化合物:例えば、スチレン、α
−メチルスチレン、ビニルトルエン、p−クロ
ルスチレン、ビニルピリジン等。 (c) グリシジル基含有ビニル系単量体:例えばグ
リシジルアクリレート、グリシジルメタクリレ
ート、アリルグリシジルエーテル等。 (d) アクリル酸又はメタクリル酸のアミド:例え
ば、アクリルアミド、N−メチロールアクリル
アミド、N−ブトキシメチルアクリルアミド
等。 (e) アルコキシシラン基を有するエチレン性不飽
和モノマー:例えばγ−メタクリロキシトリメ
トキシシラン等。 (f) その他:アクリロニトリル、メタクリロニト
リル、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン
酸。 これらビニル単量体は所望の物性に応じて適宜
選択され、それぞれ単独で用いてもよく、或いは
2種又はそれ以上組合わせて使用することができ
る。 ビニル変性塩素化ポリオレフイン(A成分)は
上記塩素化ポリオレフインに上記ビニル単量体を
グラフト重合せしめてなるものであるが、該両成
分の構成成比率は日これらの合計重量にもとずい
て塩素化ポリオレフインが10〜90重量%、好まし
くは20〜70重量%、ビニル単量体が90〜10重量
%、好ましくは80〜30重量%である。グラフト重
合は、例えば該両成分を50〜140℃でラジカル発
生重合開始剤の存在下において溶液重合すること
によつて行なわれる。 (B)成分:多塩基酸成分の少なくとも30モル%が
飽和脂環族多塩基酸であり、かつ多塩基酸成分の
総モル数を多価アルコール成分の総モル数で除し
た値(二塩基酸比)を横軸に、多価アルコール成
分中の炭素数3以上のグリコール成分のモル%を
縦軸にとつた場合(0.6、20)、(0.6、100)、
(1.00、30)、(1.00、100)の4点、好ましくは、
(0.7、30)、(0.7、100)、(1.00、40)、(1.00、
100)の4点で囲まれる四辺形の線上及び内部に
包含される組成(後記図−1参照)からなるオイ
ルフリーもしくは脂肪酸変性アルキド樹脂であ
る。 該(B)成分において使用する多塩基酸成分は飽和
脂環族多塩基酸のみもしくはこれとその他の多塩
基酸とからなつており、飽和脂環族多塩基酸の例
としては、ヘキサヒドロフタール酸およびその無
水物、メチルヘキサヒドロフタル酸およびその無
水物、ヘキサヒドロトリメリツト酸およびその無
水物、ヘキサヒドロ2−メチルトリメリツト酸お
よびその無水物、ヘキヒドロテレフタール酸など
が挙げられる。その他の多塩基酸の例としては、
フタル酸およびその無水物、イソフタル酸および
そのジメチルエステル、テレフタル酸およびジメ
チルエステル、トリメリツト酸およびその無水
物、2−メチルトリメリツト酸およびその無水
物、ピロメリツト酸およびその無水物などの芳香
族多塩基酸;コハク酸およびその無水物、アジピ
ン酸、セバチン酸、アゼライン酸、ドデカン二酸
などのHOOC(CH2oCOOH(nは1〜12の整数)
で示される飽和二塩基酸;テトラヒドロ無水フタ
ル酸、(無水)マレイン酸などの不飽和多塩基
酸;などが挙げられる。多塩基酸成分の一部に不
飽和多塩基酸を使用すると、耐候性が重視される
用途にはその分子内の不飽和結合によつて塗膜の
耐候性を悪くするおそれがあるのでその使用量
は、例えば該多塩基酸成分の10モル%以下にとど
めるべきである。 上記飽和脂環多塩基酸の多塩基酸成分に占める
含量が30モル%未満であると、得られるアルキド
樹脂は、上記(A)成分との相溶性に劣る。 一方、多価アルコール成分は従来からアルキド
樹脂の形成に際して通常使用されているものから
なることができる。例えばグリコール成分として
は、エチレングリコールの如き炭素数2の2価ア
ルコール、ジエチレングリコール、プロピレング
リコール、ネオペンチルグリコール、1,2−ブ
チレングリコール、1,3−ブチレングリコー
ル、2,3−ブチレングリコール、1,4−ブチ
レングリコール、1,5−ペンタンジオール、
1,6−ヘキサンジオール、2,5−ヘキサンジ
オール、エステルジオール204(ユニオンカーバイ
ド社(米)製品)、トリシクロデカンジメタノー
ル、1,4−シクロヘキサンジメタノールなどの
炭素数3以上の2価アルコールが挙げられる。3
価以上のアルコールとしては、トリメチロールエ
タン、トリメチロールプロパン、グリセリン、ペ
ンタエリスリトール、ジペンタエリスリトール、
ジグリセリン、ソルビトールなどが挙げられる。 該アルキド樹脂は、常法に従い、飽和脂環族多
塩基酸を含有する多塩基酸成分と多価アルコール
成分の少なくとも1種とを縮合重合させることに
より製造することができ、その際末端封鎖剤とし
て、例えば安息香酸、p−t−ブチル安息香酸、
安息香酸メチルエステルなどを使用して分子量を
調節してもよい。上記多塩基酸成分と多価アルコ
ール成分との反応割合および各成分の組成は、二
塩基酸比を横軸に、多価アルコール成分中の炭素
数3以上のグリコール成分のモル%を縦軸にとつ
た場合、上記した4点で囲まれる四辺形の線上及
びその内部に包含されるように調節する。 上記範囲からはずれた組成から得られるアルキ
ド樹脂はこれを組合せて用いられる(A)成分との相
溶性が劣り、本発明の目的に供し得なくなる。 また、変性用に使用される脂肪酸(グリセライ
ドも含む)は炭素数6〜30、好ましくは12〜22の
飽和もしくは不飽和脂肪酸であり、なかでも、ヨ
ウ素価の高いものは耐候性を低下させる傾向があ
るので、好適にはヨウ素価20以下の脂肪酸、例え
ばやし油脂肪酸などを用いることである。本本発
明において、(B)成分として使用できる該脂肪酸変
性アルキド樹脂における脂肪酸含有率は、油長に
もとずいて50%以下が好ましい。 (C)成分:ポリイソシアネート化合物 1分子中にイソシアネート基を少なくとも2個
有する化合物であり、上記記(A)、(B)成分と反応
し、三次元に架橋した塗膜を形成せしめる架橋剤
である。具体的には、トリレンジイソシアネー
ト、4,4′−ジフエニルメタンジイソシアネー
ト、キシリレンジイソシアネート、メタキシリレ
ンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシア
ネート、リジンジイソシアネート、水素化4,
4′−ジフエニルメタンジイソシアネート、水素化
トリレンジイソシアネート、イソホロンジイソシ
アネート、トリメチルヘキサメチレンジイソシア
ネート、ダイマー酸ジイソシアネート、トリレン
ジイソシアネート(3モル)とトリメチロールプ
ロパン(1モル)との付加物、トリレンジイソシ
アネートの重合体、ヘキサメチレンジイソシアネ
ート(3モル)とトリメチロールプロパン(1モ
ル)との付加物、ヘキサメチレンジイソシアネー
トと水との反応物、キシリレンジイソシアネート
(3モル)とトリメチロールプロパン(1モル)
との付加物、トリレンジイソシアネート(3モ
ル)とヘキサメチレンジイソシアネート(2モ
ル)との付加物などから選ばれた1種もしくは2
種以上使用できるが、耐候性などを低下させない
ために、上記のうち、ヘキサメチレンジイソシア
ネートと水との反応物、キシリレンジイソシアネ
ートとトリメチロールプロパンとの付加物、トリ
レンジイソシアネートとヘキサメチレンジイソシ
アネートとの付加物、イソホロンジイソシアネー
ト、ヘキサメチレンジイソシアネート、リジンジ
イソシアネート、などの無黄変タイプが好まし
い。 本発明における上記各成分の配合比は特に制限
されないが、固形分量にもとずいて(A)成分100重
量部に対して(B)成分は10〜100重量部、特に15〜
75重量部の範囲内が好ましく、(C)成分は(A)成分お
よび(B)成分中の水酸基(−OH基と略す)の合計
モル数と(C)成分のイソシアネート基(NCO基と
略す)のモル数の比がNCO/OH=0.5〜2.5、特
に0.7〜2.0の範囲が好ましい。 該(C)成分は塗料中において(A)、(B)成分と架橋反
応し、貯蔵中にゲル化するおそれがあるので、該
(C)成分は塗装直前に(A)、(B)成分と混合することが
好ましい。 本発明の塗料組成物は必要に応じて着色顔料、
体質顔料、メタリツク料、表面調整剤、硬化促進
用触媒、ハジキ防止剤、紫外線吸収剤、酸化防止
剤、その他の添加剤など添加することもできる。 かくして得られる本発明の塗料組成物は耐候
性、耐薬品性(耐酸性)、塗装作業性、塗面の外
観、可とう性、耐水性、付着性、顔料分散性など
の性能においてすべてすぐれているので、金属、
木材、ガラス、コンクリートなどに塗装できる
が、特に、ポリプロピレンなどの非極性のポリオ
レフイン系樹脂成型品に対する付着性などが従来
のプラスチツク用塗料に比べて著しくすぐれてい
るので本発明の塗料組成物はポリオレフイン系樹
脂成型品の塗装に適用することが最も好ましい。 例えば、本発明の塗料組成物をポリプロピレン
製自動車バンバーに塗装するには、まず上記(A)、
(B)、(C)成分に、必要に応じて着色顔料、添加剤な
どを配合して通常の方法で塗料を製造し、このも
のを希釈溶剤により塗装粘度がフオードカツプNo.
4(20℃)で15〜20秒に調整する。ついでこれを
脱脂を行なつたポリプロピレンバンバー素材上に
乾燥膜厚が約20〜40μになるように塗装する。塗
装方法は通常のエアースプレー、エアレススプレ
ー、静電塗装などで行なう。塗膜は常温で放置す
るか、または100℃以下で20〜40分間加熱せしめ
ることによつて硬化し、本発明の目的とする塗膜
が得られる。 本発明の塗料組成物は、特にポリオレフイン系
プラスチツクに対する接着性がすぐれており、し
かも耐候性、物理的性能、化学的性能などもすぐ
れているので、プライマーなどを用いることなし
に、1回塗り(1コート)で耐久性のすぐれた塗
膜をポリオレフイン系プラスチツクに形成するこ
とができるのである。 また本発明の塗料組成物は、ポリオレフインプ
ラスチツク以外の各種プラスチツク素材、例えば
ABS(アクリロニトリル、ブタジエン、スチレン
共重合体)、ポリカーボネート、ナイロン、FRP
(繊維強化プラスチツク)RIM、PU(リムポリウ
レタン)などの素材に対してもすぐれた性能を有
する。塗膜を形成でき、具体的にはこれらの素材
をトリクロルエタン蒸気脱脂またはトルエン脱脂
などを行なつた後にプライマーを塗装しないで本
塗料成物を1コートで仕上げることができるので
ある。さらに、(C)成成分のイソシアネート基を脂
肪族又は芳香族モノアルコールオキシム、ラクタ
ム、フエノール類などのブロツク剤を用いてブロ
ツク型ポリイソシアネートにすると、該(C)成分を
あらかじめ分離することなく(A)、(B)成分と同時に
配合しても貯蔵中にゲル化せず、塗膜は100℃以
上に加熱するとブロツク剤が解離して架橋硬化す
るのである。 以下に、実施例、比較例によつて本発明をより
詳細に説明する。実施例、比較例中の部及び%は
特に断らない限り重量部及び重量%を示す。 () アルキド樹脂(B成分)の製造例 (a) アルギド樹脂ワニスA 加熱装置・撹拌機還流装置・水分離器・精
留塔・温度計等備えた通常のアルキド樹脂製
造装置を用い、反応槽にヘキサヒドロ無水フ
タル酸46.2部(0.3モル)、無水フタル酸88.8
部(0.6モル)、トリメチロールプロパン13.6
部(0.1モル)、ネオペンチルグリコール94.5
部(0.9モル)を仕込み加熱する。原料が融
解し、撹拌が可能となつたら撹拌を開始し、
反応槽温度を230℃まで昇温させる。ただし
160℃から230℃までは3時間かけて均一速度
で昇温させる。生成する縮合水は精留塔を通
じて系外へ留去する。230℃に達したらその
まま温度を一定に保ち2時間撹拌をつづけ
る。その後、反応槽にキシロールを添加し溶
剤縮合法に切り替えて反応を続ける。酸価が
7に達したら反応を終了し冷却する。冷却後
キシロール139部を加えて固形分含量60%の
オイルフリーのアルキド樹脂ワニスAを得
た。 (b) アルギド樹脂ワニスB (a)と同様にして下記の原料により脂肪酸で
変性したアルキド樹脂ワニスBを製造した。 無水フタル酸 59.2部(0.4モル) ヘキサヒドロ無水フタル酸
46.2部(0.3モル) トリメチロールプロパン 34.0部(0.25モル) ネオペンチルグリコール 78.8部(0.75モル) ヤシ油脂肪酸 105.0部(0.5モル) 得られたアルキド樹脂ワニスBの固形分は
60%である。 (c) アルキド樹脂ワニスC (a)と同様にして下記の原料によりオイルフリー
のアルキド樹脂ワニスCを製造した。 ヘキサヒドロ無水フタル酸 92.4部(0.6モル) アジピン酸 14.6部(0.1モル) 無水フタル酸 14.8部(0.1モル) トリメチロールプロパン 81.6部(0.6モル) ネオペンチルグリコール 42.0部(0.4モル) 得られたアルキド樹脂ワニスCの固形分は60%
である。 (d) アルキド樹脂ワニスd (a)と同様にして下記の原料によりオイルフリー
のアルキド樹脂ワニスdを製造した。 無水フタル酸 88.8部(0.6モル) アジピン酸 43.8部(0.3モル) トリメチロールプロパン 13.6部(0.1モル) ネオペンチルグリコール 94.5部(0.9モル) 得られたアルキド樹脂ワニスdの固形分は60%
である。 実施例 1〜5 表−1に示した配合によつて本発明に係る塗料
組成物を製造した。 なお、顔料分散は(b)成分を用いてキシロールで
適量希釈し、ペブルミルで分散した。各塗料には
塗面調整剤としてシリコンオイルKP−322(信越
化学工業(株)製)を塗料に対して40PPm添加した。
得られた塗料をトルエン/スワゾール#1000(丸
善石油(株)石油系溶剤)/キシロール=50/30/20
の混合溶剤で粘度18秒(フオードカツプ#4/20
℃)に希釈した。
【表】 表−1において (※1) アクリデイツクAL−644: 大日本インキ(株)製商品名、塩素化ポリプロピレン
をグラフト化したアクリル樹脂(アクリル樹脂/
塩素化ポリプロピレン=80/20、塩素化度:38
%、水酸基価:50)溶液、固形分50% (※2) アクリデイツクAL−1283: 大日本インキ(株)製商品名、塩素化ポリプロピレン
をグラフト化したアクリル樹脂(アクリル樹脂/
塩素化ポリプロピレン=85/15、塩素化度:28
%、水酸基価:50)溶液、固形分45% (※3) デユラネート24A: 旭化成工業(株)製商品名、ヘキサメチレンジイソシ
アネートの水アダクト体 (※4) デスモジユールN−75: バイエル社製商品名、ヘキサメチレンジイソシア
ネートの水アダクト体 (※5) チタン白JR−602: 帝国化工業(株)製商品名、チタン白顔料 (※6) タイペークCR−93: 石原産業(株)製商品名、チタン白顔料 (※7) アルミペースト55−519: 東洋アルミ(株)製商品名、フレーク状アルミニウム
顔料のペースト 比較例 1〜3 実施例と同様にして、表−2に示した組成で比
較用の塗料組成物を製造した。
【表】 表−2において、 (※8) アクリル樹脂ワニス: 反応槽、撹拌機、モノマー滴下槽、加熱冷却装
置などを備えた通常のアクリル樹脂ワニス製造装
置において、反応槽にキシロール67部を仕込み
112℃まで加熱する。反応の終りまでこの温度
(112℃)を保つ。 ついで、下記のモノマー混合物を4時間かけて
均一速度で反応槽に滴下する。 スチレン 15部 n−ブチルメタクリレート 49部 n−ブチルアクリレート 20部 2−ヒドロキシエチルメタクリレート 15部 アクリル酸 1部 2,2′−アゾビスイソブチロニトリル 1.3部 モノマー混合物の滴下終了後1時間たつてか
ら、2,2′−アゾビスイソブチロニトリル0.5部
を10分間間隔でその1/6量ずつを1時間かけて加
える。ついで、1時間112℃に保つて撹拌を続け
た後反応を終了し、冷却する。冷却後キシロール
17部、n−ブタノール15部を加え固形分50%のア
クリル樹脂ワニスを得た。 (※9) ハードレン14LLB: 東洋化成工業(株)製商品名、塩素化率28%の塩素
化ポリプロピレン(固形分15%) 性能試験結果 粘度調整した上記実施例および比較例で製造し
た塗料を、トルエン脱脂したポリプロピレン(住
友化学(株)製AH−685)からなる塗装素材(厚み
2mm)面に、プライマーを塗装しないで乾燥膜厚
35μになるようにエアースプレーで1コート仕上
げを行ない、室温で10分間セツテイング後熱風式
電気乾燥機で80℃×30分間乾燥させて試験用塗板
を作成した。 このようにして作成した塗板および塗料組成物
について各種性能試験を行なつた。その結果は表
−3に示す。
【表】 表−3において、 (注1) 相溶性:架橋剤(ポリイソシアネート
化合物)を除く各成分を混合した後、ガラス板
上にアプリケーターで塗装し、その透明性、肌
を観察した。さらに80℃で30分間乾燥させた後
の状態を観察する。次に架橋剤を加えて同様の
操作を行なう。いずれの状態でも透明性および
平滑性の良いものを○とし、いずれかもしくは
両方とも透明性、平滑性が劣るものを△とし
た。 (注2) 塗膜の仕上り外観を(ツヤ感、肉持
感)を目視により、次の基準で評価した。 ○:良好 ○△:ほぼ良好 △:不良 ×:非常に不良 (注3) 耐衝撃性:デユポン式衝撃試験機を用
い、塗膜を上にして荷重500g、撃芯1/2′φで
落下したきの、塗膜に異常発生が認められない
最大落下距離(cm)を示した。 (注4) 塗装された素材塗膜を外側にして90゜
に折り曲げ、塗膜にワレ、ハガレ発生の有無を
調べた。 ○:異常なし ×:ワレ、ハガレが著しく発生 (注5) 耐酸性:10%硫酸0.5c.c.を塗面上にス
ポツト滴下し20℃、75%RHで24H放置した後
水洗し塗面を観察した。 (注6) 耐ガソリン払拭性:日石シルバーガソ
リンをガーゼにしめらせ、塗面の10cmの長さを
強く8往復こすつた後塗面を観察した。スリキ
ズおよび塗面のツヤビケがほとんどないものを
良好とした。 (注7) 耐水性:40℃の恒温水槽に塗板を240
時間浸漬する。取り出した後塗膜のツヤビケ、
フクレ等異常のないものを良好とした。さらに
浸漬後クロスカツト〜粘着セロハンテープハク
リテストを行なつた。 (注8) 層間付着性:塗料を塗装し焼付けした
試験板をさらに100℃で30分間オバーベークし、
室温で放冷し2時間後に、同一塗料を塗り重ね
80℃で30分間焼付けた後放冷し、クロスカツト
粘着セロハンテープによるハクリテストを行な
い、ハクリなきものを良好とした。 (注9) 塗装作業性:調整された希釈塗料をエ
アースプレー塗装しタレ、ワキなどの発生の有
無などを含めて総合的に評価した。 (注10) サンシヤインウエザーメターにより紫
外線を800時間照射した後の60度鏡面反射率
(%)を測定した。 (注11) 低温折り曲げ:−15℃の雰囲気中で折
り曲げ性(90゜)を行ない塗膜のワレ評価を行
なつた。 (注12) 付着性:塗膜表面に1mm幅のゴバン目
をカツターナイフで100個作り粘着セロハンテ
ープハクリテストを行ないハクリなきものを良
好とした。
【図面の簡単な説明】
図−1は、多塩基酸成分の総モル数を多価アル
コール成分の総モル数で除した値(二塩基酸比)
を横軸に、多価アルコール成分中の炭素数3以上
のグリコール成分のモル%を縦軸にとつた場合の
(B)成分における組成範囲を示す図である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 (A) ビニル変性塩素化ポリオレフイン、 (B) 多塩基酸成分の少なくとも30モル%が飽和脂
    環族多塩基酸であり、かつ多塩基酸成分の総モ
    ル数を多価アルコール成分の総モル数で除した
    値(二塩基酸比)を横軸に、多価アルコール成
    分中の炭素数3以上のグリコール成分のモル%
    を縦軸にとつた場合(0.6、20)、(0.6、100)、
    (1.00、30)、(1.00、100)の4点で囲まれる四
    辺形の線上及び内部に包含される組成からなる
    オイルフリーもしくは脂肪酸変性アルキド樹脂
    および (C) ポリイソシアネート化合物 をバインダーの主成分とする、塗料組成物。
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