JP2000062112A - ポリプロピレン系樹脂物品 - Google Patents

ポリプロピレン系樹脂物品

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JP2000062112A
JP2000062112A JP10247794A JP24779498A JP2000062112A JP 2000062112 A JP2000062112 A JP 2000062112A JP 10247794 A JP10247794 A JP 10247794A JP 24779498 A JP24779498 A JP 24779498A JP 2000062112 A JP2000062112 A JP 2000062112A
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acrylic
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Takeharu Ueda
丈晴 上田
Haruhiko Hori
晴彦 堀
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Origin Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 従来行われてきた3コートと同等以上の付着
性、耐久性、着色性、鮮映性を与える2コートのポリプ
ロピレン系樹脂物品を提供すること。 【構成】 塩素含有率50重量%以下の塩素化ポリオレ
フィン樹脂(A)と、塩素含有率50重量%以下の塩素
化ポリオレフィン樹脂10〜80重量%を含むラジカル
重合性モノマーと塩素化ポリオレフィン樹脂とをラジカ
ル重合して得られる塩素化ポリオレフィン含有重合体
(B)とからなる樹脂混合物に、ポリスチレン換算にお
ける重量平均分子量が3,000〜40,000である
アクリル樹脂(C)に着色顔料を分散してなる着色樹脂
を加えて得られる塗料組成物で形成される第一の塗膜
と、その上にアクリル系樹脂を主成分とする塗料組成物
(D)で形成される第二の塗膜とからなる塗膜で被覆さ
れたことを特徴とするポリプロピレン系樹脂物品。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】 本発明は、2コート仕様でポリ
プロピレン系プラスティックス素材などに対する密着
性、耐溶剤性等の耐久性、及び着色性や鮮映性等の高外
観の仕上がりを可能にする2層の塗膜で被覆されたポリ
プロピレン系樹脂物品に関する。
【0002】
【従来の技術】 従来の技術としては、例えば自動車内
装部品、家電製品、事務用品などの分野において、軽量
化、防錆、その他の目的から金属に代えてプラスティッ
クの使用が増加している。中でもポリエチレン、ポリプ
ロピレン等のポリオレフィン系樹脂は、成形性、軽量
性、低コスト、リサイクル性などに優れているという特
徴から使用量は拡大している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】 しかしながら、従来
の技術にあっては、ポリオレフィン系樹脂は一般に結晶
性が高く、極性も小さいことから塗料、インキ、接着剤
などが付着しにくいという欠点を有している。
【0004】 かかる欠点を解決するために、従来、塗
装、印刷、接着に際して何らかの前処理を施している。
具体的には、研磨などの物理的処理、クロム酸混液、溶
剤などによる化学的処理、その他プラズマやコロナ放電
による処理等が挙げられるが、これら前処理工程には、
設備を必要とすること、被塗物の形状によっては均一に
処理できないこと、コスト高を招くなどの問題がある。
【0005】 また、ポリオレフィン系基材に付着性の
良い各種プライマーが提案されているが、トップコート
との層間付着や耐候性などの塗膜性能が不十分であり実
用性に乏しい。ポリオレフィン系素材に対しての付着
性、耐溶剤性、硬度等の塗膜性能を改良した塗料用樹脂
組成物としては、塩素化ポリオレフィンとアクリル系重
合体とからなる樹脂組成物が知られているが、かかる樹
脂組成物は次のような問題を抱えている。
【0006】 すなわち、塩素化ポリオレフィンの塩素
化率が50重量%以上になると、アクリル系共重合体と
の相溶性は良くなるが、塗膜の付着性は低下し、また2
0重量%以下になると塗膜の付着性は良いが、アクリル
系共重合体との相溶性は極めて悪くなり、共に実用的な
使用は困難である。
【0007】 これらの理由から塩素化ポリオレフィン
の塩素含有率は25〜35重量%の範囲が適切とされて
いるが、基本的に相溶性の悪い二成分であるために低温
時における貯蔵安定性などに問題があり、実用的に使用
することは難しかった。
【0008】 一方、塩素化ポレオレフィンとアクリル
共重合体との相溶性を一層向上させ、同時にポリオレフ
ィン系素材に対する付着性を改善する方法としては、塩
素化ポリオレフィンにビニル系重合体がグラフトされた
樹脂が提案されている。この場合、塗膜硬度、耐溶剤性
に優れると同時にポリオレフィン素材に対する付着性も
改善された樹脂が得られるものの、顔料による着色を行
う場合には、顔料分散性が悪いことから好ましい色相が
得られなかったり、塗装後の塗膜に十分な光沢度が得ら
れない等の問題があった。
【0009】 このため、自動車外装用塗料に代表され
る高度な色調や鮮映性を満足する塗装方法としては、ポ
リプロピレン系樹脂の成型品にポリプロピレン系樹脂を
主成分としたプライマー組成物を塗装した後に、優れた
着色性を有する特定の塗料組成物を塗装し、さらにトッ
プコート用塗料組成物に塗装を行うといった3コートか
らなる煩雑な塗装方法が用いられてきた。
【0010】 本発明は、このような問題点を解決し
て、従来の3コートで達成されてきた高外観の仕上げが
要求されるポリプロピレン系樹脂素材からなる成型品又
はフィルムなどへの塗膜形成を、2コート仕様で、ポリ
プロピレン系樹脂に対する付着性と着色性に優れた特定
のプライマー組成物による第一の塗膜と、特定のトップ
コート組成物による第二の塗膜とで被覆したポリプロピ
レン系樹脂物品を提供することにより、従来行われてき
た3コート仕様と同等以上の付着性、耐久性、着色性、
鮮映性を与えるものである。
【0011】
【問題を解決するための手段】 前述のような課題を解
決するため、第1の発明では、塩素含有率50重量%以
下の塩素化ポリオレフィン樹脂(A)と、塩素含有率5
0重量%以下の塩素化ポリオレフィン樹脂10〜80重
量%を含むラジカル重合性モノマーと塩素化ポリオレフ
ィン樹脂とをラジカル重合して得られる塩素化ポリオレ
フィン含有重合体(B)とからなる樹脂混合物に、ポリ
スチレン換算における重量平均分子量が3,000〜4
0,000であるアクリル樹脂(C)に着色顔料を分散
してなる着色樹脂を加えて得られる塗料組成物で形成さ
れる第一の塗膜と、その上にアクリル系樹脂を主成分と
する塗料組成物(D)で形成される第二の塗膜とからな
る塗膜で被覆されたことを特徴とするポリプロピレン系
樹脂物品を提供するものである。
【0012】 前述のような課題を解決するため、第2
の発明では、請求項1の記載において、前記樹脂(A)
は20〜70重量%が樹脂固形分であり、前記樹脂
(B)は10〜60重量%が樹脂固形分であり、前記樹
脂(C)は10〜60重量%が樹脂固形分であり、前記
樹脂固形分の総和が100重量%である塗料組成物をプ
ライマー塗料組成物として用いることを特徴とするポリ
プロピレン系樹脂物品を提供するものである。
【0013】 前述のような課題を解決するため、第4
の発明では、請求項2又は請求項3の記載において、前
記樹脂(B)は5重量%以上のプロピレンオキサイドの
プレポリマーを含有する塩素化ポリオレフィン含有重合
体であることを特徴とするポリプロピレン系樹脂物品を
提供するものである。
【0014】 前述のような課題を解決するため、第4
の発明では、請求項1〜請求項3のいずれかの記載にお
いて、前記樹脂(C)は5重量%以上のプロピレンオキ
サイドのプレポリマーを含有するアクリル樹脂であるこ
とを特徴とするポリプロピレン系樹脂物品を提供するも
のである。
【0015】 前述のような課題を解決するため、第5
の発明では、請求項1〜請求項4のいずれかの記載にお
いて、前記樹脂(C)は有機酸を官能基として有し、そ
の酸価が2〜30mgKOH/gであることを特徴とす
るポリプロピレン系樹脂物品を提供するものである。
【0016】 前述のような課題を解決するため、第6
の発明では、請求項1〜請求項5のいずれかの記載にお
いて、前記樹脂(C)はアミノ基を官能基として有し、
そのアミン価が0.5〜20mgKOH/gであること
を特徴とするポリプロピレン系樹脂物品を提供するもの
である。
【0017】 前述のような課題を解決するため、第7
の発明では、請求項1〜請求項6のいずれかの記載にお
いて、前記塗料組成物(D)のアクリル系樹脂はポリス
チレン換算の重量平均分子量が3,000〜20,00
0であることを特徴とするポリプロピレン系樹脂物品を
提供するものである。
【0018】 前述のような課題を解決するため、第8
の発明では、請求項1〜請求項7のいずれかの記載にお
いて、前記塗料組成物(D)は樹脂成分として5重量%
以上のプロピレンオキサイドのプレポリマーを含有する
アクリル系樹脂を主成分とすることを特徴とするポリプ
ロピレン系樹脂物品を提供するものである。
【0019】 前述のような課題を解決するため、第9
の発明では、請求項1〜請求項8のいずれかの記載にお
いて、前記塗料組成物(D)はアクリルウレタン系塗料
組成物であることを特徴とするポリプロピレン系樹脂物
品を提供するものである。
【0020】 前述のような課題を解決するため、第1
0の発明では、請求項1〜請求項9のいずれかの記載に
おいて、前記塗料組成物(D)はアクリルポリオール樹
脂とイソシアネートオリゴマーとからなる2液型のアク
リルウレタン系塗料組成物であることを特徴とするポリ
プロピレン系樹脂物品を提供するものである。
【0021】 前述のような課題を解決するため、第1
1の発明では、請求項10の記載において、前記塗料組
成物(D)は水酸基価30〜150mgKOH/gであ
るアクリルポリオール樹脂とイソシアネートオリゴマー
とからなる2液型のアクリルウレタン系塗料組成物であ
ることを特徴とするポリプロピレン系樹脂物品を提供す
るものである。
【0022】
【発明を実施するための形態】 本発明のポリプロピレ
ン系プラスチック成型品又はフィルムなどのようなポリ
プロピレン系樹脂素材の塗装に用いる塗料組成物の樹脂
成分(A)は塩素化ポリオレフィン樹脂であるが、この
塩素化ポリオレフィン樹脂は、塩素含有率が50重量%
以下のポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、エチレ
ン−プロピレン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合
体、及びそれらのカルボン酸またはその酸無水物変性ポ
リマーなどであり、このポリマー変性処理用の不飽和カ
ルボン酸またはその酸無水物とは、クロトン酸、マレイ
ン酸、無水マレイン酸、イタコン酸、フマル酸などを示
す。
【0023】 この塩素化ポリオレフィン樹脂の塩素含
有率は50重量%以下が好ましい。その理由としては、
塩素含有率が50重量%以上では被塗装物であるポリオ
レフィン系樹脂素材に対する付着性が低下するため好ま
しくないからである。
【0024】 塩素化ポリオレフィン樹脂は各種市販さ
れており、例えばスーパークロン773H(日本製紙
(株)製塩素化ポリオレフィン、トルエン45%溶
液)、スーパークロン822(日本製紙(製)製塩素化
ポリオレフィン、トルエン20%溶液)スーパークロン
892L(日本製紙(株)製塩素化ポリオレフィン、ト
ルエン20%溶液)、スーパークロン832L(日本製
紙(株)製塩素化ポリオレフィン、トルエン30%溶
液)、スーパークロンE(日本製紙(株)製塩素化ポリ
オレフィン、トルエン20%溶液)、ハードレン14L
LB(東洋化成工業(株)製塩素化ポリオレフィン、ト
ルエン30%溶液)、ハードレン14ML(東洋化成工
業(株)製塩素化ポリオレフィン、トルエン30%溶
液)、ハードレンBS−40(東洋化成工業(株)製塩
素化ポリオレフィン、トルエン50%溶液)、ハードレ
ンB−13(東洋化成工業(株)製塩素化ポリオレフィ
ン、トルエン30%溶液)、ハードレンB−4000
(東洋化成工業(株)製塩素化ポリオレフィン、トルエ
ン30%溶液)など各種塩素化ポリオレフィン樹脂を例
示することができる。
【0025】 本発明に用いる塗料組成物の樹脂成分
(B)は、塩素含有率が50重量%以下の塩素化ポリオ
レフィン樹脂10〜80重量%を含むラジカル重合性モ
ノマーと塩素化ポリオレフィン樹脂の混合物を有機溶
剤、及びラジカル重合開始剤と共に加熱して得られる塩
素化ポリオレフィン含有重合体である。これは樹脂成分
(A)として用いられる塩素化ポリオレフィン樹脂と同
様なものが例示される。
【0026】 樹脂成分(B)の塩素化ポリオレフィン
樹脂の含有率は、10〜80重量%であることが好まし
い。樹脂成分(B)の塗料組成物中における作用として
は、主に樹脂成分(A)と樹脂成分(C)の相溶化と被
塗装素材であるポリプロピレン系樹脂素材に対する付着
性の付与と、トップコートである塗料組成物との層間付
着性の向上にある。
【0027】 樹脂成分(B)の塩素化ポリオレフィン
樹脂の含有率が10重量%以下の場合は、前記効果の中
で特に、樹脂成分(A)と樹脂成分(C)の相溶化とポ
リプロピレン系樹脂素材に対する付着性が低下するため
好ましくない。また、樹脂成分(B)の塩素化ポリオレ
フィン樹脂の含有率が80重量%以上の場合は、前記効
果の中で特に、樹脂成分(A)と樹脂成分(C)の相溶
化とトップコートの塗料組成物との層間付着性が低下す
るため好ましくない。
【0028】 樹脂成分(B)は、前記塩素化ポリオレ
フィン樹脂の存在下にラジカル重合性単量体を重合して
得られ、このラジカル重合性単量体としては、アクリル
酸またはメタクリル酸のエステル、例えば、アクリル酸
メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸プロピル、アク
リル酸イソプロピル、アクリル酸ブチル、アクリル酸ヘ
キシル、アクリル酸オクチル、アクリル酸ラウリル、メ
タクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸
プロピル、メタクリル酸イソプロピル、メタクリル酸ブ
チル、メタクリル酸ヘキシル、メタクリル酸オクチル、
メタクリル酸ラウリル等のアクリル酸またはメタクリル
酸の炭素数1〜18のアルキルエステル、アクリル酸メ
トキシブチル、メタクリル酸メトキシブチル、アクリル
酸メトキシエチル、メタクリル酸メトキシエチル、アク
リル酸エトキシブチル、メタクリル酸エトキシブチル等
のアクリル酸またはメタクリル酸の炭素数2〜18のア
ルコキシアルキルエステル、アリルアクリレート、アリ
ルメタクリレート等のアクリル酸またはメタクリル酸の
炭素数2〜8のアルケニルエステル、ヒドロキシエチル
アクリレート、ヒドロキシエチルメタクリレート、ヒド
ロキシブチルアクリレート、ヒドロキシブチルメタクリ
レート、ヒドロキシプロピルアクリレート、ヒドロキシ
プロピルメタクリレート等のアクリル酸またはメタクリ
ル酸の炭素数2〜8のヒドロキシアルキルエステル、ア
リルオキシエチルアクリレート、アリルオキシエチルメ
タクリレート等のアクリル酸またはメタクリル酸の炭素
数3〜18のアルケニルオキシアルキルエステルなどを
例示できる。
【0029】 また、ビニル芳香族化合物、例えば、ス
チレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエン、p−ク
ロルスチレン、及びポリオレフィン系化合物、例えば、
ブタジエン、イソプレン、クロロプレンの他、カプロラ
クトン変性アクリル酸エステル化合物、カプロラクトン
変性メタクリル酸エステル、アクリロニトリル、メタク
リロニトリル、メチルイソプロペニルケトン、酢酸ビニ
ル、ビニルプロピオネート、ビニルピバレート、アクリ
ルアミド、N−メチロールアクリルアミド、N−メチロ
ールメタクリルアミド、N−メチロールアクリルアミド
ブチルエーテル、ジメチルアミノエチルメタクリレー
ト、ジエチルアミノエチルメタクリレート、アクリル
酸、メタクリル酸、イタコン酸、クロトン酸、アリルア
ルコール、マレイン酸なども例示できる。
【0030】 樹脂成分(B)の単量体成分としてプロ
ピレンオキシドプレポリマー成分を有するラジカル重合
性単量体を、前記ラジカル重合性単量体成分の一部に用
いることにより、樹脂成分(A)と(C)との相溶性を
向上させると共に、トップコートとの層間付着性を向上
させることができる。
【0031】 プロピレンオキシドを含有するラジカル
重合性単量体とは、ラジカル重合性基を有するモノアル
コール化合物1モルに対して、プロピレンオキシドを1
〜100モル程度付加した化合物である。プロピレンオ
キシドの付加数は100モル以内が好ましい。これは、
100モル以上付加させても重合体(B)との相溶性の
向上が見られないからである。ここで述べたラジカル重
合性基を有するモノアルコール化合物とは、例えば、メ
タクリル酸2−ヒドロキシエチル、メタクリル酸ヒドロ
キシプロピル、メタクリル酸ヒドロキシブチル、アクリ
ル酸2−ヒドロキシエチル、アクリル酸ヒドロキシプロ
ピル、アクリル酸ヒドロキシブチル等を例示することが
できる。
【0032】 前記プロピレンオキシドを付加したラジ
カル重合性化合物は各種市販されており、例えばブレン
マーPP−800(日本油脂(株)製)、ブレンマーP
P−1000(日本油脂(株)製)、ブレンマー70P
EP−350B(日本油脂(株)製)などを例示するこ
とができる。
【0033】 樹脂成分(B)に用いるラジカル重合性
単量体に、前記プロピレンオキシドもしくはプロピレン
オキシドとエチレンオキシド双方が付加されたラジカル
重合性化合物を用いる場合の含有率は、5重量%以上で
ある。5重量%以下では樹脂成分(A)と樹脂成分
(C)の相溶性の向上は僅かであり、トップコートとの
層間付着性の向上も小さいことから好ましくない。
【0034】 樹脂成分(B)は、前記塩素化ポリオレ
フィン樹脂の存在下で通常のアクリル樹脂やビニル樹脂
等のラジカル重合反応と同様の方法、条件でラジカル重
合を行うことにより得ることができる。このような合成
反応の一例として、各単量体成分を有機溶剤に溶解し、
ラジカル重合開始剤の存在下に窒素雰囲気下で60〜1
80℃程度の温度で撹拌しながら加熱する方法を示すこ
とができる。反応時間は、通常1〜10時間程度で良
い。また、有機溶剤としてはエーテル系溶媒、エステル
系溶媒、炭化水素系溶媒を使用できる。ラジカル重合開
始剤としては、通常用いられているものを用いることが
でき、その一例としては、過酸化ベンゾイル、t−ブチ
ルパーオキシ−2−エチルヘキサノエートなどの過酸化
物、アゾビスイソブチロニトリル、アゾビスジメチルバ
レロニトリルなどのアゾ化合物などを示すことができ
る。
【0035】 本発明に用いる樹脂成分(C)は、ポリ
スチレン換算における重量平均分子量が3,000〜4
0,000であるアクリル樹脂である。樹脂成分(C)
の塗料組成物中における作用は顔料分散の向上である。
樹脂成分(C)はポリスチレン換算による重量平均分子
量として3,000〜40,000が好ましい。より好
ましくは5,000〜15,000である。ポリスチレ
ン換算による重量平均分子量が3,000以下の場合、
本発明の塗料用樹脂組成物を用いた塗膜中に低分子量成
分が多く存在するために耐溶剤性等の耐久性が低下する
ので好ましくない。また、ポリスチレン換算による重量
平均分子量が40,000以上の場合、顔料分散特性が
低下するので好ましくない。
【0036】 樹脂成分(C)に用いるラジカル重合性
単量体としては、前記樹脂成分(B)で例示したアクリ
ル酸またはメタクリル酸のエステルなどが例示できる。
また、樹脂成分(C)の単量体成分としてプロピレンオ
キシドプレポリマー成分を有するラジカル重合性単量体
を、前記ラジカル重合性単量体成分の一部に用いること
で、樹脂成分(A)、(B)、(C)の相溶性を向上で
きると共に、トップコートとの層間付着性も向上でき
る。
【0037】 プロピレンオキシドを含有するラジカル
重合性単量体とは、樹脂成分(B)で説明したプロピレ
ンオキシドを含有化する合物と同様である。
【0038】 また、樹脂成分(C)に用いるラジカル
重合性単量体に、前記プロピレンオキシドが付加された
ラジカル重合性化合物を用いる場合の含有率は、5重量
%以上である。5重量%以下では樹脂成分(A)、
(B)、(C)の相溶性の向上は小さく、さらにトップ
コートとの層間付着性の向上も僅かであることから好ま
しくない。
【0039】 樹脂成分(C)は、着色顔料の分散性を
向上させる目的で、カルボキシル基等の酸を有している
ことが好ましい。酸価としては、2〜30mgKOH/
gであることが好ましい。より好ましくは2〜10mg
KOH/gである。2mgKOH/g以下では顔料の分
散効果が小さいために好ましくない。また、30mgK
OH/g以上では顔料の分散性が低下したり、重合体の
溶液粘度が高くなるため好ましくない。
【0040】 また、樹脂成分(C)は着色顔料の分散
性を向上させる目的で、アミノ基を有していることが好
ましい。アミン価としては0.5〜20mgKOH/g
であることが好ましい。0.5mgKOH/g以下で
は、顔料の分散性の向上が小さいので好ましくない。2
0mgKOH/g以上では顔料の分散性が低下するため
好ましくない。
【0041】 樹脂成分(C)は、通常のアクリル樹脂
やビニル樹脂等のラジカル重合反応と同様の方法、条件
で得ることができ、このような合成反応の一例として、
各単量体成分を有機溶剤に溶解し、ラジカル重合開始剤
の存在下に窒素雰囲気下で60〜180℃程度の温度で
撹拌しながら加熱する方法を示すことができる。反応時
間は、通常1〜10時間程度とすれば良い。また、有機
溶剤としてはエーテル系溶媒、エステル系溶媒、炭化水
素系溶媒を使用できる。
【0042】 ラジカル重合開始剤としては、通常用い
られているものを用いることができ、その一例として
は、過酸化ベンゾイル、t−ブチルパーオキシ−2−エ
チルヘキサノエートなどの過酸化物、アゾビスイソブチ
ロニトリル、アゾビスジメチルバレロニトリルなどのア
ゾ化合物などを示すことができる。
【0043】 本発明に用いる特定のプライマー組成物
は、前記樹脂成分(A)と、樹脂成分(B)と樹脂成分
(C)とからなり、樹脂成分(A)の固形分での含有率
は20重量%〜70重量%の範囲であり、樹脂成分
(B)の固形分の含有率は10重量%〜60重量%であ
り、樹脂成分(C)の固形分の含有率は10重量%〜6
0重量%である。各樹脂成分の合計、(A)+(B)+
(C)の固形分の総和が100重量%であることが好ま
しい。
【0044】 樹脂成分(A)の固形分での含有率が2
0重量%以下では、ポリプロピレン系樹脂素材への付着
性の低下が見られるために好ましくない。樹脂成分
(A)の固形分での含有率が70重量%以上では、トッ
プコートとの層間付着性の低下、および樹脂成分
(B)、(C)の含有率が減少することから着色力の低
下が起きるため好ましくない。
【0045】 樹脂成分(B)の固形分での含有率が1
0重量%以下では、ポリプロピレン系樹脂素材への付着
性の低下やトップコートとの層間付着性の低下および樹
脂成分(A)、(C)の相溶化作用が小さくなり、した
がって、プライマー組成物とした場合の各樹脂成分の分
離等の不具合が生じるため好ましくない。樹脂成分
(B)の固形分での含有率が60重量%以上では、樹脂
成分(A)、(C)の含有率が低下することから着色力
およびポリプロピレン系樹脂素材への付着力が低下する
ため好ましくない。
【0046】 樹脂成分(C)の固形分での含有率が1
0重量%以下では着色力およびトップコートとの層間付
着性が低下するため好ましくない。樹脂成分(C)の固
形分での含有率が60重量%以上では、樹脂成分
(A)、(B)の含有率が低下することからポリプロピ
レン系樹脂素材への付着力が低下するため好ましくな
い。樹脂成分(C)に分散する着色顔料としては、一般
に用いられている無機系着色顔料や有機系着色顔料が使
用可能である。
【0047】 本発明は、以上に説明した特定の樹脂成
分(A)+(B)+(C)より構成される有色のプライ
マー組成物からなる第一の塗膜と、その上にアクリル系
樹脂を主成分とする塗料組成物(樹脂成分D)からなる
第二の塗膜とで構成される塗膜で少なくとも一部分が被
覆されるポリプロピレン系樹脂物品に特徴がある。
【0048】 本発明に用いる塗料組成物(D)として
は、アクリル系樹脂を主成分とする塗料組成物である
が、塗装後の仕上がりを考慮した場合、ポリスチレン換
算における重量平均分子量が3,000〜20,000
であることが好ましい。より好ましくは5,000〜1
5,000である。重量平均分子量が3,000以下の
場合、耐溶剤性等の耐久性が低下するために好ましくな
い。また、重量平均分子量が20,000以上の場合、
塗装後の仕上がり状態が低下し、即ち光沢低下や鮮映性
が低下するために好ましくない。
【0049】 塗料組成物(D)に用いるラジカル重合
性単量体としては、アクリル酸またはメタクリル酸のエ
ステル、例えば、アクリル酸メチル、アクリル酸エチ
ル、アクリル酸プロピル、アクリル酸イソプロピル、ア
クリル酸ブチル、アクリル酸ヘキシル、アクリル酸オク
チル、アクリル酸ラウリル、メタクリル酸メチル、メタ
クリル酸エチル、メタクリル酸プロピル、メタクリル酸
イソプロピル、メタクリル酸ブチル、メタクリル酸ヘキ
シル、メタクリル酸オクチル、メタクリル酸ラウリル等
のアクリル酸またはメタクリル酸の炭素数1〜18のア
ルキルエステル、アクリル酸メトキシブチル、メタクリ
ル酸メトキシブチル、アクリル酸メトキシエチル、メタ
クリル酸メトキシエチル、アクリル酸エトキシブチル、
メタクリル酸エトキシブチル等のアクリル酸またはメタ
クリル酸の炭素数2〜18のアルコキシアルキルエステ
ル、アリルアクリレート、アリルメタクリレート等のア
クリル酸またはメタクリル酸の炭素数2〜8のアルケニ
ルエステル、ヒドロキシエチルアクリレート、ヒドロキ
シエチルメタクリレート、ヒドロキシブチルアクリレー
ト、ヒドロキシブチルメタクリレート、ヒドロキシプロ
ピルアクリレート、ヒドロキシプロピルメタクリレート
等のアクリル酸またはメタクリル酸の炭素数2〜8のヒ
ドロキシアルキルエステル、アリルオキシエチルアクリ
レート、アリルオキシエチルメタクリレート等のアクリ
ル酸またはメタクリル酸の炭素数3〜18のアルケニル
オキシアルキルエステルを例示できる。
【0050】 ビニル芳香族化合物、例えば、スチレ
ン、α−メチルスチレン、ビニルトルエン、p−クロル
スチレン、またポリオレフィン系化合物、例えば、ブタ
ジエン、イソプレン、クロロプレン、その他にもカプロ
ラクトン変性アクリル酸エステル化合物、カプロラクト
ン変性メタクリル酸エステル、アクリロニトリル、メタ
クリロニトリル、メチルイソプロペニルケトン、酢酸ビ
ニル、ビニルプロピオネート、ビニルピバレート、アク
リルアミド、N−メチロールアクリルアミド、N−メチ
ロールメタクリルアミド、N−メチロールアクリルアミ
ドブチルエーテル、ジメチルアミノエチルメタクリレー
ト、ジエチルアミノエチルメタクリレート、アクリル
酸、メタクリル酸、イタコン酸、クロトン酸、アリルア
ルコール、マレイン酸などが例示できる。
【0051】 また、単量体成分としてプロピレンオキ
シドプレポリマー成分を有するラジカル重合性単量体を
前記ラジカル重合性単量体成分の一部に用いることで、
プライマー組成物との層間付着性を向上させることがで
きる。
【0052】 プロピレンオキシドを含有するラジカル
重合性単量体(化合物)とは、ラジカル重合性基を有す
るモノアルコール化合物1モルに対して、プロピレンオ
キシドを1〜100モル程度付加した化合物である。プ
ロピレンオキシドの付加数は100モル以内が好まし
い。これは、100モル以上付加させてもプライマーと
の層間付着性の向上が見られないからである。
【0053】 ここで述べたラジカル重合性基を有する
モノアルコール化合物とは、例えば、メタクリル酸2−
ヒドロキシエチル、メタクリル酸ヒドロキシプロピル、
メタクリル酸ヒドロキシブチル、アクリル酸2−ヒドロ
キシエチル、アクリル酸ヒドロキシプロピル、アクリル
酸ヒドロキシブチル等を例示できる。
【0054】 前記プロピレンオキシドを付加したラジ
カル重合性化合物は各種市販されており、例えばブレン
マーPP−800(日本油脂(株)製)、ブレンマーP
P−1000(日本油脂(株)製)、ブレンマー70P
EP−350B(日本油脂(株)製)などを例示でき
る。
【0055】 また、前記プロピレンオキシドが付加さ
れたラジカル重合性化合物を用いる場合には、その含有
率は5重量%以上が好ましい。5重量%以下ではプライ
マー組成物との層間付着性の向上が見られないので好ま
しくない。
【0056】 本発明に用いる塗料組成物(D)として
は、2液型のアクリルウレタン系塗料組成物を用いるこ
とが好ましい。この場合、主成分となるアクリル系樹脂
は、主成分として水酸基を有するアクリルポリオールと
イソシアネート化合物とから構成される。
【0057】 アクリルポリオールの水酸基価として
は、30〜150mgKOH/gであることが好まし
い。30mgKOH/g以下では、耐薬品性や耐候性等
の耐久性が劣るため好ましくない。また、150mgK
OH/g以上では、プライマーとの層間付着性が低下す
るため好ましくない。
【0058】 塗料組成物(D)に用いるアクリル系樹
脂は、通常のアクリル樹脂やビニル樹脂などのラジカル
重合反応と同様の方法、条件で得ることができ、このよ
うな合成反応の一例として、各単量体成分を有機溶剤に
溶解し、ラジカル重合開始剤の存在下に窒素雰囲気下で
60〜180℃程度の温度で撹拌しながら加熱する方法
を示すことができる。反応時間は、通常1〜10時間程
度とすれば良い。また、有機溶剤としてはエーテル系溶
媒、エステル系溶媒、炭化水素系溶媒を使用できる。
【0059】 ラジカル重合開始剤としては、通常用い
られているものを用いることができ、その一例として
は、過酸化ベンゾイル、t−ブチルパーオキシ−2−エ
チルヘキサノエート等の過酸化物、アゾビスイソブチロ
ニトリル、アゾビスジメチルバレロニトリル等のアゾ化
合物などを示すことができる。
【0060】 イソシアネート系化合物としては、例え
ばヘキサメチレンジイソシアネート、イソホロンジイソ
シアネート、トリレンジイソシアネート、4,4’−ジ
フェニルメタンジイソシアネート、4,4’−メチレン
ビス(シクロペキシルイソシアネート)、キシリレンジ
イソシアネート等のビューレットタイプ付加物、イソシ
アヌル環タイプ、多価アルコール付加物などがあげられ
るが、これらのなかで好ましくは、ヘキサメチレンジイ
ソシアネート、イソホロンジイソシアネート、4,4’
−メチレンビス(シクロペキシルイソシアネート)等の
無黄変タイプのジイソシアネート化合物のビューレット
タイプ付加物、イソシアヌル環タイプ、多価アルコール
付加物である。
【0061】 塗料組成物(D)は、ブロックイソシア
ネート使用することにより、一液型の塗料組成物とする
ことも可能である。また、アクリルポリオールに有する
水酸基とイソシアネート基の割合は、水酸基1当量に対
して0.5〜2.0当量に相当するイソシアネート化合
物を使用することが好ましい。0.5当量以下では、架
橋反応が不十分となることから耐久性の低下がみられる
ため好ましくない。また、2.0当量以上では、乾燥初
期における塗膜の軟化等が起きるために好ましくない。
【0062】 本発明は、上記説明の特定の樹脂成分か
らなるプライマー塗料組成物とトップコートとなる塗料
組成物とを塗装したものであるが、必要に応じて、公知
の塗面調整剤、流動性調整剤、紫外線吸収剤、光安定
剤、硬化触媒、体質顔料、着色顔料、金属顔料、マイカ
粉顔料、染料、有機溶剤などを加えて塗料組成物とする
ことができる。
【0063】 本発明に使用するプライマー組成物やト
ップコート組成物は、例えば、トルエン、キシレン等の
炭化水素系溶剤、メチルエチルケトン、メチルイソブチ
ルケトン等のケトン系溶剤、酢酸エチル、酢酸ブチル等
のエステル系溶剤、ジオキサン、エチレングリコールジ
エチルエーテル等のエーテル系溶剤等の単独もしくは混
合溶剤で希釈して、スプレー塗装、ロール塗装、ハケ塗
りなどの塗装方法によって塗装することができる。
【0064】 前記有色系のプライマー組成物をポリプ
ロピレン系樹脂素材に塗装した後、常温乾燥もしくは強
制乾燥を行った後、前記トップコート組成物を塗装し、
常温もしくは強制乾燥を行って塗装し上げを行うことが
できる。ここで強制乾燥とは常温以上に熱せられた乾燥
炉等を使用して乾燥する工程を意味し、通常行われてい
る乾燥方法である。乾燥時の乾燥温度の上限は塗装素材
によっても左右されるが、一般にプラスティック塗装で
上限とされる温度と同様である。
【0065】 以下この発明を実施例を用いて説明する
が、これによって本発明を限定するものではない。
【0066】
【実施例1】
【プライマー組成物用樹脂成分(B)の合成】 窒素導
入管、温度計、冷却管、滴下ロート、撹拌装置を備えた
2リットルの丸底四つ口フラスコに、スーパークロン8
92L(日本製紙(株)製の塩素化ポリオレフィン樹
脂、トルエン20%溶液)1,400g、メタクリル酸
メチル96.6g、メタクリル酸ブチル124.6g、
ブレンマーPP−1000を56.0g(日本油脂
(株)製のラジカル重合型プロピレンオキサイドプレポ
リマー)、メタクリル酸2.8gを仕込み、窒素ガスを
吹き込みながら加熱撹拌した。フラスコ内温度が90℃
に達した時点でカヤエステルO(化薬アクゾ(株)製)
50重量%トルエン溶液3gを添加した。
【0067】 フラスコ内温度を90℃に保ち、初めに
カヤエステルOを添加してから90分後及び180分後
にそれぞれカヤエステルOの50%トルエン溶液3gを
添加し、さらに180分間フラスコ内温度を90℃に保
った後、常温まで冷却して反応を終了し、トルエン18
0gを加えて塩素化ポリオレフィン含有重合体Bを得
た。
【0068】 このようにして得られた塩素化ポリオレ
フィン含有重合体は、本発明に用いるプライマー組成物
に使用される樹脂成分(B)に相当し、固形分で50%
の塩素化ポリオレフィン樹脂を含む。
【0069】
【プライマー組成物用樹脂成分(C)の合成】 窒素導
入管、温度計、冷却管、滴下ロート、撹拌装置を備えた
1リットルの丸底四つ口フラスコにトルエン320gを
仕込み、110℃に加熱した。
【0070】 別に調整したメタクリル酸メチル21
1.2g、メタクリル酸ブチル209.7g、ブレンマ
ーPP−1000(日本油脂(株)製のラジカル重合性
プロピレンオキシドプレポリマー)48.0g、メタク
リル酸ジメチルアミノエチル1.44g、メタクリル酸
9.6g、ABN−E(日本ヒドラジン工業(株)製ア
ゾ化合物)24.0gからなる混合物を滴下ロートを用
いて4時間にわたってフラスコ内に添加した。
【0071】 添加終了後20分毎に100分間にわた
ってABN−E1.0gを合計5回添加し、さらに10
0分にわたってフラスコ内温度を110℃に保って反応
を終了し、アクリル樹脂を得た。
【0072】 このアクリル樹脂は本発明に用いるプラ
イマー組成物に使用される樹脂成分(C)に相当し、ポ
リスチレン換算での重量平均分子量は12,000、固
形分として10.0重量%のプロピレンオキサイドプレ
ポリマーを含み、アミン価が1mgKOH/gで、酸価
が13mgKOH/gである。
【0073】
【黒色エナメル塗料の調整】 前記樹脂成分(C)を3
5g、FW−200(デグサ(株)製カーボンブラック
顔料)5g、トルエン60gを直径3mmの鉄性のビー
ズ300gと共に混合し、ペイントシェーカーで8時間
分散して黒色ペーストを得た。次いで、前述の前記樹脂
成分(C)を用いた黒色ペースト100gとスーパーク
ロン822(日本製紙(株)製塩素化ポリオレフィン樹
脂)200gと前述のBを127g加えて撹拌し、黒色
エナメル塗料組成物を得た。実施例1に用いる有色のプ
ライマー組成は、樹脂成分(A)の固形分が40.4重
量%、樹脂成分(B)の固形分が38.5重量%、樹脂
成分(C)の固形分が21.1重量%である。
【0074】
【トップコートクリヤ用アクリル樹脂D1の合成】 窒
素導入管、温度計、冷却管、滴下ロート、撹拌装置を備
えた1リットルの丸底四つ口フラスコにトルエン360
gを仕込み、100℃に加熱した。
【0075】 別に調整したメタクリル酸メチル14
3.0g、スチレン44g、メタクリル酸ブチル176
g、メタクリル酸2−ヒドロキシエチル71.7g、メ
タクリル酸5.3g、ターシャリーブチルパーオキシ2
−エチルヘキサノエート22.0gからなる混合物を滴
下ロートを用いて2時間にわたってフラスコ内に添加し
た。
【0076】 添加終了後30分毎に120分間にわた
ってターシャリーブチルパーオキシ2−エチルヘキサノ
エート2部を合計4回添加し、さらに120分にわたっ
てフラスコ内温度を100℃に保って反応を終了し、樹
脂成分Dの第1の実施例であるトップコートクリヤ用ア
クリル樹脂D1を得た。この樹脂成分D1は、スチレン
換算での重量平均分子量が13,000で、水酸基価が
70mgKOH/gである。
【0077】
【トップコート用硬化性樹脂組成物の調整】 前記トッ
プコート用アクリル樹脂D175部、メチルエチルケト
ン10部、トルエン15部、ジブチル錫ジラウレート
0.01部を混合してクリヤ樹脂組成物を得た。
【0078】 別にTPA−100(旭化成(株)製ヘ
キサメチレンジイソシアネートのイソシアヌル環タイプ
イソシアネート化合物)30部、24A−100(旭化
成(株)製ヘキサメチレンジイソシアネートのビューレ
ット付加タイプイソシアネート化合物)30部、トルエ
ン20部、酢酸エチル20部を混合して硬化剤を得た。
【0079】 別に酢酸エチル20部、メチルイソブチ
ル30部、トルエン30部、ソルベッソ150(炭化水
素系混合溶剤)20部を混合してシンナーを得た。
【0080】 トップコート用アクリル樹脂に含まれる
水酸基1当量に対して1.2当量の割合で硬化剤を配合
し、さらに25℃における粘度がフォードカップ#4で
11.5秒になるまでシンナーで希釈してトップコート
用硬化性樹脂組成物を得た。
【0081】
【実施例2】 プライマー組成物は実施例1で得た樹脂
組成物と同じものを用いた。
【0082】
【トップコートクリヤ用アクリル樹脂D2の合成】 窒
素導入管、温度計、冷却管、滴下ロート、撹拌装置を備
えた1リットルの丸底四つ口フラスコにトルエン360
gを仕込み、100℃に加熱した。
【0083】 別に調整したメタクリル酸メチル14
3.0g、スチレン44g、メタクリル酸ブチル132
g、メタクリル酸2−ヒドロキシエチル71.7g、ブ
レンマーPP−1000(日本油脂(株)製ラジカル重
合性プロピレンオキシドプレポリマー)44.0g、メ
タクリル酸5.3g、ターシャリーブチルパーオキシ2
−エチルヘキサノエート22.0gからなる混合物を滴
下ロートを用いて2時間にわたってフラスコ内に添加し
た。
【0084】 添加終了後30分毎に120分間にわた
ってターシャリーブチルパーオキシ2−エチルヘキサノ
エート2部を合計4回添加し、さらに120分にわたっ
てフラスコ内温度を100℃に保って反応を終了しD2
を得た。
【0085】 実施例2のトップコートクリヤ用アクリ
ル樹脂D2は、スチレン換算での重量平均分子量が1
3,000、水酸基価は85mgKOH/gである。
【0086】
【トップコート用硬化性樹脂組成物の調整】 実施例1
で述べた樹脂成分D1に代えて樹脂成分D2を用いて、
実施例2に用いるトップコート用硬化性樹脂組成物を得
た。
【0087】
【比較例1】 プライマー組成物は実施例1に記載した
樹脂組成物を用いた。
【0088】
【トップコートクリヤ用アクリル樹脂D3の合成】 窒
素導入管、温度計、冷却管、滴下ロート、撹拌装置を備
えた1リットルの丸底四つ口フラスコにトルエン300
gとキシレン300gを仕込み、120℃に加熱した。
【0089】 別に調整したメタクリル酸メチル60.
0g、スチレン20.0g、メタクリル酸ブチル60.
0g、メタクリル酸2−ヒドロキシエチル32.6g、
ブレンマーPP−1000(日本油脂(株)製ラジカル
重合性プロピレンオキシドプレポリマー)20.0g、
メタクリル酸2.4g、ターシャリーブチルパーオキシ
2−エチルヘキサノエート60.0gからなる混合物を
滴下ロートを用いて6時間にわたってフラスコ内に添加
した。
【0090】 添加終了後20分毎に100分間にわた
ってターシャリーブチルパーオキシ2−エチルヘキサノ
エート5部を合計5回添加し、さらに90分にわたって
フラスコ内温度を120℃に保った後、有機溶剤成分の
一部を留去して樹脂の固形分60重量%である樹脂成分
D3を得た。
【0091】 比較例1のトップコートクリヤ用アクリ
ル樹脂D2は、スチレン換算での重量平均分子量が2,
200、水酸基価が85mgKOH/gである。
【0092】
【トップコート用硬化性樹脂組成物の調整】 実施例1
で記載したトップコート用硬化性樹脂組成物の調整にお
いて樹脂成分D1に代えて樹脂成分D3を用い、比較例
1に用いるトップコート用硬化性樹脂組成物を得た。
【0093】
【比較例2】 プライマー組成物は実施例1に記載した
ものと同じものを用いた。
【トップコートクリヤ用アクリル樹脂D4の合成】 窒
素導入管、温度計、冷却管、滴下ロート、撹拌装置を備
えた1リットルの丸底四つ口フラスコにトルエン480
gを仕込み、90℃に加熱した。
【0094】 別に調整したメタクリル酸メチル96.
0g、スチレン32.0g、メタクリル酸ブチル96.
0g、メタクリル酸2−ヒドロキシエチル52.2g、
ブレンマーPP−1000(日本油脂(株)製ラジカル
重合性プロピレンオキシドプレポリマー)32.0g、
メタクリル酸3.8g、ターシャリーブチルパーオキシ
2−エチルヘキサノエート2.0gからなる混合物を滴
下ロートを用いて1時間にわたってフラスコ内に添加し
た。
【0095】 添加終了後30分毎に120分間にわた
ってターシャリーブチルパーオキシ2−エチルヘキサノ
エート0.5部を合計4回添加し、さらに120分にわ
たってフラスコ内温度を90℃に保ったのち冷却し、樹
脂D4を得た。比較例2のトップコートクリヤ用アクリ
ル樹脂D4は、スチレン換算での重量平均分子量が3
2,000、水酸基価が85mgKOH/gである。
【0096】
【トップコート用硬化性樹脂組成物の調整】 実施例1
に記載したトップコート用硬化性樹脂組成物の調整にお
いて樹脂成分D1に代えて樹脂成分D4を用い、比較例
2に用いるトップコート用硬化性樹脂組成物を得た。
【0097】
【比較例3】プライマー組成物は実施例1に記載した樹
脂組成物を用いた。
【トップコートクリヤ用アクリル樹脂D5の合成】 窒
素導入管、温度計、冷却管、滴下ロート、撹拌装置を備
えた1リットルの丸底四つ口フラスコにトルエン360
gを仕込み、100℃に加熱した。
【0098】 別に調整したメタクリル酸メチル19
2.7g、スチレン44g、メタクリル酸ブチル176
g、メタクリル酸2−ヒドロキシエチル22.0g、メ
タクリル酸5.3g、ターシャリーブチルパーオキシ2
−エチルヘキサノエート22.0gからなる混合物を滴
下ロートを用いて2時間にわたってフラスコ内に添加し
た。
【0099】 添加終了後30分毎に120分間にわた
ってターシャリーブチルパーオキシ2−エチルヘキサノ
エート2部を合計4回添加し、さらに120分に渡って
フラスコ内温度を100℃に保って反応を終了し、トッ
プコートクリヤ用アクリル樹脂成分D5を得た。
【0100】 このアクリル樹脂D5は、スチレン換算
での重量平均分子量が13,000、水酸基価が220
mgKOH/gである。
【0101】
【トップコート用硬化性樹脂組成物の調整】 実施例1
に記載したトップコート用硬化性樹脂組成物の調整にお
いて樹脂成分D1に代えて樹脂成分D5を用い、比較例
3に用いるトップコート用硬化性樹脂組成物を得た。
【0102】
【比較例4】 プライマー組成物は実施例1に記載した
樹脂組成物を用いた。
【トップコートクリヤ用アクリル樹脂D6の合成】 窒
素導入管、温度計、冷却管、滴下ロート、撹拌装置を備
えた1リットルの丸底四つ口フラスコにトルエン360
gを仕込み、100℃に加熱した。
【0103】 別に調整したメタクリル酸メチル92.
7g、スチレン44g、メタクリル酸ブチル78g、メ
タクリル酸2−ヒドロキシエチル220.0g、メタク
リル酸5.3g、ターシャリーブチルパーオキシ2−エ
チルヘキサノエート22.0gから成る混合物を滴下ロ
ートを用いて2時間にわたってフラスコ内に添加した。
【0104】 添加終了後30分毎に、120分間にわ
たってターシャリーブチルパーオキシ2−エチルヘキサ
ノエート2部を合計4回添加し、さらに120分にわた
ってフラスコ内温度を100℃に保って反応を終了し、
樹脂成分D6を得た。
【0105】 比較例4のトップコートクリヤ用アクリ
ル樹脂D6は、スチレン換算での重量平均分子量が1
3,000、水酸基価が220mgKOH/gである。
【0106】
【トップコート用硬化性樹脂組成物の調整】 実施例1
に記載したトップコート用硬化性樹脂組成物の調整にお
いて、樹脂成分D1に代えて樹脂成分D6を用い、比較
例4に用いるトップコート用硬化性樹脂組成物を得た。
【0107】
【塗膜評価方法】(イ)塗料調整と塗装乾燥;ポリプロ
ピレン系樹脂素材に、前記実施例及び比較例で得た黒色
エナメル塗料組成物をプライマー塗料組成物として、そ
れぞれトルエン50重量部、キシレン50重量部からな
る混合溶剤で希釈して、エアースプレー塗装により乾燥
膜厚が20μmになるように均一に塗装を行った。
【0108】 エアースプレー終了後、5分間静置した
後、各実施例及び比較例にそれぞれ記載したアクリル樹
脂(D)を用いたトップコート用塗料組成物をエアース
プレー塗装により、乾燥膜厚が20μmになるように均
一に塗装を行った。エアースプレー終了後、5分間静置
し、80℃のボックス型乾燥炉で30分間の乾燥を行っ
た。さらに、3日間常温放置することにより乾燥過程を
終了し各種試験を行った。試験結果は下記表1のとおり
である。
【0109】 (ロ)塗膜試験項目と評価方法 密着性試験 :1mm×1mm×100個碁盤目カッ
ト、セロハンテープ剥離試験後の残存碁盤目数から評
価。 耐水密着性試験:40℃温水中に240時間浸漬後、1
mm×1mm×100個碁盤目カット、セロハンテープ
剥離試験後の残存碁盤目数から評価。 層間付着性 :1mm×1mm×100個碁盤目カッ
ト、セロハンテープ剥離試験後のプライマー/トップコ
ート層間における付着性を相対的に評価。 耐ガソリン性 :日石レギュラーガソリン中へ20℃3
0分間浸漬後の表面状態とクロスカットによる付着状態
から判定。 顔料分散状態 :目視により顔料分散状態を相対的に評
価。 隠ぺい性 :日本塗料検査協会検定の隠ぺい性試験
用紙で、乾燥膜厚20μmでの隠ぺい性を相対的に評
価。 塗装仕上がり外観:目視により仕上がり状態の平滑性を
相対的に評価。
【0110】 (ハ)試験評価判定基準 ◎:極めて良好 ○:良好 △:やや劣るが使用可能範囲 ×:不良
【0111】
【発明の効果】 以上述べたようにこの発明において
は、従来のプライマー組成物、着色塗料組成物、トップ
コート組成物からなる3コートで達成されてきた高外観
仕上げを要求されるポリプロピレン系樹脂素材の塗膜形
成を、上述の特定の着色プライマー組成物とトップコー
ト組成物からなる2コートで達成することを可能にした
ものである。
【0112】 さらに、本発明の塗装物品は、従来行わ
れてきた3コートと同等以上の付着性、耐久性、着色
性、鮮映性を与える。表 1
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C09D 133/06 C09D 133/06 151/06 151/06 155/00 155/00 171/00 171/00 B 175/04 175/04 // B05D 7/02 B05D 7/02 C08F 290/06 C08F 290/06 Fターム(参考) 4D075 AE03 CA13 CB01 DB36 DC13 DC18 DC38 EB22 EB38 EC11 4F006 AA12 AB13 AB24 AB37 AB52 BA01 BA02 BA11 DA04 4F100 AB02 AK02B AK02J AK07A AK10B AK10J AK25B AK25C AK51C AK54B AK54C AK54J AL01B AL01C AL05B BA03 BA07 BA10A BA10C CA02 CA13B CB02C CC00B CC00C GB33 GB48 HB00 JA07B JA07C JA20B JK06 JL00 YY00B YY00C 4J027 AB10 AB28 AC03 AC04 AC06 AG02 AG03 AG09 AG23 AG24 AG27 AJ01 AJ05 AJ06 BA02 BA03 BA04 BA05 BA06 BA07 BA08 BA12 BA13 BA14 BA17 CA03 CA04 CA34 CB03 CB09 CC02 CD08 4J038 CB171 CG142 CP042 DF022 DG191 GA03 GA09 GA12 KA08 MA14 PA07 PC08

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塩素含有率50重量%以下の塩素化ポリ
    オレフィン樹脂(A)と、塩素含有率50重量%以下の
    塩素化ポリオレフィン樹脂10〜80重量%を含むラジ
    カル重合性モノマーと塩素化ポリオレフィン樹脂とをラ
    ジカル重合して得られる塩素化ポリオレフィン含有重合
    体(B)とからなる樹脂混合物に、ポリスチレン換算に
    おける重量平均分子量が3,000〜40,000であ
    るアクリル樹脂(C)に着色顔料を分散してなる着色樹
    脂を加えて得られる塗料組成物で形成される第一の塗膜
    と、その上にアクリル系樹脂を主成分とする塗料組成物
    (D)で形成される第二の塗膜とからなる塗膜で被覆さ
    れたことを特徴とするポリプロピレン系樹脂物品。
  2. 【請求項2】 請求項1の記載において、前記樹脂
    (A)は20〜70重量%が樹脂固形分であり、前記樹
    脂(B)は10〜60重量%が樹脂固形分であり、前記
    樹脂(C)は10〜60重量%が樹脂固形分であり、前
    記樹脂固形分の総和が100重量%である塗料組成物を
    プライマー塗料組成物として用いることを特徴とするポ
    リプロピレン系樹脂物品。
  3. 【請求項3】 請求項2又は請求項3の記載において、
    前記樹脂(B)は5重量%以上のプロピレンオキサイド
    のプレポリマーを含有する塩素化ポリオレフィン含有重
    合体であることを特徴とするポリプロピレン系樹脂物
    品。
  4. 【請求項4】 請求項1〜請求項3のいずれかの記載に
    おいて、前記樹脂(C)は5重量%以上のプロピレンオ
    キサイドのプレポリマーを含有することを特徴とするポ
    リプロピレン系樹脂物品。
  5. 【請求項5】 請求項1〜請求項4のいずれかの記載に
    おいて、前記樹脂(C)は有機酸を官能基として有し、
    その酸価が2〜30mgKOH/gであることを特徴と
    するポリプロピレン系樹脂物品。
  6. 【請求項6】 請求項1〜請求項5のいずれかの記載に
    おいて、前記樹脂(C)はアミノ基を官能基として有
    し、そのアミン価が0.5〜20mgKOH/gである
    ことを特徴とするポリプロピレン系樹脂物品。
  7. 【請求項7】 請求項1〜請求項6のいずれかの記載に
    おいて、前記塗料組成物(D)のアクリル系樹脂はポリ
    スチレン換算の重量平均分子量が3,000〜20,0
    00であることを特徴とするポリプロピレン系樹脂物
    品。
  8. 【請求項8】 請求項1〜請求項7のいずれかの記載に
    おいて、前記塗料組成物(D)は樹脂成分として5重量
    %以上のプロピレンオキサイドのプレポリマーを含有す
    るアクリル系樹脂を主成分とすることを特徴とするポリ
    プロピレン系樹脂物品。
  9. 【請求項9】 請求項1〜請求項8のいずれかの記載に
    おいて、前記塗料組成物(D)はアクリルウレタン系塗
    料組成物であることを特徴とするポリプロピレン系樹脂
    物品。
  10. 【請求項10】 請求項1〜請求項9のいずれかの記載
    において、前記樹脂(D)はアクリルポリオール樹脂と
    イソシアネートオリゴマーとからなる2液型のアクリル
    ウレタン系塗料組成物であることを特徴とするポリプロ
    ピレン系樹脂物品。
  11. 【請求項11】 請求項10の記載において、前記樹脂
    (D)は水酸基価30〜150mgKOH/gであるア
    クリルポリオール樹脂とイソシアネートオリゴマーとか
    らなる2液型のアクリルウレタン系塗料組成物であるこ
    とを特徴とするポリプロピレン系樹脂物品。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001002977A (ja) * 1999-06-22 2001-01-09 Honda Motor Co Ltd 自動車内装材用水性塗料組成物
JP2019502793A (ja) * 2015-12-17 2019-01-31 スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー プライマー組成物及びそれから作製された物品

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