JP2001011369A - ウレタン樹脂被覆用塗装組成物及びその塗装方法 - Google Patents
ウレタン樹脂被覆用塗装組成物及びその塗装方法Info
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- JP2001011369A JP2001011369A JP11181345A JP18134599A JP2001011369A JP 2001011369 A JP2001011369 A JP 2001011369A JP 11181345 A JP11181345 A JP 11181345A JP 18134599 A JP18134599 A JP 18134599A JP 2001011369 A JP2001011369 A JP 2001011369A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 乗用車内装用の特にポリプロピレン樹脂より
なる基材の特定の部分の上に、これとの接着性の低いポ
リウレタン樹脂、中でもポウレタン発泡樹脂の層を加飾
のために塗覆することを許容するように、両者との接着
性を高めるプライマーの塗装を省略して上塗り塗装とし
て施すことのできる塗装用組成物を提供する。 【解決手段】 この塗装用組成物の中の、基材との良好
な接着をもたらす膜形成成分がウレタン形成性化合物を
含有しているようにする。
なる基材の特定の部分の上に、これとの接着性の低いポ
リウレタン樹脂、中でもポウレタン発泡樹脂の層を加飾
のために塗覆することを許容するように、両者との接着
性を高めるプライマーの塗装を省略して上塗り塗装とし
て施すことのできる塗装用組成物を提供する。 【解決手段】 この塗装用組成物の中の、基材との良好
な接着をもたらす膜形成成分がウレタン形成性化合物を
含有しているようにする。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、ウレタン樹脂の層
で被覆するのに適した塗装をウレタン樹脂との接着性の
低い基材、中でもポリプロピレン（以下ＰＰと略記す
る）樹脂よりなる基材の上にポリウレタン樹脂塗覆のた
めのプライマー塗装兼上塗り塗装として施すための塗装
用組成物、及びこのような塗装用組成物により上塗り塗
装を施した基材の特定部分の上にウレタン樹脂、中でも
発泡ポリウレタン樹脂の層を被覆するための塗装方法に
関する。
で被覆するのに適した塗装をウレタン樹脂との接着性の
低い基材、中でもポリプロピレン（以下ＰＰと略記す
る）樹脂よりなる基材の上にポリウレタン樹脂塗覆のた
めのプライマー塗装兼上塗り塗装として施すための塗装
用組成物、及びこのような塗装用組成物により上塗り塗
装を施した基材の特定部分の上にウレタン樹脂、中でも
発泡ポリウレタン樹脂の層を被覆するための塗装方法に
関する。
【０００２】
【従来の技術】乗用車の内装、例えば計器パネル等には
ＰＰ樹脂の成形体やＰＰ被覆したものが使用されること
があるが、このような内装の審美性を高め、また柔らか
い手ざわりを与えるためにその特定部分を発泡ポリウレ
タン樹脂で被覆することが求められる場合がある。しか
しながらＰＰはウレタン樹脂との接着性が低く、被覆し
た発泡ポリウレタン層が脱落しやすい。このため、実際
にはそのようなＰＰ基材の上の発泡ポリウレタン樹脂で
被覆される部分にそれら両方の樹脂との接着性のよい媒
介層をプライマとして塗装した上に２液型ポリウレタン
発泡混合物を被覆し、その上面に薄い表皮層をかぶせて
発泡させ、乾燥するようにして塗装工程を実施してい
る。
ＰＰ樹脂の成形体やＰＰ被覆したものが使用されること
があるが、このような内装の審美性を高め、また柔らか
い手ざわりを与えるためにその特定部分を発泡ポリウレ
タン樹脂で被覆することが求められる場合がある。しか
しながらＰＰはウレタン樹脂との接着性が低く、被覆し
た発泡ポリウレタン層が脱落しやすい。このため、実際
にはそのようなＰＰ基材の上の発泡ポリウレタン樹脂で
被覆される部分にそれら両方の樹脂との接着性のよい媒
介層をプライマとして塗装した上に２液型ポリウレタン
発泡混合物を被覆し、その上面に薄い表皮層をかぶせて
発泡させ、乾燥するようにして塗装工程を実施してい
る。
【０００３】この塗装工程では、ＰＰ基材のポリウレタ
ン被覆されない部分の上にこの基材の加飾及び表面改質
のための上塗り塗装を施した後でこの上塗り塗装部をマ
スキングシートで覆ってそのポリウレタン被覆される部
分にプライマを塗装し、これが乾燥した後に前述のポリ
ウレタン発泡混合物を被覆する。
ン被覆されない部分の上にこの基材の加飾及び表面改質
のための上塗り塗装を施した後でこの上塗り塗装部をマ
スキングシートで覆ってそのポリウレタン被覆される部
分にプライマを塗装し、これが乾燥した後に前述のポリ
ウレタン発泡混合物を被覆する。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】この塗装工程では工程
数が多いばかりでなく、それぞれの塗装を乾燥させるた
めに時間が多くかかり、乗用車の量産の上で不利であ
る。
数が多いばかりでなく、それぞれの塗装を乾燥させるた
めに時間が多くかかり、乗用車の量産の上で不利であ
る。
【０００５】本発明は、このような欠点を解消し得るウ
レタン樹脂被覆用塗装組成物及びその塗装方法を提供す
ることを目的とする。
レタン樹脂被覆用塗装組成物及びその塗装方法を提供す
ることを目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、この目的
を達成するために、ＰＰ基材の上に施す上塗りとしてＰ
Ｐ樹脂と良好な接着性を有し、かつポリウレタン反応混
合物との反応性を有する塗装を用いることにより、前述
の欠点が除かれることを見出した。即ち、本発明は、請
求項１により、ウレタン樹脂の層で被覆するのに適した
塗装をウレタン樹脂との接着性の低い基材の上に施すた
めの塗装用組成物において、この組成物の中の、基材と
の良好な接着をもたらす膜形成成分がウレタン形成性化
合物を含有していることを特徴とする。
を達成するために、ＰＰ基材の上に施す上塗りとしてＰ
Ｐ樹脂と良好な接着性を有し、かつポリウレタン反応混
合物との反応性を有する塗装を用いることにより、前述
の欠点が除かれることを見出した。即ち、本発明は、請
求項１により、ウレタン樹脂の層で被覆するのに適した
塗装をウレタン樹脂との接着性の低い基材の上に施すた
めの塗装用組成物において、この組成物の中の、基材と
の良好な接着をもたらす膜形成成分がウレタン形成性化
合物を含有していることを特徴とする。
【０００７】さらに、その塗装方法としては、請求項６
により、塗装用組成物を用いてウレタン樹脂の層で被覆
するのに適した塗装をウレタン樹脂との接着性の低い基
材の上に施すに当り、膜形成成分の中にウレタン形成性
化合物を反応触媒と共に、又は触媒添加なしに各溶液の
形で配合して塗装用組成物を調製し、この組成物を公知
の方法で基材の上に塗装し、その際そのウレタン形成反
応の速度を適当な手段、例えばそのウレタン形成性化合
物の適当な選択、それらの配合量の調節、溶剤量の調
節、触媒量の調節、或いは温度の調節等により調節し、
それによりこの施された塗装の上に後にウレタン樹脂の
層を被覆する時に、この塗装の上に遊離のイソシアネー
ト基及び／又はヒドロキシル基が残留しているようにす
ることを特徴とする。
により、塗装用組成物を用いてウレタン樹脂の層で被覆
するのに適した塗装をウレタン樹脂との接着性の低い基
材の上に施すに当り、膜形成成分の中にウレタン形成性
化合物を反応触媒と共に、又は触媒添加なしに各溶液の
形で配合して塗装用組成物を調製し、この組成物を公知
の方法で基材の上に塗装し、その際そのウレタン形成反
応の速度を適当な手段、例えばそのウレタン形成性化合
物の適当な選択、それらの配合量の調節、溶剤量の調
節、触媒量の調節、或いは温度の調節等により調節し、
それによりこの施された塗装の上に後にウレタン樹脂の
層を被覆する時に、この塗装の上に遊離のイソシアネー
ト基及び／又はヒドロキシル基が残留しているようにす
ることを特徴とする。
【０００８】本発明において被覆されるウレタン樹脂
は、中でも発泡ポリウレタン樹脂であり、特に２液型の
発泡混合物より発泡させたものが好適である。これは溶
剤（例えばトルエン等の炭化水素類やケトン類）に溶解
させたポリイソシアネート、例えばジフェニルメタンジ
イソシアネート（ＭＤＩ）、ヘキサメチレンジイソシア
ネート（ＨＭＤＩ）等とポリオール化合物とを適当な割
合で混合して縮重合発泡させるもので、種類や反応条件
の選択により所望の反応速度で軟質ないし硬質の発泡樹
脂を形成させることができる。
は、中でも発泡ポリウレタン樹脂であり、特に２液型の
発泡混合物より発泡させたものが好適である。これは溶
剤（例えばトルエン等の炭化水素類やケトン類）に溶解
させたポリイソシアネート、例えばジフェニルメタンジ
イソシアネート（ＭＤＩ）、ヘキサメチレンジイソシア
ネート（ＨＭＤＩ）等とポリオール化合物とを適当な割
合で混合して縮重合発泡させるもので、種類や反応条件
の選択により所望の反応速度で軟質ないし硬質の発泡樹
脂を形成させることができる。
【０００９】ＰＰ樹脂基材の上に上塗り塗装として施さ
れる塗料組成物はその膜形成成分の中にウレタン形成性
化合物を含んでおり、従ってその上に塗覆されるポリウ
レタンの層と緊密に接着し得る。本発明によるこのよう
な塗料組成物は、ＰＰ樹脂との接着性が良くなければな
らない。また、この塗料組成物は基材ＰＰ樹脂の表面改
質を与え、そして高い審美性をもたらすことができる必
要がある。
れる塗料組成物はその膜形成成分の中にウレタン形成性
化合物を含んでおり、従ってその上に塗覆されるポリウ
レタンの層と緊密に接着し得る。本発明によるこのよう
な塗料組成物は、ＰＰ樹脂との接着性が良くなければな
らない。また、この塗料組成物は基材ＰＰ樹脂の表面改
質を与え、そして高い審美性をもたらすことができる必
要がある。
【００１０】本発明によれば、このようなウレタン形成
性を有する化合物は例えば、ヒドロキシル基含有化合物
及び／又はイソシアネート基含有化合物よりなることが
できる。これは緩徐に進行する反応混合物であることが
でき、そしてその反応生成物は基材ＰＰ樹脂と相容性が
ある必要がある。
性を有する化合物は例えば、ヒドロキシル基含有化合物
及び／又はイソシアネート基含有化合物よりなることが
できる。これは緩徐に進行する反応混合物であることが
でき、そしてその反応生成物は基材ＰＰ樹脂と相容性が
ある必要がある。
【００１１】本発明によるこのようなウレタン形成性の
反応混合物としては、例えば塩素化ＰＰ変性アクリルポ
リオール樹脂と前記ＨＭＤＩとの混合物をあげることが
できる。ＨＭＤＩはウレタン形成反応の速度が遅いので
この塗装用組成物に適している。
反応混合物としては、例えば塩素化ＰＰ変性アクリルポ
リオール樹脂と前記ＨＭＤＩとの混合物をあげることが
できる。ＨＭＤＩはウレタン形成反応の速度が遅いので
この塗装用組成物に適している。
【００１２】
【発明の効果】このようなＰＰ樹脂親和性のある上塗り
塗装用組成物は中間のプライマ塗装を必要とすることな
く、ＰＰ樹脂基材の上に所望の塗装表面特性を示す上塗
り塗装を形成することができるので、工程数を減少でき
るばかりでなく、上塗り塗装が完全乾燥してウレタン形
成反応が完結してしまわないうちに２液性ポリウレタン
発泡混合物を直接その上に塗覆し、表皮層を被せ、発泡
を行なわせた後乾燥する。これにより、審美性の高い塗
装の施された乗用車内装を短い時間でオンライン完成す
ることができるので高い経済的利益を達成することがで
きる。
塗装用組成物は中間のプライマ塗装を必要とすることな
く、ＰＰ樹脂基材の上に所望の塗装表面特性を示す上塗
り塗装を形成することができるので、工程数を減少でき
るばかりでなく、上塗り塗装が完全乾燥してウレタン形
成反応が完結してしまわないうちに２液性ポリウレタン
発泡混合物を直接その上に塗覆し、表皮層を被せ、発泡
を行なわせた後乾燥する。これにより、審美性の高い塗
装の施された乗用車内装を短い時間でオンライン完成す
ることができるので高い経済的利益を達成することがで
きる。
【００１３】
【発明の実施の態様】本発明による塗装用組成物はその
膜形成成分の中にウレタン形成性化合物を含み、これに
よって、この組成物より形成された塗膜はその上に直接
適用されるポリウレタン樹脂の層、中でも発泡ポリウレ
タン樹脂の層との化学結合に基づく強固な接着が達成さ
れる。この塗装組成物はウレタン形成性化合物として好
ましくは溶剤に溶解した塩素化ＰＰで変性されたアクリ
ルポリオール樹脂と硬化剤としてのポリイソシアネート
化合物とを他の添加剤（例えば可塑化材としてのポリエ
ステル、体質顔料、着色顔料等）と共に混合して得られ
るようなウレタン形成反応の遅い反応混合物であるのが
よい。
膜形成成分の中にウレタン形成性化合物を含み、これに
よって、この組成物より形成された塗膜はその上に直接
適用されるポリウレタン樹脂の層、中でも発泡ポリウレ
タン樹脂の層との化学結合に基づく強固な接着が達成さ
れる。この塗装組成物はウレタン形成性化合物として好
ましくは溶剤に溶解した塩素化ＰＰで変性されたアクリ
ルポリオール樹脂と硬化剤としてのポリイソシアネート
化合物とを他の添加剤（例えば可塑化材としてのポリエ
ステル、体質顔料、着色顔料等）と共に混合して得られ
るようなウレタン形成反応の遅い反応混合物であるのが
よい。
【００１４】前述の塩素化ＰＰ変性されたアクリルポリ
オール樹脂は市販で入手できるもので、下記の分子構造
を有する。
オール樹脂は市販で入手できるもので、下記の分子構造
を有する。
【００１５】 （ＰＰ−Ｃｌ）ａ−（Ａｃｒ）ｂ−〔Ｒ（ＯＨ）ｎ〕ｃ ここで、ＰＰ−Ｃｌは塩素化ポリプロピレン単位、Ａｃ
ｒはアクリル酸単位、そしてＲ（ＯＨ）ｎはポリオール
単位を表わし、そしてａ、ｂ及びｃは各単位の割合を示
す。また、この塩素化ＰＰ変性アクリルポリオール樹脂
と反応してウレタンを形成し得るポリイソシアネート化
合物はウレタン形成反応速度の遅い、例えばヘキサメチ
レンジイソシアネート（ＨＭＤＩ）であることができ
る。
ｒはアクリル酸単位、そしてＲ（ＯＨ）ｎはポリオール
単位を表わし、そしてａ、ｂ及びｃは各単位の割合を示
す。また、この塩素化ＰＰ変性アクリルポリオール樹脂
と反応してウレタンを形成し得るポリイソシアネート化
合物はウレタン形成反応速度の遅い、例えばヘキサメチ
レンジイソシアネート（ＨＭＤＩ）であることができ
る。
【００１６】前述の塗装用組成物はそれ自身、良好な性
質を有する上塗り塗装を与えることができる。このよう
にして調製されたウレタン樹脂塗覆のためのプライマと
しての性質を兼ね備えた塗装用組成物をＰＰ基材の乗用
車内装の上に吹き付け等の公知の技術により塗装し、そ
の際この組成物の中に含まれているウレタン形成性化合
物、すなわち塩素化ＰＰ変性アクリルポリオールとポリ
イソシアネートが緩徐に反応してウレタン結合により重
合する。この反応速度を、例えば適当なウレタン形成性
化合物の選択、その配合量、触媒の添加量、温度等によ
り調節し、それによりこの塗装が殆ど乾燥してその上に
ポリウレタン発泡混合物を塗覆できる状態となったとき
に、なお遊離のヒドロキシル基及び／又は遊離のイソシ
アネート基が塗装層の中に残留しているようにする。こ
の状態に達したときにこの塗装の所定の部分にポリウレ
タン樹脂反応混合物、中でも柔らかい触感と装飾性とを
与えるためにポリウレタン発泡混合物を被覆する。この
ときポリウレタン反応混合物の中の遊離イソシアネート
基が下地の塗装層の中に残留している遊離ヒドロキシル
基と、或いはポリウレタン反応混合物の中の遊離ヒドロ
キシル基が下地の塗装層の中に残留している遊離イソシ
アネート基と反応してウレタン結合を生じ、下地塗装層
とポリウレタン塗覆層との間の化学結合に基づく強固な
接着をもたらす。
質を有する上塗り塗装を与えることができる。このよう
にして調製されたウレタン樹脂塗覆のためのプライマと
しての性質を兼ね備えた塗装用組成物をＰＰ基材の乗用
車内装の上に吹き付け等の公知の技術により塗装し、そ
の際この組成物の中に含まれているウレタン形成性化合
物、すなわち塩素化ＰＰ変性アクリルポリオールとポリ
イソシアネートが緩徐に反応してウレタン結合により重
合する。この反応速度を、例えば適当なウレタン形成性
化合物の選択、その配合量、触媒の添加量、温度等によ
り調節し、それによりこの塗装が殆ど乾燥してその上に
ポリウレタン発泡混合物を塗覆できる状態となったとき
に、なお遊離のヒドロキシル基及び／又は遊離のイソシ
アネート基が塗装層の中に残留しているようにする。こ
の状態に達したときにこの塗装の所定の部分にポリウレ
タン樹脂反応混合物、中でも柔らかい触感と装飾性とを
与えるためにポリウレタン発泡混合物を被覆する。この
ときポリウレタン反応混合物の中の遊離イソシアネート
基が下地の塗装層の中に残留している遊離ヒドロキシル
基と、或いはポリウレタン反応混合物の中の遊離ヒドロ
キシル基が下地の塗装層の中に残留している遊離イソシ
アネート基と反応してウレタン結合を生じ、下地塗装層
とポリウレタン塗覆層との間の化学結合に基づく強固な
接着をもたらす。
【００１７】
【実施例】乗用車の計器盤のＰＰ樹脂基材の上に表面改
質と装飾性改善とのために市販の塩素化ＰＰ変性アクリ
ルポリオール２１重量部、可塑化剤としてのポリエステ
ル樹脂３重量部、ＨＭＤＩ２重量部、溶剤としてのトル
エン５６重量部及び体質顔料１８重量部よりなる塗装用
組成物をスプレー塗装する。この塗装がほぼ乾燥したと
きに、この塗装の中にまだ遊離のヒドロキシル基及び遊
離のイソシアネート基が残留しているように温度を制御
する。この状態となったときに、この計器盤の所定の部
分に通常の２液型ポリウレタン発泡混合物を塗覆し、表
皮層としてポリプロピレンシートを被せて発泡させる。
表皮層は塩ビでも良い。乾燥の後、審美感と柔らかな感
触とを有する計器盤が完成する。以上の作業工程により
塗装作業所要時間が半減された。
質と装飾性改善とのために市販の塩素化ＰＰ変性アクリ
ルポリオール２１重量部、可塑化剤としてのポリエステ
ル樹脂３重量部、ＨＭＤＩ２重量部、溶剤としてのトル
エン５６重量部及び体質顔料１８重量部よりなる塗装用
組成物をスプレー塗装する。この塗装がほぼ乾燥したと
きに、この塗装の中にまだ遊離のヒドロキシル基及び遊
離のイソシアネート基が残留しているように温度を制御
する。この状態となったときに、この計器盤の所定の部
分に通常の２液型ポリウレタン発泡混合物を塗覆し、表
皮層としてポリプロピレンシートを被せて発泡させる。
表皮層は塩ビでも良い。乾燥の後、審美感と柔らかな感
触とを有する計器盤が完成する。以上の作業工程により
塗装作業所要時間が半減された。
Claims (6)
- 【請求項１】 ウレタン樹脂の層で被覆するのに適した
塗装をウレタン樹脂との接着性の低い基材の上に施すた
めの塗装用組成物において、この組成物の中の、前記基
材との良好な接着をもたらす膜形成成分がウレタン形成
性化合物を含有していることを特徴とする塗装用組成
物。 - 【請求項２】 それ自身、良好な性質を有する上塗り塗
装を与えることのできる請求項１記載の塗装用組成物。 - 【請求項３】 基材がポリプロピレンに基づく樹脂の層
である請求項１又は請求項２記載の塗装用組成物。 - 【請求項４】 膜形成成分の中のウレタン形成性化合物
がイソシアネート化合物とヒドロキシル基含有化合物と
よりなる請求項１乃至請求項３のうちいずれか記載の塗
装用組成物。 - 【請求項５】 ヒドロキシル基含有化合物が、塩素化ポ
リプロピレンで変性された遊離ヒドロキシル基含有アク
リル樹脂よりなる請求項１乃至請求項４のうちいずれか
記載の塗装用組成物。 - 【請求項６】 ウレタン樹脂の層で被覆するのに適した
塗装としてウレタン樹脂との接着性の低い基材の上に請
求項１記載の塗装用組成物の塗装を施すに当り、膜形成
成分の中にウレタン形成性化合物を反応触媒と共に、又
は触媒添加なしに各溶液の形で配合して前記塗装用組成
物を調製し、この組成物を公知の方法で基材の上に塗装
し、その際そのウレタン形成反応の速度を調節してこの
施された塗装の上に後にウレタン樹脂の層を被覆する時
に、この塗装の上に遊離のイソシアネート基及び／又は
ヒドロキシル基が残留しているようにすることを特徴と
する塗装方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11181345A JP2001011369A (ja) | 1999-06-28 | 1999-06-28 | ウレタン樹脂被覆用塗装組成物及びその塗装方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11181345A JP2001011369A (ja) | 1999-06-28 | 1999-06-28 | ウレタン樹脂被覆用塗装組成物及びその塗装方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2001011369A true JP2001011369A (ja) | 2001-01-16 |
| JP2001011369A5 JP2001011369A5 (ja) | 2004-12-09 |
Family
ID=16099089
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11181345A Pending JP2001011369A (ja) | 1999-06-28 | 1999-06-28 | ウレタン樹脂被覆用塗装組成物及びその塗装方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2001011369A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100629766B1 (ko) | 2005-08-08 | 2006-09-28 | 현대모비스 주식회사 | 자동차 내장재용 도료 조성물 |
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| JPS55139875A (en) * | 1979-04-17 | 1980-11-01 | Toppan Printing Co Ltd | Production of decorative plate |
| JPS5817174A (ja) * | 1981-07-23 | 1983-02-01 | Dainippon Ink & Chem Inc | 塗料用樹脂組成物 |
| JPS5927968A (ja) * | 1982-08-10 | 1984-02-14 | Dainippon Ink & Chem Inc | 塗料用樹脂組成物 |
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| JPS6131473A (ja) * | 1984-07-20 | 1986-02-13 | Kansai Paint Co Ltd | 塗料組成物 |
| JPH03170580A (ja) * | 1989-11-29 | 1991-07-24 | Sekisui Chem Co Ltd | 接着剤および該接着剤を使用して製造される複合パネルの製造方法 |
| JPH07328526A (ja) * | 1994-06-13 | 1995-12-19 | Kansai Paint Co Ltd | 塗装方法 |
-
1999
- 1999-06-28 JP JP11181345A patent/JP2001011369A/ja active Pending
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Legal Events
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| A02 | Decision of refusal |
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