JPH04259582A - 熱転写記録装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明はサーマルヘッドとインク
リボンを用いた熱転写記録装置に係わり、特に再生可能
なインクリボンを使用し例えば普通紙のごとき媒体に印
字ができるようにした熱転写記録装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来はフィルムに熱溶融性のインクを塗
布したインクリボンを使用することで普通紙に印字する
熱転写記録装置があるが、この種のものはインクリボン
は一度しか使用できないためランニングコストが高いと
いう欠点がある。

【０００３】最近の熱転写記録装置は低価格，低騒音，
高解像度の特徴をいかし、各方面への応用が盛んになる
に連れて、インクリボンに係わるランニングコストの低
減が要求されてきた。このため、エンドレスのフィルム
を使用し、印字後熱溶融性インクを溶融塗布し再生して
用いるという提案もある。しかしながらこの方法では熱
溶融性インクが供給過多になり、インク塗布厚が厚くな
りそのため印字不良を生じてしまう欠点がある。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】本発明は、かかる問題
を解決するもので、帯状耐熱性フィルムを使用し印字後
熱溶融性インクをインク補充部材によって溶融塗布し再
生し、小型で簡単な構造の熱転写記録装置を提案するも
のである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明は、常温では個体
であって加熱すると流動性が増加する熱溶融性のインク
を用いて印字を行う熱転写記録装置において、前記熱溶
融性インクを保持する帯状耐熱性フィルムと、前記帯状
耐熱性フィルムに接するように設けたインク補充部材と
、前記インク補充部材により前記帯状耐熱性フィルムに
形成されたインク層を局部的に加熱し印字を行うサーマ
ルヘッドとを備え、前記インク補充部材が前記帯状耐熱
性フィルムの移動速度よりも低速で回転し、前記帯状耐
熱性フィルムの一方の面にインク層を形成させることを
特徴とする。

【０００６】

【実施例】次に、本発明の一実施例について図面を参照
して説明する。

【０００７】図１は本発明の一実施例によるリインキン
グ機構を有するシリアル型の熱転写記録装置の平面図、
図２はリインキング機構の内部を示す詳細断面図である
。図においては、１はポリイミドまたはポリアラミドを
材質とした帯状の耐熱性フィルムの外側面にワックス及
び樹脂にカーボンブラックを混合した熱溶融性インク１
２を塗布したインクフィルムであり、サーマルヘッド３
により外側面の一部は記録紙２に接している。４−ａ〜
４−ｇはインクフィルム１の走行を案内するガイドロー
ラである。７はキャプスタンローラであり、ピンチロー
ラ８により押さえつけられたインクフィルム１を搬送す
るために、図示していない外部の駆動源により回転する
。１５はインクフィルム１が上下にずれることのないよ
うにインクフィルム１に適度のテンションを与えるため
のテンションアームでありスプリング１６により付勢さ
れる。

【０００８】図２は図１におけるリインキング機構の横
断面図であるがインク収容部２０は熱伝導性のよいアル
ミ等の金属より成り、内部に熱溶融性インク１２を収容
する。またベース２１もインク収容部２０と同等の材質
より成りインク収容部２０を保持している。ここでイン
ク収容部２０とベース２１の側面には熱溶融性インク１
２の融点よりも少し高いある一定の温度を維持するヒー
タ３０が固定されており、インク収容部２０の中の熱溶
融性インク１２を液体状に溶かしている。２３は羽根車
であり、図３のように渦巻き状に羽根が設けられている
。またインク補充部材２５はステンレスまたはブロンズ
の粉体を焼結にて焼き固めたものであり、そのメッシュ
の径は２０〜１００μｍ程度の細かな粒子を濾過できる
ようになっており、羽根車２３の上に固着されている。 インク補充部材２５の上部にはブッシュ２６が固着され
ており、インク収容部２０のシリンダ部２０−ａの回り
に回転可能になっている。ここでインク補充部材２５は
シリンダ部２０−ａの円筒軸に対して偏心するように羽
根車２３及びブッシュ２６に固着されている。またイン
ク補充部材２５の近傍にはサブインキングローラ２７が
設けられている。

【０００９】次に、上述した構成の動作を説明する。サ
ーマルヘッド３に、図示されていない制御回路から駆動
信号が与えられる。その熱でインクフィルム１の一部が
加熱され、熱溶融性インク１２は記録紙２に転写される
。このときサーマルヘッド３は印字方向に対して移動す
ると共に（図１において右方向）、インクフィルム１は
キャプスタンローラ７により順次巻きとられていく。

【００１０】そして一部の熱溶融性インクが抜けたイン
クフィルム１は、ガイドローラ４−ｅ，４−ｆ，４−ｇ
を通りリインキング機構に搬送される。このリインキン
グ機構の中で、インク補充部材２５は、モータ２９によ
りギヤ２８を介してインクフィルム１の移動速度よりも
、低速回転するようになっている。

【００１１】インク収容部３０の中で液体上に解けた熱
溶融性インク１２はインク収容部２０の底の穴を通り羽
根車２３の上に流れ落ちる。ここで羽根車２３はインク
補充部材２５と共に回転しているため、羽根車２３の上
に設けられた渦巻状の羽根により熱溶融性インク１２を
インク補充部材２５とシリンダ部２０−ａとの隙間へ供
給する。そして前述したようにインク補充部材２５はシ
リンダ部２０−ａの円筒軸に対して偏心しているため、
図４のような圧力分布の変化によりインク補充部材２５
の内部から熱溶融性インク１２を強制的に押し出すよう
にしている。このときインク補充部材２５は、インクフ
ィルム１の移動速度よりも低速で回転しているため強制
的に押し出された熱溶融性インクが必要以上にインクフ
ィルム１上に付着することがない。

【００１２】インク補充部材２５により供給されたイン
クフィルム１の表面のインク層はインク補充部材２５の
表面が砂目状のため、転写されたインク層にむらが生じ
ている。そのために図５に示すように熱溶融性インク１
２が凝固しないうちに平滑な表面を持つサブインキング
ローラ２７（これも熱を供給している）によりインク層
表面を擦ることによって平滑なインク層を形成させる。

【００１３】そしてこのインク層はガイドローラ４−ａ
〜４−ｄを通って再びサーマルヘッド３の部分に供給さ
れて熱溶融性インク１２は記録紙２に転写される。

【００１４】

【発明の効果】以上説明したように常温では固体であっ
て加熱すると流動性が増加する熱溶融性のインクを帯状
耐熱性フィルムに接するインク補充部材により帯状耐熱
性フィルムの一方の面にインク層を形成し、インク補充
部材が帯状耐熱性フィルムの移動速度よりも低速で回転
し、前記インク層をサーマルヘッドにより局部的に加熱
してこれにより溶融したインクを記録紙に転写させ印字
を行うことにより、簡易にランニングコストの低減がで
きる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例の平面図である。

【図２】リインキング機構の詳細断面図である。

【図３】羽根車の斜視図である。

【図４】インク補充部材の断面図である。

【図５】インク補充部材およびサブインキングローラの
側面図である。

【符号の説明】

１　　インクフィルム ２　　記録紙 ３　　サーマルヘッド ７　　キャプスタンローラ １２　　熱溶融性インク ２０　　インク収容部 ２３　　羽根車 ２５　　インク補充部材 ２７　　サブインキングローラ ２８　　ギヤ ２９　　モータ ３０　　ヒータ

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】常温では個体であって加熱すると流動性が
   増加する熱溶融性のインクを用いて印字を行う熱転写記
   録装置において、前記熱溶融性インクを保持する帯状耐
   熱性フィルムと、前記帯状耐熱性フィルムに接するよう
   に設けたインク補充部材と、前記インク補充部材により
   前記帯状耐熱性フィルムに形成されたインク層を局部的
   に加熱し印字を行うサーマルヘッドとを備え、前記イン
   ク補充部材が前記帯状耐熱性フィルムの移動速度よりも
   低速で回転し、前記帯状耐熱性フィルムの一方の面にイ
   ンク層を形成させることを特徴とする熱転写記録装置。