JPH042594B2 - - Google Patents

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JPH042594B2
JPH042594B2 JP58069071A JP6907183A JPH042594B2 JP H042594 B2 JPH042594 B2 JP H042594B2 JP 58069071 A JP58069071 A JP 58069071A JP 6907183 A JP6907183 A JP 6907183A JP H042594 B2 JPH042594 B2 JP H042594B2
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pyrocatechol
catalyst
methallylpyrocatechol
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methallyloxyphenol
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D307/00Heterocyclic compounds containing five-membered rings having one oxygen atom as the only ring hetero atom
    • C07D307/77Heterocyclic compounds containing five-membered rings having one oxygen atom as the only ring hetero atom ortho- or peri-condensed with carbocyclic rings or ring systems
    • C07D307/78Benzo [b] furans; Hydrogenated benzo [b] furans
    • C07D307/79Benzo [b] furans; Hydrogenated benzo [b] furans with only hydrogen atoms, hydrocarbon or substituted hydrocarbon radicals, directly attached to carbon atoms of the hetero ring
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C41/00Preparation of ethers; Preparation of compounds having groups, groups or groups
    • C07C41/01Preparation of ethers
    • C07C41/16Preparation of ethers by reaction of esters of mineral or organic acids with hydroxy or O-metal groups
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D307/00Heterocyclic compounds containing five-membered rings having one oxygen atom as the only ring hetero atom
    • C07D307/77Heterocyclic compounds containing five-membered rings having one oxygen atom as the only ring hetero atom ortho- or peri-condensed with carbocyclic rings or ring systems
    • C07D307/78Benzo [b] furans; Hydrogenated benzo [b] furans
    • C07D307/86Benzo [b] furans; Hydrogenated benzo [b] furans with an oxygen atom directly attached in position 7

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  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
  • Furan Compounds (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Plural Heterocyclic Compounds (AREA)
  • Catalysts (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は式、 で表される2,3−ジヒドロ−2,2−ジメチル
ベンゾフラン−7−オールの新規な工業的製造方
法に関する。
これは式、 で表される2,3−ジヒドロ−2,2−ジメチル
ベンゾフラン−7−オールメチルカルバメートの
合成において中間体として有用な生成物である。
これは、普通名称カルボフランとして商業的に知
られており、多機能殺虫剤として広く用いられて
いる。
本発明の製造方法は出発物質としてピロカテコ
ール及びハロゲン化メタリルを使用し、これら
は、次の反応順序に従つて反応する。好ましく
は、単一の反応媒体中である必要はないが、中間
生成物を分離することなしで実施される。
(式中、Xは、Cl、Br又はIである) ピロカテコール・モノメタリルエーテル()
を調製する段階(1)では、不活性有機溶剤中におい
て、固体状態のアルカリ金属塩基及び触媒量の第
四アンモニウム塩若しくは第四ホスホニウム塩又
はクラウンエーテルの存在下で行なわれる。ピロ
カテコール及びハロゲン化メタリルはモル比0.5
〜1.5の間で反応させる。
ピロカテコールのアルカリ金属塩基に対するモ
ル比は2〜0.4である。アンモニウム、ホスホニ
ウム又はクラウンエーテル触媒は、塩基当量当り
0.01〜0.8モルの量で使用される。前述した比は
全て好ましい範囲であり、厳密なものではない。
反応は、不活性ガス雰囲気で、40℃〜120℃の
温度で行なわれる。
不活性有機溶剤は、炭化水素(例えば、n−ヘ
プタン、シクロヘキサン、デカリン、トルエン、
キシレン)、ハロゲン化炭化水素(例えば、クロ
ロベンゼン、ジクロロベンゼン、1,2−ジクロ
ロエタン)、アルコール(例えば、アミルアルコ
ール、ヘキシルアルコール、ヘプチルアルコー
ル)、エーテル(例えば、C6−C12脂肪族エーテ
ル、アリールアルキルエーテル、環状エーテル)、
ケトン(例えば、C6−C12脂肪族ケトン、アリー
ルケトン、環状ケトン)、又は脂肪族若しくは芳
香族ニトリルである。溶剤が満すべき本質的条件
は、ピロカテコール、塩化メタリル及び触媒を溶
解しうるが、塩基は未溶解固相として存在し続け
ることである。全サイクルを単一溶剤中で行なう
ときは、水とは不混和性の溶剤を用いて操作する
ことが好ましい。なぜなら、このようにすると、
単に水洗するだけで触媒を溶解から回収し、再利
用することができるからである。
新らしい方法によるピロカテコールの選択的モ
ノエーテル化を行なうために使用しうる溶剤は広
範囲であるので、次の段階(2)及び(3)を実施するの
にも適した溶剤を選択することができ、それで前
記したように全操作サイクルを単一反応媒体中で
行なう。特に段階(2)では130℃の越える温度が要
求されるため、第1段階に対して130℃を越える
沸点を有する溶剤を選択することが好ましく、こ
れにより、段階(2)の変換を圧力下で実施する必要
がなくなる。
混合溶剤を有益に使用することも可能であり、
これらは非常に極性の異なるものでもよい。
混合溶剤の使用は、例えば、触媒の回収を容易
にするうえにおいても有用である。この点では、
触媒が少ししか溶けない高沸点溶剤(例えば、炭
化水素)と触媒を溶解する低沸点極性溶剤(例え
ば、アルコール)との混合物を使用すると、段階
(1)の反応が終了したときに、低沸点溶剤を除去す
ることができ、これにより、容易に触媒を分離
し、回収し、再利用することができる、 反応のための好ましいハロゲン化メタリルは塩
化物である。
使用するアルカリ金属塩基は、炭酸ナトリウム
又は水酸化ナトリウムが好ましい。
触媒として使用する第四アンモニウム塩は次の
式の化合物からなるグループから選択することが
好ましい。
式中、R1、R2、R3及びR4は同一でも異なつて
いてもよく、置換されていてもよいC1−C18炭化
水素基であり、Yはハロゲン化物イオン、硫酸イ
オン、又はスルホン酸イオンである。
触媒として使用されるホスホニウム塩は、次の
一般式で示される化合物の群から選択する。
式中、R1、R2、R3及びR4はC2−C10炭化水素
基であり、Xはハロゲン化物イオン、好ましくは
Cl又はBrである。
前記したグループから選択した触媒の存在はこ
の方法を工業化する上で絶対に必要である。
その理由は、もし、触媒が存在しないとすれ
ば、ある種の溶剤を使用しても反応は全く進行せ
ず、一方他の溶剤を使用しても反応は遅く、ま
た、そのような弱い選択性では実際上使用しえな
いからである。
式(1)に従つての、ハロゲン化アルキル、特に塩
化メタリルによるピロカテコールのモノエーテル
化については、すでに述べた。本課題についての
多数の文献は、全て、ピロカテコールの変換率が
低く且つ選択性が弱くて多量の副産物が形成され
るために、この反応の困難性、特に工業的に反応
させることの困難性を示している。形成される主
な副生物はジエーテル、o−メタリルピロカテコ
ール、o−イソブテニルピロカテコール及びp−
メタリルピロカテコールである。これらの副生物
の内でo−メタリルピロカテコール及びo−イソ
ブテニルピロカテコールは次の段階で、主生成物
と同様の方法で反応し、それ故に有用な生成物で
ある。しかるにジエーテル及びp−メタリルピロ
カテコールは、使用し得ないのみならず、モノエ
ーテル()からの分離が困難であり、それでも
モノエーテル()の精製を複雑化及び困難化し
ている。
ピロカテコールの変換についていえば、低い変
換レベルでは副生物の形成は限定されているが、
未反応のピロカテコールの回収及び再利用はその
プロセスの経済性にかなりの影響を与えることが
知られている。より高い変換レベルにおいては、
副生物の形成は強力に増加する。
反応(1)を行なうについての最も最近の、最も改
良された既知の方法は、フイラグロのベルギー特
許877243、バイエルのDOS 2932458である。
フイラグロの特許は、二重水性−有機層におい
て層変換触媒の存在下で反応を行なう点に特徴が
ある。この方法と比較すると、新らしい方法(1)
は、単一層で行なうことができ、従つて、変換反
応に先立つて二層の分離は全く必要としない。こ
のようにして、工業上のレベル方法で単純化す
る。
加えるに、新しい方法は、有用な全生成物にお
ける選択性ははるかによい。なぜなら、触媒及び
ピロカテコールは、必要な割合で完全に溶液にな
つているからである。しかるに、二重の水性−有
機層システムを使用するときは、ピロカテコール
及び触媒は二つの層に分割されるからである。こ
の場合には、これらは、溶解力及び触媒のPHに依
存する異なつた比率で存在する。
バイエルの特許は、全く特殊かつ厳格な有機溶
剤、すなわち、少なくとも1つの遊離ヒドロキシ
ルを含むポリヒドロキシアルキルエーテル中でエ
ーテル化反応を行なうことを特徴としている。こ
の方法に比較して、新しい方法には、かなりの利
点がある。その本質的な利点は、より工業的に許
容でき、コストの低い溶剤を使用することができ
るということである。特に、次の変換段階で圧力
の使用を必要とぜす、回収の容易な溶剤を使用す
ることができる。これにより、かなり高い反応速
度を得ることができ、より高い変換レベルで選択
性をよりよくすることができる。
本発明に関わる方法の第2段階は次の通りであ
る。単に水又は水性酸溶液で洗浄するか、触媒を
不溶性にして触媒を分離した後、不活性ガス雰囲
気において、段階(1)に由来する溶液を130℃〜200
℃の温度において加熱することにより、ピロカテ
コール・モノメタリルエーテル()は、熱的に
o−メタリルピロカテコール()に変換され
る。触媒は回収され、再利用される。
この段階は従来の方法で行なわれる。前記した
ように、もし、段階(1)において使用された溶媒又
は溶剤混合物を適切に選択するならば、段階(2)は
常圧で行なうことができる。
段階(3)は、不均質酸触媒を上記の溶液に添加す
ることにより行なう。溶液は、10℃〜150℃で撹
ハン状態で数時間保持する。この段階において
は、o−メタリルピロカテコール及び、場合によ
つては、副生物として生成したo−イソブテニル
ピロカテコールを、2,3−ジヒドロ−2,2−
ジメチルベンゾフラン−7−オールに環化する。
アンバーリツト15(米国 Rohm and Haas社)
及びナフイオン(米国 Du Pont社)のようなス
ルホン酸樹脂が、特に効果的であり、工場上有利
な触媒であることがわかつた。また、これらは、
環化する生成物に対し、1〜50重量%で使用され
る。
式(3)で代表される環化は、既にDOS 2932458
において述べられている。しかし、現在まで、こ
の反応は常に均一層の可溶性触媒で行なわれてい
る。
不均質触媒を使用して反応を行なうことができ
るということは、非常に有利なことである。すな
わち、使用した触媒を、簡単なロ過又は蒸留によ
り、触媒活性を損なうことなく分離することがで
きる。
可溶性触媒は、回収したものかどうか問わず、
全ての場合に分離する。
このように、生成工程を複雑化する。
以下に、新方法によりよく説明するために、本
発明のいくつかの実施例を述べる。しかし、これ
は、本発明を限定するものではない。実施例1〜
9及び10では、可能な変形であつて、特に新方法
の段階(1)を述べてある。結果は、従来技術のうち
最も重要なものと比較してある。実施例9及び11
は、最終生成物()までの全3段階における方
法を述べてある。
実施例 1 ピロカテコール121g(1.1モル)、デカリン880
ml、臭化テトラブチルアンモニウム(TBAB)
51.6g(0.16モル)、塩化メタリル135.8g(1.5モ
ル)、ヒドロ亜硫酸ナトリウム1.8gを2の4口
フラスコに供給した。フラスコには、凝縮機、撹
拌機、温度計及び窒素入口が設けてある。
窒素雰囲気において、撹拌しながら、混合物を
80℃に加熱した。6時間後、ガスクロマトグラフ
分析によれば、溶液中の生成物を組成は以下の通
りであつた。
o−メタリルオキシフエノール30%、o−ジメ
タリルオキシベンゼン1%、ピロカテコール58.7
%、o−メタリルピロカテコール2.7%、p−メ
タリルピロカテコール3.3%、o−イソブテニル
ピロカテコール1.6%、各種不純物1.7%。
変換率41.3%、変換されたピロカテコールに対
するo−メタリルオキシフエノール生成率75%、
変換されたピロカテコールに対する有用生成物
(o−メタリルオキシフエノール、o−メタリル
ピロカテコール、o−イソブテニルピロカテコー
ル)85.5%。
もし、TBABが存在しないならは、同一条件
下では、o−メタリルオキシフエノールが得られ
るにすぎない。
実施例 2 実施例1の手順を踏襲したが、しかし、デカリ
ンの代りにn−ヘプタンを使用した。反応最後に
おける、ガスクロマトグラフ分析によれば、溶液
中の生成物の組成は以下のものであつた。
o−メタリルオキシフエノール37.1%、o−ジ
メタリルオキシベンゼン0.5%、ピロカテコール
40.4%、o−メタリルピロカテコール8.4%、p
−メタリルピロカテコール9%、o−イソブテニ
ルピロカテコール3.8%、各種不純物0.6%。
変換率59.6%、変換されたピロカテコールに対
してo−メタリルオキシフエノール生成量67.8
%、変換されたピロカテコールに対する有用生成
物(o−メタリルオキシフエノール、o−メタリ
ルピロカテコール、o−イソブテニルピロカテコ
ール)82.7%。
もし、TBABが存在しないならば、同一条件
下では、o−メタリルオキシフエノールが得られ
るにすぎない。
実施例 3 実施例1に手順を踏襲した、しかし、デカリン
の代りに溶剤としてp−キシレンを使用した。ガ
スクロマトグラフ分析によれば、混合物中の組成
は以下のものであつた。
o−メタリルオキシフエノール23.5%、o−ジ
メタリルオキシベンゼン0.2%、ピロカテコール
66%、o−メタリルピロカテコール1.7%、p−
メタリルピロカテコール7.7%、各種不純物0.9
%。
変換率34%、変換されたピロカテコールに対し
てo−メタリルオキシフエノール生成量69%、変
換されたピロカテコールに対ずる有用生成物(o
−メタリルオキシフエノール、o−メタリルピロ
カテコール)74%。
もしTBABが存在しなけらば、同一条件下で
は、o−メタリルオキシフエノールが得られるに
すぎない。
実施例 4 実施例3の手順を踏襲した。TBABの代りに
触媒としてアルカードDMMGB(ジメチルラウリ
ルベンジルアンモニウムクロライド)を等量使用
した。
変換率は46%である。一方、変換されたピロカ
テコールに対する生成量は実施例3のそれと同じ
である。
実施例 5 実施例1の手順を踏襲した。しかし、触媒とし
て、デカリンの代りに、1,2−ジクロロエタン
を使用した。反応混合物のガスクロマトグラフ分
析によれば、組成は以下のものであつた o−メタリルオキシフエノール54.7%、o−ジ
メタリルオキシベンゼン1.1%、ピロカテコール
33.6%、o−メタリルピロカテコール5.2%、p
−メタリルピロカテコール0.8%、o−イソブテ
ニルピロカテコール0.5%、各種不純物4.1%。
変換率66.4%、変換されたピロカテコールに対
してo−メタリルオキシフエノール生成量82%、
変換されたピロカテコールに対する有用生成物
(o−メタリルオキシフエノール、o−メタリル
ピロカテコール、o−イソブテニルピロカテコー
ル)91%。
実施例 6 ピロカテコール121g(1.1モル)、アニソール
880ml、TBAB51.6g(0.16モル)、塩化メタリル
135.8g(1.5モル)、炭酸ナトリウム116.6g(1.1
モル)及びヒドロ亜硫酸ナトリウム1.8gを2
の4口反応器に供給した。反応器には、凝縮機、
撹拌機、温度計及び窒素入口が設けてある。
窒素雰囲気において、撹拌しながら混合物を80
℃に加熱した。反応3時間後のガスクロマトグラ
フ分析によれば、変換率は57%であつた。
反応6時間後の分析によれば、反応混合物の組
成は次の通りであつた。
o−メタリルオキシベンゼン71.1%、o−ジメ
タリルオキシベンゼン1.8%、ピロカテコール21
%、o−メタリルピロカテコール1.6%、o−イ
ソブテニルピロカテコール1.9%、各種不純物2.6
%。
変換率79%、変換されたピロカテコールに対す
るo−メタリルオキシフエノール生成量90%、変
換されたピロカテコールに対する有用生成物(o
−メタリルオキシフエノール、o−メタリルピロ
カテコール、o−イソブテニルピロカテコール)
94.4%。
TBABを不存在として以外は同一の条件下で
試験を行なつた。3時間後のピロカテコールの3
%が変換されていた。o−メタリルピロカテコー
ルの生成量は、変換されたピロカテコールに対し
て70%であつた。
同一条件で試験を繰り返した。ただ、400mlの
水を存在せしめて、二重水性−有機層を形成し
た。
反応の6時間後、変換率は65.6%であり、変換
ピロカテコールに対するo−メタリルオキシフエ
ノールの生成量は61%であつた。
変換率及び生成量が低いことは別にして、2層
を分離し、水性層から生成物を回収することには
工業上の困難性がある。
前記と同一条件で試験を繰り返えした。ただ、
炭酸ナトリウムに代え、20mlの水中にNaOH44.8
g(1.1モル)を使用した。この場合二重水性−
有機層も形成された。従つて変換触媒系である。
反応6時間後、変換率74.6%、変換されたピロカ
テコールに対するo−メタリルオキシフエノール
の生成量35.6%であつた。この場合、反応は、前
の二重層試験より選択性は少ない。
実施例 7 アニソールに代えて溶剤としてイソプロピルエ
ーテルを使用し、実施例6の手順を踏襲した。69
℃において窒素雰囲気中で6時間加熱後、ガスク
ロマトグラフ分析したところ反応混合物の組成は
次の通りであつた。o−メタリルオキシフエノー
ル35%、o−ジメタリルオキシベンゼン0.4%、
ピロカテコール63.6%、o−メタリルピロカテコ
ール0.3%、各種不純物0.6%。
変換率36.4%、変換されたピロカテコールに対
するo−メタリルオキシベンゼン生成量96%。
実施例 8 アニソールに代えて溶剤としてエチルアルコー
ルを使用し、実施例6の手順を踏襲した。80℃に
おいて窒素雰囲気中で3時間加熱した。反応終了
後のガスクロマトグラフ分析によれば反応混合物
の組成は次の通りであつた。o−メタリルオキシ
フエノール76.8%、o−ジメタリルオキシベンゼ
ン12.2%、ピロカテコール3.1%、o−メタリル
ピロカテコール3.2%、p−メタリルピロカテコ
ール0.3%、o−イソブテニルイピロカテコール
3.5%、各種不純物1%。
変換率96.9%、変換されたピロカテコールに対
するo−メタリルオキシフエノール生成用79.3
%、変換されたピロカテコールに対する有用生成
物(o−メタリルオキシフエニール、o−メタリ
ルピロカテコール、o−イソブテニルピロカテコ
ール)86%。
実施例 9 ピロカテコール121g(1.1モル)、o−ジクロ
ロベンゼン880ml、TBAB51.6g(0.16モル)、塩
化メタリル135.8(1.5モル)、炭酸ナトリウム116.6
g(1.1モル)及びヒドロ亜硫酸ナトリウム1.8g
を2の4口フラスコに供給した。フラスコに
は、凝縮機、撹拌機、温度計及び窒素入口が設け
てある。
窒素雰囲気において、撹拌しながら、混合物を
80℃に6時間加熱した。反応最後の、ガスクロマ
トグラフイイ分析によれば、混合物の組成は以下
の通りであつた。
o−メタリルオキシフエノール67.1%、o−ジ
メタリルオキシベンゼン1.2%、ピロカテコール
21%、o−メタリルピロカテコール2.5%、o−
イソブテニルピロカテコール2.7%、各種不純物
5.6%。
変換率79%、変換されたピロカテコールに対す
るo−メタリルオキシベンゼン生成率85%、変換
されたピロカテコールに対する有用生成物o−メ
タリルオキシフエノール、o−メタリルピロカテ
コール、o−イソブテニルピロカテコール91.5
%。
冷却後、析出塩(本質的にNaCl)をろ別し、
o−ジクロロベンゼンで洗浄した。溶液を水洗し
てTBABを除去し、次いで、180℃に2時間加熱
した。
ガスクロマトグラフ分析によれば、得られた混
合物にはo−メタリルピロカテコール73.6%、
2,3−ジヒドロ−2,2−ジメチルベンゾフラ
ン−7−オール3.1%が存在していた。
7.2gのアンバーリツト15(米国 Rohm and
Haas社)を冷却溶液に添加し、その混合物を6
時間、撹拌下に80℃にした。ガスクロマトグラフ
分析によれば、最終溶液中に存在する総生成物中
には、2,3−ジヒドロ−2,2−ジメチルベン
ゾフラン−7−オール68.3%が存在していた。こ
の生成物を、回収し、減圧下で、蒸留によつて精
製した。
同一の方法で試験の第1段階を繰り返した。た
だ、TBAB触媒は使用しなかつた。
この場合、6時間後、ピロカテコール変換率は
20%、変換されたピロカテコールに対するo−メ
タリルオキシベンゼンの生成量は45%であり、有
用生成物は48%であつた。
実施例 10 実施例9の第1段階を、炭酸ナトリウムに代え
固形粉末MaOHを使用して繰り返した。
ピロカテコール変換率73.7%を得た。o−メタ
リルオキシベンゼン生成量は67%で、合計有用生
成量は86.5%であつた。
実施例 11 ピロカテコール121g(1.1モル)、デカリン616
ml、エタノール264ml、塩化メタリル135.8g
(1.5モル)、炭酸ナトリウム116.6g、ヒドロ亜硫
酸ナトリウム1.8g及びTBAB51.6g(0.16)を2
の4口フラスコに供給した。フラスコには、凝
縮機、撹拌機、温度計及び窒素入口が設けてあ
る。
窒素雰囲気において、撹拌しながら、混合物を
80℃に加熱した。3時間後のガスクロマトグラフ
分析によれば、混合物の組成は次の通りであつ
た。
o−メタリルオキシフエノール68.8%、o−ジ
メタリルオキシベンゼン3%、ピロカテコール
23.7%、o−メタリルピロカテコール1.8%、o
−イソブテニルピロカテコール1.7%、各種不純
物1%。
変換率76.3%、変換されたピロカテコールに対
するo−メタリルオキシフエノール生成率90%、
変換されたピロカテコールに対する有用生成物
(o−メタリルオキシフエノール、o−メタリル
ピロカテコール、o−イソブテニルピロカテコー
ル)94%。
溶液を冷却し、塩をろ別し、エタノール40mlで
洗浄した。
200−300mmHgの減圧下で、エチルアルコール
及び未反応塩化メタリルを除去した。
冷却すると二層は分離した。上層(552g)は
デカリン溶液からなり、ガスクロマトグラフ分析
によれば、o−メタリルオキシフエノール81.5
%、o−メタリルオキシベンゼン5%、ピロカテ
コール5%、o−メタリルピロカテコール3.9%、
p−メタリルピロカテコール0.4%、各種不純物
4.2%。
この溶液を180℃に2時間加熱した。溶解した
生成物の組成は次の通りであつた。o−メタリル
ピロカテコール81.3%、ピロカテコール4.1%、
p−メタリルピロカテコール12%、o−メタリル
オキシフエノール0.2%、o−ジメタリルオキシ
ベンゼン0.6%、各種不純物1.8%。
このようにして得られた混合物に16gのナフイ
オン501(米国 Du Pont社)を添加した。温度を
80℃に9時間調節した。最終溶液における組成
は、ガスクロマトグラフ分析によれば次の通りで
あつた。2,3−ジヒドロ−2,2−ジメチルベ
ンゾフラン−7−オール9%、o−メタリルピロ
カテコール5%、o−メタリルオキシフエノール
0.5%、o−ジメタリルオキシベンゼン0.5%、ピ
ロカテコール1.8%、各種不純物13%。
2,3−ジヒドロ−2,2−ジメチルベンゾフ
ラン−7−オールを、減圧下で蒸留により最終生
成物から分離した。
更に、ピロカテコール72.8g、デカリン616ml、
エチルアルコール264ml、塩化メタリル135.8g、
炭酸ナトリウム116.6g、ヒドロ亜硫酸ナトリウ
ム1.8gを、前に分離した下層(140g)に添加し
た。下層は、本質的に、ピロカテコール48.2g及
び第四アンモニウム塩からなる。その混合物を撹
拌しながら窒素雰囲気で3時間80℃に加熱し、第
1工程で得たo−メタリルオキシフエノールにお
けると同じ結果を得た。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 出発材料としてピロカテコール及びハロゲン
    化メタリルを用いることによる一般式 を有する2,3−ジヒドロ−2,2−ジメチルベ
    ンゾフラン−7−オールの製造方法において、第
    一段階において、該ピロカテコールとハロゲン化
    メタリルとを0.5〜1.5のモル比で、不活性有機溶
    媒中で、40〜120℃の温度で、アルカリ金属塩基
    の存在下で、但し該アルカリ金属塩基に対するピ
    ロカテコールのモル比2〜0.4で、そして塩基当
    量当たり0.01〜0.8モルの量の第四アンモニウム
    塩及び第四ホスホニウム塩からなる群から選ばれ
    た触媒の存在下で反応させること、但し該不活性
    有機溶剤は該ピロカテコール、ハロゲン化メタリ
    ル及び触媒を溶解することができるが、該塩基は
    不溶解の固体相として存在したままであること;
    第二段階において、該第一段階で生成した溶液を
    触媒の分離後に130〜200℃の温度で加熱するこ
    と;第三段階において、第二段階からのo−メタ
    リルピロカテコール含有溶液に強酸イオン交換樹
    脂形態の不均質酸触媒を添加し、その溶液を10〜
    150℃の温度で撹拌すること;上記三つの段階を
    単一反応媒体中、不活性ガス雰囲気下で、中間生
    成物を分離することなしで実施することを特徴と
    する製造方法。 2 ハロゲン化メタリルが塩化メタリルである請
    求項1記載の製造方法。 3 固体状態の無機塩基がナトリウム又はカリウ
    ムの水酸化物又は炭酸塩である請求項1記載の製
    造方法。 4 触媒として用いる第四アンモニウム塩が一般
    (式中、R1、R2、R3及びR4は同一でも異なつて
    いてもよく、置換されていてもよいC1〜C18炭化
    水素基であり、Yはハロゲン化物イオン、硫酸イ
    オン又はスルホン酸イオンである)で表されるも
    のである請求項1記載の製造方法。 5 触媒として用いる第四ホスホニウム塩が一般
    (式中、R1、R2、R3及びR4はC2〜C10炭化水素
    基であり、Xはハロゲン化物イオン、好ましくは
    塩素イオン又は臭素イオンである)で表されるも
    のである請求項1記載の製造方法。 6 不活性有機溶剤が炭化水素、ハロゲン化炭化
    水素、アルコール、エーテル、ケトン、ニトリル
    及びそれらの混合物、好ましくは130〜200℃の沸
    点を有するものからなる群から選ばれた溶剤であ
    る請求項1記載の製造方法。 7 環化用不溶性酸触媒がスルホン酸樹脂である
    請求項1記載の製造方法。 8 触媒をo−メタリルピロカテコールの1〜50
    重量%の量で用いる請求項7記載の製造方法。
JP58069071A 1982-04-19 1983-04-19 2・3―ジヒドロ―2・2―ジメチルベンゾフラン―7―オールの製造方法 Granted JPS58208285A (ja)

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IN156434B (ja) 1985-08-03
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EP0092102B1 (en) 1988-07-27
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