JPH04259355A - 靭性、比抵抗および飽和磁束密度の高い鋳造用Fe−Co系磁性合金 - Google Patents
靭性、比抵抗および飽和磁束密度の高い鋳造用Fe−Co系磁性合金Info
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- JPH04259355A JPH04259355A JP4251591A JP4251591A JPH04259355A JP H04259355 A JPH04259355 A JP H04259355A JP 4251591 A JP4251591 A JP 4251591A JP 4251591 A JP4251591 A JP 4251591A JP H04259355 A JPH04259355 A JP H04259355A
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Landscapes
- Soft Magnetic Materials (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は特に高飽和磁束密度を有
するFe−Co系合金に関し、特に靭性を改善し、高い
比抵抗と高飽和磁束密度を有する鋳造用Fe−Co系合
金に関する。
するFe−Co系合金に関し、特に靭性を改善し、高い
比抵抗と高飽和磁束密度を有する鋳造用Fe−Co系合
金に関する。
【0002】
【従来の技術】Co50重量%、Fe50%を基本組成
とする合金はパーメンジュールあるいはパーメンダーと
呼ばれ、実用材料のなかで最も高飽和磁束密度(Bs)
が得られる。上述したようなFe−Co系合金は規則格
子を形成するため非常に脆く加工しにくく、第3の元素
として、V,Cr,NiあるいはNb等を添加し靭性を
改良して実用化されている。代表的な材料としてVを2
%添加した49Co−2V−Fe合金が知られている。 また、圧延、打抜き、プレス等の加工を行う場合、70
0〜730℃にある規則格子変態点以上に加熱した後、
急冷することによって規則格子の生成を妨げ、靭性を改
善できることも知られている。これにより電話器の振動
板等の通信機器用材料やドットプリンタに用いられるヘ
ッドのコア等の磁石の磁極材料として用いられるように
なった。
とする合金はパーメンジュールあるいはパーメンダーと
呼ばれ、実用材料のなかで最も高飽和磁束密度(Bs)
が得られる。上述したようなFe−Co系合金は規則格
子を形成するため非常に脆く加工しにくく、第3の元素
として、V,Cr,NiあるいはNb等を添加し靭性を
改良して実用化されている。代表的な材料としてVを2
%添加した49Co−2V−Fe合金が知られている。 また、圧延、打抜き、プレス等の加工を行う場合、70
0〜730℃にある規則格子変態点以上に加熱した後、
急冷することによって規則格子の生成を妨げ、靭性を改
善できることも知られている。これにより電話器の振動
板等の通信機器用材料やドットプリンタに用いられるヘ
ッドのコア等の磁石の磁極材料として用いられるように
なった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述のような従来のF
e−Co系合金において、V等を添加して靭性を改善し
た材料であっても、特にプリンタ用部品等の精密な部品
を鋳造で作成する場合、鋳込み後、冷却凝固する過程で
鋳型と材料との熱膨張係数の差により応力が発生し、材
料の靭性不足から割れが発生する場合があった。また、
鋳造後のプレス等を用いた矯正作業において、靭性が不
足するために割れが発生する場合があった。また、磁極
として用いる場合、作動時の発熱を抑制するために、材
料の比抵抗はできるかぎり高い方がよい。本発明は上記
問題に鑑み、Fe−Co系合金の合金組成の面から靭性
を改善し比抵抗および飽和磁束密度の高い鋳造用Fe−
Co系合金を提供することである。
e−Co系合金において、V等を添加して靭性を改善し
た材料であっても、特にプリンタ用部品等の精密な部品
を鋳造で作成する場合、鋳込み後、冷却凝固する過程で
鋳型と材料との熱膨張係数の差により応力が発生し、材
料の靭性不足から割れが発生する場合があった。また、
鋳造後のプレス等を用いた矯正作業において、靭性が不
足するために割れが発生する場合があった。また、磁極
として用いる場合、作動時の発熱を抑制するために、材
料の比抵抗はできるかぎり高い方がよい。本発明は上記
問題に鑑み、Fe−Co系合金の合金組成の面から靭性
を改善し比抵抗および飽和磁束密度の高い鋳造用Fe−
Co系合金を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は重量比で重量比
でC0.1%以下、Si0.01〜1.00%、Mn0
.01〜1.00%、Co5〜25%、残部Feおよび
不可避的不純物よりなることを特徴とする靭性、比抵抗
および飽和磁束密度の高い鋳造用Fe−Co系磁性合金
である。
でC0.1%以下、Si0.01〜1.00%、Mn0
.01〜1.00%、Co5〜25%、残部Feおよび
不可避的不純物よりなることを特徴とする靭性、比抵抗
および飽和磁束密度の高い鋳造用Fe−Co系磁性合金
である。
【0005】また本発明は重量比でC0.1%以下、S
i0.01〜1.00%、Mn0.01〜1.00%、
V0.01〜3.0%、Co5〜25%、残部Feおよ
び不可避的不純物よりなることを特徴とする靭性、比抵
抗および飽和磁束密度の高い鋳造用Fe−Co系磁性合
金である。
i0.01〜1.00%、Mn0.01〜1.00%、
V0.01〜3.0%、Co5〜25%、残部Feおよ
び不可避的不純物よりなることを特徴とする靭性、比抵
抗および飽和磁束密度の高い鋳造用Fe−Co系磁性合
金である。
【0006】本発明の最も特徴とするところは、靭性を
向上するためにCo含有量を従来知られている合金より
かなり低い5〜25%に限定したことである。この範囲
でFe−Co合金の伸びが極めて改善され、精密品の鋳
造においても全く割れの発生を防ぐことができる。
向上するためにCo含有量を従来知られている合金より
かなり低い5〜25%に限定したことである。この範囲
でFe−Co合金の伸びが極めて改善され、精密品の鋳
造においても全く割れの発生を防ぐことができる。
【0007】以下に本発明の各構成元素の限定理由を述
べる。C0.1%以下:Cが0.1よりも高いと飽和磁
束密度が低下するため0.1%以下とする。Si0.0
1〜1.00%以下:Siは鋳造性の向上、比抵抗の向
上に効果がある。しかし、Siが0.01%以下では実
質的な効果がなく、Siが1.00%を超えると飽和磁
束密度が低下するため、上記範囲に限定する。Mn0.
01〜1.00%:Mnは鋳造性を改善する元素である
。しかし、Mnが0.01では実質的な効果がなく、過
度の添加は飽和磁束密度が低下するため、上記範囲に限
定する。
べる。C0.1%以下:Cが0.1よりも高いと飽和磁
束密度が低下するため0.1%以下とする。Si0.0
1〜1.00%以下:Siは鋳造性の向上、比抵抗の向
上に効果がある。しかし、Siが0.01%以下では実
質的な効果がなく、Siが1.00%を超えると飽和磁
束密度が低下するため、上記範囲に限定する。Mn0.
01〜1.00%:Mnは鋳造性を改善する元素である
。しかし、Mnが0.01では実質的な効果がなく、過
度の添加は飽和磁束密度が低下するため、上記範囲に限
定する。
【0008】Co5〜25%:本発明の最も主要な元素
であり、Coの添加は純鉄に対して、飽和磁束密度を上
昇させる。しかし5%以下では添加の効果は少なく、2
5%を超えると靭性が著しく劣化するため5%〜25%
に限定した。V0.01〜3.0%:Vの添加はFe−
Co合金の靭性を改善する元素である。また、比抵抗も
増加させる。しかし、過度の添加は飽和磁束密度を低下
するため、0.01〜3.0%に限定する。また、不純
物として混入するPは0.03%よりも高いと磁気特性
が低下するとともに、高温割れが生じ易くなるため、こ
れ以下とすることが好ましい。また、不純物として混入
するSは0.03%より高いと常温割れが発生し易いの
で、これ以下とすることが好ましい。
であり、Coの添加は純鉄に対して、飽和磁束密度を上
昇させる。しかし5%以下では添加の効果は少なく、2
5%を超えると靭性が著しく劣化するため5%〜25%
に限定した。V0.01〜3.0%:Vの添加はFe−
Co合金の靭性を改善する元素である。また、比抵抗も
増加させる。しかし、過度の添加は飽和磁束密度を低下
するため、0.01〜3.0%に限定する。また、不純
物として混入するPは0.03%よりも高いと磁気特性
が低下するとともに、高温割れが生じ易くなるため、こ
れ以下とすることが好ましい。また、不純物として混入
するSは0.03%より高いと常温割れが発生し易いの
で、これ以下とすることが好ましい。
【0009】
【実施例】(実施例1)高周波誘導溶解炉を用いて得ら
れた表1に示す組成の合金溶湯より、JIS4号引張り
試験片を鋳造により得た。この試験片により引張り試験
を行い、材料の伸びを測定し、靭性を評価した。また、
同様に33φ×45φのリングを鋳造し、このリングを
磁性焼鈍したのち、直流磁気特性を測定し飽和磁束密度
を求めた。また、比抵抗は2t×10×120(mm)
の試験片を作成し、その両端に電圧を掛け、電流を測定
することにより求めた。また、鋳造性は断面が5×10
(mm)の渦巻状溝に1600℃で出湯したとき、湯が
流れた長さを測定することにより相対的に評価した。結
果を表2に示す。
れた表1に示す組成の合金溶湯より、JIS4号引張り
試験片を鋳造により得た。この試験片により引張り試験
を行い、材料の伸びを測定し、靭性を評価した。また、
同様に33φ×45φのリングを鋳造し、このリングを
磁性焼鈍したのち、直流磁気特性を測定し飽和磁束密度
を求めた。また、比抵抗は2t×10×120(mm)
の試験片を作成し、その両端に電圧を掛け、電流を測定
することにより求めた。また、鋳造性は断面が5×10
(mm)の渦巻状溝に1600℃で出湯したとき、湯が
流れた長さを測定することにより相対的に評価した。結
果を表2に示す。
【0010】
【表1】
【0011】
【表2】
【0012】試料No.1ないしNo.9はCoの含有
量を2%〜49.2%まで変えた時の例を示したもので
ある。これらの結果よりCoが25%以下で材料の伸び
が著しく改善されることがわかる。また、Coが5%よ
りも少ないと、飽和磁束密度が低下し好ましくないこと
がわかる。試料No.6とNo.13は他の組成をほぼ
同一にし、C量を変えた例であるが、No.13は飽和
磁束密度が小さく、0.1%を超えるCの添加が好まし
くないことがわかる。
量を2%〜49.2%まで変えた時の例を示したもので
ある。これらの結果よりCoが25%以下で材料の伸び
が著しく改善されることがわかる。また、Coが5%よ
りも少ないと、飽和磁束密度が低下し好ましくないこと
がわかる。試料No.6とNo.13は他の組成をほぼ
同一にし、C量を変えた例であるが、No.13は飽和
磁束密度が小さく、0.1%を超えるCの添加が好まし
くないことがわかる。
【0013】また、試料No.6、No.10およびN
o11よりSiの添加量を増やすことにより、鋳造性が
向上することがわかる。また飽和磁束密度はSi量を増
やすと低下するが、Siが1.00%以下であれば低下
は少ないことがわかる。また、試料No.6、No.1
2を比較するとMnの添加により鋳造性が向上すること
がわかる。また、試料No.6、No.14、No.1
5およびNo.16より、Vの添加は伸びを向上させ、
かつ比抵抗も増加させるため好ましいことがわかる。し
かし、No.16のように3%を超えて添加すると飽和
磁束密度を低下させるため、Vの添加量は3%以下が好
ましいことがわかる。
o11よりSiの添加量を増やすことにより、鋳造性が
向上することがわかる。また飽和磁束密度はSi量を増
やすと低下するが、Siが1.00%以下であれば低下
は少ないことがわかる。また、試料No.6、No.1
2を比較するとMnの添加により鋳造性が向上すること
がわかる。また、試料No.6、No.14、No.1
5およびNo.16より、Vの添加は伸びを向上させ、
かつ比抵抗も増加させるため好ましいことがわかる。し
かし、No.16のように3%を超えて添加すると飽和
磁束密度を低下させるため、Vの添加量は3%以下が好
ましいことがわかる。
【0014】
【発明の効果】本発明によれば、靭性が高く、しかも飽
和磁束密度の高く、比抵抗も高い材料が得られるため、
磁石の磁極材料として極めて有用であり、プリンタのヘ
ッド用のコア材等の微細な形状を有する精密鋳造品に特
に有効である。
和磁束密度の高く、比抵抗も高い材料が得られるため、
磁石の磁極材料として極めて有用であり、プリンタのヘ
ッド用のコア材等の微細な形状を有する精密鋳造品に特
に有効である。
Claims (2)
- 【請求項1】 重量比でC0.1%以下、Si0.0
1〜1.00%、Mn0.01〜1.00%、Co5〜
25%、残部Feおよび不可避的不純物よりなることを
特徴とする靭性、比抵抗および飽和磁束密度の高い鋳造
用Fe−Co系磁性合金。 - 【請求項2】 重量比でC0.1%以下、Si0.0
1〜1.00%、Mn0.01〜1.00%、V0.0
1〜3.0%、Co5〜25%、残部Feおよび不可避
的不純物よりなることを特徴とする靭性、比抵抗および
飽和磁束密度の高い鋳造用Fe−Co系磁性合金。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4251591A JPH04259355A (ja) | 1991-02-14 | 1991-02-14 | 靭性、比抵抗および飽和磁束密度の高い鋳造用Fe−Co系磁性合金 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4251591A JPH04259355A (ja) | 1991-02-14 | 1991-02-14 | 靭性、比抵抗および飽和磁束密度の高い鋳造用Fe−Co系磁性合金 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04259355A true JPH04259355A (ja) | 1992-09-14 |
Family
ID=12638211
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4251591A Pending JPH04259355A (ja) | 1991-02-14 | 1991-02-14 | 靭性、比抵抗および飽和磁束密度の高い鋳造用Fe−Co系磁性合金 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH04259355A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0784100A1 (fr) * | 1996-01-11 | 1997-07-16 | Imphy S.A. | Alliage fer-cobalt, procédé de fabrication d'une bande en alliage fercobalt et bande obtenue |
JP2007281017A (ja) * | 2006-04-03 | 2007-10-25 | Jeol Ltd | 軟磁性材料及び軟磁性材料の製造方法 |
-
1991
- 1991-02-14 JP JP4251591A patent/JPH04259355A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0784100A1 (fr) * | 1996-01-11 | 1997-07-16 | Imphy S.A. | Alliage fer-cobalt, procédé de fabrication d'une bande en alliage fercobalt et bande obtenue |
FR2743572A1 (fr) * | 1996-01-11 | 1997-07-18 | Imphy Sa | Alliage fer-cobalt, procede de fabrication d'une bande en alliage fer-cobalt et bande obtenue |
JP2007281017A (ja) * | 2006-04-03 | 2007-10-25 | Jeol Ltd | 軟磁性材料及び軟磁性材料の製造方法 |
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