JPH042586B2 - - Google Patents

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JPH042586B2
JPH042586B2 JP3295383A JP3295383A JPH042586B2 JP H042586 B2 JPH042586 B2 JP H042586B2 JP 3295383 A JP3295383 A JP 3295383A JP 3295383 A JP3295383 A JP 3295383A JP H042586 B2 JPH042586 B2 JP H042586B2
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は新規な光学活性N−置換フエニルグリ
シノール誘導体およびその製法に関する。更に詳
しくは、 一般式(1) (式中、Rは低級アルキル基で置換されているこ
ともある炭素数1〜4までの対称なアルキレン基
を表わし、R1とR2は一緒にカルボニル基または
ヒドロキシメチレン基を形成するか、またはR1
が水素原子の場合にR2がヒドロキシメチル基を
表わす。)で示される光学活性N−置換フエニル
グリシノール誘導体に関する。
而して本発明には、一般式(2) (式中、Rは低級アルキル基で置換されているこ
ともある炭素数1から4までの対称なアルキレン
基を表わす。)で示されるイミドアルコールを2
個の活性ハイドライドを持つ還元試薬を用いて還
元し、一般式(3) (式中、Rは前述の定義のものを表わす。)で示
されるアミドジオールとし、次いで還元的に開環
し、一般式(4) (式中、Rは前述の定義のものを表わす。)で示
される光学活性N−置換フエニルグリシノール誘
導体の製法も含まれる。一般に、有機化合物の不
斉合成において、目的とする光学活性な化合物の
隠れた対称性を見出し、メソ化合物を出発原料と
することは有効な方法のひとつである。すなわ
ち、ラセミ体を原料とする場合と異なり、分割操
作なしに目的とする一方のエナンチオマーを効率
よく得ることが可能である。こうした方法は、酵
素や微生物を用いてかなり研究されているが、メ
ソ体である基質として非天然物を用いる場合には
必ずしも良い結果は得られず、酵素や補酵素が高
価であつたり、必要な微生物の入手が困難である
などの種々の問題がある。そこで、簡便な化学的
方法により、メソ化合物から光学活性な化合物を
不斉合成することが求められていた。(例えば、
化学の領域、36、888(1982)の記載参照。) 本発明者らはかゝる方法について鋭意検討を重
ねた結果、新規な光学活性N−置換フエニルグリ
シノール誘導体を使用し、且つ2個の活性ハイド
ライドを有する還元試薬を用いることにより有用
な光学活性N−置換フエニルグリシノール誘導体
を製造し得ることを見出して本発明に到達した。
本発明の新規な光学活性N−置換フエニルグリ
シノール誘導体には前記した一般式(2)、(3)および
(4)の化合物が含まれる。而して本発明の製法によ
れば一般式(2)で示されるイミドアルコールは、一
般式(2)におけるジアステレオトピツクな関係にあ
る2個のカルボニル基の一方を選択的に還元して
一般式(3)で示されるアミドジオールとした後、還
元的に開環して一般式(4)で示される光学活性N−
置換フエニルグリシノール誘導体とすることがで
きる。
即ち、一般式(2)におけるジアステレオトピツク
な関係にある2個のカルボニル基の一方を選択的
に還元する方法としては、2個の活性ハイドライ
ドを持つ還元試薬を用いることにより良い選択性
が得られ、特に一般式(5) MAlH2L2 (5) (式中、Mはアルカリ金属を表わし、Lはアルキ
ル、アルコキシまたはアルコキシ−アルコキシ基
である配位子あるいは2個のLが一緒にアルキレ
ンジオキシ、アルキレンジアミドもしくはアリキ
レンアミドオキシ基である二座配位子を表わす。)
で示される水素化アルミニウム化合物が優れた結
果を与える。
一般式(5)においてMとしては、リチウム、ナト
リウムを掲げることができ、Lとしてはメチル、
エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル基ある
いはメトキシ、エトキシ、プロポキシ、ブトキ
シ、t−ブトキシ基またはメトキシエトキシ基な
どの配位子、もしくはエチレンジオキシ、プロピ
レンジオキシ、N,N−ジメチルエチレンジアミ
ド、N−メチルエチレンアミドオキシ基などの二
座配位子を掲げることができる。
一般式(2)で示されるイミドアルコールから一般
式(3)で示されるアミドジオールへの還元反応は次
の如く行なわれる。即ち、イミドアルコールを、
例えばテトラヒドロフラン、メチルエーテル、イ
ソプロピルエーテル、ジグリムなどのエーテル系
溶媒中−150℃から室温で、好ましくは−100℃か
ら−40℃において2個の活性ハイドライドを持つ
還元試薬(5)の1当量と0.5時間から12時間反応さ
せてアミドジオールが得られる。
次に、アミドジオールを還元開環して一般式(4)
で示される新規な光学活性N−置換フエニルグリ
シノール誘導体(4)を得る方法としては、水素化ホ
ウ素化合物である水素化ホウ素ナトリウムなどの
通常の還元剤を、例えばアルコールまたはアルコ
ールと水との混合溶媒中でアミドジオールに作用
させる方法が使用できる。
前記した本発明の一般式(1)で示される光学活性
N−置換フエニルグリシノール誘導体において、
R1とR2が一緒にカルボニル基を表わす場合には、
一般式(2)で示されるイミドアルコールを示し、
R1とR2が一緒にヒドロキシメチレン基を形成す
る場合には、一般式(3)で示されるアミドジオール
を示し、R1が水素原子の場合にR2がヒドロキシ
メチル基を表わす場合には、一般式(4)で示される
N−置換フエニルグリシノール誘導体を示す。R
の定義における対称なアルキレン基の「対称な」
とは、一般式(6)で示される環状−1,2−シス−
ジカルボン酸がメソ体であるようなアルキレン基
しかとらないことを表わし、Rとしては、テトラ
メチレン、トリメチレン、エチレン、メチレン、
ジメチルメチレン基などのように左右対称なアル
キレン基を掲げることができる。
而して具体的な化合物としては、新規なイミド
アルコールとして例えば、フエニルグリシノール
シクロヘキサン−1,2−シス−ジカルボン酸イ
ミド、フエニルグリシノールシクロペンタン−
1,2−シス−ジカルボン酸イミド、フエニルグ
リシノールシクロブタン−1,2−シス−ジカル
ボン酸イミド、フエニルグリシノールシクロプロ
パン−1,2−シス−ジカルボン酸イミドおよび
フエニルグリシノール3,3−ジメチルシクロプ
ロパン−1,2−シス−ジカルボンイミドを、新
規なアミドジオールとして例えばN−(2−ヒド
ロキシ−1−フエニルエチル)−3,4−シス−
テトラメチレン−5−ヒドロキシ−α−ピロリド
ン、N−(2−ヒドロキシ−1−フエニルエチル)
−3,4−シス−トリメチレン−5−ヒドロキシ
−α−ピロリドン、N−(2−ヒドロキシ−1−
フエニルエチル)−3,4−シス−エチレン−5
−ヒドロキシ−α−ピロリドン、N−(2−ヒド
ロキシ−1−フエニルエチル)−3,4−シス−
メチレン−5−ヒドロキシ−α−ピロリドンおよ
びN−(2−ヒドロキシ−1−フエニルエチル)−
3,4−シス−ジメチル−メチレン−5−ヒドロ
キシ−α−ピロリドン、および新規なN−置換フ
エニルグリシノールとして例えばフエニルグリシ
ノールシス−2−ヒドロキシメチルシクロヘキサ
ンカルボン酸アミド、フエニルグリシノールシス
−2−ヒドロキシメチルシクロペンタン−カルボ
ン酸アミド、フエニルグリシノールシス−2−ヒ
ドロキシメチルシクロブタンカルボン酸アミド、
フエニルグリシノールシス−2−ヒドロキシメチ
ルシクロプロパンカルボン酸アミドおよびフエニ
ルグリシノールシス−2−ヒドロキシメチル−
3,3−ジメチルシクロプロパンカルボン酸アミ
ドを挙げることができる。
猶、本発明の光学活性N−置換フエニルグリシ
ノール誘導体の一つである一般式(2)で示される化
合物は、容易に入手できる(R)−フエニルグリ
シンから合成される(R)−フエニルグリシノー
ルと一般式(6) (式中、Rは低級アルキル基で置換されているこ
ともある炭素数1から4までの対称なアルキレン
基を表わす。)で示されるメソ体である環状−1,
2−シス−ジカルボン酸無水物との反応により一
般式(7) (式中、Rは前述の定義のものを表わす。)で示
されるアミドカルボン酸とし、(7)を無水酢酸と触
媒量の酢酸ナトリウムを用いて環化し一般式(8) (式中、Rは前述の定義のものを表わす。)で示
されるイミドエステルを得、(8)のエステル結合を
メタノール性塩酸で処理して得ることができる。
本発明の新規な光学活性N−置換フエニルグリ
シノール誘導体の一つである一般式(4)で示される
化合物からは、例えば硫酸、塩酸などを用いて酸
加水分解することにより一般式(9) (式中、Rは前述の定義のものを表わす。)で示
される光学活性ラクトンを得ることができ、反応
液に水酸化ナトリウムなどの塩基を加えてアルカ
リ性とすることにより(R)−フエニルグリシノ
ールがラセミ化することなく回収できる。斯くし
て得られる光学活性ラクトン(9)は、農医薬品など
の生理活性物質の合成や天然物の合成などの有用
な中間体として利用できる。例えば、後述の参考
例1で得られる光学純度81%の(−)−(1S,5R)
−シス−6,6−ジメチル−3−オキサビシクロ
〔3.1.0〕−ヘキサン−2−オンは、A.Kriefらの方
法(Tetrahedron Left、,3951(1976))により、
ピレスロイド類の合成中間体として重要な(1R,
3S)−シス−菊酸へラセミ化することなく誘導で
きる。
猶、一般式(2)で示されるイミドアルコールの還
元において、例えば1個の活性ハイドライドしか
持たない還元試薬であるジイソブチルアルミニウ
ムハイドライドと、2個の活性ハイドライドを持
つ還元試薬である水素化ビス(2−メトキシ−エ
トキシ)アルミニウムナトリウムとの比較とし
て、それぞれを同一条件で一般式(2)に含まれるフ
エニルグリシノールシクロヘキサン−1,2−シ
ス−ジカルボン酸イミドに作用させ、一般式(3)に
含まれるN−(2−ヒドロキシ−1−フエニルエ
チル)−3,4−シス−テトラメチレン−5−ヒ
ドロキシ−α−ピロリドンを得、次に一般式(4)に
含まれるフエニルグリシノールシス−2−ヒドロ
キシメチルシクロヘキサンカルボン酸アミドと
し、更に一般式(9)に含まれる光学活性ラクトンで
ある(+)−シス−3−オキサビシクロ〔4.3.0〕
ノナン−2−オンへそれぞれ誘導する場合は、ジ
イソブチル−アルミニウムハイドライドを用いた
場合には光学純度16%のラクトンしか得られない
のに対し、水素化ビス(2−メトキシ−エトキ
シ)アルミニウムナトリウムを用いた場合には光
学純度88%のラクトンが得られる。
以下、実施例により本発明を更に説明する。
実施例 1 フエニルグリシノールシクロヘキサン−1,2
−シス−ジカルボン酸イミド: (R)−フエニルグリシノール(〔α〕19 D−25.7°
(C10.0、MeOH))5.48gをテトラヒドロフラン
50mlに懸濁させ、氷冷下にシクロヘキサン−1,
2−シス−ジカルボン酸無水物6.16gの20mlテト
ラヒドロフラン溶液を10分間で滴下し、氷浴をは
ずしてさらに2時間撹拌する。テトラヒドロフラ
ンを減圧留去すると(R)−フエニルグリシノー
ルシクロヘキサン−1,2−シス−ジカルボン酸
アミドが得られる。これを無水酢酸40mlに溶かし
酢酸ナトリウム0.5gを加え、100℃で4時間撹拌
する。過剰の無水酢酸を減圧留去し、残渣をシリ
カゲルカラムクロマトグラフイー(CHCl3
MeOH=50:1)で精製してO−アセチル−フ
エニルグリシノールシクロヘキサン−1,2−シ
ス−ジカルボン酸アミドを得る。さらにこれを1
規定メタノール塩酸100mlに溶かし50℃で1時間
撹拌した後、減圧濃縮し残渣をシリカゲルカラム
クロマトグラフイー(CHCl3:MeOH=30:1)
で精製してフエニルグリシノールシクロヘキサン
−1,2−シス−ジカルボン酸イミド7.48gを得
た。融点104−106℃;〔α〕22 D+2.11° (C10.0、MeOH);NMR7.22δ(5H、s)、
5.18δ(1H、dd、J=5Hz、8Hz)、4.43δ(1H、
dd、J=10Hz、8Hz)、4.00δ(1H、dd、J=5
Hz、10Hz)、3.8δ(1H、s)、2.7−3.0δ(2H、m)

1.1−1.9δ(8H、m);1R3500、2930、1750、
1680、1400、1380、1180、1050、740、690cm-1 実施例 2 フエニルグリシノールシクロペンタン−1,2
−シス−ジカルボン酸イミド: (R)−フエニルグリシノール5.48gとシクロ
ペンタン−1,2−シス−ジカルボン酸無水物
5.60gから実施例1と同様にして、フエニルグリ
シノールシクロペンタン−1,2−シス−ジカル
ボン酸イミド8.09gを得た。融点109−111℃;
〔α〕22 D−5.62(C10.0、MeOH);NMR 7.20δ(5H、s)、5.17δ(1H、dd、J=5Hz、8
Hz)、4.32δ(1H、dd、J=8Hz、11Hz)、3.96δ
(1H、dd、J=5Hz、11Hz)、2.9−3.2δ(2H、
m)、1.1−2.5(7H、m);1R3550、2950、1760、
1680、1400、1380、1200、1060、750、700cm-1 実施例 3 フエニルグリシノールシクロブタン−1,2−
シス−ジカルボン酸イミド: (R)−フエニルグリシノール3.37gとシクロ
ブタン−1,2−シス−ジカルボン酸無水物3.1
gとから実施例1と同様にしてフエニルグリシノ
ールシクロブタン−1,2−シス−ジカルボン酸
イミド5.0gを得た。融点105−107℃;〔α〕22 D
20.3°(C10.0、MeOH);NMR7.27δ(5H、s)、
5.27δ(1H、dd、J=5Hz、8Hz)、4.52δ(1H、
dd、J=11Hz、8Hz)、4.05δ(1H、dd、J=11
Hz、5Hz)、1.7−3.7δ(7H、m); 1R3500、2950、1750、1680、1400、1370、
1180、1050、750、700、620cm-1 実施例 4 フエニルグリシノールシクロプロパン−1,2
−シス−ジカルボン酸イミド: (R)−フエニルグリシノール2.74gとシクロ
プロパン−1,2−シス−ジカルボン酸無水物
2.24gから実施例1と同様にして、フエニルグリ
シノールシクロプロパン−1,2−シス−ジカル
ボン酸イミド4.1gを得た。融点107−109℃;
〔α〕22 D+3.06°(C10.0、MeOH);NMR7.24δ(5H、
s)、5.00δ(1H、dd、J=5Hz、8Hz)、4.37δ
(1H、dd、J=11Hz、8Hz)、3.98δ(1H、dd、J
=5Hz、11Hz)、2.46δ(2H、dd、J=4Hz、8
Hz)、1.3−2.7δ(3H、m);1R3250、1750、1690、
1360、1180、1050、700cm-1 実施例 5 フエニルグリシノール3,3−ジメチルシクロ
プロパン−1,2−シス−ジカルボン酸イミ
ド: (R)−フエニルグリシノール6.37gと3,3
−ジメチルシクロプロパン−1,2−シス−ジカ
ルボン酸無水物6.5gとから実施例1と同様にし
てフエニルグリシノール3,3−ジメチルシクロ
プロパン−1,2−シス−ジカルボン酸8.71gを
得た。融点91−93℃;〔α〕22 D+11.6°(C10.0、
MeOH);NMR7.25δ(5H、s)、5.10δ(1H、dd、
J=5Hz、8Hz)、4.48δ(1H、dd、J=10Hz、8
Hz)、3.96δ(1H、dd、J=5Hz、10Hz)、2.85δ
(1H、s)、2.27δ(2H、s)、1.16δ(3H、s)、
1.13δ(3H、s);1R3400、2950、1750、1680、
1400、1360、1180、1050、690cm-1 実施例 6 N−(2−ヒドロキシ−1−フエニルエチル)−
3,4−シス−テトラメチレン−5−ヒドロキ
シ−α−ピロリドン: フエニルグリシノールミクロヘキサン−1,2
−シス−ジカルボン酸イミド0.82gをテトラヒド
ロフラン10mlに溶かし、−78℃に冷却する。これ
に、水素化ビス(2−メトキシエトキシ)アルミ
ニウムナトリウムを1当量加え、−78℃で2時間
撹拌する。酢酸エチル10ml、30%酒石酸カリウム
水溶液5mlを順次加え、室温にまで戻し、有機層
を分取し、減圧濃縮した残渣をシリカゲルカラム
クロマトグラフイー(CHCl3:MeOH=30:1)
で精製してN−(2−ヒドロキシ−1−フエニル
エチル)−3,4−シス−テトラメチレン−5−
ヒドロキシ−α−ピロリドン0.78gを得た。
融点120−123℃;〔α〕20 D−83.6°(C10.0、
MeOH);NMR7.3δ(5H、s)、3.6−5.5δ(6H、
m)、0.6−3.2δ(10H、m);1R3300、2930、
1660、1450、1435、1260、1045、750、700cm-1 実施例 7 N−(2−ヒドロキシ−1−フエニルエチル)−
3,4−シス−トリメチレン−5−ヒドロキシ
−α−ピロリドン: フエニルグリシノールシクロペンタン−1,2
−シス−ジカルボン酸イミド0.78g実施例6と同
様に4時間反応させN−(2−ヒロドキシ−1−
フエニルエチル)−3,4−シス−トリメチレン
−5−ヒドロキシ−α−ピロリドン0.73gを得
た。〔α〕20 D−20.1°(C10.0、MeOH);NMR7.2δ
(5H、s)、3.5−5.9δ(6H、m)、1.0−3.3δ(8H、
m);1R3450、3350、2950、1640、1450、1340、
1160、700cm-1 実施例 8 N−(2−ヒドロキシ−1−フエニルエチル)−
3,4−シス−エチレン−5−ヒドロキシ−α
−ピロリドン: フエニルグリシノールシクロブタン−1,2−
シス−ジカルボン酸イミド0.74gを実施例6と同
様に−100℃で水素化ジエチルアルミニウムナト
リウムの1当量と8時間反応させN−(2−ヒド
ロキシ−1−フエニルエチル)−3,4−シス−
エチレン−5−ヒドロキシ−α−ピロリドン0.68
gを得た。〔α〕20 D−39.5°(C10.0、MeOH);
NMR7.3δ(5H、s)、5.2−5.7δ(2H、m)、4.3−
4.8δ(2H、m)、3.5−4.3δ(2H、m)、1.0−3.3δ
(6H、m);1R3350、2950、1660、1430、1260、
1050、760、700cm-1 実施例 9 N−(2−ヒドロキシ−1−フエニルエチル)−
3,4−シス−メチレン−5−ヒドロキシ−α
−ピロリドン: フエニルグリシノールシクロプロパン−1,2
−シス−ジカルボン酸イミド0.69gを実施例6と
同様に8時間反応させN−(2−ヒロドキシ−1
−フエニルエチル)−3,4−シス−メチレン−
5−ヒドロキシ−α−ピロリドン0.59gを得た。
〔α〕20 D−33.1°(C10.0、MeOH);NMR7.2δ(5H、
s)、3.6−5.9δ(6H、m)、1.7−2.2δ(2H、m)、
0.2−1.2δ(2H、m);1R3350、1660、1450、
1420、1230、1050、750、700cm-1 実施例 10 N−(2−ヒドロキシ−1−フエニルエチル)−
3,4−シス−ジメチル−メチレン−5−ヒド
ロキシ−α−ピロリドン: フエニルグリシノール3,3−ジメチルシクロ
プロパン−1,2−シス−ジカルボン酸イミド
0.78gを実施例6と同様に−48℃で8時間反応さ
せN−(2−ヒドロキシ−1−フエニルエチル)−
3,4−シス−ジメチルメチレン−5−ヒドロキ
シ−α−ピロリドン0.69gを得た。〔α〕20 D−73.4°
(C10.0、MeOH);NMR7.2δ(5H、s)、3.5−
6.0δ(6H、m)、1.5−1.9δ(2H、m)、0.5−1.0δ
(6H、m);1R3300、2930、1660、1420、1230、
1050、750、700cm-1 実施例 11 実施例10におけり還元剤に水素化ジエトキシア
ルミニウムリチウムを用いて−27℃で3時間反応
を行ない〔α〕20 D−44.2°(C10.0、MeOH)の同様
の生成物を0.68g得た。
実施例 12 実施例10における還元剤に水素化ジ−1−ブト
キシアルミニウムリチウムを用いて−27℃で3時
間反応を行ない〔α〕20 D−43.1°(C10.0、MeOH)
の同様の生成物を0.66g得た。
実施例 13 実施例10における還元剤に水素化エチレン−
1,2−ジオキシアルミニウムリチウムを用いて
−27℃で7時間反応を行ない〔α〕20 D−23.9°
(C10.0、MeOH)の同様の生成物を0.42g得た。
実施例 14 実施例10における還元剤に水素化N,N′−ジ
メチルエチレン−1,2−ジアミドアルミニウム
リチウムを用いて20℃で12時間反応を行ない
〔α〕20 D−28.7°(C10.0、MeOH)の同様の生成物を
0.45g得た。
実施例 15 実施例10における還元剤に水素化N−メチルア
ミドエチレンオキシアルミニウムリチウムを用い
て0℃で10時間反応を行ない〔α〕20 D−25.8°
(C10.0、MeOH)の同様の生成物を0.44g得た。
実施例 16 フエニルグリシノール シス−2−ヒドロキシ
メチルシクロヘキサン−カルボン酸アミド: 実施例6で得たN−(2−ヒドロキシ−1−フ
エニルエチル)−3,4−シス−テトラメチレン
−α−ピロリドン0.8gを60%エタノール10mlに
溶かし水素化ホウ素ナトリウム0.34gを加え、50
℃で4時間撹拌する。5%塩酸10mlを少しずつ加
えた後、酢酸エチル10mlで2回抽出する。
有機層を減圧濃縮し、残渣をシリカゲルカラム
クロマトグラフイー(CHCl3:MeOH=30:1)
で精製してフエニルグリシノール シス−2−ヒ
ドロキシメチルシクロヘキサン−カルボン酸アミ
ド0.78gを得た。融点143−145℃;〔α〕20 D−42.9°
(C10.0、MeOH);NMR7.95δ(1H、d、J=8
Hz)、7.27δ(5H、s)、4.2−4.9δ(3H、m)、3.2

3.7δ(4H、m)、1.0−2.0δ(10H、m);1R3400、
3340、2930、1640、1530、1050、700cm-1 実施例 17 フエニルグリシノール シス−2−ヒドロキシ
メチルシクロペンタン−カルボン酸アミド: 実施例7で得たN−(2−ヒドロキシ−1−フ
エニルエチル)−3,4−シス−トリメチレン−
5−ヒドロキシ−α−ピロリドン0.78gと実施例
16と同様に処理してフエニルグリシノール シス
−2−ヒドロキシメチルシクロペンタンカルボン
酸アミド0.76gを得た。融点97−100℃;〔α〕20 D
−85.8°(C10.0、MeOH);NMR7.98δ(1H、d、
J=8Hz)、7.18δ(5H、s)、2.5−5.0δ(8H、
m)、1.0−2.0δ(7H、m);1R3350、3300、2930、
1640、1530、1440、1240、1040、750、700cm-1 実施例 18 フエニルグリシノール シス−2−ヒドロキシ
メチルシクロブタンカルボン酸アミド: 実施例8で得たN−(2−ヒドロキシ−1−フ
エニルエチル)−3,4−シス−エチレン−5−
ヒドロキシ−α−ピロリドン0.74gを実施例16と
同様に処理し、フエニルグリシノールシス−2−
ヒドロキシ−メチルシクロブタンカルボン酸アミ
ド0.73gを得た。
融点78−81℃;〔α〕20 D−84.7°(C10.0、MeOH);
NMR8.00δ(1H、d、J=8Hz)、7.23δ(5H、
s)、4.83(1H、m)、2.8−40δ(4H、m)、1.5−
2.3δ(6H、m);1R3400、3300、2940、1640、
1540、1450、1250、1030、760、700cm-1 実施例 19 フエニルグリシノール シス−2−ヒドロキシ
メチルシクロプロパンカルボン酸アミド: 実施例9で得たN−(2−ヒドロキシ−1−フ
エニルエチル)−3,4−シス−メチレン−5−
ヒドロキシ−α−ピロリドン0.70gを実施例16と
同様に処理しフエニルグリシノール シス−2−
ヒドロキシメチルシクロプロパンカルボン酸アミ
ド0.64gを得る。融点100−103℃;〔α〕20 D−121°
(C10.0、MeOH); NMR8.27δ(1H、d、J=8Hz)、7.20δ(5H、
s)、4.5−5.1δ(2H、m)、4.1−4.5δ(1H、m)、
2.8−4.0δ(4H、m)、0.5−1.9δ(4H、m);
1R3400、3300、1640、1540、1450、1240、1050、
760、690cm-1 実施例 20 フエニルグリシノール シス−2−ヒドロキシ
メチル−3,3−ジメチル−シクロプロパンカ
ルボン酸アミド: 実施例10で得たN−(2−ヒドロキシ−1−フ
エニルエチル)−3,4−シス−ジメチルメチレ
ン−5−ヒドロキシ−α−ピロリドン0.78gを実
施例16と同様に処理しフエニルグリシノールシス
−2−ヒドロキシメチル−3,3−ジメチル−シ
クロプロパンカルボン酸アミド0.74gを得た。
融点155−157℃;NMR8.15δ(1H、d、J=8
Hz)、7.20δ(5H、s)、4.5−5.1δ(2H、m)、3.2

4.1δ(5H、m)、0.9−1.8δ(8H、m);1R3500、
3270、1630、1560、1270、1170、1030、760、700
cm-1 参考例 1 シス−6,6−ジメチル−3−オキサビシクロ
〔3.1.0〕ヘキサン−2−オン: 実施例20で得たフエニルグリシノール シス−
2−ヒドロキシ−メチル 3,3−ジメチルシク
ロプロパンカルボン酸アミド0.80gを2規定硫酸
5mlに懸濁させ、80℃で2時間撹拌する。
室温にもどし、塩化メチレン10mlで3回抽出
し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧蒸留して
(−)−シス−6,6−ジメチル−3−オキサビシ
クロ〔3.1.0〕ヘキサン−2−オン0.20gを得た。
沸点100℃/5mmHg;〔α〕25 D−72.8°(C1.40、
CHCl3)、光学純度81%;NMR4.0−4.4δ(2H、
m)、1.8−2.2δ(2H、m)、1.15δ(6H、s);
1R2970、2920、1760、1360、1180、1050、900、
860cm-1

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一般式(1) (式中、Rは低級アルキル基で置換されているこ
    ともある炭素数1〜4までの対称なアルキレン基
    を表わし、R1とR2は一緒にカルボニル基または
    ヒドロキシメチレン基を形成するか、またはR1
    が水素原子の場合にR2がヒドロキシメチル基を
    表わす。)で示される光学活性N−置換フエニル
    グリシノール誘導体。 2 一般式(2) (式中、Rは低級アルキル基で置換されているこ
    ともある炭素数1から4までの対称なアルキレン
    基を表わす。)で示されるイミドアルコールを2
    個の活性ハイドライドを持つ還元試薬を用いて還
    元し、一般式(3) (式中、Rは前述の定義のものを表わす。)で示
    されるアミドジオールとし、次いで、還元的に開
    環し、一般式(4) (式中、Rは前述の定義のものを表わす。)で示
    される光学活性N−置換フエニルグリシノール誘
    導体の製法。 3 2個の活性ハイドライドを持つ還元試薬が一
    般式(5) MAlH2L2 (5) (式中、Mはアルカリ金属を表わし、Lはアルキ
    ル、アルコキシまたはアルコキシ−アルコキシ基
    である配位子あるいは2個のLが一緒にアルキレ
    ンジオキシ、アルキレンジアミドもしくはアルキ
    レンアミドオキシ基である二座配位子を形成す
    る。)で示されるものである特許請求の範囲第2
    項記載の方法。
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