JPH04258623A - 軟質ウレタンフォームの製造方法 - Google Patents

軟質ウレタンフォームの製造方法

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JPH04258623A
JPH04258623A JP9120091A JP2009191A JPH04258623A JP H04258623 A JPH04258623 A JP H04258623A JP 9120091 A JP9120091 A JP 9120091A JP 2009191 A JP2009191 A JP 2009191A JP H04258623 A JPH04258623 A JP H04258623A
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polyol
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polyol compound
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Application number
JP9120091A
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English (en)
Inventor
Takayoshi Ishino
石野 卓由
Shigeru Totsune
戸恒 茂
Takahiro Ashizawa
孝宏 芦澤
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Achilles Corp
Original Assignee
Achilles Corp
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Publication date
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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、軟質ポリウレタンフォ
ームの製造方法に関するものである。更に詳しく述べる
ならば、本発明は耐水性、および熱融着性にすぐれ、熱
融着法により各種繊維材料に積層合体して衣料用、およ
び産業資材料を製造するのに好適な軟質ポリウレタンフ
ォームの製造方法に関するものである。 【0002】 【従来の技術】熱融着用軟質ポリウレタンフォームを製
造するために用いられるポリオール類としては、ポリエ
ステルポリオール類、ポリエーテルポリオール類および
分子鎖内にウレタン結合を有するウレタン変性ポリオー
ル類などが知られている。 【0003】一般に従来のポリエステルポリオールを用
いて製造された軟質ポリウレタンフォームは、ポリエー
テルポリオールを用いて製造された軟質ポリウレタンフ
ォームに比して、引張強度などの機械的強度、日光曝露
に対する耐光性、および熱融着性などにおいてすぐれて
いるが、しかし、クッション性、および耐水性において
劣るという欠点を有している。 【0004】ポリエーテルポリオールを用いて熱融着用
軟質ポリウレタンフォームを製造する方法は、例えば特
公昭49−13880号公報に開示されている。この方
法によれば、ポリウレタン製造用ポリオール成分として
、ポリオキシアルキレンポリオールと、有機イソシアネ
ート化合物とを反応させて得られ、ポリオキシアルキレ
ンポリオールの分子末端の水酸基を有機イソシアネート
化合物のイソシアネート基により変性したイソシアネー
ト変性ポリエーテルポリオールが、リン化合物と併用さ
れており、それによって各種性能の改良された軟質ポリ
ウレタンフォームが得られるとされている。 【0005】上記の方法によって得られる軟質ポリウレ
タンフォームはたしかにすぐれた反発弾性などのフォー
ム特性を有しているが、しかしその熱融着性は未だ不満
足なものであった。 【0006】また、特開昭60−133020号公報に
はポリエーテルポリオール化合物と、低分子量ジオール
化合物とをポリイソシアネート化合物に反応させて分子
末端に水酸基を有するウレタンプレポリマー化合物を製
造し、これを特定リン化合物とともに併用することによ
って軟質ポリウレタンフォームを製造する方法が開示さ
れている。 【0007】しかし、このような末端水酸基を有するウ
レタンプレポリマー化合物を使用して得られた軟質ポリ
ウレタンフォームを熱融着すると、その剥離強度は不満
足なものであった。また、この剥離強度を向上させるた
めには、上記ウレタンプレポリマーの配合比率を大きく
しなければならず、このようにすると、反応混合物全体
の粘度が上昇し、操作が困難になるという問題点を生じ
、更に、発泡反応の後、得られたポリウレタンフォーム
が収縮し、その通気性が低下するなどの欠点を生ずる。 【0008】更に特公昭53−40222号公報には、
従来のポリウレタン生成反応混合物に低分子量ポリオー
ルを添加し、それによって得られる軟質ポリウレタンフ
ォームの熱融着性を向上させようとの試みが開示されて
いるが、その効果は未だ不満足なものであった。 【0009】更に、米国特許第 3497416号明細
書には、ポリイソシアネート化合物と、それに対し過剰
量のジプロピレングリコールを用いてウレタン変性物を
製造する方法が開示されており、米国特許第 4880
844号明細書には、ポリアルキレングリコールに有機
リン化合物を併用してポリウレタンフォームを製造する
方法が開示されており、米国特許第 4706039号
明細書には、ポリオール成分の一部分としてネオペンチ
ルグリコールエステルを用いるポリウレタンフォームの
製造方法が開示されている。 【0010】しかしながら、これらの方法で得られたポ
リウレタンフォームの熱融着性は未だ不満足なものであ
った。 【0011】一般にポリウレタンフォームの熱融着操作
において、このポリウレタンフォームが、熱融着操作の
初期段階において、被接着基体に対して、高い接着力を
示すこと、および、熱融着操作の終了後、得られた積層
体中の基体と、ポリウレタンフォーム層とが、すぐれた
剥離強度を示すことの両特性が十分に満されることが必
要である。 【0012】しかしながら従来の軟質ポリウレタンフォ
ーム製造方法においては、前記初期接着性、および最終
剥離強度の両方を十分に満足する軟質ポリウレタンフォ
ームは得られていなかった。 【0013】 【発明が解決しようとする課題】本発明は従来の軟質ポ
リウレタンフォーム製造方法の上記欠点を解消し、クッ
ション性および耐水性においてすぐれているばかりでな
く、熱融着に当り、初期接着性にすぐれ、しかも十分な
接着(剥離)強度を示し、更に発泡ポリウレタン生成反
応系の粘度を過度に上昇させることのない、軟質ポリウ
レタンフォームの製造方法を提供しようとするものであ
る。 【0014】 【課題を解決するための手段】本発明は、軟質ポリウレ
タンフォームの製造に際し、そのポリオール成分として
特定の水酸基価を有するポリエーテルポリオール化合物
とともに、特定の芳香族ポリオール化合物とポリエーテ
ルポリオール化合物との混合物と、ポリイソシアネート
化合物との反応生成物からなる変性ポリオール化合物を
使用し、かつ架橋剤として低分子量ポリオール化合物を
用い、必要によりリン化合物からなる難燃化剤を用いる
ことによって上記課題の解決に成功したものである。 【0015】すなわち、本発明に係る軟質ポリウレタン
フォームの製造方法は、少なくとも1種のポリオール化
合物からなるポリオール成分と、少なくとも1種のポリ
イソシアネート化合物からなるポリイソシアネート成分
とを、架橋剤、発泡剤、および触媒の存在下において、
発泡ポリウレタン生成反応させる方法であって、前記ポ
リオール成分が下記要素(1)および(2):(1)約
25〜100 の水酸基価を有する少なくとも1種のポ
リエーテルポリオール化合物からなる、40〜90重量
部のポリエーテルポリオール要素、および(2)下記反
応成分(A)および(B):(A) 100以上の水酸
基価と2個の官能基を有する少なくとも1種の芳香族ポ
リオール化合物(i)、およびこの芳香族ポリオール化
合物の1モル部に対し、0.4〜0.7モル部の、約2
5〜100 の水酸基価を有する少なくとも1種のポリ
エーテルポリオール化合物(ii)の混合物と、 (B)前記芳香族ポリオール化合物(i)、およびポリ
エーテルポリオール化合物(ii)の混合物(A)の合
計当量に対し、0.3〜1.0倍当量の、少なくとも1
種のポリイソシアネート化合物と、の反応生成物であっ
て、分子末端に水酸基を有する少なくとも1種の変性ポ
リエーテルポリオール化合物からなる、60〜10重量
部の変性ポリオール要素、を含むものであり、前記架橋
剤が、約 200以上の水酸基価と、2〜3個の官能基
とを有する、少なくとも1種の低分子量ポリオール化合
物を含み、かつ0.5〜5重量%の添加量で、前記反応
系に添加される、ことを特徴とするものである。 【0016】上記本発明方法において、ハロゲン化リン
酸化合物、およびリン含有芳香族化合物から選ばれた少
なくとも1種のリン化合物からなる0.5〜30重量部
の難燃化剤が、前記反応系に添加されてもよい。 【0017】 【作用】本発明方法においては少なくとも1種のポリオ
ール化合物からなるポリオール成分と、少なくとも1種
のポリイソシアネート化合物からなるポリイソシアネー
ト成分とが、架橋剤、発泡剤、および触媒などとともに
混合されて反応系を構成しこの反応系が発泡ポリウレタ
ン生成反応に供される。 【0018】本発明方法に用いられるポリオール成分は
ポリエーテルポリオール要素(1)と、変性ポリオール
要素(2)とを含むものである。 【0019】ポリエーテルポリオール要素(1)は約2
5〜100 、好ましくは約40〜80、の水酸基価を
有する少なくとも1種のポリエーテルポリオール化合物
からなるものである。このようなポリエーテルポリオー
ル化合物は、従来軟質ポリウレタンフォーム製造用原料
として使用されているものから選択することができ、1
分子当り2〜4価の水酸基を有するものであることが好
ましい。 【0020】このような多官能性ポリエーテルポリオー
ル化合物の製造に用いられる出発化合物としては多価ア
ルコール、多価フェノール、アルカノールアミンおよび
ポリアミンなどがあり、これらを単一種で、又は2種以
上混合して用いてもよい。 【0021】このような多官能性ポリエーテルポリオー
ル化合物製造用出発化合物を例示すれば下記の通りであ
る。 【0022】(1)多価アルコール類 エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレ
ングリコール、ジプロピレングリコール、1,4−ブタ
ンジオール、グリセリン、トリメチロールプロパン、ペ
ンタエリスリトール、ジグリセリン、デキストロース、
ソルビトール、およびシュークロス。 【0023】(2)多価フェノール類 ビスフェノールA、ビスフェノールS、およびフェノー
ル化合物−ホルムアルデヒド初期縮合物類、【0024
】(3)アルカノールアミン類モノエタノールアミン、
ジエタノールアミン、トリシタノールアミン、およびジ
イソプロパノールアミン【0025】(4)ポリアミン
類 エチレンジアミン、プロピレンジアミン、ジエチレント
リアミン、ジアミノトリエン、およびジアミノジフェニ
ルメタン 【0026】(5)アルキレンオキシド類エチレンオキ
シド、プロピレンオキシド、およびブチレンオキシドな
どのように2〜4個の炭素原子を有するもの 【0027】上記出発化合物とともに、スチレンオキシ
ド、エピクロルヒドリン、又はモノエポキシド化合物を
併用してもよい。 【0028】上記アルキレンオキシドとしては、プロピ
レンオキシドを単独で用いるか、プロピンオキシドとエ
チレンオキシドとを組み合わせて用いることが好ましい
。これら2種のアルキレンオキシドの混合物を使用する
場合、それぞれの含量を一挙に混合して反応に供しても
よく、或はこれらを別々に反応に供してもよい。 【0029】本発明のポリオール成分に用いられる変性
ポリオール要素(2)は、下記反応成分(A)および(
B): (A) 100以上、好ましくは約 130〜1000
の水酸基価と2個の官能基を有する少なくとも1種の芳
香族ポリオール化合物分(i)、および、この芳香族化
合物の1モル部に対し、0.4〜0.7モル部、好まし
くは0.4〜0.6モル部の、約25〜100 、好ま
しくは40〜80、の水酸基価を有する少なくとも1種
のポリエーテルポリオール化合物(ii)の混合物と、
(B)前記芳香族ポリオール化合物(i)とポリエーテ
ルポリオール化合物(ii)との混合物(A)の合計当
量に対し、0.3〜1.0倍当量、好ましくは0.3〜
0.9倍当量、の少なくとも1種のポリイソシアネート
化合物と、を反応させて得られた反応生成物であって、
分子末端に水酸基を有する少なくとも1種の変性ポリエ
ーテルポリオール化合物からなるものである。 【0030】変性ポリオール要素(2)の製造に用いら
れるポリエーテルポリオール化合物(ii)は、ポリエ
ーテルポリオール要素(2)に用いられるポリエーテル
ポリオール化合物から選ぶことができる。 【0031】変性ポリオール要素(2)の製造に用いら
れる芳香族ポリオール化合物(i)は前述のように 1
00以上、好ましくは 130〜1000の水酸基価と
2個の官能基を有するものである。 【0032】このような芳香族ポリオール化合物(i)
としては、例えばビスフェノールA1モル部に、約2〜
7モル部の少なくとも1種のアルキレンオキシド、例え
ばプロピレンオキシド、およびエチレンオキシドなどを
付加して得られるものを用いてもよい。 【0033】変性ポリオール要素(2)の製造に用いら
れるポリイソシアネート化合物(B)は、軟質ポリウレ
タンフォームの製造に一般に用いられているものから選
択すればよい。このようなポリイソシアネート化合物と
しては、例えばトリレンジイソシアネート、ジフェニル
ジイソシアネート、ポリメチレンジイソシアネート、ジ
フェニルメタンジイソシアネート、ポリメチレンポリフ
ェニルイソシアネート、ナフタレンジイソシアネート、
キシレンジイソシアネート、トリジンジイソシアネート
、およびトリフェニルメタントリイソシアネートなどを
用いることができる。 【0034】変性ポリオール要素(2)の製造において
、ポリオール化合物混合物(A)の合計当量に対し、0
.3〜1.0倍当量、好ましくは0.3〜0.9倍当量
のイソシアネート化合物(B)が反応せしめられる。こ
のとき、イソシアネート化合物の量が0.3倍当量未満
のときは、得られる軟質ポリウレタンフォームの熱融着
性および剥離強度が低下するという不都合があり、また
、それが1.0倍当量より多量に用いられると、得られ
る反応混合物の粘度が過度に高くなり、作業性が低下す
るという不都合を生ずる。          【00
35】ポリオール化合物混合物(A)とジイソシアネー
ト化合物(B)との反応は加熱下に行われてもよく、或
は有機スズ化合物、および第3級アミン化合物から選ば
れた少なくとも1種からなる触媒の存在下に行われても
よい。 【0036】好ましくは、ポリオール化合物混合物(A
)とイソシアネート化合物(B)との反応は、窒素、又
はアルゴン、などの不活性ガス雰囲気中において、80
〜 120℃の温度において行われる。 【0037】本発明に用いられる変性ポリオール要素(
2)の粘度には格別の限定はないが、軟質ポリウレタン
フォームの製造に使用可能な限り比較的高粘度を有して
いてもよい。一般に、変性ポリオール要素(2)の粘度
は約4万ポイズ以下であることが好ましい。 【0038】本発明方法に用いられるポリオール成分に
おいてポリエーテルポリオール要素(1)と、変性ポリ
オール要素(2)との配合比は40〜90重量部:60
〜10重量部、好ましくは40〜80重量部:60〜2
0重量部である。 【0039】ポリエーテルポリオール要素(1)の配合
量が40重量部未満、又は、変性ポリオール要素(2)
の配合量が60重量部をこえると、得られる反応混合物
の粘度が過度に高くなり、攪拌不良を生じたり、或は生
成したポリウレタンフォームの圧縮残留歪が大きくなる
などの不都合があり、またポリエーテルポリオール要素
(1)の配合量が90重量部をこえ、又は変性ポリオー
ル要素(2)の配合量が10重量部未満のときは、得ら
れる軟質ポリウレタンフォームは、熱融着性が低下し、
それから得られる複合体の剥離強度が不良になるなどの
不都合を生ずる。 【0040】本発明方法に用いられる架橋剤は約 20
0以上、好ましくは 240〜1800の水酸基価と、
2〜3個の官能基とを有する少なくとも1種の低分子量
ポリオール化合物からなるものであって0.5〜5重量
部、好ましくは1〜4重量部の添加量で反応系に添加さ
れる。 【0041】このような低分子量ポリオール化合物は、
約 700以下の分子量を有することが好ましく、例え
ばエチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピ
レングリコール、ジプロピレングリコール、1,4−ブ
タンジオール、グリセリン、トリメチロールプロパン、
ビスフェノールA、および上記のポリオール化合物と、
少なくとも1種のアルキレンオキシド、例えばプロピレ
ンオキシド、又はエチレンオキシドとの付加化合物など
から選ぶことができる。 【0042】本発明方法において架橋剤として用いられ
る低分子量ポリオール化合物は、得られる軟質ポリウレ
タンフォームのポリマー骨格の規則性を低下させ、その
熱融着性を向上させるために有効なものである。 【0043】架橋剤の添加量が0.5重量部未満のとき
は、得られる軟質ポリウレタンフォームにおいて、熱融
着性および剥離強度が低下するなどの不都合があり、ま
た、それが5重量部をこえて大量に使用されると、得ら
れるポリウレタンフォーム中の独立気泡の量が過大にな
り、収縮しやすく、発泡安定性が低くなるという不都合
を生ずる。 【0044】本発明方法において、ポリオール成分に反
応させるべきポリイソシアネート成分は少なくとも1種
のポリイソシアネート化合物からなるものであって、こ
のようなポリイソシアネート化合物は前記変性ポリオー
ル要素(2)の製造に用いられるポリイソシアネート化
合物(B)に用いられるものから選ぶことができる。 【0045】本発明方法において、ハロゲン化リン酸エ
ステル化合物、およびリン含有芳香族化合物から選ばれ
た少なくとも1種からなる難燃化剤を0.5〜30重量
部の添加量で反応系に添加することが好ましい。 【0046】このような難燃化剤に用いられるリン化合
物としては、下記の化合物を例示することができる。ト
リクレジルホスフェート、トリオクチルホスフェート、
クレジルジフェニルホスフェート、2−エチルヘキシル
ジフェニルホスフェート、キシレニルジフェニルホスフ
ェート、トリキシレニルホスフェート、トリスクロロエ
チルホスフェート、トリス(ジクロロプロピル)ホスフ
ェート、ビス(2,3−ジブロモプロピル)ジクロロプ
ロピルホスフェート、トリス(2,3−ジブロモプロピ
ル)ホスフェート、トリスクロロエチルホスフェートの
2量体、トリス(クロロプロピル)ホスフェート、トリ
ス(クロロエチル)ホスフェートの縮合物、トリ(1−
ブロモ−3−クロロイソプロピル)ホスフェート、およ
び下記化学式の化合物: 【化1】 【0047】本発明方法に用いられるリン化合物からな
る難燃化剤は、得られるポリウレタンフォームの難燃性
を向上させるだけでなく、その初期接着性を向上させる
にも著しく有効なものである。 【0048】本発明方法において、リン化合物からなる
難燃化剤の添加量が0.5重量部未満であるときは、接
着性の改良効果が不十分になり、得られる複合製品の剥
離強度が低下するという不都合を生ずることがあり、ま
た、それが30重量部以上の大量で用いられると、反応
混合物の発泡安定性が低下し、また経済的にも不利にな
る。 【0049】本発明方法において、発泡剤が反応系に添
加される。このような発泡剤は、水および低沸点ハロゲ
ン化炭化水素類、例えばトリクロロフルオロメタン、ジ
クロロフルオロメタン、および塩化メチレン、などから
選ばれた少なくとも1種からなるものであってもよい。 発泡剤は一般にポリイソシアネート成分およびポリオー
ル成分の合計重量に対し10%以下の添加量で用いられ
る。 【0050】本発明方法において反応系に含まれる触媒
としては、例えば、有機スズ化合物(例えばジブチルラ
ラリン酸第二錫、およびオクチル酸第一錫など)および
、第3級アミン類(例えばトリエチレンジアミン、ビス
ジメチルアミノエチルエーテル、ペンタメチルジエチレ
ントリアミン、およびN−アルキルモルホリン類、例え
ば、n−メチルモルホリン、およびn−エチルモルホリ
ンなど)から選ばれた少なくとも1種を含むものが用い
られる。触媒は一般にポリイソシアネート成分およびポ
リオール成分の合計重量に対し0.05〜2%の添加量
で用いられる。 【0051】本発明方法において反応系は、整泡剤を含
んでいることが好ましい。整泡剤としては、例えば、ポ
リアルキルシロキサン、ポリアルキルシロキサン−ポリ
オキシアルキルブロックコポリマーなどの少なくとも1
種のシロキサン化合物を用いることができる。整泡剤は
、一般にポリイソシアネート成分とポリオール成分との
合計重量に対し0.3〜2%の添加量で用いられる。 【0052】 【実施例】本発明を下記実施例により更に説明する。 【0053】実施例1 ポリエーテルポリオール要素(1)として、グリセリン
にプロピレンオキサイドを付加反応させて得られたポリ
エーテルポリオールを用いた。このポリエーテルポリオ
ールの水酸基価は56でありその官能基数は3であった
。 変性ポリオール成分(2)を下記のようにして調製した
。芳香族ポリオール化合物(i)として1モルのビスフ
ェノールAに、約3モルのプロピレンオキシドを付加反
応させて得られ、 280の水酸基価と、2官能基を有
する化合物を用いた。ポリエーテルポリオール化合物(
ii)として、前記ポリエーテルポリオール要素(1)
用に用いられた化合物と同じものを用いた。200重量
部の前記芳香族ポリオール化合物(i)と、 800重
量部の前記ポリエーテルポリオール化合物(ii)とか
ら1000重量部の混合物(A)を調製し、この混合物
(A)を約50℃に加温した。この混合物(A)に、8
7重量部のトリレンジイソシアネートを加え、この反応
混合物を攪拌しながら徐々に約90℃迄加熱し、その赤
外吸収スペクトルにおいてイソシアネート基が検出され
なくなる迄反応させた。このときの混合物(A)の合計
当量と、イソシアネートの当量との比は1:0.56で
あった。変性ポリオール要素(2)が得られた。低分子
量ポリオールとしてジエチレングリコール(水酸基価:
1058、官能基数:2、分子量: 106)を用いた
。 【0054】ポリエーテルポリオール要素(1)50重
量部、および変性ポリオール要素49重量部からなるポ
リオール成分と、低分子量ポリオール1重量部からなる
架橋剤と、48重量部のトリレンジイソシアネートから
なるポリイソシアネート成分と、3.3重量部の水から
なる発泡剤と、1.5重量部のシロキサン系整泡剤(商
標:SZ−111、日本ユニカー社製)と、0.1重量
部のトリエチレンジアミンと0.15重量部のオクテン
酸第一錫とからなる触媒とを混合して反応系を構成した
。上記反応系を25℃において反応させて、軟質ポリウ
レタンフォームを製造した。この軟質ポリウレタンフォ
ームの密度、硬さ、反撥弾性、圧縮残留歪、引張強度、
および伸度を測定した。 更に、上記軟質ポリウレタンフォームをアクリロニトリ
ル繊維/ポリアミド繊維混紡布からなる基体上にガス流
量22リットル/分の条件下で溶融し、圧着した。この
ときの初期接着強度を下記方法、すなわち、幅25mm
に切り出したシートをテンシロン測定機に供し、フォー
ム層と基体層とを剥離することにより測定した。また、
得られた積層体について、48時間後における基体とポ
リウレタンフォーム層との剥離強度を測定した。上記測
定結果を表1に示す。 【0055】実施例2 実施例1と同じ操作を行った。但し、ジエチレングリコ
ールからなる架橋剤の代りに、プロピレングリコールに
エチレンオキサイドと、プロピンオキサイドとのモル比
10/90の混合物を付加反応させて得られ、分子量:
 224、水酸基価: 500、および官能基数:2の
ポリオール化合物からなる架橋剤を用いた。テスト結果
を表1に示す。 【0056】実施例3 下記事項を除き実施例1と同じ操作を行った。 (1)20重量部のトリスジクロロプロピルホスフェー
トを反応系に追加した。 (2)発泡剤(水)の添加量を3.6重量部とした。 (3)触媒中のオクテン酸第一錫の含有量を0.20重
量部とした。測定結果を表1に示す。 【0057】実施例4 下記事項を除き実施例1と同じ操作を行った。 (1)反応系の組成を表1に示されているようにした。 (2)但し、架橋剤として1モル部のグリセリンに約4
モル部のプロピレンオキシドを付加反応させて得られた
ものであって、分子量: 330、水酸基価: 510
、官能基数:3のポリオール化合物を用いた。 【0058】実施例5 下記事項を除き実施例1と同じ操作を行った。 (1)反応系の組成を表1に記載のようにした。 (2)但し、架橋剤として1モル部のグリセリンに約1
0モル部のプロピレンオキシドを付加反応させて得られ
たものであって、分子量: 670、水酸基価: 25
0、官能基数:3のポリオール化合物を用いた。測定結
果を表1に示す。 【0059】実施例5〜7および比較例1〜3実施例5
〜7および比較例1〜3の各々において、実施例1と同
じ操作を行った。但し、反応系の組成は、表1に記載の
通りであった。測定結果を表1に示す。 【表1】 【0060】表1において架橋剤(イ),(ロ),(ハ
) および(ニ)の内容は下記の通り。 架橋剤(イ)…ジエチレングリコール(分子量: 10
6、水酸基価:1058、官能基数:2) 架橋剤(ロ)…プロピレングリコール/EP/PO(1
0:90)付加体(分子量: 224、水酸基価: 5
00、官能基数:2) 架橋剤(ハ)…グリセリン/PO付加体(分子量: 3
30、水酸基価: 510、官能基数:3) 架橋剤(ニ)…グリセリン/PO付加体(分子量: 6
70、水酸基価: 250、官能基数:3) 【0061】表1の測定結果において、密度、硬さ、反
撥弾性および圧縮残留歪はJIS K 6401により
測定された、引張強度および伸度はJIS K 640
2により測定された、剥離強度はJIS L 1084
により測定された。 【0062】 【発明の効果】本発明方法によって、クッション性およ
び耐水性にすぐれかつ熱融着性、特に、初期接着性にす
ぐれた軟質ポリウレタンフォームを得ることができる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  少なくとも1種のポリオール化合物か
    らなるポリオール成分と、少なくとも1種のポリイソシ
    アネート化合物からなるポリイソシアネート成分とを、
    架橋剤、発泡剤、および触媒の存在下において、発泡ポ
    リウレタン生成反応させる方法であって、前記ポリオー
    ル成分が、下記要素(1)および(2):(1)約25
    〜100 の水酸基価を有する少なくとも1種のポリエ
    ーテルポリオール化合物からなる、40〜90重量部の
    ポリエーテルポリオール要素、および(2)下記反応成
    分(A)および(B):(A) 100以上の水酸基価
    と2個の官能基を有する少なくとも1種の芳香族ポリオ
    ール化合物(i)、およびこの芳香族ポリオール化合物
    の1モル部に対し、0.4〜0.7モル部の、約25〜
    100 の水酸基価を有する少なくとも1種のポリエー
    テルポリオール化合物(ii)の混合物と、 (B)前記芳香族ポリオール化合物(i)、およびポリ
    エーテルポリオール化合物(ii)の混合物(A)の合
    計当量に対し0.3〜1.0倍当量の、少なくとも1種
    のポリイソシアネート化合物との反応生成物であって、
    分子末端に水酸基を有する少なくとも1種の変性ポリエ
    ーテルポリオール化合物からなる、60〜10重量部の
    変性ポリオール要素、を含むものであり、前記架橋剤が
    、約 200以上の水酸基価と、2〜3個の官能基とを
    有する、少なくとも1種の低分子量ポリオール化合物を
    含み、かつ0.5〜5重量部の添加量で前記反応系に添
    加される、ことを特徴とする軟質ポリウレタンフォーム
    の製造方法。
  2. 【請求項2】  ハロゲン化リン酸エステル化合物およ
    びリン含有芳香族化合物から選ばれた少なくとも1種の
    リン化合物からなる0.5〜30重量部の難燃化剤を前
    記反応系に添加する、請求項1に記載の方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009029993A (ja) * 2007-07-30 2009-02-12 Inoac Corp 軟質ポリウレタン発泡体及びその複合材料
JP2009051996A (ja) * 2007-08-29 2009-03-12 Inoac Corp 軟質ポリウレタン発泡体
JP2011202120A (ja) * 2010-03-26 2011-10-13 Achilles Corp フレームラミネート用軟質ポリウレタンフォーム

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JP2009051996A (ja) * 2007-08-29 2009-03-12 Inoac Corp 軟質ポリウレタン発泡体
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