JPH04258565A - ホイールローダの変速制御装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、自動変速および手動変
速が選択可能なホイールローダの変速制御装置に関する
。

【０００２】

【従来の技術】変速レバー等の変速操作部材の操作に応
じて変速を行う手動変速を採用するホイールローダでは
、掘削作業を行う際に例えば２速で掘削対象物まで走行
し、掘削対象物に達する直前で２速から１速へ切換え、
車両の走行力を増加させて作業用フロントを掘削対象物
に突込むようにしている。

【０００３】ところで、本来の変速レバーとは別にシフ
トダウンスイッチを作業用レバーに設け、このシフトダ
ウンスイッチが操作されると強制的に下段速へ変速（シ
フトダウン）するようにした変速制御装置が知られてい
る（例えば、実開昭５９−１０７６６３号公報）。これ
によれば、上述のような作業の際、作業レバーを持った
ままで２速から１速への変速が行えるので、操作性の向
上が図れる。

【０００４】一方、車両の走行速度（以下、車速という
）に応じて自動的に変速を行う自動変速が選択可能とさ
れ、なおかつ上述したようなシフトダウンスイッチを設
けたものも知られている（例えば、特公平１−２９７２
７号公報）。この場合には、シフトダウンスイッチによ
りシフトダウンを行う必要のない一般道路走行時には自
動変速を選択すれば、変速操作を行うことなく適切な変
速段を設定することができる。また、作業時には手動変
速を選択すれば、上述したと同様にシフトダウンスイッ
チを活用することにより操作性の向上が図れる。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、自動変
速による一般道路走行時に誤って上記シフトダウンスイ
ッチを操作してしまった場合には、車両が不所望に減速
され、走行フィ−リングが悪化するという問題がある。

【０００６】本発明の目的は、自動変速選択時に誤って
シフトダウンスイッチが操作されても車両が不所望に減
速されないようにしたホイールローダの変速制御装置を
提供することにある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】一実施例を示す図１に対
応付けて説明すると、本発明は、変速機１と、この変速
機１の変速段を切換える切換手段２とを備え、車速に応
じて自動的に変速を行う自動変速、および変速操作部材
１１の操作に応じて変速を行う手動変速が選択可能なホ
イールローダの変速制御装置に適用される。そして、変
速操作部材１１とは別に設けられ、下段速への変速を指
令するシフトダウンスイッチ１３と、手動変速選択時に
はシフトダウンスイッチ１３の操作に伴って下段速への
切換えを行うべく切換手段２を制御し、自動変速選択時
にはシフトダウンスイッチ１３が操作されても下段速へ
の変速を禁止する制御手段３とを具備し、これにより上
記問題点を解決する。

【０００８】

【作用】制御手段３は、手動変速選択時にシフトダウン
スイッチ１３が操作されると、切換手段２を制御して下
段速への切換えを行い、一方、自動変速選択時にはシフ
トダウンスイッチ１３が操作されても下段速への変速を
禁止する。これにより、自動変速による一般道路走行時
に誤って上記シフトダウンスイッチを操作しても車両が
不所望に減速されることはない。

【０００９】なお、本発明の構成を説明する上記課題を
解決するための手段と作用の項では、本発明を分かり易
くするために実施例の図を用いたが、これにより本発明
が実施例に限定されるものではない。

【００１０】

【実施例】図１および図２により本発明の一実施例を説
明する。図１は本発明に係るホイールローダの変速制御
装置の構成を示す図である。１はトランスミッション（
変速機）であり、本実施例では、前進で１速〜３速およ
び後進で１速〜３速にそれぞれ変速可能とされている。 このトランスミッション１の前後進の切換えおよび各変
速段の切換え（変速）は、ソレノイドバルブ機構２によ
り行われる。ソレノイドバルブ機構２は、例えば上述し
た特公平１−２９７２７号公報に開示されているものと
同様に、油圧源（不図示）からの圧油により４つのソレ
ノイドバルブ２ａ〜２ｄを切換制御してトランスミッシ
ョン２の油圧クラッチを切換えて変速を行うものである
。各ソレノイドバルブ２ａ〜２ｄは、マイクロコンピュ
−タを内蔵するコントローラ３からの信号により切換制
御される。また４は、ギア１ａの回転数（車速に依存す
る）を検出する例えば電磁ピックアップ式の回転数セン
サであり、その検出信号もコントローラ３に入力される
。

【００１１】１１は、運転席のステアリングハンドル１
２の近傍に設けられた前後進・変速段切換スイッチであ
り、この切換スイッチ１１の操作により前進（Ｆ），後
進（Ｒ），中立（Ｎ）のいずれかが指令されるとともに
、１速，２速，３速のいずれかが指令される。また１３
は作業用レバー１４に設けられたシフトダウンスイッチ
であり、このシフトダウンスイッチ１３の操作により１
速へのシフトダウンが指令される。さらに１５はフロン
トコンソール１６に設けられた自動・手動変速選択スイ
ッチであり、このスイッチ１５の操作により自動変速お
よび手動変速のいずれかが指令される。そして、上記ス
イッチ１１，１３，１５による指令信号はコントローラ
３に入力される。

【００１２】次に、図２のフローチャートによりコント
ローラ３による変速制御の手順を説明する。エンジンの
始動に伴って図２のプログラムが起動され、まずステッ
プＳ１で前後進・変速段切換スイッチ１１により前進（
Ｆ），後進（Ｒ），中立（Ｎ）のいずれが指令されてい
るかを判定する。Ｎと判定されるとステップＳ１に留ま
り、Ｆと判定されるとステップＳ２でソレノイドバルブ
機構２のバルブ２ａ〜２ｄを切換操作してトランスミッ
ション１を前進に切換えてステップＳ５に進む。またス
テップＳ１でＲと判定されるとステップＳ３でトランス
ミッション１を後進に切換えるとともに、ステップＳ４
でフラグＦＬを零リセットしてステップＳ５に進む。 ここで、この制御の起動時にはフラグＦＬは零リセット
されているものとする。

【００１３】ステップＳ５では、自動・手動変速切換ス
イッチ１５により自動変速が指令されているか手動変速
が指令されているかを判定する。自動変速と判定される
とステップＳ６において、回転数センサ４の検出出力（
車速）を読み込み、これに応じてソレノイドバルブ機構
２の各ソレノイドバルブ２ａ〜２ｄを切換えてトランス
ミッションの変速（１速，２速，３速）を行う（自動変
速制御）。またステップＳ５で手動変速が指令されてい
ると判定された場合には、ステップＳ７に進んでフラグ
ＦＬの状態を判定する。

【００１４】フラグＦＬが１であれば後述するステップ
Ｓ９に進み、零であればステップＳ８に進む。ステップ
Ｓ８では、前後進・変速段切換スイッチ１１により何速
が指令されているかを判定する。１速が指令されていれ
ばステップＳ９でソレノイドバルブ機構２を制御して１
速に切換え、次いでステップＳ１０に進む。ステップＳ
１０では、その後に前後進・変速段切換スイッチ１１に
より変速段の切換えが指令されたか否かを判定し、否定
されるとステップＳ１にリターンし、肯定されるとステ
ップＳ１１でフラグＦＬを零リセットしてステップＳ１
にリターンする。

【００１５】一方、ステップＳ８で２速が指令されてい
ると判定されると、ステップＳ１２で２速への切換えを
行い、次いでステップＳ１３では、前後進・変速段切換
スイッチ１１により前進，後進のいずれが指令されてい
るかを判定する。後進であればステップＳ１にリターン
し、前進であればステップＳ１４に進む。ステップＳ１
４では、上述したシフトダウンスイッチ１３が操作され
たか否か、すなわちシフトダウンが指令されたか否かを
判定する。否定されるとステップＳ１にリターンし、肯
定されるとステップＳ１５でフラグＦＬを１に設定して
ステップＳ９に進む。

【００１６】さらにステップＳ８で３速が指令されてい
ると判定されるとステップＳ１６に進み、３速に切換え
てステップＳ１にリターンする。

【００１７】以上の手順によれば、手動変速が選択され
、かつ前進２速に切換わっているときにシフトダウンス
イッチ１３が操作されると、１速にシフトダウンされる
。このシフトダウンスイッチ１３は、作業用レバー１４
に設けられているので、上述したと同様、掘削作業時に
作業用レバー１４を持ったままで２速から１速への変速
が行え、操作性の向上が図れる。

【００１８】一方、自動変速選択時には、シフトダウン
スイッチ１３の操作の有無を判定していないので、前進
２速に切換わっているときにシフトダウンスイッチ１３
が操作されても、１速へのシフトダウンは禁止される。 したがって、自動変速により一般道路を走行していると
きに誤ってシフトダウンスイッチ１３を操作しても、シ
フトダウンは行われず、車両が不所望に減速されること
はない。なお、３速に切換わっているときや後進時には
手動変速が選択されていてもシフトダウンスイッチ３に
よるシフトダウンは禁止される。

【００１９】以上の実施例の構成において、ソレノイド
バルブ機構２が切換手段を、前後進・変速段切換スイッ
チ１１が変速操作部材を、コントローラ３が制御手段を
それぞれ構成する。

【００２０】なお以上では、１速〜３速に切換可能な例
を示したが、４速以上に切換可能なもの、あるいは１速
と２速とに切換可能なものでもよい。

【００２１】

【発明の効果】本発明によれば、手動変速選択時にはシ
フトダウンスイッチの操作に伴って下段速への切換えを
行い、自動変速選択時にはシフトダウンスイッチが操作
されても下段速への変速を禁止するようにしたので、自
動変速選択時に誤ってシフトダウンスイッチが操作され
てシフトダウンが行われず車両が不所望に減速されるこ
とがなく、走行フィーリングの向上が図れる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例に係るホイールローダの変速
制御装置を示す図である。

【図２】変速制御の処理手順を示すフローチャートであ
る。

【符号の説明】

１　　トランスミッション ２　　ソレノイドバルブ機構 ２ａ〜２ｄ　　ソレノイドバルブ ３　　コントローラ ４　　回転数センサ １１　　前後進・変速段切換スイッチ １２　　ステアリングハンドル １３　　シフトダウンスイッチ １５　　自動・手動変速切換スイッチ

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　変速機と、この変速機の変速段を切換
   える切換手段とを備え、車速に応じて自動的に変速を行
   う自動変速、および変速操作部材の操作に応じて変速を
   行う手動変速が選択可能なホイールローダの変速制御装
   置において、前記変速操作部材とは別に設けられ、下段
   速への変速を指令するシフトダウンスイッチと、前記手
   動変速選択時には前記シフトダウンスイッチの操作に伴
   って下段速への切換えを行うべく前記切換手段を制御し
   、前記自動変速選択時には前記シフトダウンスイッチが
   操作されても下段速への変速を禁止する制御手段とを具
   備することを特徴とするホイールローダの変速制御装置
   。