JPH04258204A - 育苗設備 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、例えば、播種プラン
トから供給される播種済みの育苗箱を台車に多数段棚入
れした状態のまま出芽及び緑化処理するために用いられ
る育苗設備に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、上述の育苗箱に播種された種籾を
出芽及び緑化処理する方法としては、例えば、播種プラ
ントの搬送経路上に設置した箱積重ね機に育苗箱を連続
供給して、同機側部に走行移動した出芽台車に育苗箱を
多数段積重ねて移載した後、同出芽台車を出芽室内に所
定の出芽期間保管して出芽処理する。次に、多数段積重
ねられた育苗箱を緑化に適した上下間隔に離間するため
に、箱積替え機を介して多数段積重ねられた育苗箱を上
下等間隔に離間して出芽台車から緑化台車に一台ずつ積
替えた後、同緑化台車を緑化室内に所定の緑化期間保管
して緑化処理する方法がある。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかし、上述の播種プ
ラントは、一日で数千箱分の育苗箱に催芽済みの種籾を
播種処理するために用いられるので、数千箱分の育苗箱
を運搬するためには出芽台車及び緑化台車が多数台必要
である。例えば、出芽処理された多数の育苗箱を出芽台
車から緑化台車に積替える場合、育苗箱の積替え作業を
一台ずつ行なわなければならず、且つ、多数台の出芽台
車及び緑化台車とを一台ずつ手で押して走行移動させる
ため、育苗箱の積替え作業と各台車の移動作業とに手間
が掛かり、積替え専用の機械や台車を走行移動させるた
めの作業者が必要となるだけでなく、播種プラントの近
傍位置に出芽台車及び緑化台車を多数台保管するための
広いスペースが必要となる問題点を有している。

【０００４】この発明は上記問題に鑑み、播種プラント
から供給される育苗箱を台車に多数段棚入れした状態の
まま出芽室及び緑化室に走行移動させることにより、作
業途中に於いて育苗箱を別の台車に積替えるための手間
が省け、一つの台車に育苗箱を多数段棚入れした状態の
まま出芽及び緑化処理することができる育苗設備の提供
を目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】この発明は、上記播種プ
ラントの搬送経路終端に、該経路終端に搬送される育苗
箱を上下等間隔に離間して台車に多数段棚入れする箱棚
入れ手段を設け、上記箱棚入れ手段に接続した走行経路
終端に、該経路終端に走行移動される台車を並列した各
走行経路に振分ける台車振分け手段を設け、上記各走行
経路上に種籾を出芽処理する出芽室と、緑化処理する緑
化室とを直列に配設した育苗設備であることを特徴とす
る。

【０００６】

【作用】この発明は、箱棚入れ手段を駆動して、播種プ
ラントの搬送経路終端に搬送される育苗箱を上下等間隔
に離間して台車に多数段棚入れした後、台車振分け手段
を駆動して、走行経路終端に走行移動される台車を並列
した各走行経路に順次振分け供給した後、これら各走行
経路上に供給された各台車を出芽室内に所定の出芽期間
保管して出芽処理した後、これら各台車を緑化部内に所
定の緑化期間保管して緑化処理する。

【０００７】

【発明の効果】この発明によれば、播種プラントから供
給される育苗箱を一つの台車に多数段棚入れした状態の
まま出芽室内及び緑化室内に走行移動させるので、従来
例のように育苗箱を出芽台車から緑化台車に積替えたり
、これら各台車を走行移動させるための手間及び時間が
省けると共に、育苗箱の積替え作業に必要とする機械や
台車の移動作業に必要とする人員を削減して、作業全体
の自動化及び能率アップを図ることができる。

【０００８】しかも、一つの台車を出芽用及び緑化用と
して兼用するので、台車を保管するためのスペースが小
さくて済み、例えば、未使用の台車を出芽室及び緑化室
に保管しておくことで、必要なときに台車を即供給する
ことができる。且つ、予め緑化に適した上下間隔に離間
して育苗箱を棚入れするため、緑化時に於いて種籾の生
育が損なわれる心配が無く、種籾の出芽及び緑化に適し
た生育環境を提供することができる。

【０００９】

【実施例】この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳
述する。

【００１０】図面は播種プラントから供給される育苗箱
を一つの台車に多数段棚入れした状態のまま出芽及び緑
化処理するための育苗設備を示し、図１に於いて、この
育苗設備１は、播種プラント２の搬送経路終端に、同経
路終端に搬送される育苗箱３を上下等間隔に離間して台
車４に多数段棚入れする箱棚入れ機５を設置し、箱棚入
れ機５側部に接続した走行経路Ａ終端に、同経路終端に
搬送される台車４を育苗ハウス７内部に並列して設定し
た各走行経路Ｃ…に振分ける台車振分け機６を設置し、
育苗ハウス７内部に設定した各走行経路Ｃ…上に後述す
る出芽室３１と緑化室３２とを直列に配設している。

【００１１】上述の箱棚入れ機５は、図２に示すように
、同機側部に設定した走行経路Ａの床面上に台車４の走
行をガイドするガイドレール８を敷設し、同経路の床面
上に台車４を走行させるための走行用チェーン９，１０
を張架して、減速機付き駆動モータ（図示省略）の駆動
力により走行用チェーン９，１０を走行方向に回転する
。すなわち、これら各走行用チェーン９，１０上に台車
４の底面部を係止して、走行経路Ａ上の始端側に設定し
た棚入れ位置Ａａと、終端側に設定した移載位置Ａｂと
に台車４を走行移動させ、棚入れ位置Ａａに台車４を走
行移動して播種プラント２から搬送供給される育苗箱３
を上下等間隔に離間して棚入れする。一方、移載位置Ａ
ｂに台車４を走行移動して後述する台車振分け機６の運
搬台１１上に移載する。

【００１２】前述の台車振分け機６は、図４及び図５に
示すように、上述の走行経路Ａの終端部と直交して走行
経路Ｂを設定し、同経路の床部に断面凹形のレール敷設
部１２を形成すると共に、同敷設部の上段側に運搬台１
１の走行をガイドする走行レール１３，１３を敷設して
、これら各走行レール１３，１３上に運搬台１１の底面
側に軸受した各車輪１４…を走行可能に係合している。 且つ、同敷設部の下段側両端部に軸受したスプロケット
１５，１５間に走行用チェーン１６を張架し、下段側端
部に設置した減速機付き駆動モータ１７の駆動力により
、スプロケット１８，１９及びチェーン２０を介して走
行用チェーン１６を走行方向に正逆回転する。すなわち
、走行用チェーン１６の端部を運搬台１１の底面側に連
結固定して、上述の走行経路Ａ及び後述する各走行経路
Ｃ…と接続される位置に運搬台１１を走行移動させる。

【００１３】上述の運搬台１１は、同台の上面両側部に
台車４の走行をガイドするガイドレール２１，２１を敷
設し、上面中央部の前後位置に軸受したスプロケット２
２，２２間に走行用チェーン２３を張架して、同台の底
面側に固定した減速機付き駆動モータ２４の駆動力によ
り、スプロケット２５，２６及びチェーン２７を介して
走行用チェーン２３を走行方向に回転する。すなわち、
走行用チェーン２３上に台車４の底面部を係止して、前
述の走行経路Ａに接続された運搬台１１上に台車４を走
行移動させる。一方、後述する各走行経路Ｃ…に運搬台
１１を接続して、同台上に移載された台車４を各走行経
路Ｃ…に走行移動させる。

【００１４】前述の育苗ハウス７は、図１及び図３に示
すように、同ハウス内部に設定した各走行経路Ｃ…の床
面上に台車４の走行をガイドするガイドレール２８を夫
々敷設し、これら各経路の床面上に台車４を走行させる
ための走行用チェーン２９を夫々張架して、減速機付き
駆動モータ（図示省略）の駆動力により各走行用チェー
ン２９…を走行方向に回転する。すなわち、図６に示す
ように、走行用チェーン２９の外周上に取付けたプッシ
ャ３０を台車４の後面側底部に当接して、育苗ハウス７
内部に形成した出芽室３１と緑化室３２とに各台車４…
を順次走行移動させ、一日分の各台車４…をジャバラ式
の出芽室３１内に所定の出芽期間保管して出芽処理した
後、これら各台車４…を緑化室３２内に所定の緑化期間
保管して緑化処理する。且つ、同ハウス内部の両側位置
に架設した走行レール３３，３３間に灌水ユニット３４
を架設し、減速機付き駆動モータ（図示省略）の駆動力
により灌水ユニット３４を走行移動させて、出芽室３１
及び緑化室３２に走行移動された各台車４…に必要量を
灌水処理する。

【００１５】上述の走行用チェーン２９は、図６に示す
ように、同チェーンの外周上長さ方向にプッシャ３０を
所定等間隔に隔てて多数取付け、これら各プッシャ３０
…の後方側端部に各重り部３０ａ…を形成すると共に、
各経路の床面上に敷設した上下段のチェーンガイド３５
ａ，３５ｂで走行用チェーン２９の周回をガイドする。 すなわち、上段側のチェーンガイド３５ａに沿って走行
するとき、走行用チェーン２９に取付けたプッシャ３０
は重り部３０ａの自重で垂れ下がり、プッシャ３０の前
方側端部を台車４の底部後面と当接する高さに突出した
姿勢のまま走行移動する。一方、下段側のチェーンガイ
ド３５ｂに沿って走行するとき、走行用チェーン２９に
取付けたプッシャ３０は重り部３０ａの自重で垂れ下が
り、上下反転した姿勢のまま走行移動する。

【００１６】図示実施例は上記の如く構成するものとし
て、以下、育苗設備１による台車４の振分け動作を説明
する。

【００１７】先ず、図２に示すように、走行経路Ａ上の
走行用チェーン９を回転して、同経路上に供給される空
の台車４を棚入れ位置Ａａに走行移動させた後、箱棚入
れ機５を駆動して、播種プラント２から搬送供給される
育苗箱３を上下等間隔に離間して台車４に順次棚入れす
る。この後、走行経路Ａ上の走行用チェーン９，１０を
回転して、同経路上の移載位置Ａｂに台車４を走行移動
させ、同経路に接続された台車振分け機６の運搬台１１
上に台車４を移載する。

【００１８】すなわち、図４及び図５に示すように、走
行経路Ｂ上の走行用チェーン１６を正逆回転して、走行
経路Ａと接続される位置に運搬台１１を走行移動させた
後、同台上の走行用チェーン２３を回転して、走行経路
Ａの移載位置Ａｂに走行移動された台車４を運搬台１１
上に移載する。この後、走行経路Ｂ上の走行用チェーン
１６を正逆回転して、育苗ハウス７の各走行経路Ｃ…と
接続される位置に運搬台１１を走行移動すると共に、こ
れら各経路と接続された位置で運搬台１１上の走行用チ
ェーン２３を回転して、同台上に移載された一つの台車
４を育苗ハウス７の各走行経路Ｃ…に供給する。且つ、
一つの台車４の振分け動作が完了すると、走行経路Ａと
接続される位置に運搬台１１を復帰し、同経路の移載位
置Ａｂに走行移動された次の台車４を運搬台１１に移載
して、育苗ハウス７の各走行経路Ｃ…に台車４を一台ず
つ順次振分け供給する。

【００１９】次に、図３に示すように、各走行経路Ｃ…
上の各走行用チェーン２９…を回転して、同経路上に供
給された一日分の各台車４…を出芽室３１内に走行移動
させ、これら各台車４…を出芽室３１内に所定の出芽期
間保管して種籾を出芽処理した後、出芽処理された各台
車４…を出芽室３１内から緑化室３２内に走行移動させ
、これら各台車４…を緑化室３２内に所定の緑化期間保
管して種籾を緑化処理する。且つ、灌水ユニット３４を
走行移動させて出芽室３１及び緑化室３２に保管された
各台車４…に必要量を灌水処理する。所定期間経過後に
於いて、育苗ハウス７から一日分の各台車４…を搬出し
て、緑化した稚苗を育苗箱３に入れた状態のまま出荷す
る。

【００２０】このように播種プラント２から供給される
育苗箱３を一つの台車４に多数段棚入れした状態のまま
育苗ハウス７内の出芽室３１及び緑化室３２に走行移動
させるので、従来例のように育苗箱３を出芽台車から緑
化台車に積替えたり、多数の各台車４…を走行移動させ
るための手間及び時間が省けると共に、育苗箱３の積替
え作業に必要とする機械や台車４の移動作業に必要とす
る人員を削減して、作業全体の自動化及び能率アップを
図ることができる。

【００２１】しかも、一つの台車４を出芽用及び緑化用
として兼用するので、台車４を保管するためのスペース
が小さくて済み、例えば、未使用の台車４を出芽室３１
及び緑化室３２に保管しておくことで、必要なときに台
車４を即供給することができる。且つ、予め緑化に適し
た上下間隔に離間して育苗箱３を多数段棚入れするため
、緑化時に於いて種籾の生育が損なわれる心配が無く、
種籾の出芽及び緑化に適した生育環境を提供することが
できる。

【００２２】この発明の構成と、上述の実施例との対応
において、この発明の箱棚入れ手段は、実施例の箱棚入
れ機５と対応し、以下同様に、台車振分け手段は、台車
振分け機６と対応するも、この発明は、上述の実施例の
構成のみに限定されるものではない。

【００２３】例えば、上述の箱棚入れ機５側部に設定し
た走行経路Ａと、育苗ハウス７内部に設定した各走行経
路Ｃ…とを回帰経路（図示省略）で接続することで、空
の台車４を回帰走行させるための手間及び時間が省け、
台車４の走行移動を自動化することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】育苗設備の全体構成図。

【図２】箱棚入れ機の棚入れ動作及び台車振分け機の積
込み動作を示す側面図。

【図３】台車振分け機の積出し動作及び走行経路上の走
行動作を示す側面図。

【図４】台車振分け機の積込み動作を示す側面図。

【図５】台車振分け機の振分け動作を示す正面図。

【図６】育苗ハウスの走行経路上に張架した走行用チェ
ーンの一部拡大縦断面図。

【符号の説明】

Ａ，Ｂ，Ｃ…走行経路 １…育苗設備 ２…播種プラント ３…育苗箱 ４…台車 ５…箱棚入れ機 ６…台車振分け機 ７…育苗ハウス １１…運搬台 ３１…出芽室 ３２…緑化室

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】播種プラントから供給される育苗箱を台車
   に多数段棚入れした状態のまま出芽及び緑化処理する育
   苗設備であって、上記播種プラントの搬送経路終端に、
   該経路終端に搬送される育苗箱を上下等間隔に離間して
   台車に多数段棚入れする箱棚入れ手段を設け、上記箱棚
   入れ手段に接続した走行経路終端に、該経路終端に走行
   移動される台車を並列した各走行経路に振分ける台車振
   分け手段を設け、上記各走行経路上に種籾を出芽処理す
   る出芽室と、緑化処理する緑化室とを直列に配設した育
   苗設備。