JP3849327B2 - 育苗箱積替装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、段積された育苗箱を積み替える育苗箱積替装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、特開平5−227847号公報に示されるような育苗箱積替装置により、育苗箱が複数枚段積された育苗箱群の最上部の育苗箱を取り出す育苗箱取出装置と、該育苗箱取出装置が育苗箱群の最上部の育苗箱を取り出した後に該育苗箱群の最上部となる育苗箱を次行程で取り出せるように育苗箱取出装置の育苗箱取出位置まで前記育苗箱群を所定量づつ順次上昇させるメインリフト装置及びサブリフト装置とを備え、前記サブリフト装置が前記メインリフト装置により上昇する育苗箱群の育苗箱が所定枚数まで減少すると該メインリフト装置から前記育苗箱群を受け継ぐように構成すると共に、前記育苗箱取出装置により取り出された育苗箱が搬送コンベアにより育苗箱積込部へ搬送され、前記育苗箱積込部で育苗箱を台車に棚積みするようにしたものがある。
【0003】
この育苗箱積替装置において、メインリフト装置とサブリフト装置とを設けているので、前記メインリフト装置により上昇する育苗箱群の育苗箱が所定枚数まで減少すると前記サブリフト装置が前記メインリフト装置から前記育苗箱群を受け継ぐことにより、サブリフト装置が育苗箱群の育苗箱を育苗箱取出装置の育苗箱取出位置へ供給すべく前記育苗箱群を所定量づつ順次上昇させる間に即時にメインリフト装置が次行程の育苗箱群を上昇できるようにして、サブリフト装置が所定量づつ順次上昇させる育苗箱群がなくなるとそれに引き続いてメインリフト装置が次行程の育苗箱群の最上部の育苗箱を前記育苗箱取出位置へ供給するべく上昇させ、サブリフト装置からメインリフト装置への作業の引き継ぎの時間短縮を図っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記従来技術の構成においては、サブリフト装置が所定量づつ順次上昇させる育苗箱群がなくなった後、メインリフト装置が次行程の育苗箱群の最上部の育苗箱を前記育苗箱取出位置へ供給するべく上昇させるようにしているので、サブリフト装置からメインリフト装置への育苗箱取出位置への育苗箱供給作業の引き継ぎにおいて前記メインリフトが上昇する時間を要し、育苗箱の積替作業の作業能率を多少なりとも低下させる要因となっている。
【0005】
また、上記従来技術の育苗箱積替装置において、積替え作業を終了させるべく該育苗箱積替装置全体の作動を停止させると、上記搬送コンベアで搬送途中の育苗箱が該コンベア上に残留することになり、作業終了後に育苗箱積替装置から育苗箱を回収するとき、前記搬送コンベア上の育苗箱の回収に手間を要し面倒なものとなっている。
【0006】
また、上記搬送コンベア及び上記育苗箱積込部を複数設け、メインリフト装置あるいはサブリフト装置により供給される育苗箱を前記複数の育苗箱積込部に供給すべく育苗箱取出装置により複数の搬送コンベアへ振り分けて供給するようにして、作業能率が低い育苗箱積込部を複数設けることで育苗箱積替装置の作業能率を向上させるようにした構成のものが試みられている。この構成のものにおいて、育苗箱積替装置により積み替えられた育苗箱を前記育苗箱積込部から別の場所に搬送する作業性を考慮して複数の育苗箱積込部のうちの一部の育苗箱積込部のみを使用して育苗箱取出装置からの育苗箱が前記一部の育苗箱積込部にのみ供給されるようにすると、前記育苗箱取出装置が全ての育苗箱積込部へ育苗箱を供給するようにしたときと比較して育苗箱が供給される育苗箱積込部が少なくなった分、育苗箱積込部に対する育苗箱取出装置の作業能率が向上すると、育苗箱取出装置の作業能率に対して育苗箱積込部の作業が追いつかなくなる恐れがある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この発明は、上記課題を解決すべく次の技術的手段を講じた。
【0008】
すなわち、請求項1に係る発明は育苗箱A…が複数枚段積された育苗箱群の最上部の育苗箱A,Aを取り出す育苗箱取出装置34と該育苗箱取出装置34が育苗箱群の最上部の育苗箱A,Aを取り出した後に該育苗箱群の最上部となる育苗箱A,Aを次行程で取り出せるように育苗箱取出装置34の育苗箱取出位置aまで前記育苗箱群を所定量づつ順次上昇させるリフト装置25,26とを備えた育苗箱積替装置において、前記育苗箱取出装置34を育苗箱群の育苗箱A…を複数の育苗箱供給位置b,bに振り分けて供給可能に設けると共に、前記複数の育苗箱供給位置b,bのうちの一部の育苗箱供給位置bにのみ供給可能に設け、育苗箱取出装置34を前記一部の育苗箱供給位置bにのみ供給するようにしたときの同一の育苗箱供給位置bへの育苗箱A…の供給の周期を前記複数の育苗箱供給位置b,bの全てに育苗箱A…を振り分けて供給するときの同一の育苗箱供給位置b,bへの育苗箱A…の供給の周期と同一となるように構成したことを特徴とする育苗箱積替装置とした。
【0009】
【発明の効果】
よって、請求項1に係る発明によると育苗箱群の育苗箱A…を複数の育苗箱供給位置b,bに振り分けて供給可能な上記育苗箱取出装置34を前記複数の育苗箱供給位置b,bのうちの一部の育苗箱供給位置bにのみ供給するようにしたとき、同一の育苗箱供給位置bへの育苗箱A…の供給の周期を前記複数の育苗箱供給位置b,bの全てに育苗箱A…を振り分けて供給するときの同一の育苗箱供給位置bへの育苗箱A…の供給の周期と同一となるようにしたので、育苗箱取出装置34が全ての育苗箱取出位置aに育苗箱A…を振り分けて供給するときと同一の育苗箱供給位置bにおける育苗箱供給作業の作業能率が同一となり、育苗箱A…の積替作業を円滑に行える。
【0010】
【発明の実施の形態】
この発明の実施の一形態を図面に基づき説明する。
【0011】
図1は、水稲等の苗を育苗する育苗施設1を示すものである。この育苗施設1は、育苗箱Aに播種を行う育苗箱播種機2と播種された育苗箱Aを複数枚段積する育苗箱段積装置3と段積された育苗箱Aから発芽させるための発芽室4,4,4と発芽状態から圃場への移植に適する大きさまで育苗するための緑化室5とを備えて構成される。
【0012】
前記育苗箱播種機2には床土詰装置6と播種装置7と覆土装置8と灌水装置9とが設けられ、これらの装置に順に育苗箱Aが搬送されていくようになっている。従って、空の状態の育苗箱Aに前記床土詰装置6により育苗箱の所定深さまで土詰めし、土詰めされた育苗箱A内に前記播種装置7により種子を散布して播種し、播種された育苗箱内に前記覆土装置8により覆土し、覆土された育苗箱内に前記灌水装置9により灌水するようになっている。尚、播種用の種子は、該種子を貯留する浸種コンテナ10…ごと水槽11内の温水に浸すことによって芽出しされる。そして、前記浸種コンテナ10…内の種子がベルトコンベアで構成される種子コンベア12を介して播種装置7へ供給されるようになっている。尚、前記灌水装置9にはそれぞれ育苗箱の搬送方向に直交する計4本の灌水パイプ13…を設け、該灌水パイプ13…に育苗箱の左右幅にわたって配設した複数の散水孔から散水して育苗箱内の全面に灌水するようになっている。
【0013】
また、育苗箱播種機2の育苗箱の搬送における始端部には育苗箱供給装置14が設けられ、この育苗箱供給装置14により空の状態の育苗箱が段積された育苗箱群から一枚づつ育苗箱を繰り出して供給するようになっている。また、覆土装置8により覆土された育苗箱は、育苗箱段積装置3へ搬送されて段積される構成となっている。
【0014】
前記育苗箱段積装置3により段積された育苗箱群は、磁気式の軌道に沿って移動する発芽用移動台車19…によって自動的に発芽室4,4,4へ移送され、前記発芽室4,4,4内の架台に載置されて15〜20℃の室温下で約三日間前記発芽室4内に貯留されることにより発芽する。尚、この育苗施設1において、前記発芽室4,4,4は3室設けられているので、育苗箱播種機2により1日当たり発芽室1室分の育苗箱Aの播種を行えば連日播種作業を行えるようになっている。
【0015】
発芽室4,4,4内で発芽した育苗箱群は、前記発芽用移動台車19…によって自動的に搬出され育苗箱積替装置20に供給される。前記育苗箱積替装置20は、段積された育苗箱群を一枚の育苗箱Aの高さ分づつリフトする段積リフト部21と該段積リフト部21の育苗箱Aの段積を解除して該育苗箱Aを搬送する育苗箱搬送部22と該育苗箱搬送部22により搬送された育苗箱Aを緑化台車23…に棚積みする2か所の棚積部24,24とを備えて構成され、段積された育苗箱群を緑化台車23…にそれぞれ棚積していくようになっている。尚、この育苗箱積替装置20は、前記段積リフト部21、前記育苗箱搬送部22及び前記棚積部24,24により、2列の育苗箱群を同時にリフトし、2列の育苗箱群の段積を同時に解除し、段積が解除された2枚の育苗箱A,Aを同時に緑化台車23…に棚積みしていく構成となっている。
【0016】
前記育苗箱積替装置20で育苗箱Aが棚積みされた緑化台車23は、苗が所定の大きさになるまで育苗するための緑化室5へ搬送されて前記緑化室5内で苗が育苗される。緑化室5内には暖房装置等の他に灌水装置(図示せず)を設けており、適宜育苗箱内に灌水しながら育苗するようになっている。
【0017】
前記育苗箱積替装置20の段積リフト部21は、メインリフト装置25とサブリフト装置26とを備えて構成される。前記メインリフト装置25は、メインシリンダ27の作動によりフォ−ク28を発芽用移動台車19…上の段積みされた育苗箱群の下方に挿入し、チェ−ン29を介して前記フォ−ク28を昇降させるメインリフトモ−タ30の作動により前記育苗箱群を前記発芽用移動台車19から若干持ち上げてすくい、前記メインシリンダ27の作動によりフォ−ク28をリフト位置31へ戻して前記育苗箱群をリフト位置31へ供給するようになっている。そして、前記メインリフトモ−タ30の作動により前記フォ−ク28をリフトさせて前記育苗箱群の最上の育苗箱Aを光電式の取出位置センサ32が検出するまで該育苗箱群をリフトし、該育苗箱群の最上の育苗箱Aを育苗箱取出位置aへ供給する構成となっている。
【0018】
また、前記育苗箱搬送部22は、前記段積リフト部21から前記2か所の棚積部24,24へ育苗箱Aをそれぞれ搬送する前後2個のロ−ラコンベア33,33と前記段積リフト部21の育苗箱取出位置aにある育苗箱群の最上の育苗箱Aを把持して前記ロ−ラコンベア33,33上の育苗箱供給位置b,bへ供給する育苗箱取出装置34とを備えて構成される。尚、前記ロ−ラコンベア33,33は、地上約2mの位置で水平方向に育苗箱Aを搬送するように構成されている。前記育苗箱取出装置34は、前後に配設される2個の育苗箱把持部35a,35bと該育苗箱把持部35a,35bを前後に移動させる前後移動シリンダ36を備えて構成される。前記育苗箱把持部35a,35bは、育苗箱取出位置aへ上昇してくる育苗箱群の最上の育苗箱Aを押付具37…により上方から押し付け、取出位置センサ32が前記育苗箱Aを検出すると把持シリンダ38…の作動により前後の把持具39…により該育苗箱Aを若干持ち上げるようにして把持し、前記前後移動シリンダ36により該育苗箱Aをロ−ラコンベア33,33の上方へ移動させた後、前記把持シリンダ38…の作動により前記把持具39…に把持された育苗箱Aの把持を解除して該ロ−ラコンベア33,33上の育苗箱供給位置b,bへ供給する構成となっている。その後、育苗箱取出装置34は、育苗箱把持部35a,35bを前後移動させ、次行程の育苗箱Aを取り出すべく上述の育苗箱の取出作動を繰り返すようになっている。従って、この育苗箱積替装置20は、前記段積リフト部21にある育苗箱群の段積を解除して育苗箱Aを前記棚積部24,24へ搬送するようになっている。尚、前記ロ−ラコンベア33,33は、育苗箱Aを搬送するべく常時駆動している。
【0019】
育苗箱取出装置34は、前後移動シリンダ36の作動により前後に配設される2個の育苗箱把持部35a,35bが一体的に前後移動するようになっている。尚、前後一方の育苗箱把持部35aが、左右の2枚の育苗箱A,Aを把持するようになっている。従って、一方の育苗箱把持部35aが育苗箱取出位置aの育苗箱Aを把持している間に他方の育苗箱把持部35bが把持している育苗箱Aをロ−ラコンベア33上の育苗箱供給位置bへ供給し、双方の育苗箱把持部35a,35bを前記育苗箱取出位置aあるいは前記育苗箱供給位置bへ移動させるべく前後移動シリンダ36を作動させて同時に前後移動させ、単一の育苗箱把持部により育苗箱Aの取出作業を行うのに比較して作業能率を向上させた構成となっている。
【0020】
前記育苗箱取出装置34の作動について詳細に説明すると、図6に示すように、一方の育苗箱把持部35aが育苗箱取出位置aの上方に待機した状態で、取出位置センサ32が段積された育苗箱群の最上の育苗箱Aを検出するまでメインリフト装置25又はサブリフト装置26によりリフトして育苗箱取出位置aに育苗箱Aが存在することを検出すると、前記一方の育苗箱把持部35aの把持シリンダ38の作動により育苗箱取出位置aの育苗箱Aを前後の把持具39,39で若干持ち上げるようにして把持する。そして、前後移動シリンダ36の作動により育苗箱把持部35a,35bを前後移動させ、前記一方の育苗箱把持部35aが一方のロ−ラコンベア33の上方に位置すると共に他方の育苗箱把持部35bが育苗箱取出位置aの上方に位置する。その後、前記一方の育苗箱把持部35aが把持シリンダ38,38の作動により把持具39,39に把持された育苗箱Aの把持を解除して、該育苗箱Aを若干落下させてロ−ラコンベア33上の育苗箱供給位置bへ供給する。これと同時に、前記他方の育苗箱把持部35bが、取出位置センサ32が段積された育苗箱群の最上の育苗箱Aを検出するまでメインリフト装置25又はサブリフト装置26によりリフトして育苗箱取出位置aに育苗箱Aが存在することを検出すると、把持シリンダ38,38の作動により育苗箱取出位置aの育苗箱Aを前後の把持具39,39で若干持ち上げるようにして把持する。そして、双方の育苗箱把持部35a,35bの育苗箱Aの把持あるいは把持の解除の動作が共に完了すると、前後移動シリンダ36が作動して育苗箱把持部35a,35bを前後移動させ、前記一方の育苗箱把持部35aが育苗箱取出位置aの上方に位置すると共に他方の育苗箱把持部35bが他方のロ−ラコンベア33の上方に位置する。そして、前記一方の育苗箱把持部35aが把持シリンダ38,38の作動により育苗箱取出位置aの育苗箱Aを前後の把持具39,39で把持すると共に、前記他方の育苗箱把持部35bが把持シリンダ38,38の作動により育苗箱Aの把持を解除する。育苗箱取出装置34は、この動作を繰り返すようになっている。
【0021】
ところで、前記育苗箱把持部35a,35bの育苗箱Aの把持の動作と育苗箱Aの把持の解除の動作とにおける所要時間t1,t2は、前記把持シリンダ38,38の伸縮動作の違いだけであるため、略同一となる。そのため、前後移動シリンダ36が作動してから、一方の育苗箱把持部35aが育苗箱を把持するまでの所要時間t3は取出位置センサ32が育苗箱群の最上の育苗箱Aを検出するまでメインリフト装置25又はサブリフト装置26によりリフトするのに要する時間t4と育苗箱把持部35aの育苗箱Aの把持の動作に要する時間t1とを合わせた時間となるのに対し、他方の育苗箱把持部35bが育苗箱Aの把持を解除するまでの所要時間t2は育苗箱把持部35bの育苗箱Aの把持の解除の動作に要する時間のみである。従って、前記一方の育苗箱把持部35aが育苗箱Aを把持するまでの所要時間t3が前記他方の育苗箱把持部35bが育苗箱Aの把持を解除するまでの所要時間t2より長くなるため、前記一方の育苗箱把持部35aが育苗箱Aを把持するまで前記他方の育苗箱把持部35bが所定時間t5待機し、前記一方の育苗箱把持部35aが育苗箱Aを把持して双方の育苗箱把持部35a,35bの動作が共に完了すると、前後移動シリンダ36が作動するようになっている。
【0022】
ところが、育苗箱積替装置20の棚積部24,24から緑化室5内への緑化台車23の搬送や緑化室5内から前記棚積部24,24への育苗箱Aが棚積みされていない新たな緑化台車23の搬送において、緑化台車23の搬送距離の短縮化や搬送経路の合理化等の搬送の作業性及び作業効率を考慮して、2か所の棚積部24,24のうちの一方の棚積部24のみを使用して育苗箱Aの積替作業をすることがある。また、2か所の棚積部24,24を使用して育苗箱Aの積替作業をしているとき、一方の棚積部24の緑化台車23への育苗箱Aの棚積が完了して該緑化台車23の前記棚積部24からの搬出及び育苗箱Aが棚積みされていない新たな緑化台車23の搬入において、他方の棚積部24のみを使用して育苗箱Aの積替作業をすることがある。このとき、育苗箱取出装置34の一方の育苗箱把持部35aのみ作動させ他方の育苗箱把持部35bの作動を停止させることとなるが、前記一方の育苗箱把持部35aのみの育苗箱Aの把持あるいは把持の解除の動作が完了すると前後移動シリンダ36が作動するように構成すると、前後移動シリンダ36が作動してから前記一方の育苗箱把持部35aの育苗箱Aの把持を解除して次に前記前後移動シリンダ36が作動するまでの所要時間が双方の育苗箱把持部35a,35bを作動させる場合より短くなる。従って、一方の育苗箱把持部35aのみ作動させて育苗箱の取出作業を行うと、同一のロ−ラコンベア33上すなわち棚積部24への育苗箱Aの供給における時間間隔が短くなり、ロ−ラコンベア33で搬送される育苗箱Aの搬送ピッチが短くなる分、後述する棚積部24の押出装置40,40の育苗箱Aの押し込み作業が追いつかなくなり、前記押出装置40,40の育苗箱Aの押し込み作業においてトラブルを生じることとなる。
【0023】
そこで、図7に示すように、一方の棚積部24のみを使用して育苗箱Aの積替作業をするべく育苗箱取出装置34において一方の育苗箱把持部35aのみを作動させるとき、前記育苗箱把持部35aによる育苗箱Aの供給の時間間隔が双方の育苗箱把持部35a,35bを作動させる場合と略同一となるように、メインリフト装置25あるいはサブリフト装置26が段積された育苗箱群を育苗箱一枚分の高さだけリフトするのに要する時間t4だけ育苗箱把持部35aの作動を遅らせるタイマを設け、前記育苗箱把持部35aが育苗箱Aの把持の解除の動作を完了した後所定時間t4経過してから前後移動シリンダ36の作動を開始するようにしている。これにより、前後移動シリンダ36が作動してから前記一方の育苗箱把持部35aの育苗箱Aの把持を解除して次に前記前後移動シリンダ36が作動するまでの所要時間t6が、メインリフト装置25又はサブリフト装置26により育苗箱群の最上の育苗箱Aを育苗箱取出位置aへ供給するべく育苗箱群を育苗箱一枚分の高さリフトして育苗箱把持部35aが前記最上の育苗箱Aを把持するまでの所要時間t3と同じになる。よって、一方の育苗箱把持部35aのみを作動させるときでも、同一の棚積部24への育苗箱Aの供給における時間間隔が双方の育苗箱把持部35a,35bを作動させるときと同じになり、前記棚積部24の押出装置40,40の育苗箱Aの押し込み作業において押し込み作業が追いつかなくなるようなトラブルを防止して円滑に育苗箱Aの積替作業をすることができる。
【0024】
そして、前記育苗箱取出装置34がリフト位置31にある育苗箱群の最上の育苗箱Aを取り出す毎に、取り出した育苗箱の直下に段積されていた育苗箱群の最上となる育苗箱を育苗箱取出装置34が次行程で取り出せるように取出位置センサ32が検出するまでメインリフトモ−タ30の作動により育苗箱群をリフトさせ、前記段積リフト部21のメインリフト装置25が一枚の育苗箱の高さ分づつ順次育苗箱群をリフトする構成となっている。そして、前記取出位置センサ32の下側にある光電式の受継位置センサ41により育苗箱群を該センサ41より上側までリフトしたことを検出して、段積された育苗箱の残り枚数が所定の枚数(例えば10枚)となったら、メインリフト装置25のフォ−ク28から前記育苗箱群をサブリフト装置26の受継ラグ42,42が受け継いで、前記フォ−ク28と同様に全ての育苗箱が育苗箱取出装置34の作動により段積リフト部21からなくなるまで一枚の育苗箱の高さ分づつ順次リフトするようになっている。
【0025】
前記サブリフト装置26は、サブリフトモ−タ43の作動により前後の駆動スプロケット44,44、チェ−ン45,45を介して前後一対の前記受継ラグ42,42をリフトさせることにより、育苗箱群をリフトするようになっている。尚、前記受継ラグ42,42は、サブリフトモ−タ43の作動により前後それぞれに設けた上下方向の昇降案内レ−ル46…に沿って昇降するラグ支持体47,47にラグ作動シリンダ48,48を介して取り付けられ、該ラグ作動シリンダ48,48の作動により前後移動してリフト位置31の育苗箱の下方に入り込む作用状態と平面視リフト位置31の育苗箱の外側に位置する非作用状態とに切り替えられるようになっている。従って、メインリフト装置25によりリフトする育苗箱群が受継位置センサ41により該センサ41より上側までリフトしたことを検出すると、メインリフト装置25が停止すると共に、前記育苗箱群より下側で待機しているサブリフト装置26の受継ラグ42,42がラグ作動シリンダ48,48の作動により育苗箱側に突出し、且つサブリフトモ−タ43の作動により前記受継ラグ42,42をリフトさせ、該受継ラグ42,42を育苗箱群の底部に当接させて更にリフトさせることにより前記育苗箱群をリフトし、該育苗箱群の最上の育苗箱Aを取出位置センサ32が検出することにより受継ラグ42,42のリフトを停止させる。そして、メインリフト装置25と同様に、育苗箱取出装置34により育苗箱群の最上の育苗箱Aを取り出す毎に、取り出した育苗箱Aの直下に段積されていた育苗箱群の最上となる育苗箱Aを育苗箱取出装置34が次行程で取り出せるように取出位置センサ32が検出するまでサブリフトモ−タ43の作動により育苗箱群をリフトさせ、前記段積リフト部21のサブリフト装置26が一枚の育苗箱の高さ分づつ順次育苗箱群をリフトする構成となっている。そして、育苗箱群の最後に取り出す一枚の育苗箱が取出位置センサ32により検出される位置まで受継ラグ42,42がリフトされたことを検出する光電式のラグセンサ49を設け、該ラグセンサ49が受継ラグ42を検出し且つ育苗箱取出装置34が育苗箱群の最後の一枚の育苗箱を取り出して取出位置センサ32により育苗箱取出位置aに育苗箱Aがないことを検出すると、ラグ作動シリンダ48,48の作動により受継ラグ42,42をリフト位置31から退避させ非作用状態とすると共に次行程の育苗箱群を受け継ぐべくサブリフトモ−タ43の作動により受継ラグ42,42を待機位置まで下降させるようになっている。
【0026】
一方、メインリフト装置25は、育苗箱群が受継位置センサ41により該センサ41より上側までリフトしたことを検出して停止した後に前記育苗箱群を取出位置センサ32が検出すると、前記育苗箱群をサブリフト装置26へ受け継いだと判断し、次行程の育苗箱群をリフト位置31へ供給すべく作動する。すなわち、受継位置センサ41が育苗箱Aを検出せず且つ取出位置センサ32が育苗箱Aを検出すると、メインリフトモ−タ30の作動によりメインリフト装置25のフォ−ク28を最下位置まで下降させる。そして、該フォ−ク28が最下位置まで下降したとき、段積された育苗箱群を搭載した発芽用移動台車が所定の位置に到着していると、メインシリンダの作動により前記フォ−ク48を発芽用移動台車19上の前記育苗箱群の下方に挿入し、メインリフトモ−タ30の作動により前記育苗箱群を前記発芽用移動台車19から若干持ち上げてすくい、メインシリンダ27の作動によりフォ−ク28をリフト位置31へ戻して前記育苗箱群をリフト位置31へ供給するようになっている。そして、メインリフトモ−タ30の作動により前記リフト位置31に供給された前記育苗箱群をリフトし、該育苗箱群の最上の育苗箱Aを受継位置センサ41が検出したとき、サブリフト装置26の受継ラグ42,42をラグセンサ49が検出し且つ取出位置センサ32が育苗箱Aを検出しない状態か又は受継位置センサ41が育苗箱Aを検出していない間に前記受継ラグ42,42をラグセンサ49が既に検出していれば、サブリフト装置26へ受け継いだ前行程の育苗箱群が育苗箱取出装置34の育苗箱Aの取出作業により前記サブリフト装置26からなくなったと判断し、メインリフトモ−タ30の作動により継続して次行程の育苗箱群の最上の育苗箱Aを取出位置センサ32が検出するまで前記育苗箱群をリフトし、以下前述と同様に育苗箱取出装置34により育苗箱群の最上の育苗箱Aを取り出す毎にメインリフトモ−タ30の作動により育苗箱群をリフトする。尚、メインリフト装置25がリフトする育苗箱群の最上の育苗箱Aを受継位置センサ41が検出したとき、サブリフト装置26の受継ラグ42,42をラグセンサ49が検出していないか又は前記受継ラグ42,42をラグセンサ49が検出していても取出位置センサ32が育苗箱Aを検出する状態であれば、メインリフト装置25を停止させ、受継ラグ42,42をラグセンサ49が検出し且つ取出位置センサ32が育苗箱Aを検出しない状態となると、メインリフトモ−タ30の作動により次行程の育苗箱群の最上の育苗箱Aを取出位置センサ32が検出するまで前記育苗箱群をリフトするようになっている。
【0027】
そして、発芽用移動台車19の到着等を待つことなく順調に育苗箱Aの積替作業がなされているとき、育苗箱群を受継位置センサ41が検出せず且つ取出位置センサ32が育苗箱Aを検出してメインリフト装置25のフォ−ク28が下降を開始してから次行程の育苗箱群をリフトして育苗箱群の受継位置センサ41の検出により停止することなく該育苗箱群の最上の育苗箱Aを取出位置センサ32が検出するとき、サブリフト装置26がリフトする前行程の育苗箱群の育苗箱A…が全て該サブリフト装置26から既に取り出され、且つ育苗箱取出装置34により前記前行程の育苗箱群の全ての育苗箱A…を取り出してから次行程の育苗箱を取り出すべく該育苗箱取出装置34の前後の把持具39…が把持シリンダ−38,38の作動により育苗箱の把持動作を開始する前となるタイミングに設定されている。従って、メインリフト装置25は、サブリフト装置26に育苗箱群を受け継いだ後、前記サブリフト装置26が前記育苗箱群の育苗箱を育苗箱取出位置aへ供給している間に次行程の育苗箱群の最上の育苗箱Aを育苗箱取出位置aへ供給するべく作動する構成となっている。
【0028】
よって、メインリフト装置25が育苗箱群をサブリフト装置26へ受け継いでから次行程の育苗箱群の最上部の育苗箱Aを育苗箱取出装置34の育苗箱取出位置aへ供給するまでの最短作動時間が、サブリフト装置26が育苗箱群を受け継いでから該育苗箱群の全ての育苗箱A…を育苗箱取出装置34により育苗箱取出位置aから取り出すまでの最短作動時間と同一かそれより長く、且つサブリフト装置26が育苗箱群を受け継いでから該育苗箱群の全ての育苗箱A…を育苗箱取出装置34により取り出して次行程の育苗箱の取出動作を開始するまでの最短作動時間と同一かそれより短くなるように構成されている。
【0029】
これにより、サブリフト装置26からメインリフト装置25への育苗箱取出位置aへの育苗箱供給作業の引き継ぎ時において、育苗箱取出位置aへ育苗箱A…を供給する時間間隔がメインリフト装置25又はサブリフト装置26が育苗箱群の最上部の育苗箱Aを供給するべく前記育苗箱群を順次上昇させる通常作業と同一かそれより短くなるため、サブリフト装置26からメインリフト装置25への育苗箱供給作業の引き継ぎ時に育苗箱取出位置aへ育苗箱A…を供給する時間間隔が長くなって育苗箱供給作業の作業能率が低下するようなことがなく、作業能率を低下させずに能率良く育苗箱の積替作業を行える。
【0030】
更に、メインリフト装置25が育苗箱群をサブリフト装置26へ受け継いでから次行程の育苗箱群の最上部の育苗箱Aを育苗箱取出装置34の育苗箱取出位置aへ供給するまでの最短作動時間がサブリフト装置26が育苗箱群を受け継いでから該育苗箱群の全ての育苗箱A…を育苗箱取出装置34により育苗箱取出位置aから取り出すまでの最短作動時間と同一かそれより長くなるため、サブリフト装置26からメインリフト装置25への育苗箱取出位置aへの育苗箱供給作業の引き継ぎ時において、受継位置センサ41の検出によりメインリフト装置25からサブリフト装置26へ受け継がれるときの育苗箱群の育苗箱A…の段積枚数を少なくでき、サブリフト装置26のサブリフトモ−タ43、受継ラグ42,42及びチェ−ン45,45等を育苗箱A…の段積枚数が不要に多い状態である重量の大きい育苗箱群をリフトするのに耐え得る構造としなくてもよく、サブリフト装置26の構造のコンパクト化を図ることができる。また、サブリフト装置26へ受け継がれるときの育苗箱群の育苗箱A…の段積枚数を少なくできるので、受継位置センサ41と取出位置センサ32との高低差を小さくでき、ひいてはサブリフト装置26へ受け継がれるときの育苗箱群の育苗箱A…の段積姿勢が若干前後左右に傾斜したりすることによる該育苗箱群の高さの相違を小さくでき、受継位置センサ41が前記育苗箱群が所定の育苗箱の段積枚数まで減少したことを精度良く検出することができる。
【0031】
ところで、育苗箱搬送部22のそれぞれのロ−ラコンベア33,33には搬送上手側と搬送下手側とに育苗箱ストッパ51,51,52,52を設け、該育苗箱ストッパ51,51,52,52に搬送されてくる育苗箱A,Aが当接して育苗箱A,Aをロ−ラコンベア33,33上の所定の位置で停止させる構成となっている。前記搬送上手側の育苗箱ストッパ51,51は、ストッパ出退用シリンダ53,53により前記ロ−ラコンベア33,33の育苗箱搬送経路に対して出退可能になっており、該育苗箱A,Aを通過させるべく上方に退避する構成となっている。そして、前記搬送上手側と搬送下手側との育苗箱ストッパ51,52により、ローラコンベア33上の2位置で左右2枚の育苗箱A,Aを停止できるようになっている。
【0032】
前記棚積部24,24は、前記ロ−ラコンベア33,33の一側に設けた緑化台車昇降部50,50と、ロ−ラコンベア33,33に対して前記緑化台車昇降部50,50とは反対側に前記育苗箱ストッパ51,51,52,52に対応して搬送上手側と搬送下手側とにそれぞれ設けた押出装置40…とを備えて構成される。また、前記緑化台車昇降部50,50において、緑化台車23の上下に所定間隔ごとに複数設けた育苗箱A…が載る棚54…のそれぞれがロ−ラコンベア33,33と同じ高さとなるように緑化台車23を昇降させる構成となっている。従って、この棚積部24,24は、前記緑化台車昇降部53,53において緑化台車23を昇降させて前記棚54…とロ−ラコンベア33,33とを同じ高さにした状態で、前記押出装置40…により育苗箱ストッパ51,51,52,52により停止しているロ−ラコンベア33,33上の育苗箱A,Aを前記緑化台車23の棚に押し込んで育苗箱Aを棚積していく構成となっている。尚、前記育苗箱ストッパ51,51,52,52には該ストッパ51,51,52,52に育苗箱A,Aが当接したことを検出する左右の育苗箱検出スイッチ55,55…を設けており、該左右の育苗箱検出スイッチ55,55が共に育苗箱A,Aを検出することによりロ−ラコンベア33,33で搬送される左右2枚の育苗箱A,Aを同時に緑化台車23の棚54…に押し込むべく前記押出装置40が作動するようになっている。
【0033】
前記緑化台車23は、キャスタ−付きの計4個の車輪56…を備えると共に、同じ高さの棚54…に育苗箱が4枚載置される構成となっており、平面視田字状に育苗箱A…が載置されるようになっている。そして、この緑化台車23に育苗箱A…を棚積みするにあたり、搬送下手側の前記育苗箱ストッパ52,52位置まで育苗箱A,Aを搬送し及び搬送下手側の前記押出装置40,40を作用させると共に、緑化台車昇降部50,50において緑化台車23を間欠的に棚54…の上下ピッチごとに上昇させ、緑化台車23の前後一方側の最上の棚54から順に下方に育苗箱A,Aを2枚づつ棚積していく。このとき、搬送上手側の育苗箱ストッパ51,51は育苗箱A…を通過させるべく上方に退避し、搬送上手側の押出装置40,40は停止している。緑化台車23の前後一方の棚54…の最下まで育苗箱A…が棚積されると、今度は搬送上手側の育苗箱ストッパ51,51を下降させて該ストッパ51,51位置で搬送される育苗箱A,Aを停止させ搬送上手側の前記押出装置40,40を作用させると共に、緑化台車昇降部53,53において緑化台車23を間欠的に棚54…の上下ピッチごとに下降させ、緑化台車23の前後他方側の最下の棚54から順に上方に育苗箱A,Aを2枚づつ棚積し、最上の棚54まで棚積されて緑化台車23への育苗箱A…の棚積が完了する。
【0034】
緑化台車昇降部50,50には、緑化台車23を載置する緑化台車載置台50a,50aと前記緑化台車載置台56,56を昇降させるための昇降用モ−タ57,57と前記昇降用モ−タ57,57の駆動により上下に作動する昇降用チェ−ン58…とを設けている。また、緑化台車昇降部50,50には、緑化台車載置台50a,50aに載置されて昇降する緑化台車23の外周部に当接して該緑化台車23が前後左右に移動しないようにするための緑化台車ガイド59…を設けている。前記緑化台車ガイド59…は、緑化台車23が最下降位置にあるとき該緑化台車23の上端より上側に設けられ、緑化台車昇降部53,53における緑化台車23の搬入、搬出時に邪魔にならず、押出装置40…により育苗箱A,Aを挿入する棚54の位置決めをしている。緑化台車載置台50a,50aの前後左右の4隅にはそれぞれ前記昇降用チェ−ン58…を設け、この4本の昇降用チェ−ン58…により前記緑化台車載置台50a,50aを吊り下げ支持可能な構成となっている。そして、前記昇降用モ−タ57,57の駆動により、前記昇降用チェ−ン58…が駆動して緑化台車載置台50a,50aを昇降するようになっている。
【0035】
ところで、この育苗箱積替装置20には、育苗箱A…の積替作業中に一時的に作業を休憩したりメンテナンスを行ったりするために積替作業を途中で停止させることができる積替作業停止スイッチ60を設けている。図12に示すように、該積替作業停止スイッチ60を操作することにより、即時にメインリフト装置25及びサブリフト装置26が停止し、育苗箱取出装置34の育苗箱把持部35a,35bが新たに育苗箱A,Aを把持せずに把持している育苗箱A,Aをロ−ラコンベア33,33上の育苗箱供給位置b,bへ供給して育苗箱を把持しない状態で育苗箱取出装置34が停止し、ロ−ラコンベア33,33が育苗箱取出装置34により育苗箱A,Aを把持してから該育苗箱A,Aが搬送下手側の育苗箱ストッパ52に到達するまでの所要時間txのみ駆動してから停止し、押出装置40及び緑化台車昇降部50,50の昇降用モ−タ57,57が育苗箱取出装置34により育苗箱A,Aを把持してから搬送下手側の育苗箱ストッパ52に到達した該育苗箱A,Aを緑化台車23へ押し込むまでの所要時間tyのみ駆動してから停止する。従って、積替作業スイッチ60を操作することにより、育苗箱取出装置34が育苗箱Aを把持せず且つロ−ラコンベア33,33上に育苗箱が存在しない状態で育苗箱積替装置20全体が停止するようになっている。
【0036】
よって、積替作業停止スイッチ60を操作して育苗箱積替装置20の作動を停止させメンテナンス等を行うとき、育苗箱取出装置34及びロ−ラコンベア33,33に育苗箱が存在しないのでこれらのメンテナンスや育苗箱ストッパ51,51,52,52、押出装置40,40等のメンテナンスを容易に行える。また、育苗箱の積替作業の途中で作業を停止して育苗箱積替装置20に残留する育苗箱A…を全て装置20外へ回収するとき、メインリフト装置25、サブリフト装置26及び棚積部24,24の緑化台車23にのみ育苗箱A…が存在するので、メインリフト装置25やサブリフト装置26の段積された育苗箱A…や緑化台車23自体を回収するだけでよく、育苗箱A…の回収を容易に行える。また、前記ロ−ラコンベア33,33が地上約2mの高さにあるため、作業者が該ロ−ラコンベア33,33上の育苗箱を視認したり回収したりすることが困難であるが、積替作業停止スイッチ60の操作により前記ロ−ラコンベア33,33上に育苗箱が存在しない状態で育苗箱積替装置20の作動が停止するので、ロ−ラコンベア33,33上の育苗箱を視認したり回収したりすることが不要となる。尚、緑化台車昇降部50,50の昇降用モ−タ57,57を格別に作動可能とすることにより、緑化台車23の回収時に該緑化台車23を下降させて緑化台車23を育苗箱積替装置20外へ移動させるようにすれば、より簡単に緑化台車23を回収することができる。また、メインリフト装置25及びサブリフト装置26が支持する段積された育苗箱群が発芽用移動台車19に戻されるようにメインリフト装置25及びサブリフト装置26を作動可能に構成することにより、前記育苗箱群をメインリフト装置25及びサブリフト装置26から発芽用移動台車19へ供給し発芽用移動台車19を移動させるようにすれば、より簡単に前記育苗箱群を回収することができる。
【0037】
尚、育苗箱積替装置20で育苗箱A…が棚積みされた緑化台車23を前記緑化室5内へ搬送する手段は、人手により緑化台車23を押して搬送する手段の他、発芽用移動台車19…と同様に磁気式の軌道に沿って緑化台車23を載置して移動するような移動台車等を格別に設けることにより自動的に緑化室5内へ搬送することができる。
【0038】
また、前記緑化台車23の下部には、フォ−ク爪受部61,61を2か所に設けている。前記フォ−ク爪受部61,61は角筒形状のフレ−ムで構成され、該フレ−ムが緑化台車23の前後の車輪56…間となる下部フレ−ム62,62の下側に固着されている。そして、フォ−クリフトの2本のフォ−ク爪をそれぞれのフォ−ク爪受部61,61に挿入してリフトすることにより、緑化台車23を前記フォ−クリフトで支持して搬送することができる。従って、緑化台車23を育苗箱積替装置20から前記緑化室5へ搬送したり緑化室5から屋外へ搬送したりするとき、フォ−クリフトを使用して搬送することができる。
【0039】
また、図16及び図17に示すように、緑化台車23を収容できる緑化台車収容枠63を設けることができる。この緑化台車収容枠63は、育苗施設1等から苗を移植する圃場へ緑化台車23ごと苗を輸送するとき等、緑化台車23をトラック等に積み込んで輸送するときに有用なものである。前記緑化台車収容枠63は、複数のフレ−ムを組み合わせて直方体状の枠体に構成され、該枠体内に緑化台車23を完全に収容できる構成となっている。前記緑化台車収容枠63の下部には2本の左右方向に延びるフレ−ム64,64を設け、該左右フレ−ム64,64上に2本の前後方向のレ−ル65,65を掛け渡すように固着している。前記レ−ル65,65の両端部にはそれぞれ左右方向の軸66…回りに回動可能な引込レ−ル67…部分を設けており、地面上の緑化台車23を引込レ−ル部分67…を介して移動させることで前記レ−ル65,65上に緑化台車23の4個の車輪56…が載り、緑化台車23を緑化台車収容枠63内に収容するようになっている。そして、前後の前記引込レ−ル部分67…を共に内側へ回動させることにより、該引込レ−ル部分67…の端部が緑化台車収容枠63内の緑化台車23の前後の車輪56…共に丁度当接するようになっており、前記引込レ−ル部分67…が緑化台車23の車輪止めとして作用する。尚、レ−ル65,65の左右両端部には立上り部65a…を設け、緑化台車23が左右方向に移動しないようにしている。また、緑化台車収容枠63の上部には前後左右計4か所に固定用円環68…を設けている。
【0040】
そして、図16に示すように、緑化台車収容枠63をトラックの荷台等に積み込むときには、互いの固定用円環68…の間にロ−プやチェ−ン等69を掛け渡し、該ロ−プあるいはチェ−ン等69にフォ−クリフトのフォ−ク爪F,Fを引っ掛けて緑化台車収容枠63を地面から浮き上がらせて前記荷台へ搬送して積み込む。そして、図17に示すように、前記荷台に載置された緑化台車収容枠63を輸送時に移動しないように固定するときは、前記固定用円環68…と荷台との間に積荷固定用のロ−プRを掛け回して固定できるようになっている。この緑化台車収容枠63を使用することにより、トラック等へ積み込んだときの該緑化台車収容枠63で構成される積荷の剛性を向上させることができ、緑化台車23をトラック等に積み込んで輸送するときに緑化台車23の剛性不足により緑化台車23を損傷させたり変形させたりするようなことを防止でき、ひいては変形あるいは損傷した緑化台車23に育苗箱積替装置20の棚積部24,24で育苗箱A…を棚積することによる棚積不良等の不具合を防止できる。また、前記緑化台車収容枠63は緑化室5内等で使用する緑化台車23をそのまま収容することができるので、育苗施設1から苗を移植する圃場への苗の輸送時に緑化台車23に棚積された苗を専用の輸送用苗枠等に積み替える必要がなく、苗の輸送における省力化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】育苗施設を示す平面図
【図2】育苗箱播種機を示す側面図
【図3】育苗箱積替装置を示す側面図
【図4】育苗箱積替装置を示す平面図
【図5】育苗箱取出装置を示す側面図
【図6】育苗箱取出装置の作動行程を示すタイムチャ−ト
【図7】一方の棚積部のみを使用するときの育苗箱取出装置の作動行程を示すタイムチャ−ト
【図8】段積リフト部を示す正面図
【図9】段積リフト部を示す側面図
【図10】サブリフト装置の受継ラグを示す側面図
【図11】棚積部を示す正面図
【図12】育苗箱積替装置の積替作業を一時的に停止させるときのフロ−チャ−ト
【図13】緑化台車を示す平面図
【図14】緑化台車を示す側面図
【図15】緑化台車を示す正面図
【図16】緑化台車収容枠を示す側面図
【図17】緑化台車収容枠を示す正面図
【符号の説明】
20…育苗箱積替装置、24…棚積部(育苗箱積込部)、25…メインリフト装置、26…サブリフト装置、33…ロ−ラコンベア(搬送コンベア)、34…育苗箱取出装置、60…積替作業停止スイッチ(作業終了操作具)、A…育苗箱、a…育苗箱取出位置、b…育苗箱供給位置

Claims (1)

  1. 育苗箱(A…)が複数枚段積された育苗箱群の最上部の育苗箱(A,A)を取り出す育苗箱取出装置(34)と該育苗箱取出装置(34)が育苗箱群の最上部の育苗箱(A,A)を取り出した後に該育苗箱群の最上部となる育苗箱(A,A)を次行程で取り出せるように育苗箱取出装置(34)の育苗箱取出位置(a)まで前記育苗箱群を所定量づつ順次上昇させるリフト装置(25,26)とを備えた育苗箱積替装置において、前記育苗箱取出装置(34)を育苗箱群の育苗箱(A…)を複数の育苗箱供給位置(b,b)に振り分けて供給可能に設けると共に、前記複数の育苗箱供給位置(b,b)のうちの一部の育苗箱供給位置(b)にのみ供給可能に設け、育苗箱取出装置(34)を前記一部の育苗箱供給位置(b)にのみ供給するようにしたときの同一の育苗箱供給位置(b)への育苗箱(A…)の供給の周期を前記複数の育苗箱供給位置(b,b)の全てに育苗箱(A…)を振り分けて供給するときの同一の育苗箱供給位置(b,b)への育苗箱(A…)の供給の周期と同一となるように構成したことを特徴とする育苗箱積替装置。
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