JPH04257755A - 車両の制動力制御装置 - Google Patents

車両の制動力制御装置

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JPH04257755A
JPH04257755A JP3787891A JP3787891A JPH04257755A JP H04257755 A JPH04257755 A JP H04257755A JP 3787891 A JP3787891 A JP 3787891A JP 3787891 A JP3787891 A JP 3787891A JP H04257755 A JPH04257755 A JP H04257755A
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wheels
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淳 波野
Hirotsugu Yamaguchi
博嗣 山口
Hideaki Inoue
秀明 井上
Shinji Matsumoto
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両の制動力制御装置
に関し、特に車両の左右輪間の制動力に差を発生させて
車両挙動を制御する制動力制御と、車輪スリップ量を制
御する制動力制御を行うことのできる制動力制御装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】車両の制動力を制御する装置として、車
両左右輪の制動力に差をつけ、これによって車両挙動を
制御しようとする制動力制御装置を本出願人は既に提案
している(特願平1−250645号等) 。かかる制
動力差を生成させての制動制御システムは、旋回制動時
車両の回頭性を向上させる、あるいは安定性を向上させ
るなど、積極的に制動力差(ブレーキ液圧差)を利用し
た制御が可能である。特に特願平1−250645号に
係るものは、ヨーレイトフィードバック方式を用い、車
両の実際のヨーレイトと目標ヨーレイトとの偏差をなく
すように左右のブレーキ液圧に差をつけて制御する液圧
制御を行っており、これにより、制動時の操安性に寄与
できる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一方、制動力制御シス
テムには、車輪ロック防止を狙ったアンチスキッドシス
テム(ABS) があり、これは、スリップ制御により
例えば凍結路など低μ路での制動時に効果を発揮する。 しかして、アンチスキッドシステム搭載車両に前記の車
両挙動制御を追加する、あるいは新たに両制御をブレー
キ制御系に組み込むなど、両者の制御機能を有するシス
テムを構成せんとする場合、単にそれらを組み合わせた
のでは、制動時、車両挙動を制御することを目的として
左右のブレーキ液圧に差をつけて制御する制動力制御と
アンチスキッドでのスリップ量制御による制動力制御と
が共に行われるような領域では互いの制御が干渉する場
合がある。制御が干渉してしまうと本来の性能が発揮し
しにくくなる。
【0004】本発明の目的は、車両挙動制御とスリップ
制御とが可能であると共に、特にスリップ制御によって
左右に制動力差が生ずるような場合での制御時に着目し
てそのときの制動力制御に改良を加え、減速度の低下防
止の面と車両挙動制御による運転者の操縦の援助の面と
の両者の調和を図りつつ適切な統合制御を行わせること
のできる車両の制動力制御装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的のため、本発明
制動力制御装置は図1に概念を示す如く、前輪及び/又
は後輪の各輪の制動力を独立に制御可能な車両において
、車両の旋回状態を検出する旋回状態検出手段と、車輪
スリップ量制御で用いるスリップ物理量を算出するスリ
ップ物理量演算手段と、前記旋回状態検出手段からの出
力に応じて車両左右の制御対象車輪の制動力に差を生じ
させ、車両挙動を目標の特性になるよう制動力を制御す
る第1の制動力制御、及び前記スリップ物理量演算手段
の出力に基づき車輪のスリップを所定範囲とするよう制
動力を制御する第2の制動力制御の各機能を有する制御
手段にして、該第2の制動力制御の左右輪への制御指令
値に差がある場合に、当該指令値の左右差と前記第1の
制動力制御の制御指令値とを比較して、該第1の制動力
制御の指令値が第2の制動力制御の指令値の左右差より
小さいときはその第1の制動力制御の指令値を禁止乃至
抑制するようにし、前記第1の制動力制御の指令値が第
2の制動力制御の指令値の左右差より大きいときはその
第1の制動力制御の指令値と第2の制動力制御の指令値
の左右差との差をもって第1の制動力制御の制御指令値
を設定するようになす、第1の制動力制御に対する修正
手段を含む制動力制御手段とを備えてなるものである。 請求項2乃至5記載の本発明制動力制御装置では、制動
力制御手段は、夫々、前後輪のいずれか一方の側の1輪
または2輪で第2の制動力制御が作動するとき、2組の
対角左右輪のうちのいずれか一方の組で第2の制動力制
御が作動するとき、前後左右のうちの3輪で第2の制動
力制御が作動するとき、右または左の前後輪で第2の制
動力制御が作動するときには、それに対応して選択され
た車両左右輪を対象として第1の制動力制御を行うよう
にするものである。
【0006】
【作用】請求項1記載の発明では、旋回状態を検出する
旋回状態検出手段からの出力に応じて制動力制御手段は
、制御対象車輪の左右の制動力に差を生じさせ、車両挙
動を目標の特性になるよう制動力を制御する第1の制動
力制御を行い、またスリップ物理量演算手段からの出力
に基づき車両のスリップを所定範囲とするよう制動力を
制御する第2の制動力制御を行うが、これら両制御が実
行される領域に該当する場合で第2の制動力制御の左右
輪への制御指令値に差がある場合には、その第1の制動
力制御に対する修正手段が、当該指令値の左右差と前記
第1の制動力制御の制御指令値とを比較して、第1の制
動力制御の指令値が第2の制動力制御の指令値の左右差
より小さいときはその第1の制動力制御の指令値を禁止
乃至抑制するようにし、前記第1の制動力制御の指令値
が第2の制動力制御の指令値の左右差より大きいときそ
の第1の制動力制御の指令値と第2の制動力制御の指令
値の左右差との差をもって第1の制動力制御の制御指令
値を設定するようにする。これにより、車両挙動制御と
スリップ制御とが可能であるのに加え、スリップ制御に
よって左右に制動力差が生ずるような場合でも、減速度
の低下防止を図りつつ、かつまた第1の制動力制御であ
る車両挙動制御による運転者の操縦の援助も可能として
適切な統合制御を実現させる。請求項2乃至5記載の発
明の場合は、スリップ制御作動状態に対応して車両挙動
制御出力を適切に配分し得て良好な制動力制御を可能な
らしめる。
【0007】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき詳細に
説明する。図2は本発明制動力制御装置の一実施例の構
成を示す。適用する車両は、前輪及び/又は後輪の左右
の制動力を独立に制御可能な手段を備えるものであって
、本実施例では前後輪とも各輪の制動力を個々に制御で
きるものとする。図中、1L, 1Rは左右前輪、2L
, 2Rは左右後輪、3はブレーキペダル、4はタンデ
ムマスターシリンダ(M/C) を夫々示す。各車輪1
L, 1R, 2L, 2Rは、ホイールシリンダ(W
/C) 5L, 5R, 6L, 6Rを備え、これら
ホイールシリンダにマスターシリンダ4からの液圧を供
給される時、各車輪は個々に制動されるものとする。
【0008】ここで、制動装置のブレーキ液圧(制動液
圧)系を説明するに、マスターシリンダ4からの前輪ブ
レーキ系7Fは、管路8F, 9F, 10F 、液圧
制御弁11F, 12Fを経て左右前輪ホイールシリン
ダ5L, 5Rに至らしめ、後輪ブレーキ系7Rは、図
示例では、管路8R, 9R, 10R 、液圧制御弁
11R, 12Rを経て左右後輪ホイールシリンダ6L
, 6Rに至らしめるものとする。後輪ブレーキ系は、
制動時の早期後輪ロック防止のため後輪ブレーキ液圧の
上昇を制限するときは、そのための調整手段としての液
圧制御弁を含むことができる。液圧制御弁11F, 1
2F, 11R, 12Rは、夫々対応する車輪のホイ
ールシリンダ5L,5R, 6L, 6Rへ向かうブレ
ーキ液圧を個々に制御して第1の制御力制御としての車
両挙動制御及び第2の制動力制御としてのアンチスキッ
ド制御の用に供するもので、OFF 時図示の増圧位置
にあってブレーキ液圧を元圧に向けて増圧し、第1段O
N時ブレーキ液圧を増減しない保圧位置となり、第2段
ON時ブレーキ液圧を一部リザーバ13F, 13R(
リザーバタンク)へ逃がして低下させる減圧位置になる
ものとする。例えば制御弁駆動電流I1〜I4が0Aの
時は上記増圧位置、電流I1〜I4が2Aの時には上記
保圧位置、電流I1〜I4が5Aの時には上記減圧位置
になるものとする。なお、リザーバ13F, 13R内
のブレーキ液は上記の保圧時及び減圧時駆動されるポン
プ14F, 14Rにより管路8F, 8Rに戻し、こ
れら管路のアキュムレータ15F, 15Rに戻して再
利用に供する。液圧制御弁11F, 12F, 11R
, 12Rはコントローラ16によりON, OFF 
制御し、このコントローラ16には、ステアリングホイ
ール(ハンドル)の操舵角θを検出する操舵角センサ1
7からの信号、ブレーキペダル3の踏込み時ONするブ
レーキスイッチ18からの信号、車輪1L, 1R, 
2L, 2Rの回転周速(車輪速)VW1〜VW4を検
出する車輪速センサ19〜22からの信号、車体の前後
加速度を検出する前後加速度センサ(前後Gセンサ)2
3、及び横加速度を検出する横加速度センサ(横Gセン
サ)24からの信号等を夫々入力する。車輪速センサか
らの信号はコントローラ16によりなされるアンチスキ
ッド制御の他、トラクションコントロールに用いられる
。トラクション制御のためには、エンジン出力調整器へ
の制御信号が送出されるものとする。
【0009】また、コントローラ16には、各輪のホイ
ールシリンダ5L, 5R, 6L, 6Rの液圧P1
〜P4を検出する液圧センサ25L, 25R, 26
L, 26Rからの信号が入力されると共に、マスター
シリンダ4の液圧PM (前輪系液圧PM1, 後輪系
液圧PM2) を検出する液圧センサ271, 272
からの信号が入力される。マスターシリンダ液圧検出に
ついては、例えば前輪系だけで検出して代表させるよう
にしてもよい。液圧センサの出力は、ホイールシリンダ
液圧の目標値を設定して実際のホイールシリンダ液圧を
その目標値に一致させるように液圧制御弁を作動させて
ブレーキ液圧を制御する場合の信号として用いられる。
【0010】アンチスキッド制御では、本例の如き4チ
ャンネル、4センサ方式によるものでは、各輪毎の車輪
速検出値と、車体速検出値と、スリップ量検出値とを得
て、検出車輪速と検出車体速とに応じて該当車輪のスリ
ップが設定値以下となるようにする制動力制御を行い、
これにより左前輪、右前輪、左後輪、右後輪は個々にア
ンチスキッド制御されて各輪につき最大制動効率が達成
されるようになされ、車輪ロックを回避する。
【0011】コントローラ16は、入力検出回路、演算
処理回路、記憶回路、出力回路等を用いるマイクロコン
ピュータを含んで構成され、旋回状態に応じて車両の左
右の制動力に差を生じさせての車両挙動制御を行うとき
は、即ち旋回時の車両挙動を目標の特性になるように制
動力制御をする場合には、基本的には所定入力情報に基
づき、その演算処理回路において後述の制御プログラム
に従い旋回状態に応じ指令値としての左右輪(操舵方向
内外輪間) のブレーキ液圧差を演算し、これを用いて
各輪毎に制動力目標値としての目標のホイールシリンダ
液圧値を演算して、それに相当する信号を制御弁駆動電
流として送出する。コントローラ16は、また、スキッ
ドサイクルによるスリップ量制御を行う場合には、その
演算処理回路において、車輪のスリップ率を算出し、そ
れに基づき目標のホイールシリンダ液圧値を演算し、ま
たそのときの減圧量(マスターシリンダ液圧に対する液
圧差)も制御量(制御指令値)として算出する。かかる
アンチスキッド制御が単独で行われる場合も、上記車両
挙動制御が単独で行われる場合と同様、アンチスキッド
制御による目標のホイールシリンダ液圧値に相当する信
号を制御弁駆動電流として送出し、各輪のブレーキ液圧
を制御する。
【0012】更にまた、コントローラ16は、アンチス
キッド制御実行領域で、かつ当該制御側自体によって(
結果的に)左右に制動力差が生じてしまうような制御領
域の場合において、一定条件の下、車両挙動制御に対す
る禁止を含む該制御の修正を行うようになす。即ち、ア
ンチスキッド制御により左右の制動力差がある場合には
車両挙動制御の液圧差がアンチスキッド制御での液圧差
より大きくなったときだけその差分の液圧差を車両挙動
制御の出力とし、アンチスキッド制御での液圧差より小
さいときには車両挙動制御の指令値を出力しない。この
ため、アンチスキッド制御の左右輪への指令値に差が発
生した場合には、車両挙動制御の指令値と比較し、その
比較結果で、もし、車両挙動制御の指令値の方がアンチ
スキッド制御指令値の左右差より小さいときには車両挙
動制御側の指令値の出力を禁止し、車両挙動制御の指令
値がアンチスキッド制御指令値の左右差より大きいとき
には2つの指令値の差をもってそれを車両挙動制御の指
令値として出力するようにするための処理をも実行する
。 従って、コントローラ16は、アンチスキッド制御によ
り左右に制動力差がある場合での車両挙動制御の修正を
行う手段をも構成する。従ってまた、コントローラ16
は、アンチスキッド制御実行領域であっても、当該制御
によっては左右の制動力に差が生じないようなケースで
は、上記禁止を含めた車両挙動制御の修正は、これを行
わない。好ましくは、コントローラ16はまた、両制御
が共に実行されるような制御領域においては、上述の車
両挙動制御の禁止がされない場合をも含んで、互いの制
御の干渉の防止を更に一歩進めたものとするべく、車両
挙動制御出力のアンチスキッド制御作動状態に対応した
配分処理を行う。かかる配分は、前後輪どちらか一方で
アンチスキッド制御、従ってスリップ制御が作動した場
合には他方の左右輪でのみ制動力差をつけて車両挙動を
制御するようになし、また対角2組のどちから一方でス
リップ制御が作動した場合には他方の対角左右輪でのみ
制動差をつけて車両挙動を制御するようになし、また3
輪でスリップ制御が作動した場合にはスリップ制御作動
輪を左右の一方として含む前または後左右輪でのみ制動
力をつけて車両挙動を制御するようになし、更にまた、
右または左の前後輪でスリップ制御が作動した場合には
まず前左右輪でのみ制動力差をつけて車両挙動を制御す
るようになすものとすることができる。
【0013】図3は、両制御が共になされるような領域
に該当する場合での前記の車両挙動制御のための修正の
処理を含む制動力制御プログラムの一例を示すフローチ
ャートである。本プログラムはコントローラ16内で一
定時間毎に実行される。
【0014】まず、ステップS101では、車両挙動制
御での制御パラメータの読込みを行い、ここでは操舵角
センサ17、前後Gセンサ23の信号から操舵角θ、減
速度Xg 等を夫々読込む。次のステップS102では
、旋回状態に応じて左右の制動力に差を生じさせ、旋回
時の車両挙動を目標の特性になるよう制動力制御を行う
ための旋回状態に応じた左右輪のブレーキ液圧差ΔP1
(液圧量差指令値)の演算処理を実行する。ここでは、
所要のヨーレイト(ヨーモーメント)を発生させるため
の該ブレーキ液圧差値ΔP1として、操舵角θと減速度
Xg に応じたもの、即ちΔP1=f(θ,Xg )と
して算出することとする。また、この場合のブレーキ液
圧差P1の決定方法は、具体的には、例えば本出願人の
先の出願に係る特願平2−40975 号に記載の如く
、操舵角の大きさに応じてブレーキ液圧差を求めると共
に、更にこれを減速度に応じて補正して該ΔP1値を決
定するような方法によるものであってもよいし、あるい
は、既述した出願(特願平1−250645号) の如
くのヨーレイトフィードバック方式での液圧制御におけ
る目標ブレーキ液圧演算過程で適用されるようなブレー
キ液圧差分を利用して、上記ステップS102で求める
べきΔP1 値を決定するようにしてもよい。この場合
にヨーレイトdφ/dtを制御パラメータとして  Δ
P1=f(θ,Xg , dφ/dt) で求めるとき
は、ステップS101でヨーレイト情報を読込むものと
する。本制動力制御は、このように車両挙動制御は、ヨ
ーレイトフィードバック方式による形態のものでも、ヨ
ーレイトフィードバックを使わない制御態様でも、いず
れの場合にも適用できるものである。
【0015】次に、ステップS103では、アンチスキ
ッド制御の場合の制御指令値(ABS制御指令値) と
して各輪毎の液圧の減圧量ΔP2i(i=1〜4)の算
出処理を行う。ここでの処理は、通常の既知のABS 
制御での演算手法に従うものであってよく、以下のよう
な内容のものとすることができる。即ち、各輪の車輪速
度VW1〜VW4を車輪速センサ19〜22の信号から
読み込み、車輪スリップ量を演算する。各輪のスリップ
量の算出は、具体的には、車輪速を用いて通常のアンチ
スキッド制御で行われている手法により車体速を演算で
求め、かかる車速値と上記車輪速により各輪のスリップ
率を得ることによって行うことができる。こうして各輪
のスリップ量を算出し目標液圧PABS (S) i 
(i=1〜4)、即ちアンチスキッド制御で決定される
各輪毎の目標ホイールシリンダ液圧値を求め減圧量ΔP
2iを算出する。ここで、本ステップS103で最終的
に得るべき計算値として、各輪の減圧量ΔP2i、即ち
アンチスキッド制御で決まる減圧量(ブレーキ液圧変化
量)としているのは、これにより後述のABS 制御指
令の左右差計算などの処理を行うためであり、ΔP2i
は目標液圧PABS (S) i と現在の液圧Pi 
(i=1〜4)より、ΔP2i=PABS (S) i
 −Pi で求めるものとする。
【0016】次にステップS104では、上記で夫々求
められた算出値ΔP1、ΔP2iを用い、これらよりア
ンチススキッド制御側を考慮した車両挙動制御側のブレ
ーキ液圧変化指令値についての算出、決定処理がなされ
る。即ち、ここでは、アンチスキッド制御の状態に対応
してΔP1値の再決定を実行し、最終的な液圧指令の決
定をなすことを内容とする。
【0017】このときの制御則の一例を示したのが図4
のサブルーチンプログラムであり、まず、ステップS2
01でアンチスキッド制御指令値の左右差δP を計算
するものとし、ここでは次式、   δP =(ΔP21−ΔP22)+(ΔP23−Δ
P24)                  …1に
より求める。これは、アンチスキッド制御によって車両
左右で制動力差(アンバランス)が生ずるとした場合の
その制御での左右輪への指令値の差である。
【0018】続くステップS202では、本プログラム
例の場合は前記ステップS201での算出値δPを用い
てアンチスキッド制御によって左右輪に液圧差が発生す
るタイミングにあるかどうかについてδP=0かで判断
し、答がYES のときはステップS205を実行せず
、ステップS203で前記算出値ΔP1値をそのまま出
力、即ち以降の演算処理に適用することとして、ステッ
プS204へ進む一方、答がNOの場合はステップS2
05のΔP1とδPの比較結果に応じたΔP1値変更処
理を経てステップS204を実行する。ステップS20
4では, 本プログラム例では、図5に例示する配分パ
ターンに従って前記車両挙動制御でのブレーキ液圧差Δ
P1 を配分し該制御での各輪毎の制御量としてのΔP
1i(i=1〜4)を決定する処理が行われる。本サブ
ルーチンではこうした車両挙動制御出力の配分も実行す
る。図3に戻ってステップS104後の最終ステップS
105は、上記のような配分処理をも含んで該当制御時
に対応して得られる最終的な各輪についての制御量とし
てのΔPti値(i=1〜4)を用いた出力処理をなし
、各輪ブレーキ液圧を制御する。なお、ΔP1iは、車
両挙動制御での制動液圧の左右差を生成させる態様が片
側減圧によるものであるときは、車両挙動制御での算出
ブレーキ液圧差ΔP1 を配分して得た(即ち、各輪段
階におとした)減圧量を意味する。
【0019】しかして、前記図4中ステップS202か
らステップS203へと進み、図3の出力処理へと進む
ときは、ステップS203以下での処理には、ΔP1 
が変更されずに適用されると共に、ΔP2i値について
もステップS103で決定されたABS 制御の指令値
としての算出値ΔP2iがそのまま適用される結果、Δ
P1 =0の状態でアンチスキッド制御が実行される場
合はアンチスキッド制御単独での制動力制御が行われる
ことになる。即ち、かかる場合は、車両挙動制御は非作
動で、その減圧分はなくてΔP1i=0であり、それ故
ΔPti=ΔP2iと設定される。具体的には、左前輪
の減圧量ΔPt1、右前輪の減圧量ΔPt2、左後輪の
減圧量ΔPt3及び右後輪の減圧量ΔPt4は、夫々最
終的に次のように設定されるのである。 ΔPt1=ΔP21 ΔPt2=ΔP22 ΔPt3=ΔP23 ΔPt4=ΔP24 従って、この場合での制動力制御はアンチスキッド制御
のみの制御であり、通常の4チャンネルアンチスキッド
制御の場合と同様、アンチスキッド制御が作動する該当
車輪につき所定スリップ率となるよう制動液圧、即ちホ
イールシリンダ液圧Pi (i=1〜4)を、アンチス
キッド制御での目標値に依存して制御する。ここでは、
各輪に液圧センサ25L, 25R, 26L, 26
Rが設けられているので、 マスターシリンダ液圧−ホイールシリンダ液圧=ΔPt
iとなるように各輪のブレーキ液圧を制御する。具体的
には、ステップS105では、目標ホイールシリンダ液
圧P(S) i (i=1〜4)を、 P(S) i =PM −ΔPti として、実際のホイールシリンダ液圧が該目標値に一致
するように制御弁駆動電流Ii (i=1〜4)により
液圧制御弁を作動させてブレーキ液圧を制御するのであ
る。
【0020】また、前記ステップS102での算出値Δ
P1 がΔP1 ≠0で従って車両挙動制御作動該当時
であり、他方アンチスキッド制御非作動時か、または作
動該当時であってもその左右への制御指令値に差が生じ
ないような場合(いずれも、そのときδP=0が成立)
において前記ステップS202からステップS203以
下へ進ときには、そのΔP1 につき配分がなされる。
【0021】ステップS204でなされる車両挙動制御
でのブレーキ液圧差ΔP1 についての配分、即ち各輪
分としてのΔP1iの決定は、図5に示す如きパターン
に従って行う。図に示す車両挙動制御出力の配分パター
ン(配分方法)は、4チャンネル方式による場合のもの
であって、アンチスキッド制御作動時(ABS 制御作
動中) のものと、アンチスキッド制御非作動(ABS
 非作動時) のものとがある。アンチスキッド非作動
時での車両挙動制御出力の配分、従って車両挙動制御単
独での実行時には、車両挙動制御出力は基本的にフロン
ト側を対象として出力する。即ち、この場合は、具体的
には、図3のステップS102でのブレーキ液圧差ΔP
1 がそのまま前輪の左右で生成されるように、各輪分
でのΔP1iを決定する。
【0022】図6はかかる場合の左旋回時での配分の態
様を説明する概念図で、図示の如く、この場合はブレー
キ液圧差ΔP1 は値ΔP1 に相当する量だけそのま
ま右前輪側の減圧量ΔP12として割り当てられること
になる。より詳しくは、車両挙動制御単独の場合は、ア
ンチスキッド制御側のΔP2iは値0であり、かつ配分
は図5の如く前輪側への配分パターンとなるから、旋回
方向外側の制動力を減少させる片側減圧での左旋回時に
は、ΔPtiとしての算出減圧量は、ΔPt1=0、Δ
Pt2=ΔP12(=ΔP1 )、ΔPt3=ΔPt4
=0となる。従ってまた、この場合の目標値は図6の如
きものとなり、具体的には、右前輪ホイールシリンダ液
圧のみ減圧制御が実行されることになる(ステップS1
05) 。
【0023】また、上記において、もし不足分が生ずる
ようなとき(要求される必要な液圧差を前輪左右間だけ
ではつけられない場合)は、これはリア側で充足させる
ようにする。更に、またこの場合に、例えば1輪当たり
の減圧可能最大値(例えば、リミット30kg/cm2
)を設定し、減圧のための制御指令値がオーバーした場
合(例えば、ΔP1 =50kg/cm2 ) に他の
車輪側でその分を充たすといったような方法をとること
もできる。更に、上記のように配分をフロント優先とす
るときは、後輪ブレーキ液圧が所定のスプリットポイン
トで前輪側に比し低く制限されるようなブレーキシステ
ムの場合にでも、前輪の制動力が大、従って減圧できる
程度が後輪側と比較して大きいので、制動力差をつけ易
いものとなる。
【0024】アンチスキッド制御作動時の配分、即ち両
制御実行領域での車両挙動制御出力の配分は、図5のよ
うなABS 作動状態に対応するパターンに従って行い
、ΔP1iを決定するものとする。1輪のみABS 作
動する場合、または前後どちらか2輪がABS 作動す
る場合は、ABS非作動の前輪の左右または後輪の左右
輪間で制動力差をつけて車両挙動を制御できるように、
ΔP1iを決定し、不足分はABS 作動側へ配分する
ようになす。また、2輪作動中でそれが対角2輪の場合
(例えば、左前輪と右後輪でABS が作動のとき)は
、他方の対角左右輪間(上記例では右前輪と左後輪間)
で制動力差をつけるようにΔP1iを決定し、不足分は
上記ABS 作動側対角2輪間に割り当てるようになす
。このように、ABS 制御が作動していない車両左右
の輪で車両挙動制御による液圧差をつけるように配分を
行うのは、両制御実行領域でも、夫々の制御をできるだ
け別々に行えるようにするという考え方に基づくもので
あって、制御精度の向上を図るのに役立つ。即ち、AB
S 作動輪を左右一方の輪として車両挙動制御を実行す
るケースを想定すると、その場合にABS 制御での制
御値は比較的変動が大きく、従って更に左右輪間で所要
の液圧差を生成しようとするときには、車両挙動制御の
制御値が上記変動の影響を受け易く、従って、その分、
ABS 非作動側を使用する場合に比し、精度面で左右
され易い。そこで、上記の如くABS 非作動の左右輪
があれば、該輪を対象として配分を行うこととしたもの
である。
【0025】また、2輪作動のケースで左右どちらか2
輪がABS 作動輪の場合は、上記手法は採れないので
、前述したABS 非作動時の基本のフロント優先の配
分パターンによることとし、更に、3輪作動の場合には
、ABS 非作動輪を含む前後一方の左右輪間で制動力
差をつけるようにΔP1iの決定をなすようにする。更
にまた、4輪ABS 作動時の場合もABS 非作動時
の配分パターンで配分を実行するものとする。
【0026】かくして両制御が共に作動するような領域
でABS 制御での左右輪への指令値に差が発生しない
ような場合には、夫々既述した如きABS制御作動状態
に対応した配分パターンをもってブレーキ液圧差ΔP1
 についての各輪分がΔP1iとして決定され、これと
ABS 制御で決定されたΔP2iとで各輪毎のΔPt
iが定められ、夫々かかるΔPtiに応じて設定される
目標ホイールシリンダ液圧を目標値として各輪の制動液
圧制御が実行されることになる。
【0027】図7は、このような場合の制御例を示した
もので、例えば圧雪路等の直進走行状態での制動時にA
BS 制御が車両左右側で差なく同程度に作動したケー
スを示している。同図の液圧バーグラフ(斜線部がAB
S 制御によるものを表す)の如く、ABS 制御では
左右差がない結果、この状態から運転者が左旋回を意図
して左に舵を切ったなら、その操舵に応じて車両挙動制
御で回頭性を助長せしめるべく本例では右側の減圧制御
を許すものとする。即ち、この場合は車両挙動制御の指
令値の出力は禁止されないのであり、その算出値ΔP1
 はそのままで既述の配分処理に適用されて制御が進め
られていくことになる。
【0028】これに対し、前記ステップS202の判別
処理で、ABS 制御によって左右輪に指令値の左右差
δP(液圧差)が発生するような場合(例えば後記する
図8の場合)には、ステップS205において本例では
|ΔP1 |と|δP|との比較を行い、その結果に応
じ値ΔP1 と再設定し、かかる処理を経て前記ステッ
プS204及び図3の出力処理が遂行されていく。即ち
、比較の結果、夫々、  |ΔP1 |≦|δP|のと
き、ΔP1 =0                 
         …2  |ΔP1 |>|δP|の
とき、ΔP1 =ΔP1 −δP          
      …3とする。本制動力制御は、例えば車両
挙動制御中にアンチスキッド制御が作動する、アンチス
キッド制御中に車両挙動が作動するというように両制御
が作動する場合、各チャンネル独立にブレーキ液圧を減
圧してしまうと左右のブレーキ液圧差が狂ってしまうと
いったような互いの制御が干渉してしまい本来の性能が
発揮できなくなるのを抑えようとすることを基本とする
ものであるが、式2,3のような処理を行うことによっ
て、アンチスキッド制御によって左右に制動力差がある
場合には、そのとき車両挙動制御実行領域に該当してい
てもそのまま車両挙動制御を作動させるのではなく、従
って該制御での左右液圧差をそのまま適用するのではな
く、車両挙動制御の液圧差がアンチスキッド制御の液圧
差より大きくなったときだけ出力し、アンチスキッド制
御の液圧差より小さいときには車両挙動制御の指令値を
出力しないようにするというきめ細かな制御を行うこと
ができる。
【0029】上記各式は、式2はアンチスキッド制御で
の左右差と同じ量の差圧までなら車両挙動制御の指令値
を適用しないこと(換言すれば、強制的に車両挙動制御
を禁止すること)意味し、そして式3は、それより大き
いときには両者の差圧だけ車両挙動制御の指令値として
適用するということを意味している。かつまた、本例の
如く、絶対値を導入しているのは、ここでの比較には、
両制御での左右差の方向性にかかわらずそれそれ該当す
るときは、式2または式3を適用することを意味してい
る。
【0030】以上のようにすることにより、もし、その
まま車両挙動を作動させたとしたなら同じだけ逆方向に
左右差を出力してしまい減速度が出なくなってしまう可
能性があるのに対し、かかる自体も避けられる。更に、
具体的な制御例をもって説明すると、図8はいわゆるス
プリットμ路においての制動時の様子を示している。図
示の場合、左側が低μ路、右側が高μ路であり、ブレー
キ踏込み時、車輪ロック回避のためA制御が作動したと
すると、μの違いにより以下のような態様となる。即ち
、車両左側輪では減圧両が大、従って制動力が小となり
、他方右側路では減圧両が小、したかって制動力は左側
に比し大きい。こうしてABS 制御での左右差が生ず
る。
【0031】しかして、かかるアンバランスは車両を高
いμ路へ偏向させるように作用することになるが、この
とき、運転者はあて舵によってそれに対処しようとする
。ここで、そのあて舵に伴い車両挙動制御が作動するこ
とになったとした場合(本例では、左に切っているので
、車両右側輪の減圧をする方向で該制御が働こうとする
)、そのまま車両挙動制御を働かせると、その文だけ減
圧のため指令が増え、その結果、本来ならば制動時0.
6 G程度減速速度がでるはずだったのに0.3 G位
までしか減速度がでないなどという状態に至ることもあ
る。これに対し、本制御に従えば、図8のようなケース
で車両挙動制御が作動しようとする場合にでも、それに
よって設定すべき指令値としてのブレーキ液圧差ΔP1
 が、図示の如きABS 制御での左右差以内なら、前
記式2により車挙動制御は行わせず(従って、減速度の
大きさは維持し得るようにし)、他方、要求されるブレ
ーキ液圧差ΔP1 がABS 制御の左右差を超える程
度にまで大きいなら、前式3により、そのときの運転者
の操縦を援助してその反応を助ける分だけ車両挙動制御
を行わせることができる。即ち、修正に要する両がおお
きければ、操舵だけでは対応しにくいことから、その場
合は、減速度の低下を抑えつつ、一方運転者の要求に対
しても応えられるよう援助する分だけは車両挙動制御に
よる減圧を許して、両方の効果を調和させて発揮させる
ことができる。
【0032】また、上記はスプリットμ路を例として説
明したが、本制御はそれ以外の場合でも、ABS 制御
での指令値の左右差がある状況において実施することが
できる。
【0033】なお、本実施例では、前後左右の4輪の制
動力を独立に制御できる場合を例として説明したが、例
えば制動力差はこれを前輪の左右輪間でつけるような場
合にも適用可能であり、このときは車両挙動制御出力は
常に前輪側(フロント側)を対象に適用され、従って既
述した如きABS 側の作動状態に応じた配分パターン
は使用しないでよい。また、4チャンネル方式の場合で
あっても、かかる配分パターンを用いず、車両挙動制御
での制御対象車輪を予めいずれか左右に設定しておく態
様で実施することもできる。
【0034】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、車両挙動
制御とスリップ量制御を行わせることができると共に、
スリップ量制御により左右に制動力差が生ずるような制
御時の場合は、車両挙動制御での指令値がスリップ量制
御の指令値左右差より大きいときにそれらの差の分を車
両挙動制御の制御指令値とすると共に、スリップ量制御
の指令値の左右差より小さいときには車両挙動制御の指
令値を禁止、乃至は抑制することができるものであるか
ら、減速度の低下を抑えつつ、運転者の操縦の援助を行
うことができ、たとえスプリットμ路等での制動制御時
にも両者の調和を図った適切な制御を実現させることが
できる。請求項2乃至5記載の発明の場合は、スリップ
量制御の作動状態に対応して車両挙動制御出力を配分す
ることができ、量制御が共になされるような場合に適切
な分配を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明制動力制御装置の概念図である。
【図2】本発明制動力制御装置の一実施例を示すシステ
ム図である。
【図3】同例でのコントローラの制御プログラムの一例
を示すフローチャートである。
【図4】同プログラムで適用されるサブルーチンプログ
ラムの一例を示すフローチャートである。
【図5】車両挙動制御出力の配分方法の説明に供する配
分パターン例を示す図である。
【図6】同パターンでの配分の態様を車両挙動制御単独
実行時を例として示す概念図である。
【図7】ABS 制御で左右に制動力差がない場合の制
御例の説明に供する図である。
【図8】同じく左右に制動力差がある場合の制御例の説
明に供する図である。
【符号の説明】
1L, 1R  左右前輪 2L, 2R  左右後輪 3  ブレーキペダル 5L, 5R, 6L, 6R  ホイールシリンダ1
1F, 11R, 12F, 12R  液圧制御弁1
6  コントローラ 17  操舵角センサ 19, 20, 21, 22  車輪速センサ23 
 前後加速度センサ 24  横加速度センサ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  前輪及び/又は後輪の各輪の制動力を
    独立に制御可能な車両において、車両の旋回状態を検出
    する旋回状態検出手段と、車輪スリップ量制御で用いる
    スリップ物理量を算出するスリップ物理量演算手段と、
    前記旋回状態検出手段からの出力に応じて車両左右の制
    御対象車輪の制動力に差を生じさせ、車両挙動を目標の
    特性になるよう制動力を制御する第1の制動力制御、及
    び前記スリップ物理量演算手段の出力に基づき車輪のス
    リップを所定範囲とするよう制動力を制御する第2の制
    動力制御の各機能を有する制御手段にして、該第2の制
    動力制御の左右輪への制御指令値に差がある場合に、当
    該指令値の左右差と前記第1の制動力制御の制御指令値
    とを比較して、該第1の制動力制御の指令値が第2の制
    動力制御の指令値の左右差より小さいときはその第1の
    制動力制御の指令値を禁止乃至抑制するようにし、前記
    第1の制動力制御の指令値が第2の制動力制御の指令値
    の左右差より大きいときはその第1の制動力制御の指令
    値と第2の制動力制御の指令値の左右差との差をもって
    第1の制動力制御の制御指令値を設定するようになす、
    第1の制動力制御に対する修正手段を含む制動力制御手
    段とを備えることを特徴とする車両の制動力制御装置。
  2. 【請求項2】  請求項1において、制動力制御手段は
    、前後輪側のいずれか一方の側の1輪または2輪で第2
    の制動力制御が作動するときには、他方の側の左右輪を
    対象として第1の制動力制御を行うようにすることを特
    徴とする車両の制動力制御装置。
  3. 【請求項3】  請求項1において、制動力制御手段は
    、2組の対角左右輪のうちのいずれか一方の組で第2の
    制動力制御が作動するときには、他方の組の対角左右輪
    を対象として第1の制動力制御を行うようにすることを
    特徴とする車両の制動力制御装置。
  4. 【請求項4】  請求項1において、制動力制御手段は
    、前後左右のうちの3輪で第2の制動力制御が作動する
    ときには、第2の制動力制御非作動輪を含む前左右輪ま
    たは後左右輪を対象として第1の制動力制御を行うよう
    にすることを特徴とする車両の制動力制御装置。
  5. 【請求項5】  請求項1において、制動力制御手段は
    、右または左の前後輪で第2の制動力制御が作動すると
    きには、前左右輪を対象として第1の制動力制御を行う
    ようにすることを特徴とする車両の制動力制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US5826951A (en) * 1995-05-16 1998-10-27 Mitsubishi Jidosha Kogyo Kabushiki Kaisha Turn control apparatus for a vehicle
JPH11208444A (ja) * 1998-01-28 1999-08-03 Nissan Motor Co Ltd 車両挙動制御装置

Cited By (3)

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