JPH04257589A - トリアゾロピリダジン化合物 - Google Patents

トリアゾロピリダジン化合物

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JPH04257589A
JPH04257589A JP9141291A JP4129191A JPH04257589A JP H04257589 A JPH04257589 A JP H04257589A JP 9141291 A JP9141291 A JP 9141291A JP 4129191 A JP4129191 A JP 4129191A JP H04257589 A JPH04257589 A JP H04257589A
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thiepino
acid
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中尾 達
Akira Nishiyama
朗 西山
Hiroshi Tanaka
寛 田中
Yasuto Morimoto
森本 保人
Shuzo Takehara
竹原 修造
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規かつ医薬として有用
なトリアゾロピリダジン化合物に関する。
【0002】
【従来の技術】特開平1−250383号公報には抗不
安作用を有する5,6−ジヒドロ−〔1〕ベンゾチエピ
ノ〔5,4−c〕ピリダジン−3(2H)−オンなどの
化合物が、また特開昭63−295577号公報には、
抗不安薬などとして有用な10−フェニル−6H−〔1
〕ベンゾチオピラノ〔4,3−c〕〔1,2,4〕トリ
アゾロ〔3,4−f〕ピリダジンなどの化合物が、さら
に特開平2−202889号公報には、抗不安薬および
抗痴呆薬などとして有用な6,7−ジヒドロ−11−フ
ェニル〔1〕ベンゾチエピノ〔5,4−c〕〔1,2,
4〕トリアゾロ〔4,3−b〕ピリダジンなどの化合物
がそれぞれ開示されている。また、Arch. Pha
rm.(Weinheim)321,735〜738頁
(1988年)により降圧作用を有する3−ヒドラジン
チエノ(2,3−h)シンノリンおよび1,2,4−ト
リアゾロ−(4’ ,3 ’−b)チエノ(2,3−h
)シンノリンの合成方法が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は有用な医薬、
特にベンゾジアゼピン受容体に親和性を示す非ベンゾジ
アゼピン骨格化合物を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、一般式
【化2
】 (式中、R1 ,R2 は同一または異なって水素、ハ
ロゲン、水酸基、トリフルオロメチル、ニトロ、シアノ
、低級アルキル、アシルまたは低級アルコキシを、R3
は低級アルキル、シクロアルキル、置換もしくは非置換
アリールまたは置換もしくは非置換ヘテロアリールを、
XはCH2 またS(O)n を示し、nは0,1また
は2を示す。mは1または2を示す。)により表わされ
るトリアゾロピリダジン化合物に関する。
【0005】一般式(I)の記号を定義により説明する
と、ハロゲンとはフッ素、塩素、臭素、ヨウ素を、低級
アルキルとはメチル、エチル、プロピル、イソプロピル
、ブチル、イソブチル、第3級ブチルなどを、アシルと
はアセチル、プロピオニル、ブチリル、ベンゾイルなど
を、低級アルコキシとはメトキシ、エトキシ、プロポキ
シ、イソプロポキシ、ブトキシ、イソブトキシ、第3級
ブトキシなどを、シクロアルキルとはシクロプロピル、
シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチルなど
を、アリールとはフェニル、ナフチルなどを、ヘテロア
リールとはチエニル、ピリジル、フリルなどを示し、こ
れらアリールおよびヘテロアリールはその環上にハロゲ
ン、トリフルオロメチル、ニトロ、アミノ、低級アルキ
ルおよび低級アルコキシから選ばれる置換基を少なくと
も1個有していてもよい。
【0006】本発明化合物(I)が不斉原子を有する場
合には、ラセミ体混合物または光学活性体の形で得るこ
とができ、さらに少なくとも2個の不斉原子を有する場
合には個々のジアステレオマーまたはそれらの混合物と
して得られる。本発明はこれらの混合物および個々の異
性体をも包含する。また、本発明は立体異性体をも包含
する。
【0007】本発明化合物の合成法は次の通りである。 方法1 一般式(I)の化合物は一般式
【化3】 (式中、Zは塩素、臭素などのハロゲンを示し、他の各
記号は前記と同義である。)により表わされる化合物と
一般式 R3 −CONHNH2         (III)
(式中、R3 は前記と同義である。)により表わされ
る化合物とを縮合閉環反応に付す方法によって得ること
ができる。反応はメタノール、エタノール、プロパノー
ル、ブタノール、エチレングリコールモノメチルエーテ
ル、エチレングリコール、ベンゼン、トルエン、キシレ
ンなど、好ましくはプロパノール、ブタノールまたはエ
チレングリコールモノメチルエーテル中、3〜22時間
加熱還流することにより進行する。
【0008】方法2 一般式(I)の化合物は一般式(II)の化合物とヒド
ラジン水和物との反応により合成することができる一般
【化4】 (式中、各記号は前記と同義である。)により表わされ
る化合物またはその酸付加物と一般式 R3 −COOH          (V)(式中、
R3 は前記と同義である。)により表わされるカルボ
ン酸またはその反応性誘導体(酸ハライド、エステル、
酸無水物など)とを反応させる方法によっても合成する
ことができる。反応は、必要に応じて脱水剤(トリエチ
ルアミン、ピリジン、酢酸ナトリウム、酢酸カリウム、
炭酸カリウム、炭酸ナトリウムなど)の存在下、適当な
溶媒(ベンゼン、トルエン、キシレン、クロロホルム、
メチレンクロライドなど)中にて進行し、一般式
【化5
】 (式中、各記号は前記と同義である。)により表わされ
る化合物が合成される。さらに、この一般式(IV)の
化合物をイソプロピルアルコール、ブタノール、エチレ
ングリコールモノメチルエーテルなどの溶媒中、10〜
20時間加熱還流することによって、一般式(I)の化
合物が得られる。
【0009】方法3 一般式(I)のX=S(O)n の化合物においてn=
0の化合物を酸化反応に付すことにより一般式(I)中
、n=1または2の化合物、すなわちオキシドまたはジ
オキシド化合物を合成することができる。反応は適当な
溶媒中、酸化剤(過酸化水素、過酢酸、過安息香酸、m
−クロロ過安息香酸、次亜臭素酸ナトリウムなど)の存
在下10〜100℃に10時間〜20時間保つことによ
り進行するが、塩化メチレン溶媒中、m−クロロ過安息
香酸の存在下、室温に30分〜5時間保つとn=1の化
合物が優先的に得られ、30〜100℃に2〜10時間
保つことによりn=2の化合物が得られる。
【0010】方法4 一般式(I)において、R2 がアシルである化合物は
一般式
【化6】 (式中、各記号は前記と同義である。)により表わされ
る化合物と一般式 R4 −COOH          (VIII)(
式中、R4 はアルキル、アリール、ハロアルキル、ピ
リジル、チエニル、フリルを示す。)により表わされる
化合物とを反応させる方法によって合成することができ
る。反応は、適当な溶媒、たとえばベンゼン、トルエン
などの反応を阻害しない溶媒中あるいは無溶媒で、脱水
剤(ポリリン酸、五酸化リンなど)の存在下、10〜1
50℃にて行なう。
【0011】方法5 一般式(I)において、R2 がアシルである化合物は
一般式(VII)の化合物と一般式 R4 −COZ2       (IX)(式中、Z2
 はハロゲンを示し、R4 は前記と同義である。)に
より表わされる化合物とを反応させる方法によっても合
成することができる。反応は、適当な溶媒、たとえばベ
ンゼン、トルエン、クロロホルム、ジクロロメタン、ジ
クロロエタンなどの反応を阻害しない溶媒中、適当なル
イス酸(塩化スズ、塩化鉄、塩化アルミニウム、塩化亜
鉛など)の存在下、−10℃〜100℃にて30分間か
ら5時間で行なわれる。
【0012】一般式(II)の化合物はたとえば、以下
の方法により合成することができる。 方法6 一般式
【化7】 (式中、各記号は前記と同義である。)により表わされ
る化合物とヒドラジンまたはその水化物とを反応させて
一般式
【化8】 (式中、各記号は前記と同義である。)により表わされ
る化合物を得る。反応は適当な溶媒、たとえばメタノー
ル、エタノール、プロパノールなどのアルコール系溶媒
またはベンゼン、トルエンなどの反応を阻害しない溶媒
中、5〜20時間加熱還流することにより進行する。
【0013】得られた一般式(XI)の化合物に20〜
60℃で酢酸溶媒中、1〜1.5倍モル量の臭素を滴下
する〔ジャーナル・オブ・メディシナル・ケミストリー
( J.Med.Chem.)第14巻、262頁(1
971年)〕か、またはその結合部位が単結合である化
合物をナトリウム−m−ニトロベンゼンスルホネートと
反応させる方法(Bachmann 法、英国特許第1
168291号明細書)によって、一般式
【化9】 (式中、各記号は前記と同義である。)により表わされ
る化合物が得られる。あるいは一般式(XII)の化合
物は一般式(XI)の化合物を必要によりスルホキシド
(ジメチルスルホキシド、ジフェニルスルホキシド、フ
ェニルビニルスルホキシド、ジベンジルスルホキシド、
p−トリルスルホキシド、メチルフェニルスルホキシド
、レゾルシノールスルホキシドなど)の存在下、適当な
酸(臭化水素酸、塩酸、ヨウ化水素酸などのハロゲン化
水素酸、メタンスルホン酸、トリフルオロメタンスルホ
ン酸などのアルキルスルホン酸、酢酸、ギ酸、トリフル
オロ酢酸などの脂肪族カルボン酸、p−トルエンスルホ
ン酸などのアリールスルホン酸など、またはその混合物
)中、30分から30時間にわたり、0℃から酸の沸点
付近で反応させることによっても製造できる。
【0014】さらに、得られた一般式(XII)の化合
物と一般式 POZ3       (XIII) (式中、Z3 は塩素、臭素などのハロゲンを示す。)
により表わされる化合物とを50〜100℃で1〜10
時間反応させることによって、一般式(II)の化合物
が得られる。このようにして製造される一般式(I)の
化合物はカラムクロマトグラフィー、再結晶法などの常
法により単離精製することができる。
【0015】
【作用】かくして得られる一般式(I)の化合物は、ベ
ンゾジアゼピン受容体に対して高い親和性を有し、抗不
安薬として有用である。またジアゼパムなどの既存抗不
安薬の過剰投与あるいは中毒に対する解毒剤として有用
である。さらには抗痴呆薬としても有用である。
【0016】本発明化合物を医薬として用いる場合には
、薬理学上許容される適宜の賦形剤、担体、希釈剤など
と混合し、錠剤、カプセル剤、顆粒、シロップ剤、注射
剤、坐剤または散剤などの形態で投与できる。投与量は
、たとえば経口投与の場合、通常成人1日当たり5〜5
00mg程度であり、これを1回または数回に分けて投
与することができる。
【0017】
【実施例】本発明を参考例および実施例により具体的に
説明するが、本発明はこれらにより何ら限定されるもの
ではない。
【0018】参考例1 5,6−ジヒドロ−9−メチルチエノ〔2’ ,3’ 
:2,3〕チエピノ〔4,5−c〕ピリダジン−3(2
H)−オン15gにオキシ塩化リン55.1gを室温に
加え、60℃にて2時間加熱攪拌する。冷後、反応液を
水にあけ、数時間攪拌し、析出する結晶を濾取する。エ
タノールから再結晶すると、融点177〜179℃の白
色結晶として3−クロロ−5,6−ジヒドロ−9−メチ
ルチエノ〔2’ ,3’ :2,3〕チエピノ〔4,5
−c〕ピリダジン9.8gが得られる。
【0019】参考例2 9−ブロモ−5,6−ジヒドロチエノ〔2’ ,3’ 
:2,3〕チエピノ〔4,5−c〕ピリダジン−3(2
H)−オン34.0gをオキシ塩化リン164.5gに
60℃にて加え、さらに90℃で3時間攪拌する。冷後
、反応液を水にあけ、数時間攪拌し、析出する結晶を濾
取する。メタノールから再結晶すると、融点170〜1
72℃の白色結晶として9−ブロモ−3−クロロ−5,
6−ジヒドロチエノ〔2’ ,3’ :2,3〕チエピ
ノ〔4,5−c〕ピリダジン32.0gが得られる。
【0020】参考例3 9−エチル−5,6−ジヒドロチエノ〔2’ ,3’ 
:2,3〕チエピノ〔4,5−c〕ピリダジン−3(2
H)−オン13.7gをオキシ塩化リンに60℃にて加
え、さらに70℃で2時間攪拌する。冷後、反応液を水
にあけ、数時間攪拌する。析出した結晶を濾取し、エタ
ノールで再結晶することにより、融点158〜159℃
の白色結晶として3−クロロ−9−エチル−5,6−ジ
ヒドロチエノ〔2’ ,3’ :2,3〕チエピノ〔4
,5−c〕ピリダジン7.7gが得られる。
【0021】実施例1 9−ブロモ−3−クロロ−5,6−ジヒドロチエノ〔2
’ ,3’ :2,3〕チエピノ〔4,5−c〕ピリダ
ジン5.0gおよびベンゾイルヒドラジン3.1gをブ
タノール70mlに懸濁し、5.5時間加熱還流する。 冷後、析出する結晶を濾取し、クロロホルム−酢酸エチ
ルから再結晶すると、融点246〜248℃の白色結晶
として2−ブロモ−5,6−ジヒドロ−10−フェニル
チエノ〔2’ ,3’ :2,3〕チエピノ〔5,6−
e〕〔1,2,4〕トリアゾロ〔4,3−b〕ピリダジ
ン4.0gが得られる。
【0022】実施例2 実施例1で得られた2−ブロモ−5,6−ジヒドロ−1
0−フェニルチエノ〔2’ ,3’ :2,3〕チエピ
ノ〔5,4−e〕〔1,2,4〕トリアゾロ〔4,3−
b〕ピリダジン1.0gのギ酸30ml溶液に、室温に
て30%過酸化水素水溶液0.7mlを加え、18時間
放置する。この反応溶液を水に注ぎクロロホルムにて抽
出する。さらに、この抽出溶液を5%亜硫酸水素カリウ
ム水溶液および飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシ
ウムで乾燥する。溶媒を減圧留去した後、得られた粗結
晶をクロロホルム−エタノールで再結晶することにより
、融点280℃以上の黄色結晶として2−ブロモ−5,
6−ジヒドロ−10−フェニルチエノ〔2’ ,3’ 
:2,3〕チエピノ〔5,4−e〕〔1,2,4〕トリ
アゾロ〔4,3−b〕ピリダジン4,4−ジオキシド0
.7gが得られる。
【0023】実施例2 9−ブロモ−3−クロロ−5,6−ジヒドロチエノ〔2
’ ,3’ :2,3〕チエピノ〔4,5−c〕ピリダ
ジン5.0gおよびアセチルヒドラジン2.2gをブタ
ノール70mlに懸濁し、22時間加熱還流する。冷後
、析出する結晶を濾取し、塩化メチレン−エタノールか
ら再結晶すると、融点250〜251℃の白色結晶とし
て2−ブロモ−5,6−ジヒドロ−10−メチルチエノ
〔2’ ,3’ :2,3〕チエピノ〔5,4−e〕〔
1,2,4〕トリアゾロ〔4,3−b〕ピリダジン2.
1gが得られる。
【0024】実施例4 実施例3で得られた2−ブロモ−5,6−ジヒドロ−1
0−メチルチエノ〔2’ ,3’ :2,3〕チエピノ
〔5,4−e〕〔1,2,4〕トリアゾロ〔4,3−b
〕ピリダジン0.40gのギ酸18ml溶液に、室温で
30%過酸化水素水溶液0.5mlを加え、12時間放
置する。この反応溶液を実施例2と同様の方法で処理を
行なうことにより、融点272〜274℃の白色結晶と
して2−ブロモ−5,6−ジヒドロ−10−メチルチエ
ノ〔2’ ,3’ :2,3〕チエピノ〔5,4−e〕
〔1,2,4〕トリアゾロ〔4,3−b〕ピリダジン 
 4,4−ジオキシド0.26gが得られる。
【0025】実施例5 3−クロロ−9−エチル−5,6−ジヒドロチエノ〔2
’ ,3’ :2,3〕チエピノ〔4,5−c〕ピリダ
ジン1.50gおよびベンゾイルヒドラジン1.2gを
ブタノール40mlに懸濁し、3時間加熱還流する。冷
後、析出する結晶を濾取し、イソプロピルアルコールで
再結晶することにより、融点223℃の白色結晶として
2−エチル−5,6−ジヒドロ−10−フェニルチエノ
〔2’ ,3’ :2,3〕チエピノ〔5,4−e〕〔
1,2,4〕トリアゾロ〔4,3−b〕ピリダジン0.
52gが得られる。
【0026】実施例6 3−クロロ−5,6−ジヒドロ−9−メチルチエノ〔2
’ ,3’ :2,3〕チエピノ〔4,5−c〕〔1,
2,4〕トリアゾロ〔4,3−b〕ピリダジン5.0g
およびベンゾイルヒドラジン3.8gをブタノール80
mlに懸濁し、20時間加熱還流する。冷後、析出する
結晶を濾取しクロロホルム−エタノールで再結晶すると
、融点238〜240℃の淡黄色結晶として5,6−ジ
ヒドロ−2−メチル−10−フェニルチエノ〔2’ ,
3’ :2,3〕チエピノ〔5,4−e〕〔1,2,4
〕トリアゾロ〔4,3−b〕ピリダシン3.4gが得ら
れる。
【0027】実施例7 (9−ブロモ−5,6−ジヒドロチエノ〔2’ ,3’
 :2,3〕チエピノ〔4,5−c〕ピリダジン−3−
イル)ヒドラジン10.0gのクロロホルム60ml懸
濁液に攪拌下、室温にてベンゾイルクロライド8.7g
を加え10分間攪拌する。析出する結晶を濾取し、エタ
ノールにて洗浄すると、N−ベンゾイル−N’ −(9
−ブロモ−5,6−ジヒドロチエノ〔2’ ,3’ :
2,3〕チエピノ〔4,5−c〕ピリダジン−3−イル
)ヒドラジン塩酸塩8.7gが得られる。次にN−ベン
ゾイル−N’ −(9−ブロモ−5,6−ジヒドロチエ
ノ〔2’ ,3’ :2,3〕チエピノ〔4,5−c〕
ピリダジン−3−イル)ヒドラジン・塩酸塩8.4gの
ピリジン70ml溶液を2時間加熱還流する。冷後、反
応液を氷水中にあけ、析出する結晶を濾取する。水洗後
、クロロホルム−酢酸エチルから再結晶すると、実施例
1で示した化合物と同様の2−ブロモ−5,6−ジヒド
ロ−10−フェニルチエノ〔2’ ,3’ :2,3〕
チエピノ〔5,4−e〕〔1,2,4〕トリアゾロ〔4
,3−b〕ピリダジン6.1g(融点246〜248℃
)が得られる。
【0028】以下、同様にして次の表に示した化合物を
合成することができる。
【0029】
【表1】
【0030】
【発明の効果】以下に本発明化合物の薬理作用を実験方
法とともに示す。 実験例1:ベンゾジアゼピンに対する置換能特異的ベン
ゾジアゼピン受容体結合力試験をライフ・サイエンス 
( Life Science)第20巻、2101頁
(1977年)の方法に準じて行なった。9〜10週令
のウイスター系雄性ラットの大脳皮質より粗シナプトソ
ーム画分を分離し、120mM塩化ナトリウムおよび5
mM塩化カリウムを含む50mMトリス−塩酸緩衝液(
pH7.4)に懸濁して実験に用いた。次に、シナプト
ソーム懸濁液に数種類の濃度の試験化合物とトリチウム
化ジアゼパム(最終濃度2nM)を加え、0℃で20分
間反応させたせ。その後、この懸濁液をホワットマン(
Whatman)GF/Bグラスファイバーフィルター
で濾過し、上記緩衝液でフィルターを洗った後、フィル
ター上に残った放射能活性を液体シンチレーションカウ
ンターで測定した。特異的結合量は、総結合量から10
−6Mの非放射性ジアゼパムの存在下で得られた結合量
を差し引いた値とした。試験化合物のベンゾジアゼピン
受容体に対する親和力は、トリチウム化ジアゼパムをそ
の結合部位から置換する能力によって評価されるもので
あり、Ki値で表わされる。その結果、実施例5の化合
物のKi値は1.4nM、実施例6の化合物のKi値は
0.1nMであった。
【0031】実験例2:抗ビククリン作用ライフ・サイ
エンス ( Life Science)第21巻、1
779頁(1977年)の方法に準じて抗ビククリン作
用試験を行なった。体重20〜28gの雄性ddyマウ
スを1群7〜14匹として使用した。試験化合物を経口
投与して1時間後、(+)ビククリン0.6mg/kg
を静脈内投与し、5分以内の強直性伸展痙攣の発現の有
無を調べ、50%有効濃度(ED50値)を求めた。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  一般式 【化1】 (式中、R1 ,R2 は同一または異なって水素、ハ
    ロゲン、水酸基、トリフルオロメチル、ニトロ、シアノ
    、低級アルキル、アシルまたは低級アルコキシを、R3
     は低級アルキル、シクロアルキル、置換もしくは非置
    換アリールまたは置換もしくは非置換ヘテロアリールを
    、XはCH2 またはS(O)n を示し、nは0,1
    または2を示す。mは1または2を示す。)により表わ
    されるトリアゾロピリダジン化合物。
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