JPH042574A - 後輪操舵装置 - Google Patents

後輪操舵装置

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Publication number
JPH042574A
JPH042574A JP2101630A JP10163090A JPH042574A JP H042574 A JPH042574 A JP H042574A JP 2101630 A JP2101630 A JP 2101630A JP 10163090 A JP10163090 A JP 10163090A JP H042574 A JPH042574 A JP H042574A
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JP
Japan
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steering
control valve
spool
pressure
actuator
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Pending
Application number
JP2101630A
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English (en)
Inventor
Michiro Akaiwa
赤岩 道郎
Koichi Komatsu
浩一 小松
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Unisia Automotive Ltd
Original Assignee
Atsugi Unisia Corp
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Publication date
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Publication of JPH042574A publication Critical patent/JPH042574A/ja
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  • Power Steering Mechanism (AREA)
  • Steering-Linkage Mechanisms And Four-Wheel Steering (AREA)
  • Steering Control In Accordance With Driving Conditions (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は前輪の操舵に対応させて後輪をも操舵するよう
にした、いわゆる4輪操舵車両の後輪操舵装置に関する
[従来の技術1 従来、かかる4輪操舵車両の後輪操舵装置としては、例
えば、特開昭64−63475号公報に記載されたもの
が知られている。
このものは、パワーシリンダに連係したラックシャフト
に、ハンドルに連係したビニオンをかみ合わせ、このビ
ニオンシャフトの揺動に応じて前輪制御バルブを切り換
え、上記パワーシリンダを駆動して前輪操舵をパワーア
シストする操舵装置において、パワーシリンダに連係し
たラックシャフトにビニオンをかみ合わせ、このビニオ
ンシャフトに、その軸心に対して偏心させたギヤ駆動部
材を設けるとともに、このギヤ駆動部材をプラネットギ
ヤに連係し、しかも、このプラネットギヤけ、その舛方
に設けたリングギヤにかみ合わせるとともに、このプラ
ネットギヤに設けたバルブ駆動部材を、後輪制御バルブ
機構のスプールに連係している。そして、ハンドルを少
し切ったときと、それを大きく切ったときとで、特定の
中心線を境にして、バルブ駆動部材の移動方向を異なら
せることにより、ハンドルの切り具合によってスプール
の切り換え方向を相違させて、後輪用パワーシリンダを
駆動し、後輪を転舵するようにしている。
[発明が解決しようとする課題1 しかしながら、かかる従来の後輪操舵装置にあっては、
メカニカル制御を可能とし信頼性を向上させてはいるも
のの、ステアリングホイールの大舵角時は逆相操舵、小
舵角時は同相操舵のみしか行うことができず、運転者に
違和感を与えてしまうという問題があった。
すなわち、車両の中高速域においては、その車線変更時
等において、前輪操舵後、−旦後輪な逆相に操舵した後
同相に操舵する、いわゆる位相反転操舵を行うことが、
車両の良好な回頭性が得られ好ましいが、従来のもので
はこのような操舵ができないからである。
本発明の目的はかかる従来の問題を解消し、中高速域で
の位相反転操舵を可能としつつ、しかも信頼性が高く安
全性に優れた後輪操舵装置を提供することにある。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成するために、本発明は作動流体圧源と、
後輪の操舵系を駆動するアクチュエータと、前記作動流
体圧源に接続され、作動流体の方向切換と圧力制御とを
行う電磁比例式圧力制御バルブと、該電磁比例式圧力制
御バルブと前記アクチュエータとの間に介設され、ステ
アリングホイールの操舵量に応じて前記アクチュエータ
へ供給さする作動流体圧を上昇させる絞り形状を有する
制御バルブと、前記ステアリングホイールの操舵状態お
よび車速を検出する検出1段と、前記検出手段による検
出結果に応じて前記電磁比例式圧力制御バルブに所定の
制御信号を出力する制御手段と、を備えたことを特徴と
する。
[作 用] 本発明によれば、前輪操舵のためにステアリングホイー
ルが操舵されると、これに応じて制御バルブがストロー
クする。そして、操舵量が小さいときにはアクチュエー
タへ供給される作動流体圧が小さく、操舵量が大きくな
るにつれ作動流体圧も上昇する。
一方、ステアリングホイールの操舵状態および車速を検
出する検出手段の検出結果に応じて所定の制御信号を出
力する制御手段により、制御バルブに供給される作動流
体圧の方向切換と圧力制御とを行う電磁比例式圧力制御
バルブが制御される。
従って、小および中操舵量のときには制御手段により作
動流体圧を所定の圧力とすべ(電磁比例式圧力制御バル
ブに制御信号が出力されるが、制御バルブにおける絞り
量けそわ程大きくないので、アクチュエータに供給され
る作動流体圧の最大圧力が小および中程度に規制される
結果、後輪の操舵角も小さく制限される。そして、この
ときはステアリングホイールの操舵速度および車速に応
じて電磁比例式圧力制御バルブの方向切換を行うことに
より、アクチュエータへの作動流体圧の供給方向を切換
えることができ、後輪の位相反転が可能となる。
さらに、ステアリングホイールの操舵量が大きく所定の
操舵量を越えるときには、電磁比例式圧力制御バルブと
ともに制御バルブにより作動流体圧が比例的に上昇され
、アクチュエータに供給される作動流体圧の最大圧力が
太き(なる結果、後輪が逆相に大操舵される。
[実施例1 以下、本発明の実施例を添付図面を参照しつつ説明する
第1図に本発明にかかる後輪操舵装置を適用した4輪操
舵車両の機能構成図を示す。
図において、10は前輪、12は後輪であり、両者はそ
れぞれステアリングナックルを介して車体に転舵可能に
取付けられている。そして、前輪側にあっては、ステア
リングナックルはタイロッド14を介してパワーステア
リングギアケース16に摺動可能に支持されたラック1
8と連結さねでいる。
ラック18には周知の如くステアリングホイール20と
連結されたビニオンが噛合している。パワーステアリン
グギアケース16はマウントブツシュを介して車体に弾
支されている。
さらに、上述のパワーステアリングギアケース16には
パワーステアリングシリンダが連設され、ラック18に
固設されたピストンが該シリンダに内装されている。
また、ステアリングホイール20とビニオンとの間には
後述の如く両者間の捩りトルクに応じて、パワーステア
リングポンプ24から供給される作動流体のパワーステ
アリングシリンダへの切換制御と圧力制御とを行うパワ
ーステアリングバルブが設けられている。
次に、後輪側にあっては、ステアリングナックルがタイ
ロッド14を介して、後輪用アクチュエータ30のピス
トン32が固着されたピストンロッド34に連結されて
いる。後輪用アクチュエータ30のピストン32で画成
される左右の圧力室36.38には、それぞれセンタリ
ングスプリング40.42が介設され、ピストン32を
中立位置に保持し、アクチュエータ30は車体に固設さ
れている。
44ば、上述の後輪用アクチュエータ30に作動流体を
供給するためのポンプであり、前述したパワーステアリ
ングポンプ24と共に、エンジンによって駆動される。
次に、上述のパワーステアリングギアケース16に内蔵
されるパワーステアリングバルブおよび制御バルブの詳
細を第2図を参照しつつ説明する。
パワーステアリングギアケース16は周知の如くステア
リングホイール20と連結されたスタブシャツl−22
A、該スタブシャフト22Aに一端が固設されたトーシ
ョンバー22B、該トーションバー22Bの他端がスプ
ライン結合され、前述のビニオンが固着された出力軸2
2C1出力軸22Gに連結されたスリーブ22dを回動
自在に収容している。さらにスタブシャフト22Aの端
部には外周に溝が切られたロータ22Eが設けられてお
り、スリーブ22Dと共にパワーステアリングバルブと
してのロークリバルブ22Fを構成している。
そして、本実施例にあっては、スタブシャフト22Aの
中腹外周部にウオームギア22Gが創成され、該ウオー
ムギア22Gはパワーステアリングギアケース16に回
動自在に枢支されたウオームセクタ22Hと噛合してい
る。
50は制御バルブであり、パワーステアリングギアケー
ス16にその軸線方向に穿設された孔52内に摺動自在
に嵌装されたスプール54を備えている。孔52には中
央環状溝52Aとその両側の縮環状溝52B 、 52
Bとが形成されており、スプール54にも、同じく、中
央ランド54Aとその両側の端ランド54B 、 54
Bとが形成されている。さらに、中央ランド54Aには
スプール54の軸線と直交する方向の孔54Cが穿設さ
れ、頭部が球状に形成されたビン56が挿入されている
。ビン56の球状頭部は前述のウオームセクタ22Hの
歯部と逆側に形成した球孔22HAに係合されている。
そして、縮環状溝52B 、 52Bには互いに連通ず
る第1ボートP1が形成され、後述のIIFa比例式圧
力制御バルブの左出ロボートCLに接続されており、一
方、中央環状溝52Aには第2ボートP2が形成され同
じく右出力ボートCRと接続されている。
さらに、中央環状溝52Aと縮環状溝52B 、 52
Bとの間のランド部52G 、 52Cには、それぞれ
左および右出力ボートPLおよびPRが形成されており
、前述の後輪用アクチュエータ30の右および左圧力室
38および36と、それぞれ接続されている。尚、スプ
ール540両端はスプリング58.58でもって付勢さ
れていると共に、両スプリング58.58を収容する空
間を連通する連通孔54Dが軸心に穿設されている。
しかして、制御バルブ50は中央ランド54Aの両角部
とランド部52C、52Cの角部との間に第1および第
2の絞りORIおよびOR2が形成され、両端ランド5
4B 、 54Bの角部とランド部52C、52Cの角
部との間に第3および第4の絞りOR3およびOR4が
形成されている。各絞りORI、 OR2,OR3およ
びOR4はスプール54のその中立状態において、第1
および第2のボートP1および22間における作動流体
の流動が抵抗なく許容され、スプール54のストローク
に応じて絞り量が比例的に増大するように、ランド54
Aおよび54Bと環状溝52Aおよび52Bとの寸法関
係が設定されている。
次に、再度第1図に戻り、80は電磁比例式圧力制御バ
ルブであり、作動流体圧源としてのポンプ44と前述し
た制御バルブ50との間に介設されている。
また、110はマイクロコンピュータ等で構成されるコ
ントローラであり、車両の速度を検出する車速センサ1
12、およびステアリングホイール20の操舵角を検出
する操舵角センサ114の検出信号が入力される。そし
て、コントローラ110は該検出信号に基き所定の演算
を行って前述の電磁比例式圧力制御バルブ80に、所定
の制御信号を出力する。
電磁比例式圧力制御バルブ80は、第2図に示すように
、バルブボディ82にその軸中心線に沿ってスプール孔
84が形成されるとともに、このスプール孔84の両端
にスプリング室86.86が形成されている。
スプール孔84には、スプール88が摺動自在に内装さ
れるとともに、このスプール88の両端に形成した小径
部88A 、 88Aは上記スプリング室86.86に
突出されている。そして、上記スプリング室86、86
には、ソレノイド9OA 、 90Aをそれぞれ内蔵し
た蓋部材90.90の一端が螺合されそれをふさいでい
る。
この蓋部材90.90にその軸中心線上に形成された貫
通孔にはブツシュロッド92.92を貫通させるととも
に、このブツシュロッド92.92の内端を上記スプリ
ング室86.86に臨ませ、外端をスプリング94.9
4を介して蓋部材90.90に螺合されたストッパ96
.96と対向させている。そして、ブツシュロッド92
.92には、可動鉄心98.98が圧入さと、ソレノイ
ド9OA 、 90Aの励磁N流に比例して、ブツシュ
ロッド92.92の押圧力が制御されるようにされてい
る。
そして、上記スプリング室86.86内のスプール側に
スプリングリテーナ100 、100が設けられると共
に、このスプリングリテーナ100 、100と蓋部材
9[)、 90との間にセンタリングスプリング102
 、102が介在されている。
そして、スプリングリテーナ100 、100はスプー
ル88の小径部88A 、 88Aに嵌装され、スプー
ル88の大径部端面に当接している。
また、上記スプール88両端の軸中心線上には、段付孔
88B 、 8111Bが形成されるとともに、この段
付孔88B 、 88Bの外端はスプリング室86.8
6側に開口され、他端はスプール88の軸線に直交する
連通孔8gG 、 88Cを介して、スプール88のラ
ンド88D 、 88Dの外周部分に連通されている。
段付孔88B 、 88Bには、反力ビストン104゜
104が摺動自在に挿入されており、この反力ビストン
104 、104を含みスプール88の外端はキャップ
部材106 、106を介してブツシュロッド92.9
2に当接されている。
なお、上記ランド88D 、 88Dの両角部とバルブ
ボディ82の環状#It82A 、 82Aの両側縁角
部との間には、図示の如く、第5ないし第8の絞りOR
5=OR8が形成され、スプール88が中立位置にある
とき、これら絞りOR5〜OR8はアングラツブの状態
を維持するものである。
そして、環状溝82A 、 82Aには前述の左出ロボ
ー)−CLおよび右出ロボートCRがそれぞれ形成され
、前述の制御バルブ50の第1および第2のボートPI
およびP2とそれぞれ接続されている。また環状溝82
A 、 82Aの間のランド部にはポンプボートPが形
成され、前述のポンプ44と接続されると共に、環状溝
82A 、 82Aの両端にはタンクボートTが形成さ
れタンクと接続されている。
しかして、スプール88が図示の中立位置にあれば、ポ
ンプボートPがタンクボートTに連通状態にあり、ポン
プ44の吐出作動流体はタンクに洩らされている。
次に、上述した第1ないし第8の絞りORIないしOR
8の絞り面積とアクチュエータ30に及ぼされる作動流
体圧力△Pとの関係について説明する。
今、制皿バルブ50のスプール54が右側にストローク
したと仮定すると、第2および第3の絞りOR2および
OR3は同時にその面積が減少され、第1および第4の
絞りORIおよびOR4は面積が拡大される。従って、
この対の関係にある両絞り、第2絞りOR2と第3絞り
OR3あるいは第1絞りORIと第4絞りOR4の面積
の和をA、とする。
また、電磁比例式圧力制御バルブ80にあっても、スプ
ール88がいずれか一方にストロークすると、第5絞り
OR5と第8絞りOR8および第6絞りOR6と第7絞
りOR7はそれぞれ対の関係で絞り面積が拡大あるいは
減少されるので、この対の関係にある両絞りの面積の和
をA、とする。
そして、ポンプ44の吐出作動流体量をQとすると、ア
クチュエータ30に及ぼされる作動流体圧△Pは次式で
表わされる。
ここで、ρおよびCは定数である。
上式(1)の関係を図示すると第3図に示すようなグラ
フとなる。
そこで、ステアリングホイール20の操舵角をθとし、
大操舵角を03.中操舵角を02および小操舵角を01
とすると、操舵量に応じスプール54がストロークする
制御バルブ50における絞り面積A・は、上記各操舵角
θ3.θ2およびθ1に対応してA#、、 Aezおよ
びAnt  (Ass <Aez <Ant )となる
ので、例えばステアリングホイール20が大操舵角θ3
のときには、アクチュエータ30に及ぼされる作動流体
圧力ΔPは、電磁比例式圧力制御バルブ80における絞
り面積A、の変化に応じて、曲線Cθ3に沿って変化し
、絞り面積A、が最小値(例えば、零)のときに最大圧
力△P3が得られる。
同様に、中および小操舵角θ2およびθ1のときには最
大圧力として△P2および△P1(△pl<ΔP2<△
P3>がそれぞれ得られる。
上述した実施例にあっては、ステアリングホイール20
を操舵するとスタブシャフト22A、トーションバー2
2Bおよび出力軸22Cを介したピニオンの回転に伴い
ラック18が移動し、タイロッド14およびステアリン
グナックルを介して前輪lOが対応方向に転舵される。
このとき、パワーステアリングシリンダにはパワーステ
アリングポンプ24がら供給される作動流体が周知の如
くロータ22Eとスリーブ22Dとで構成されるロータ
リバルブ22Fでもって所定流量に制御されて供給され
、操舵にアシスト力が付与される。
同時に、スタブシャフト22Aの回転に伴いウオームギ
ア22Gが回転し、これと噛合するウオームセクタ22
Hもそのギア比に応じた角度だけ回動する。すると、ウ
オームセクタ22Hに係合しているビン56を介して、
制御バルブ5oのスプール54が孔52内を前述の如く
ストロークすることになる。
ところで、ステアリングホイール20の操舵量が小さい
ときには、このスプール54のストロークも小さく、こ
の場合には前述のように絞り面積A6が比較的大きく保
たれている。
しかるに、操舵量が大きい場合には、スプール54のス
トロークが大となり、このときはスプール54のランド
54A 、 54Bとランド部52G 、 52Cとで
形成される絞り面積A5が小さくなり、最終的には零と
なる。
一方、このステアリングホイール20の操舵は操舵角セ
ンサ114により検出され、車速センサ112による検
出結果とから、コントローラ110は前輪1aの操舵角
に対応し車速に応じた後輪12の目標舵角を算出し、電
磁比例式圧力制御バルブ80に制御信号を出力する。こ
の制御信号は電磁比例式圧力制御バルブ80のいずれか
一方のソレノイド90Aに入力される。
いま、左側のソレノイド90Aが励磁されるとすると、
ブツシュロッド92がキャップ部材106を介してスプ
ール88を押し、当該スプール88をスプリングリテー
ナ100と一体的にセンタリングスプリング102に抗
してこれを圧縮さセつつ右方向に移動させる。
このようにスプール88が右方向に移動すると、圧出ロ
ボー1−CI−とタンクボートTとが連通ずるとともに
、ポンプボートPと右出ロボートCRとがそれぞれ所定
の絞り面積A、の下に連通ずる。
したがって、ポンプ44の吐出作動流体が右出ロボート
CRに供給されるときには、左出ロボートCLから作動
流体がタンクに戻される。このとき、上記スプール88
の移動量によって、上記したアンダラップ分が充分に遮
断されず、絞り量が異なるのみであるから、ポンプ44
の吐出流体の一部がタンクボートTから流出してタンク
に戻される。つまり、スプール88の移動量、換言すれ
ば、ソレノイド90Aに対する励磁電流に応じて、アク
チュエータ30に対する供給流量が制御される。
上記のようにスプール88が移動すれば、アクチュエー
タ30が作動するが、このときの圧力室36、38の負
荷圧は、段付孔88Bに導かれ、反力ビストン104に
作用する。反力ビストン104に負荷圧が作用すると、
まず、この反力ビストン104がブツシュロッド92と
ともに移動し、そのブツシュロッド92の外端のスプリ
ング94を撓ませる。
このように反力ビストン104に圧力が作用するととも
に、ブツシュロッド92がスプリング94で押圧される
と、この反力ビストン104に作用する力がスプール8
8に対しては、その移動方向に抗する反力として作用す
る。かくて、スプール88は、ソレノイド90Aの励磁
電流によって決まるブツシュロッド92の押圧力と、後
輪用アクチュエータ30の圧力室36.38の負荷圧に
よって決まる反力とがバランスする位置まで移動し、所
望の圧力を得、後輪12を所定の舵角に操舵する。
そこで、第4図に示す作動流体圧回路図も同時に用いて
、車両の代表的な走行状態における作動を説明する。
[ステアリングホイール操舵角θが零のとき]まず、操
舵角θが零、すなわち直進状態のときは制御バルブ50
のスプール54は当然、その中立位置にある。また、コ
ントローラ110からは電磁比例式圧力制御バルブ80
に車速に応じた制御信号が出力される。すなわち、低速
時にあっては逆相操舵を行うべく左側のソレノイド90
Aに、中高速時にあっては基本的に同相操舵を行うべく
右側のソレノイド9OAに制御信号が出力される。
従って、スプール88は、これに対応して右動あるいは
左動し、ポンプ44からの作動流体はポンプボートPか
ら右出ロボートCRあるいは圧出ロボー1−CLに供給
されることになるが、上述の如く制御バルブ50のスプ
ール54が中立位置にあることから、アクチュエータ3
0の圧力室36.38には圧力が生ぜず、後輪12が操
舵されることはない。
このことは、仮りに、コントローラ1.10の制御系に
故障等が発生し、いずれかのソレノイド9[IAにより
スプール88が大きく移動され、いずれかの出口ボート
CLあるいはCRに作動流体が大量に供給されたとして
も、制御バルブ50が中立状態にあることから、アクチ
ュエータ30には圧力が及ばず安全が確保されることを
意味する。
[ステアリングホイール操舵角θが大のとき]例として
、右旋回すべくステアリングホイール20を右方向に大
操舵する場合につき説明する。
この場合、制御バルブ50のスプール54は第2図にお
いて左側に大きくストロークし、前述のように第1絞り
ORIおよび第4絞りOR4の絞り面積へ〇は零、すな
わちブロックされる。同時に、このような大操舵を行い
得るのは車両の低速時に限られるので、前述のように、
この車速の判断に基づいてコントローラ110からは左
側のソレノイド90Aに制御信号が送られ、スプール8
8が右動されている。
すると、前述の如く第5絞りOR5および第8絞りOR
8の絞り面積A+が減少され、布帛ロボートCRにポン
プ44からの作動流体が供給される。布帛ロボートCH
に供給された作動流体は、制御バルブ50の第2ボート
P2および右出力ボートPRを介して、アクチュエータ
30の左圧力室36に導かれ、ピストン32およびピス
トンロッド34を右動させ、後輪12を前輪10とは逆
相に操舵する。
尚、このときアクチュエータ30に及ぼされる作動流体
の圧力はコントローラ110から電磁比例式圧力制御バ
ルブ80に出力される制御電流に応じて制御され、操舵
角センサ114により検出された操舵量に応じてスプー
ル88の移動量が大、すなわち較り面積A1が小となる
ように制御電流が出力される。絞り面積A、が最小とな
ったときには、前述したように、アクチュエータ30に
おいて最大圧力△P3が得られ、後輪12は太き(操舵
される。
尚、左旋回の場合には第4図(B)に示すように、電磁
比例式圧力制御バルブ80の制御条件はそのままで、第
2および第3の絞りOR2およびOR3がブロックされ
アクチュエータ30の右圧力室38に作動流体が供給さ
れる。
[ステアリングホイール操舵角θが小および中のとき] 車速が所定値を越えた高速走行状態になると、コントロ
ーラ110からは後輪12を同相に操舵すべく電磁比例
式圧力制御バルブ80の右側のソレノイド90Aに制御
信号が送られスプール88を右動させる。
すると、前述の如く第6絞りOR6および第7絞りOR
7の絞り面積A、が減少され圧出ロボートCLにポンプ
44からの作動流体が供給される。
しかして、この状態でステアリングホイール20の操舵
角θが零のときは、制御バルブ50のスプール54が中
立位置にありアクチュエータ30には圧力が及ぼされな
いこと前述の通りである。
ところで、この直進状態から車線変更等を行うべくステ
アリングホイール20が小さく操舵された場合には、コ
ントローラ110は操舵角センサ114からの検出信号
によりその操舵速度を演算し、所定速度以上のときには
、電磁比例式圧力制御バルブ80への制御信号を切換え
て、瞬時左側のソ17ノイド90Aに制御信号を送る。
この結果、例えば、右旋回すべく前輪10が右方向に操
舵され、すなわち、前述の如くスプール54が第2図に
おいて左側にストロークし第1絞りORIおよび第4絞
りOR4の絞り面積Aθが少し絞られている状態(=A
5. )において、布帛ロボートCRに作動流体が供給
されることになる。すると、この作動流体は第2ボー1
−P2を経て、布帛カポ−1−PRを介しアクチュエー
タ30の左圧力室36に導かれ、ピストン32およびピ
ストンロッド34を右動さぜ、後輪I2を前輪10とは
逆相に操舵する。
そして、この後、再度制御信号が切換えられ、右側のソ
レノイド90Aに制御信号が送られる。
すると、スプール88ば左動し、第6および第7の絞り
OR6およびOR7が絞られ圧出ロボートCLに作動流
体が供給される。このとき、作動流体は第1ボートPl
を経て制御バルブ50に導入されるが、第1および第4
の絞りORIおよびOR4が絞られているので、左出力
ボートPLを介してアクチュエータ30の右圧力室38
に導かれる。従って、ピストン32およびピストンロッ
ド34を左動さぜ後輪12を前輪10と同相に操舵する
(第4図(C)参照)。
かくて、ステアリングホイール20の操舵角θが小θl
および中θ2のときには後輪12の位相反転制御が行な
われる。
尚、このときアクチュエータ30に及ぼされる作動流体
の圧力は、前述の如く前輪10の操舵量に応じて制御さ
れるので、小操舵角θ1のときは最大斥力ΔP1.中操
舵角θ2のときは最大圧力△P2が得られる。
また、左旋回の場合には、電磁比例式圧力制御バルブ8
0の制御条件はそのままで、第4図(D)に示すように
第2および第3の絞りOR2およびOR3が絞られた状
態で位相反転制御が行なわれる。
次に、本発明の他の実施例につき説明する。
前実施例が両側にソレノイド90Aを備えた電磁比例式
圧力制御バルブ80を用いたのに対し、本実施例はソレ
ノイド90Aを一個とし、制御の簡便化とコスト低減を
はかったものである。
前実施例と同一機能部位には同一符合を付し重複説明を
避ける。
第5図において、本実施例における電磁比例式圧力制御
バルブ800は前実施例におけるソレノイド90Aを内
蔵した右側の蓋部材90に替え、ソレノイドを備えない
蓋部材900が用いられ、この蓋部材900と外形状が
前実施例のものと同じであるスプール880端との間に
はセンタリングスプリング】02の他に補助スプリング
103が設けられている。
スプール880は左側における段付孔88Bおよび連通
孔88Cが廃止され、プツシコーロツド92が直接当接
されると共に右側におりる反力ビストン104が蓋部材
900に直接当接可能とされている。
しかして、補助スプリング103の付勢力によりスプー
ル880は左側スプリングリテーナ100とともに移動
され、自然状態において第6および第7の絞りOR6お
よびOR7がほぼ閉塞状態に絞られ、逆に第5および第
8の絞りOR5およびOR8が大きく開放状態とされて
いる。
尚、その他の構成は前実施例における電磁比例式圧力制
御バルブ80の構成と同じであり、右出力ボートCRが
制御バルブ50の第1ボートP1に、左出ロボートCL
が同じく第2ボートP2にそれぞれ接続される。
上記構成になる本実施例の作動を説明する。
[ステアリングホイール操舵角θが零のとき]直進走行
状態であり、制御バルブ50のスプール54は中立位置
にある。また、コントローラ110からは車速に応じた
制御信号が出力され、低速時にあっては何等出力されず
、中高速時に制御信号が出力される。
いずれの場合にあっても、前実施例と同様にスプール5
4が中立位置にあるので、ポンプ44からの作動流体は
第5絞り0R5−左出ロボートCL−第2ボートP2−
第1ボートP1−布帛ロボートCR−第8絞りOR8を
経てタンクへ還流され、後輪12は操舵されない。
[ステアリングホイール操舵角θが大のとき]このとき
には、前実施例の場合と同様に、ステアリングホイール
20が右方向に大操舵されるとすると、スプール54の
左動(第2図参照)により第1絞りORIおよび第4絞
りOR4がブロックされている。そして、低速時である
から、電磁比例式圧力制御バルブ800のソレノイド9
0Aには制御信号が出力されていないので、第6および
第7の絞りOR6およびOR7もほぼ閉塞状態にある。
従って、ポンプ44からの作動流体は第5絞りOR5、
左出ロボートCI、を経て第2ボートP2へ至る。ここ
に、第1および第4の絞りORIおよびOR4がブロッ
クされているので、作動流体は右出力ボートPRを介し
てアクチュエータ30の左圧力室36に導かれ、ピスト
ン32およびピストンロッド34を右動させ、後輪12
を前輪10とは逆相に操舵する。
[ステアリングホイール操舵角θが小および中のとき] 前実施例と同様に、前述の高速直進状態からステアリン
グホイール20が小さ(操舵された場合には、コントロ
ーラ110から電磁比例式圧力制御バルブ800のソレ
ノイド90Aにまず、第6図に示す0〜i3、の電流か
らなる制御信号が送られる。
すると、スプール880が右動され、はぼ閉塞状態にあ
った第6および第7の絞りOR6およびOR7の絞り面
積A1が所定量に大きくなる。
そして、右旋回すべく前輪10が右方向に操舵されてス
プール54が左動し、第1および第4の絞りORIおよ
びOR4の絞り面積Aaが少し絞られている(=A!1
1)とすると、上述の大操舵時と同様に後輪12は前輪
10と逆相に瞬時操舵される。
さらに、電流11〜j2からなる制御信号によりスプー
ル880が右動され、第6および第7の絞りOR6およ
びOR7と、第5および第8の絞りOR5およびOR8
との絞り面積A1がほぼ等しい中立位置を経て、電流1
2〜i、1.からなる制御信号により第5および第8の
絞りOR5i3よびORBの絞り面積A、が小さくなる
すると、ポンプ44からの作動流体は圧出ロボーhcL
から布帛ロボートCRに切換え供給され、制御バルブ5
0の第1ボートP1を経て、圧出カポ−)PLを介して
アクチュエータ30の右圧力室38に導かれ、後輪12
を前輪10と同相に操舵する。
かくて、前実施例と同様に後輪12の位相反転制御が行
なわれる。
[発明の効果1 以上の説明から明らかなように、本発明によれば、ステ
アリングホイールの操舵状態および車速に応じて制御さ
れる電磁比例式圧力制御バルブと、ステアリングホイー
ルの操舵量に応じてストロークし、後輪の操舵系を駆動
するアクチュエータに供給される作動流体の圧力を操舵
量に応じて上昇させる制御バルブを設けるようにしたの
で、後輪の操舵を前輪操舵と機械的連結状態で行い、中
高速域での後輪の位相反転操舵が可能で、信頼性が高く
安全性に優れた後輪操舵装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す機能構成図、第2図は
本発明一実施例の制御バルブ部および電磁比例式圧力制
御バルブの構成を示す断面図、第3図は操舵量に対応し
、電磁比例式圧力制御バルブの絞り面積A、および制御
バルブの絞り面積Aeの総和とアクチュエータ圧力ΔP
との関係を示すグラフ、 第4図は本発明一実施例の作動流体圧回路図であり、(
A)は低速右旋回時、(B)は低速左旋回時、(C)は
中高速右旋回時、(D)は中高速左旋回時を示す。 第5図は本発明の他の実施例の電磁比例式圧力制御バル
ブの構成を示す断面図、 第6図は本実施例他の実施例の電磁比例式圧力制御バル
ブの電流−圧力特性を示すグラフである。 110・・・コントローラ、 112・・・車速センサ、 114・・・操舵角センサ。 lO・・・前輪、 12・・・後輪、 20・・・ステアリングホイール、 2444・・・ポンプ、 30・・・アクチュエータ、 50・・・制御バルブ、 54・・・スプール、 80、800・・・電磁比例式圧力制御バルブ、88、
880・・・スプール、 5Q オIら叶の一火地例り本1大化慣成叉 第1図 級り(Djt4  Ai+A。 第 図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1)作動流体圧源と、 後輪の操舵系を駆動するアクチュエータと、前記作動流
    体圧源に接続され、作動流体の方向切換と圧力制御とを
    行う電磁比例式圧力制御バルブと、 該電磁比例式圧力制御バルブと前記アクチュエータとの
    間に介設され、ステアリングホィールの操舵量に応じて
    前記アクチュエータへ供給される作動流体圧を上昇させ
    る絞り形状を有する制御バルブと、 前記ステアリングホィールの操舵状態および車速を検出
    する検出手段と、 前記検出手段による検出結果に応じて前記電磁比例式圧
    力制御バルブに所定の制御信号を出力する制御手段と、 を備えたことを特徴とする後輪操舵装置。
JP2101630A 1990-04-19 1990-04-19 後輪操舵装置 Pending JPH042574A (ja)

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