JPH04257419A - インフレーションフィルムの成形法 - Google Patents

インフレーションフィルムの成形法

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JPH04257419A
JPH04257419A JP1887191A JP1887191A JPH04257419A JP H04257419 A JPH04257419 A JP H04257419A JP 1887191 A JP1887191 A JP 1887191A JP 1887191 A JP1887191 A JP 1887191A JP H04257419 A JPH04257419 A JP H04257419A
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晴典 武田
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吉井 直治
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は管状フィルムの改良され
た製造方法に関するものである。さらに詳しく説明する
と、本発明は、インフレ−ション成形方法によりポリオ
レフィン系樹脂の管状フィルムを高速で成形することを
可能とする為に、冷却効果を高め、且つ成形安定性を増
加させた、改良されたインフレ−ション成形方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、インフレ−ション成形方法により
製造される熱可塑性系樹脂のフィルム、特にポリオレフ
ィン系樹脂のフィルムは、包装用、農業用、産業用資材
、及び買物袋用等として、幅広く利用されている。この
様なポリオレフィン系のフイルムの製造については近年
、生産性を高める為、高速でのインフレ−ション成形方
法の開発が求められている。インフレ−ション成形方法
の成形速度の高速化の為には、溶融樹脂が環状ダイから
押出され膨張変形を受け管状フィルムとなる間のインフ
レ−ション成形工程で効率的な冷却方法の開発と安定し
た成形方法の開発が必要となる。従来ではポリオレフィ
ン系樹脂をインフレ−ション成形を行いフィルムを得る
場合、一般的な冷却方法として、環状ダイ上面近傍から
環状ダイから押出される管状樹脂と同方向側に冷却空気
を、押出された管状樹脂に向け吹出す冷却方法が行なわ
れてきた。しかし、この様な冷却方法に於ては低速の領
域でインフレ−ション成形を行なうことには支障がない
が、成形速度を増加させ、多量の冷却空気の吹き付けを
必要とする場合には、成形安定性が低下し、インフレ−
ション成形が困難となる冷却効率を向上させる為、例え
ばフロストライン近傍から安定板に至る間で複数段にわ
たり冷却空気の吹きつけを行なう方法(特公平1−52
171)等、これまで種々の外部冷却方法が検討されて
きた。しかしこれらの方法はいずれの方法においても冷
却媒体として気体を使用している為に除熱効率が悪くそ
の冷却効果に限界があった。この為、特公昭63−57
224号公報に提案されている様なエアロゾル化した水
により冷却を行なう事が試みられてはいる。しかし環状
ダイから押出され管状溶融樹脂の周りの装置が大掛かり
になる為、成形開始操作の際に管状溶融樹脂を引上げる
操作等が行ないにくくなり、又直接水滴を噴霧している
為長時間運転を行なうと湿度が高くなり作業環状が悪化
する傾向になる。また特開平2−34324号公報に開
示されているようにバブルの内側に内部に冷却媒体を通
ずる安定体を設置し、溶融樹脂がダイより押出され、さ
らにくびれさせそのくびれ部分を安定体に接触させ冷却
する方法が開示されている。しかしこの方法ではくびれ
部分を冷却する為くびれ部分の管状溶融樹脂径がさらに
小さくなりこの部分に接触している安定体を溶融樹脂が
絞めつけることとなり安定体と溶融樹脂の滑性が悪くな
る。この結果、くびれ部分よりダイ側でたるみ等が発生
し易くなり安定成形が困難となる場合や、成形するフィ
ルムの厚さによってはくびれ部分で絞めつけがおこりそ
の後急激な延伸がかかる為ピンホ−ルが発生しフィルム
切れとなってしまう事が起こり易くなる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この様にこれまで種々
のインフレ−ション成形に於ける冷却方法が開発されて
いるが、これらの方法では高速でインフレ−ション成形
を行うに伴い発生する冷却不足、成形安定性の低下の問
題を充分解決成し得るものではない。本発明はかかる欠
点に鑑みてなされたもので、高品質の管状フィルムを安
定して高速で製造するための改良されたインフレ−ショ
ン成形方法を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は熱可塑性樹脂を
環状ダイから押出し、管状フィルムを成形するインフレ
−ション成形方法に於て、熱可塑性溶融樹脂が環状ダイ
(1)から管状に押出されてから膨張開始点(2)に達
する迄の間に環状ダイ(1)と同軸に配置された冷却装
置(5)を管状溶融樹脂(10)の内側に設置し、さら
に前記冷却装置(5)内部に冷却媒体(8)を通じ管状
溶融樹脂(10)を前記冷却装置(5)に接触させ管状
フィルムを製造するインフレ−ション成形方法にかかる
ものである。
【0005】本発明で使用される熱可塑性樹脂とはポリ
オレフィン系樹脂、ポリスチレン樹脂、アクリロニトリ
ルとスチレンとの共重合体、アクリロニトリルとブタジ
エンとスチレンとの3元共重合体、等のポリスチレン系
樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリ塩化ビニリデン系樹脂
、ナイロン6、ナイロン6,6、等のポリアミド系樹脂
、ポリエチレンテレフタレ−ト等のポリエステル系樹脂
、ポリビニ−ルアルコ−ル系樹脂等が挙げられ、これら
の内の樹脂を1種類単独で使用してもよいし、また、2
種類以上混合して使用してもよい。前記ポリオレフィン
系樹脂とは高密度ポリエチレン樹脂、高圧法低密度ポリ
エチレン樹脂、エチレンと炭素数3〜12のα−オレフ
ィンとの共重合体、ポリプロピレン樹脂、エチレンとプ
ロピレンとの共重合体、エチレンと酢酸ビニルとの共重
合体等のポリオレフィン系樹脂、が挙げられ前記エチレ
ンと炭素数3〜12のα−オレフィンとの共重合体に関
し、炭素数3〜12のα−オレフィンとは例えばプロピ
レン、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、4−
メチルペンテン−1、1−オクテン、1−デセン等が挙
げられる。これらの樹脂の内、ポリオレフィン系の樹脂
を使用することが好ましい。特に好ましくは、ポリオレ
フィン系の樹脂の内、高密度ポリエチレン樹脂、高圧法
低密度ポリエチレン樹脂、エチレンと炭素数3〜12の
α−オレフィンとの共重合体、エチレンと酢酸ビニルと
の共重合体がよい。更に好ましくは、又メルトフロ−レ
−ト(ASTM  D1238)0.01g/10mi
n.〜5.0g/10min.の前記樹脂がよい。更に
好ましくはメルトフロ−レ−ト0.01g/10min
.〜0.1g/10min.の前記樹脂がよい。更に好
ましくはメルトフロ−レ−ト0.01g/10min.
〜0.1g/10min.の高密度ポリエチレン樹脂が
よい。
【0006】本発明で述べる膨張開始点とはインフレ−
ション成形を行なう場合、熱可塑性溶融樹脂を環状ダイ
から押出し管状フィルムを成形する際、図2に示す様に
ある位置から熱可塑性溶融樹脂が横方向(TD)に膨張
を始め、フロストラインに至るがその膨張を始める位置
を指す。本発明で述べるフロストラインとは、環状ダイ
から管状に押出された溶融状熱可塑性樹脂が膨張開始点
を通過し膨張変形を受けた後に横方向の膨張変形が終了
する位置を言う。
【0007】本発明に於ける冷却装置とは環状ダイと同
軸に配置され、形状としては特に限定される物ではない
が円柱状、多角柱状、円錐状、多角錐状、截頭多角錐状
、截頭円錐状等が好ましく、さらにこれらを組合せた形
も使用できる。前記の様な形及び配置とすることにより
当該冷却装置(5)にインフレ−ション成形中の管状溶
融樹脂の安定化に寄与する機能を持たせる事もできる。 また冷却装置周縁部は曲面(ア−ルを付ける)とするか
10mm程度までの深さの面取りを行なってもよい。ア
−ルの値は特に限定される物ではないが好ましくはR2
0以下とする事が好ましい。特に好ましくはR10以下
とする事が良い。さらに当該冷却装置(5)の最大径は
高品質のフィルムを安定して製造できれば特に制限はな
いがダイの径の1倍より大きく2.5倍以下である事が
よい。1倍以下であると接触が均一でなくなり易く2.
5倍よりも大きいと成形開始操作が非常に困難となる。 好ましくは1倍よりも大きく1.5倍以下であることが
よい。又、材質としては特に制限はないがその物質の2
5℃に於ける熱伝動率が0.05W・cm−1・K−1
以上、4.16W・cm−1・K−1以下の物が好まし
い。さらに好ましくは0.10W・cm−1・・K−1
以上、4.16W・cm−1・K−1以下がよい。この
熱伝導率以下の特性をもつ材質を用いても当該冷却装置
(5)のインフレ−ション成形に与える冷却効果はほと
んど無い場合がある。冷却装置と管状溶融樹脂の接触面
積に関しては、成形安定性はインフレ−ション成形条件
により変化するので一律に限定される物ではないが、冷
却効果を最大に発揮するには管状溶融樹脂(10)と冷
却装置(5)がその時の成形条件で接触し得る接触面積
全面に接触させる事が好ましい。また、条件によっては
接触し得る接触面積の4分の3以上であればよい。成形
条件によっては冷却装置(5)表面に厚さ3mm以下の
フェルト類、織物類、編物類シ−ト類、不織布で被服し
ても良い。
【0008】又テフロン系樹脂をコ−ティングしても良
い。織物、編物の材料としてはナイロン繊維、ガラス繊
維、レ−ヨン繊維、エステル繊維等が良好である。不織
布、シ−トの材質としてはテフロン樹脂、ナイロン樹脂
、レ−ヨン等が良好である。冷却媒体(8)としては特
に限定さるものではないが例えば、空気、水、油類、も
しくは不凍液が挙げられる。冷却媒体は単独で使用して
も良いし、混合して使用してもよい。
【0009】本発明で述べるインフレ−ション成形方法
においては当該冷却装置(5)を用いる他に外部に従来
使用されている様な公知の空冷装置を併用してもよい。 その個数は限定されるものではなく単独で用いてもよい
し複数個用いてもよい。また、管状フィルムが横方向の
膨張変形が終了する付近からピンチロ−ルに引取られる
までの間に例えばワイリスリング、アイリスリング、バ
ブルバスケット等の外部バブル安定装置を用いてもよい
【0010】次に添付図面に従って本発明の実施態様を
具体的に説明する。図1に本発明のインフレ−ション成
形方法の一例を示す。押出機に持続された環状ダイから
熱可塑性溶融樹脂が管状に押出され膨張開始点(2)を
通過後、膨張変形を受けフロストライン(4)を通過し
管状フイルムとなりピンチロ−ルで引取られる。本発明
では押出された管状の熱可塑性溶融樹脂(10)の内側
に冷却装置(5)を設置し、さらに前記冷却装置(5)
内部に冷却媒体(8)を通じ管状溶融樹脂(10)を当
該冷却装置(5)に接触させつつ引取り、管状溶融樹脂
(10)の内部を冷却し、エアリング等の外部空冷装置
(6)により外部を冷却すると云う、両側から冷却する
インフレ−ション成形方法である。エアリング等の外部
冷却装置(5)より冷却を行なう場合、その冷風は冷却
却装置(5)に向けて噴射する事が好ましい。強い冷却
風を管状溶融樹脂(10)に噴射した場合でも内側で冷
却装置(5)が支えているため、管状溶融樹脂(10)
が内側へ変形せず、安定してインフレ−ション成形が行
なう事が可能となる。
【0011】冷却を外側からの空冷のみとする従来の公
知のインフレ−ション成形方法(図2)では高速インフ
レ−ション成形を行なうと冷却不足は解消できず、更に
冷却風量を増加させる為バブルの振動が大きくなり正常
な製品が得にくいと言う欠点がある。しかし図1の一例
に示すように本発明によるインフレ−ション成形では管
状溶融樹脂(10)の内側及び外側、両側から冷却を行
なう為冷却効果が高く必要な除熱を冷却風量を過大に増
加させる事なしに行なう事が出来る。従来の公知である
空冷式内部冷却方法はバブルの内部を開放系としており
、常に外部と冷却空気の出し入れを行なっている。この
為冷却空気の入出量の微妙な調整を必要である。この為
多少の外部要因の変化に対応しきれず長時間運転を行な
う際折幅変動が生じ易いと言う欠点があった。しかし本
発明のインフレ−ション成形方法はバブル内部かが閉じ
た系と成っている為外部と空気の出入りが無く、従って
寸法精度の良い高品質のフィルムを容易に得る事が可能
となる。
【0012】冷却装置(5)の設置位置は熱可塑性溶融
樹脂が環状ダイ(1)より管状に押出されてから膨張開
始点(2)に達する迄の間に設置する。冷却装置(5)
の設置位置が膨張開始点(2)であるとフィルム切れが
発生し易くなる。これは膨張開始点(2)を急冷すると
管状溶融樹脂が内部へ収縮するため抵抗がより大きくな
り冷却装置前後での管状溶融樹脂の移動速度差を大きく
する事となる。この結果、溶融樹脂がこの急激な速度差
の条件下では均一な延伸ができなくなりピンポ−ルが発
生しフィルム切れを起こしやすくなる。ピンホ−ルが発
生しない場合でも膨張開始点でも接触抵抗が大きくなり
膨張開始点よりダイ側でたるみ等が発生し成形性の不安
定さをひきおこし易くなる。又膨張開始点付近では環状
ダイ付近に比べ溶融樹脂の厚さも薄く若干の厚みむらが
大きな冷却むらを生じさせる事となり樹脂の大きな温度
むらを生じさせ不均一な延伸を引き起こしピンホ−ル発
生の原因となる。従って、管状溶融樹脂を冷却する為の
当該冷却装置(5)は環状ダイ(1)から膨張開始点(
2)迄の間に設置する事が必要である。
【0013】環状ダイ(1)から膨張開始点(2)まで
の間で膨張開始点(2)に接触しなければ、冷却装置(
5)はいずれの位置でも設置可能であるが、成形条件に
よっては環状ダイ(1)から膨張開始点(2)より50
mm以下の範囲内でもよいし、また成形条件によっては
環状ダイ(1)から膨張開始点(2)より100mm以
下の範囲内でもよい。この様にすると種々の厚さのフィ
ルム、特に厚さ40μm以下の薄物フィルム、特に20
μm以下の薄物フィルムでも安定してインフレ−ション
成形可能となる。
【0014】膨張開始点(2)の直径l1はインフレ−
ション成形速度、その他の条件により異なるので一律に
は規定し得ないが環状ダイの直径l0以下が好ましい。 当該冷却装置(5)に冷却媒体(8)を通す方向は第1
図に示すように外側へ冷却媒体(8)を入れ、内部から
冷却媒体(8)を出す方向が良い。特に水等押出機の設
定温度より沸点の低い冷却媒体(A)を使用する場合に
有効である。これは外側は管状溶融樹脂(10)により
当該冷却装置(5)が内側より熱を受けより高温となり
外側に冷却媒体(A)を通じている途中に冷却媒体(A
)が蒸発してしまう場合がある。外側に上から下に冷却
媒体(A)を通ずると蒸発し、蒸気となり上方へ行き当
該冷却装置(5)内部に気泡が残り易くなる。この為外
側には下からら上に通じたほうが冷却媒体(A)の流れ
が良くなる。下向きのインフレ−ション成形を行なう場
合には同じ理由から冷却装置(5)の内側に冷却媒体(
A)を入れ外側から冷却媒体(A)を出すようにする事
が好ましい。
【0015】また、冷却装置(5)内部に通じる冷却媒
体(8)の温度は溶融樹脂押出量により条件設定が異な
り一律に規定し得ないが当該冷却装置(5)入口におい
て−10℃から140℃の範囲内がよい。成形条件によ
っては−10℃から70℃の範囲内でもよい。また、そ
の流量は同様の理由により一律に規定し得ないが1リッ
タ/秒以下でよい。成形条件によっては0.2リッタ/
秒以下でもよい。
【0016】また、これまでは単層フィルムのインフレ
−ション成形方法を中心に本発明を説明してきたが本発
明では2層以上の積層フィルムを成形する際にも有効に
適用できる。本発明はインフレ−ション成形速度60m
/min.以上、好ましくは80m/min.以上、更
に好ましくは100m/min.以上の成形により大き
な効果を発揮する。
【0017】本発明では成形条件によっては膨張開始点
付近(2)に内部安定体を設置しインフレ−ション成形
を行なってもよい。この時使用する内部安定体は特に限
定する訳ではないが表面をフェルト、編物、織物、不織
布等で被服し、またはテフロン系樹脂でコ−ティングし
滑性を良くした内部安定体や膨張開始点(2)での管状
溶融樹脂(10)の直径(l1)の1.5倍以下、1.
0倍以上の直径を有する内部安定体を使用することが好
ましい。1.5倍より内部安定体径が大きいと管状溶融
樹脂(10)と内部安定体との接触抵抗が増加し、安定
性不良を引きおこす。1.0倍未満であると成形安定性
に寄与する効果はほとんどない場合がある。
【0018】
【実施例】以下に、実施例、比較例により本発明を更に
詳細に説明するがこれらの実施例に本発明は限定される
ものではない。
【0019】
【実施例1】原料樹脂として密度(ASTM  D15
05)0.954g/cm3 、メルトフロ−レ−ト(
ASTM  D1238)0.06g/10min.の
高密度ポリエチレンを使用し、インフレ−ション成形装
置に関してはスクリュ−径70mmの押出機、ダイ口径
100mm、ダイギャップ1.2mmのダイを有する装
置を使用し、膨張開始点付近に表面をフェルトで被服し
た内部安定体を設置した。又、押出機及びダイの設定温
度は200℃である。図1に示されるようにインフレ−
ション成形装置に冷却装置5,6を装着した。冷却装置
5には内部に冷却媒体を通じる事の出来る構造とした冷
却装置を冷却装置6にはエアリング装置を用いた。また
冷却装置5には冷却媒体として水を、冷却装置6には冷
却媒体として空気を用いて冷却を行なった。冷却装置の
設置位置に関しては図1に示されるように冷却装置5は
その下端から35mmの位置に設置した。冷却装置5の
サイズは直径105mm、高さ145mmの円柱状のも
のを使用した。冷却装置6は環状ダイより50mm上方
に冷却吹出し口の下端が位置するように設置した。先ず
冷却装置6のみ作動させ通常の上吹きインフレ−ション
成形を行ない、次いで冷却装置5を作動させ膨張開始点
位置ダイから上方600mmの位置に形成させた。そし
てフィルム厚さ20μ、フィルム幅350mmのフィル
ムを上吹きインフレ−ション成形により製造しフィルム
サイズ一定の条件で成形速度を上げた。その結果を表1
に示した。
【0020】
【比較例1】冷却装置を除くインフレーション成形装置
および原料樹脂は実施例1と同様に行い、第2図に示さ
れるように冷却装置6を装着し、冷却装置6として空冷
用エアリングを使用し、且つ冷却媒体として空気を用い
て冷却を行なった。冷却装置の設置位置に関しては冷却
装置6は環状ダイから上方へ冷却空気の吹出し口の下端
が50mmとなるような位置に設置し膨張開始点を60
0mmの位置に形成させた。
【0021】そしてフィルム厚さ20μm、フィルム幅
350mmのフィルムを上吹きインフレーション成形に
より製造しフィルムサイズ一定の条件で成形速度を上げ
た。その結果を表1に示した。
【0022】
【比較例2】インフレーション形成装置、冷却装置及び
原料樹脂は実施例1と同様のものを使用し上吹きインフ
レーション成形方法を行なった。冷却装置の設置位置に
関しては冷却装置5はダイより600mmの位置に、冷
却装置6その下端がダイから50mmの位置に設置した
【0023】先ず冷却装置6のみ作動させ通常の上吹き
インフレーション成形を行ない、次いで冷却装置5を作
動させ膨張開始点位置ダイから上方600mmの位置に
成形させた。そしてフィルム厚さ20μm、フィルム幅
350mmのフィルムを上吹きインフレーション成形に
より製造しフィルムサイズ一定の条件で成形速度を上で
た。その結果を表1に示した。
【0024】
【表1】
【0025】
【発明の効果】本発明に提案されたインフレーション成
形法によると、高品質なフィルムを安定して高速領域ま
でインフレーション成形で得る事が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のインフレーション成形方法を示す概略
図である。
【図2】従来の空冷インフレーション成形方法を示す概
略図である。
【符号の説明】
1  環状ダイ 2  膨張開始点 3  ピンロール 4  フロストライン 5  冷却装置 6  エアリング冷却装置 7  案内板 8  冷却媒体 9  通気用の穴 10  管状溶融樹脂

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  熱可塑性樹脂を環状ダイヤから押出し
    、管状フィルムを形成するインフレ−ション成形方法に
    於て、熱可塑性溶融樹脂が環状ダイ(1)から管状に押
    出されてから膨張開始点(2)に達する迄の間に環状ダ
    イ(1)と同軸に配置された冷却装置(5)を管状溶融
    樹脂(10)の内部に設置し、さらに前記冷却装置(5
    )内部に冷却媒体(8)を通じ管状溶融樹脂(10)を
    前記冷却装置(5)に接触させ管状フィルムを製造する
    インフレ−ション成形方法。
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