JPH0425736A - 圧力検出器およびその製造方法 - Google Patents
圧力検出器およびその製造方法Info
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- JPH0425736A JPH0425736A JP13053090A JP13053090A JPH0425736A JP H0425736 A JPH0425736 A JP H0425736A JP 13053090 A JP13053090 A JP 13053090A JP 13053090 A JP13053090 A JP 13053090A JP H0425736 A JPH0425736 A JP H0425736A
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Landscapes
- Measuring Fluid Pressure (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明は、圧力検出器およびその製造方法に関するもの
であり、特に高温流体の圧力測定、例えば内燃機関の燃
焼圧測定に好適な圧力検出器およびその製造方法に関す
るものである。
であり、特に高温流体の圧力測定、例えば内燃機関の燃
焼圧測定に好適な圧力検出器およびその製造方法に関す
るものである。
従来、このような圧力検出器において、そのセンシング
部は、いわゆるSOI (SiliconOn In
5ulator)構造に構成されている。この構造は、
拡散ゲージ型構造のようにPN接合部を有していないの
で、高温雰囲気下でのリーク電流が発生せず、200℃
以上の高温雰囲気下での圧力検出を可能としている。
部は、いわゆるSOI (SiliconOn In
5ulator)構造に構成されている。この構造は、
拡散ゲージ型構造のようにPN接合部を有していないの
で、高温雰囲気下でのリーク電流が発生せず、200℃
以上の高温雰囲気下での圧力検出を可能としている。
SOI構造のセンシング部としては、絶縁基板として単
結晶シリコンを用い、そのシリコン基板上に絶縁層を介
して単結晶シリコンまたは多結晶シリコンよりなる半導
体歪みゲージ素子を形成するものが知られている。
結晶シリコンを用い、そのシリコン基板上に絶縁層を介
して単結晶シリコンまたは多結晶シリコンよりなる半導
体歪みゲージ素子を形成するものが知られている。
〔発明が解決しようとする課題]
しかし、上述した従来のものでは、高温用圧力検出器に
おいては、ハウジング等に金属が使用されている。その
ため、上述したような絶縁基板としてシリコン基板を用
いる圧力検出器では、このシリコン基板と金属製のハウ
ジングとの接着に、接着強度があまり強くないガラス接
合を用いるしかなく、高いシール性を実現できないとい
う問題がある。
おいては、ハウジング等に金属が使用されている。その
ため、上述したような絶縁基板としてシリコン基板を用
いる圧力検出器では、このシリコン基板と金属製のハウ
ジングとの接着に、接着強度があまり強くないガラス接
合を用いるしかなく、高いシール性を実現できないとい
う問題がある。
そこで本発明者等は、絶縁基板として、金属製のハウジ
ングにろう付けによって強固に接着固定することができ
る、サファイア、スピネル、マグネシア等の酸化物系単
結晶基板またはセラミック基板を採用した。
ングにろう付けによって強固に接着固定することができ
る、サファイア、スピネル、マグネシア等の酸化物系単
結晶基板またはセラミック基板を採用した。
ところで、従来、以下のようにして圧力検出器を製造し
ている。
ている。
即ち、第10図に示すように、ます受圧ダイヤフラム位
置を局所的に凹形状(第10図では凹形状の片側のみを
図示)とした絶縁基板20に、金属メタライズ層21a
、21b、21cを形成する。なお、絶縁基板を受圧ダ
イヤフラム位置を局所的に凹形状としたのは、絶縁基板
と金属製の71ウジングとの接合部に生ずる熱応力を緩
和するためである。
置を局所的に凹形状(第10図では凹形状の片側のみを
図示)とした絶縁基板20に、金属メタライズ層21a
、21b、21cを形成する。なお、絶縁基板を受圧ダ
イヤフラム位置を局所的に凹形状としたのは、絶縁基板
と金属製の71ウジングとの接合部に生ずる熱応力を緩
和するためである。
そして、レジストを塗布してバターニングを行った後、
金属メタライズ層21a、21b、2ICをエツチング
し、金属製のハウジング22(ろう付は面にNi層25
を形成)と絶縁基板20とをろう付けする。
金属メタライズ層21a、21b、2ICをエツチング
し、金属製のハウジング22(ろう付は面にNi層25
を形成)と絶縁基板20とをろう付けする。
ところが上述した従来の製造方法では、金属メタライズ
層が凹形状とした絶縁基板20の端面23に残存してし
まい、ろう付けした時、ろう材24が絶縁基板20の凹
部に流れ込んでしまうことが明らかになった。これは、
エツチング等で金属メタライズ層を除去しようとしても
、完全には除去できないためである。
層が凹形状とした絶縁基板20の端面23に残存してし
まい、ろう付けした時、ろう材24が絶縁基板20の凹
部に流れ込んでしまうことが明らかになった。これは、
エツチング等で金属メタライズ層を除去しようとしても
、完全には除去できないためである。
故に、圧力が半導体歪ゲージに印加された時、半導体歪
ゲージにかかる応力は、ろう材の流れ具合によって大き
く変化し、出力電圧のバラツキが大きくなるという問題
が生じる。
ゲージにかかる応力は、ろう材の流れ具合によって大き
く変化し、出力電圧のバラツキが大きくなるという問題
が生じる。
そこで本発明は、上述した事情に鑑みて成されたもので
あり、接合材が受圧ダイヤフラムに流れ込むのを防止す
ることができる圧力検出器と、その受圧ダイヤフラムの
形状を高精度に形成できる製造方法とを提供することを
目的とするものである。
あり、接合材が受圧ダイヤフラムに流れ込むのを防止す
ることができる圧力検出器と、その受圧ダイヤフラムの
形状を高精度に形成できる製造方法とを提供することを
目的とするものである。
そのため本発明は、請求項1記載の発明においては、
所定位置に開口した貫通穴を有する保持部材と、この保
持部材に接合材により接合されて、前記所定位置に受圧
ダイヤフラムを構成する基板と、前記接合材とぬれ性が
悪く、かつ前記受圧ダイヤフラムの前記貫通穴に面する
側に形成されて、前記接合材が前記受圧ダイヤフラムへ
流入するのを防止する流入防止層と、 この流入防止層を形成した前記受圧ダイヤフラムの面と
反対側の端面に配設された半導体歪みゲージ素子と を備えることを特徴とする圧力検出器を採用し、請求項
3記載の発明においては、 一方の面およびこの一方の面に対向する他方の面を有し
、かつ所定位置に受圧ダイヤフラムを有する基板の、前
記受圧ダイヤフラムの前記一方の面側に半導体歪みゲー
ジ素子を形成する素子形成工程と、 前記受圧ダイヤフラムの前記他方の面側に、接合材とぬ
れ性の悪い流入防止層を形成する防止層形成工程と、 所定の貫通穴を有する保持部材と所定位置に受圧ダイヤ
フラムを有する前記基板とを、前記貫通穴と前記受圧ダ
イヤフラムの前記流入防止層を形成した前記他方の面側
とを重ね合わせるようにして、前記接合材によって接合
する接合工程とを含むことを特徴とする圧力検出器の製
造方法を採用するものである。
持部材に接合材により接合されて、前記所定位置に受圧
ダイヤフラムを構成する基板と、前記接合材とぬれ性が
悪く、かつ前記受圧ダイヤフラムの前記貫通穴に面する
側に形成されて、前記接合材が前記受圧ダイヤフラムへ
流入するのを防止する流入防止層と、 この流入防止層を形成した前記受圧ダイヤフラムの面と
反対側の端面に配設された半導体歪みゲージ素子と を備えることを特徴とする圧力検出器を採用し、請求項
3記載の発明においては、 一方の面およびこの一方の面に対向する他方の面を有し
、かつ所定位置に受圧ダイヤフラムを有する基板の、前
記受圧ダイヤフラムの前記一方の面側に半導体歪みゲー
ジ素子を形成する素子形成工程と、 前記受圧ダイヤフラムの前記他方の面側に、接合材とぬ
れ性の悪い流入防止層を形成する防止層形成工程と、 所定の貫通穴を有する保持部材と所定位置に受圧ダイヤ
フラムを有する前記基板とを、前記貫通穴と前記受圧ダ
イヤフラムの前記流入防止層を形成した前記他方の面側
とを重ね合わせるようにして、前記接合材によって接合
する接合工程とを含むことを特徴とする圧力検出器の製
造方法を採用するものである。
上記構成により、請求項1記載の発明においては、受圧
ダイヤフラムの貫通穴に面する側には、接合材とぬれ性
の悪い流入防止層が形成されて、接合材が受圧ダイヤフ
ラムへ流入するのを防止している。
ダイヤフラムの貫通穴に面する側には、接合材とぬれ性
の悪い流入防止層が形成されて、接合材が受圧ダイヤフ
ラムへ流入するのを防止している。
故に、流入防止層により接合材が受圧ダイヤフラムへ流
入しないので、圧力印加時において、半導体歪みゲージ
に伝わる応力のバラツキを低減することができる。
入しないので、圧力印加時において、半導体歪みゲージ
に伝わる応力のバラツキを低減することができる。
また請求項3記載の発明においては、防止層形成工程で
受圧ダイヤフラムの他方の面側、即ち半導体歪みゲージ
素子を形成した一方の面に対向する面に、接合材とぬれ
性の悪い流入防止層を形成し、接合工程で貫通穴と受圧
ダイヤフラムの流入防止層を形成した他方の面側とを重
ね合わせるようにして、前記接合材によって接合してい
る。
受圧ダイヤフラムの他方の面側、即ち半導体歪みゲージ
素子を形成した一方の面に対向する面に、接合材とぬれ
性の悪い流入防止層を形成し、接合工程で貫通穴と受圧
ダイヤフラムの流入防止層を形成した他方の面側とを重
ね合わせるようにして、前記接合材によって接合してい
る。
故に、受圧ダイヤフラムの半導体歪みゲージ素子を形成
した一方の面に対向する面に流入防止層を形成すること
により、接合材が受圧ダイヤフラムへ流入しないので、
圧力印加時において、受圧ダイヤフラムにかかる応力は
、受圧ダイヤフラムの厚さ精度によって決定することが
できる。
した一方の面に対向する面に流入防止層を形成すること
により、接合材が受圧ダイヤフラムへ流入しないので、
圧力印加時において、受圧ダイヤフラムにかかる応力は
、受圧ダイヤフラムの厚さ精度によって決定することが
できる。
以上述べたように、請求項1記載の発明においては、半
導体歪みゲージに伝わる応力のバラツキを低減すること
ができるので、半導体歪みゲージ素子からの出力電圧の
バラツキを抑えることができるという優れた効果がある
。
導体歪みゲージに伝わる応力のバラツキを低減すること
ができるので、半導体歪みゲージ素子からの出力電圧の
バラツキを抑えることができるという優れた効果がある
。
また、請求項3記載の発明においては、受圧ダイヤフラ
ムにかかる応力は、受圧ダイヤフラムの厚さ精度によっ
て決定することができるので、受圧ダイヤフラムの形状
の加工精度を確保することで、容易に応力値の制御が可
能となり、かつ工程上制御が容易になるという優れた効
果がある。
ムにかかる応力は、受圧ダイヤフラムの厚さ精度によっ
て決定することができるので、受圧ダイヤフラムの形状
の加工精度を確保することで、容易に応力値の制御が可
能となり、かつ工程上制御が容易になるという優れた効
果がある。
以下、本発明を図に示す実施例に基づいて説明する。
第2図は、本発明の一実施例を適用した圧力検出器の主
要部断面図である。第2図において、右端部を大径とし
た筒状のハウジング3には、本体外周に取付は用ネジ部
3aが形成され、左端開口には、一端閉鎖の筒状よりな
る保持部材(以下、エレメントホルダという)2が挿通
配設され、溶接により密着固定されている。
要部断面図である。第2図において、右端部を大径とし
た筒状のハウジング3には、本体外周に取付は用ネジ部
3aが形成され、左端開口には、一端閉鎖の筒状よりな
る保持部材(以下、エレメントホルダという)2が挿通
配設され、溶接により密着固定されている。
このエレメントホルダ2は、熱膨張係数の小さいFe−
Ni−Co系合金で構成されており、エレメントホルダ
2内は圧力導入ボートをなしている。また、圧力導入ボ
ートの側壁には、開口部2aが設けられている。
Ni−Co系合金で構成されており、エレメントホルダ
2内は圧力導入ボートをなしている。また、圧力導入ボ
ートの側壁には、開口部2aが設けられている。
エレメントホルダ2には、ハウジング3への溶接固定前
に酸化物系単結晶(本実施例では、サファイア)より成
る基板(以下、サファイア基板という)により構成され
たセンシングエレメント1が、開口部2aを塞ぐべく開
口部2a上方に、あらかじめろう付けにより強固に接合
覆着しである。
に酸化物系単結晶(本実施例では、サファイア)より成
る基板(以下、サファイア基板という)により構成され
たセンシングエレメント1が、開口部2aを塞ぐべく開
口部2a上方に、あらかじめろう付けにより強固に接合
覆着しである。
なお、このろう付け(接合材として、例えばAgのよう
なろう材を用いる)による接合覆着については、後述す
るものとする。また、開口部2aの中心直上のセンシン
グエレメント1には、薄肉となった凹部が設けられてお
り、これを受圧ダイヤフラム1aとしている。
なろう材を用いる)による接合覆着については、後述す
るものとする。また、開口部2aの中心直上のセンシン
グエレメント1には、薄肉となった凹部が設けられてお
り、これを受圧ダイヤフラム1aとしている。
次に、センシングエレメント1の詳細を第3図(a)、
(b)に示す。第3図(a)は、第3図(b)ニ示され
たA−A断面図、第3図(b)は、平面図(但し、表面
保護膜等は図示していない)である。
(b)に示す。第3図(a)は、第3図(b)ニ示され
たA−A断面図、第3図(b)は、平面図(但し、表面
保護膜等は図示していない)である。
センシングエレメントlは、上述したようにサファイア
基板11で構成されており、サファイア基板11を凹形
状で薄肉に加工した受圧ダイヤフラム1aを有している
。なお、受圧ダイヤフラム1aは、直方体形状のセンシ
ングエレメント1において、その長手方向の一端部に形
成されている。
基板11で構成されており、サファイア基板11を凹形
状で薄肉に加工した受圧ダイヤフラム1aを有している
。なお、受圧ダイヤフラム1aは、直方体形状のセンシ
ングエレメント1において、その長手方向の一端部に形
成されている。
また、このセンシングエレメント1の他端部は、リード
取出し領域として構成されている。このリード取出し領
域の詳細な構成については、後述する。
取出し領域として構成されている。このリード取出し領
域の詳細な構成については、後述する。
また、センシングエレメント1は、サファイア基板11
の表面の4箇所に、シリコンを気相成長させ、不純物を
ドープしたP型車結晶シリコン薄膜からなる半導体歪み
ゲージ素子12を有している。この半導体歪みゲージ素
子12は、半導体歪みゲージ素子12a、12bにより
構成されている。なお、この半導体歪みゲージ素子12
の面方位は、(100)面であり、半導体歪みゲージ素
子12の長手方向は、(100)面のCZO:lで、第
3図(b)におけるセンシングエレメント1の長手方向
となっている。
の表面の4箇所に、シリコンを気相成長させ、不純物を
ドープしたP型車結晶シリコン薄膜からなる半導体歪み
ゲージ素子12を有している。この半導体歪みゲージ素
子12は、半導体歪みゲージ素子12a、12bにより
構成されている。なお、この半導体歪みゲージ素子12
の面方位は、(100)面であり、半導体歪みゲージ素
子12の長手方向は、(100)面のCZO:lで、第
3図(b)におけるセンシングエレメント1の長手方向
となっている。
また半導体歪みゲージ素子12a、12bは、受圧ダイ
ヤフラム1aの周縁部直上に配置され、同じくサファイ
ア基板に形成した、金属薄膜或いは半導体薄膜からなる
リード電極13により互いに接続配線されている。この
リード電極13は、上述のリード取出し領域を構成する
センシングエレメント1の他端部まで平行に配線されて
おり、配線の終端には、金属電極からなるパッド部14
が配設されている。そして、センシングエレメント1の
表面には、パッシベーション用の表面保護膜15が被着
されている。
ヤフラム1aの周縁部直上に配置され、同じくサファイ
ア基板に形成した、金属薄膜或いは半導体薄膜からなる
リード電極13により互いに接続配線されている。この
リード電極13は、上述のリード取出し領域を構成する
センシングエレメント1の他端部まで平行に配線されて
おり、配線の終端には、金属電極からなるパッド部14
が配設されている。そして、センシングエレメント1の
表面には、パッシベーション用の表面保護膜15が被着
されている。
そして、第2図において、センシングエレメント1表面
の右端には、リード取出し領域が構成され、パッド部1
4とワイヤ線4によって、ボンディングされる信号処理
用のIC回路チップ5が接着固定されている。IC回路
チップ5は、増幅回路および温度補償回路とから構成さ
れ、リード線6を介して外部と接続されている。なお、
この温度補償回路は、受圧ダイヤフラム1a部の温度変
化に伴って変化する半導体歪みゲージ素子12の抵抗値
特性を補償するものである。
の右端には、リード取出し領域が構成され、パッド部1
4とワイヤ線4によって、ボンディングされる信号処理
用のIC回路チップ5が接着固定されている。IC回路
チップ5は、増幅回路および温度補償回路とから構成さ
れ、リード線6を介して外部と接続されている。なお、
この温度補償回路は、受圧ダイヤフラム1a部の温度変
化に伴って変化する半導体歪みゲージ素子12の抵抗値
特性を補償するものである。
さらにハウジング3には、筒状のカバー7が溶接固定さ
れ、カバー7とハウジング3とに接着固定されたホルダ
部材8により、ハウジングエレメント1がその右端部に
おいて支えられている。
れ、カバー7とハウジング3とに接着固定されたホルダ
部材8により、ハウジングエレメント1がその右端部に
おいて支えられている。
また、センシングエレメント1裏面とエレメントホルダ
2との接触面は、第7図に示すように、Ti等のメタラ
イズ層9a、Mo等のメタライズ層9b、Ni等のメタ
ライズ層9Cが形成されており、センシングエレメント
1裏面の溝内(受圧ダイヤフラムla)には、流入防止
層(以下、絶縁層という)9eが形成されている。そし
て、ろう付は層9dのろう材が溝内に流れるのを防止し
た状態で、センシングエレメントl裏面とエレメントホ
ルダ2とは、ろう付は層9dで接合固定されている。な
お、エレメントホルダ2のろう付は部分にも、Niメン
キ層2bが形成されており、ろう付けによる接合は強固
なものになっている。
2との接触面は、第7図に示すように、Ti等のメタラ
イズ層9a、Mo等のメタライズ層9b、Ni等のメタ
ライズ層9Cが形成されており、センシングエレメント
1裏面の溝内(受圧ダイヤフラムla)には、流入防止
層(以下、絶縁層という)9eが形成されている。そし
て、ろう付は層9dのろう材が溝内に流れるのを防止し
た状態で、センシングエレメントl裏面とエレメントホ
ルダ2とは、ろう付は層9dで接合固定されている。な
お、エレメントホルダ2のろう付は部分にも、Niメン
キ層2bが形成されており、ろう付けによる接合は強固
なものになっている。
また絶縁層9eは、ろう材とぬれ性の悪い材料により形
成されている。
成されている。
次に、上記構成における作動を第2図および第3図に基
づいて説明する。センシングエレメント1に設けられた
受圧ダイヤフラム1aに高温流体の流体圧が作用すると
、受圧ダイヤフラム1aには、この流体圧に応じた応力
が働き、これを変形せしめ、変形歪み即ち作用した応力
値に応じた出力信号が半導体歪みゲージ素子12a、1
2bより発せられる。すると、リード電極13、パッド
部工4、ワイヤ線4を介してIC回路チップ5にこの出
力信号が入力され、増幅および温度補償が行われた後、
リード線6を介して外部に取り出される。
づいて説明する。センシングエレメント1に設けられた
受圧ダイヤフラム1aに高温流体の流体圧が作用すると
、受圧ダイヤフラム1aには、この流体圧に応じた応力
が働き、これを変形せしめ、変形歪み即ち作用した応力
値に応じた出力信号が半導体歪みゲージ素子12a、1
2bより発せられる。すると、リード電極13、パッド
部工4、ワイヤ線4を介してIC回路チップ5にこの出
力信号が入力され、増幅および温度補償が行われた後、
リード線6を介して外部に取り出される。
ここで、センシングエレメント1裏面の凹部には、上述
したように絶縁層9eを設けることにより、ろう材の凹
部への流れ込みを防止することができる。そのため受圧
ダイヤフラムlaの形状精度は、受圧ダイヤフラム1a
の凹形状をサファイア基板11より加工する時のみで制
御できるので、受圧ダイヤフラム1a表面に形成された
半導体歪ミケージ素子12a、12bに加わる上記応力
値のバラツキは極めて小さくなり、上記出力信号のバラ
ツキも極めて小さくなる。
したように絶縁層9eを設けることにより、ろう材の凹
部への流れ込みを防止することができる。そのため受圧
ダイヤフラムlaの形状精度は、受圧ダイヤフラム1a
の凹形状をサファイア基板11より加工する時のみで制
御できるので、受圧ダイヤフラム1a表面に形成された
半導体歪ミケージ素子12a、12bに加わる上記応力
値のバラツキは極めて小さくなり、上記出力信号のバラ
ツキも極めて小さくなる。
さらに、ろう材の凹部への流れ込みを防止することは、
ろう材であるAgと、サファイアおよび絶縁層を形成す
る物質との熱膨張係数の差によって発生する熱応力を低
減するのにも有効である。
ろう材であるAgと、サファイアおよび絶縁層を形成す
る物質との熱膨張係数の差によって発生する熱応力を低
減するのにも有効である。
また、本実施例における構成では、エレメントホルダ2
と金属メタライズ層9a、9b、9Cおよびろう付は層
9dとは、電気的に接続されているので、受圧ダイヤフ
ラム裏面に印加される電磁波をエレメントホルダ2に逃
がすことができる。
と金属メタライズ層9a、9b、9Cおよびろう付は層
9dとは、電気的に接続されているので、受圧ダイヤフ
ラム裏面に印加される電磁波をエレメントホルダ2に逃
がすことができる。
特に後述する第8図の場合には、受圧ダイヤフラムの部
分はシールドされないので、を磁波が通過する可能性が
あり、その場合、受圧ダイヤフラム上の半導体歪みゲー
ジ素子のゲージ抵抗にノイズが生じ、誤検出の危険性が
ある。したがって、上述したように電磁波によるノイズ
対策にも効果がある。
分はシールドされないので、を磁波が通過する可能性が
あり、その場合、受圧ダイヤフラム上の半導体歪みゲー
ジ素子のゲージ抵抗にノイズが生じ、誤検出の危険性が
ある。したがって、上述したように電磁波によるノイズ
対策にも効果がある。
次に、本実施例の半導体歪みゲージ素子12の出力信号
の発生原理を説明する。
の発生原理を説明する。
第4図は、本実施例の半導体歪みゲージ素子の配置図で
ある。第4図において、半導体歪みゲージ素子12aに
は、この長手方向に対しては、受圧ダイヤフラム1aの
接線方向の応力σ、が働き、この長手方向に垂直な方向
に対しては、受圧ダイヤフラム1aの半径方向の応力σ
ノが働(。一方、半導体歪みゲージ素子12bには、こ
の長手方向に対しては応力σ、が、長手方向に垂直な方
向に対しては応力σ、が働くことになる。
ある。第4図において、半導体歪みゲージ素子12aに
は、この長手方向に対しては、受圧ダイヤフラム1aの
接線方向の応力σ、が働き、この長手方向に垂直な方向
に対しては、受圧ダイヤフラム1aの半径方向の応力σ
ノが働(。一方、半導体歪みゲージ素子12bには、こ
の長手方向に対しては応力σ、が、長手方向に垂直な方
向に対しては応力σ、が働くことになる。
ここで、P型車結晶シリコンの(100)面の[110
1方向のピエゾ抵抗係数πl、πt(なお、πlは縦係
数、π、は横係数)には、 πZ”−πt という関係があり、半導体歪みゲージ素子12a、12
bの応力に応じた抵抗変化の割合は、それぞれ次のよう
に表される。なお、Ra、Rbはそれぞれ半導体歪みゲ
ージ素子12a、12bの抵抗値である。
1方向のピエゾ抵抗係数πl、πt(なお、πlは縦係
数、π、は横係数)には、 πZ”−πt という関係があり、半導体歪みゲージ素子12a、12
bの応力に応じた抵抗変化の割合は、それぞれ次のよう
に表される。なお、Ra、Rbはそれぞれ半導体歪みゲ
ージ素子12a、12bの抵抗値である。
嬌πノ σ −πl σ
娩πノσ −πメσ
即ち、半導体歪みゲージ素子12aと12bの抵抗変化
は逆向きとなり、ブリッジ回路(図示路)を構成したと
き、印加された応力に応した半導体歪みゲージ素子の抵
抗変化によって、このブリッジ回路のバランスが変化す
る。ブリ・ンジ回路には、定電流あるいは定電圧が印加
されているので、この抵抗変化が出力信号として発生さ
れることになる。
は逆向きとなり、ブリッジ回路(図示路)を構成したと
き、印加された応力に応した半導体歪みゲージ素子の抵
抗変化によって、このブリッジ回路のバランスが変化す
る。ブリ・ンジ回路には、定電流あるいは定電圧が印加
されているので、この抵抗変化が出力信号として発生さ
れることになる。
このようにして検出された出力信号、即ち圧力信号は、
信号処理用のIC回路チップ5で増幅され、温度補償さ
れて、リード線6を介して外部に取り出される。
信号処理用のIC回路チップ5で増幅され、温度補償さ
れて、リード線6を介して外部に取り出される。
なお、受圧ダイヤフラム1aは、高温流体の熱により高
温下にさらされるが、センシングエレメント1のバット
部14、IC回路チップ5のあるリード取出し領域は、
センシングエレメント1が細長い直方体形状に構成され
ているために、高温流体の熱の影響を抑制でき、リード
取出し領域の高温に対する信顛性は高いものとなってい
る。
温下にさらされるが、センシングエレメント1のバット
部14、IC回路チップ5のあるリード取出し領域は、
センシングエレメント1が細長い直方体形状に構成され
ているために、高温流体の熱の影響を抑制でき、リード
取出し領域の高温に対する信顛性は高いものとなってい
る。
またサファイアの熱膨張率は、エレメントホルダ2に使
用したFe−Ni−Co系合金に近く、熱膨張率の差か
ら生じる、いわゆるバイメタル効果を抑えることができ
る。
用したFe−Ni−Co系合金に近く、熱膨張率の差か
ら生じる、いわゆるバイメタル効果を抑えることができ
る。
次に、第1図に示す圧力検出器の製造手順を第5図およ
び第6図(a)〜(f)を用いて説明する。なお、第1
図は本発明の基本構成を示す受圧ダイヤフラム部および
リード取出し領域の断面図、第5図は上記一実施例を適
用した圧力検出器の製造工程フロー図、第6図(a)〜
(f)は第5図に対応した製造工程順の受圧ダイヤフラ
ム部およびリード取出し領域の断面図である。
び第6図(a)〜(f)を用いて説明する。なお、第1
図は本発明の基本構成を示す受圧ダイヤフラム部および
リード取出し領域の断面図、第5図は上記一実施例を適
用した圧力検出器の製造工程フロー図、第6図(a)〜
(f)は第5図に対応した製造工程順の受圧ダイヤフラ
ム部およびリード取出し領域の断面図である。
(半導体歪みゲージ素子形成工程)
第6図(a)に示すように、サファイア基板11の表面
に半導体薄膜、例えば単結晶シリコン薄膜を気相成長等
により被着する。そして、B等の不純物を添加して、該
半導体薄膜の導電型をP型とする。この不純物の添加方
法としては、半導体薄膜の成膜時に不純物ガスを導入し
て成膜する方法と、成膜後にイオン注入等により不純物
をトープする方法とがある。
に半導体薄膜、例えば単結晶シリコン薄膜を気相成長等
により被着する。そして、B等の不純物を添加して、該
半導体薄膜の導電型をP型とする。この不純物の添加方
法としては、半導体薄膜の成膜時に不純物ガスを導入し
て成膜する方法と、成膜後にイオン注入等により不純物
をトープする方法とがある。
次に、この不純物を添加したP型車結晶シリコン薄膜を
エツチングにより微細加工することによって、第6図(
a)に示すように、サファイア基板11表面の所定位置
に半導体歪みゲージ素子12を形成する。なおこの工程
が、請求項3記載の素子形成工程に相当する。
エツチングにより微細加工することによって、第6図(
a)に示すように、サファイア基板11表面の所定位置
に半導体歪みゲージ素子12を形成する。なおこの工程
が、請求項3記載の素子形成工程に相当する。
(リード電極配線工程)
次に、第6図ら)に示すように、例えばPt等による金
属薄膜を、蒸着、スパッタ、CVD法等によって成膜す
る。その後、微細加工してリード電極13を形成する。
属薄膜を、蒸着、スパッタ、CVD法等によって成膜す
る。その後、微細加工してリード電極13を形成する。
この時、金属電極からなるパッド部14も形成する。
(保護膜形成工程)
そして、第6図(C)に示すように、蒸着、スパッタ、
CVD法、SOG法等により、バンド部14において、
電気接続をとるためのスルーホールを有してバンシベー
シラン用の表面保護膜15を形成する。
CVD法、SOG法等により、バンド部14において、
電気接続をとるためのスルーホールを有してバンシベー
シラン用の表面保護膜15を形成する。
(裏面金属メタライズ層形成工程)
次に、第6図(d)および第7図に示すように、蒸着、
スパッタ、CVD法等によって、Tiの金属メタライズ
層9a、Moの金属メタライズ層9b、Niの金属メタ
ライズ層9Cを順次形成する。
スパッタ、CVD法等によって、Tiの金属メタライズ
層9a、Moの金属メタライズ層9b、Niの金属メタ
ライズ層9Cを順次形成する。
(凹部への絶縁層形成工程)
次に、第6図(e) ニ示すように、CVD法、SOG
法等によって、St、N、、SiO□等の絶縁層9eを
サファイア基板11の凹部全面に形成する。なおこの工
程が、請求項3記載の防止層形成工程に相当する。
法等によって、St、N、、SiO□等の絶縁層9eを
サファイア基板11の凹部全面に形成する。なおこの工
程が、請求項3記載の防止層形成工程に相当する。
(ろう付は工程)
そして、第6図(f)に示すように、サファイア基板1
1とエレメントホルダ2とを、ろう付は層9d(ろう材
としては、例えばAg)によって接合固定する。ろう付
けの雰囲気は、微量の水素ガスを流した還元雰囲気、ま
たは10−”Torrより低い真空雰囲気にする。なお
この工程が、請求項3記載の接合工程記相当する。
1とエレメントホルダ2とを、ろう付は層9d(ろう材
としては、例えばAg)によって接合固定する。ろう付
けの雰囲気は、微量の水素ガスを流した還元雰囲気、ま
たは10−”Torrより低い真空雰囲気にする。なお
この工程が、請求項3記載の接合工程記相当する。
なお、エレメントホルダ2に設けられた開口部2a上方
には、センシングエレメント1が開口部2aを塞ぐべく
ろう付けにより強固に接合覆着しである。また、開口部
2aの中心直上のセンシングエレメント1には、薄肉と
なった凹部が設けられており、これを受圧ダイヤフラム
1aとしている。
には、センシングエレメント1が開口部2aを塞ぐべく
ろう付けにより強固に接合覆着しである。また、開口部
2aの中心直上のセンシングエレメント1には、薄肉と
なった凹部が設けられており、これを受圧ダイヤフラム
1aとしている。
上記製造方法により、第1図に示されるような受圧ダイ
ヤフラムおよびリード取出し領域を有する圧力検出器を
得ることができる。
ヤフラムおよびリード取出し領域を有する圧力検出器を
得ることができる。
ここで、上記製造方法において、ろう付は層9dは、サ
ファイア基vi11の凹部に流れ込まないので、圧力印
加時において、薄肉となった受圧ダイヤフラム1aにか
かる応力は、受圧ダイヤフラム1aの寸法によって決定
される。そのため、受圧ダイヤフラム1aの形状の加工
精度を確保することで、容易に応力値の制御が可能とな
る。また、熱膨張係数の大きなろう付は層9dが凹部へ
流れないので、ろう材とセンサエレメントの熱膨張係数
の差によって発生する熱応力を、センサエレメントの凹
部の端面の厚さt(第1図)を厚くすることによって低
減することができる。
ファイア基vi11の凹部に流れ込まないので、圧力印
加時において、薄肉となった受圧ダイヤフラム1aにか
かる応力は、受圧ダイヤフラム1aの寸法によって決定
される。そのため、受圧ダイヤフラム1aの形状の加工
精度を確保することで、容易に応力値の制御が可能とな
る。また、熱膨張係数の大きなろう付は層9dが凹部へ
流れないので、ろう材とセンサエレメントの熱膨張係数
の差によって発生する熱応力を、センサエレメントの凹
部の端面の厚さt(第1図)を厚くすることによって低
減することができる。
また、凹形状を有さないセンシングエレメントを使用す
る時にも、第8図に示すように、受圧ダイヤフラム裏面
と金属ホルダ2とを接合する場合、絶縁層9eを用いて
ろう材の流れ込みを防止することが容易にできるという
利点がある。そして上記一実施例では、絶縁膜9eを形
成するために、従来行われていた金属メタライズ層9a
、9b、9Cの3層にわたるエツチングという、非常に
精密な制御を要する処理を行う必要がなく、工程が非常
に簡単となる。
る時にも、第8図に示すように、受圧ダイヤフラム裏面
と金属ホルダ2とを接合する場合、絶縁層9eを用いて
ろう材の流れ込みを防止することが容易にできるという
利点がある。そして上記一実施例では、絶縁膜9eを形
成するために、従来行われていた金属メタライズ層9a
、9b、9Cの3層にわたるエツチングという、非常に
精密な制御を要する処理を行う必要がなく、工程が非常
に簡単となる。
次に、上記リード電極配線工程において、以下のような
工夫を行っても良い。
工夫を行っても良い。
第9図(a)〜(e)はリード電極配線工程の一例を示
す製造工程フロー図および受圧ダイヤフラム部の断面図
である。
す製造工程フロー図および受圧ダイヤフラム部の断面図
である。
第9図(a)は、薄膜ゲージ形成工程で、上記半導体歪
みゲージ素子形成工程(第6図(a))のことであるの
で、説明は省略する。
みゲージ素子形成工程(第6図(a))のことであるの
で、説明は省略する。
第9図(b)は、高融点金属膜形成工程で、半導体歪み
ゲージ素子12の一端に、珪化モリブデン、珪化タング
ステン等の高融点の金属膜を形成する。
ゲージ素子12の一端に、珪化モリブデン、珪化タング
ステン等の高融点の金属膜を形成する。
これは、センソングエレメントエとエレメントホルダ2
とのろう付は時の高温雰囲気(Agのろう付けでは、6
50〜800°C)において、一般に半導体の電極とし
て使用されているPt、AI、Au等と半導体歪みゲー
ジ素子との間に化学反応が起こって、電極の劣化が著し
くなるという問題があり、高温雰囲気にさらされても劣
化しない電極構成が望まれているからである。
とのろう付は時の高温雰囲気(Agのろう付けでは、6
50〜800°C)において、一般に半導体の電極とし
て使用されているPt、AI、Au等と半導体歪みゲー
ジ素子との間に化学反応が起こって、電極の劣化が著し
くなるという問題があり、高温雰囲気にさらされても劣
化しない電極構成が望まれているからである。
そのため、第9図(d)の金属゛配線形成工程で、Pt
等を用いたリード電極13を形成する前に、珪化モリブ
デン等の高融点の金属膜を形成して、高温雰囲気にさら
されても劣化しない電極を構成している。
等を用いたリード電極13を形成する前に、珪化モリブ
デン等の高融点の金属膜を形成して、高温雰囲気にさら
されても劣化しない電極を構成している。
なお、半導体歪みゲージ素子12が単結晶ンリコンの場
合には、エピタキシャル成長可能な膜として、面方位(
100)には珪化ニッケル、面方位(111)には珪化
白金を用いるのが良い。
合には、エピタキシャル成長可能な膜として、面方位(
100)には珪化ニッケル、面方位(111)には珪化
白金を用いるのが良い。
そして、第9図(C)で熱処理を施し、第9図(d)で
金属配線、即ちリード電極13を形成して、第9図(e
)で表面保護膜15を形成する。
金属配線、即ちリード電極13を形成して、第9図(e
)で表面保護膜15を形成する。
なお、上記製造工程では、第6図(b)に示すように、
リード電極配線工程時に金属薄膜よりなるリード電極1
3を配線形成しているが、リード電極13は半導体歪み
ゲージ素子I2と同し半導体で構成しても良く、その場
合は、半導体歪みゲージ素子形成工程時に半導体歪みゲ
ージ素子12と同時に形成することができる。
リード電極配線工程時に金属薄膜よりなるリード電極1
3を配線形成しているが、リード電極13は半導体歪み
ゲージ素子I2と同し半導体で構成しても良く、その場
合は、半導体歪みゲージ素子形成工程時に半導体歪みゲ
ージ素子12と同時に形成することができる。
上記一連の実施例においては、絶縁基板として、サファ
イアを使用するものであったが、これに限らず、例えば
スピネル、マグネシア等の酸化物系単結晶基板または酸
化物を含むセラミック基板にも適用できる。
イアを使用するものであったが、これに限らず、例えば
スピネル、マグネシア等の酸化物系単結晶基板または酸
化物を含むセラミック基板にも適用できる。
第1図は本発明の基本構成を示す受圧ダイヤフラム部お
よびリード取出し領域の断面図、第2図は本発明の一実
施例を適用した圧力検出器の主要部構造を示す断面図、 第3図(a)、(b)は第2図に示すセンシングエレメ
ントの詳細図で、同図(a)はA −A断面図、同図(
b)は平面図、 第4図は第3図(b)に示す半導体歪みゲージ素子の配
置説明図、 第5図は上記一実施例を適用した圧力検出器の製造工程
フロー図、 第6図(a)〜げ)は第5図に対応した製造工程順の受
圧ダイヤフラム部およびリード取出し領域の断面図、 第7図は上記一実施例におけるセンシングエレメントと
エレメントホルダとの接合状態を示す断面図、 第8図は凹形状を有さないセンソングエレメントを用い
た場合の、センシングエレメントとエレメントホルダと
の接合状態を示す断面図、第9図(a)〜(e)はリー
ド電極配線工程の一例を示す製造工程フロー図および受
圧ダイヤフラム部の断面図、 第10図は従来例におけるセンシングエレメントとエレ
メントホルダとの接合状態を示す断面図である。 1a・・・受圧ダイヤフラム、2・・・エレメントホル
ダ(保持部材)、11・・・サファイア基板(基板)1
2・・・半導体歪みゲージ素子。 代理人弁理士 岡 部 隆 (ばか1名) 第 図 第 図 第 図 第 図 第 図 第 図 第 図
よびリード取出し領域の断面図、第2図は本発明の一実
施例を適用した圧力検出器の主要部構造を示す断面図、 第3図(a)、(b)は第2図に示すセンシングエレメ
ントの詳細図で、同図(a)はA −A断面図、同図(
b)は平面図、 第4図は第3図(b)に示す半導体歪みゲージ素子の配
置説明図、 第5図は上記一実施例を適用した圧力検出器の製造工程
フロー図、 第6図(a)〜げ)は第5図に対応した製造工程順の受
圧ダイヤフラム部およびリード取出し領域の断面図、 第7図は上記一実施例におけるセンシングエレメントと
エレメントホルダとの接合状態を示す断面図、 第8図は凹形状を有さないセンソングエレメントを用い
た場合の、センシングエレメントとエレメントホルダと
の接合状態を示す断面図、第9図(a)〜(e)はリー
ド電極配線工程の一例を示す製造工程フロー図および受
圧ダイヤフラム部の断面図、 第10図は従来例におけるセンシングエレメントとエレ
メントホルダとの接合状態を示す断面図である。 1a・・・受圧ダイヤフラム、2・・・エレメントホル
ダ(保持部材)、11・・・サファイア基板(基板)1
2・・・半導体歪みゲージ素子。 代理人弁理士 岡 部 隆 (ばか1名) 第 図 第 図 第 図 第 図 第 図 第 図 第 図
Claims (4)
- (1)所定位置に開口した貫通穴を有する保持部材と、
この保持部材に接合材により接合されて、前記所定位置
に受圧ダイヤフラムを構成する基板と、前記接合材とぬ
れ性が悪く、かつ前記受圧ダイヤフラムの前記貫通穴に
面する側に形成されて、前記接合材が前記受圧ダイヤフ
ラムへ流入するのを防止する流入防止層と、この流入防
止層を形成した前記受圧ダイヤフラムの面と反対側の端
面に配設された半導体歪みゲージ素子とを備えることを
特徴とする圧力検出器。 - (2)前記保持部材は金属で構成され、前記基板は酸化
物系単結晶もしくはセラミックで構成されることを特徴
とする請求項1記載の圧力検出器。 - (3)一方の面およびこの一方の面に対向する他方の面
を有し、かつ所定位置に受圧ダイヤフラムを有する基板
の、前記受圧ダイヤフラムの前記一方の面側に半導体歪
みゲージ素子を形成する素子形成工程と、前記受圧ダイ
ヤフラムの前記他方の面側に、接合材とぬれ性の悪い流
入防止層を形成する防止層形成工程と、所定の貫通穴を
有する保持部材と所定位置に受圧ダイヤフラムを有する
前記基板とを、前記貫通穴と前記受圧ダイヤフラムの前
記流入防止層を形成した前記他方の面側とを重ね合わせ
るようにして、前記接合材によって接合する接合工程と
を含むことを特徴とする圧力検出器の製造方法。 - (4)前記保持部材は金属で構成され、前記基板は酸化
物系単結晶もしくはセラミックで構成されることを特徴
とする請求項3記載の圧力検出器の製造方法。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13053090A JPH0425736A (ja) | 1990-05-21 | 1990-05-21 | 圧力検出器およびその製造方法 |
US07/807,629 US5181417A (en) | 1989-07-10 | 1991-12-13 | Pressure detecting device |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13053090A JPH0425736A (ja) | 1990-05-21 | 1990-05-21 | 圧力検出器およびその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0425736A true JPH0425736A (ja) | 1992-01-29 |
Family
ID=15036505
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13053090A Pending JPH0425736A (ja) | 1989-07-10 | 1990-05-21 | 圧力検出器およびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0425736A (ja) |
-
1990
- 1990-05-21 JP JP13053090A patent/JPH0425736A/ja active Pending
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