JPH0425662A - 車両用自動変速機の変速制御装置 - Google Patents

車両用自動変速機の変速制御装置

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JPH0425662A
JPH0425662A JP2128392A JP12839290A JPH0425662A JP H0425662 A JPH0425662 A JP H0425662A JP 2128392 A JP2128392 A JP 2128392A JP 12839290 A JP12839290 A JP 12839290A JP H0425662 A JPH0425662 A JP H0425662A
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田中 祐市
Katsuhiro Hatta
八田 克弘
Toshitaka Naruse
利孝 成瀬
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、車両用自動変速機での変速制御方法に係わ
り、特に、この変速制御をフィードバック制御に基づい
てなすようにした車両用自動変速機の変速制御方法に関
する。
(従来の技術) 車両用自動変速機は、エンジンからの回転力が入力され
る入力軸と、駆動輪側に駆動力を出力する出力軸と、こ
れら入力軸と出力軸との間に配設された回転ドラムやギ
ア等の回転要素と、回転要素と協働して、その回転要素
の回転を制御するクラッチやブレーキ等の摩擦係合装置
とを備えて構成されている。ここで、摩擦係合装置は、
液圧作動型のものであり、この摩擦係合装置は、車両の
運転状態に応じた変速指令に基づき、デユーティ制御に
より圧力が制御された圧液の供給を受けて作動され、こ
れにより、自動変速機に於いては、入力軸と出力軸との
間の回転要素が適切に選択されて、所望の変速が自動的
に実施されるようになっている。
上述した自動変速機での変速操作に関し、その変速操作
時の変速ショックを可能な限り抑制して、変速操作を円
滑に実施し、且つ、その変速に要する時間もまた短くす
ることが要求されている。このような要求を満たすため
の1つの方法として、変速操作中の適切な時点から、入
力軸の入力回転変化率が目標回転変化率に追従させるべ
く、摩擦係合装置の作動をフィードバック制御する方法
がある。このフィードバック制御に於いて、摩擦係合装
置の作動制御は、具体的には、摩擦係合装置に供給され
る作動圧、つまり、その作動圧に対応したデユーティ率
を制御することになる。
(発明が解決しようとする課題) ところで、上述したフィードバック制御を実施するにあ
たり、変速操作を迅速に完了するためにはゲインを大き
く設定すればよいが、この場合には、制御すべき実デユ
ーティ率にハンチングが生じたり、また、入力トルクの
変動が大きなものとなる。これに対し、ゲインを小さく
すれば、上述した不具合を解消して尚且つ変速操作を円
滑に終了できるものの、この場合には、変速操作の完了
までに長時間を要することになる。
このため、ゲインを可能な限り小さくして、且つ、その
変速操作を迅速に完了させるには、フィードバック制御
の開始時に於いて、摩擦係合装置の供給される作動圧を
適切な初期圧に設定する必要がある。しかしながら、摩
擦係合装置の作動圧でみて、その適切な初期圧は、摩擦
係合装置に於ける摩擦係合部材の摩擦特性の経時変化や
、作動油の劣化等の影響で変化するものである。
この発明は、上述した事情に基づいてなされたもので、
その目的とするところは、フィードバック制御のゲイン
を可能な限り小さくできるように、フィードバック制御
開始時での摩擦係合装置に供給すべき作動油の初期圧を
最適にして得ることができる車両用自動変速機の変速制
御方法を提供することにある。
(課題を解決するため手段) この発明は、エンジンからの回転力が入力される入力軸
と駆動輪側に駆動力を出力する出力軸との間の回転要素
と協働し、回転要素の回転を制御する液圧作動型の摩擦
係合装置を備え、この摩擦係合装置にデユーティ制御さ
れた作動圧を供給して、摩擦係合装置を作動させること
により、回転要素を介して入力軸と出力軸との間の変速
操作をなす車両用自動変速機を対象としており、そして
、その変速制御は、変速操作中、入力軸の入力回転数が
出力軸の出力回転数に対し所定の値に達した時点から、
入力軸の入力回転変化率が目標回転変化率に追従するよ
うに、摩擦係合装置への作動圧を決定するデユーティ率
をフィードバック制御し、このフィードバック制御の開
始時点での上記作動圧の基準圧を示す基準デユーティ率
に対し、前回のフードバック制御中での入力回転数及び
入力回転変化率の変化動向に応じた補正量を学習して求
め、この補正量を基準デユーティ率に加えた学習デユー
ティ率に基づき、今回のフィードバック制御開始時での
摩擦係合装置の初期作動圧を決定するようにしている。
(作用) この発明の変速制御方法によれば、フィードバック制御
開始時での摩擦係合装置の初期作動圧を、開始時点での
基準圧を示す基準デユーティ率に学習により求めた補正
量を付加して、学習デユーティ率を求め、そして、この
学習デユーティ率に基づき、フィードバック制御開始時
での摩擦係合装置を作動させる際の初期圧が決定される
。また、上記補正量の学習は、前回のフィードバック制
御が実施されたとき、入力軸に於ける入力回転数及び入
力回転変化率の変化動向に応じてなされている。
(実施例) 以下、この発明の一実施例を図面を参照して説明する。
第1図は、車両用自動変速機の一例を示している。図中
、符号2は、車両の動力源となるエンジン2を示し、こ
のエンジン2のクランク軸4は、トルクコンバータ6の
ポンプ8に直結されている。
トルクコンバータ6は、ポンプ8、タービンlO、ステ
ータ12、ワンウェイクラッチ14を介してケース16
に結合されている。ステータ12は、ワンウェイクラッ
チ14によりクランク軸4と同方向の回転は許容される
が、その逆方向の回転は阻止されるようになっている。
タービンlOに伝えられたトルクは入力軸20に伝達さ
れ、そして、入力軸20からこの入力軸20の後部に配
設された歯車変速装置22に伝達される。ここで、歯車
変速装置22は、前進4段後進1段の変速段を達成する
構造を有している。
歯車変速装置22は、三組のクラッチ24,26゜28
、二組のブレーキ30.32、−組のワンウェイクラッ
チ34、及び、−組のラビニョ型の遊星歯車機構36か
ら構成されている。
遊星歯車機構36は、リングギヤ38、ロングピニオン
ギヤ40、ショートピニオンギヤ42、これら両ピニオ
ンギヤ40.42を回転自在に支持し且つ自身も回転可
能なキャリア48から構成されている。リングギヤ38
は、出力軸50に連結されており、そして、フロントサ
ンギヤ44は、キックダウンドラム52、フロントクラ
ッチ24を介して入力軸20に連結されている。これに
対して、リヤサンギヤ46は、リヤクラッチ26を介し
て入力軸20に連結されている。そして、キャリア48
は、機能上並列となるように配設されたローリバースブ
レーキ32とワンウェイクラッチ34とを介してケース
16に連結されているとともに変速装置22の後端に配
設された4速クラツチ28を介して入力軸20に連結さ
れている。
ここで、上記キックダウンドラム52は、キックダウン
ブレーキ30によってケース16に固定的に連結可能と
なっている。
遊星歯車機構36を介して伝達されたトルクは、出力軸
50に一体的に回転するように固着された出力ギヤ60
に伝達され、そして、この出力ギア口0からアイドルギ
ヤ62を経て被駆動ギヤ64に伝達され、更に、被駆動
ギヤ64に固着されたトランスファシャフト66、ヘリ
カルギヤ68を介して、駆動輪の駆動軸70が連結され
ている差動歯車装置72に伝達される。
摩擦係合要素である上記各クラッチ、ブレーキの夫々は
、係合用ピストン装置あるいはサーボ装置等を備えた摩
擦係合装置に含まれており、この摩擦係合装置は、トル
クコンバータ6のポンプ8に連結されることにより、エ
ンジン2により駆動されるオイルポンプ(図示省略)で
発生する油圧によって作動される。この油圧は、後述す
る油圧制御装置により、種々の運転状態に応じて各クラ
ッチ、ブレーキに選択的に供給され、これらクラッチ、
ブレーキの作動の組み合わせにより、第1表に示すよう
に、前進4段後進1段の変速段が達成されるようになっ
ている。尚、第1表に於いて、○印は、各クラッチ又は
ブレーキの係合状態を示し、・印は、変速時のローリバ
ースブレーキ32が係合される直前においてワンウェイ
クラッチ34の作用でキャリア48の回転が停止されて
いることを示している。
(以下余白) 第 表 次に、第1図に示す歯車変速装置22に於いて、第1表
に示す変速段を達成するための電子油圧制御装置につい
て第2図に基づき説明する。
尚、第2図は、フロントクラッチ24及びキックダウン
ブレーキ30の夫々を操作する油圧制御要素部分のみを
示している。この電子油圧制御装置の全体構成及び作用
は、特開昭58−46258号等により既に公知となっ
ているので、他のブレーキ及びクラッチの油圧制御要素
の説明は省略する。
キックダウンブレーキ30の作動を制御する往復動型液
圧アクチュエータとしてのキックダウンサーボ31は、
段付きシリンダ孔80を規定するハウジングと、段付き
シリンダ孔80内に摺動自在に嵌合された段付きのピス
トン59と、このピストン59からそのハウジングの外
側に延びるピストンロッド、つまり、アクチュエータロ
ッド79とを備えて構成されており、このアクチュエー
タロッド79の先端は、キックダウンブレーキ30、即
ち、キックダウンドラム52の周面に巻付けられたブレ
ーキシューに対し当接係合可能となっている。そして、
ピストン59は、段付きシリンダ孔80内に第1及び第
2圧力室82.83を区画して形成しており、第2図か
ら明らかなように第1圧力室82は、ピストン59の段
差面と段付きシリンダ孔80の段差面との間で規定され
ている。
そして、キックダウンサーボ31の第1圧力室81には
、油路35を介して、l−2シフト弁33が接続されて
おり、この1−2シフト弁33は、更に、油路41を介
して変速制御弁37が接続されている。
また、油路35の途中からは、油路83が分岐されてお
り、この油路83は、2−3シフト弁84に接続されて
いる。この2−3シフト弁84は、更に、二股に分岐し
た油路85,86に接続されており、これら2本の油路
のうち、一方の油路85は、キックダウンサーボ31の
第2圧力室82に接続されており、また、他方の油路8
6は、前述したフロントクラッチ24に接続されている
。尚、第2図に於いて、フロントクラッチ24は、概略
的にしか図示されていない。
ここで、1−2シフト弁33及び2−3シフト弁84は
、その作動制御ポート87.88に供給される圧力によ
って開閉されるスプール型の開閉弁であり、また、作動
制御ボート87.88への圧力は、具体的には図示しな
い切換弁から導かれるようになっている。
例えば、1速の変速段に於いて、1−2シフト弁33の
スプール55は、第2図での図示の場合とは異なり、そ
の作動制御ポート87を通じて切換圧を受けることはな
く、左端へ変位した状態にある。従って、この場合、油
路35は、1−2シフト弁33の排油ボートEXに連通
しており、これにより、キックダウンサーボ31の第1
圧力室81は低圧側に接続されることになる。この結果
、±ツクダウンサーボ31のピストン59は、第2圧力
室80内の圧縮コイルばね57のばね力により、第2図
中、右へ戻されており、キックダウンドラム52に対す
るキックダウンブレーキ30の係合は解除されている。
また、このとき、2−3シフト弁84に関しても、その
作動制御ボート88を通じて切換圧が供給されておらず
、従って、そのスプール89は、第2図中、図示の如く
左端に変位した状態にある。従って、この場合、フロン
トクラッチ24に通じる油路86は、2−3シフト弁8
4の排油ポート90を通じて低圧側に接続された状態に
あり、これにより、フロントクラッチ24の係合は解除
されている。尚、この場合、油路85,86は、常時連
通されていることから、キックダウンサーボ31に於け
る第2圧力室80もまた、低圧側に接続された状態とな
る。
また、2速の変速段に於いては、1−2シフト弁33は
、図示の切換位置に切り換えられており、また、2−3
シフト弁84もまた、図示の位置に切り換えられている
。従って、この場合、油路41゜35を通じて、キック
ダウンサーボ31の第1圧力室81に圧液が供給される
ことにより、そのピストン59、即ち、アクチュエータ
ロッド79は、左方向に移動してキックダウンブレーキ
30は係合し、これに対し、フロントクラッチ24内の
圧液は、油路86及び排油ポート90を通じて排出可能
され、これにより、フロントクラッチ24の係合は解除
されることになる。
更に、3速の変速段に於いては、1−2シフト弁33は
、図示の切換位置のままであるが、これに対し、2−3
シフト弁84は、そのスプールが右方向に移動された切
換位置となり、これにより、油路83と油路85,86
とは、2−3シフト弁84を介して連通され、また、そ
の排油ポート90は閉じられることになる。この場合、
1−2シフト弁33を通じて、油路83に供給された圧
液は、2−3シフト弁84を介して、また、油路86を
通じてフロントクラッチ24に供給されることになり、
これにより、フロントクラッチ24は係合状態に至る。
これに対し、キックダウンサーボ31に於いては、油路
86,85が常時連通状態にあるから、フロントクラッ
チ24に供給される圧液は、その第2圧力室82にもま
た供給され、また、同時に、第1圧力室81にも同圧の
圧液が油路35を通じて供給されることになる。この場
合、キックダウンサーボ31のピストン59は、前述し
たように段付きのピストンであるから、その両端の受圧
面積の差からピストン59は、アクチュエータロッド7
9を伴って右方向に変位し、これにより、キックダウン
ブレーキ30の係合が解除されることになる。
更に、変速段が3速から2速にシフトされる場合にあっ
ては、1−2シフト弁33及び2−3シフト弁84の夫
々は、図示の切換位置となり、この場合、キックダウン
サーボ31に関しては、その第1圧力室81に圧液が供
給されることにより、ピストン59、つまり、アクチュ
エータロッド79は、キックダウンブレーキ30を係合
させる方向に変位される一方、フロントクラッチ24か
らは、油路86.2−3シフト弁84及び排油ポート9
0を通じて圧液が逃がされることにより、その係合が解
除されることになるが、この際、フロントクラッチ24
の係合解除は、後述するようにキックダウンサーボ31
のピストン59が変位されるとき、その第2圧力室82
に発生される背圧により制御されるようになっている。
このため、第2圧力室82に適切な背圧を発生させるた
めに、2−3シフト弁84の排油ポート90には、所定
の絞り91が設けられており、また、2−3シフト弁8
4に導かれる油路84にも所定の絞り92が設けられて
いる。
そして、前述した変速制御弁37には、第2図でみて、
その左端に位置して油路61が接続されているとともに
、油路63が接続されている。油路61は、前述したオ
イルポンプに接続されているとともに、その途中には、
この油路61を開閉し、変速制御弁37を通じて供給さ
れる圧液の圧力を制御する電磁弁67が介挿されている
。この電磁弁67は、電子制御装置(ECU)65に電
気的に接続されており、この電子制御装置65は、デユ
ーティ制御でもって、電磁弁67の切換作動を制御する
。また、油路63にも、前述のオイルポンプから所定圧
に調圧された作動油圧が供給されている。油路61内の
圧液は、デユーティ率に応じて開閉される電磁弁67を
介して低圧側に排出され、従って、デユーティ率に応じ
た油圧が変速制御弁37のスプール69の左端面に作用
することになる。これにより、変速制御弁37は、油路
63からの油圧を調圧して、第6図の破線で示す油圧P
KDを油路41に発生されることになる。
そして、電子制御装置65は、電磁弁67の開閉を制御
するのみならず、車両の運転状態に基づいて変速指令を
出力する変速指令出力装置を内蔵しており、それ故、電
子制御装置65には、車両の運転状態を検知するため各
種のセンサ又は検出装置からの信号が入力されるように
なっている。
例えば、これらセンサ又は検出装置には、エンジン2の
回転数を検出するエンジン回転数センサ、エンジン2の
スロットル弁開度θを検出するスロットル弁開度センサ
103、入力軸20の回転数NTを検出する入力軸速度
センサ101、車速に対応する出力軸50の回転数NO
の検出を行うために設けられた被駆動ギヤ64の出力軸
速度センサ144、潤滑油温を検出する油温検出装置、
セレクトレバーの選定位置検出スイッチ及び補助スイッ
チの選定位置検出装置等がある。
また、この実施例の場合、電子制御装置65には、キッ
クダウンサーボ31に内蔵されたキックダウンスイッチ
93からの信号もまた入力されるようになっている。こ
のキックダウンスイッチ93は、ピストン59がアクチ
ュエータロッド79とともに第2図中左方向に移動され
、そして、このアクチュエータロッド79により、キッ
クダウンブレーキ30に於けるブレーキシューの遊びが
無くなる程度にピストン59が基準位置に移動されたと
き、電子制御装置65に向けて信号を出力するようにな
っている。
尚、第2図に於いて、電子制御装置65に入力されるセ
ンサ及び検出装置のうち、入力軸速度センサIOLスロ
ットル弁開度センサ103、出力軸速度センサ144、
並びに、キックダウンスイッチ93のみしか図示されて
いない。
次に、上述した電子制御装置65にて実施される3速か
ら2速へのシフトダウン操作に関し、第3図以降の図面
を追加して詳細に説明する。
3−2シフトダウンルーチン 先ず、第3A図及び第3B図に示されているメインの3
−2シフトダウンルーチンが実施される際、自動変速機
の変速段は3速にあり、従って、前記の第1表から明ら
かなように、キックダウンブレーキ31は、係合が解除
された状態にあり、これに対し、フロントクラッチ24
は係合された状態にある。
このルーチンは、所定の制御サイクル、例えば、201
sec毎の制御サイクルで繰り返して実施され、第3八
図中、ステップSlでは、変速指令出力装置から3−2
シフト指令が発生された否かが判別される。ここで、変
速指令出力装置は、第9図に示されている破線の3−2
シフト線に基づき、車速及びスロットル弁開度を考慮し
て、3−2シフト指令を出力するようになっている。尚
、第9図に於いて、実線は、2−3シフト線を示してい
る。
ステップSlでの判別が否(NO)場合には、第3B図
に示されているステップSllに進み、このステップS
llでは、電磁弁67のデユーティ率りが0に設定され
るとともに、タイマTDが0にリセットされて、ステッ
プS1に戻る。
ステップS1の判別が正(Yes)になると、ステップ
S2に於いて、入力軸速度センサ101から入力軸20
の回転速度NT及び出力軸速度センサ144から出力軸
の回転速度NO等が読み込まれる。
そして、次のステップS3では、キックダウンスイッチ
(KDスイッチ)93から信号が出力されたか否か、つ
まり、KDスイッチ93がオン作動したか否かが判別さ
れる。ここで、ステップS1からのルーチンが実施され
た直後では、未だ、キックダウンサーボ31は作動され
ていないから、ここでの判別は否となり、ステップS4
で、積分圧力値APに0がセットされた後、ステップS
5に進む。積分圧力値APは、ステップS3での判別が
正の場合に゛実施されるストローク量判別ルーチンS5
にて算出されるものである。
ステップ84又はステップS5からは、ステップS6に
至り、ここでは、入力軸20の入力回転数NTが1.2
NO以上であるか否かが判別される。
ここで、NOは、出力軸50の出力回転数である。
このルーチンの開始直後に於いては、ステップS6での
判別は否となるから、ステップ$7に進み、このステッ
プでは、電磁弁67のデユーティ率がオープンループ制
御でもつて制御される。
一方、ステップS6での判別が正となる場合には、第3
B図に示されているステップS8に至り、ここでは、フ
ラグFLGSに1がセットされたか否かが判別される。
ここで、フラグFLGSは、前述したステップS5のス
トローク量判別ルーチンにて、キックダウンサーボ31
のアクチュエータロッド79が最大ストロークに達した
ときに1がセットされるものであり、従って、この場合
、その判別は未だ否であるから、ステップS9をバイパ
スして、ステップS10に進む。
ステップS10では、ステップS9が実施されたときに
セットされて、経過時間の計測をなすタイマTDの値が
所定時間XTD以上か否かが判別されるが、この場合、
未だ、ステップS9は実施されていないから、その判別
は否となって、ステップS12に進み、このステップS
12では、電磁弁67のデユーティ率がフィードバック
制御に基づいて制御される。
尚、ステップS9は、キックダウンスイッチ93がオン
作動した後、ステップS5でのストロー量判別ルーチン
にて、フラグFLGSに1がセットされた場合に始めて
実施されることになる。
また、第3A図及び第3B図のフローチャートから明ら
かなように、ステップS7のオープンループ制御ルーチ
ンは、3−2シフトダウンルーチンが開始されてから直
ちに実施されて、ステップS6での判別となるまで継続
され、そして、ステップ812でのフィードバック制御
ルーチンは、オープンループ制御ルーチンに引き続いて
実施される。しかしながら、この後、フィードバック制
御ルーチンは、前述したステップS9でのタイマTDの
セット及びステップSIOでの判別から明らかなように
、アクチュエータロッド79がその最大ストロークに達
し、そして、所定時間XTDの経過後に終了して、3−
2シフトが完了することになる。
オープンループ和 ルーチン 前述したオープンループ制御ルーチンは、第4A図から
第4C図に詳細に示されており、このルーチンでは、ス
テップ5IOIに於いて、タイマTSIの値が所定時間
XSI (例えば、0.15ec)に達したか否かが判
別される。尚、このタイマTSIは、例えば電子制御装
置65に内′蔵されたハーバタイマであり、3−2シフ
ト指令が出力された時点作動され、このタイマTSIに
より計測される時間は、3−2シフト指令が出力された
からの経過時間となる。この場合、タイマTSIの値は
、所定時間XSIに未だ達していないから、ステップ8
101での判別は否となって、ステップS 102が実
施される。このステップでは、電磁弁67のデユーティ
率りがDUOに設定れるとともに、各フラグFLGSI
乃至フラグFLGS3の夫々が0にリセットされる。
従って、第1O図に示されているように、3−2シフト
指令が出力された時点で、デユーティ率りは、0ではな
くDuOに設定され、この状態は、所定時間XSIが経
過するまで継続される。
このようにして電磁弁67のデユーティ率りが設定され
ると、デユーティ率DuOに対応した圧力値を有する油
圧PKDが油路41,35を通じてキックダウンサーボ
31の第1圧力室81に供給され、これにより、第1圧
力室81内の圧力は、デユーティ率DtlOに対応する
圧力に減少される。しかしながら、この圧力は、ピスト
ン59を圧縮コイルばね57のばね力に抗して、第2図
中左方向に変位させるに十分な圧力であるから、ピスト
ン59に連動してアクチュエータロッド79もまた移動
を開始し、キックダウンブレーキ30は、キックダウン
ドラム52を締め付ける方向に作動される。
そして、設定された所定時間XSlが経過すると、ステ
ップ5IOIの判別が正となるから、ステップ5103
が実施されて、タイマTSIの値がリセットされ、ステ
ップ8104にて、入力回転数NTがNTO+ΔN1以
上か否かが判別される。ここで、NTOは、3−2シフ
ト指令が出力された時点での入力軸20の入力回転数を
示しており、また、ΔNlは、所定値(例えば35 r
pa+ )である。この場合、未だ、入力回転数NTは
、NTOから変化していないから、ステップ5104の
判別は否となり、次のステップ5105が実施されるが
、ここでも、フラグFLGSIは0にリセットされたま
まであるから、ステップ8106に進む。
このステップ8106では、デユーティ率りがDuOよ
りも大きな値であるDUIに設定され、そして、このと
き、フラグFLGS 1が1にセットされる。
従って、この場合、キックダウンサーボ31の第1圧力
室81に供給される油圧PKDの値は、デユーティ率の
増大により低下されることになる。
一方、−旦、ステップ8106が実施されると、次の実
行サイクルではステップ8105での判別が正となるか
ら、この後に於いては、ステップ8107が実施される
ことになる。このステップ5107では、実行サイクル
の繰り返しの度に、現在のデユーティ率りは、所定量Δ
D1だけ増加される。従って、第1θ図に示されている
ように、デユーティ率りは、Dulから徐々に増加する
ように変化され、これにより、キックダウンサーボ3I
の第1圧力室81内の圧力もまた徐々に低下される。
上述したようにデユーティ率りが制御されると、キック
ダウンサーボ31のピストン59は、先ず、比較的寓い
油圧PKDでもって所定時間XSIだけ移動された後、
その移動速度は、−旦急激に低下されてから、更に徐々
に低下されることになる。このようにピストン59のス
トローク速度を制御することにより、第2圧力室82内
での背圧の上昇を抑えることができる。この結果、第2
圧力室82の背圧が油路85.86を通じてフロントク
ラッチ24に作用して悪影響を及ぼすことがないので、
フロントクラッチ24からは、油路86.2−3シフト
弁84及び排油ポート90を通じて、その圧液の排出が
効果的になされることになり、フロントクラッチ24の
係合は良好に解除し始めることになる。また、このよう
に第2圧力室82の背圧を制御して、フロントクラッチ
24の作動を制御できるから、このような背圧制御は、
後述するフィードバック制御時での入力軸20の入力回
転数制御に利用することができる。
上述したようにフロントクラッチ24の係合が解除し始
めると、つまり、フロントクラッチ24が滑り始めると
、この時点から入力軸20の入力回転数NTは上昇し始
めることになる。この入力回転数NTの上昇開始点は、
第10図中符号Uで示されており、この時点から3速か
ら2速への変速操作が実際に開始される。
この後、入力回転数NTの上昇量がΔNlに達すると、
オープンループ制御ルーチンに於いては、ステップ81
04での判別が正となって、次のステップ8108が実
施される。このステップでは、タイマTS2の値が所定
時間XS2に達したか否かが判別される。このタイマT
S2は、先のステップ8104の判別結果が否定から肯
定に変化した時点で作動を開始するものである。ここで
、ステップ5108が最初に実施されたときには、その
判別は否であるから、ステップ5109が実施される。
このステップ8109では、フラグFLGS2に関する
判別がなされるが、ここでの判別は未だ否であるから、
ステップ5110が実施される。
ステップ8110では、デユーティ率りが現在の値から
所定量ΔD5(例えば、5%)だけ減少され、そして、
フラグFLGS2に1がセットされる。
従って、入力回転数NTが3−2シフト指令の出力後、
ΔNlだけ上昇した時点で、デユーティ率りは、第10
図に示されているように、その現在の値からΔD5だけ
減少されるから、キックダウンサーボ31の第1圧力室
81に供給される油圧PKDは高くなる。これにより、
第2圧力室82の背圧も上昇されることで、フロントク
ラッチ24の係合解除が抑制され、入力軸20の入力回
転数NTが急激に上昇されることはない。
また、−旦、ステップSl 10が実施された後では、
次回の実行サイクルに於いて、ステップ5109での判
別は正どなるから、この後に於いては、ステップ810
7が再び実施されることになり、従って、第10図に示
されるようにデューティ率りは徐々に上昇し始め、これ
に伴い、入力回転数NTもまた徐々に上昇されることに
なる。
そして、ステップ310BでのタイマTS2の値が所定
時間XS2以上に達すると、ここでの判別が正となるか
ら、この場合には、ステップS 111が実施される。
このステップでも、その判別は未だ否であるから、ステ
ップ、5112が実施される。ここで、デユーティ率り
は、現在の値に所定値ΔD5が加えられ、そして、フラ
グFLGS3に1がセットされる。また、ステップ51
12が一度実施されると、次回の実行サイクルではステ
ップ5illでの判別が正となるから、この後に於いて
はステップ5113が実施されることになり、これによ
り、デユーティ率りは、実行サイクルが繰り返される度
に、所定量ΔD2ずつ減少されることになる。従って、
第1θ図に示されているように、デユーティ率りは、ス
テップ5tosの判別が正となった後、−旦、ΔD5だ
け増加された後にΔD2ずつ減少されることになり、こ
の結果、入力回転数NTは徐々に上昇されることになる
上述したようにして電磁弁67のデユーティ率りが制御
されると、キックダウンサーボ31に於けるピストン5
90ストローク時間を有効に活かし、且つ、そのストロ
ーク速度、つまり、第2圧力室82の背圧を制御するこ
とにより、フロントクラッチ24の係合状態をきめ細か
く制御して、入力回転数NTの上昇を所望通りに達成す
ることができる。
ストロ−別ルーチン 前述したようなオーブンループ制御ルーチンの実施が実
施されると、キックダウンサーボ31のアクチュエータ
ロッド79、即ち、そのピストン59は、第2図中左方
向に徐々に変位するから、ピストン59が前述した基準
位置まで変位したとき、3−2シフトダウンルーチンに
於けるステップS3での判別が正となり、この時点から
、ストローク量判別ルーチンが実施されることになる。
このストローク量判別ルーチンは、第5図に示されてお
り、このルーチンに於いては、先ず、ステップ5201
が実施され、このステップでは、前述した積分圧力値A
Pに現時点での電磁弁67のデユーティ率に対応した補
正油圧値P KDNが加算されることで、積分圧力値A
Pf?(新たな値に更新される。ここで、補正油圧値P
KDNは、第11図の破線の特性を補正して得られた実
線の補正特性から求められるものである。この補正特性
は、デユーティ率りの小さな領域では、実際の油圧値P
KDよりも補正油圧値P KDnが低くなり、また、こ
れとは逆に、デユーティ率りの大きな領域では、実際の
油圧値PKDよりも補正油圧値P KDNが高くなるよ
うに設定されている。
次のステップ5202に進むと、このステップ5202
では、積分圧力値APが所定値XAP以上に達したか否
かが判別される。ここで、所定値XAPは、デユーティ
率りを第11図に示す基準デユーティ率DUSに設定し
続けたとき、キックダウンスイッチ93がオン作動して
から、アクチュエータロッド79のストロークが所定ス
トローク、例えば、この実施例では、最大ストロークに
達し、そして、キックダウンブレーキ30のブレーキシ
ューがキックダウンドラム52に完全に締め付けられる
までの間に、キックダウンサーボ31の第1圧力室81
に供給される基準油圧PKDSを20m5ec毎に加算
した積分値に相当する。そして、キックダウンサーボ3
1の第1圧力室81に供給される油圧が基準油圧P K
DSと異なる場合に、この油圧を第6図の実線で示す補
正油圧値P KDNに補正することにより、ストローク
量を正確に検出することができる。この補正は、キック
ダウンサーボ31の第1圧力室81での作動油の漏れを
補正するものである。即ち、油圧が高くなる程、漏れ量
が大となって、ストローク量を正確に検出できないこと
になるから、補正油圧値P KDNは、油圧PKDより
も小さい値に設定される。
従って、第11図中破線の特性を実線の補正特性のよう
に補正して、前述した不具合を解消するようにしである
から、積分圧力値APを補正特性から求められる補正圧
力値P KDnを使用して積分して求めることにより、
積分圧力値APは、キックダウンサーボ31のストロー
ク量に正確に対応させることができる。従って、この積
分圧力値APと所定値XAPとを、ステップ5202に
於いて比較することにより、ピストン59、即ち、アク
チュエータロッド79がその最大ストロークに達したか
否かを正確に検出することができる。これを換言すれば
、3速から2速への変速の実質的な完了時点を正確に検
出することができることになる。
ステップ5202での判別が否の場合、つまりアクチュ
エータロッド79がその最大ストロークに未だ達してい
ない場合には、ステップ5203に進み、このステップ
で、フラグFLGSに0がセットされる。これに対し、
ステップ5202での判別が正となって、アクチュエー
タロッド79がその最大ストロークに達した場合には、
ステップ5204が実施されて、フラグFLGSに1が
セットされることになる。即ち、3−2シフトダウンル
ーチンの実行サイクルが繰り返されているとき、キック
ダウンスイッチ93がオン作動した後に於いて、ストロ
ーク量判別ルーチンが実施されることになり、アクチュ
エータロッド79がその最大ストロークに達したか否か
をフラグFLGSの値で検知することができる。尚、ア
クチュエータロッド79がその最大ストロークに達した
時点は、第1011に符号SEを付して示しである。
フィードバック制 ルーチン 前述したオーブンループ制御ルーチンがステップS6で
の判別結果によって終了すると、フィードバック制御ル
ーチンが実施されか、このルーチンは、第6A図及び第
6B図に示されている。
このルーチンでは、先ず、ステップ5301に於いては
、このフィードバック制御が始めて実施されるものか否
かが判別される。即ち、実行サイクルの繰り返しに於い
て、ステップ5301が始めて実施されたか否かが判別
される。ここでの判別が正であると、ステップ5302
が実施される。
このステップ5302では、デユーティ率りは、DU2
+ΔDaから求められる。ここで、DU2は、フィード
バック制御開始時の基準デユーティ率を示し、ΔDaは
、後述する学習により求められた補正量を示している。
また、ステップ5302では、各種のフラグFLGFI
、 FLGDI、 FLGD2. FLGLの夫々がO
にリセットされる。
ステップ5301の判別が否となると、次のステップ5
303に於いて、入力軸20の入力回転数NTが1.4
5NO(NOは、出力軸50の出力回転数)以上に達し
たか否かが判別され、ここでの判別が否の場合には、次
のステップ5304に於いて、更に、入力回転数NTが
1.45NO−ΔN2以上に達したか否かが判別される
。ここで、ΔN2は、例えば400rp層に設定されて
いる。ここでの判別もまた否となる場合には、つまり、
入力回転数NTがフィードバック制御の開始条件である
1、2NO以上に達した直後では、ステップ5305に
進む。
このステップ8305では、入力軸20の目標回転変化
率ΔNiにΔNilが設定され、そして、次には、ステ
ップ3306にてデユーティ率りの演算ルーチンが実施
された後、次のステップ5307に於いて、前述した補
正量ΔDaの学習領域であるか否か、つまり、補正量Δ
Daの学習を実施すべきか否が判別される。ここで、学
習領域であるか否かの判別条件は、例えば、キックダウ
ンサーボ31に供給される作動油の油温か60℃である
と、また、出力軸50の出力回転数NOが130Orp
m乃至3000rpmにあることである。
ステップ5307の判別が正である場合には、ステップ
8308にて、補正量ΔDaの学習初期値演算ルーチン
が実施されるが、ステップ5307での判別が否である
と、ステップ8308はバイパスされることになる。
一方、フィードバック制御が開始された後、入力回転数
NTの上昇に伴い、ステップ5304での判別が正とな
ると、ステップ5309が実施され、ここでは、フラグ
FLGFIに1がセットされているか否かが判別される
。この場合、まだ、フラグFLGFIは0にリセットさ
れたままであるから、ここでの判別は否となり、ステッ
プ8310が実施される。
このステップ8310では、入力軸20の目標回転変化
率ΔNiは次式に基づいて算出される。
ΔNi = (ΔNil+ΔN12)/2ここで、ΔN
i2は、ΔNilよりも小さな値をとる。
また、ステップ5310では、フラグFLGFIに1が
セットされる。目標回転変化率ΔNilとΔNi2とが
大きく変化する場合に、上述のように、その平均値であ
る中間値を目標回転変化率とし、その値を用いてフィー
ドバック制御することにより、制御安定性が向上する。
従って、ステップ8310が一度実施された後にあって
は、次回の実行サイクルでステップ5309の判別は正
となるから、この場合には、ステップ5311が実施さ
れて、入力軸20の目標回転変化率ΔNiにΔNi2が
セットされる。この後、ステップ8306以降のステッ
プが実施される。
更に、入力軸20の入力回転数NTが更に上昇し、そし
て、ステップ5303での判別が正となると、ステップ
312が実施される。このステップ5312では、タイ
マTFIの作動が開始されることで、ステップ5303
の判別が正となった時点、即ち、入力回転数NTが1.
45NOに達した時点からの経過時間が計測されるとと
もに、このタイマTFIの値が所定時間XFI以上にな
ったか否かが判別される。ここでの判別が否の場合には
ステップ5313にて、入力軸20の目標回転変化率Δ
Niに負の値である一ΔNi4がセットされ、これに対
し、その判別が正の場合にはステップ8314にて、入
力軸20の目標回転変化率ΔNiに同じく負の値である
ーΔNi3がセットされる。
ここで、−ΔNi3は、−ΔNi4よりも更に小さな値
である。
この後、前述したステップ5306以降のステップが実
施される。即ち、前述した説明から明らかなように、フ
ィードバック制御ルーチンでは、先ず、入力軸20の入
力回転数NTの値に応じて、その目標回転変化率ΔNi
が設定された後、デユーティ率りの演算ルーチン及び学
習初期値演算ルーチンが実施されることになる。
上述の如く決定される目標回転変化率ΔN1は、第1O
図から明らかなように、入力回転数NTが1.2NOか
ら上昇するにつれて、段階的に減少され、また、入力回
転数NTが1.45NO以上となって、その最終的な目
標入力回転数である1、5ONOに近接するに従って、
目標回転変化率ΔNiは、段階的に大きくなる負の値に
設定される。尚、ΔNilとΔNi2との間に設定され
る中間値は、l実行サイクル時間(20−sec)の間
だけ設定されるものである。
デユーティ のDの′ ルーチン 前述したステップ5306でのデユーティ率の演算ルー
チンの詳細は、第7A図、第7B図及び第7C図に示さ
れている。このルーチンに於いて、先ず、ステップ84
01では、入力軸20の目標回転変化率ΔNiと実入力
回転変化率との間のの偏差En及びこの偏差Enの変化
量ΔEnが次式に基づき、演算して求められる。
En=ΔNi −(ΔNT)n ΔEn =En −En−1 ここで、ΔNTは、今回の入力回転数NTnと前回のN
Tn−1との差を示すものであり、従って、ΔNTは、 ΔNT = NTn −NTn−1 となる。また、同様に、En−1を式で示すと、En−
1=ΔNi −(ΔNT ) n−1となる。従って、
ステップ8401が実施されるに当たっては、前回求め
たNTn−1、En−1の値は夫々電子制御装置65内
のメモリに記憶されるようになっている。
次のステップ$402では、次式に基づいて、フィード
バック制御での積分ゲイン(Di )nが演算して求め
られる。
(Di ) n = (Di ) n−1+KI −E
n −a+bここで、(Di)n−1は、前回の値を示
しており、KIは、基準積分ゲインである。また、aは
、実行サイクル時間(20m5ec)毎に積分ゲイン(
Di )nを0.5%減少させるための係数であり、キ
ックダウンサーボ31の第1圧力室81に供給される油
圧に於いて、その圧力変化の傾斜が−0,5%/20鳳
secであることを意味している。bは、入力軸20に
於ける入力回転変化率ΔNTが負の値となったとき、実
行サイクル時間毎に積分ゲイン(Di )nを1%増加
させるための係数で、これにより、応答速度の向上を図
ることができる。
尚、入力観点変化率ΔNTが負の値の場合目標入力回転
変化率ΔNiは0に設定される。
次のステップ5403では、(Di )nから次式に基
づき、デユーティ率りが演算して求められる。
D= (Di )n +KP −En +KD −ΔE
nここで、KPは比例ゲインを示し、KDは微分ゲイン
を示している。
ステップ5403にて、デユーティ率りが求められると
、次のステップ5404に進み、このステップでは、フ
ラグPLGDIが1であるか否かが判別される。この場
合、フラグFLGDIはまだ0にリセットされたままで
あるから、ステップ5405に進む。このステップは、
フラグFLGD2が1であるか否かが判別されるが、こ
こでも、同様にして、その判別は否となるから、ステッ
プ5406が実施されることになる。
ステップ5406では、前述したストローク量判別ルー
チンにて算出されている積分圧力値APが0.7XAP
以上に達したか否かが判別される。
つまり、ここでは、キックダウンサーボ31に於いて、
そのアクチュエータロッド79の現在のストローク量が
最大ストロークの70%以上に達したか否かが判別され
る。ここでの判別が否である場合には、そのまま次の実
行サイクルが実施されることで、既に求めたデユーティ
率りが使用さる。
しかしながら、ステップ8406での判別が正となると
、次のステップ5407に進み、このステップでは、現
時点での入力軸20の入力回転数N丁が所定時間Δt(
例えば0.16sec )の経過後に、最終的な目標入
力回転数である1、5ONOに達するか否かを予測する
。つまり、この予測は、次式を満足するか否かを判別す
ることでなされる。
(NT+ΔNT・Δt)≧1.5ONOここで、所定時
間Δtは、アクチュエータロッド79のストローク量が
最大ストロークの70%以上に達した後、最大ストロー
クに達するまでに要する時間を表している。この所定時
間Δtは、実験的に所定値に設定される。
ステップ5407での判別が正であると、つまり、アク
チュエータロッド79が最大ストロークに達する前に、
入力回転数NTが最終的な目標入力回転数である1、5
ONoに達すると予測できる場合には、ステップ840
8に進み、・ここで、フラグFLGDIに1がセットさ
れる。このようにフラグFLGDIに一旦lがセットさ
れると、次回の実行サイクルではステップ5404の判
定は常に正となるから、ステップ5405以降のステッ
プは最早実施されることはない。
一方、ステップ5407の判別が否となる場合、つまり
、第12図に示されているように、現時点から所定時間
Δtの経過後の予測入力回転数NTYが1.50 NO
に達せず、これを換言すれば、アクチュエータロッド7
9が既に最大ストロークに達しているにも拘らず、予測
入力回転数NTYが1.5ONOに達していないと予測
される場合には、ステップ5409に進み、ここでは、
デユーティ率りに所定量ΔD4(例えば4%)が加えら
れ、また、フラグFLGD2に1がセットされる。
従って、この後の実行サイクルでは、フラグFLGDI
が0に、フラグFLGD2が1にセットされているので
、第7B図に示すステップ5406以降のステップが実
施されることなく、ステップS 410が実施されるこ
とになる。即ち、ステップ5407は、積分圧力値AP
が最大ストロークの、70%以上に達した時点で1回だ
け実施される。
ステップ5410では、入力回転数NTが工、5ONO
に達したか否かが判別され、ここでの判別が否の場合に
は、単に次の実行サイクルが実施される。つまり、この
場合には、デユーティ率りは、所定量ΔD4が増加され
たまま維持されることになる。しかしながら、ステップ
8410での判別が正となった場合には、ステップ54
11が実施され、ここでは、デユーティ率りに所定量Δ
D4が減少されて、デユーティ率りは元の値に戻され、
そして、フラグFLGDIに1がセットされる。
従って、第12図に示されているように、デュ−ティ率
りが所定量ΔD4だけ増加されると、この状態は、入力
回転数NTが1.5ONOに達するまで維持される。ま
た、このようにステップ5407での判別が否となる場
合、デユーティ率りが増加されることで、フロントクラ
ッチ24の係合解除が促進されて、入力回転数NTの上
昇を早めることができ、これにより、アクチュエータロ
ッド79が最大ストローク、即ち、SE時点に達する前
に、入力回転数NTは確実に、その最終目標入力回転数
である1、5NOに達することになる。
μ    ′ ルーチン フィードバック制御ルーチンでは、前述したようにデユ
ーティ率りの演算ルーチンが実施された後、ステップ5
307を経て学習初期値演算ルーチンが実施され、この
ルーチンは、第8A図乃至第8D図に詳細に示されてい
る。
先ず、ここでは、ステップ5501に於いて、フラグF
LGLに1がセットされ・ているか否かが判別されるが
、この時点では未だフラグFLGLは0にリセットされ
たままであるから、ここでの判別は否となり、次のステ
ップ5502、そして、ステップ5503に進む。これ
らのステップでは、ステップ5502に於いて、入力回
転数NTが1.45NO以上に達したか否かが判別され
、また、ステップ5503では、入力回転数NTが1.
45N0−ΔN2以上であるか否かが判別される。ここ
で、入力回転数NTがステップ5503の条件を満たす
程に上昇されていない場合、つまり、入力回転数NTが
未だ低い場合には、ステップ5502゜5503での判
別は何れも否となるから、次には、ステップ5504が
実施される。
このステップ5504では、前回求めた入力回転変化率
(ΔNT)n−1と今回求めた入力回転変化率(ΔNT
)nとが比較される。ここで、入力回転変化率(ΔNT
)n−1が入力回転変化率(ΔNT)nよりも小さい場
合には、つまり、ステップ5504の判別が否となる場
合には、このルーチンから抜けることになるが、しかし
ながら、そき判別が正である場合には、次のステップ5
505に於いて、今回の入力回転変化率(ΔNT)nが
最小変化率ΔNTm1nに代入される。
そして、次のステップ5506では、最小変化率ΔNT
m1nの値がこの時点での目標入力回転変化率ΔNil
に対し、0.75ΔNil>ΔNTm1nの条件を満た
すか否かが判別される。ここでの判別が否となる場合に
は、このルーチンから抜け、これに対し、その判別が正
の場合には、次のステップ5507に進む。
このステップでは、前述した基準デユーティ率DU2の
補正量ΔDaに所定量α(例えば、その4%)が加算さ
れて、補正量ΔDaが更新される。
この後、次のステップ8508が実施されて、フラグF
LGLに1がセットされる。このようにしてフラグPL
GLに1がセットされると、次の実行サイクルでは、ス
テップ8501の判別が正となるがら、この後、学習初
期値演算ルーチンが実質的に実施されることはない。
第1の目標回転変化率ΔNilが設定される期間に於け
る実入力回転変化率ΔNTの最小値が、0.75ΔNi
lよりも小であるということは、実大力回転数NTの立
上げが小さいことを意味し、このような場合にはデユー
ティ率りを大に設定して油圧を低下させる。
また、入力回転数NTが1.45No−ΔN2≦NT≦
1.45Noの条件を満たす範囲にある場合には、ステ
ップ5502の判別は否となるが、ステップ5503の
判別は正となるので、この場合、ステップ5509が実
施される。このステップでは、フラグFLGF lに1
がセットされているか否かが判別されるが、ここで、7
5グFLGFIは、第6Ar!IJのフローチャートで
説明したように、目標入力回転変化率ΔNiが前述した
ステップ5310で実施される中間値にあるか否かを表
している。そこで、入力回転数NTが1.45NO−Δ
N2に達した直後では、ステップ5509での判別が否
となるから、ステップ5510に進み、このステップ8
510では、タイマTLがセット、つまり、その作動が
開始され始めて、このタイマTLによる時間計測が実施
され、また、カウンタN及び加算器SUMの値が夫々0
にセットされる。
この後、次の実行サイクルでは、目標入力変化率ΔNi
が前述した中間値に設定されて、フラグフラグFLGF
Iに1が既にセットされているから、ステップ5509
の判定は正となり、次のステップ5511が実施される
。このステップでは、タイ?TLの値が所定時間XTL
(例えば0.135ec)に達したか否かが判別される
が、この時点では、その判別は否となるから、ステップ
$512乃至5514が順次実施される。
先ず、ステップ5512では、カウンタNの値が1だけ
増加され、ステップ5513では、加算器SUMの値が
その時点の入力回転変化率ΔNTだけ増加される。そし
て、次のステップ5514では、先のステップで求めた
カウンタN及び加算器SUMの値から、入力回転変化率
ΔNTの平均値XAVが算出される。即ち、この平均値
XAVは、XAV=SUM+Nから求めることができる
ここで、ステップ5512乃至5514は、ステップ5
511での判別が正となるか、又は、その前のステップ
5502の判別が正となるまで、繰り返されることにな
る。従って、第1O図に示されているように、ステップ
5514にて算出される平均値XAVは、タイマTLに
て所定時間XT[。
まで計測された場合、この所定時間XTL中での入力回
転変化率ΔNTの平均値となり、これに対し、所定時間
XTLが経過する以前にステップ5502での判別が正
となった場合にあっては、目標入力回転変化率ΔNiが
ΔNi2に維持されている時間XTMの間の入力回転変
化率ΔNTの平均値となる。
ステップ5502及びステップ5511での判別が何れ
で正となっても、次には、ステップ5515が実施され
る。このステップ5515では、既に求められている入
力回転変化率ΔNTの平均値XAVが1.4ΔNi2よ
りも大きいか否かが判別される。
ここで、ΔNi2は、その時点での目標入力回転変化率
である。
ステップ5515での判別が正である場合には、即ち、
平均値XAVが目標入力回転変化率ΔNi2よりも十分
に大きい場合には、ステップ8516に進み、このステ
ップ8516にて、フラグFLGD2にlがセットされ
ているか否かが判別される。ここで、このフラグFLG
D2は、前述したデユーティ率りの演算ルーチンでの説
明で明らかにしたように、デユーティ率りが所定量ΔD
4だけ加えられているか否かを表している。従って、ス
テップ5516での判別が否である場合には、第12図
に於いてデユーティ率りは、Llのフィードバック制御
でもって制御されているから、この場合には、ステップ
5517に進み、ここでは、補正量ΔDaは、その値か
ら所定量αが減算される。即ち、この場合には、入力回
転変化率ΔNTの平均値XAVがその時点での目標入力
回転変化率ΔNi2よりも十分に大きく、また、デユー
ティ率りに所定量ΔD4の補償をも加えられていないこ
とから、補正量ΔDaは、その値を減少するように補正
されることになる。
これに対し、ステップ8516の判別が正となる場合に
は、ステップ8518に進み、ここでは、補正量ΔDa
は、その値に所定量αが加算されることになる。この場
合には、例え平均値XAVがその時点での目標入力回転
変化率ΔNi2よ゛りも十分に大きくとも、第12図に
於いてデユーティ率りはL2のフィードバック制御、つ
まり、デユーティ率りに所定量ΔD4が加えられた状況
にあるから、補正量ΔDaに於いては、その値を増加す
るように補正されることになる。
一方、ステップ5515の判別が否である場合には、ス
テップS 519に進み、ここでは、入力回転変化率Δ
NTの平均値XAVが1.0ΔNi2よりも大きいか否
かが判別される。このステップS 519の判別が否で
ある場合には、平均値XAVが目標入力回転変化率ΔN
i2に対して小さ過ぎる判断して、前述したステップ8
518に進み、補正量ΔDaは、その値を増加するよう
に補正される。これに対し、ステップ5519の判別が
正との場合には、平均値XAVが目標入力回転変化率Δ
Ni2に対して適切な値であるとして、ステップ552
0に進み、このステップにて、フラグFLGLに1がセ
ットされる。尚、前述したステップ5517.8518
の何れが実施された場合でも、ステップ8520に至る
から、ここでも同様にしてフラグFLGLに1がセット
される。
フラグFLGLに1がセットされると、ステップ550
1での判別は、常に正となるから、この時点で、学習初
期値演算ルーチンが終了して、このときの補正量ΔDa
、即ち、前述したフィードバック制御の開始時点に於け
るデユーティ率D(D=Dt12+ΔDa)が記憶され
て保持される。
上述した3−2シフトダウンルーチンによれば、入力軸
20の入力回転数NTが1.2NOに達した後、実入力
回転変化率を目標入力回転変化率ΔNiに追従させるよ
うに、デユーティ率りをフィードバック制御するように
したから、第13図中に実線で示されているように、フ
ィードバック制御の開始後に於いては、出力軸50のト
ルク変動を抑制して、3−2シフトの操作を実施できる
ことが分かる。この結果、3−2シフト時の変速ショッ
クを低減して、円滑な3−2シフトを実施することがで
きる。尚、第13図に於いて、破線は、3−2シフトを
実施する際、デユーティ率を単にオープンループ制御の
みで制御した場合の例を示しており、この破線の場合に
は、出力軸のトルク変動が大きなものとなる。
また、この発明に於いては、デユーティ率のフィードバ
ック制御を開始する際、その開始時点でのデユーティ率
D、即ち、DU2+ΔDaを前回のフィードバック制御
時に学習して得た補正量ΔDaによって決定するように
したから、次回のフィードバック制御開始時に、キック
ダウンサーボ31の第1圧力室8Iに供給され、デユー
ティ率により決定される油圧PKDの初期圧は、最適な
ものとなる。この結果、フィードバック制御を実施する
にあたり、そのゲインを可能な限り小さくできるから、
デユーティ率にハンチングが生じたり、また、トルク変
動が大となるようなこともない。更に、油圧PKD  
の初期圧が最適に設定されると、入力回転数NTがその
最終的な目標入力回転数に達する時間を短縮することが
できるから、3−2シフト操作を迅速に完了できること
にもなる。
入 回転数NTの 出 そして、この発明の変速制御方法では、前述したデユー
ティ率りの演算ルーチンで説明したように、デユーティ
率りを正確に求めるためには、入力軸20の入力回転数
NTを適切に検出しなければならない。しかしながら、
入力軸20の入力回転数NTに、エンジン2自体の回転
変動や急激なトルク変動に起因して、第14図中Zで示
すように捩じり振動が生じることは避けることができな
い。従って、入力回転数NTをそのままセンサにより読
み取り、その読み取った入力回転数NTの値から入力回
転変化率ΔNTを算出すると、この入力回転変化率ΔN
Tの値は、上述の捩じり振動の影響を受けることから、
第15図に示されるように不所望に太き(変動してしま
うことになる。
従って、このような変動を伴う入力回転変化率ΔNTに
基づいて、デイ−ティ率りを算出しても、このデイ−テ
ィ率りは所望の値から外れてしまい、フィードバック制
御を最適に実施できない虞がある。
このため、この発明に於いては、前述した3−2シフト
ダウンルーチンでのステップS2に於いて、入力回転数
NTを読み取るとき、この入力回転数NTを、例えば次
式に基づいて平均化するようにしている。
NT = (NTn+NTn−1) /2ここで、NT
n−1は、前回の実行サイクルで検出した値であり、ま
た、NTnは、今回の実行サイクルで検出した値である
このように入力回転数NTを上式に基づいて平均化して
求めるようにすれば、例え、入力回転数NTに捩じり振
動等に起因して変動が生じる場合であっても、その平均
化した入力回転数NTに基づき入力回転変化率ΔNTを
算出することにより、この入力回転変化率ΔNTは、第
16図に示されるように平滑化されることになる。この
ようにして平滑化された入力回転変化率ΔNTは、実際
の入力回転変化率を正確に反映したものとなるから、こ
の入力回転変化率ΔNTに基づき、デユーティ率りを適
切に制御でき、この結果、そのフィードバック制御を高
精度に実施できる。
この発明は、上述した一実施例に制約されるものではな
く、種々の変形が可能であることは勿論である。例えば
、自動変速機の具体的な構成、また、実施例中に記載し
た具体的な数値等は適宜、変更することができるもので
ある。
(発明の効果) 以上説明したように、この発明の車両用自動変速機の変
速制御方法によれば、入力軸の入力回転変化率をその目
標入力回転変化率に追従させるべ(、摩擦係合装置に供
給される油圧の大きさを決定するデユーティ率をフィー
ドバック制御するようにし、そして、このフィードバッ
ク制御の開始時に於ける油圧の初期圧を、前回実施した
フィードバック制御中に学習して求めた補正量に基づき
補正したデユーティ率にて決定するようにしたから、上
記油圧の初期圧を適切に設定することができる。この結
果、フィードバック制御でのゲインを可能な限り小さく
設定して、フィードバック制御中でのハンチングやトル
ク変動を抑制して、自動変速機による変速操作を円滑に
できるばかりで4゜ なく、その変速操作を迅速に完了できる等の効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
図面は、この発明の一実施例を示し、第1図は、車両用
自動変速機の概略構成図、第2図は、キ・ツクダウンサ
ーボ及びフロントクラッチ周囲の油圧回路図、第3A図
及び第3B図は、3−2シフトダウンルーチンを示すフ
ローチャート、第4A図、第4B図及び第4C図は、オ
ープンループ制御ルーチンを示すフローチャート、第5
図は、ストローク量判別ルーチンを示すフローチャート
、第6A図及び第6B図は、フィードバック制御ルーチ
ンを示すフローチャート、第7A図、第7B図、第7C
図は、デユーティ率の演算ルーチンを示すフローチャー
ト、第8A図、第8B図、第8C図及び第8D図は、学
習初期値演算ルーチンを示すフローチャート、第9図は
、車速とスロットル弁開度とにより決定される3−2シ
フト線のグラフ、第1θ図は、時間に対するデユーティ
率、入力回転数及び目標入力回転変化率の変化を示すグ
ラフ、第11図は、デユーティ率と油圧との関係を示す
グラフ、第12図は、デユーティ率の補正量を算出する
にあたり、現時点での入力回転数及びデイ−ティ率を実
況を説明するためのグラフ、第13図は、時間に対する
出力軸のトルク及びデユーティ率の変化を示すグラフ、
第14図は、時間に対する入力回転数の変化を示すグラ
フ、第15図は、入力回転数を平滑化しない場合の時間
に対する入力回転変化率の変動を示すグラフ、第16図
は、入力回転数を平滑化して求めた場合での入力回転変
化率を示すグラフである。 24・・・フロントクラッチ、30・・・キックダウン
ブレーキ、31・・・キックダウンサーボ、52・・・
キックダウンドラム、59・・・ピストン、65・・・
電子制御装置、67・・・電磁弁、79・・・アクチュ
エータロッド、81・・・第1圧力室、93・・・キッ
クダウンスイッチ。 出願人 三菱自動車工業株式会社 代理人  弁理士  長 門 侃 二 第2図 第3A図 第3B図 第4B図 第5図 第6A図 第6B図 第7A図 第8A図 第8B図 第9図 申 迭 ■ 第11図 J1ティI!O (0ム) 第10図 第13図 !NFg!

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 エンジンからの回転力が入力される入力軸と駆動輪側に
    駆動力を出力する出力軸との間の回転要素と協働し、回
    転要素の回転を制御する液圧作動型の摩擦係合装置を備
    え、この摩擦係合装置にデューティ制御された作動圧を
    供給して、摩擦係合装置を作動させることにより、回転
    要素を介して入力軸と出力軸との間の変速操作をなす車
    両用自動変速機に於いて、 変速操作中、入力軸の入力回転数が出力軸の出力回転数
    に対し所定の値に達した時点から入力軸の入力回転変化
    率が目標回転変化率に追従するように、摩擦係合装置へ
    の作動圧を決定するデューティ率をフィードバック制御
    し、このフィードバック制御の開始時点での上記作動圧
    の基準圧を示す基準デューティ率に対し、前回のフード
    バック制御中での入力回転数及び入力回転変化率の変化
    動向に応じた補正量を学習して求め、この補正量を基準
    デューティ率に加えた学習デューティ率に基づき、今回
    のフィードバック制御開始時での摩擦係合装置の初期作
    動圧を決定することを特徴とする車両用自動変速機の変
    速制御方法。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05263912A (ja) * 1992-03-18 1993-10-12 Mitsubishi Motors Corp 自動変速機の変速制御方法
JP2003103071A (ja) * 2001-09-28 2003-04-08 Maruto Hasegawa Kosakusho:Kk 握り鋏
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JPS6241460A (ja) * 1985-08-16 1987-02-23 Mitsubishi Motors Corp 車両用自動変速機における変速油圧制御装置

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