JPH04255763A - モノアゾ化合物およびそれを用いて繊維材料を染色または捺染する方法 - Google Patents

モノアゾ化合物およびそれを用いて繊維材料を染色または捺染する方法

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JPH04255763A
JPH04255763A JP3017714A JP1771491A JPH04255763A JP H04255763 A JPH04255763 A JP H04255763A JP 3017714 A JP3017714 A JP 3017714A JP 1771491 A JP1771491 A JP 1771491A JP H04255763 A JPH04255763 A JP H04255763A
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Kingo Akahori
赤堀 金吾
Masayuki Miki
雅之 三木
Yutaka Kashiwane
栢根 豊
Takeshi Washimi
武志 鷲見
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Sumitomo Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明はヒドロキシル基及び/又
はアミド基を含有する材料、特にセルロース繊維、天然
又は合成ポリアミド繊維、ポリウレタン繊維あるいは皮
革等、更にはそれらの混紡繊維を染色及び捺染するに適
し、耐光堅牢かつ耐湿潤堅牢な赤色染色を可能にする改
良された化合物、並びにその適用に関する。 【0002】 【従来の技術】同一分子内にトリアジニル基および複数
個のビニルスルホニル系反応基を有するモノアゾ化合物
としては、例えば特開平1−252671号公報におい
て公知であるが、染色性能面、例えばビルドアップ性に
おいて不充分であり、更にレベルアップが望まれている
。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】従来、種々の反応染料
は繊維材料の染色及び捺染の分野に広く使用されている
。しかし現在の技術水準は特定の染色法に対する適性に
関する高い要求水準ならびに染色物の堅牢性に関する要
求の高度化の点からしてまだまだ十分に満足すべきもの
ではない。 【0004】前記した公知の反応染料は、溶解性、染色
性能(例えばビルドアップ性等)及び堅牢性の面で不十
分であり、更に改良された染料の提供が強く望まれてい
る。ビルドアップ性に優れることの重要性は、染色方法
の経済性に対する要求レベルがますます高くなってきて
いる今日、極めて重要な要素である。 【0005】本発明者らは、上述の公知染料の欠点を改
良し、さらに染料に対して要求される要件を広く満足で
きる新規な化合物を見い出す目的で鋭意検討した結果、
本発明を完成した。 【0006】 【課題を解決するための手段】本発明は遊離酸の形で下
記一般式(I) 【0007】 【化6】 【0008】〔式中、R1 は水素または置換されてい
てもよいアルキル基、DおよびAは互いに独立に置換さ
れていてもよいフェニレンまたはナフチレン基、Vは−
CO−または−SO2 −を表わし、Xはクロロ,フル
オロ,下式 【0009】 【化7】 【0010】,−NR2 R3 ,−OR4 または−
SR5 を表わし、ここでR2 は水素または置換され
ていてもよいアルキル基、R3 ,R4 およびR5 
は互いに独立に置換されていてもよいアルキル、フェニ
ル、ナフチルまたはベンジル基を表わし、Yは下記一般
式(1),(2),(3),(4),(5)または(6
)【0011】 【化8】 【0012】(式中、R7 は水素またはC1 −C6
 アルキレン、Wは直鎖状または分枝状のC1 −C7
 アルキレン、R8 は水素、ハロゲノ、ヒドロキシ、
スルファート、カルボキシ、シアノ、C1 −C4 ア
ルキルカルボニルオキシ、C1 −C4 アルコキシカ
ルボニル、カルバモイルまたは−SO2 Z1 、Z1
 は−CH=CH2 または−C2 H4 Z2 、こ
こでZ2 はアルカリの作用で脱離する基を表わし、R
6 は水素、置換されていてもよいC1 −C4 アル
キルまたは下記一般式 【0013】 【0014】で表わされる基であり、ここでW、R8 
およびZ1は前記の意味を有する。W1 およびW2 
は互いに独立に直鎖状または分枝状のC2 −C6 ア
ルキレン、p,q,rおよびtは互いに独立に1〜6の
整数、sは2〜6の整数を表わす。)で示される基を表
わす。Zは−SO2 CH=CH2 または−SO2 
C2 H4 Z3 であり、ここでZ3 はアルカリの
作用で脱離する基を表わす。但し、Xがクロロまたはフ
ルオロである場合、Dは置換されていてもよいナフチレ
ンである。〕で示されるモノアゾ化合物及びそれを用い
て繊維材料を染色または捺染する方法を提供する。 【0015】前記一般式(I)中、Dで表わされる基と
しては好ましくはメチル、エチル、メトキシ、エトキシ
、クロロ、ブロモ及びスルホの群から選ばれる、1又は
2個の置換基により置換されていてもよいフェニレン又
は、スルホで置換されていてもよいナフチレンであり、
例えば、 【0016】 【化9】 【0017】 【化10】 【0018】(式中、※※で示した結合は、−N=N−
基に通じている結合を意味する。)等をあげることがで
きる。中でも、アゾ基のオルソ位にスルホ基を有する遊
離酸の形で下式 【0019】 【化11】 【0020】(式中、※※で示した結合は前記の意味を
有し、aは0又は1を表わす。)で示されるものが好ま
しく、例えば、 【0021】 【化12】 【0022】(式中、※※で示した結合は、前記の意味
を有する。)等をあげることができる。 【0023】Z2 及びZ3 で示されるアルカリの作
用で脱離する基としては、例えば、硫酸エステル、チオ
硫酸エステル、リン酸エステル、酢酸エステル、ハロゲ
ン等がこれに該当し、中でも、クロロまたは硫酸エステ
ルが好ましい。Zとしては、ビニルスルホニルまたはβ
−スルファートエチルスルホニルが、Z1 としてはビ
ニル、β−スルファートエチルまたはクロロエチルが好
ましい。 【0024】R1 で示される置換基を有していてもよ
いアルキルとしては、C1 〜C4 のアルキルが好ま
しく、置換されていてもよい基としては、ヒドロキシ、
シアノ、アルコキシ、ハロゲン、カルバモイル、カルボ
キシ、アルコキシカルボニル、アルキルカルボニルオキ
シ、スルホおよびスルファモイルなどが挙げられる。R
1 としては、水素、メチルまたはエチルが特に好まし
い。 【0025】R2 ,R3 ,R4 及びR5 で表さ
れる置換されていてもよいアルキルとしては、例えば、
1〜4個の炭素原子を有するアルコキシ、スルホ、カル
ボキシ、ヒドロキシ、クロロ、フェニル及びスルファー
トの群から選ばれる、1又は2個の置換基により置換さ
れていてもよい炭素原子1〜4個を有するアルキルが好
ましい。 【0026】中でも好ましくは、メチル、エチル、n−
プロピル、iso−プロピル、n−ブチル、iso−ブ
チル、sec−ブチル、β−ヒドロキシエチル、β−ス
ルファートエチル、β−スルホエチル、β−メトキシエ
チル及びβ−カルボキシエチル等が挙げられる。 【0027】又、R3 ,R4 及びR5 で表される
置換されていてもよいフェニルとしては、例えば、1〜
4個の炭素原子を有するアルキル、1〜4個の炭素原子
を有するアルコキシ、スルホ、カルボキシ、クロロ及び
ブロモの群から選ばれる、1又は2個の置換基により置
換されていてもよいフェニルが好ましい。 【0028】中でも好ましくは、フェニル、2−、3−
又は4−スルホフェニル、2,4−又は2,5−ジスル
ホフェニル、2−、3−又は4−カルボキシフェニル、
2−、3−又は4−クロロフェニル、2−、3−又は4
−メチルフェニル及び2−、3−又は4−メトキシフェ
ニル等が挙げられる。 【0029】又、R3 ,R4 及びR5 で表される
置換されていてもよいナフチルとしては、例えば、ヒド
ロキシ、カルボキシ、スルホ、1〜4個の炭素原子を有
するアルキル、1〜4個の炭素原子を有するアルコキシ
及びクロロの群から選ばれる、1,2又は3個の置換基
により置換されていてもよいナフチルが好ましい。 【0030】中でも好ましくは、2−、3−、4−、5
−、6−、7−又は8−スルホ−1−ナフチル、1−、
5−、6−、7−又は8−スルホ−2−ナフチル、1,
5−、5,7−、6,8−、4,8−、4,7−、3,
8−、4,6−、3,7−又は3,6−ジスルホ−2−
ナフチル、4,6,8−、2,4,7−又は3,6,8
−トリスルホ−1−ナフチル、1,5,7−、4,6,
8−又は3,6,8−トリスルホ−2−ナフチル等が挙
げられる。 【0031】又、R3 ,R4 及びR5 で表される
置換されていてもよいベンジルとしては、例えば、1〜
4個の炭素原子を有するアルキル、1〜4個の炭素原子
を有するアルコキシ、スルホ及びクロロの群から選ばれ
る、1又は2個の置換基により置換されていてもよいベ
ンジルが好ましい。 【0032】中でも好ましくは、ベンジル、2−、3−
又は4−スルホベンジル等が挙げられる。 【0033】本発明の化合物中、R2 が水素、メチル
またはエチルであり、R3 がスルホ、スルファート、
ヒドロキシもしくはカルボキシにより置換されていても
よいC1 〜C4 アルキルまたはクロロ、ブロモ、メ
トキシ、エトキシ、カルボキシ、メチル、エチルもしく
はスルホにより置換されていてもよいフェニルである化
合物が特に好ましい。 【0034】前記一般式(I)において、Xが−NR2
 R3 であるとき、そのような基を形成するために用
いられるHNR2 R3 で示される化合物としては、
例えば、1−アミノベンゼン、1−アミノ−2−,−3
−又は−4−メチル−ベンゼン、1−アミノ−3,4−
又は−3,5−ジメチルベンゼン、1−アミノ−2−,
−3−又は−4−エチルベンゼン、1−アミノ−2−、
−3−又は−4−クロルベンゼン、3−又は4−アミノ
−フェニルメタンスルホン酸、2−、3−又は4−アミ
ノベンゼンスルホン酸、3−メチルアミノベンゼンスル
ホン酸、3−エチルアミノベンゼンスルホン酸、4−メ
チルアミノベンゼンスルホン酸、4−エチルアミノベン
ゼンスルホン酸、5−アミノベンゼン−1,3−ジスル
ホン酸、6−アミノベンゼン−1,3−ジスルホン酸、
6−アミノベンゼン−1,4−ジスルホン酸、4−アミ
ノベンゼン−1,2−ジスルホン酸、4−アミノ−5−
メチルベンゼン−1,2−ジスルホン酸、2−、3−又
は4−アミノ安息香酸、5−アミノベンゼン−1,3−
ジカルボン酸、5−アミノ−2−ヒドロキシベンゼンス
ルホン酸、4−アミノ−2−ヒドロキシベンゼンスルホ
ン酸、5−アミノ−2−エトキシベンゼンスルホン酸、
N−メチルアミノベンゼン、N−エチルアミノベンゼン
、1−メチルアミノ−3−又は−4−メチルベンゼン、
1−エチルアミノ−4−クロルベンゼン、1−エチルア
ミノ−3−又は−4−メチルベンゼン、1−(2−ヒド
ロキシエチル)−アミノ−3−メチルベンゼン、3−又
は4−メチルアミノ安息香酸、3−又は4−メチルアミ
ノベンゼンスルホン酸、2−アミノナフタレン−1−ス
ルホン酸、4−アミノナフタレン−1−スルホン酸、5
−アミノナフタレン−1−スルホン酸、6−アミノナフ
タレン−1−スルホン酸、7−アミノナフタレン−1−
スルホン酸、8−アミノナフタレン−1−スルホン酸、
1−アミノナフタレン−2−スルホン酸、4−アミノナ
フタレン−2−スルホン酸、5−アミノナフタレン−2
−スルホン酸、6−アミノナフタレン−2−スルホン酸
、7−アミノナフタレン−2−スルホン酸、7−メチル
アミノナフタレン−2−スルホン酸、7−エチルアミノ
ナフタレン−2−スルホン酸、7−ブチルアミノナフタ
レン−2−スルホン酸、7−イソブチルアミノナフタレ
ン−2−スルホン酸、8−アミノナフタレン−2−スル
ホン酸、4−アミノナフタレン−1,3−ジスルホン酸
、5−アミノナフタレン−1,3−ジスルホン酸、6−
アミノナフタレン−1,3−ジスルホン酸、7−アミノ
ナフタレン−1,3−ジスルホン酸、8−アミノナフタ
レン−1,3−ジスルホン酸、2−アミノナフタレン−
1,5−ジスルホン酸、3−アミノナフタレン−1,5
−ジスルホン酸、4−アミノナフタレン−1,5−ジス
ルホン酸、4−アミノナフタレン−1,6−ジスルホン
酸、8−アミノナフタレン−1,6−ジスルホン酸、4
−アミノナフタレン−1,7−ジスルホン酸、3−アミ
ノナフタレン−2,6−ジスルホン酸、4−アミノナフ
タレン−2,6−ジスルホン酸、3−アミノナフタレン
−2,7−ジスルホン酸、4−アミノナフタレン−2,
7−ジスルホン酸、6−アミノナフタレン−1,3,5
−トリスルホン酸、7−アミノナフタレン−1,3,5
−トリスルホン酸、4−アミノナフタレン−1,3,6
−トリスルホン酸、7−アミノナフタレン−1,3,6
−トリスルホン酸、8−アミノナフタレン−1,3,6
−トリスルホン酸及び4−アミノナフタレン−1,3,
7−トリスルホン酸の様な芳香族アミン、或いはメチル
アミン、エチルアミン、n−プロピルアミン、イソプロ
ピルアミン、n−ブチルアミン、イソブチルアミン、s
ec−ブチルアミン、ジメチルアミン、ジエチルアミン
、メチルエチルアミン、アリルアミン、2−クロロエチ
ルアミン、2−メトキシエチルアミン、2−アミノエタ
ノール、2−メチルアミノエタノール、ビス−(2−ヒ
ドロキシエチル)アミン、2−アセチルアミノエチルア
ミン、1−アミノ−2−プロパノール、3−メトキシプ
ロピルアミン、1−アミノ−3−ジメチルアミノプロパ
ン、2−アミノエタンスルホン酸、アミノメタンスルホ
ン酸、2−メチルアミノエタンスルホン酸、3−アミノ
−1−プロパンスルホン酸、2−スルファトエチルアミ
ン、アミノ酢酸、メチルアミノ酢酸、ε−アミノカプロ
ン酸、ベンジルアミン、2−、3−もしくは4−クロロ
ベンジルアミン、4−メチルベンジルアミン、N−メチ
ルベンジルアミン、2−、3−もしくは4−スルホベン
ジルアミン、2−フェニルエチルアミン、1−フェニル
エチルアミン、1−フェニル−2−プロピルアミンの様
な脂肪族アミンを挙げることができる。 【0035】中でも特に好ましい、化合物としては、例
えば、アニリン、N−メチルアニリン、N−エチルアニ
リン、2−、3−または4−クロロアニリン、N−メチ
ル−2−、−3−または−4−クロロアニリン、N−エ
チル−2−、−3−または−4−クロロアニリン、2−
、3−又は4−メチルアニリン、2−、3−又は4−ス
ルホアニリン、アニリン−2,4−又は−2、5−ジス
ルホン酸、3−または4−メチルアミノベンゼンスルホ
ン酸、3−または4−エチルアミノベンゼンスルホン酸
、2−,3−又は4−カルボキシアニリン、2−,3−
又は4−メトキシアニリン、タウリン、N−メチルタウ
リン、モノ−もしくはジ−エタノールアミン等を挙げる
ことができる。 【0036】本発明におけるR4 としては、置換され
ていてもよいC1 〜C4 アルキル基、ならびにC1
 〜C4 アルキル、C1 〜C4 アルコキシ、カル
ボキシ、スルホまたはハロゲンで置換されていてもよい
フェニル基が好ましい。 【0037】前記一般式(I)において、Xが−OR4
 であるとき、そのような基を形成するために用いられ
るR4 OHで示される化合物としては、例えば、フェ
ノール、1−ヒドロキシ−2−,−3−又は−4−メチ
ルベンゼン、1−ヒドロキシ−3,4−又は−3,5−
ジメチルベンゼン、1−ヒドロキシ−2−,−3−又は
−4−エチルベンゼン、1−ヒドロキシ−2−,−3−
又は−4−メトキシベンゼン、1−ヒドロキシ−2−,
−3−又は−4−エトキシベンゼン、1−ヒドロキシ−
2−,−3−又は−4−クロルベンゼン、3−又は4−
ヒドロキシ−フェニルメタンスルホン酸、3−ヒドロキ
シベンゼンスルホン酸、4−ヒドロキシベンゼンスルホ
ン酸、5−ヒドロキシベンゼン−1,3−ジスルホン酸
、6−ヒドロキシベンゼン−1,4−ジスルホン酸、4
−ヒドロキシベンゼン−1,2−ジスルホン酸、4−ヒ
ドロキシ−5−メチルベンゼン−1,2−ジスルホン酸
、3−又は4−ヒドロキシ安息香酸、5−ヒドロキシベ
ンゼン−1,3−ジカルボン酸、5−ヒドロキシ−2−
エトキシベンゼンスルホン酸、2−ヒドロキシナフタレ
ン−1−スルホン酸、4−ヒドロキシナフタレン−1−
スルホン酸、5−ヒドロキシナフタレン−1−スルホン
酸、6−ヒドロキシナフタレン−1−スルホン酸、7−
ヒドロキシナフタレン−1−スルホン酸、8−ヒドロキ
シナフタレン−1−スルホン酸、1−ヒドロキシナフタ
レン−2−スルホン酸、4−ヒドロキシナフタレン−2
−スルホン酸、5−ヒドロキシナフタレン−2−スルホ
ン酸、6−ヒドロキシナフタレン−2−スルホン酸、7
−ヒドロキシナフタレン−2−スルホン酸、8−ヒドロ
キシナフタレン−2−スルホン酸、4−ヒドロキシナフ
タレン−1,3−ジスルホン酸、5−ヒドロキシナフタ
レン−1,3−ジスルホン酸、6−ヒドロキシナフタレ
ン−1,3−ジスルホン酸、7−ヒドロキシナフタレン
−1,3−ジスルホン酸、8−ヒドロキシナフタレン−
1,3−ジスルホン酸、2−ヒドロキシナフタレン−1
,5−ジスルホン酸、3−ヒドロキシナフタレン−1,
5−ジスルホン酸、4−ヒドロキシナフタレン−1,5
−ジスルホン酸、4−ヒドロキシナフタレン−1,6−
ジスルホン酸、8−ヒドロキシナフタレン−1,6−ジ
スルホン酸、4−ヒドロキシナフタレン−1,7−ジス
ルホン酸、3−ヒドロキシナフタレン−2,6−ジスル
ホン酸、4−ヒドロキシナフタレン−2,6−ジスルホ
ン酸、3−ヒドロキシナフタレン−2,7−ジスルホン
酸、4−ヒドロキシナフタレン−2,7−ジスルホン酸
、6−ヒドロキシナフタレン−1,3,5−トリスルホ
ン酸、7−ヒドロキシナフタレン−1,3,5−トリス
ルホン酸、4−ヒドロキシナフタレン−1,3,6−ト
リスルホン酸、7−アミノナフタレン−1,3,6−ト
リスルホン酸、8−アミノナフタレン−1,3,6−ト
リスルホン酸及び4−アミノナフタレン−1,3,7−
トリスルホン酸の様な芳香族化合物、或いはメタノール
、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノール、
n−ブタノール、イソブタノール、sec−ブタノール
、2−クロロエタノール、2−メトキシエタノール、2
−エトキシエタノール、3−メトキシプロパノール、3
−エトキシプロパノール、2−ヒドロキシエタンスルホ
ン酸、3−ヒドロキシ−1−プロパンスルホン酸、2−
シアノエタノール、2−スルファートエタノール、グリ
コール酸、3−ヒドロキシプロピオン酸、ベンジルアル
コール、2−,3−もしくは4−クロロベンジルアルコ
ール、4−メチルベンジルアルコール、2−,3−もし
くは4−スルホベンジルアルコール、2−フェニルエタ
ノール、1−フェニル−2−プロパノールの様な脂肪族
化合物が挙げられ、また、前記一般式(I)において、
Xが−SR5 であるとき、そのような基を形成するた
めに用いられるR5 SHとしては、上記化合物のヒド
ロキシがメルカプトである化合物をあげることができる
。 【0038】中でも特に好ましいR4 OHで表わされ
る化合物としては、メタノール、エタノール、プロパノ
ール、イソプロパノール、メトキシエタノール、エトキ
シエタノール、フェノール、2−,3−又は4−クロロ
フェノール、2−,3−又は4−メトキシフェノール、
2−,3−又は4−メチルフェノール等を挙げることが
できる。 【0039】前記一般式(I)において、Aは好ましく
はメチル、エチル、メトキシ、エトキシ、クロロ、ブロ
モ及びスルホの群から選ばれる、1又は2個の置換基に
より置換されていてもよいフェニレン又はスルホで置換
されていてもよいナフチレンであり、たとえば、【00
40】 【化13】 【0041】 【化14】 【0042】 等をあげることができる。中でも下式 【0043】 【化15】 【0044】(式中、※※※で示した結合は前記の意味
を有する。)で示される基が特に好ましい。Vで表わさ
れる基としては、−CO−である場合が好ましい。 【0045】一般式(I)において、Yが一般式(1)
又は(2)で表わされる基である場合、Wで表わされる
アルキレンは好ましくはメチレン、エチレン、メチルメ
チレン、プロピレン、ブチレンである。特にエチレン、
プロピレンが好ましく、R6 、R7 およびR8 で
表わされる基としては水素が特に好ましい。 【0046】Yが前記一般式(3)で表わされる基であ
る場合、pおよびqが互いに独立に2,3または4が好
ましく、中でも特に2である場合が好ましい。R7 で
表わされる基としては水素が特に好ましい。 【0047】Yが一般式(4)で表わされる基である場
合W1 、W2 で表わされるアルキレンとして、好ま
しくはエチレン、プロピレンまたはブチレンであり、R
7 で表わされる基としては水素が好ましい。Yが一般
式(5)で表わされる基である場合、R7 が水素、r
およびsは互いに独立に2,3または4が好ましい。 【0048】Yが一般式(6)で表わされる基である場
合、tは2,3または4が好ましい。一般式(I)にお
いて、Yとしては−NHC2H4SO2Z4、−NHC
3H6SO2Z4または−NHC2H4OC2H4SO
2Z4 で表わされる基が特に好ましい。 【0049】本発明化合物は遊離酸の形でまたはその塩
の形で存在し、特にアルカリ金属塩およびアルカリ土類
金属塩、中でもソーダ塩、カリ塩、リチウム塩が好まし
い。 【0050】本発明化合物は、例えば次の様にして製造
することができる。遊離酸の形で下記一般式(II)【
0051】 【化16】 【0052】〔式中、D及びZは前記の意味を有する。 〕で示される化合物、下記一般式(III)【0053
】           R1            │              
                         
     (III)         HN−A−V
−Y 【0054】〔式中、R1 , A,V及びYは前記の
意味を有する。〕で示されるアミン、及び下記一般式(
IV) 〜 (VI)  【0055】         HNR2 R3          
                         
(IV)         HOR4        
                         
      (V)        HSR5    
                         
          (VI) 〔式中、R2 ,R3
 ,R4 及びR5 は前記の意味を有する。〕で示さ
れる化合物のいずれかとを、任意の順序で2,4,6−
トリクロロまたは−トリフルオロ−s−トリアジンに縮
合させることにより、一般式(I)の化合物を得ること
ができる。或いは別法として、H酸又はK酸、一般式(
III)の化合物及び一般式(IV) 〜(VI) の
化合物のいずれかとを、任意の順序で2,4,6−トリ
クロロまたは−トリフルオロ−s−トリアジンと縮合さ
せた後、下記一般式(VII)           Z−D−NH2        
                       (V
II)〔式中、Z及びDは前記の意味を有する。〕で示
されるアミノ化合物を常法によってジアゾ化したものと
カップリングせしめて一般式(I)で示されるモノアゾ
化合物を得ることができる。これらの方法に於て、縮合
順序は特に限定されるものではないが、一般式(I)の
反応収率と品質を考慮すると、2,4,6−トリクロロ
またはフルオロ−s−トリアジンに対して、反応性の低
い化合物から先に縮合させることが好ましい。また反応
条件も特に制限されないが、一次的には温度−10乃至
40℃でpH2乃至9、二次的には温度0乃至70℃で
pH2乃至9、更に三次的には温度10乃至100℃で
pH2乃至9に調整しながら縮合させて一般式(I)で
示される化合物又はその塩を得ることができる。 【0056】一般式(III)で示されるアミンとして
は、例えば1−β−(β′−クロロエチルスルホニル)
−エチルカルバモイル−3−アミノベンゼン、1−β−
(β′−クロロエチルスルホニル)−エチルカルバモイ
ル−4−クロロ−3−アミノベンゼン、1−β−(β′
−クロロエチルスルホニル)−エチルカルバモイル−4
−メチル−3−アミノベンゼン1−β−(β′−クロロ
エチルスルホニル)−エチルカルバモイル−4−メトキ
シ−3−アミノベンゼン、1−β−〔β′−(β′′−
クロロエチルスルホニル)−エチルオキシ〕−エチルカ
ルバモイル−3−アミノベンゼン、1−γ−(β′−ク
ロロエチルスルホニル)−プロピルカルバモイル−3−
アミノベンゼン、1−ビス−〔β−(β′−クロロエチ
ルスルホニル)−エチル〕−カルバモイル−3−アミノ
ベンゼン、1−ビス−〔γ−(β′−クロロエチルスル
ホニル)−プロピル〕−カルバモイル−3−アミノベン
ゼン、1−β−(β′−クロロエチルスルホニル)−エ
チルカルバモイル−3−N−エチルアミノベンゼン、1
−β−(β′−クロロエチルスルホニル)−エチルカル
バモイル−3−N−イソプロピルアミノベンゼン、1−
γ−(β′−クロロエチルスルホニル)−プロピルカル
バモイル−3−N−イソプロピルアミノベンゼン、1−
β−(β′−クロロエチルスルホニル)−エチルカルバ
モイル−4−アミノベンゼン、1−β−〔β′−(β′
′−クロロエチルスルホニル)−エチルオキシ〕−エチ
ルカルバモイル−4−アミノベンゼン、1−γ−(β′
−クロロエチルスルホニル)−プロピルカルバモイル−
4−アミノベンゼン、1−ビス−〔β−(β′−クロロ
エチルスルホニル)−エチル〕−カルバモイル−4−ア
ミノベンゼン、1−ビス−〔γ−(β′−クロロエチル
スルホニル)−プロピル〕カルバモイル−4−アミノベ
ンゼン、1−β−(β′−クロロエチルスルホニル)−
エチルカルバモイル−4−N−エチルアミノベンゼン、
1−γ−(β′−クロロエチルスルホニル)−プロピル
カルバモイル−4−N−イソプロピルアミノベンゼン、
1−β−(ビニルスルホニル)−エチルカルバモイル−
4−アミノベンゼン、1−ビス−〔β−(ビニルスルホ
ニル)−エチル〕−カルバモイル−4−アミノベンゼン
、1−δ−(β′−クロロエチルスルホニル)−ブチル
カルバモイル−4−アミノベンゼン、1−ビス−〔β−
(β′−クロロエチルスルホニル)−エチル〕−カルバ
モイル−4−クロロ−3−アミノベンゼン、1−ビス−
〔β−(β′−クロロエチルスルホニル)−エチル〕−
カルバモイル−4−メチル−3−アミノベンゼン、1−
ビス−〔γ−(β′−クロロエチルスルホニル)−プロ
ピル〕−カルバモイル−4−メトキシ−3−アミノベン
ゼン、1−δ−(β′−クロロエチルスルホニル)−ブ
チルカルバモイル−3−アミノベンゼン、1−β−〔β
′−(β′′−クロロエチルスルホニル)−エチルオキ
シ〕−エチルカルバモイル−3−アミノベンゼン、1−
β−(β′−クロロエチルスルホニル)−エチルカルバ
モイル−4−ヒドロキシ−3−アミノベンゼン、1−ビ
ス−〔β−(β′−クロロエチルスルホニル)−エチル
〕−4−ヒドロキシ−3−アミノベンゼン、1−ビス−
〔β−(β′−クロロエチルスルホニル)−エチル〕−
カルバモイル−4−メトキシ−3−アミノベンゼン、お
よびβ−クロロエチルスルホニル基がβ−スルファトエ
チルスルホニルまたはビニルスルホニルで置換された対
応する化合物;さらにまた以下のものも適当である:1
−β−(β′−クロロエチルスルホニル)−エチルカル
バモイル−4−アミノ−3−スルホベンゼン、1−β−
(β′−スルファトエチルスルホニル)−エチルカルバ
モイル−4−アミノ−3−スルホベンゼン、1−β−ビ
ニルスルホニルエチルカルバモイル−4−アミノ−3−
スルホベンゼン、1−β−ビニルスルホニルエチルカル
バモイル−3−アミノ−2−スルホベンゼン、1−β−
(β′−スルファトエチルスルホニル)−エチルカルバ
モイル−3−アミノ−4−メトキシベンゼン、1−ビス
−(β−ビニルスルホニルエチル)−カルバモイル−4
−アミノ−3−スルホベンゼン、1−ビス−〔β−(β
′−スルファトエチルスルホニル)−エチル〕−カルバ
モイル−3−アミノ−4−メトキシベンゼン、1−ビス
−(β−ビニルスルホニルエチル)−カルバモイル−3
−アミノ−2−スルホベンゼン、1−(3−アミノ−4
−メトキシベンゾイル)−N′−(γ−ビニルスルホニ
ルプロピル)−ピペラジン、1−ビス−(β−ビニルス
ルホニルエチル)−カルバモイル−4−アミノ−3−メ
トキシベンゼン、1−β−(β′−ビニルスルホニルエ
チルアミノ)−エチルカルバモイル−3−アミノベンゼ
ン、1−(3−アミノ−4−メチルベンゾイル)−N′
−(β−ビニルスルホニルエチル)−ピペラジン、1−
ビス−〔β−(β′−スルファトエチルスルホニル)−
エチル〕−カルバモイル−4−アミノ−3−スルホベン
ゼン、1−ビス−(β−ビニルスルホニルエチル)−カ
ルバモイル−3−アミノ−4−メトキシベンゼン、1−
(β−ビニルスルホニルエチル)−カルバモイル−3−
アミノ−4−メトキシベンゼン、1−(4−アミノ−3
−スルホベンゾイル)−N′−(γ−ビニルスルホニル
プロピル)−ピペラジン、1−β−(β′−ビニルスル
ホニルエチルアミノ)−エチルカルバモイル−4−アミ
ノ−3−スルホベンゼン、1−β−(β′−スルファト
エチルスルホニル)−エチルカルバモイル−3−アミノ
−4−メチルベンゼン、1−ビス−〔β−(β′−クロ
ロエチルスルホニル)−エチル〕−カルバモイル−4−
アミノ−3−スルホベンゼン、1−(4−アミノ−3−
スルホベンゾイル)−N′−(β−ビニルスルホニルエ
チル)−ピペラジン、1−β−(β′−ビニルスルホニ
ルエチルアミノ)−エチルカルバモイル−4−アミノ−
3−スルホベンゼン、5−アミノ−1,3−ビス(β−
ビニルスルホニルエチルカルバモイル)ベンゼン、1−
β−(β′−ビニルスルホニルエチルオキシ)−エチル
カルバモイル−4−アミノ−3−スルホベンゼン、さら
には下記アミノ化合物の類似アミノベンゾアミドまたは
アミノベンゼンスルホンアミド:β−〔β′−(β′′
−クロロエチルスルホニル)−エチルアミノ〕−エチル
アミン、β−(β′−ビニルエチルスルホニルエチルア
ミノ)−エチルアミン、β−〔β′−(β′′−スルフ
ァトエチルスルホニル)−α′−メチルエチルアミノ〕
−エチルアミン、β−〔β′−(β′′−スルファトエ
チルスルホニル)−α′−メチルエチルアミノ〕−β−
メチルエチルアミン、γ−〔β′−(β′′−スルファ
トエチルスルホニル)−α′−メチルエチルアミノ〕プ
ロピルアミン、δ−〔β′−(β′′−スルファトエチ
ルスルホニル)−α′−メチルエチルアミノ〕−n−ブ
チルアミン等が挙げられる。 【0057】本発明化合物は、繊維反応性を有し、ヒド
ロキシ基含有またはカルボンアミド基含有材料の染色又
は捺染に使用できる。材料は繊維材料の形で、あるいは
その混紡材料の形で使用されるのが好ましい。 【0058】ヒドロキシ基含有材料は天然又は合成ヒド
ロキシ基含有材料、たとえばセルロース繊維材料又はそ
の再生生成物及びポリビニルアルコールである。セルロ
ース繊維材料は木綿、しかもその他の植物繊維、たとえ
ばリネン、麻、ジュート及びラミー繊維が好ましい。再
生セルロース繊維はたとえばビスコース・ステープル及
びフィラメントビスコースである。 【0059】カルボンアミド基含有材料はたとえば合成
及び天然のポリアミド及びポリウレタン、特に繊維の形
で、たとえば羊毛及びその他の動物毛、絹、皮革、ポリ
アミド−6,6、ポリアミド−6、ポリアミド−11及
びポリアミド−4である。 【0060】本発明化合物は、上述の材料上に、特に上
述の繊維材料上に、物理的化学的性状に応じた方法で、
染色又は捺染できる。 【0061】例えば、セルロース繊維上に吸尽染色する
場合、炭酸ソーダ、第三燐酸ソーダ、苛性ソーダ等の酸
結合剤の存在下、場合により中性塩、例えば芒硝又は食
塩を加え、所望によっては、溶解助剤、浸透剤又は均染
剤を併用し、比較的低い温度で行われる。染料の吸尽を
促進する中性塩は、本来の染色温度に達した後に初めて
又はそれ以前に、場合によっては分割して添加できる。 【0062】パジング法に従ってセルロース繊維を染色
する場合、室温又は高められた温度でパッドし乾燥後、
スチーミング又は乾熱によって固着できる。 【0063】セルロース繊維に対して捺染を行う場合、
一相で、例えば重曹又はその他の酸縮合剤を含有する捺
染ペーストで捺染し、次いで100〜160℃でスチー
ミングすることによって、あるいは二相で、例えば中性
又は弱酸性捺染ペーストで捺染し、これを熱い電解質含
有アルカリ性浴に通過させ、又はアルカリ性電解質含有
パジング液でオーバパジングし、スチーミング又は乾燥
処理して実施できる。 【0064】捺染ペーストには、例えばアルギン酸ソー
ダ又は澱粉エーテルのような糊剤又は乳化剤が、所望に
よっては、例えば尿素のような通常の捺染助剤かつ(又
は)分散剤と併用して用いられる。 【0065】セルロース繊維上に本発明化合物を固定さ
せるに適した酸結合剤は、例えばアルカリ金属又はアル
カリ土類金属と無機又は有機酸あるいは加熱状態でアル
カリ遊離する化合物との水溶性塩基性塩である。特にア
ルカリ金属の水酸化物及び弱ないし中程度の強さの無機
又は有機酸のアルカリ金属塩が挙げられ、その内、特に
ソーダ塩及びカリ塩が好ましい。このような酸結合剤と
して、例えば苛性ソーダ、苛性カリ、重曹、炭酸ソーダ
、蟻酸ソーダ、炭酸カリ、第一、第二又は第三燐酸ソー
ダ、ケイ酸ソーダ、トリクロロ酢酸ソーダ等が挙げられ
る。 【0066】合成及び天然のポリアミド及びポリウレタ
ン繊維の染色は、まず酸性ないし弱酸性の染浴からpH
値の制御下に吸尽させ、次に固着させるため中性、場合
によりアルカリ性のpH値に変化させることによって行
える。染色は通常60〜120℃の温度で行えるが、均
染性を達成するために通常の均染剤、例えば塩化シアヌ
ルと3倍モルのアミノベンゼンスルホン酸又はアミノナ
フタレンスルホン酸との縮合生成物あるいは例えばステ
アリルアミンとエチレンオキサイドとの付加生成物を用
いることもできる。 【0067】本発明化合物は繊維材料に対する染色及び
捺染において優れた性能を発揮する点に特徴がある。特
にセルロース繊維材料の染色に好適であり、良好な耐光
性と耐汗日光性、優れた耐湿潤性、たとえば耐洗濯性、
耐過酸化洗濯性、耐塩素性、耐塩素漂白性、耐汗性、耐
酸加水分解性及び耐アルカリ性、更に良好な耐摩擦性と
耐アイロン性を有する。 【0068】また優れたビルドアップ性、均染性及びウ
ォッシュオフ性、さらに良好な溶解性と吸尽・固着性を
有する点、染色温度や染浴比の変動による影響を受けに
くく安定した品質の染色物が得られる点において特徴を
有する。 【0069】また、得られた染色物のフィックス処理時
や樹脂加工時における変色が少なく、保存時の塩基性物
質との接触による変化が少ないことも特徴である。 【0070】また、本発明化合物はコールドバッチアッ
プ染色ですぐれたビルドアップ性とすぐれたアルカリ安
定性を示すとともに、低温での固着と25℃での固着に
ほとんど濃度差、色相差が認められず、しかもアルカリ
剤により加水分解を受けにくい性能を有している。 【0071】 【実施例】以下実施例により本発明を詳細に説明する。 例中、部および%は夫々重量部および重量%を意味する
。 【0072】実施例1 塩化シアヌル18.5部とメタノール3.2部とを常法
により縮合させ、これに1−アミノ−8−ナフトール−
3,6−ジスルホン酸31.9部を水媒体中、常法によ
り縮合させ下式 【0073】 【化17】 【0074】で示される2縮化合物を得た。この化合物
と、1−β−(β′−クロロエチルスルホニル)−エチ
ルカルバモイル−3−アミノベンゼン29.1部を水媒
体中、常法により縮合させ下式 【0075】 【化18】 【0076】で示される3縮化合物を得た。一方、6−
(β−スルファートエチルスルホニル)−2−アミノナ
フタレン−1−スルホン酸41部を常法によりジアゾ化
し、前記の3縮化合物とカップリングさせた。この様に
して得られた化合物を塩化カリウムで塩析し、単離して
遊離酸の形で下式で示されるモノアゾ化合物を得た。 【0077】 【化19】 【0078】実施例2 実施例1において使用した、1−アミノ−8−ナフトー
ル−3,6−ジスルホン酸、1−β−(β′−クロロエ
チルスルホニル)−エチルカルバモイル−3−アミノベ
ンゼン、6−(β−スルファトエチルスルホニル)−2
−アミノナフタレン−1−スルホン酸及びメタノールの
代りに、順に、下表第2欄の化合物、第3欄の化合物、
第4欄の化合物及び第5欄の化合物を用いて実施例1と
同様の方法で合成し、各々対応するモノアゾ化合物を得
、染色して下表第6欄に示す色調の染色物を得た。 【0079】 【表1】 【0080】 【表2】 【0081】 【表3】 【0082】 【表4】 【0083】 【表5】 【0084】実施例3 塩化シアヌル18.5部と1−アミノ−8−ナフトール
−3,6−ジスルホン酸31.9部を水媒体中、常法に
より縮合させ下式、 【0085】 【化20】 【0086】で示される化合物を得た。一方、6−(β
−スルファートエチルスルホニル)−2−アミノナフタ
レン−1−スルホン酸41部を常法によりジアゾ化し、
前記の式で示される化合物とカップリングし、さらに、
1−β−(β′−クロロエチルスルホニル)−エチルカ
ルバモイル−3−アミノベンゼン29.1部と縮合させ
、遊離酸の形で下式で示されるモノアゾ化合物を得た。 【0087】 【化21】 【0088】実施例4 塩化シアヌル18.5部と1−アミノ−8−ナフトール
−3,6−ジスルホン酸31.9部を常法により縮合さ
せた。一方、6−(β−スルファートエチルスルホニル
)−2−アミノナフタレン−1−スルホン酸41部を常
法によりジアゾ化し、前記縮合物とカップリングし、さ
らに、1−β−(β′−クロロエチルスルホニル)−エ
チルカルバモイル−3−アミノベンゼン29.1部及び
N−エチルアニリン12.5部を順次縮合させ、遊離酸
の形で下式で示されるモノアゾ化合物を得た。 【0089】 【化22】 【0090】実施例5 実施例4において使用した、1−アミノ−8−ナフトー
ル−3,6−ジスルホン酸、1−β−(β′−クロロエ
チルスルホニル)−エチルカルバモイル−3−アミノベ
ンゼン、6−(β−スルファトエチルスルホニル)−2
−アミノナフタレン−1−スルホン酸及びN−エチルア
ニリンの代りに、順に、下表第2欄の化合物、第3欄の
化合物、第4欄の化合物及び第5欄の化合物を用いて実
施例1と同様の方法で合成し、各々対応するモノアゾ化
合物を得、染色して下表第6欄に示す色調の染色物を得
た。 【0091】 【表6】 【0092】 【表7】 【0093】 【表8】 【0094】 【表9】 【0095】 【表10】 【0096】染色例1 実施例1で得られたモノアゾ化合物0.3部を200部
の水に溶解し芒硝20部を加え、木綿10部を加えて5
0℃に昇温する。ついで30分経過後、炭酸ソーダ4部
を加え同温度で1時間染色する。染色終了後、水洗、ソ
ーピングを行って、諸堅牢度、特に塩素堅牢度、日光堅
牢度及び汗日光堅牢度のすぐれたビルドアップ性のよい
赤色の濃度の高い染色物が得られた。 染色例2 実施例1〜5で得られたモノアゾ化合物の各々0.3部
を300部の水に溶解し芒硝30部を加え、木綿10部
を加えて60℃に昇温する。ついで20分経過後、炭酸
ソーダ5部を加え同温度で1時間染色する。染色終了後
、水洗、ソーピングを行ってそれぞれ、諸堅牢度、特に
塩素堅牢度、日光堅牢度及び汗日光堅牢度のすぐれたビ
ルドアップ性のよい赤色の濃度の高い染色物が得られた
。 【0097】染色例3 色糊組成   実施例1〜5で得られた   モノアゾ化合物の各々             
                     5部  
尿    素                   
                         
  5部  アルギン酸ソーダ(5%)元糊     
                   50部  熱
    湯                    
                        2
5部  重    曹               
                         
      2部  バランス           
                         
        13部上記組成を持った色糊をシルケ
ット加工綿ブロード上に印捺し、中間乾燥後、100℃
で5分間スチーミングを行ない、湯洗い、ソーピング、
湯洗い、乾燥して仕上げる。この様にして固着率の高い
、諸堅牢度、特に塩素堅牢度、日光堅牢度及び汗日光堅
牢度のすぐれたビルドアップ性のよい赤色の捺染物が得
られた。 【0098】染色例4 実施例1〜5で得られたモノアゾ化合物の各々25部を
熱水に溶解し、25℃に冷却する。これに32.5%カ
セイソーダ水溶液5.5部および50度ボーメの水ガラ
ス150部を添加し、さらに水を加えて全量を25℃で
1,000部とした直後に、この液をパディング液とし
て用いて木綿織物を巻き上げ、ポリエチレンフィルムで
密閉して20℃の室内に貯蔵する。同様の方法にてパデ
ィングし巻き上げポリエチレンフィルムで密閉した木綿
織物は5℃の室内に貯蔵する。各々パディング布を20
時間放置後、染色物を冷水次に熱湯で洗浄し、沸騰して
いる洗剤中でソーピングし、さらに冷水で洗浄後乾燥し
て仕上げる。20℃で20時間放置した染色物と5℃で
20時間放置した染色物の濃度色相差及び濃度差を調べ
たところ、殆んど認められなかった。又、コールドバッ
チアップ染色でビルドアップ性のよい染色物が得られた
。 【0099】染色例5 実施例1〜5で得られたモノアゾ化合物の各々25部を
熱水で溶解し、25℃に冷却する。これに32.5%カ
セイソーダ水溶液10部および無水硫酸ナトリウム30
部を添加し、さらに水を加えて全量25℃で1,000
部とした直後に、この液をパディング液として用いて、
ビスコースレーヨン織物をパディングする。パディング
したビスコースレーヨン織物を巻き上げ、ポリエチレン
フィルムで密閉して20℃の室内に貯蔵する。同様の方
法にて、パディング巻き上げポリエチレンフィルムで密
閉したビスコースレーヨン織物は、5℃の室内に貯蔵す
る。 各々パディング布を20時間放置後、染色物を冷水、次
に熱湯で洗浄し、沸騰している洗剤中でソーピングし、
更に冷水で洗浄後乾燥して仕上げる。20℃で20時間
放置した染色物と、5℃で20時間放置した染色物の濃
度色相差及び濃度差を調べたところ、殆んど認められな
かった。 【0100】染色例6 染色例2において、炭酸ソーダの使用量を5部から3部
に変更した以外は全く同じ方法で染色を行い、使用した
モノアゾ化合物各々について、染色例2で得られた染色
物と同等の品質を有する染色物を得た。 【0101】染色例7 染色例2において、温度を60℃から50℃に変更した
以外は全く同じ方法で染色を行い、使用したモノアゾ化
合物各々について染色例2で得られた染色物と同等の品
質を有する染色物を得た。温度を70℃とした場合も同
様であった。 【0102】染色例8 染色例2において、芒硝の使用量を30部から15部に
変更した以外は全く同じ方法で染色を行い、使用したモ
ノアゾ化合物各々について、染色例2で得られた染色物
と同等の品質を有する染色物を得た。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】遊離酸の形で下記一般式(I)【化1】 〔式中、R1 は水素または置換されていてもよいアル
    キル基、DおよびAは互いに独立に置換されていてもよ
    いフェニレンまたはナフチレン基、Vは−CO−または
    −SO2 −を表わし、Xはクロロ,フルオロ,下式【
    化2】 で示される基、−NR2 R3 ,−OR4 または−
    SR5 を表わし、ここでR2 は水素または置換され
    ていてもよいアルキル基、R3 ,R4 およびR5 
    は互いに独立に置換されていてもよいアルキル、フェニ
    ル、ナフチルまたはベンジル基を表わし、Yは下記一般
    式(1),(2),(3),(4),(5)または(6
    )【化3】 (式中、R7 は水素またはC1 −C6 アルキレン
    、Wは直鎖状または分枝状のC1 −C7 アルキレン
    、R8 は水素,ハロゲノ,ヒドロキシ,スルファート
    ,カルボキシ,シアノ,C1 −C4 アルキルカルボ
    ニルオキシ,C1 −C4 アルコキシカルボニル,カ
    ルバモイルまたは−SO2 Z1 、Z1 は−CH=
    CH2 または−C2 H4 Z2 、ここでZ2 は
    アルカリの作用で脱離する基を表わし、R6 は水素、
    置換されていてもよいC1 −C4 アルキルまたは下
    記一般式 で表わされる基であり、ここでW、R8 およびZ1 
    は前記の意味を有する。W1 およびW2 は互いに独
    立に直鎖状または分枝状のC2 −C6 アルキレン、
    p,q,rおよびtは互いに独立に1〜6の整数、sは
    2〜6の整数を表わす。)で示される基を表わす。Zは
    −SO2 CH=CH2 または−SO2 C2 H4
     Z3 であり、ここでZ3 はアルカリの作用で脱離
    する基を表わす。但し、Xがクロロまたはフルオロであ
    る場合、Dは置換されていてもよいナフチレンである。 〕で示されるモノアゾ化合物。
  2. 【請求項2】Dが遊離酸の形で下式 【化4】 (式中、※で示した結合は、Zに通じている結合を意味
    し、aは0または1を意味する。)で示される基である
    請求項1に記載のモノアゾ化合物。
  3. 【請求項3】R1 が水素、メチルまたはエチルである
    請求項1または2に記載のモノアゾ化合物。
  4. 【請求項4】−A−V−が下式 【化5】 で示される基である請求項1乃至3のいずれかに記載の
    モノアゾ化合物。
  5. 【請求項5】Xが−NR2 R3 で示される基であり
    、R2 は水素,メチルまたはエチル、R3 はスルホ
    ,スルファート,ヒドロキシもしくはカルボキシにより
    置換されていてもよいC1 −C4 アルキルまたはク
    ロロ,ブロモ,メトキシ,エトキシ,カルボキシ,メチ
    ル,エチルもしくはスルホにより置換されていてもよい
    フェニルである請求項1乃至4のいずれかに記載のモノ
    アゾ化合物。
  6. 【請求項6】Xが−OR4 で示される基であり、R4
     はC1 −C4 アルコキシで置換されていてもよい
    直鎖状もしくは分枝状のC1 −C4 アルキルまたは
    メチル,メトキシ,クロロもしくはスルホで置換されて
    いてもよいフェニルである請求項1乃至4のいずれかに
    記載のモノアゾ化合物。
  7. 【請求項7】Zがビニルスルホニルまたはβ−スルファ
    ートエチルスルホニルである請求項1乃至6のいずれか
    に記載のモノアゾ化合物。
  8. 【請求項8】Yが−NHC2H4SO2Z4, −NH
    C3H6SO2Z4または−NHC2H4OC2H4S
    O2Z4 を表わし、ここでZ4 はビニル,クロロエ
    チルまたはスルファートエチルである請求項1乃至7の
    いずれかに記載のモノアゾ化合物。
  9. 【請求項9】請求項1乃至8のいずれかに記載のモノア
    ゾ化合物を用いることを特徴とする繊維材料の染色また
    は捺染方法。
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