JPH04254466A - イットリウム系超電導バルク材の製造方法 - Google Patents

イットリウム系超電導バルク材の製造方法

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JPH04254466A
JPH04254466A JP3035525A JP3552591A JPH04254466A JP H04254466 A JPH04254466 A JP H04254466A JP 3035525 A JP3035525 A JP 3035525A JP 3552591 A JP3552591 A JP 3552591A JP H04254466 A JPH04254466 A JP H04254466A
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JP
Japan
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powder
phase
bulk material
superconducting bulk
temperature
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JP3035525A
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English (en)
Inventor
Genichi Suzuki
鈴木 元一
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Mitsubishi Materials Corp
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Mitsubishi Materials Corp
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    • Y02E40/60Superconducting electric elements or equipment; Power systems integrating superconducting elements or equipment

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  • Compositions Of Oxide Ceramics (AREA)
  • Inorganic Compounds Of Heavy Metals (AREA)
  • Superconductors And Manufacturing Methods Therefor (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は高温での半溶融状態から
超電導相を得るイットリウム系超電導バルク材の製造方
法に関する。更に詳しくは磁石特性に優れ浮上力が強く
しかも圧縮強度が高い超電導バルク磁石の製造方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、イットリウム系超電導バルク材と
して YBa2Cu3O7の組成の酸化物粉末にAgを
ドープして製造されたものが知られている(Mau−K
uen Wu, Univ. of Alabama 
 Phys. Rev. Lett., 58, 90
8(1987))。このイットリウム系超電導バルク材
は磁石の上側で浮遊するだけでなく磁石の下側でも吊り
下げられる浮遊現象を示す。これは、Agをドープさせ
ることにより超電導バルク材の組織YBa2Cu3O7
相(以下、123相という)中にAgが分散し、このA
gが磁束線の運動のピン止め点として作用するためであ
る。その後、このイットリウム系超電導バルク材より高
いピン止め効果が得られるQMG(Quench an
d Melt Growth)法が提案された(例えば
、Murakami, Moritaら Japan 
J. Appl. Phys. 28 (1989) 
L399)。このQMG法はY2O3,BaCO3,C
uOの混合粉又は仮焼粉を原料粉とし、この原料粉を1
200〜1400℃の温度域に加熱し溶融した後、急冷
し、続いて1100℃まで再加熱し徐冷する方法である
。この方法で生成された123相中に Y2BaCuO
5相(以下、211相という)等の常電導析出物が分散
し、この211相が磁束線の運動のピン止め点として作
用する。更に、この211相の微細分散を改良して、よ
り高いピン止め効果が得られる方法として、MPMG(
Melt−Powder−Melt−Growth)法
が提案されている(例えば、藤本, 村上 ISTEC
ジャーナル Vol.3, No.3, 1990)。
【0003】このMPMG法は、図5に示すようにY2
O3,BaCO3,CuOの原料粉末を混合粉砕する工
程1と、この粉砕物を仮焼する工程2と、この仮焼物を
再度粉砕する工程3と、得られたY+xBa2+yCu
3+yO7の組成の酸化物粉末を1200〜1400℃
の温度で白金坩堝において溶融し組織中にY2O3と液
相を作って急冷(quenching)する工程4と、
この急冷物を粉砕する工程5と、この粉砕物にAg粉末
を混合する工程6と、この混合物を圧縮成形する工程7
と、1100℃でこの成形体を熱処理して組織中に21
1相を作って結晶成長させる工程8と、これを酸素雰囲
気下で熱処理し徐冷(annealing)する工程9
とを含む。
【0004】上記方法では、溶融により作られたY2O
3と液相(L)の反応により次式に示すように211相
が生成される。 Y2O3  +  L  →  Y2BaCuO5そし
て上記急冷物を粉砕してこれにAg粉末を混合し、この
成形体を熱処理することにより、生成した211相と液
相との接触面積が増大し、211相が更に次式に示すよ
うに液相と反応して123相が生成する。 Y2BaCuO5  +  L  →  2YBa2C
u3Ox上記方法には、この二段の包晶反応により21
1相が123相中に微細にかつ均一に分散し、高いピン
止め効果が得られるため、液体窒素中(77K:マイナ
ス196℃)でも強い浮上力と磁気遮蔽効果と磁石特性
がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記方法は酸
化物粉末を溶融状態から急冷するために、超電導バルク
材の物性上及び製造上の問題点があった。この方法は急
冷物中に形成されたY2O3は均一に分散しないため、
その後に粉砕工程を必要とする。換言すれば、急冷物中
に析出するY2O3を微細に粉砕することにより、後工
程で211相の生成をより微細化、均一化する工程を必
要とする。しかし、前工程からの高密度化した溶融物の
粉砕は、123相の酸化物超電導粉末を準備する従来よ
り知られた粉砕工程に比べ、極めて困難なものとなる。 更に、この工程でY2O3析出物を5μm以下の所定の
粒径に粉砕し均一に分散する工程管理は量産する上で限
界がある。この結果、211相は123相中で完全に微
細な状態で分散しにくく、部分的に凝集や偏析を生じ易
い。 このことは、123相の結晶強度を下げ結晶内の破壊の
要因となり、しかもピン止め効果の低下要因にもなるた
め、上記方法で作られた超伝導バルク材には、より高度
の磁石特性及び圧縮強度特性が得がたい問題点があった
。また、上記方法では1200〜1400℃に加熱して
いる状態で直ちに炉内を大気にさらして溶融物を取出す
ことのできる特殊な炉、例えばシリコニット炉を用いな
ければならない問題点があった。また溶融量が大きくな
ると急冷すること自体極めて困難で工程及び装置が複雑
化する問題点があった。これらの点から大きなマスの超
電導バルク材の製造や超電導バルク材の量産には適しな
い不具合があった。
【0006】本発明の目的は、磁石特性に優れ浮上力が
強く、かつ圧縮強度が高い超電導バルク超電導バルク材
が得られ、しかも上記溶融と急冷工程がないため、特殊
な炉を必要とせず、大きなマスのバルク材の製造やバル
ク材の量産を行えるイットリウム系超電導バルク材の製
造方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者は、粉砕して溶
融した後、急冷し更に粉砕するという従来の方法の非量
産性と、この急冷に起因して211相が極めて微細に分
散していない事実に着目し、本発明に到達した。本発明
は、図1に示すようにY2O3,BaCO3,CuOの
原料粉末を混合粉砕する工程11と、この粉砕物を仮焼
する工程12と、この仮焼物を再度粉砕してYBa2C
u3O7の組成の酸化物粉末を得る工程13とを備える
。本発明の特徴ある構成は、更にYBa2Cu3O7の
組成の酸化物粉末に平均粒径1〜50μmのAg粉末と
平均粒径0.5〜3.0μmのY2O3粉末を混合して
分散させる工程14と、前記混合粉を圧縮成形する工程
15と、前記成形体を1000℃を越え1200℃未満
の温度で熱処理して半溶融状態にし、前記半溶融物を1
000〜900℃で熱処理して結晶成長させる工程16
と、酸素雰囲気下600℃〜300℃の温度で熱処理す
る工程17とを含むことにある。本明細書でAg粉末と
は、単味のAgの粉末のみならず、Agの酸化物粉末を
も含む。
【0008】以下、本発明を詳述する。本発明の出発原
料はY2O3,BaCO3,CuOの酸化物粉末である
。 これらの粉末をモル比で次式に示す割合で均一に混合し
かつ粉砕する。 Y2O3 : BaCO3 : CuO = 1 : 
2 : 3粉砕物を大気中、900〜950℃で仮焼し
て複合酸化物にする。複合酸化物になった仮焼物を再度
粉砕してYBa2Cu3O7の組成の酸化物粉末(以下
、123粉末という)を生成する。この123粉末はA
g粉末及びY2O3粉末が容易に均一に分散するように
、平均粒径が3〜10μm程度までに微粉化することが
好ましい。
【0009】次いで123粉末にAg粉末とY2O3粉
末を混合し、Ag粉末とY2O3粉末を均一に分散させ
る。 Y2O3粉末は後述する熱処理時にピン止め効果に寄与
する211相の核となる物質である。この211相を1
23相に極めて微細にかつ均一に分散させるために、Y
2O3粉末の平均粒径は0.5〜3.0μmであること
が必要であり、1μm程度が好ましい。またAg粉末も
ピン止め効果に寄与するため、微細であることが必要で
あるが、後述する熱処理温度がAgの融点を越えること
及び入手し易さを考慮して、平均粒径が1〜50μmの
Ag粉末が選ばれる。これらの粉末は123粉末を1モ
ルとするときに、Ag粉末を0.5〜1.0モル、Y2
O3粉末を0.05〜0.10モルの範囲でそれぞれ秤
量して混合する。Ag粉末が上記範囲外の場合には21
1相が均一に分散せず本発明のバルク材の圧縮強度が向
上しない。またY2O3粉末が0.05モル未満の場合
には211相の生成が不十分で強い浮上力及び高い磁石
特性が得がたく、0.10モルを越える場合には211
相が均一に分散せず本発明のバルク材の圧縮強度が向上
しない。
【0010】次に123粉末とAg粉末とY2O3粉末
の混合粉を圧縮成形する。成形圧は約0.5〜1ton
/cm2の範囲が好ましい。成形体の形状及びサイズは
本発明のバルク材の用途に応じて決められる。続いてこ
の成形体を1000℃を越え1200℃未満の温度で熱
処理して半溶融状態にする。この温度範囲以外では半溶
融状態にならないため成形体は上記温度で熱処理される
。 本発明の特徴はこの熱処理温度が従来のMPMG法と比
べて低温で、しかも溶融物の急冷が不要であることにあ
り、上記温度範囲であるために特殊な炉を必要とせず、
構造が簡単な炉、例えばカンタル炉により大気中で熱処
理でき、大きなマスも容易に製造することができる。本
発明が半溶融状態を必要とするのは成形体の構成要素で
あるY2O3をY2BaCuO5に変化させて組織中に
211相を作るためである。半溶融物を1000〜90
0℃で熱処理し、この123相を結晶成長させて結晶中
に211相を均一に分散させる。結晶成長した試料は、
酸素富化のため、管状炉に入替えて酸素雰囲気下600
℃〜300℃の温度で再熱処理した後、放冷する。
【0011】
【作用】本発明の方法では、123粉末とAg粉末とY
2O3粉末の混合粉からなる圧縮成形体を熱処理して半
溶融状態にすると、次式に示すように成形体を構成して
いたY2O3がY2BaCuO5に変化して常電導析出
物相である211相が作られる。  YBa2Cu3O7+Y2O3+Ag → YBa2
Cu3O7+Y2BaCuO5+AgこのY2O3は予
め用意されたミクロンオーダーの微粒子であるため、こ
のY2O3粉末を核として作られた211相は極めて微
細にかつ均一に123相中に分散する。そしてこの半溶
融物を1000〜900℃で熱処理して結晶成長させる
。この211相が磁束線の運動のピン止め点として作用
するため、高い磁石特性と強い浮上力が得られる。Ag
は組織中の空隙をくまなく充填するようになり、211
相が極めて微細にかつ均一に123相中に分散するため
高い圧縮強度が得られる。
【0012】
【発明の効果】従来のMPMG法では溶融に続いて急冷
を必要とし、更に粉砕によりY2O3を微細に分散させ
る方法であるため、製造中において211相を完全に極
めて微細に分散させるには一定の限度があり、しかも製
造装置に特殊な炉を必要とし、しかも溶融量が大きくな
ると溶融物の急冷が困難で大きなマスのバルク材を製造
することやバルク材の量産は極めて困難であった。これ
に対して本発明の方法はMPMG法のような溶融及び急
冷によらず、予め用意した極めて微細なY2O3粉末を
用いるために、製造中において211相を完全に極めて
微細に分散させることができ、製造装置に特殊な炉を必
要とせず、しかも大きなマスのバルク材を製造すること
や連続的にバルク材を作ることができる。また予め微粒
のY2O3を用意しておき、これをAg粉末とともに1
23粉末に混合するため、211相の生成機構が比較的
単純でしかも微細な分散を容易に制御することができる
。この結果、211相を組織中により一層微細に分散し
てAgを効果的に組織中の空隙に充填するため、従来の
方法よりも、磁石特性に優れ浮上力が強く、かつ圧縮強
度が高い超電導バルク磁石を得ることができる。また、
211相の生成機構が比較的単純で、半溶融状態にする
ことで足りるため熱エネルギの消費が少なくて済み、し
かも超電導特性の安定化に大きく寄与でき、再現性の高
い超電導体を作ることができる。この結果、本発明の方
法から実用性に富んだ非接触ベアリング、除震台、磁気
シールド材、フライホイール、磁気浮上搬送装置等に適
したイットリウム系超電導バルク材を作ることができる
【0013】
【実施例】次に本発明の具体的態様を示すために、本発
明の実施例を比較例とともに説明する。 <実施例>酸化物粉末(試薬 特級)であるY2O3,
BaCO3,CuOをモル比で1:2:3の割合で秤量
した後、ポリエチレンの容器に入れ均一に混合した。こ
の混合物をジルコニア製のボールを用いたボールミルに
より粉砕した。粉砕物を大気中、900℃で仮焼して複
合酸化物にした後、再びボールミルにより仮焼物である
複合酸化物を粉砕して123粉末を得た。この123粉
末の平均粒径は約8μmであった。続いて123粉末と
Ag粉末とY2O3粉末を1リットル容積のポリエチレ
ンの容器に入れて混合し、ボールミルで3時間粉砕した
。表1に示すように、混合割合を変えた3種の試料を用
意した。
【0014】
【表1】
【0015】3種の試料をそれぞれ10gずつ秤量し、
直径20mm、深さ50mmの雌型に入れ、この雌型に
ほぼ同一直径の雄型を0.5ton/cm2の圧力で挿
入加圧し、成形した。直径20mm、厚さ7mmのペレ
ットが作られた。3種の成形された試料をマッフル炉に
入れた。炉内では試料台からの汚染を防ぐためにアルミ
ナ粉を塗した試料台上に3種の試料を載せた。最初の熱
処理は、大気中、図2に示すように120分間で100
0℃まで昇温し、120分間で1100℃まで更に昇温
し、40分間1100℃で維持し、20分間で1000
℃まで降温し、1800分間で更に940℃まで降温し
た。図2の(a)で示す1000℃から1100℃まで
の熱処理により試料は半溶融状態になり、(b)で示す
1000℃から940℃までの熱処理により結晶成長さ
せた。更に結晶成長をより確実にして完全に結晶させる
ために、図2の(c)で示す熱処理を行った。即ち、3
0分間で940℃から970℃まで昇温し、そこから1
800分間かけて910℃まで降温し、その後放冷した
【0016】最後に酸素雰囲気下で試料を徐冷した。こ
の徐冷はマッフル炉から試料を取出して管状炉に入れ、
そこに50ml/minの速度で酸素を流入した状態で
行った。具体的には図3に示すように、600℃まで1
時間で昇温し、600℃で10時間維持し、そこから4
00℃まで3時間で降温し、400℃で30時間維持し
、そこから300℃まで5時間で降温し、300℃で4
0時間維持した後、放冷した。この結果、3種のイット
リウム系超電導バルク材が得られた。
【0017】<比較例>実施例と同一の超純粋酸化物粉
末であるY2O3,BaCO3,CuOを用いた。これ
らをモル比で1.4:2.2:3.2の割合で秤量した
後、ポリエチレンの容器に入れ均一に混合した。この混
合物をボールミルにより粉砕した。粉砕物を大気中、9
00℃で仮焼して複合酸化物にした後、再びボールミル
により仮焼物である複合酸化物を粉砕してY1.4Ba
2.2Cu3.2O7の組成の酸化物粉末を得た。
【0018】次にこの酸化物粉末を1200〜1400
℃の温度域で白金坩堝において急熱して溶融させた後、
室温の銅製金型を使って急冷した。急冷した試料を粉砕
した後、この粉砕物にAg粉末をよく混合した。表1に
示すように、このAg粉末は粉砕物のY1.4Ba2.
2Cu3.2O7粉末を1モルとするとき1モル添加混
合した。得られた粉末を実施例と同様に10g採取し、
実施例と同一の金型により圧縮成形した。続いて成形さ
れた試料を1100℃まで再加熱し、20分間維持した
後、室温まで徐冷した。このとき1000℃から950
℃までの温度域での徐冷の速度は1℃/hrで、950
℃以下の温度では炉冷した。その後実施例の図3に示す
条件下で酸素雰囲気熱処理を行い、MPMG法による試
料を得た。
【0019】<測定結果と評価>実施例の3種の試料と
比較例の1種の試料の磁石特性、浮上力及び圧縮強度を
それぞれ測定した。磁石特性は直径16mm、厚さ7m
m、重量9.0gの試料を2000ガウス(G)の永久
磁石の磁界に置き、液体窒素中で試料を臨界温度Tc以
下にし、その後外部磁界をゼロとして、センサ面積が2
×5mmのガウスメータにて試料の磁束を測定した。浮
上力は、ピン止め効果を調べるために、図4に示すよう
に試料である超電導バルク材20を液体窒素中に置いて
臨界温度Tc以下にし、その上方に直径14mm、厚さ
5mm、重量4.3gの磁束2000Gの磁石21を置
き、この磁石21の上におもり22を載せた。磁石21
を回転させた状態でおもり22を軽量なものから重量の
あるものに変えていき、磁石21が浮上状態を保てる最
大のおもり22の値を浮上重量として測定した。更に圧
縮強度は万能試験機(島津オートグラフGA−10T型
)により、試料が圧縮により破壊されたときの強度を測
定した。これらの結果を表2に示す。
【0020】
【表2】
【0021】表2の結果から明らかなように、実施例の
バルク材は比較例のバルク材と比べて、磁石特性に優れ
、浮上力が大きく、しかも圧縮強度が高かった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のイットリウム系超電導バルク材の製造
工程図。
【図2】成形体を半溶融状態から結晶成長させるときの
処理温度のタイムチャート。
【図3】結晶成長物を酸素富化させるときの処理温度の
タイムチャート。
【図4】浮上力の測定装置の構成図。
【図5】従来例のイットリウム系超電導バルク材の製造
工程図。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  Y2O3,BaCO3,CuOの原料
    粉末を混合粉砕して仮焼した後、再粉砕して得られたY
    Ba2Cu3O7の組成の酸化物粉末からイットリウム
    系超電導バルク材を製造する方法において、前記YBa
    2Cu3O7の組成の酸化物粉末に平均粒径1〜50μ
    mのAg粉末と平均粒径0.5〜3.0μmのY2O3
    粉末を混合して分散させ、前記混合粉を圧縮成形し、前
    記成形体を1000℃を越え1200℃未満の温度で熱
    処理して半溶融状態にし、前記半溶融物を1000〜9
    00℃で熱処理して結晶成長させ、酸素雰囲気下600
    ℃〜300℃の温度で熱処理することを特徴とするイッ
    トリウム系超電導バルク材の製造方法。
JP3035525A 1991-02-05 1991-02-05 イットリウム系超電導バルク材の製造方法 Pending JPH04254466A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012031003A (ja) * 2010-07-29 2012-02-16 Nippon Steel Corp 酸化物超電導バルク材料の製造方法
JP2013136815A (ja) * 2011-12-28 2013-07-11 Fujikura Ltd レーザーアブレーション用ターゲットとそれを用いた酸化物超電導線材の製造方法および酸化物超電導線材

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