JPH04253048A - 画像形成装置等の照明装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は画像形成装置等において
、スリット状の平面領域を照射するためのスリット照明
装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】複写機等のスリット露光方式の画像形成
装置においては原稿走査時に原稿のスリット状の平面領
域を均一に照射する必要がある。幅が細いスリット状の
領域へ光量を集中させる方法としては、直線上に発光を
源分布させた光源ランプと、楕円反射板を組合せて用い
る方法が知られている。

【０００３】図４はそのようなスリット照明装置の一例
を説明図的に示すものである。複写機等に使用されるス
リット照明装置ではスリット照明する原稿４１を透明な
原稿載置台としてのコンタクトガラス４２の上に載置す
る。この原稿４１はその下側に配設された楕円反射板４
３と、平面反射板４４で集光された照明ランプ４５の照
射光により照射される。これにより原稿４１からのスリ
ット状の反射光がミラー４６を介して図示されない感光
体等に送られる。ここで使用される照明ランプは図２に
示すように外管２１内にフィラメント２２を長手方向に
張渡し、外管２１の中心部において多数列設された発光
部２３，２３・・・が直線的に分布するように形成され
たものである。しかしながらフィラメント２２は直線上
に間隔を置いて発光部２３が点在しているため、全長に
わたって均一に発光しているわけではない。そのために
この種の照明ランプの長手方向の光量分布は図３に示す
ように、照射部がランプに近づくにつれ光量ムラが大き
くなる問題があった。近年照明効率の向上や装置の小型
化のために、光源と原稿載置台の距離が短くなる傾向が
ある。そのため前記照明ランプの光量ムラが出力画像や
、光量制御等に及ぼす影響が無視できなくなってきた。

【０００４】これを防ぐため、従来は、ランプの外管に
光を拡散させるスリガラスを用いたフロストタイプの照
明ランプが使用されていた。フロストタイプのランプで
は、フィラメントからの照射光はランプ外管のフロスト
面で拡散されるため照射面で光量ムラが発生しない。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うにフロストタイプの照明ランプを使用すると、原稿面
へ照射される光量が著しく減少してしまう。その理由は
、楕円反射板４３及び平面反射板４４は光源フィラメン
ト２２で発光される光が直進した場合に最も原稿部に入
射光が集光するように設計されているため、フロストラ
ンプで拡散された光は効率よく原稿面に集光しないから
である。

【０００６】さらに、反射鏡を介して原稿載置台の被照
射面に至るような、光路長が長いために、本来フロスト
タイプの照明ランプを使用しなくとも光量ムラの発生し
ない光までも、ランプ外管のフロスト面で拡散されるの
で、著しく照明効率が悪くなってしまう欠点があった。

【０００７】本発明は上述した問題点を解決するために
なされたものである。すなわち、照明効率が良く、被照
射面における光量ムラのない、コンパクトな、画像形成
装置等のスリット照明装置を提供することを目的とする
。

【０００８】

【課題を解決するための手段】その目的を達成するため
に、本発明の照明装置においては、照明ランプから、原
稿載置台上の被照射面に至る複数の光路中の、少なくと
も短い光路を通る光が通過する位置に透過拡散板を配置
している。

【０００９】

【作用】上記のように構成された本発明の照明装置にお
いては、照明ランプより、反射鏡を介さずに直接原稿載
置台の被照射面に至るような、短い光路の光は、透過拡
散板を通過し、拡散光となるので、被照射面において、
光量ムラが生じない。また照明ランプから反射鏡を介し
て被照射面に至るような、長い光路の光は、透過拡散板
を通過しないので照明効率の低下が少ない。

【００１０】

【実施例】以下、本発明の詳細を図１に示す一実施例を
基に説明する。

【００１１】照明装置の上部には原稿載置台としてコン
タクトガラス１１が配置されている。コンタクトガラス
の被照射面の左下側には、外管の透明な照明ランプ１２
が配置されている。照明ランプ１２の近傍上下には、半
円筒状の楕円反射鏡１３及び１４が配置され、コンタク
トガラスの被照射面の右下側に配置された平面反射板１
５とともに、照明ランプより照射された光を効率良く被
照射面にスリット状に集光する。透過拡散板である平面
上のスリガラス１６はランプ１２から直接被照射面に向
かう光と、ランプ１２下方の楕円反射板１４より被照射
面に向かう光を遮ぎるような位置に配置されている。

【００１２】原稿が載置されたコンタクトガラス１１は
図示しない駆動装置により図に示す矢印の方向に走査さ
れる。

【００１３】上記のように構成された照明装置において
、その作用を詳述する。ランプ１２から直接被照射面に
向かう光及び、ランプ１２下方の楕円反射板１４より被
照射面に向かう光は、その光路が短いため、スリガラス
が無い場合には被照射面上で図３ｂで示される光量ムラ
を生ずる。しかし、これらの光は、被照射面に至る途中
でスリガラス１６を通過する際に拡散され、被照射面で
は図３ｃに示す様な光量分布と同等となり光量ムラは発
生しない。また、スリガラス１６と被照射面の距離が短
いため、光が拡散することによる集光効率の低下は小さ
く押さえられる。一方、ランプから、楕円反射鏡１３及
び平面反射鏡１５を介して被照射面に向かう光は、その
光路が長いために、被照射面においては、図３ｃに示さ
れるような光量分布となり、光量ムラは発生しない。

【００１４】また、ランプ１２より被照射面に至る光路
中で光が拡散してしまうことがないので集光効率の低下
も少ない。

【００１５】本実施例においては、透過拡散板を、照明
ランプから被照射面に至る光路中の短い光路を通る光が
通過するように配置したが、本発明は、前記に限定され
るものではない。例えば、透過拡散板を、照明ランプか
ら被照射面に至る全ての光路を横切るように配置するこ
とも考えられる。この場合においても、照明光が拡散光
となってから、被照射面に至るまでの距離がフロストタ
イプの照明ランプを使用する場合よりも、短くなるので
照明効率はフロストタイプのランプを使用するよりも良
くなる。照明装置が小さく光源からも被照射面に向かう
複数の光路のうちの長い光路を通る光においても光量ム
ラが生じてしまう場合には、以上の様な構成もあり得る
。

【００１６】また、本実施例においては、このような照
明装置において、最も一般的な構成である。楕円拡散板
を用いた例を上げたが、本発明が、そのような照明装置
のみに限定されるものではないことは当然である。

【００１７】以上詳述したことから明らかなように、本
発明による画像形成装置等の照明装置においては、照明
ランプから原稿載置台上の被照射面に至る複数の光路中
の少なくとも短い光路を通る光が通過する位置に、透過
拡散板が設けられているので、照明ランプより直接被照
射面に向かうような光路の短い光は拡散されて被照射面
において光量ムラが生じない。また、照明ランプより反
射鏡を介して被照射面に至るような光路の長い光は途中
透過拡散板を通過しないので照明効率の低下がない。そ
のために本発明による照明装置は、コンパクトな構成で
、しかも効率良く、被照射面をムラ無く照射出来る効果
がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例を示す断面図である。

【図２】本実施例において使用される照明ランプの平面
図である。

【図３】前記ランプの光量分布図である。

【図４】従来の照明装置の断面図である。

【符号の説明】 １１　　特許請求の範囲における原稿載置台であるコン
タクトガラス １２　　特許請求の範囲におけるランプ１３　　特許請
求の範囲における反射鏡１４　　特許請求の範囲におけ
る反射鏡１５　　特許請求の範囲における反射鏡１６　
　特許請求の範囲における透過拡散板であるスリガラス

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　スリット露光型の画像形成装置におい
   て、原稿載置台と、前記原稿載置台に対向して設けられ
   た長手方向に複数の発光部を有するランプと、前記ラン
   プの光を反射させて前記原稿載置台へ光を集束させるた
   めの反射鏡と、前記ランプから発して前記原稿載置台へ
   到達する複数の光路のうち少なくとも最も短い光路中に
   配設される透過拡散板とを有することを特徴とする画像
   形成装置の照明装置。