JPH04252343A - キャッシュメモリ装置 - Google Patents

キャッシュメモリ装置

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JPH04252343A
JPH04252343A JP3008823A JP882391A JPH04252343A JP H04252343 A JPH04252343 A JP H04252343A JP 3008823 A JP3008823 A JP 3008823A JP 882391 A JP882391 A JP 882391A JP H04252343 A JPH04252343 A JP H04252343A
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hit
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坂本 良来
Takashi Taniguchi
隆志 谷口
Jiro Miyake
二郎 三宅
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子計算機の高速ロー
カルメモリとして用いられるセットアソシアティブ方式
のキャッシュメモリ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のキャッシュメモリ装置の概略構成
図を図9に示す。ここでは、3ウェイセットアソシアテ
ィブ方式のキャッシュメモリについて説明する。
【0003】図9において、10はキャッシュメモリで
必要とするタグ部に対応するアドレス11およびタグ部
から1つのエントリを選択するために必要なアドレス1
2を保持するアドレスレジスタ、20、21、22はそ
れぞれ第1セットのタグ部、第2セットのタグ部、第3
セットのタグ部、30、31、32はそれぞれ第1セッ
トのデータ部、第2セットのデータ部、第3セットのデ
ータ部、40、41、42はそれぞれキャッシュメモリ
に入力されるアドレスとタグ部とを比較するための第1
セットの比較器、第2セットの比較器、第3セットの比
較器、50、51、52はそれぞれデータ部から出力さ
れるデータを制御する第1セットの出力回路、第2セッ
トの出力回路、第3セットの出力回路、60は出力回路
50、51、52から出力されるデータを演算装置へ転
送するためのデータバスである。
【0004】このように構成された従来のキャッシュメ
モリ装置について、以下その動作について説明する。ア
ドレス12によりキャッシュメモリのタグ部20、21
、22から1つのブロックを選択し読み出されたタグと
アドレス11を比較器40、41、42により比較する
。この比較は各セットで並列に行われ、ある1つのセッ
トで一致すればそのセットに対応するヒット信号70、
71、72がアサートされる。このヒット信号70、7
1、72はそれぞれ出力回路50、51、52へ入力さ
れ、キャッシュメモリのデータ部30、31、32から
出力されるデータを制御しデータバス60に出力する。
【0005】この過程を図10のタイミング図により説
明する。ここでは、クロックを2相クロックph1 、
ph2 とする。アドレスレジスタ10のアドレス(a
ddress) がph1 でキャッシュメモリに入力
され、アドレス12によりキャッシュメモリのタグ部か
ら1つのブロックを選択しタグ(tag) を読み出す
。このタグはアドレスより遅延をともない読み出される
。読み出されたタグとアドレス11を比較器40、41
、42により比較する。この比較は各セットで並列に行
われ、ヒットすれば各セットに対応するヒット信号であ
る第1セットのヒット信号70(hit(set0))
 または第2セットのヒット信号71(hit(set
1)) または第3セットのヒット信号72(hit(
set2))がタグより遅延をともないアサートされる
。このヒット信号によりキャッシュメモリのデータ部か
ら出力されるデータを出力回路50、51、52で制御
し、データバス60へデータ(data)が出力される
。このデータはヒット信号より遅延をともない出力され
る。たとえば、アドレスnに対応して第1セットでヒッ
トしたタグに対応するデータnがph2 のサイクルま
で遅延をともない出力されていることを示している。 以下同様に、ある1つのセットでヒット信号がアサート
された後に遅延をともないデータが出力される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記のよ
うな構成では、タグの比較後にヒット信号がアサートさ
れその後にデータが出力されるために、データ読み出し
においてタイムラグが生じるという問題があった。つま
り、アドレスレジスタ10のアドレスがキャッシュメモ
リに入力され、キャッシュメモリのタグ部20、21、
22から1つのブロックを選択しタグを読み出す。この
タグは入力されるアドレスより遅延をともない読み出さ
れ、読み出されたタグと入力されたアドレスは各セット
で並列に比較が行なわれるために、いずれかのセットで
ヒットしたことが確定されるまでヒット信号がアサート
されない。このヒット信号によりキャッシュメモリのデ
ータ部30、31、32からのデータがデータバスに出
力されるため、キャッシュメモリの大容量化にともない
データ読み出しのタイムラグが極めて重大な問題となる
【0007】本発明はこのような点を考慮し、データ読
み出しにおいてタイムラグを低減した高性能なキャッシ
ュメモリ装置を提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明のキャッシュメモリ装置は、セットアソシア
ティブ方式のキャッシュメモリにおいて、外部からキャ
ッシュメモリに入力されるアドレスとキャッシュメモリ
内部に保持されるタグ部とを比較するアドレス比較器と
、このアドレス比較器の出力するヒット信号を入力とし
て直前にデータ部をアクセスしたことを示すフラグを記
憶する記憶部とこの記憶部から出力される信号または前
記ヒット信号により前記キャッシュの複数のセットのデ
ータ部からの出力を制御する出力回路とを備えたもので
ある。
【0009】さらに本発明のキャッシュメモリ装置は、
セットアソシアティブ方式のキャッシュメモリにおいて
、最近アクセスされたセットを示す情報を各ブロックに
対応して記憶する記憶部と、外部からキャッシュメモリ
に入力されるアドレスとキャッシュメモリ内部に保持さ
れるタグ部とを比較するアドレス比較器と、このアドレ
ス比較器の出力するヒット信号または前記情報により前
記キャッシュの前記キャッシュの複数のセットのデータ
部からの出力を制御する出力回路とを備えたものである
【0010】さらに、本発明のキャッシュメモリ装置は
、アドレス変換装置およびこのアドレス変換装置から出
力される物理アドレスを使用するセットアソシアティブ
方式の物理キャッシュメモリにおいて、前記アドレス変
換装置のタグ部の各エントリに対応する物理アドレスが
前記キャッシュメモリ内の指定されたセットにマッピン
グされていることを示す情報を各エントリに付加したア
ドレス変換装置と、このアドレス変換装置により変換し
た物理アドレスと前記キャッシュメモリ内部に保持され
るタグ部とを比較するアドレス比較器と、このアドレス
比較器の出力するヒット信号または前記情報により前記
キャッシュの複数のセットのデータ部からの出力を制御
する出力回路とを備えたものである。
【0011】
【作用】本発明は前記した構成により、外部からキャッ
シュメモリに入力されるアドレスとキャッシュメモリ内
部に保持されるタグ部とを比較するアドレス比較器から
ヒット信号が出力される前に、直前のアクセスによるヒ
ット信号を用いて直前にアクセスしたデータ部をセット
したことを示すフラグを用いるか、または最近アクセス
されたセットを示す情報をキャッシュメモリの各ブロッ
クに対応して記憶させた情報を用いるか、またはアドレ
ス変換装置のタグ部の各エントリに対応する物理アドレ
スがキャッシュメモリ内の指定されたセットにマッピン
グされていることを示す情報を各エントリに付加したア
ドレス変換装置からの情報を用いることにより、ヒット
信号が出力される前に、キャッシュメモリのデータ部か
らのデータをデータバスに出力することが可能となり、
データ読み出しのタイムラグを低減することができる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図1は本発明の第1の実施例におけるキャッシ
ュメモリ装置の概略構成概略図を示す。ここでは、3ウ
ェイセットアソシアティブ方式のキャッシュメモリにつ
いて説明する。
【0013】図1において、10はキャッシュメモリで
必要とするタグ部に対応するアドレス11およびタグ部
から1つのエントリを選択するために必要なアドレス1
2を保持するアドレスレジスタ、20、21、22はそ
れぞれ第1セットのタグ部、第2セットのタグ部、第3
セットのタグ部、30、31、32はそれぞれ第1セッ
トのデータ部、第2セットのデータ部、第3セットのデ
ータ部、40、41、42はそれぞれキャッシュメモリ
に入力されるアドレス11とタグ部とを比較するための
第1セットの比較器、第2セットの比較器、第3セット
の比較器、50、51、52はそれぞれデータ部から出
力されるデータを制御する第1セットの出力回路、第2
セットの出力回路、第3セットの出力回路、80、81
、82はそれぞれ直前のアクセスによるヒット信号を用
いて直前にアクセスしたデータ部をセットしたことを示
すフラグを生成する第1セットの記憶部、第2セットの
記憶部、第3セットの記憶部、60は出力回路50、5
1、52から出力されるデータを演算装置へ転送するた
めのデータバスである。
【0014】記憶部の概略構成図を第1セットの記憶部
80を例として図2に示す。図2において、記憶部80
内部の110 はヒット信号を保持するラッチ回路であ
る。その他の構成は図1と同様である。
【0015】このように構成された本実施例のキャッシ
ュメモリ装置について、以下その動作について説明する
。ここでは、クロックを2相クロックph1 、ph2
 とする。アドレス12によりキャッシュメモリのタグ
部20、21、22から1つのブロックを選択し、読み
出されたタグとアドレス11を比較器40、41、42
により比較する。この比較は各セットで並列に行なわれ
、ある1つのセットで一致すればそのセットに対応する
ヒット信号70、71、72がアサートされる。このヒ
ット信号を用いて直前にアクセスしたデータ部をセット
したことを示すフラグを第1セットの記憶部80、第2
セットの記憶部81、第3セットの記憶部82で保持す
る。たとえば記憶部80において、ヒット信号70をク
ロックph2 でラッチ回路110 へ格納し、この格
納された信号をクロックph1 でAND をとりフラ
グ信号90を生成する。ヒット信号70とフラグ信号9
0のORをとりロード信号100を生成する。このロー
ド信号100 は出力回路50へ入力され、キャッシュ
メモリのデータ部30から出力されるデータを制御しデ
ータバス60に出力する。したがって、ヒット信号70
がアサートされた後にキャッシュメモリのデータ部から
のデータをデータバス60に出力するか、または直前の
アクセスによるヒット信号70を用いて直前にアクセス
したデータ部のセットを示すフラグ信号90により、キ
ャッシュメモリのデータ部30からのデータをヒット信
号よりも先にデータバス60に出力する。同様にロード
信号101 、102 はそれぞれ出力回路51、52
へ入力され、キャッシュメモリのデータ部31、32か
ら出力されるデータを制御しデータバス60に出力する
【0016】この過程を図3のタイミング図により説明
する。アドレスレジスタ10のアドレス(addres
s) がph1 でキャッシュメモリに入力され、アド
レス12によりキャッシュメモリのタグ部から1つのブ
ロックを選択しタグ(tag) を読み出す。このタグ
はアドレスより遅延をともない読み出される。読み出さ
れたタグとアドレス11を比較器40、41、42によ
り比較する。この比較は各セットで並列に行なわれ、ヒ
ットすれば各セットに対応するヒット信号である第1セ
ットのヒット信号70(hit(set0)) または
第2セットのヒット信号71(hit(set1)) 
または第3セットのヒット信号72(hit(set2
)) がタグより遅延をともないアサートされる。記憶
部80において、前記ヒット信号をクロックph2 で
ラッチ回路110 へ格納し、この格納された信号をク
ロックph1 でAND をとりフラグ信号90(fl
ag(set0)) を生成する。同様に、記憶部81
、82においてそれぞれフラグ信号91(flag(s
et1)) ,フラグ信号92(flag(set2)
) を生成する。前記のヒット信号とフラグ信号のOR
をとり、それぞれセットごとにロード信号100 (l
oad(set0))、ロード信号101 (load
(set1))、ロード信号102 (load(se
t2))を生成する。このロード信号はそれぞれセット
ごとに出力回路50、51、52へ入力され、キャッシ
ュメモリのデータ部30、31、32から出力されるデ
ータを制御し、データバス60へデータ(data)が
出力される。このデータはロード信号より遅延をともな
い出力される。
【0017】いま図3において、たとえば第1のサイク
ルで、ヒット信号hit(set1) Bの直前のアク
セスによるヒット信号により、直前にアクセスしたデー
タをセットしたことを示すフラグ信号flag(set
1)Aが存在したとすると、アドレスnに対応してキャ
ッシュメモリのデータ部からのデータを第1セットで生
成されたフラグ信号flag(set1)Aによりヒッ
ト信号hit(set1) Bよりも先にタグnと同じ
タイミングでデータnがデータバスに出力される。次に
アドレスn+1 に対応してキャッシュメモリのデータ
部からのデータを、直前に第1セットでヒットしたこと
により生成されたフラグ信号flag(set1)Cに
より、次のヒット信号hit(set2) Dよりも先
にタグn+1 と同じタイミングでデータ(無効)がデ
ータバスに出力されるが、実際はデータの先読み出しに
失敗し、第2セットでヒットすることによりヒット信号
hit(set2) Dより遅れてデータn+1 が有
効なデータとしてデータバスに出力される。以下同様に
、キャッシュメモリのセット毎に直前にアクセスされた
セットを示す情報を保持することにより生成されるフラ
グ信号にしたがってデータの先読み出しを行う。もしデ
ータの先読み出しに失敗した場合はヒットしたセットか
らのヒット信号により生成されるロード信号にしたがっ
て有効なデータが出力されることになる。
【0018】以上のように本実施例によれば、キャッシ
ュメモリのセット毎に直前にアクセスされたセットを示
す情報を保持することにより生成されるフラグ信号にし
たがって、ヒット信号が出力される前にキャッシュメモ
リのデータ部からのデータをデータバスに出力すること
ができる。したがってキャッシュメモリの大容量化にと
もなうデータ読み出しのタイムラグを低減させることが
できる。
【0019】図4は本発明の第2の実施例におけるキャ
ッシュメモリ装置の概略構成図を示す。ここでは、3ウ
ェイセットアソシアティブ方式のキャッシュメモリにつ
いて説明する。
【0020】図4において、10はキャッシュメモリで
必要とするタグ部に対応するアドレス11およびタグ部
から1つのエントリを選択するために必要なアドレス1
2を保持するアドレスレジスタ、20、21、22はそ
れぞれ第1セットのタグ部、第2セットのタグ部、第3
セットのタグ部、30、31、32はそれぞれ第1セッ
トのデータ部、第2セットのデータ部、第3セットのデ
ータ部、40、41、42はそれぞれキャッシュメモリ
に入力されるアドレス11とタグ部とを比較するための
第1セットの比較器、第2セットの比較器、第3セット
の比較器、50、51、52はそれぞれデータ部から出
力されるデータを制御する第1セットの出力回路、第2
セットの出力回路、第3セットの出力回路である。90
、91、92は最近アクセスされてセットしたことを示
す情報をキャッシュメモリの各セットのタグ部20、2
1、22のブロック毎に記憶させたフラグ信号である。
【0021】このように構成された本実施例のキャッシ
ュメモリ装置について、以下その動作について説明する
。アドレス12によりキャッシュメモリのタグ部20、
21、22から1つのブロックを選択し、読み出された
タグとアドレス11を比較器40、41、42により比
較する。この比較は各セットで並列に行なわれ、ある1
つのセットで一致すればそのセットに対応するヒット信
号70、71、72がアサートされる。このヒット信号
70、71、72により、最近アクセスされてセットし
たことを示す情報としてキャッシュメモリの各セットの
タグ部のブロック毎に記憶しておく。第1セットでは、
ヒット信号70とフラグ信号90のORをとりロード信
号100 を生成する。このロード信号100 は出力
回路50へ入力され、キャッシュメモリのデータ部30
から出力されるデータを制御しデータバス60に出力す
る。したがって、ヒット信号70がアサートされた後に
キャッシュメモリのデータ部からのデータをデータバス
60に出力するか、または最近アクセスされてセットし
たことを示す情報から生成したフラグ信号90により、
キャッシュメモリのデータ部からのデータをヒット信号
よりも先にデータバス60に出力する。同様にロード信
号101 、102 はそれぞれ出力回路51、52へ
入力されキャッシュメモリのデータ部31、32から出
力されるデータを制御しデータバス60に出力する。
【0022】この過程を図5のタイミング図により説明
する。ここでは、クロックを2相クロックph1 、p
h2 とする。アドレスレジスタ10のアドレス(ad
dress) がph1 でキャッシュメモリに入力さ
れ、アドレス12によりキャッシュメモリのタグ部から
1つのブロックを選択しタグ(tag) を読み出す。 アドレス12により1つのブロックを選択し、各セット
からフラグ信号90(flag(set0))、または
フラグ信号91(flag(set1)),またはフラ
グ信号92(flag(set2))を生成する。一方
、読み出されたタグとアドレス11を比較器40、41
、42により比較する。この比較は各セットで並列に行
なわれ、ヒットすれば各セットに対応するヒット信号で
ある第1セットのヒット信号70(hit(set0)
) または第2セットのヒット信号71(hit(se
t1)) または第3セットのヒット信号72(hit
(set2)) がtag より遅延をともないアサー
トされる。このヒット信号と前記フラグ信号のORをと
り、それぞれセットごとにロード信号100 (loa
d(set0))、ロード信号101 (load(s
et1))、ロード信号102 (load(set2
))を生成する。このロード信号はそれぞれセットごと
に出力回路50、51、52へ入力されキャッシュメモ
リのデータ部30、31、32から出力されるデータを
制御しデータバス60にデータ(data)を出力する
。このデータはロード信号より遅延をともない出力され
る。
【0023】いま図5において、たとえば第1のサイク
ルで、第1セットのタグ部のブロックのフラッグ信号f
lag(set1)Eが生成されたとすると、アドレス
nに対応してキャッシュメモリのデータ部からのデータ
を第1セットで生成されたフラッグ信号flag(se
t1)Eによりヒット信号hit(set1) Fより
も先にtag nと同じタイミングでデータnがデータ
バスに出力される。次にaddress n+1 に対
応して、最近アクセスされた第0セットのブロックから
生成されたフラッグ信号flag(set0)Gにより
、ヒット信号hit(set1) Hよりも先にタグn
+1 と同じタイミングでデータ(無効)がデータバス
に出力されるが、実際はデータの先読み出しに失敗し、
第1セットでヒットすることによりヒット信号hit(
set1) Hより遅れてデータn+1 が有効なデー
タとしてデータバスに出力される。以下同様に、キャッ
シュメモリの各セットのタグ部のブロック毎に、最近ア
クセスされてセットしたことを示す情報を保持すること
により生成されるフラグ信号にしたがってデータの先読
み出しを行う。もしデータの先読み出しに失敗した場合
は、ヒットしたセットからのヒット信号から生成される
ロード信号にしたがって有効なデータが出力される。
【0024】以上のように本実施例によれば、キャッシ
ュメモリの各セットのタグ部のブロック毎に、最近アク
セスされてセットしたことを示す情報を保持することに
より生成されるフラグ信号にしたがって、ヒット信号が
出力される前にキャッシュメモリのデータ部からのデー
タをデータバスに出力することができる。したがってキ
ャッシュメモリの大容量化にともなうデータ読み出しの
タイムラグを低減させることができる。
【0025】なお、90、91、92は最近アクセスさ
れたセットを示す情報をキャッシュメモリの各セットの
タグ部のブロック毎に保持し得られたフラグ信号とした
が、最近アクセスされたセットを示す情報をブロック毎
に1つの場所に保持しておいてもよい。
【0026】図6は第3の実施例におけるキャッシュメ
モリ装置の概略構成図を示す。ここでは3ウェイセット
アソシアティブ方式のキャッシュメモリについて説明す
る。図6において、10はキャッシュメモリで必要とす
るタグ部に対応するアドレス11およびタグ部から1つ
のエントリを選択するために必要なアドレス12を保持
するアドレスレジスタ、20、21、22はそれぞれ第
1セットのタグ部、第2セットのタグ部、第3セットの
タグ部、30、31、32はそれぞれ第1セットのデー
タ部、第2セットのデータ部、第3セットのデータ部、
40、41、42はそれぞれキャッシュメモリに入力さ
れるアドレス11とタグ部とを比較するための第1セッ
トの比較器、第2セットの比較器、第3セットの比較器
、50、51、52はそれぞれデータ部から出力される
データを制御する第1セットの出力回路、第2セットの
出力回路、第3セットの出力回路、120 はアドレス
変換装置、130 はアドレス変換装置120にマッピ
ングされている情報をデコードするデコーダであり、ア
ドレス変換装置120 は、タグ部の各エントリに対応
する物理アドレスがキャッシュメモリ内の指定されたセ
ットにマッピングされていることを示す情報を各エント
リに付加している。
【0027】図7はアドレス変換装置120 、デコー
ダ130 に関する概略構成図を示す。図7において、
140 はアドレス変換装置120 のタグ部の各エン
トリに対応するデータ部の物理アドレスがキャッシュメ
モリ内の指定されたセットにマッピングされていること
を示すビット情報であり、ここでは第1セットに対応し
て00、第2セットに対応して01、第3セットに対応
して10のビット情報を保持している場合を示している
。150 はビット情報140 の2ビットの信号をデ
コードする2ビットデコーダであり、その出力はクロッ
クph1 に同期してデータ読みだしのためのフラグ信
号90、91、92を生成する。
【0028】このように構成された本実施例のキャッシ
ュメモリ装置について、以下その動作について説明する
。ここでは、クロックを2相クロックph1 、ph2
 とする。アドレス12によりキャッシュメモリのタグ
部20、21、22から1つのブロックを選択し、読み
出されたタグとアドレス11を比較器40、41、42
により比較する。この比較は各セットで並列に行なわれ
、ある1つのセットで一致すればそのセットに対応する
ヒット信号70、71、72がアサートされる。一方、
アドレス変換装置120 にマッピングされている情報
はデコーダ130 でデコードされ、第1セットに対応
するフラグ信号90、第2セットに対応するフラグ信号
91、第3セットに対応するフラグ信号92を生成する
。たとえば第1セットでは、ヒット信号70とフラグ信
号90のORをとりロード信号100 を生成する。こ
のロード信号100 は出力回路50へ入力され、キャ
ッシュメモリのデータ部30から出力されるデータを制
御しデータバス60に出力する。したがって、ヒット信
号70がアサートされた後にキャッシュメモリのデータ
部からのデータをデータバス60に出力するか、または
キャッシュメモリ内の指定されたセットにマッピングさ
れていることを示すビット情報140 から生成される
フラグ信号90により、キャッシュメモリのデータ部か
らのデータをヒット信号よりも先にデータバス60に出
力する。同様にロード信号101 、102 はそれぞ
れ出力回路51、52へ入力されキャッシュメモリのデ
ータ部31、32から出力されるデータを制御しデータ
バス60に出力する。
【0029】この過程を図8のタイミング図により説明
する。アドレスレジスタ10のアドレス(addres
s) がph1 でキャッシュメモリに入力され、アド
レス12によりキャッシュメモリのタグ部から1つのブ
ロックを選択しタグ(tag) を読み出す。同時にア
ドレス変換装置120 のタグ部の各エントリに対応す
るデータ部の物理アドレスがキャッシュメモリ内の指定
されたセットにマッピングされていることを示すビット
情報140 から各セットに対応するフラグ信号90(
flag(set0))、フラグ信号91(flag(
set1))、フラグ信号92(flag(set2)
)のいずれかを生成する。キャッシュメモリの読み出さ
れたタグ(tag) とアドレス11を比較器40、4
1、42により比較する。この比較は各セットで並列に
行なわれ、ヒットすれば各セットに対応するヒット信号
である第1セットのヒット信号70(hit(set0
)) または第2セットのヒット信号71(hit(s
et1)) または第3セットのヒット信号72(hi
t(set2)) がtag より遅延をともないアサ
ートされる。このヒット信号と前記フラグ信号のORを
とり、それぞれセットごとにロード信号100 (lo
ad(set0))、ロード信号101 (load(
set1))、ロード信号102 (load(set
2))を生成する。このロード信号はそれぞれセットご
とに出力回路50、51、52へ入力され、キャッシュ
メモリのデータ部30、31、32から出力されるデー
タを制御しデータバス60にデータ(data)を出力
する。このデータはロード信号より遅延をともない出力
される。
【0030】いま図8において、たとえば、アドレスn
に対応して、キャッシュメモリの各セットにマッピング
されていることを示すビット情報140 から得られた
フラグ信号flag(set1)Iにより、ヒット信号
hit(set1) Jよりも先にtag nと同じタ
イミングでキャッシュメモリのデータ部からのデータn
がデータバスに出力される。次に、アドレスn+1 に
対応して、ビット情報140 から得られたflag(
set0)Kにより、ヒット信号hit(set0) 
Lよりも先にタグn+1 と同じタイミングでキャッシ
ュメモリのデータ部からデータn+1 がデータバスに
出力される。以下同様に、キャッシュメモリ内の指定さ
れたセットにマッピングされていることを示すアドレス
変換装置のビット情報から得られるフラグ信号にしたが
ってデータの先読み出しを行う。
【0031】以上のように本実施例によれば、アドレス
変換装置のタグ部の各エントリに対応する物理アドレス
がキャッシュメモリ内の指定されたセットにマッピング
されていることを示す情報を各エントリに付加したアド
レス変換装置の情報により生成されるフラグ信号にした
がって、ヒット信号が出力される前にキャッシュメモリ
のデータ部からのデータをデータバスに出力することが
できる。このデータの先読み出しは、キャッシュメモリ
がヒットする場合はすべて成功する。したがってキャッ
シュメモリの大容量化にともなうデータ読み出しのタイ
ムラグを低減させることができる。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
外部からキャッシュメモリに入力されるアドレスとキャ
ッシュメモリ内部に保持されるタグ部とを比較するアド
レス比較器からヒット信号が出力される前に、直前のア
クセスによるヒット信号を用いて直前にアクセスしたデ
ータ部をセットしたことを示すフラグを用いるか、また
は最近アクセスされてセットしたことを示す情報をキャ
ッシュメモリの各ブロックに対応して記憶させた情報を
用いるか、またはアドレス変換装置のタグ部の各エント
リに対応する物理アドレスがキャッシュメモリ内の指定
されたセットにマッピングされていることを示す情報を
各エントリに付加したアドレス変換装置からの情報を用
いることより、ヒット信号が出力される前に、キャッシ
ュメモリのデータ部からのデータをバスに出力すること
ができる。したがってキャッシュメモリの大容量化にと
もなうデータ読み出しのタイムラグを低減させることが
でき、クロック周波数の高い電子計算機での高速ローカ
ルメモリとしてその実用的効果は大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における第1の実施例のキャッシュメモ
リ装置の概略構成概略図である。
【図2】第1の実施例の記憶部の概略構成図である。
【図3】第1の実施例のタイミング図である。
【図4】本発明における第2の実施例のキャッシュメモ
リ装置の概略図である。
【図5】第2の実施例のタイミング図である。
【図6】本発明における第3の実施例のキャッシュメモ
リ装置の概略構成図である。
【図7】第3の実施例のアドレス変換装置の概略構成図
である。
【図8】第3の実施例のタイミング図である。
【図9】従来のキャッシュメモリ装置の概略構成図であ
る。
【図10】従来のキャッシュメモリ装置のタイミング図
である。
【符号の説明】
10  アドレスレジスタ 20、21、22  タグ部 30、31、32  データ部 40、41、42  比較器 50、51、52  出力回路 60  データバス 70、71、72  ヒット信号 80、81、82  記憶部 90、91、92  フラグ信号 100 、101 、102   ロード信号110 
  ラッチ回路 120   アドレス変換装置 130   デコーダ 140   ビット情報 150   2ビットデコーダ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  セットアソシアティブ方式のキャッシ
    ュメモリにおいて、外部からキャッシュメモリに入力さ
    れるアドレスとキャッシュメモリ内部に保持されるタグ
    部とを比較するアドレス比較器と、このアドレス比較器
    の出力するヒット信号を入力として直前にデータ部をア
    クセスしたことを示すフラグを記憶する記憶部と、この
    記憶部から出力される信号または前記ヒット信号により
    前記キャッシュの複数のセットのデータ部からの出力を
    制御する出力回路とを備えたことを特徴とするキャッシ
    ュメモリ装置。
  2. 【請求項2】  セットアソシアティブ方式のキャッシ
    ュメモリにおいて、最近アクセスされたセットを示す情
    報を各ブロックに対応して記憶する記憶部と、外部から
    キャッシュメモリに入力されるアドレスとキャッシュメ
    モリ内部に保持されるタグ部とを比較するアドレス比較
    器と、このアドレス比較器の出力するヒット信号または
    前記情報により前記キャッシュの複数のセットのデータ
    部からの出力を制御する出力回路とを備えたことを特徴
    とするキャッシュメモリ装置。
  3. 【請求項3】  アドレス変換装置およびこのアドレス
    変換装置から出力される物理アドレスを使用するセット
    アソシアティブ方式の物理キャッシュメモリにおいて、
    前記アドレス変換装置のタグ部の各エントリに対応する
    物理アドレスが前記キャッシュメモリ内の指定されたセ
    ットにマッピングされていることを示す情報を各エント
    リに付加したアドレス変換装置と、このアドレス変換装
    置により変換した物理アドレスと前記キャッシュメモリ
    内部に保持されるタグ部とを比較するアドレス比較器と
    、このアドレス比較器の出力するヒット信号または前記
    情報により前記キャッシュの複数のセットのデータ部か
    らの出力を制御する出力回路とを備えたことを特徴とす
    るキャッシュメモリ装置。
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