JPH04252087A - ジョセフソン接合素子の製造方法 - Google Patents

ジョセフソン接合素子の製造方法

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JPH04252087A
JPH04252087A JP3008379A JP837991A JPH04252087A JP H04252087 A JPH04252087 A JP H04252087A JP 3008379 A JP3008379 A JP 3008379A JP 837991 A JP837991 A JP 837991A JP H04252087 A JPH04252087 A JP H04252087A
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JP
Japan
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thin film
superconductor thin
resist
insulating layer
lift
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JP3008379A
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English (en)
Inventor
Megumi Shinada
恵 品田
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Shimadzu Corp
Original Assignee
Shimadzu Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】  本発明は微小磁界検出素子と
してのSQUIDや、ミリ波,マイクロ波検出素子とし
て用いられるジョセフソン接合素子の製造方法に関する
【0002】
【従来の技術】  ウィークリンク型のジョセフソン接
合素子として、準平面型の素子がある。この準平面型の
ジョセフソン接合素子は、図2に示すように、下部電極
21の表面の一部に絶縁層23を介して上部電極22を
形成し、下部および上部電極21および22の表面に跨
がるようなブリッジ24を形成してこれら両電極を互い
にウィークに接合した構造を持つ。
【0003】このような準平面型のジョセフソン接合素
子は、ウィークリンク長が上部電極22と下部電極21
の間に介在する絶縁層23の厚さによって決まるため、
平面上の微細加工を必要とする平面型のジョセフソン接
合素子に比して、比較的制御が容易な膜厚の調整によっ
てそのウィークリンク長が定まり、製造が容易で再現性
が良好であるとともに、そのウィークリンク長を非常に
短くできるという長所を持っている。
【0004】図3は従来の準平面型のジョセフソン接合
素子の製造方法の説明図で、素子の要部断面図で示す図
である。まず、(a)に示すように、基板20上にレジ
ストR31を塗布した後にこれをパターニングし、その
上方からNb等の超電導体薄膜S31を製膜する。次い
でリフトオフ法によってレジストR31の上方の超電導
体薄膜S31を除去することによって、(b)に示すよ
うに下部電極21を形成する。
【0005】その後、(c)に示すように、下部電極2
1の上からレジストR32を塗布し、フォトリソグラフ
ィ技術によるパターニングの後、その上方から絶縁層I
31および超電導体薄膜S32を積層形成し、リフトオ
フ法によってレジストR32の上方の絶縁層I31およ
び超電導体薄膜S32を除去して絶縁層23を介した上
部電極22を形成した後、(d)に示すように下部およ
び上部電極21と22の表面に跨がるブリッジ24を形
成する。
【0006】また、以上のような準平面型のジョセフソ
ン接合素子の後述する弱点を解消すべく、エッジ接合と
呼ばれる素子が提案されている。このエッジ接合素子は
、基板上に絶縁層を介して互いの端面部が隣接形成され
た第1と第2の超電導体薄膜製の電極を形成し、その第
1と第2の電極の表面に跨がるようなブリッジを形成し
た素子であり、その製造方法を図4に素子の要部断面図
で順を追って示す。
【0007】まず(a)に示すように、基板40上に超
電導体薄膜S41を製膜した後、レジストR41を塗布
,パターニングし、このレジストR41をマスクとして
RIE(リアクティブ・イオン・エッチング)によって
第1の電極41を形成する。この状態を(b)に示す。
【0008】次に、(c)に示すように第1の電極41
の上方から基板40上に絶縁層I41および超電導体薄
膜S42を積層形成し、リフトオフ法によりレジストR
41上の絶縁層I41および超電導体薄膜S42を除去
して、(d)に示すように端面部が絶縁層43を介して
第1の電極41の端面部に隣接した第2の電極42を得
る。その後(e)に示すように第1と第2の電極41と
42に跨がるブリッジ44を形成する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】  ところで、前者の
準平面型のジョセフソン接合素子では、上述のにように
素子性能ならびに製造の容易さや再現性の点で多くの長
所を有しているものの、従来の製造方法では、レジスト
R32のパターニング時におけるフォトリソグラフィの
位置合わせ精度上の制約から、下部と上部電極の重なり
がある程度必要であり、そのため浮遊容量が増大すると
いう弱点があった。
【0010】この点を改良したのが後者のエッジ接合と
呼ばれる素子である。このエッジ接合では、図4(e)
に示したように第1と第2の電極41と42間の重なり
による浮遊容量に関する問題は解消される。ところが、
このエッジ接合素子では、理想的には図4に示した製造
過程により同図(e)のような構造となるが、実際には
、図5に示すような製造過程とならざるを得ない。
【0011】すなわち、(a),(b)の工程までは図
4に示した通りであるが、(b)の状態においてRIE
により形成された第1の電極41の端面部は非常に急峻
となり、しかも、段差の存在により、その上方から積層
される絶縁層I41および超電導体薄膜S42は(c)
に示すように段差部分で極めて薄くなってしまう。また
、(d)の工程を経た後、第1と第2の電極41と42
の上方に積層されるブリッジ44についても、(e)に
示すように前工程の影響を受け、著しい場合には段切れ
等を生じることもある。すなわち、エッジ接合素子では
、ウィークリンク長ないしはリンク断面積ともに制御が
困難となり、歩留りが悪いという欠点がある。なお、準
平面型のジョセフソン接合素子では、下部電極はリフト
オフによってパターニングされるため、端面部はゆるや
かな傾きを持ち、このような問題はなく制御性は良いも
のの前記したように浮遊容量の点で問題がある。
【0012】本発明はこのような点に鑑みてなされたも
ので、非常に短いウィークリンク長を容易に得ることが
でき、かつ、その制御が極めて容易で歩留りおよび再現
性が良く、しかも浮遊容量の少ない素子を得ることので
きるジョセフソン接合素子の製造方法の提供を目的とし
ている。
【0013】
【課題を解決するための手段】  上記の目的を達成す
るため、本発明の製造方法では、実施例に対応する図1
に示すように、透光性の支持基板10の表面にリフトオ
フ法により第1の超電導体薄膜(下部電極)1をパター
ニングした後、その第1の超電導体薄膜1の上方から一
様にレジストR2 を塗布し、次いで支持基板10の裏
面側から第1の超電導体薄膜1をマスクとしてレジスト
R2 を露光してパターニングし、その後第1の超電導
体薄膜1の上方から支持基板10上に一様に絶縁層Iを
介して超電導体薄膜S2 を製膜した後、その絶縁層I
および超電導体薄膜S2 をレジストR2 とともにリ
フトオフ法によって除去して第2の超電導体薄膜(上部
電極)2を得て、次に第1と第2の超電導体薄膜1と2
の表面に跨がるブリッジ4を形成する。
【0014】
【作用】  従来の準平面型のジョセフソン接合素子の
製造方法と同様に、第1の超電導体薄膜(下部電極)1
はリフトオフ法によってパターニングするため、その端
面部は急峻とはならず、ゆるやかな傾きを持つ。このよ
うなゆるやかな傾きの端面部を有する第1の超電導体薄
膜1をマスクとして、透光性支持基板10の裏面側から
レジストR2 を露光すると、第1の超電導体薄膜1上
のレジストR2 は露光されずに残るとともに、まわり
込み効果で第1の超電導体薄膜1のゆるやかな端面部の
上方も露光され、現像によって図1(d)に示すような
形状にパターニングされる。
【0015】このレジストR2 のパターニングに際し
て、別途マスクを用意して位置決めすることなく第1の
超電導体薄膜1をマスクとするから、そのパターニング
におけるレジストR2 の端面位置は、いわばセルフア
ラインメントの効果によって常に第1の超電導体薄膜1
の端面からわずかに後退した位置となる。このようなレ
ジストR2 の上方から絶縁層Iおよび超電導体薄膜S
2 を形成したとき、第1の超電導体薄膜1の端面部の
上方の膜は、ゆるやかな傾斜面上に形成されることから
、膜厚が部分的に極めて薄くなることはなく、また、レ
ジストR2 を用いてリフトオフすることにより、得ら
れる第2の超電導体薄膜(上部電極)2は、第1の超電
導体薄膜(下部電極)1に対してわずかに重なった状態
となって、所期の目的が達成される。
【0016】
【実施例】  図1は本発明実施例の製造方法の説明図
で、素子の要部断面図により手順を追って示したもので
ある。まず、(a)に示すように透光性材料である石英
ガラス製の基板10の表面にレジストR1 を塗布した
後にこれをパターニングし、その上方からNb等の超電
導体薄膜S1 を製膜する。
【0017】次いでリフトオフ法によってレジストR1
 の上方の超電導体薄膜S1 を除去することによって
、(b)に示すように下部電極1を形成する。このとき
、下部電極1の端面部は、超電導体薄膜S1 の製膜時
におけるレジストR1 による段差の存在により、ゆる
やかな傾斜を持つことになる。次に、(c)に示すよう
に、下部電極1の上からレジストR2 を一様に塗布し
た後に、石英ガラス基板10の裏面側から露光を行う。 このとき、レジストR2 は下部電極1がマスクとなっ
て、その上方の部分が露光されずに残るとともに、下部
電極1のゆるやかな端面部の上方の部分も、まわり込み
効果によって露光され、現像することによって(d)に
示すように下部電極1の端面部からわずかに後退したパ
ターンが得られる。なお、必要なら露光と現像を通常よ
りも過度に行う。
【0018】その後、(e)に示すように基板10の表
面側から一様に絶縁層Iと超電導体薄膜S2 を製膜し
た後、レジストR2 の上方にある絶縁層Iと超電導体
薄膜S2 をリフトオフ法によって除去し、下部電極1
の端面部に絶縁層3を介してわずかに重なる上部電極2
を得て、その後(f)に示すように下部電極1と上部電
極2の表面に跨がるような超電導体薄膜製のブリッジ4
を形成する。
【0019】以上の本発明実施例において特に注目すべ
き点は、上部電極1の上のレジストR2 のフォトリソ
グラフィによるパターニングに際して、その露光用のマ
スクを別途用意する必要がなく、下部電極1をマスクと
して用いる点である。これにより、レジストR2 は下
部電極1に倣ってパターニングされ、このレジストR2
 によってリフトオフ法でパターニングされる絶縁層3
および上部電極2は、下部電極1に対してわずかに重な
った状態となり、得られた素子の浮遊容量は従来の方法
で製造された準平面型の素子に比して大幅に小さくなる
。また、下部電極1がリフトオフによってパターニング
されているので、その上方の絶縁層3および上部電極2
が局部的に極めて薄くなることがないのは、従来の準平
面型ジョセフソン接合素子の製造方法と同様である。
【0020】なお、以上の実施例において、絶縁層3は
製膜によらず、下部電極1の表面層を酸化させることに
よって形成してもよい。また、超電導体薄膜の材質は特
に限定されず、NbおよびNb系の合金、あるいは他の
公知の金属系超電導体のほか、YBCO系等の酸化物超
電導体(高温超電導体)であっても良い。更に、透光性
基板の材質としては、石英ガラスの以外に、露光用の光
を透過させ、かつ、用いる超電導体薄膜との整合性が良
好なものであれば何でも良く、例えば酸化物超電導体薄
膜を用いる場合には、MgO, SrTiO3 等を使
用することができる。
【0021】更にまた、本発明の方法は、絶縁層3の厚
さを充分に薄くして、図1(f)の工程を省けば、トン
ネル接合素子の製造方法としても利用可能である。
【0022】
【発明の効果】  以上説明したように、本発明によれ
ば、透光性基板の表面にリフトオフ法によって形成され
た下部電極の上方にレジストを塗布し、そのレジストを
、基板の裏面側から露光することによってパターニング
し、その上から形成された絶縁層および超電導体薄膜を
リフトオフして上部電極を形成するので、得られた上部
電極は常に下部電極に対してわずかに重なった状態とな
り、従来の製造方法に基づく準平面型ジョセフソン接合
素子に比して、浮遊容量を著しく減少させることができ
、しかも、その再現性は良好なものとなる。
【0023】また、下部電極はリフトオフによって形成
され、その端面部がゆるやかな傾斜を持つので、その上
方の絶縁層および上部電極が局部的に薄くなることはな
く、従って最終的に形成するブリッジについても、再現
性の良好な形状寸法が得られ、段切れ等の不具合を生ず
ることなく、高歩留りのもとに高性能の素子を得ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】  素子の要部断面図で示す本発明実施例の製
造方法の説明図
【図2】  準平面型ジョセフソン接合素子の外観図

図3】  従来の準平面型ジョセフソン接合素子の製造
方法の説明図
【図4】  理想的なエッジ接合素子の製造工程の説明
【図5】  実際のエッジ接合素子の製造工程の説明
【符号の説明】
1・・・・第1の超電導体薄膜(下部電極)2・・・・
第2の超電導体薄膜(上部電極)3・・・・絶縁層 4・・・・ブリッジ 10・・・・透光性基板(石英ガラス基板)R1,R2
  ・・・・レジスト

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  支持基板上にパターニングされた第1
    の超電導体薄膜の上方の一部に絶縁層を介して第2の超
    電導体薄膜が形成され、かつ、上記第1および第2の超
    電導体薄膜は、互いの表面に跨がって形成された超電導
    体薄膜製のブリッジによって相互に接合されてなる素子
    の製造方法において、上記支持基板を透光性材料で形成
    するとともに、その透光性の支持基板の表面にリフトオ
    フ法により上記第1の超電導体薄膜をパターニングした
    後、その第1の超電導体薄膜の上方から一様にレジスト
    を塗布し、次いで上記支持基板の裏面側から上記第1の
    超電導体薄膜をマスクとして上記レジストを露光してパ
    ターニングし、その後上記第1の超電導体薄膜の上方か
    ら上記支持基板上に一様に絶縁層を介して超電導体薄膜
    を製膜した後、その絶縁層および超電導体薄膜を上記レ
    ジストとともにリフトオフ法によって除去して上記第2
    の超電導体薄膜を得て、次に上記ブリッジを形成するこ
    とを特徴とするジョセフソン接合素子の製造方法。
JP3008379A 1991-01-28 1991-01-28 ジョセフソン接合素子の製造方法 Pending JPH04252087A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008109039A (ja) * 2006-10-27 2008-05-08 Iwate Univ 微細加工構造及びその加工方法並びに電子デバイス及びその製造方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008109039A (ja) * 2006-10-27 2008-05-08 Iwate Univ 微細加工構造及びその加工方法並びに電子デバイス及びその製造方法

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