JPH04251982A - Soi型薄膜トランジスタ - Google Patents
Soi型薄膜トランジスタInfo
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- JPH04251982A JPH04251982A JP1164291A JP1164291A JPH04251982A JP H04251982 A JPH04251982 A JP H04251982A JP 1164291 A JP1164291 A JP 1164291A JP 1164291 A JP1164291 A JP 1164291A JP H04251982 A JPH04251982 A JP H04251982A
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Landscapes
- Thin Film Transistor (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、SOI構造を有する高
性能の薄膜トランジスタに関する。
性能の薄膜トランジスタに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、薄膜トランジスタは3次元集積回
路や、密着センサおよび平面ディスプレイ用装置の構成
要素として注目されている。特にシリコン薄膜トランジ
スタにおいては、結晶性を単結晶のそれに近づけて高性
能化を図るとともに、最近、その薄膜を超薄膜化(0.
1 μm以下)にすることで、固有のメカニズムによっ
て非常に高いモビリティを得ようとする研究が行なわれ
ている。しかしながら、このような研究において特定の
特性が注目されるのみであり、他のトランジスタ特性が
どのように変化するのかについてはまだあまり把握され
ていない。
路や、密着センサおよび平面ディスプレイ用装置の構成
要素として注目されている。特にシリコン薄膜トランジ
スタにおいては、結晶性を単結晶のそれに近づけて高性
能化を図るとともに、最近、その薄膜を超薄膜化(0.
1 μm以下)にすることで、固有のメカニズムによっ
て非常に高いモビリティを得ようとする研究が行なわれ
ている。しかしながら、このような研究において特定の
特性が注目されるのみであり、他のトランジスタ特性が
どのように変化するのかについてはまだあまり把握され
ていない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らはSOI構
造を有する薄膜トランジスタの全般的な電気特性に関す
る研究を進めた結果、半導体層の膜厚がある所定の膜厚
より薄くなると、ゲート電圧が0Vの時(OFF時)の
ドレイン耐圧が厚膜の場合に比較して急激に劣化するこ
と、そしてこのドレイン耐圧を決めるドレイン端でのア
バランシェブレイクダウンが、一般に厚膜の場合はゲー
ト界面近傍で生じるのに対し、ある所定の膜厚以下では
下地の絶縁基板との界面近傍で生じていることをシミュ
レーションによって突き止めた。
造を有する薄膜トランジスタの全般的な電気特性に関す
る研究を進めた結果、半導体層の膜厚がある所定の膜厚
より薄くなると、ゲート電圧が0Vの時(OFF時)の
ドレイン耐圧が厚膜の場合に比較して急激に劣化するこ
と、そしてこのドレイン耐圧を決めるドレイン端でのア
バランシェブレイクダウンが、一般に厚膜の場合はゲー
ト界面近傍で生じるのに対し、ある所定の膜厚以下では
下地の絶縁基板との界面近傍で生じていることをシミュ
レーションによって突き止めた。
【0004】さらに詳しくいえば、厚い絶縁基板上に薄
膜半導体層、ゲート絶縁膜、ゲート電極を形成して構成
したSOI型MIS−FETにおいて、従来のシミュレ
ーションでは最大電界はゲート界面近傍に集中し、従っ
てアバランシェブレイクダウンは最初にゲート界面近傍
で生じ、その傾向は半導体層の膜厚に依存しないもので
ある。
膜半導体層、ゲート絶縁膜、ゲート電極を形成して構成
したSOI型MIS−FETにおいて、従来のシミュレ
ーションでは最大電界はゲート界面近傍に集中し、従っ
てアバランシェブレイクダウンは最初にゲート界面近傍
で生じ、その傾向は半導体層の膜厚に依存しないもので
ある。
【0005】本発明者らは、現実のSOI構造では存在
するであろう下地絶縁基板と半導体層との間の界面固定
電荷(Qss)を考慮にいれ、シミュレーションを行な
ったところ、所定の膜厚以下では、電界はゲート界面側
が下地界面近傍に比較して強いにも係らず、実際アバラ
ンシェブレイクダウンは、下地界面近傍で生じているこ
とを突き止めた。詳細なメカニズムは現在解明中である
が、これは恐らく、アバランシェブレイクダウンが電界
のみならず、キャリヤ数にも依存しており、同等のQs
sをゲートおよび下地界面近傍に仮定した場合、下地界
面の方がキャリヤ数に対する影響が大きいためと推察さ
れる。
するであろう下地絶縁基板と半導体層との間の界面固定
電荷(Qss)を考慮にいれ、シミュレーションを行な
ったところ、所定の膜厚以下では、電界はゲート界面側
が下地界面近傍に比較して強いにも係らず、実際アバラ
ンシェブレイクダウンは、下地界面近傍で生じているこ
とを突き止めた。詳細なメカニズムは現在解明中である
が、これは恐らく、アバランシェブレイクダウンが電界
のみならず、キャリヤ数にも依存しており、同等のQs
sをゲートおよび下地界面近傍に仮定した場合、下地界
面の方がキャリヤ数に対する影響が大きいためと推察さ
れる。
【0006】本発明の目的は、以上のような新しい知見
に基づき、SOI構造のトランジスタにおいて薄膜化に
よる高モビリティおよび低寄生容量といった高特性を維
持しつつOFF時のドレイン耐圧の劣化を改善した薄膜
トランジスタを提供することである。
に基づき、SOI構造のトランジスタにおいて薄膜化に
よる高モビリティおよび低寄生容量といった高特性を維
持しつつOFF時のドレイン耐圧の劣化を改善した薄膜
トランジスタを提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、透明絶縁基板
上に形成した、第1の電極、第1のゲート絶縁膜、半導
体層、第2のゲート電極および第2のゲート絶縁膜から
なるSOI型薄膜トランジスタにおいて、前記第1のゲ
ート電極幅と前記第2のゲート電極幅が異なり、且つ、
第1のゲート絶縁膜と第2のゲート絶縁膜の厚さが異な
ることを特徴とするSOI型薄膜トランジスタである。
上に形成した、第1の電極、第1のゲート絶縁膜、半導
体層、第2のゲート電極および第2のゲート絶縁膜から
なるSOI型薄膜トランジスタにおいて、前記第1のゲ
ート電極幅と前記第2のゲート電極幅が異なり、且つ、
第1のゲート絶縁膜と第2のゲート絶縁膜の厚さが異な
ることを特徴とするSOI型薄膜トランジスタである。
【0008】以下図面により本発明を詳細に説明する。
【0009】図1(f)は、本発明の特徴を模式的に表
わした図であり、本発明のSOI型薄膜トランジスタの
断面構造の一例を示す図である。
わした図であり、本発明のSOI型薄膜トランジスタの
断面構造の一例を示す図である。
【0010】本発明の薄膜トランジスタは、いわゆるダ
ブルゲート構造のMIS−FETである。ソース・ドレ
イン領域110の接合面は、第2のゲート絶縁膜105
との界面が上側の第2のゲート電極109端にあるが、
図1に示す例では第1のゲート絶縁膜103との界面が
下側の第1のゲート電極102端よりも外側にあり、下
側の第1のゲート電極102に対しては、いわゆるオフ
セットゲート構造を持つものである。ここで、図1に示
す例では第1のゲート電極幅が第2のゲート電極幅より
も狭い例を示したが、本発明における第1のゲート電極
幅と第2の電極幅は異なっていればどちらが広くてもか
まわない。
ブルゲート構造のMIS−FETである。ソース・ドレ
イン領域110の接合面は、第2のゲート絶縁膜105
との界面が上側の第2のゲート電極109端にあるが、
図1に示す例では第1のゲート絶縁膜103との界面が
下側の第1のゲート電極102端よりも外側にあり、下
側の第1のゲート電極102に対しては、いわゆるオフ
セットゲート構造を持つものである。ここで、図1に示
す例では第1のゲート電極幅が第2のゲート電極幅より
も狭い例を示したが、本発明における第1のゲート電極
幅と第2の電極幅は異なっていればどちらが広くてもか
まわない。
【0011】本発明のトランジスタは、上下(図中にお
いて)のゲート電極102、および109を同電位で駆
動させると、そのon動作時においては、第2のゲート
絶縁膜105の方が第1のゲート絶縁膜103に比べて
厚いため、主にチャネルは半導体層104と第1のゲー
ト絶縁膜との界面で制御され、相互コンダクタンスgm
は、みかけ上は単一のゲートに比べほとんど変化しな
いか、第2のゲート電極109の寄与分だけ若干増大す
る。すなわち、第1のゲート電極102が主なゲートと
して作動するわけであるが、この場合、第2のゲート絶
縁膜105の厚さが厚いため、そのゲート膜容量は小さ
く、第1のゲート電極によってチャネルにかけられた電
界は、第2のゲート絶縁膜によって曲げられることなく
、従ってSOI層を薄膜化した場合の特性(高いキャリ
ヤ移動度)はそのまま維持される。さらに、第1のゲー
ト電極102は、オフセット構造を持っているため、ゲ
ート/ドレイン間の寄生容量がさらに低減され、動作周
波数はオフセットされていない場合に比べ高くすること
ができる。
いて)のゲート電極102、および109を同電位で駆
動させると、そのon動作時においては、第2のゲート
絶縁膜105の方が第1のゲート絶縁膜103に比べて
厚いため、主にチャネルは半導体層104と第1のゲー
ト絶縁膜との界面で制御され、相互コンダクタンスgm
は、みかけ上は単一のゲートに比べほとんど変化しな
いか、第2のゲート電極109の寄与分だけ若干増大す
る。すなわち、第1のゲート電極102が主なゲートと
して作動するわけであるが、この場合、第2のゲート絶
縁膜105の厚さが厚いため、そのゲート膜容量は小さ
く、第1のゲート電極によってチャネルにかけられた電
界は、第2のゲート絶縁膜によって曲げられることなく
、従ってSOI層を薄膜化した場合の特性(高いキャリ
ヤ移動度)はそのまま維持される。さらに、第1のゲー
ト電極102は、オフセット構造を持っているため、ゲ
ート/ドレイン間の寄生容量がさらに低減され、動作周
波数はオフセットされていない場合に比べ高くすること
ができる。
【0012】一方、トランジスタのoff動作時では、
ドレイン接合面と第1のゲート絶縁膜103界面での電
界はオフセットされている分だけ緩和され、ドレイン接
合面でのアバランシェブレイクダウンを起しにくくなる
。さらに、ドレイン接合面と第2のゲート絶縁膜105
界面でのアバランシェブレイクダウンは、第2のゲート
絶縁膜105界面とチャネル領域との界面に蓄積層が形
成され、ドレイン接合端近傍に存在し、アバランシェブ
レイクダウンを引き起こすであろう少数キャリアの蓄積
を防止し、その結果耐圧が向上する。
ドレイン接合面と第1のゲート絶縁膜103界面での電
界はオフセットされている分だけ緩和され、ドレイン接
合面でのアバランシェブレイクダウンを起しにくくなる
。さらに、ドレイン接合面と第2のゲート絶縁膜105
界面でのアバランシェブレイクダウンは、第2のゲート
絶縁膜105界面とチャネル領域との界面に蓄積層が形
成され、ドレイン接合端近傍に存在し、アバランシェブ
レイクダウンを引き起こすであろう少数キャリアの蓄積
を防止し、その結果耐圧が向上する。
【0013】上述の第1、第2のゲート絶縁膜の膜厚は
、例えば、第1のゲート絶縁膜界面が主チャネル領域と
なった場合、第2のゲート絶縁膜厚は、V+h(1)<
V+h(2)<VDD ここで、 V+h(2)=θd(2)/Cox(2)+2ψB
+φms−θss/Cox(2) V+h(1)
:第1のゲート電極を主ゲートとした時のしきい値電圧
V+h(2):第2のゲート電極を主ゲートと
した時のしきい値電圧 Cox(2):第2のゲ
ート絶縁膜容量 ψB :フェルミポテン
シャル φms :仕事関数差 θd(2) :第2のゲート絶縁膜界面に誘起
される反転層内電荷 VDD :電源電圧 で定義される。
、例えば、第1のゲート絶縁膜界面が主チャネル領域と
なった場合、第2のゲート絶縁膜厚は、V+h(1)<
V+h(2)<VDD ここで、 V+h(2)=θd(2)/Cox(2)+2ψB
+φms−θss/Cox(2) V+h(1)
:第1のゲート電極を主ゲートとした時のしきい値電圧
V+h(2):第2のゲート電極を主ゲートと
した時のしきい値電圧 Cox(2):第2のゲ
ート絶縁膜容量 ψB :フェルミポテン
シャル φms :仕事関数差 θd(2) :第2のゲート絶縁膜界面に誘起
される反転層内電荷 VDD :電源電圧 で定義される。
【0014】また、オフセット量は、主ゲート電極のソ
ース・ドレイン端からの距離であり、基本的には、ゼロ
以上であれば効果がある。しかし、あまりオフセット量
が大きいと、トランジスタのgmが低下してしまうので
、通常、LOFFSET≦5μm、より望ましくはLO
FFSET≦3μmを設定すれば良い。
ース・ドレイン端からの距離であり、基本的には、ゼロ
以上であれば効果がある。しかし、あまりオフセット量
が大きいと、トランジスタのgmが低下してしまうので
、通常、LOFFSET≦5μm、より望ましくはLO
FFSET≦3μmを設定すれば良い。
【0015】上述のトランジスタを形成するには、例え
ば次のようにすれば良い。
ば次のようにすれば良い。
【0016】まず、石英等の透明絶縁基板101上に第
1のゲート電極102を、例えば、Al, Al−Si
, W, W−Si等の金属材料を用いて、通常のフォ
トリソ工程を経て形成する。次に、第1の絶縁膜103
を、例えば、CVD法やスパッタ法を用いてSiO,S
iN, SiON 膜等により形成する。この上に半導
体層104を形成する。半導体層としては、本出願人が
特開昭63−107016にて提案した、非晶質基板上
への単結晶成長法により成長させその表面を平坦化した
単結晶シリコンや、非晶質シリコン膜や多結晶シリコン
膜をエネルギービーム等で溶融再結晶化したものなどを
用いることができる。
1のゲート電極102を、例えば、Al, Al−Si
, W, W−Si等の金属材料を用いて、通常のフォ
トリソ工程を経て形成する。次に、第1の絶縁膜103
を、例えば、CVD法やスパッタ法を用いてSiO,S
iN, SiON 膜等により形成する。この上に半導
体層104を形成する。半導体層としては、本出願人が
特開昭63−107016にて提案した、非晶質基板上
への単結晶成長法により成長させその表面を平坦化した
単結晶シリコンや、非晶質シリコン膜や多結晶シリコン
膜をエネルギービーム等で溶融再結晶化したものなどを
用いることができる。
【0017】次に第2の絶縁膜105を第1の絶縁膜1
03と同様の方法か、熱酸化法により形成した後、第2
のゲート電極材料106、フォトレジスト107を塗布
する。第2のゲート電極材料106としては、CVD法
で作製した低抵抗多結晶シリコンや、低抵抗アモルファ
スシリコンが用いられる。次に、堆積させたフォトレジ
ストあるいは第2のゲート電極材料を通常のフォトリソ
工程を用いてパターニングする。その際の工程を以下に
示す。すなわち、図1(c),(d)に示すように、フ
ォトレジスト107をスピン塗布した後、基板101側
から露光(hν)する。露光は別途にフォトマスクを用
いることなく、第1のゲート電極102を露光マスクと
して用いる。続いて光が照射され反応したフォトレジス
トを現像し、残ったレジストパターン108をマスクと
して第2のゲート電極材料層106をエッチング除去し
、第2のゲート電極109を形成する。その際、第1の
ゲ−ト電極102、第2のゲート電極109の幅が異な
るように形成する。
03と同様の方法か、熱酸化法により形成した後、第2
のゲート電極材料106、フォトレジスト107を塗布
する。第2のゲート電極材料106としては、CVD法
で作製した低抵抗多結晶シリコンや、低抵抗アモルファ
スシリコンが用いられる。次に、堆積させたフォトレジ
ストあるいは第2のゲート電極材料を通常のフォトリソ
工程を用いてパターニングする。その際の工程を以下に
示す。すなわち、図1(c),(d)に示すように、フ
ォトレジスト107をスピン塗布した後、基板101側
から露光(hν)する。露光は別途にフォトマスクを用
いることなく、第1のゲート電極102を露光マスクと
して用いる。続いて光が照射され反応したフォトレジス
トを現像し、残ったレジストパターン108をマスクと
して第2のゲート電極材料層106をエッチング除去し
、第2のゲート電極109を形成する。その際、第1の
ゲ−ト電極102、第2のゲート電極109の幅が異な
るように形成する。
【0018】このような露光条件は次のように設定すれ
ば良い。すなわち、図3に示すように、フォトレジスト
としてはポジ型のレジストを使用した場合、マスク寸法
とレジストライン寸法が同一になる点を適正露光量とし
、それよりも露光量がアンダーとなる場合はパターン寸
法が太くなり、逆にオーバーとなる場合はパターン寸法
は狭くなる。実際に本発明者が得たデータでは露光量を
適正露光量より10%減少させることによって、ライン
パターン寸法を0.2 μm大きくすることができる。 また、露光装置として、ミラープロジェクション装置や
ステッパーを用いる場合は、露光量は適正露光量に設定
しておき、投影光の焦点をずらすことでも上述と同様に
Lだけ太いパターンを得ることができる。実際にミラー
プロジェクション装置を用いた場合は、1μmデフォー
カスさせることでラインパターンを0.2 μm太くす
ることができる。
ば良い。すなわち、図3に示すように、フォトレジスト
としてはポジ型のレジストを使用した場合、マスク寸法
とレジストライン寸法が同一になる点を適正露光量とし
、それよりも露光量がアンダーとなる場合はパターン寸
法が太くなり、逆にオーバーとなる場合はパターン寸法
は狭くなる。実際に本発明者が得たデータでは露光量を
適正露光量より10%減少させることによって、ライン
パターン寸法を0.2 μm大きくすることができる。 また、露光装置として、ミラープロジェクション装置や
ステッパーを用いる場合は、露光量は適正露光量に設定
しておき、投影光の焦点をずらすことでも上述と同様に
Lだけ太いパターンを得ることができる。実際にミラー
プロジェクション装置を用いた場合は、1μmデフォー
カスさせることでラインパターンを0.2 μm太くす
ることができる。
【0019】最後に第2のゲート電極109をマスクと
して、トランジスタのソース・ドレイン領域110とし
ての不純物拡散層を形成するための不純物の導入を行な
う。本発明によれば、不純物拡散層であるソース・ドレ
イン領域110は、レジストパターンによって形成され
た第2のゲート電極109によってセルファラインに形
成できる。一方、第2のゲート電極109も、第1のゲ
ート電極102によってセルフアラインに形成される。 この結果、第1および第2のゲート電極102,109
およびソース・ドレイン領域は全てセルフアラインに形
成されることになり、トランジスタの特性のばらつきが
非常に少なく、歩留りが向上する。
して、トランジスタのソース・ドレイン領域110とし
ての不純物拡散層を形成するための不純物の導入を行な
う。本発明によれば、不純物拡散層であるソース・ドレ
イン領域110は、レジストパターンによって形成され
た第2のゲート電極109によってセルファラインに形
成できる。一方、第2のゲート電極109も、第1のゲ
ート電極102によってセルフアラインに形成される。 この結果、第1および第2のゲート電極102,109
およびソース・ドレイン領域は全てセルフアラインに形
成されることになり、トランジスタの特性のばらつきが
非常に少なく、歩留りが向上する。
【0020】
【実施例】以下実施例により本発明をさらに具体的に説
明する。
明する。
【0021】実施例1
図1(a)〜(f)は、本発明の薄膜トランジスタの製
造工程の一例を示す断面フローである。
造工程の一例を示す断面フローである。
【0022】石英基板101上にスパッタ法にてタング
ステン(W)を2000Å堆積させ、通常のフォトリソ
工程により第1のゲート電極102を形成した。次に、
常圧CVD法にて、反応ガスとしてSiH4/O2を用
い、基板温度 400℃で第1のゲート絶縁膜(SiO
2)103を500Å堆積させた。さらに減圧CVD法
を用いてSi3N4膜を1000Å堆積させ、このSi
3N4膜を通常のフォトリソ工程を用いて第1のゲート
電極102の直上に1.5μm角のドットを残して他の
領域を除去し、減圧CVD法により以下の条件で結晶成
長を行なった。
ステン(W)を2000Å堆積させ、通常のフォトリソ
工程により第1のゲート電極102を形成した。次に、
常圧CVD法にて、反応ガスとしてSiH4/O2を用
い、基板温度 400℃で第1のゲート絶縁膜(SiO
2)103を500Å堆積させた。さらに減圧CVD法
を用いてSi3N4膜を1000Å堆積させ、このSi
3N4膜を通常のフォトリソ工程を用いて第1のゲート
電極102の直上に1.5μm角のドットを残して他の
領域を除去し、減圧CVD法により以下の条件で結晶成
長を行なった。
【0023】SiH2Cl2/HCl/H2 =0.5
3/1.6/100(l/min.)150Torr、
990 ℃、 120分この結果、粒径100μmの単
結晶シリコンが成長した。 この表面をメカノケミカル研磨とRIEによるエッチン
グによって平坦化し、厚さ0.1μmの単結晶半導体層
104を形成した後、再度RIEにより所望の形状にエ
ッチングした(図1(a))。
3/1.6/100(l/min.)150Torr、
990 ℃、 120分この結果、粒径100μmの単
結晶シリコンが成長した。 この表面をメカノケミカル研磨とRIEによるエッチン
グによって平坦化し、厚さ0.1μmの単結晶半導体層
104を形成した後、再度RIEにより所望の形状にエ
ッチングした(図1(a))。
【0024】次に、常圧CVD法にて、第1のゲート絶
縁膜103を形成した時と同様の条件でSiO2膜10
5を1500Å堆積させた。更に、第2のゲート電極材
料層106として減圧CVD法にて低抵抗ポリシリコン
を2000Å堆積させた。堆積条件としては、SiH4
を150sccm、PH3(0.5%N2希釈)15s
ccm、圧力0.2Torr、 温度600 ℃で5分
間堆積を行なった(図1(b))。
縁膜103を形成した時と同様の条件でSiO2膜10
5を1500Å堆積させた。更に、第2のゲート電極材
料層106として減圧CVD法にて低抵抗ポリシリコン
を2000Å堆積させた。堆積条件としては、SiH4
を150sccm、PH3(0.5%N2希釈)15s
ccm、圧力0.2Torr、 温度600 ℃で5分
間堆積を行なった(図1(b))。
【0025】ポジ型フォトレジスト107は、スピン塗
布法により塗布され、石英基板101側から光を照射し
露光させた。この時の露光量は、適正露光量より10%
アンダーな露光量で露光を行なった(図1(c))。そ
の後、レジストを現像し(図1(d))、残ったレジス
トパターン108をマスクとして第2のゲート電極材料
層106をRIEにてエッチングし第2のゲート電極1
09を形成させた。本露光条件では、第2のゲート電極
109の寸法は、第1のゲート電極の寸法より片側当り
0.2μm大きく形成できた(図1(e))。
布法により塗布され、石英基板101側から光を照射し
露光させた。この時の露光量は、適正露光量より10%
アンダーな露光量で露光を行なった(図1(c))。そ
の後、レジストを現像し(図1(d))、残ったレジス
トパターン108をマスクとして第2のゲート電極材料
層106をRIEにてエッチングし第2のゲート電極1
09を形成させた。本露光条件では、第2のゲート電極
109の寸法は、第1のゲート電極の寸法より片側当り
0.2μm大きく形成できた(図1(e))。
【0026】最後に、通常のイオン注入法にて、P+を
1E15cm−2、140keVで注入し、ソース・ド
レイン領域 110を形成した。また、形成されたソ
ース・ドレイン領域を活性化させるため 800℃でア
ニールを行なった。この結果、ソース・ドレイン領域接
合面は第1のゲート電極102端より0.1μmだけオ
フセットされていることがSIMSの深さおよびライン
分析にて確認された。
1E15cm−2、140keVで注入し、ソース・ド
レイン領域 110を形成した。また、形成されたソ
ース・ドレイン領域を活性化させるため 800℃でア
ニールを行なった。この結果、ソース・ドレイン領域接
合面は第1のゲート電極102端より0.1μmだけオ
フセットされていることがSIMSの深さおよびライン
分析にて確認された。
【0027】作製したトランジスタを作動させたところ
、on−off比で106(A)以上が得られ、充分実
用に供するものであった。またoff 時のドレイン破
壊耐圧は、15V以上であり、単一ゲートのもの、ある
いはオフセットされていないものと比較して2倍近い耐
圧が得られた。
、on−off比で106(A)以上が得られ、充分実
用に供するものであった。またoff 時のドレイン破
壊耐圧は、15V以上であり、単一ゲートのもの、ある
いはオフセットされていないものと比較して2倍近い耐
圧が得られた。
【0028】実施例2
図2(a)〜(c)は、本発明の薄膜トランジスタの製
造工程の他の一例を示す断面フローである。
造工程の他の一例を示す断面フローである。
【0029】石英基板201上にスパッタ法にてタング
ステン(W)を2000Å堆積させ、通常のフォトリソ
工程により第1のゲート電極202を形成した。次に、
常圧CVD法にて、反応ガスとしてSiH4/O2を用
い、基板温度 400℃で第1のゲート絶縁膜(SiO
2)203を500Å堆積させた。さらに減圧CVD法
を用いてSi3N4膜を1000Å堆積させ、このSi
3N4膜を通常のフォトリソ工程を用いて第1のゲート
電極202の直上に1.5μm角のドットを残して他の
領域を除去し、減圧CVD法により以下の条件で結晶成
長を行なった。
ステン(W)を2000Å堆積させ、通常のフォトリソ
工程により第1のゲート電極202を形成した。次に、
常圧CVD法にて、反応ガスとしてSiH4/O2を用
い、基板温度 400℃で第1のゲート絶縁膜(SiO
2)203を500Å堆積させた。さらに減圧CVD法
を用いてSi3N4膜を1000Å堆積させ、このSi
3N4膜を通常のフォトリソ工程を用いて第1のゲート
電極202の直上に1.5μm角のドットを残して他の
領域を除去し、減圧CVD法により以下の条件で結晶成
長を行なった。
【0030】SiH2Cl2/HCl/H2 =0.5
3/1.6/100(l/min.)150Torr、
990 ℃、 120分この結果、粒径100μmの単
結晶シリコンが成長した。 この表面をメカノケミカル研磨とRIEによるエッチン
グによって平坦化し、厚さ0.1μmの単結晶半導体層
204を形成した後、再度RIEにより所望の形状にエ
ッチングした。
3/1.6/100(l/min.)150Torr、
990 ℃、 120分この結果、粒径100μmの単
結晶シリコンが成長した。 この表面をメカノケミカル研磨とRIEによるエッチン
グによって平坦化し、厚さ0.1μmの単結晶半導体層
204を形成した後、再度RIEにより所望の形状にエ
ッチングした。
【0031】次に、常圧CVD法にて、第1のゲート絶
縁膜203を形成した時と同様の条件でSiO2膜20
5を1500Å堆積させた。
縁膜203を形成した時と同様の条件でSiO2膜20
5を1500Å堆積させた。
【0032】ポジ型フォトレジスト207は、スピン塗
布法により塗布され、石英基板201側から光を照射し
露光させた。この時の露光量は、適正露光量で露光を行
なった。その後、レジストを現像し、残ったレジストパ
ターン207をマスクとして。通常のイオン注入法にて
、P+を1E15cm−2、140keVで注入し、ソ
ース・ドレイン領域210を形成した(図2(a))。 また、形成されたソース・ドレイン領域を活性化させる
ため 800℃でアニールを行なった。
布法により塗布され、石英基板201側から光を照射し
露光させた。この時の露光量は、適正露光量で露光を行
なった。その後、レジストを現像し、残ったレジストパ
ターン207をマスクとして。通常のイオン注入法にて
、P+を1E15cm−2、140keVで注入し、ソ
ース・ドレイン領域210を形成した(図2(a))。 また、形成されたソース・ドレイン領域を活性化させる
ため 800℃でアニールを行なった。
【0033】更に、第2のゲート電極材料層206とし
て減圧CVD法にて低抵抗ポリシリコンを2000Å堆
積させた。堆積条件としては、SiH4を150scc
m、PH3(0.5%N2希釈)15sccm、圧力0
.2Torr、 温度600 ℃で5分間堆積を行なっ
た。
て減圧CVD法にて低抵抗ポリシリコンを2000Å堆
積させた。堆積条件としては、SiH4を150scc
m、PH3(0.5%N2希釈)15sccm、圧力0
.2Torr、 温度600 ℃で5分間堆積を行なっ
た。
【0034】ポジ型フォトレジスト208は、スピン塗
布法により塗布され、石英基板201側から光を照射し
露光させた。この時の露光量は、適正露光量より10%
オーバーな露光量で露光を行なった(図2(b))。そ
の後、レジストを現像し、残ったレジストパターン20
8をマスクとして第2のゲート電極材料層206をRI
Eにてエッチングし第2のゲート電極209を形成させ
た。本露光条件では、第2のゲート電極209の寸法は
、第1のゲート電極の寸法より片側当り0.2μm小さ
く形成できた(図2(c))。
布法により塗布され、石英基板201側から光を照射し
露光させた。この時の露光量は、適正露光量より10%
オーバーな露光量で露光を行なった(図2(b))。そ
の後、レジストを現像し、残ったレジストパターン20
8をマスクとして第2のゲート電極材料層206をRI
Eにてエッチングし第2のゲート電極209を形成させ
た。本露光条件では、第2のゲート電極209の寸法は
、第1のゲート電極の寸法より片側当り0.2μm小さ
く形成できた(図2(c))。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のSOI型
薄膜トランジスタは、ゲート/ドレイン間の寄生容量を
さらに小さく、動作速度の早いトランジスタとすること
ができ、off時のドレイン破壊耐圧を向上できた。さ
らに、上下2つのゲート電極と、 ソース・ドレイン
領域をセルフアラインで形成したため、特性のばらつき
を抑え、歩留まりを向上させることができた。
薄膜トランジスタは、ゲート/ドレイン間の寄生容量を
さらに小さく、動作速度の早いトランジスタとすること
ができ、off時のドレイン破壊耐圧を向上できた。さ
らに、上下2つのゲート電極と、 ソース・ドレイン
領域をセルフアラインで形成したため、特性のばらつき
を抑え、歩留まりを向上させることができた。
【0036】さらに、MOSFETとしてnチャネルの
MOSFETを示したが、逆の極性であっても同様の効
果が得られることは言うまでもない。
MOSFETを示したが、逆の極性であっても同様の効
果が得られることは言うまでもない。
【図1】本発明の薄膜トランジスタの製造工程の一例を
示す断面フローである。
示す断面フローである。
【図2】本発明の薄膜トランジスタの製造工程の他の一
例を示す断面フローである。
例を示す断面フローである。
【図3】本発明の薄膜トランジスタを製造するに当たり
、露光量とラインパターン巾の関係を示すグラフである
。101,201 透明絶縁基板 102,202 第1のゲート電極 103,203 第1のゲート絶縁膜104,204
半導体層 105,205 第2のゲート絶縁膜106,206
第2のゲート電極材料層107 フォトレジスト 108,207,208 レジストパターン109,
209 第2のゲート電極
、露光量とラインパターン巾の関係を示すグラフである
。101,201 透明絶縁基板 102,202 第1のゲート電極 103,203 第1のゲート絶縁膜104,204
半導体層 105,205 第2のゲート絶縁膜106,206
第2のゲート電極材料層107 フォトレジスト 108,207,208 レジストパターン109,
209 第2のゲート電極
Claims (4)
- 【請求項1】 透明絶縁基板上に形成した、第1の電
極、第1のゲート絶縁膜、半導体層、第2のゲート電極
および第2のゲート絶縁膜からなるSOI型薄膜トラン
ジスタにおいて、前記第1のゲート電極幅と前記第2の
ゲート電極幅が異なり、且つ、第1のゲート絶縁膜と第
2のゲート絶縁膜の厚さが異なることを特徴とするSO
I型薄膜トランジスタ。 - 【請求項2】 電極幅の大きいゲート電極側のゲート
絶縁膜の厚さが厚いことを特徴とする請求項1記載のS
OI型薄膜トランジスタ。 - 【請求項3】 前記第1のゲート電極または第2のゲ
ート電極のうち電極幅の大きい電極をマスクとしてトラ
ンジスタのソース・ドレイン領域形成のための不純物の
注入が行われたことを特徴とする請求項1記載のSOI
型薄膜トランジスタ。 - 【請求項4】 前記半導体層が、シリコン層であるこ
とを特徴とする請求項1記載のSOI型薄膜トランジス
タ。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3011642A JP2912714B2 (ja) | 1991-01-09 | 1991-01-09 | Soi型薄膜トランジスタ |
US07/815,021 US5420048A (en) | 1991-01-09 | 1991-12-31 | Manufacturing method for SOI-type thin film transistor |
EP92100128A EP0494628B1 (en) | 1991-01-09 | 1992-01-07 | Manufacturing method for a multigate thin film transistor |
DE69226666T DE69226666T2 (de) | 1991-01-09 | 1992-01-07 | Verfahren zur Herstellung eines Mehrfachgate-Dünnfilmtransistors |
CA002058513A CA2058513C (en) | 1991-01-09 | 1992-01-08 | Soi-type thin film transistor and manufacturing method therefor |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3011642A JP2912714B2 (ja) | 1991-01-09 | 1991-01-09 | Soi型薄膜トランジスタ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04251982A true JPH04251982A (ja) | 1992-09-08 |
JP2912714B2 JP2912714B2 (ja) | 1999-06-28 |
Family
ID=11783610
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3011642A Expired - Fee Related JP2912714B2 (ja) | 1991-01-09 | 1991-01-09 | Soi型薄膜トランジスタ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2912714B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003069022A (ja) * | 2001-08-16 | 2003-03-07 | Internatl Business Mach Corp <Ibm> | 薄膜トランジスタ、該薄膜トランジスタの製造方法、該薄膜トランジスタを含むアレイ基板、表示装置および該表示装置の駆動方式 |
CN110047830A (zh) * | 2015-03-26 | 2019-07-23 | 三重富士通半导体股份有限公司 | 半导体器件 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH04125970A (ja) * | 1990-09-18 | 1992-04-27 | Fuji Xerox Co Ltd | ダブルゲート高耐圧薄膜トランジスタ |
-
1991
- 1991-01-09 JP JP3011642A patent/JP2912714B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH04125970A (ja) * | 1990-09-18 | 1992-04-27 | Fuji Xerox Co Ltd | ダブルゲート高耐圧薄膜トランジスタ |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003069022A (ja) * | 2001-08-16 | 2003-03-07 | Internatl Business Mach Corp <Ibm> | 薄膜トランジスタ、該薄膜トランジスタの製造方法、該薄膜トランジスタを含むアレイ基板、表示装置および該表示装置の駆動方式 |
CN110047830A (zh) * | 2015-03-26 | 2019-07-23 | 三重富士通半导体股份有限公司 | 半导体器件 |
CN110047830B (zh) * | 2015-03-26 | 2023-03-28 | 联华电子日本株式会社 | 半导体器件 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2912714B2 (ja) | 1999-06-28 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |