JPH0425188B2 - - Google Patents

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JPH0425188B2
JPH0425188B2 JP59068029A JP6802984A JPH0425188B2 JP H0425188 B2 JPH0425188 B2 JP H0425188B2 JP 59068029 A JP59068029 A JP 59068029A JP 6802984 A JP6802984 A JP 6802984A JP H0425188 B2 JPH0425188 B2 JP H0425188B2
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JP
Japan
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vehicle
center
distance
rails
curved road
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JP59068029A
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JPS60213566A (ja
Inventor
Yukio Uozumi
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Kawasaki Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Kawasaki Heavy Industries Ltd
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Publication date
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Publication of JPS60213566A publication Critical patent/JPS60213566A/ja
Publication of JPH0425188B2 publication Critical patent/JPH0425188B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、車両、および、2条のレールを用い
る輸送装置、および、その車両と軌道に関するも
のである。
[従来技術とその課題] 極小曲線を走行する台車については、特開昭56
−21963号「極小半径走行台車」が提案されてい
る。この発明は、車輪を左右方向に自由にして横
すべりを回避すべくなされたものであるが、その
手段として、直線から曲線に入ると車輪が外方へ
移動することを許す構造としたもので、レールは
走行専用と走行兼案内用の2本構造で、一方のレ
ールに作用する案内輪で台車の姿勢を強制するも
ので、曲線入口では進行方向と車輪の方向は一致
しないように構成されている。この台車は、基本
的には曲線出入口における車輪の横すべりをなく
し、車輪の摩耗を少なくするものではあるが、ク
リープ範囲内で車輪の横すべりがあり、その分走
行抵抗が増すという課題がある。
更には、他の手段によつて同目的を果す提案が
なされているが、それらに該当するものとして、
在来極小曲線を走行せしめる輸送装置として実開
昭57−79061号「軌道車輌の走行案内装置」が提
案されており、この方式は、2条の走行用レール
のほかに、軌道の中央に案内レールを敷設し走行
車輪に横すべりを生じさせないよう車輪の方向を
限定するもので、十分極小曲線を横圧発生少く円
滑に走行させることができる。しかし、建設費の
大半を占める軌道において、2条の走行用レール
のほかに中央に案内用レールを敷設する必要があ
るばかりでなく、建設費が増加する不利があり、
さらに、この装置では逆行(後進)が困難であ
る。そこで逆行を可能とするために、前後進で切
換える機構をもち横圧低減をはかつた特公昭50−
1045号「鉄道車輌の台車」と同様の考えに基くも
のを利用した実開昭56−27168号「重量物運搬台
車の操向誘導装置」、および、特開昭57−74269号
「台車の方向制御装置」が提案されている。しか
し、これ等は全線路にわたり3本のレールを必要
とし、かつ、曲線路においては前進用の形状と後
進用の形状の2様のレールが必要(上下に連なつ
ているが機能的には2本のレール)であり、軌道
が複雑な構造で実用化に問題がある。さらには、
前後進を切換えることで車両も構造を複雑化して
いる。
本発明の目的は、これらの欠点をすべて無くし
たもので、軌道は2条のレールのみで、車両には
走行車輪のほかに走行用車輪当りの複数個を1組
とした案内ローラーのみを水平揺動可能に設ける
だけの簡単な構造で、前後進同一性能で極小曲線
半径の曲線を案内ローラーがレールに円滑に追随
し、走行車輪の踏面に生ずる横圧を少くし車両の
走行を円滑ならしめるものである。
本発明の他の目的は、左右レール間隔の2〜5
倍程度の極小の曲線半径をもつ曲線路において
も、案内ローラーのレールに対する追随が円滑
で、走行車輪も横圧発生が少く、円滑に、かつ、
前後進とも同一性能で走行させうるとともに、そ
の効果を得るために別の案内用レール等を要せ
ず、さらに、前後進に当り切換操作を要せず、こ
れらにより構造が簡単となる輸送装置、および、
その車両と軌道を提供せんとするものである。
本発明の他の目的は、走行車輪その他の摩耗が
少く、かつ、レールの摩耗も少く、それらの寿命
の長い輸送装置、および、その車両と軌道を提供
するものである。
[課題を解決するための手段] 従来技術の課題を解決する本考案の構成は、車
両、および、2条のレール3,4による走行軌道
を含む輸送装置であつて、各台車枠10aにはそ
れぞれが独立して単独に回動できる走行車輪1,
2がそれらレール3,4の間隔B1+B2とほぼ等
しい間隔で取付られ、一方の走行車輪1から車両
の前進方向Aに当該走行車輪1の中心より間隔
L1をもち、かつ、該車両の中心線E−Eよりそ
の横方向に距離B1の位置に、そして他方の走行
車輪2から該車両の後進方向Cに当該走行車輪2
の中心より間隔L2をもち、而も、該車両の中心
線E−Eよりその横方向に距離B2の位置に、そ
れぞれP,Qなる回転中心をもち、水平回転が可
能な揺動梁5,6を設け、該揺動梁おのおのには
複数の案内ローラー7,8を、これに対応するお
のおののレール3,4の両側面に作用するように
配置し、前記台車枠10aはその中央部上方にお
いて車体9に対し台車全体が水平旋回自在に心皿
11を介して支持された2台の2輪ボギー台車1
0と、1個の車体9とで該車両は構成せられると
ともに、地上に設置されるそれら2条のレール
3,4は、直線路においては該軌道中心半径Rに
対し、該車両の前進方向A側に配置された該案内
ローラー7が曲線路の外方にある場合は、レール
3の位置が2輪ボギー台車10の走行車輪中心か
ら該車両の前進方向Aへ間隔L1をとり、かつ、
曲線路の曲率中心Oからの距離Rpは、 Rp=√(+121 2 をとる位置に、そして、該車両の前進方向A側に
配置された該案内ローラー7が曲線路の内方にあ
る場合は、レール3の位置が、2輪ボギー台車の
走行車輪中心から該車両の前進方向Aへ間隔L1
をとり、かつ、曲線路の曲率中心Oからの距離Ri
は、 Ri=√(−121 2 をとる位置に、また、該車両の後進方向C側に配
置された該案内ローラー8が曲線路の外方にある
場合は、レール4の位置が2輪ボギー台車10の
走行車輪中心から該車両の後進方向Cへ間隔L2
をとり、かつ、曲線路の曲率中心Oからの距離
Rpは、 Rp=√(+222 2 をとる位置に、そして、該車両の後進方向C側に
配置された該案内ローラー8が曲線路の内方にあ
る場合は、レール4の位置が2輪ボギー台車の走
行車輪中心から該車両の後進方向へ間隔L2をと
り、かつ、曲線路の曲率中心Oからの距離Riは、 Ri=√(−222 2 をとる位置に、それぞれほぼ一致するように敷設
され、これら2条のレール3,4で該走行軌道が
形成された輸送装置、車両、および、2条のレー
ル3,4による走行軌道を含む輸送装置におい
て、各台車枠10aにはそれぞれ独立して単独に
回動できる走行車輪1,2が、それらレールの間
隔B1+B2とほぼ等しい間隔で取付られ、一方の
走行車輪1から車両の前進方向Aに当該走行車輪
1の中心よりL1をもち、かつ、該車両用の中心
線E−Eよりその横方向に距離B1の位置に、そ
して他方の走行車輪2から該車両の後進方向Cに
当該走行車輪2の中心より間隔L2をもち、かつ、
該車両の中心線E−Eよりその横方向に距離B2
の位置に、それぞれP,Qなる回転中心をもち、
水平回転が可能な揺動梁5,6を設け、該揺動梁
おのおのには複数の案内ローラー7,8を、これ
に対応するおのおののレール3,4の両側面に作
用するよう配置し、前記台車枠10aはその中央
部上方において車体9に対し台車全体が水平旋回
自在に心皿11などを介して支持された2台の2
輪ボギー台車10と、1個の車体9とで構成され
た輸送装置用車両、車両、および、2条のレール
3,4による走行軌道を含む輸送装置において、
各台車枠10aにはそれぞれが独立して単独に回
動できる走行車輪1,2が、それらレールの間隔
B1+B2とほぼ等しい間隔で取付られ、一方の走
行車輪1から車両の前進方向Aに当該走行車輪1
の中心より間隔L1をもち、かつ、該車両の中心
線E−Eよりその横方向に距離B1の位置に、そ
して他方の走行車輪2から該車両の後進方向Cに
当該走行車輪2の中心より間隔L2をもち、かつ、
該車両の中心線E−Eよりその横方向に距離B2
の位置に、それぞれP,Qなる回転中心をもち水
平回転が可能な揺動梁5,6を設け、該揺動梁お
のおのには複数の案内ローラー7,8を、これに
対応するおのおののレール3,4の両側面に作用
するよう配置し、前記台車枠10aはその中央部
上方において車体9に対し台車全体が水平旋回自
在に心皿11などを介して支持された2台の2輪
ボギー台車10と、1個の車体9とで該車両は構
成せられるとともに、地上に配置されるそれら2
条のレールは、直線路においては該軌道中心の半
径Rに対し、該車両の前進方向A側に配置された
該案内ローラー7が曲線路の外方にある場合は、
レール3の位置が2輪ボギー台車の走行車輪中心
から該車両の前進方向Aへ間隔L1をとり、かつ、
曲線路の曲率中心Oからの距離Rpは、 Rp=√(+121 2 をとる位置に、そして、該車両の前進方向A側に
配置された該案内ローラー7が曲線路の内方にあ
る場合は、レール3の位置が、2輪ボギー台車の
走行車輪中心から該車両の前進方向Aへの間隔
L1をとり、かつ、曲線路の曲率中心Oからの距
離Riは、 Ri=√(−121 2 をとる位置に、また、該車両の後進方向C側に配
置された該案内ローラー8が曲線路の外方にある
場合は、レール4の位置が2輪ボギー台車の走行
車輪中心から該車両の後進方向Cへ間隔L2をと
り、かつ、曲線路の曲率中心Oからの距離Rpは、 Rp=√(+222 2 をとる位置に、そして、該車両の後進方向C側に
配置された該案内ローラー8が曲線路の内方にあ
る場合は、レール4の位置が2輪ボギー台車の走
行車輪中心から該車両の後進方向Cへ間隔L2
とり、かつ、曲線路の曲率中心Oからの距離Ri
は、 Ri=√(−222 2 をとる位置に、それぞれほぼ一致するように敷設
され、これら2条のレールで形成された輸送装置
用軌道である。
[作用] 本発明は、車両を走行せしめる軌跡に対する2
条のレールの幾何学的関係によつて、走行車輪を
含む台車枠の平面姿勢を車輪の横すべりのない、
即ち、台車の運動する方向と走行車輪の方向が一
致するよう制御する。
具体的に第6図によつて走行車輪の横すべりの
ない姿勢について説明する。
右側の直線から曲線に向かつて走行する台車が
BCC点に達するまで前方の案内輪のポイントP
を案内するレールはL1前方までが直線で、後方
の案内輪のポイントQを案内するレールはL2
方までが直線であるので、台車は姿勢を変えるこ
となく車輪は横すべりなく直進できる。BCC点
より曲線に入るに当たつては、ポイントPを案内
するレールは折れてRCoの半径で円運動に入る。
ポイントQを案内するレールもL2後方の部分か
ら折れてRCiの半径で円運動に入る。第6図にお
けるほぼ左45°付近に画かれた台車の線図の姿勢
がBCC点から継続しているわけである。更に、
レールの形状の詳細をいうならば、曲線の外側の
方はBCC点より前方L1で内向きに折れ、曲線の
内側の方はBCC点より後方L2で外側に折れ、そ
こから先はおのおの円曲線を保つものである。
このようにするための条件として、RCo、およ
び、RCiの値は特許請求の範囲に示したRp,Ri
数式に合致することを要する。即ち、本発明の構
成の条件に該数値を必要とするものである。
[実施例] 本発明の一実施例を第1,2図に示す。第1図
は側面図で、第2図は、車体を取除いた状態の平
面図である。車体9の前部、および、後部の左右
両側に1輪ずつ設けられる走行車輪1、および、
2はおのおの単独に回転しうる構造(ベアリング
などは図示していない)で、レール3、および、
4の上に位置するよう、ほぼレール間隔に等しい
間隔をもつて配置し、走行方向が矢符Dの方向と
仮定した場合、走行車輪1の前方、すなわち、A
方向に該走行車輪中心から間隔L1をもち、車両
中心線E−Eから左右方向にB1の位置に、レー
ル3の両側面に作用する2つのフランジをもつた
2輪の案内ローラー7が、揺動梁5を介して水平
揺動可能に台車枠10aに支持されており、前記
揺動梁5は、案内ローラー7のフラジの作用によ
りレール3の方向に一致する姿勢をとる。
10bは、台車枠の一部で揺動梁5を支えるた
めの腕部である。案内ローラー7は勿論転動可能
である。走行車輪2の後方、すなわち、Cの方向
に走行車輪中心から間隔L2をもち、車両中心線
E−Eから左右方向にB2の位置に、レール4の
両側面に作用する2つのフランジをもつた2輪の
案内ローラー8が揺動梁6を介して水平揺動可能
に台車枠10aに支持されている。揺動梁6、案
内ローラー8の作用は前述の揺動梁5、案内ロー
ラー7の場合と同様である。台車枠10aの中央
部上面に、車体9に対して走行車輪、案内ローラ
ー、台車枠などを含む台車全体が水平回転自在と
する心皿11で車体9を支持する構造で、これら
によつて構成された2台の2輪ボギー台車10
と、1個の車体9によつて車両を構成し、軌道は
2条のレール3,4を敷設することで構成され、
図示のように、直線路では2条のレールの間隔は
B1+B2としている。もちろん、この間隔B1とB2
は値を等しくすることも可能である。
上記した2輪ボギー台車10と2条のレール
3,4との関係を見ると、2条のレール3,4の
間隔がB1+B2である場合のみ走行車輪1,2の
中心線がレール3,4の方向と90°にあり直進す
る状態であるが、もし、2条のレール3,4の間
隔が所定の間隔B1+B2よりも広くなつた場合は、
走行車輪1と2の中心線は、上から見て、時計方
向に回転した姿勢となり、また、反対に2条のレ
ール3,4の間隔が所定の間隔よりも狭くなつた
場合は、走行車輪1,2の中心線は反時計方向に
回転した姿勢で走行車輪1,2はレール方向、す
なわち、進行方向と角度をもつこととなる。レー
ル3,4の間隔が広くなつた場合は、前記の逆の
状態となる。このように、本発明による案内ロー
ラーの点対称配置において、本発明は、2条のレ
ール間隔の加減によつて走行車輪の方向を強制す
ることができる。したがつて、直接路において
は、2条のレール3,4の間隔をB1+B2に保持
することによつて、走行車輪1,2の転走方向を
レール3,4の方向と常に一致させることができ
る。曲線路においても、その曲線路に適合するレ
ール間隔をとることで走行車輪を曲線走行の方向
に一致させることができる。その様子を次の述べ
る。
第3図は、2条のレール3,4の敷設と、2輪
ボギー台車10の姿勢の関係を示した平面図であ
る。中心線E−Eは、直線路が曲線路に至る軌道
中心を示すもので、この線上を2輪ボギー台車1
0の中心が軌跡として通過するようにするもの
で、点BTCより右方は直線で、2条のレールは
B1+B2の関係をもつている。点BTCと点BCCの
間は緩和曲線で、点BTCから2輪ボギー台車1
0の中心までの距離lの曲線半径Rは漸変するも
ので、l=0においてRは無限大、l=TCLに
おいてRはRc(円曲線の半径)に一致する。その
曲線には種々の様式のものがあるが、極小曲線半
径を対象にした場合は、Rがlに反比例して変化
するクロソイド曲線が最も適当である。何れの曲
線を用いる場合にも、lの変化に伴つて曲率中心
O点も位置が変ることは当然である。
ここにおいて、曲線上における2輪ボギー台車
10の姿勢は、常に走行車輪1,2の中心線が曲
率中心に向かつているようすべきであり、そのよ
うに姿勢をとつた場合は、各案内ローラーの位置
は決定され、同時に2条のレール3,4のとるべ
き位置も決定される。ゆえに、2輪ボギー台車1
0の進行に従つてレール3,4の敷設されている
べき位置は決定的なものであり、それによつて敷
設がなされるようにすればよい。その関係は図示
のとおり、曲線外方のレールは走行車輪中心から
Aの方向へL1をとり、曲率中心Oからの距離を
Rpとすれば、 Rp=√(+121 2 をとる位置に、曲線内方のレールは走行車輪中心
からCの方向へL2をとり、曲率中心Oからの距
離をRiとすれば、 Ri=√(−222 2 をとる位置になる。また、曲線方向が図示と反対
の場合、曲線外方のレールは走行車輪の中心から
Cの方向へL2をとり、曲率中心Oからの距離を
Rpとすれば、 Rp=√(+222 2 をとる位置(図示せず)に、曲線方向のレールは
走行車輪の中心からAの方向へL1をとり、曲率
中心Oからの距離をRiとすれば、 Ri=√(−121 2 をとる位置(図示せず)に決定される。図示した
円曲線は半径Rcで示しているが、その区間にお
ける2条のレール位置も上述と同様の関係で決定
されうる。緩和曲線にクロソイドを用いるとして
緩和曲線中の軌道中心とレール位置を座標で示す
と下式のようになる。Ψ,x,xi,xp,y,yi
ypは図示の通りである。
Ψ=28,64789l/R y=l(Ψ/171,9-3/79×105+5 /8151×108-7/153245×1012) x=l{1−(Ψ2/32828+4/2328 ×105-6/33114×1010)} yp=y+B1cosΨ−L1sinΨ xp=y+B1sinΨ−L1cosΨ yi=y+B2cosΨ−L2sinΨ xi=y+B2sinΨ−L2cosΨ 上記したように、レールを敷設することによつ
て走行車輪の中心線は直線路ではレール方向と丁
度90°の方向で、曲線路では曲率中心の方向に一
致している。すなわち、車両の進行する方向に走
行車輪が向つており、車両の進行に伴つて走行輪
踏面とレール上面との間で横すべりを生ずること
がない。横すべりがないことは横圧がゼロである
ことを意味している。ただし、レールの敷設にお
ける誤差のために生ずる車両の進行方向と走行車
輪の移動方向のなす誤差角、すなわち、横すべり
角は、 2本のレールの間隔誤差/L1+L2 で表される。
いま、2本のレールの間隔誤差を5mm、L1
L2=1000mmと仮定すると、誤差角は0.0025radと
なる。一方、一般的な鋼車輪と鋼レール間の横す
べりが弾性範囲内で実すべりのない範囲は、横す
べり角0.003rad程度である。したがつて、レール
の敷設誤差が5mm程度以内であれば、走行車輪の
踏面は実すべりを生ずることがなく、レール、な
らびに、走行車輪は摩耗を生ずることがない。ま
た、横すべりを生じないことは円滑な走行に通じ
ることでもある。さらに、一つの揺動梁5,6に
2個の案内ローラーをもつており、それら2個の
案内ローラー7,8のフランジの作用により揺動
梁5,6はレール3,4の方向に自動的に一致さ
せられる。その結果案内ローラー7,8は円滑に
転動し、レール3,4に追随する。このように円
滑に転動するので、フランジの摩耗は少いが長期
の使用では車輪交換を要する欠点をもつている。
しかし、レール3,4の側方に占めるスーペスが
フランジの厚さのみで、後述する水平回転の案内
ローラーよりそのスペースははるかに小さい。こ
のため、他の軌道との交叉などで相手レーツを切
欠く場合、その寸法が小さくできる点で大きい長
所として適用の価値が生まれる。
第4図、および、第5図は本発明の他の実施例
を示す台車の平面図で、第4図は、揺動梁15,
16にレール側面に作用する水平回転の案内ロー
ラー17,18をおのおの2個ずつ設けたもの
で、第5図は、揺動梁25,26に水平回転の小
径案内ローラー27,28をおのおの4個ずつ設
けたものである。これら水平回転の案内ローラー
は摩擦する部分が全くなく、第1図、第2図のフ
ランジつき案内ローラーよりさらに運動は円滑で
あり、摩耗も非常に少い利点を有する。第5図の
場合は第4図の場合に比べ、案内ローラーの直径
を小さくしレールの側方に占めるスペースを小さ
くしたものである。
第6図は、緩和曲線を用いない軌道を平面図で
ある。図示の通り緩和曲線がない場合、曲線の外
側レールも、内側レールも曲線と直線の変化点は
折れた形状となる。クロソイド曲線などの緩和曲
線を設けた場合より、レールの設置設計が単純で
ある利点はあるが、曲線と直線との移行点で台車
の水平回転が急に起るので車両運動上好ましくな
い。したがつて、できるだけ早い速度で走行させ
ようとする場合には適当でなく、速度が遅い場合
に設置設計の単純さを活かし用いられる。このよ
うに、折れたレールによく追随させるためには、
第4図の案内ローラー配置が最も適している。
[発明の効果] 上述のように本発明の構成によれば、次のよう
な効果が得られる。
従来公知のこの種輸送装置に含まれる台車、お
よび、走行軌道に見られる諸多の不利、不都合、
欠点がほとんどすべて解消、除去され、構造も簡
単できわめて小さい曲率半径を有する曲線路でも
案内ローラーが円滑にレールに追随し走行車輪の
横圧の発生が少なく、円滑に走行でき、走行車輪
その他の摩耗が少なく、かつ、レールの摩耗も少
ないなど初期目的をよく達成しうる輸送装置、お
よび、その車両と軌道を提供することが可能とな
る。
尚、本発明は連接構造の車両に適用することも
できる。この場合には1つの台車は当該2車体の
連接個所に配置し、おのおのに共用の1台車とし
て兼用せしめるようにすればよい。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明要部の側面図、第2図は、車
体を取除いた状態の平面図、第3図は、2条のレ
ールの敷設と2輪ボギー台車の姿勢の関係を示す
台車の平面図、第4図、および、第5図は本発明
の他の実施例を示す台車の平面図、第6図は、緩
和曲線を用いない軌道の平面図である。 1,2……走行車輪、3,4……レール、5,
6……揺動梁、7,8……案内ローラー、9……
車体、10a……台車枠、10b……台車枠の腕
部、11……心皿。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 車両、および、2条のレール3,4による走
    行軌道を含む輸送装置であつて、各台車枠10a
    にはそれぞれが独立して単独に回動できる走行車
    輪1,2がそれらレール3,4の間隔B1+B2
    ほぼ等しい間隔で取付けられ、一方の走行車輪1
    から車両の前進方向Aに当該走行車輪1の中心よ
    り間隔L1をもち、かつ、該車両の中心線E−E
    よりその横方向に距離B1の位置に、そして他方
    の走行車輪2から該車両の後進方向Cに当該走行
    車輪2の中心より間隔L2をもち、而も、該車両
    の中心線E−Eよりその横方向に距離B2の位置
    に、それぞれP,Qなる回転中心をもち、水平回
    転が可能な揺動梁5,6を設け、該揺動梁おのお
    のには複数の案内ローラー7,8を、これに対応
    するおのおののレール3,4の両側面に作用する
    ように配置し、前記台車枠10aはその中央部上
    方において車体9に対し台車全体が水平旋回自在
    に心皿11を介して支持された2台の2輪ボギー
    台車10と、1個の車体9とで該車両は構成せら
    れるとともに、地上に設置されるそれら2条のレ
    ール3,4は、直線路においては該軌道中心半径
    Rに対し、該車両の前進方向A側に配置された該
    案内ローラー7が曲線路の外方にある場合は、レ
    ール3の位置が2輪ボギー台車10の走行車輪中
    心から該車両の前進方向Aへ間隔L1をとり、か
    つ、曲線路の曲率中心Oからの距離Rpは、 Rp=√(+121 2 をとる位置に、そして、該車両の前進方向A側に
    配置された該案内ローラー7が曲線路の内方にあ
    る場合は、レール3の位置が、2輪ボギー台車の
    走行車輪中心から該車両の前進方向Aへ間隔L1
    をとり、かつ、曲線路の曲率中心Oからの距離Ri
    は、 Ri=√(−121 2 をとる位置に、また、該車両の後進方向C側に配
    置された該案内ローラー8が曲線路の外方にある
    場合は、レール4の位置が2輪ボギー台車10の
    走行車輪中心から該車両の後進方向Cへ間隔L2
    をとり、かつ、曲線路の曲率中心Oからの距離
    Rpは、 Rp=√(+222 2 をとる位置に、そして、該車両の後進方向C側に
    配置された該案内ローラー8が曲線路の内方にあ
    る場合は、レール4の位置が2輪ボギー台車の走
    行車輪中心から該車両の後進方向へ間隔L2をと
    り、かつ、曲線路の曲率中心Oからの距離Riは、 Ri=√(−222 2 をとる位置に、それぞれほぼ一致するように敷設
    され、これら2条のレール3,4で該走行軌道が
    形成されていることを特徴とする輸送装置。 2 車両、および、2条のレール3,4による走
    行軌道を含む輸送装置において、各台車枠10a
    にはそれぞれ独立して単独に回動できる走行車輪
    1,2が、それらレールの間隔B1+B2とほぼ等
    しい間隔で取付られ、一方の走行車輪1から車両
    の前進方向Aに当該走行車輪1の中心よりL1
    もち、かつ、該車両用の中心線E−Eよりその横
    方向に距離B1の位置に、そして他方の走行車輪
    2から該車両の後進方向Cに当該走行車輪2の中
    心より間隔L2をもち、かつ、該車両の中心線E
    −Eよりその横方向に距離B2の位置に、それぞ
    れP,Qなる回転中心をもち、水平回転が可能な
    揺動梁5,6を設け、該揺動梁おのおのには複数
    の案内ローラー7,8を、これに対応するおのお
    ののレール3,4の両側面に作用するよう配置
    し、前記台車枠10aはその中央部上方において
    車体9に対し台車全体が水平旋回自在に心皿11
    などを介して支持された2台の2輪ボギー台車1
    0と、1個の車体9とで構成されていることを特
    徴とする輸送装置用車両。 3 案内ローラー7,8は、何れもおのおのが対
    応する位置にあるレール3,4の両側面に作用す
    る2つのフランジを有する構造としたことを特徴
    とする特許請求範囲第2項記載の輸送装置用車
    両。 4 案内ローラー7,8は、何れもおのおのが対
    応する位置にあるレール3,4の両側面に作用す
    るよう転動する水平回転構造のものとしたことを
    特徴とする特許請求範囲第2項記載の輸送装置用
    車両。 5 車両、および、2条のレール3,4による走
    行軌道を含む輸送装置において、各台車枠10a
    にはそれぞれが独立して単独に回動できる走行車
    輪1,2が、それらレールの間隔B1+B2とほぼ
    等しい間隔で取付られ、一方の走行車輪1から車
    両の前進方向Aに当該走行車輪1の中心より間隔
    L1をもち、かつ、該車両の中心線E−Eよりそ
    の横方向に距離B1の位置に、そして他方の走行
    車輪2から該車両の後進方向Cに当該走行車輪2
    の中心より間隔L2をもち、かつ、該車両に中心
    線E−Eよりその横方向に距離B2の位置に、そ
    れぞれP,Qなる回転中心をもち水平回転が可能
    な揺動梁5,6を設け、該揺動梁おのおのには複
    数の案内ローラー7,8を、これに対応するおの
    おののレール3,4の両側面に作用するよう配置
    し、前記台車枠10aはその中央部上方において
    車体9に対し台車全体が水平旋回自在に心皿11
    などを介して支持された2台の2輪ボギー台車1
    0と、1個の車体9とで該車両は構成せられると
    ともに、地上に配置されるそれら2条のレール
    は、直線路においては該軌道中心の半径Rに対
    し、該車両の前進方向A側に配置された該案内ロ
    ーラー7が曲線路の外方にある場合は、レール3
    の位置が2輪ボギー台車の走行車輪中心から該車
    両の前進方向Aへ間隔L1をとり、かつ、曲線路
    の曲率中心Oからの距離Rpは、 Rp=√(+121 2 をとる位置に、そして、該車両の前進方向A側に
    配置された該案内ローラー7が曲線路の内方にあ
    る場合は、レール3の位置が、2輪ボギー台車の
    走行車輪中心から該車両の前進方向Aへ間隔L1
    をとり、かつ、曲線路の曲率中心Oからの距離Ri
    は、 Ri=√(−121 2 をとる位置に、また、該車両の後進方向C側に配
    置された該案内ローラー8が曲線路の外方にある
    場合は、レール4の位置が2輪ボギー台車の走行
    車輪中心から該車両の後進方向Cへ間隔L2をと
    り、かつ、曲線路の曲率中心Oからの距離Rpは、 Rp=√(+222 2 をとる位置に、そして、該車両の後進方向C側に
    配置された該案内ローラー8が曲線路の内方にあ
    る場合は、レール4の位置が2輪ボギー台車の走
    行車輪中心から該車両の後進方向Cへ間隔L2
    とり、かつ、曲線路の曲率中心Oからの距離Ri
    は、 Ri=√(−222 2 をとる位置に、それぞれほぼ一致するように敷設
    され、これら2条のレールで形成されていること
    を特徴とする輸送装置用軌道。
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JP2568763Y2 (ja) * 1992-10-09 1998-04-15 川崎重工業株式会社 コイル移送装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5621963A (en) * 1979-07-31 1981-02-28 Tokyo Shibaura Electric Co Very small radius running truck
JPS5650862A (en) * 1979-10-02 1981-05-08 Tokyo Shibaura Electric Co Carryinggout device for trouble car on curved track

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