JPH0425184Y2 - - Google Patents

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JPH0425184Y2
JPH0425184Y2 JP1986065772U JP6577286U JPH0425184Y2 JP H0425184 Y2 JPH0425184 Y2 JP H0425184Y2 JP 1986065772 U JP1986065772 U JP 1986065772U JP 6577286 U JP6577286 U JP 6577286U JP H0425184 Y2 JPH0425184 Y2 JP H0425184Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 [考案の属する技術分野] この考案は、収容体の外よりゼンマイを巻上げ
ると、収容体に収容された玩具がゼンマイのエネ
ルギー放出により収容体を破つて飛び出し、歩行
し始めるように構成したゼンマイ利用変形玩具に
関する。
[この考案の目的] この考案は、分割可能な収容体が分割したと
き、中に収容されていたゼンマイ歩行玩具が落差
をもつて着地しても安定した起立状態で着地し、
確実に歩行することができるようにしたゼンマイ
利用変形玩具を提供することを目的とする。
[目的達成手段] 上記の目的を達成するため、この考案に係るゼ
ンマイ利用変形玩具は、前記収容体には、結合状
態において卵形など転動可能な形態を備え、前記
ゼンマイ歩行玩具には、その脚部の接地面積を胴
部の垂直投影面積よりも広くとり、かつ、脚部の
接地面側におもりを備えることにより、前記収容
体の分割により中から前記ゼンマイ歩行玩具が床
面に起立姿勢で落下着地し歩行し始めるようにし
たことを特徴としている。
[作用] 以上の構成により、ゼンマイ歩行玩具を分割可
能な収容体に収容して床面などに置いた場合は、
収容体は、ゼンマイ歩行玩具の脚部に備えたおも
りにより必ず脚部の接地面が下向きになるように
回動する。そして、収容体は卵形又は球形など転
動可能な形態を有するため、ゼンマイ歩行玩具は
脚部の接地面を浮かして支持されているので、収
容体が分割されたときは、ゼンマイ歩行玩具は収
容体の内面などに接地せずに必ず脚部の接地面か
ら落下し、脚部の接地面積を胴部の垂直投影面積
よりも広くとつたことと、前記おもりの作用によ
り、高い安定性をもつて起立姿勢で着地し、確実
に歩行し始める。
[この考案の実施例] 次に、この考案の実施例を図面に基いて説明す
る。
図面に示す実施例は、連結したときタマゴの形
状を有する分割可能な収容体Aと、恐竜の子ども
の外観を有するこの考案に係るゼンマイ歩行玩具
Bとからなり、ゼンマイ歩行玩具Bのゼンマイの
出力にともなつて収容体Aが二つに分割し中から
ゼンマイ歩行玩具Bが飛び出し、かつ、歩行する
というものである。以下、収容体とゼンマイ歩行
玩具について詳細に説明する。
収容体Aは左右に二分された部材A1,A2から
なり、それぞれ開口部1を突合せ、かつ、開口部
に形成した段部2を嵌合して連結することにより
一つのタマゴの形態を備えるようになつている。
結合部分3はタマゴの殻が割れたときと同様のキ
ザキザが形成されている。
第2図及び第3図に示すように、一方部材A1
は、凹部4の底部から開口方向に延び、仕切板5
を貫通する円筒6を有する。円筒6は、筒内にバ
ネ7を備え、仕切板5から突出した部分の外周に
凹溝8を有する。
他方部材A2は、さらに、二つの部材すなわち
開口部側に存して後記ゼンマイ玩具の一部を収容
する被覆部A21と端部に存するゼンマイ巻上げ部
A22とからなる。
被覆部A21は、割れたタマゴの殻の頂部を截断
した、お椀のような形状を有し、かつ、截断部分
に存する底部9の中央に孔9aを有している。ゼ
ンマイ巻上げ部A22は、タマゴの殻の頂部の形状
を有し、凹部10の底部から突出して底板11を
貫通する円筒12を有する。円筒12は、一方部
材A1の円筒6と同様に端部に凹溝13、内部に
バネ14を備えている。そして、円筒12の孔9
aに貫通した部分に外径が孔よりも大きいギヤ1
5を固着することによつて被覆部A21と回転自在
に連結されている。
ゼンマイ玩具Bは、頭部B1、胴部B2、脚部B3
尾部B4からなる。
頭部B1は、これを胴部B2と連結する軸16を
中心に上下に回転可能であるが、係止部材17に
よつて正面よりも上方に回転することを規制さ
れ、さらに、頭部B1から軸16を巻回して胴部
B2の背中まで延びるバネ18の上方への不勢に
より常時頭部B1が正面を向くようになつている。
尾部B4もこれを胴部と連結する軸19を中心に
上下に回転可能であるが、係止部材20とバネ2
1の下方への付勢により、常時後方を向くように
なつている。
胴部B2は、内部にゼンマイ駆動部22を有し、
左右両外側壁には前記収容体の筒6,12内に嵌
合する支軸23,24が突設されている。また、
左外側壁からはゼンマイ駆動部の入力・出力兼用
の軸25が突出し、その突出部分にはギヤ26と
円板27が取付けられている。ギヤ26は前記支
軸24が筒12内に嵌合したとき、筒12に固着
されているギヤ15と噛合うようになつている。
ギヤ26は軸25に固着されているのに対し、円
板27は軸25に対して回転自在となつており、
周面に一つの爪28を有する。
また、ギヤ26と円板27は、のこ歯継手29
により連結している。従つて、軸25が歯車26
を介して第6図の実線矢印方向すなわち、ゼンマ
イ駆動部22のゼンマイが巻上げられる方向に回
される場合は、円板27は一定の制動が加えられ
るとギヤ26から離れ、回転しなくなる。反対に
第6図の鎖線矢印方向に軸25が回るときは円板
の継手29が噛合うため、ギヤ26と円板27が
ともに回転する。なお、ゼンマイは軸25上に設
けた図示されていないギヤを介して巻上げられ
る。
また、胴部B2には、胴部を左右に貫通する軸
30に固着した係止部材31,32が軸30を中
心として回転自在に設けられている。係止部材3
1,32はバネ33により支軸23,24方向に
常時付勢されている。係止部材31,32の先端
部分は湾曲されており、この湾曲部34,35の
幅は、前記部材A1,A2に設けられた円筒の凹溝
8,13の幅とほぼ同じかやや小とされている。
脚部B3は、もう一つの出力軸36に取付けら
れた二つの偏心カム及びリングなど(図示せず)
を介してゼンマイ駆動部22と連結してあり、ゼ
ンマイの出力によつてそのカム・リンクを介して
左右の脚部37,38が交互に回転上下して歩行
するようになつている。
ゼンマイ玩具Bは以上の構成であるから、これ
を収容体Aに収容するときは、まず、玩具の頭部
B1と尾部B4をバネ18,21の付勢方向とは逆
の方向に折畳む。そして、収容体A2の被覆部A21
でゼンマイ玩具の左側、すなわち、ギヤ26の存
する側を被覆し、収容体A1で右側を被覆する。
このとき、ゼンマイ玩具の支軸23,24をそれ
ぞれ筒6,12内に嵌合し、筒の凹溝8,13に
係止部材31,32の湾曲部34,35が嵌合す
るまで押込む。筒の先端39,40及び係止部材
の湾曲部34,35にテーパを設ければ係止部材
31,32の筒の先端39,40への乗上げ及び
凹溝8,13への嵌合がスムーズに行なうことが
できる。
係止部材31,32の凹溝8,13内への嵌合
によりゼンマイ玩具Bは収容体Aを保持し、第1
図に示すように外観がタマゴの形になつたまま固
定される。ゼンマイ玩具Bのギヤ26の存する側
では、支軸24と筒12との嵌合により、ギヤ2
6とギヤ15とが噛合うため、巻上げ部A22を手
などによつて回転すると、その回転力がギヤ1
5,26を介してゼンマイ駆動部22に伝達され
ゼンマイが巻上げられる。円板27はギヤ26と
の摩擦力により一時ギヤ26とともに回転する
が、爪28が係止部材32の係止面41に接触し
それ以上の回転を阻止されるので、のこ歯継手2
9の作用によりギヤ26との噛合いが外れ回転停
止する(第7図ロ参照)。ギヤ26は円板27の
停止には影響されず巻上げ部A21の回転とともに
回転する。
係止部材32の係止面41は曲率半径を湾曲部
35の曲率半径よりも小に形成し、かつ、上部に
張出し部42を設けることによつて、係止面41
に爪28が接触した際、係止部材32は斜め上方
に力が加わるようになつているため、係止部材3
1,32の湾曲部34,35は筒の凹溝8,13
から外れることがない。
ゼンマイの巻上げを止めて玩具を床などに載置
すると、ゼンマイのエネルギ放出により軸25は
今度は反対(第6図の鎖線方向)に回転するの
で、円板27はギヤ26と噛合いギヤと一緒に回
転する。軸25がほぼ一回転したとき円板の爪2
8が再び係止部材32に接触し、されに軸が回転
すると係止部材32をバネの付勢に抗して支軸2
4から離間する方向に押圧するため、係止部材3
1,32は凹溝8,13から離れ(第7図イ参
照)、収容体A1,A2は筒内のバネ7,14の弾発
により互いに支軸から離間する方向に勢いよく分
割する。中に入つていたゼンマイ玩具Bは、畳ま
れていた頭部B1と尾部B4をバネ18,21によ
り復帰されながら出現する。そして、ゼンマイの
エネルギ放出により歩行する。
この実施例では、ゼンマイ玩具Bはタマゴ形の
収容体Aの中に入れるため、床に載置したとき、
中の玩具がどのような姿勢(例えば、さかさにな
つているか、横になつているか)で収容されてい
るかわからない。そのため、外殻部材Aが分割し
たときに必ず脚部の接地面で直立するとは限らな
い。従つて、この実施例では、脚部の接地面積を
広くとるとともに、足の裏に凹部を設け、そこに
おもり43,44を収容して構成したので、ゼン
マイ歩行玩具Bを収容体Aで被覆し、タマゴにし
た状態で床などに載置したとき、収容体Aは前記
おもり43,44により脚部の接地面側が必ず下
向きになるように回転し、脚部の接地面が下向き
なつたときに停止する。そのため、収容体Aが分
割した際、ゼンマイ玩具Bは必ず脚部の接地面で
床面などに直立することができる。また、収容体
A1の凹部に載置板45を設けて、ゼンマイ玩具
Bを被覆するときに、その載置板45に胴部B2
を載させて脚部B3を浮かせるようにしておけば、
収容体Aが分割した瞬間に、脚部の接地面が収容
体の内周面に摩擦により引張られて玩具がひつく
り返つたりすることがない。
上記実施例では、収容体をタマゴ、ゼンマイ歩
行玩具を恐竜の子どもとしたが、収容体を桃、ゼ
ンマイ歩行玩具を「桃太郎」にして、桃が分割し
たと同時に桃太郎が飛び出し、歩行するというも
のにしてもよいし、適用例は多数考えられる。
[この考案の効果] 以上のように、この考案は、分割可能な収容体
にゼンマイ歩行玩具を収容し、収容体の分割によ
り床面に着地し歩行するようにしたゼンマイ利用
変形玩具において、収容体には結合状態において
転動可能な形態を備え、ゼンマイ歩行玩具につい
ては、その脚部の接地面積を胴部の垂直投影面積
よりも広くとり、かつ、脚部の接地面側におもり
を備えたので、第一に、ゼンマイ玩具を転動可能
な収容体内に収容した際は、脚部の接地面を浮か
して支持されるため、収容体はゼンマイ歩行玩具
に接触することなく分割することができる。従つ
て、ゼンマイ玩具は転倒などせずに確実に収容体
から飛び出すことができる。第二に、収容体が分
割したときは、中に収容されていたゼンマイ歩行
玩具は前記おもりの作用により、起立した自然の
姿勢で、高い安定性をもつて落下着地し、歩行し
始めることができる。
【図面の簡単な説明】
図面は、この考案の一実施例を示すものであ
り、第1図は収容体内にゼンマイ玩具を収容した
状態におけるこの発明に係るゼンマイ利用玩具の
斜視図、第2図は収容体が分割し、中からゼンマ
イ玩具が飛び出した場合を示す斜視図、第3図は
この発明に係るゼンマイ利用玩具の分解断面図、
第4図は分割された状態における収容体のみを示
す斜視図、第5図はゼンマイ玩具の側面図、第6
図はゼンマイ玩具の一方の支軸、ギヤ、円板及び
係止部材を抽出して示す斜視図、第7図は円板と
係止部材の動作を示す説明図、第8図はゼンマイ
玩具の平面図、第9図は同底面図である。 A……収容体、A1,A2……部材、A21……被覆
部、A22……ゼンマイ巻上げ部、6,12……円
筒、7,14……バネ、8,13……凹溝、15
……ギヤ、B……ゼンマイ玩具、B1……頭部、
B2……胴部、B3……脚部、B4……尾部、23,
24……支軸、25……入力・出力兼用軸、26
……ギヤ、27……円板、28……爪、31,3
2……係止部材。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 結合状態において単一物の形態を有し、内部に
    後記ゼンマイ歩行玩具を収容する分割可能な収容
    体と、前記収容体に収容された状態で前記収容体
    の一部又はその外方から巻き上げられるゼンマイ
    駆動部、前記収容体の結合状態を保持する手段、
    及び前記ゼンマイ駆動部の出力軸の回転により前
    記収容体の結合状態を解除する手段を有するゼン
    マイ歩行玩具とからなるゼンマイ利用変形玩具に
    おいて、 (イ) 前記収容体には、結合状態において卵形など
    転動可能な形態を備え、 (ロ) 前記ゼンマイ歩行玩具には、その脚部の接地
    面積を胴部の垂直投影面積よりも広くとり、か
    つ、脚部の接地面側におもりを備えることによ
    り、 (ハ) 前記収容体の分割により中から前記ゼンマイ
    歩行玩具が床面に起立姿勢で落下着地し歩行し
    始めるようにしたことを特徴とするゼンマイ利
    用変形玩具。
JP1986065772U 1986-04-30 1986-04-30 Expired JPH0425184Y2 (ja)

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JPS62177787U JPS62177787U (ja) 1987-11-11
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JPS5619300B2 (ja) * 1973-07-03 1981-05-07

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