JPH0425041B2 - - Google Patents

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JPH0425041B2
JPH0425041B2 JP61082953A JP8295386A JPH0425041B2 JP H0425041 B2 JPH0425041 B2 JP H0425041B2 JP 61082953 A JP61082953 A JP 61082953A JP 8295386 A JP8295386 A JP 8295386A JP H0425041 B2 JPH0425041 B2 JP H0425041B2
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flocculant
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flocs
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Kenji Baba
Shoji Watanabe
Naoki Hara
Mikio Yoda
Shunji Mori
Shunsuke Nokita
Juji Yamazawa
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Hitachi Ltd
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  • Separation Of Suspended Particles By Flocculating Agents (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、浄水場、下水処理場、産業排水処理
場における懸濁物質(懸濁質)を凝集させて凝集
物を形成するための凝集剤の注入制御装置に関す
る。
〔従来の技術〕
浄水場おいては取水した原水に凝集剤を添加し
て懸濁物質を凝集させ凝集物(以下フロツクとい
う)を形成し、このフロツクを沈降除去してい
る。具体的には急速混和池において凝集剤を注入
した後にフロツク形成池に導き、緩やかに撹拌し
ながらフロツクを形成する。フロツク形成池から
流出した原水は沈殿池に導かれ、フロツクを沈降
させて懸濁物質を除去する。沈殿池で沈降しなか
つた微粒子は濾過池で除去される。
このようにして水処理を行う際に、フロツク形
成池でフロツクが形成されないと濾過池の目詰ま
りを早めることになる。フロツクを良好に形成す
るために凝集剤の注入量を制御することが知られ
ている。従来は例えば特公昭59−298281号公報に
記載されているように、原水の濁度、濁質の粒径
と表面積に基づいて凝集剤注入量を制御するよう
にしている。
一方、例えば特開昭54−143296号公報に記載さ
れているように、画像処理によつてフロツクの形
状や大きさを監視する方法が提案されている。具
体的には、工業用カメラなどによつて撮影したフ
ロツク画像から、所定の明るさ(閾値)よりも明
るい部分(画素)を“1”レベルとしてこれをフ
ロツクであると認識し、逆に所定値よりも暗い部
分(画素)を“0”レベルとしてフロツク以外と
認識する。このように、フロツク画像を2値化し
て画像処理を行い、フロツク形成状況を監視す
る。
〔発明が解決しようとする問題点〕
原水の濁度、濁質の粒径と表面積に基づいて凝
集剤注入量を制御しただけではフロツク形成が温
度、濁度、粒径、PHおよびアルカリ度などにより
影響されるのでフロツク形成を良好にできるとは
保証できない。換言すると、フロツク形成状態を
直接計測して凝集剤注入を行つていないので、フ
ロツク形成を常に良好に維持できない。一方、フ
ロツクを画像認識するという思想はたとえば特開
昭61−64307号公報によつて公知であるが、認識
した画像から如何にしてフロツク形成の良否を評
価し、フロツク形成のために凝集剤注入制御する
かということは何ら知られていない。このため、
画像認識したフロツク画像に基づいてフロツク形
成を良好に制御することは困難である。
本発明の目的はフロツク形成を良好に行える凝
集剤の注入制御装置を提供することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
これを実現するためには、フロツク画像の認識
結果から粒径分布を求めた後に対数平均粒径を演
算により求め、対数平均粒径に基づいて凝集剤注
入量を制御する。具体的には対数正規分布を仮定
して算出したフロツク粒径の平均値が小さければ
凝集剤注入量を増加させ、逆に、粒径が大きけれ
ば凝集剤注入量を減少させる。
〔作用〕
フロツク形成池でのフロツク粒径分布は対数正
規分布に適合する。対数正規分布は平均値と標準
偏差の2つの変数として表わされる。実験の結
果、凝剤注入量の変化に対して標準偏差は一定で
あつたが、平均値は凝集剤注入量の増加に伴つ
て、増加した。したがつて、対数正規分布の平均
値を指標にして凝剤注入量を操作することによ
り、フロツク形成を制御できる。
〔実施例〕
第1図に本発明の一実施例を示す。
第1図において、急速混和池10には原水が流
入すると共に、凝集剤タンク11の中に貯留され
た液体状の高分子凝集剤(ポリ塩化アルミニウ
ム)または硫酸アルミニウムなどの無機凝集剤が
凝集剤注入ポンプ12によつて注入される。な
お、フロツク形成を促進するために水酸化カルシ
ウムまたは炭酸ナトリウムなどのアルカリ剤も注
入される。急速混和池10内の原水は撹拌翼14
によつて撹拌される。撹拌翼14は撹拌機13に
より駆動される。凝集剤が注入されて撹拌された
水は凝集槽(以下“フロツク形成池”という)1
5に導かれる。フロツク形成池15は壁面に複数
の穴を有する整流壁16A及び16Bで仕切られ
3つの池15A,15B及び15Cを形成してい
る。フロツク形成池15の各池には各々に撹拌パ
ドル17A,17B及び17Cが設置されてい
る。撹拌パドル17A,17B,17Cは1ない
し10rpm(パドル周辺速度=0.15〜0.8m/s)前
後で緩やかに回転する。
フロツク形成池15の最下流側の池15Cには
水中カメラなどの凝集物撮像手段18が設置され
る。凝集物撮像手段18で撮影した凝集物の濃淡
画像信号(アナログ信号)は画像認識手段30に
入力される。画像認識手段30は画像処理を所定
時間単位で指令するタイマ35、濃淡画像記憶手
段40、輝度強調手段60並びに2値化手段70
で構成される。凝集物撮像手段18の詳細につい
ては後述する。2値化手段70で2値化された画
像信号は粒径分布演算手段80に入力される。粒
径分布演算手段80は2値化画像信号に基づきフ
ロツクの粒径分布を計算し、計算結果を体積濃度
分布メモリ92に格納する。認識終了判定手段9
0はフロツク画像の認識画面数が所定数終了した
か否かを判定する。認識終了判定手段90は認識
画面数が所定数以下のとき濃淡画像記憶手段40
に凝集物撮像手段18で撮影している濃淡画像を
記憶するように指令する。認識終了判定手段90
が所定画面数(例えば10画面)の画像認識を終
了したと判定すると体積濃度分布メモリ92に記
憶されている体積濃渡分布を凝集状態判定回路9
4に入力する。凝集状態判定回路94は体積濃度
分布からフロツクの対数平均径を求め注入制御装
置100に加える。注入制御装置100は対数平
均径に基づき凝集剤注入量を求め注入ポンプ12
を制御する。
第2図に画像認識手段の一例構成を示す。
第2図において、濃淡画像記憶手段40はA/
D変換回路41と濃淡原画像メモリ42で構成さ
れる。A/D変換回路41は凝集物撮像手段18
で得られたアナログの濃淡画像情報をデジタル値
に変換して濃淡原画像メモリ42に加える。濃淡
原画像メモリ42はタイマ35と認識終了判定手
段90から記憶指令を与えられたときに原画像信
号を記憶する。濃淡原画像メモリ42は格納され
た凝集物の濃淡画像情報を空間フイルタリング回
路61に入力する。輝度強調手段60は空間フイ
ルタリング回路61及びフイルタリング濃淡画像
メモリ62で構成される。空間フイルタリング回
路61は濃淡原画像メモリ42の画像信号を受け
て空間フイルタリングの演算を実行して結果をフ
イルタリング濃淡画像メモリ62に格納する。格
納されたフイルタリング濃淡画像は2値化回路7
1に入力される。2値化手段70は2値化回路7
1及び2値化メモリ72で構成される。2値化回
路71は、フイルタリング濃淡画像メモリ62か
らフイルタリング濃淡画像を受けてこれを2値化
し、2値化結果を2値化メモリ72に格納する。
第3図に粒径分布計算手段80の一例構成を示
す。
ラベリング回路81は2値化メモリ72の画像
信号Bを受けて、フロツクの各々に番号を付け
る。画像演算回路82は各々のフロツクについて
ナンバー毎にその面積を計算し、計算結果を面積
メモリ82Mに格納する。直径計算回路84はフ
ロツクの面積から直径を計算し、計算結果を直径
メモリ84Mに格納する。体積計算回路86はフ
ロツクの体積を計算し、計算結果を体積メモリ8
6Mに格納する。粒径分布計算回路88は体積メ
モリ86Mからフロツク直径を取込みフロツクの
粒径分布を計算し、粒径分布メモリ88Mに格納
する。体積濃度分布計算回路89は粒径分布メモ
リ88Mのメモリ値から体積濃度分布を計算し、
計算が終了すると終了信号を認識終了判定手段9
0に与えると共に計算で求めた体積濃度分布を体
積濃度分布メモリ92に加え入力する。
第4図は注入制御装置100の一例構成を示す
もので、比較回路101、目標値設定器102お
よび注入制御回路103とで構成される。
次に、動作を説明する。
急速混和池10には河川や湖沼(図示せず)か
ら導かれた原水が沈砂池(図示せず)で砂や粗大
粒子が沈殿除去された後に流入する。急速混和池
10に流入する原水には1ないし10μm前後の微
粒子が2ないし200mg/の濃度で含まれている。
急速混和池10には凝集剤タンク11の中に貯留
された高分子凝集剤(ポリ塩化アルミニウム)や
硫酸アルミニウムなどの無機凝集剤が注入ポンプ
12で供給される。急速混和池10内は撹拌翼1
4により撹拌される。この撹拌によつて凝集剤が
原水中に拡散する。懸濁微粒子は粒子表面が負に
帯電している負コロイドであり、正の電荷を持つ
凝集剤が無数の懸濁微粒子を相互に結合(凝集)
させる。急速混和池10の滞留時間は1ないし5
分であり、この間に懸濁微粒子が凝集して、粒径
10ないし100μmのマイクロフロツク(フロツク
の核)が形成される。マイクロフロツクを含む混
合液は凝集槽15に導かれる。フロツク形成池1
5では3つの形成池15A,15B及び15Cを
順次流下する。整流壁16A及び16Bは混合液
がフロツク形成池15内で充分混合されずに水面
近くを短絡して出口から流出するのを防止する。
形成池15A,15B及び15Cの滞留時間は
各々が5ないし15分(3池で計15分ないし45分)
である。各々の池内は撹拌パドル17A,17B
及び17Cにより緩やかに撹拌される。凝集剤は
急速混和池10において充分に供給され、マイク
ロフロツク表面には凝集剤が付着している。この
ため、フロツク形成池15内のマイクロフロツク
は撹拌により衝突または接触して凝集する。フロ
ツク形成池15内において15ないし45分滞留して
撹拌されるうちに、フロツクの粒径は100ないし
5000μmのフロツクに成長する。形成池15C内
におけるフロツクの状態を凝集物撮像手段18で
撮影する。凝集物撮像手段18から得られる凝集
物の濃淡画像信号は画像認識手段30のD/A変
換器41に入力される。D/A変換器41は常時
濃淡画像信号をデイジタル信号に変換して濃淡原
画像メモリ42へ入力する。D/A変換器41が
7ビツトのデイジタル信号に変換するものであれ
ば、各画素の輝度は128レベルにデイジタル化さ
れる。以後、本実施例では画面が横方向と縦方向
とを8ビツトの256画素の画面を例に挙げ説明す
る。濃淡画像メモリ42は256×256の画素に対応
した格納エリアを有する。画素の水平方向の配列
をi行、垂直方向の配列をj列とすると、濃淡画
像メモリ42におけるi行j列の各格納エリアに
は画面の明るさ(輝度)の値go(i、j):i=
1〜256、j=1〜256が記憶される。なお、各画
素の輝度go(i、j)は128段階にデイジタル化
する。濃淡原画像メモリに格納された濃淡原画像
情報は空間フイルタリング回路61に取込まれ
る。空間フイルタリング回路61は濃淡原画像メ
モリ42の画像信号を入力してフロツクと背景の
間の輝度勾配を強調する。空間フイルタリング回
路61の計算結果は濃淡画像メモリ62に記憶さ
れる。濃淡画像メモリ62は256×256の画素に対
応したメモリ格納エリアを有する。空間フイルタ
リング法は公知であり詳細説明を省略するが、要
するに濃淡画像の各画素の輝度go(i、j)と空
間フイルタリングの荷重積和行列F=f(i、j)
とを各々乗算し、さらに乗算結果を全て加算して
求めるものである。荷重積和行列Fが3行3列の
場合には次式で表わすことができる。
g*(i、j)=1k=-11 〓 〓l=-1 go(2+k、2+l)×f(2+k、2+l)}/
S……(1) ここで、Sはスケーリングの係数であり、計算
結果が例えば128以上にならないように選定する。
また、kとlは配列の要素を変化させるための記
号である。
i=2〜255、j=2〜255まで計算して225行
225列の画素の輝度g*(255、255)までの計算
を総て終ると1画面の演算が終了する。なお、空
間フイルタリングの計算は、1行目と256行目の
総ての画素と1列目と256列目の総ての画素につ
いては実行しない。このようにして、空間フイル
タリング回路610の計算が実行され、計算結果
の輝度がフイルタリング濃淡画像メモリ62に格
納される。以上のようにして空間フイルタリング
法によつて輝度勾配を強調された濃淡画像信号は
2値化回路71に入力される。2値化回路71は
フイルタリング濃淡画像メモリ62に格納された
フイルタリング濃淡画像g*(i、j)を受けて
この画像を2値化する。すなわち、2値化の閾値
をLtとすると、Lt以上ならこの画素は“1”レベ
ルとし、逆に、Lt以下ならこの画素は“0”レベ
ルとする。この“0”レベル又は“1”レベルの
値をとる2値化された信号をb(i、j)とする。
2値化回路71では、次式の演算を実行する。
g*(i、j)≧Ltならば、 bij=1 ……(2) g*(i、j)<Ltならば、 bij=0 ……(3) この結果、空間フイルタリングされた結果の濃
淡画像g*(i、j)が閾値Ltより高い輝度の画
素がフロツクに相当する画素と認識され“1”レ
ベルとなり、逆に閾値Ltより低い輝度の部分がフ
ロツク以外の画素と認識され“0”レベルとな
る。結局、“1”レベルで表される画素の集合が
フロツクとして認識される。2値化の結果b(i、
j)で構成される画像全体をBとすると、この画
像Bが2値化メモリ72に格納される。画像B
は、第1図に示すように粒径分布演算手段80に
入力されて、ここでフロツク粒径分布が計算され
る。
さて、粒径分布演算手段80は次のようにして
粒径分布を求める。
まず、ラベリング回路81は第5図に示すよう
に画像Bに存在するフロツクの各々に1、2、
3、…mと番号を付ける。ここで、mはフロツク
総数である。面積計算回路82はラベリングした
番号毎にフロツクの面積を次式で計算する。
A=k1・Ap ……(4) ここで、Aはフロツクの投影面積〔mm2〕、Ap
各々のフロツクの画素数〔pixel〕、k1は変換定数
〔mm2/pixel〕である。pixelとは画素を表す単位
である。ラベリング回路81によつて番号付けさ
れた各々のフロツクについて(1)式の計算が実行さ
れ、その結果が面積メモリ82Mに格納される。
直径計算回路84は各々のフロツクの面積と同じ
面積になる円を仮定してその直径dを次式で計算
する。
d=√ ……(5) 各々の面積についてこの直径を計算して結果を
直径メモリ84Mに格納する。体積計算回路86
は直径メモリ84Mから各フロツクの直径を入力
して各々のフロツクの体積vを次式で計算する。
v=πd3/6 ……(6) 粒経に対する体積の計算結果は体積メモリ86
Mに格納される。粒径分布計算回路88は体積メ
モリ86Mから各フロツクの体積vを取込み各々
のフロツクの粒径がどの分級に属するかを判定し
ながら、各々のフロツクの体積を粒径分布メモリ
88Mの該当記憶エリアに加算する。粒径の分級
幅を0.1mmとすると、分級は例えば下記の51分割
にする。粒径分布メモリ88Mも51個の記憶エ
リアを有する。
D1:0〜0.1mm D2:0.1〜0.2mm D3:0.2〜0.3mm : : D50:4.9〜5.0mm D51:5.0mm〜 一例としてあるフロツクの直径が0.25mmである
と、体積は(6)式から0.00818mm3となる。粒径D1
体積をV1とすると、粒径分布メモリ88Mの粒
径D3に相当する記憶エリアに体積0.00818が格納
される。このようにして、各々のフロツクの粒径
がどの分級に属するかを判定しながら、粒径分布
メモリ88Mの各エリアに次々に加算することに
よりフロツクの粒径分布を求める。
体積濃度分布演算回路89は粒径分布メモリ8
8Mの体積値Viからフロツクの体積濃度分布Vi
(単位容積において各粒径Diのフロツク体積Vi
どのくらいあるかを示す分布)を次式で計算す
る。
Vi′=Vi/(N・Vw) ……(7) ここで、Nは認識回数(処理画面数)、Vwは1
画面で撮像した容積である。
得られた体積濃度分布(縦軸:粒径Di、横軸:
体積濃度Vi′)の例を第6図に示す。第6図の曲
線aは第6図の体積濃度分布のヒストグラムから
求めた対数正規分布の理論曲線である。認識終了
判定手段90はこのようにして粒径分布演算手段
80が一画面毎に体積濃度分布の演算を終了する
毎にN画面数についてフロツクの画像認識を終了
したかを判定する。認識回数がN回未満であれ
ば、その時点で凝集物撮像手段18が撮像してい
る画像を濃淡画像記憶手段4に記憶させ上述した
フロツクの画像処理を繰り返す。認識回数がN回
になれば、(7)式で計算した体積濃度分布の値を体
積濃度分布メモリ92に格納する。
なお、上述の説明では体積濃度分布を認識画面
毎に計算する例を説明したが、所定の認識回数を
終了した後に(7)式の計算を実行するようにしても
よい。
凝集状態判定回路94は、体積濃度分布メモリ
92の値からフロツク粒径分布の対数平均径Dl
次式で計算する。
Dl51i=1 Vi・logDi51i=1 Vi ……(8) 凝集状態判定回路94で求めた対数平均径Dl
注入制御装置100に入力される。凝集状態判定
回路94から出力された対数平均径Dlは比較回路
101に入力される。比較回路101は目標値設
定器102から与えられる対数平均径の目標値D
lと演算値Dlの偏差ΔDlを次式で求める。
ΔDl==D*l−Dl ……(9) 注入制御回路103は偏差ΔDlに基づき注入ポ
ンプ12を操作して凝集剤注入量を制御する。具
体的には偏差ΔDlが負であれば凝集剤注入量を増
加させ、逆に、偏差ΔDlが正であれば凝集剤注入
量を減少させる。対数平均径Dlと凝集剤注入量P
の関係は第7図に示すような特性になるが、凝集
剤注入量には最大注入量Pnaxと最小注入量Pnio
を設定して異常注入を防止する。
以上のようにして凝集剤注入を制御するのであ
るが、フロツクの対数平均粒径によつて凝集剤注
入量を制御してているのでフロツク形成を良好に
行うことができる。以下、その理由を第8図、第
9図を用いて説明する。
第8図は凝集剤注入率を変化させた時にフロツ
ク体積濃度分布がどのように変化するかを実測し
た特性図である。
第8図は凝集剤注入率を5mg/から30mg/
まで変化させた時のフロツク体積濃度分布の実測
値を表す。第8図から明らかなように、凝集剤注
入率が増加すると粒径が大きくなり、分布山も大
きくなる。このことは、凝集剤注入率が増加する
と大きなフロツクが多量に形成されたことを意味
している。次に、凝集剤注入率の変化に対してフ
ロツク体積濃度分布がどのように変化するかを実
測した。具体的には第8図に示す実測値から対数
平均径と標準偏差とを計算し、凝集剤注入率の変
化に対して対数平均径と標準偏差とを求めると第
9図のようになる。ここで、第9図に特性bとし
て示す標準偏差は分布の広がりの度合を表す指標
である。第9図から明らかなように、凝集剤注入
率の増加に対して特性aの対数平均粒径は増加す
るが、特性bの標準偏差は一定である。したがつ
て、凝集剤注入率を変化させることによつて対数
平均粒径の大きさのみが変化する。したがつて、
本発明のように対数平均粒径を画像計測してこの
値が目標値になるように凝集剤注入率を変化させ
ることによつてフロツクを常に確実に形成させる
ことができる。
なお、本実施例では、空間フイルタリング回路
61において荷重積和行列を用いてフロツク画像
の輝度勾配を強調して、その後に2値化するの
で、フロツクと背景とを明確に区別してフロツク
を認識することもできる。
〔発明の効果〕
本発明では、フロツクを画像認識することによ
りフロツクの粒径分布を計測して対数平均粒径を
求め、この対数平均粒径により凝集剤注入量の増
減を制御している。このため実際のフロツク形成
の良否を直接判定しながら凝集剤注入量を制御し
てるので、確実かつ安定なフロツク形成を行え
る。
なお、本発明は浄水場以外の凝集プロセスでの
凝集剤注入制御に適用できる。例えば、下水処理
場では活性汚泥に凝集剤を注入して沈降性を改善
するプロセスや、汚泥処理における凝集剤注入に
よる調質プロセスなどにも用いることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す構成図、第2
図は画像認識手段の一例を示す詳細構成図、第3
図は粒径分布計算手段の一例を示す詳細構成図、
第4図は制御装置の一例を示す詳細構成図、第5
図はラベリングの説明図、第6図はフロツク体積
濃度と粒径の特性図、第7図は凝集剤注入特性
図、第8図、第9図は本発明の効果を説明するた
めの実測した特性図である。 15……フロツク形成池、18……凝集物撮像
手段、30……画像認識手段、40……濃淡画像
情報記憶手段、60……輝度強調手段、70……
2値化手段、80……粒径分布演算手段、90…
…認識終了判定手段、100……注入制御装置。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 凝集剤が注入された液中の懸濁物のフロツク
    の状態を撮影し輝度情報を電気信号に変換するフ
    ロツク撮像手段と、該フロツク撮像手段により得
    られた画像信号を2値化してフロツクの形状を認
    識する画像認識手段とを具備し、画像認識結果に
    基づいて凝集剤の量を制御するようにした凝集剤
    の注入制御装置において、前記画像認識手段で認
    識されたフロツクの形状に基づいてフロツクの体
    積濃度分布を演算する手段と、得られた体積濃度
    分布から対数平均粒径を演算する手段及び得られ
    た対数平均粒径に基づいて凝集剤の量を制御する
    凝集剤注入量制御手段とを備えたことを特徴とす
    る凝集剤の注入制御装置。
JP8295386A 1986-04-10 1986-04-10 凝集剤の注入制御装置 Granted JPS62241512A (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8295386A JPS62241512A (ja) 1986-04-10 1986-04-10 凝集剤の注入制御装置
DE8787105076T DE3780673T2 (de) 1986-04-10 1987-04-06 Kontrollsystem fuer flockungsmittelzugabe.
EP87105076A EP0240974B1 (en) 1986-04-10 1987-04-06 Injection control system of flocculating agent
US07/037,157 US4783269A (en) 1986-04-10 1987-04-10 Injection control system of flocculating agent

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