JPH04249597A

JPH04249597A - 洗浄剤組成物

Info

Publication number: JPH04249597A
Application number: JP41766190A
Authority: JP
Inventors: Takashi Fujieda; 冨士枝　隆; Hiromi Watanabe; 裕美渡辺; Kazukuni Tsukuda; 一訓佃
Original assignee: Kao Corp
Current assignee: Kao Corp
Priority date: 1990-12-28
Filing date: 1990-12-28
Publication date: 1992-09-04
Anticipated expiration: 2014-07-19
Also published as: JP2921768B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、香料成分が完全に溶解
し、被洗浄物の生地臭や汚れの臭いをマスキングするの
に十分な強さの香りが発現し且つ目的とする芳香を被洗
浄物に賦香し得る、洗浄後の二度拭きの必要のない洗浄
剤組成物に関する。

【０００２】

【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】現在、
家庭内においては、ガラス、床、家具、壁、鏡、畳など
家庭内の様々なものを対象にした洗浄剤が使用されてい
る。これらの洗浄剤は、その対象とする汚れによって様
々な配合がとられているが、多くの場合、界面活性剤、
溶剤、アルカリ剤などを主成分としており、その一般的
な使用法は、原液もしくは水溶液を被洗浄物に塗布また
はスプレーし、布などを用いて汚れを拭き取った後、界
面活性剤などの洗浄成分が残ってべと付くのを防ぐため
に更に二度拭きを行うという方法がとられている。

【０００３】このような手間を省き、使用時の時間短縮
をはかるため、二度拭きの必要のない洗浄剤が開発され
、多く使用されるに到っているが、このタイプの洗浄剤
は、汚れを拭き取った後のべとつきを最小限に抑えるた
め界面活性剤などの洗浄成分の配合量がかなり低く抑え
られており、そのため香料成分の溶解が困難となり、被
洗浄物の生地臭や汚れの臭いをマスキングするのに十分
な強さの香りを得ることや様々なタイプの香りを賦香す
ることに制限が生じる問題があった。

【０００４】従って、本発明の目的は、香料成分が完全
に溶解し、被洗浄物の生地臭や汚れの臭いをマスキング
するのに十分な強さの香りが発現し且つ目的とする芳香
を被洗浄物に賦香し得る、洗浄後の二度拭きの必要のな
い洗浄剤組成物を提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成すべく鋭意研究を行った結果、特定の化合物を配
合することにより、界面活性剤等の洗浄成分の配合量が
少なくても香料成分が完全に溶解した洗浄剤組成物が得
られることを知見した。

【０００６】本発明は、上記知見に基づきなされたもの
で、香料成分（Ｂ）と共に、下記化４（化１と同じ）で
表される炭素数７〜１１のフェニル直鎖アルキルアルコ
ール、下記化５（化２と同じ）で表される炭素数７〜１
１のフェノキシ直鎖アルキルアルコール及び下記化６（
化３と同じ）で表される炭素数８〜１８の芳香族アルコ
ールからなる群から選択される一種又は二種以上の香料
可溶化剤（Ａ）を含むことを特徴とする洗浄剤組成物を
提供するものである。

【０００７】

【化４】

【０００８】

【化５】

【０００９】

【化６】

【００１０】以下、本発明の洗浄剤組成物について詳述
する。

【００１１】本発明の（Ａ）成分である香料可溶化剤の
具体例としては、以下のものが挙げられる。

【００１２】（ｉ）上記化４で表される炭素数７〜１１
のフェニル直鎖アルキルアルコール：ベンジルアルコー
ル、β−フェニルエチルアルコール、γ−フェニルプロ
ピルアルコール、δ−フェニルブチルアルコール、ε−
フェニルペンチルアルコール、ｐ−メトキシベンジルア
ルコール

【００１３】（ｉｉ）上記化５で表される炭素数７〜１
１のフェノキシ直鎖アルキルアルコール：フェノキシメ
チルアルコール、フェノキシエチルアルコール、フェノ
キシプロピルアルコール、フェノキシブチルアルコール
、フェノキシペンチルアルコール

【００１４】（ｉｉｉ）　上記化６で表される炭素数８
〜１８の芳香族アルコール：ジメチルフェニルエチルア
ルコール、α−メチルベンジルアルコール、フェニルイ
ソプロピルアルコール、１−フェニル−３−メチル−３
−ペンタノール

【００１５】また、本発明の（Ｂ）成分である香料成分
としては、香料として一般に用いられているすべての化
合物を使用することが可能であり、具体例としては、リ
ナロールなどのアルコール、ベンゾフェノンなどのケト
ン、シトラールなどのアルデヒド、酢酸リナリルなどの
エステル、リモネンなどの炭化水素、シクロペンタデカ
ノリドなどの合成ムスク系香料などが挙げられ、これら
を一種又は２種以上組み合わせて用いられる。

【００１６】これらの（Ａ）成分及び（Ｂ）成分は、（
Ａ）成分と（Ｂ）成分との重量比〔（Ａ）／（Ｂ）〕が
好ましくは１０／９０〜９５／５、より好ましくは２０
／８０〜８０／２０の範囲となるように組成物に配合さ
れる。また、これらの配合量は、上記（Ａ）成分と上記
（Ｂ）成分との合計配合量が好ましくは０．０１〜１．
００重量％、より好ましくは０．０５〜０．５重量％と
なる量である。

【００１７】上記（Ａ）成分及び上記（Ｂ）成分を含む
本発明の洗浄剤組成物は、洗浄成分として、この種の洗
浄剤組成物に通常用いられる界面活性剤、溶剤及びアル
カリ剤などの洗浄成分を含有する。これらの洗浄成分は
、それぞれ単独に使用されるか、もしくは組み合わせて
使用される。

【００１８】上記界面活性剤としては、陰イオン性界面
活性剤、非イオン性界面活性剤が好ましいが、必要に応
じて、両性界面活性剤、陽イオン性界面活性剤も使用可
能である。

【００１９】上記陰イオン性界面活性剤としては、通常
のスルホネート系陰イオン性界面活性剤、サルフェート
系陰イオン性界面活性剤、カルボキシレート系陰イオン
性界面活性剤などが使用される。上記スルホネート系陰
イオン性界面活性剤としては、直鎖又は分岐鎖アルキル
（Ｃ８　〜Ｃ２２）ベンゼンスルホン酸塩、長鎖アルキ
ル（Ｃ８　〜Ｃ２２）スルホン酸塩、長鎖オレフィン（
Ｃ８　〜Ｃ２２）スルホン酸塩などがある。また、上記
サルフェート系陰イオン性界面活性剤としては、長鎖モ
ノアルキル（Ｃ８　〜Ｃ２２）硫酸エステル塩、ポリオ
キシエチレン（１〜６モル）長鎖アルキル（Ｃ８　〜Ｃ
２２）エーテル硫酸エステル塩、ポリオキシエチレン（
１〜６モル）アルキル（Ｃ８　〜Ｃ１８）フェニルエー
テル硫酸エステル塩などがある。また、上記カルボキシ
レート系陰イオン性界面活性剤としては、長鎖アルキル
（Ｃ８　〜Ｃ２２）脂肪酸塩、Ｎ−長鎖アルキロイル（
Ｃ８　〜Ｃ２２）サルコシンの塩などがある。これらの
陰イオン性界面活性剤の対イオンとしての陽イオンは、
ナトリウム、カリウムなどのアルカリ金属イオン、モノ
エタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノー
ルアミンなどのアルカノールアミンイオン等である。

【００２０】また、上記非イオン性界面活性剤としては
、ポリオキシエチレン（６〜３５モル）長鎖アルキル（
第１級又は第２級Ｃ８　〜Ｃ２２）エーテル、ポリオキ
シエチレン（６〜３５モル）アルキル（Ｃ８　〜Ｃ１８
）フェニルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプ
ロピレンブロックコポリマーなどが使用される。洗浄力
の点から、ポリオキシエチレン（６〜３５モル）長鎖ア
ルキル（第１級又は第２級Ｃ８　〜Ｃ２２）エーテル、
ポリオキシエチレン（６〜３５モル）アルキル（Ｃ８　
〜Ｃ１８）フェニルエーテルが好ましい。

【００２１】また、上記両性界面活性剤としては、炭素
数８〜２２のアルキル基を有する、カルボベタイン、ス
ルホベタイン及びヒドロキシスルホベタインなどが挙げ
られる。

【００２２】また、上記陽イオン性界面活性剤としては
、炭素数１０〜２２のアルキル基又はアルケニル基を有
する、モノ長鎖アルキルトリメチルアンモニウム塩、モ
ノ長鎖アルキルジメチルベンジルアンモニウム塩などが
挙げられる。

【００２３】これらの界面活性剤の配合量は、０．０１
〜１．０重量％が適当であり、より好ましくは０．１〜
０．５重量％である。

【００２４】また、上記溶剤としては、エタノール、プ
ロパノールの如き炭素数１〜５の脂肪族の一価アルコー
ル、エチレングリコール、プロピレングリコール、グリ
セリンの如き脂肪族多価アルコールなどが挙げられ、そ
の配合量は、０．１〜２０．０重量％が適当であり、よ
り好ましくは０．１〜８．０重量％である。

【００２５】また、上記アルカリ剤としては、公知のい
かなるものでも使用可能であるが、表面に対する後残り
の問題から揮発性のものがよく、例えば、アルカノール
アミン、アンモニア、モルホリンなどが挙げられ、その
配合量は、０．０１〜１０．０重量％が適当であり、よ
り好ましくは０．０１〜５．０重量％である。

【００２６】本発明の洗浄剤組成物には　　更に必要に
より、防腐剤、防錆剤、顔料、蛍光剤などの種々の添加
物を配合することができる。

【００２７】本発明の洗浄剤組成物は、常法に従って製
造することができ、主として、ガラス、床、家具、壁、
鏡、畳などに適用される家具硬質表面洗浄剤などの洗浄
剤として利用される。

【００２８】また、本発明の洗浄剤組成物は、通常水溶
液として用いられるが、この他、用途に応じて、ゲル、
ローションなど、更にそれらをスプレー、エアゾールを
使用したミスト、フォーム状などの形態とすることもで
きる。

【００２９】

【作用】本発明の洗浄剤組成物は、香料成分が完全に溶
解しており、被洗浄物に適用された場合、被洗浄物の生
地臭や汚れの臭いをマスキングするのに十分な強さの香
りが発現し、また洗浄後の二度拭きの必要がない。

【００３０】

【実施例】以下に、実施例を挙げて本発明を詳細に説明
するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものでは
ない。尚、実施例中の％は重量基準である。

【００３１】実施例１

【００３２】下記組成の洗浄剤組成物を常法により調製
した。

【００３３】＜組成＞ポリオキシエチレン（７モル）アルキル（Ｃ１２）エー
テル　　０．５％プロピレングリコールモノメチルエー
テル　　　　　　　　　　　　　　　　２．０％エタノ
ール　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　２．０％
モノエタノールアミン　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　０．５％香料
可溶化剤（Ａ）及び香料成分（Ｂ）　　　　　　　　　
　　　　　　　　　（表１）水　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　バランス

【００３４
】上記の洗浄剤組成物について、香料成分の溶解性、及
び生地臭や汚れの臭いのマスキング性を下記基準により
評価した。その結果を下記表１に示す。

【００３５】評価基準＜香料の溶解性＞ ○；完全に溶解、×；溶解せず（濁っている）＜生地臭
や汚れの臭いのマスキング性＞○；十分にマスキング、
×マスキング不足

【００３６】

【表１】

【００３７】

【発明の効果】本発明の洗浄剤組成物は、香料成分が完
全に溶解し、被洗浄物の生地臭や汚れの臭いをマスキン
グするのに十分な強さの香りが発現し且つ目的とする芳
香を被洗浄物に賦香し得る、洗浄後の二度拭きの必要の
ないものである。

【化７】

【化８】

【化９】

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】　　香料成分（Ｂ）と共に、下記化１で表
される炭素数７〜１１のフェニル直鎖アルキルアルコー
ル、下記化２で表される炭素数７〜１１のフェノキシ直
鎖アルキルアルコール及び下記化３で表される炭素数８
〜１８の芳香族アルコールからなる群から選択される一
種又は二種以上の香料可溶化剤（Ａ）を含むことを特徴
とする洗浄剤組成物。【化１】【化２】【化３】
【請求項２】　　（Ａ）成分と（Ｂ）成分との重量比〔
（Ａ）／（Ｂ）〕が１０／９０〜９０／５の範囲にあり
、且つ（Ａ）成分と（Ｂ）成分との合計配合量が０．０
１〜１．００重量％である請求項１記載の洗浄剤組成物
。