JPH04249142A - 消臭制電性透湿防水布帛 - Google Patents

消臭制電性透湿防水布帛

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JPH04249142A
JPH04249142A JP3560591A JP3560591A JPH04249142A JP H04249142 A JPH04249142 A JP H04249142A JP 3560591 A JP3560591 A JP 3560591A JP 3560591 A JP3560591 A JP 3560591A JP H04249142 A JPH04249142 A JP H04249142A
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JP
Japan
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deodorizing
antistatic
resin
moisture
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JP3560591A
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Inventor
Tsunekatsu Furuta
古田 常勝
Kenichi Kamemaru
亀丸 賢一
Kenji Hasegawa
健二 長谷川
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Unitika Ltd
Original Assignee
Unitika Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は,人体から発生する悪臭
を吸着解消する消臭機能と,人体へのまつわりつきを防
止する制電性能を有する透湿防水布帛に関するものであ
る。 【0002】 【従来の技術】合成繊維は,安価で加工性に優れている
ところから,衣料分野でも広く使用されているが,吸湿
性が乏しいため静電気が発生しやすく,衣服の着脱の際
,放電により身体に不快な衝撃を与えたり,不快なパチ
パチ音を発生したり,あるいは衣服に埃が着きやすく取
れにくかったり,衣服が身体にまつわりついたりする現
象があり,この静電気は種々の災害発生の原因にもなっ
ている。 【0003】この問題を解決する方法としては,合成繊
維布帛にパデイング法等の後加工により,電気を逃がす
親水性物質(例えば,硫酸エステル塩)の皮膜を形成す
る方法や,合成繊維に親水性高分子(例えば,ポリエチ
レングリコール)を共重合法やブレンド法によって導入
する方法,カーボン,セラミック,金属等の導電性の粉
末を合成繊維に混合する方法(例えば,芯部に導電性の
粉末,鞘部に高分子を用いた芯鞘構造糸)または,金属
繊維を混用する方法等が挙げられる。 【0004】一方,防水性と透湿性を併せ持つ透湿防水
布帛は,身体からの発汗による水蒸気を体外に放出する
とともに,雨が体内に入るのを防ぐ機能を有しているの
で,スポ−ツ衣料や防寒衣料等に用いられ,特に激しい
運動に伴う発汗量の著しいスポ−ツ用の衣料分野に多く
用いられている。この透湿防水布帛はポリアミノ酸ウレ
タン樹脂,ポリウレタン樹脂,ポリテトラフルオロエチ
レン樹脂等を布帛にコーテイング又はラミネートしたも
のが一般的である。 【0005】他方,生活につきものの悪臭を除去する方
法についても,種々の消臭方法が提案され実施されてい
る。例えば,物理的吸着法,化学的吸着法(酸化法,中
和法等),マスキング法等がその一般的な消臭方法とし
て利用されており,特殊な方法としては洗浄法,燃焼法
,生物学的方法等も利用されている。 【0006】また,近年になり,消臭性を有する透湿防
水布帛も開発されるようになってきたが,透湿性や防水
性とともに消臭性及び制電性をも有せしめた複合機能素
材はこれまでに開発されていない。特に,空気が乾燥す
る冬期は低湿度であるため,衣服の着脱時に静電気が発
生しやすく,また,運動後,衣服を温調のきいたロッカ
ーに収納する機会も多く,冬期といえども菌の繁殖によ
る悪臭が発生しやすい。このため,体臭の悪臭を消すの
みでなく,静電気をも防止するのに有効な布帛の開発が
望まれていた。また,スーツカバーにおいては,スーツ
カバー内の水分を放出する透湿性に加え,衣服に付着し
た臭気,例えば,タバコの臭いを消す消臭性およびスー
ツカバーが衣服にまつわりつくのを防止する制電性を兼
ね備えた複合素材が必要とされてきた。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】本発明は,このような
現状に鑑みて行われたもので,透湿性と防水性に優れ,
しかも優れた消臭性と制電性を有する透湿防水布帛を得
ることを目的とするものである。 【0008】 【課題を解決するための手段】本発明は,上記目的を達
成するもので次の構成よりなるものである。すなわち本
発明は,制電性繊維を交織編した繊維布帛の少なくとも
片面に微多孔質樹脂皮膜を形成してなる透湿防水布帛で
あって,該樹脂皮膜中に消臭性を有する物質を含みかつ
該皮膜の空孔率が20〜70%の範囲にあることを特徴
とする消臭制電性透湿防水布帛を要旨とするものである
。 【0009】以下,本発明について詳細に説明を行う。 本発明で用いられる制電性繊維としては,導電性物質の
微粒子を混合した化学繊維,あるいは金属繊維が利用さ
れる。 【0010】導電性物質の微粒子としては,導電性カー
ボンブラック,グラフアイト微粉末,銀,銅,ニッケル
,インジウム,銅にニッケルメッキを施したもの等の金
属の微粉末,酸化錫,酸化チタン,あるいは雲母の表面
に酸化錫をコーテイングしたもの等の金属酸化物の微粉
末が挙げられる。これらの酸化物は,単独使用でも併用
でもよい。 【0011】導電性物質の微粒子を混合する化学繊維と
しては,ポリエステル,ポリアミド,ポリアクリル等の
合成繊維あるいはレーヨン等の再生繊維が挙げられる。 導電性繊維の構造としては,前述の導電性物質で平均粒
度径が10μm以下,好ましくは5μm以下の微粒子を
使用し,この微粒子を芯部に,合成重合体を鞘部に用い
た芯鞘構造糸,あるいは繊維の横断面方向に1個以上の
凹部を有する化学繊維の該凹内部に前述の導電性物質を
有していれば,導電性繊維はいかなる形状でもよい。制
電性繊維として金属繊維を用いる場合には,銀,銅,ニ
ッケル等の金属繊維を用いればよいが,安価でかつ10
デニール以下の繊維に加工の可能なものであれば,他の
金属繊維でもよい。 【0012】本発明で用いられる制電性繊維を交編織し
た繊維布帛としては,前述の制電性繊維を天然繊維や化
学繊維に交編織して編物や織物の形状としたものが挙げ
られる。制電性繊維の交織編は,織物の場合,経方向,
緯方向のいずれか一方または両方に,編物の場合,コー
ス方向,ウエール方向のいずれか一方または両方に,1
〜3本/吋の間隔で用いるのが好ましい。1本/吋未満
であると,布帛に十分な制電性能が得られず,また,3
本/吋以上用いても布帛そのものの制電性能が飽和に達
し,しかもコストが上昇するといった欠点が生じるので
好ましくない。 【0013】本発明の布帛は,上述の繊維布帛の少なく
とも片面に,消臭性を有する物質を含む微多孔樹脂皮膜
が形成されてなるものである。 【0014】本発明で用いる消臭性を有する物質として
は,例えば,シリカゲル,ゼオライト,活性炭,活性白
土,モレキュラーシーブス,トリポリ燐酸二水素アルミ
ニウム,金属フタロシアニン,珪素の燐酸化合物等の無
機消臭剤や,鉄(II)−アスコルビン酸,針葉樹や広
葉樹からの抽出物である有機消臭剤等を挙げることがで
きるが,目的とする消臭性を有していればこの他の消臭
剤でもよい。これらの消臭剤は溶液状または粉末状で使
用されるが,粉末状の場合は好ましくは50μm以下,
より好ましくは20μm以下の粒度の微粉末が使用され
る。粒子が大きすぎると,樹脂皮膜を形成する場合に皮
膜の表面に筋が発生して品位が低下したり,その部分の
防水性能が低下したりする恐れがあるので好ましくない
。 【0015】本発明では,繊維布帛の少なくとも片面に
形成された消臭性物質を含有する微多孔質樹脂皮膜は,
下記数1の式で示す空孔率Pが20〜70%の範囲にあ
ることが必要である。 【0016】 【数1】 【0017】ここで空孔率が20%未満であると,樹脂
に含有されている消臭性を有する物質の悪臭に対する接
触面積が少なくなるので,消臭効果が充分に期待できず
,又空孔率が 70%を越えると,樹脂の物性が著しく
低下して実用に耐えなくなるので好ましくない。 【0018】本発明では,微多孔樹脂皮膜として,ポリ
ウレタン樹脂主体の合成重合体を用いる。ここでいうポ
リウレタン樹脂主体の合成重合体とは,合成重合体とし
てポリウレタン樹脂を50〜100%含むもの(勿論,
ポリウレタン樹脂100 %でもよい。)をいい,その
他の合成重合体として,例えば, ポリアクリル酸,ポ
リ塩化ビニル,ポリスチレン,ポリブタジエン,ポリア
ミノ酸等の高分子が50%未満の範囲で含まれていても
よく,その形態は共重合体でもブレンドでもよい。 【0019】特に,ポリアミノ酸が含まれている場合の
ポリウレタン樹脂主体の合成重合体は,ポリアミノ酸ポ
リウレタン樹脂主体の合成重合体を意味する。本発明で
用いるポリウレタン樹脂は,ポリイソシアネートとポリ
オールを反応せしめて得られる重合物であり,ポリイソ
シアネートとしては,公知の脂肪族並びに芳香族ポリイ
ソシアネートが使用でき,例えば,ヘキサメチレンジイ
ソシアネート,トルエンジイソシアネート,キシレンジ
イソシアネートおよびこれらの過剰と多価アルコールと
の反応生成物があげられる。ポリオールとしては,ポリ
エーテルあるいはポリエステル等,通常のポリウレタン
樹脂製造に使用される公知のものが使用可能である。ポ
リエステルとしては,例えば,エチレングリコール,ジ
エチレングリコールまたは1・4−ブタンジオール等の
多価アルコールとアジピン酸,シュウ酸またはセバシン
酸等の多塩基性カルボン酸の反応物が挙げられる。ポリ
エーテルとしては,例えば,エチレングリコール,プロ
ピレングリコール等の多価アルコールにエチレンオキシ
ド,プロピレンオキシド,ブチレンオキシド等のアルキ
レンオキシドの1種または2種以上を付加させたものが
挙げられる。 【0020】樹脂皮膜中に含有せしめる消臭能力を有す
る消臭剤の含有量は,樹脂皮膜重量に対して 0.1〜
50重量%,好ましくは5〜25重量%の範囲が適当で
ある。含有量が 0.1重量%未満では目的とする消臭
性能が得られず,又50重量%を越えると皮膜物性が悪
くなり,透湿性及び防水性能も悪くなる。 【0021】消臭性を有する物質を樹脂皮膜に含有させ
る方法としては,使用する樹脂溶液の調整時に消臭性を
有する物質の所定量を添加し,樹脂溶液の粘性等にマツ
チした撹拌機で十分混合してからコ−テイング,製膜す
る皮膜形成方法を採用すればよい。皮膜の形成に際して
は,布帛に樹脂溶液を直接コーテイングする,いわゆる
ダイレクト・コーテイング方式によって布帛に皮膜を形
成してもよくまた,予め離型シート上に樹脂溶液をコー
テイングして成膜し,これを布帛とラミネートする,い
わゆるラミネート方式によって布帛に皮膜を形成しても
よい。 【0022】本発明の透湿防水布帛は,種々の方法によ
り製造される。高透湿性を得たい場合には,ダイレクト
・コ−テイングによる湿式成膜法を,生産性を考えた場
合には,ダイレクト・コ−テイングによる乾式製膜法を
,高防水性を得たい場合には,乾式製膜ラミネ−ト法を
用いればよい。 【0023】本発明では上述の樹脂および消臭性を有す
る物質と各種溶剤とを混合して使用し,以下に述べる方
法にて微多孔樹脂皮膜を得る。 【0024】まず,湿式成膜法では,樹脂溶液を極性有
機溶剤で希釈混合(必要により界面活性剤を併用)して
使用し,布帛表面あるいは離型布帛表面に樹脂溶液を塗
布した後,水中に浸漬して樹脂分を凝固することにより
,微多孔樹脂皮膜を得る。この場合,微多孔樹脂皮膜の
空孔率は,極性有機溶剤による希釈率(樹脂の固型分濃
度)や,界面活性剤の添加,凝固液である水の温度等に
よりコントロ−ルされる。ここで用いる極性有機溶剤に
は,ジメチルホルムアミド,ジメチルアセトアミド,ジ
メチルスルホキサイド,N−メチルピロリドン,ヘキサ
メチレンホスホンアミド等がある。 【0025】また,乾式成膜法による微多孔皮膜の形成
方法には種々の方法があるが,代表的な方法としてはエ
マルジヨン系の樹脂と揮発性溶剤と水を混合して均一に
乳化した後,布帛表面あるいは離型紙上に樹脂溶液を塗
布し,まず揮発性溶剤のみが蒸散しかつ水が蒸散しない
温度条件にて揮発性溶剤を蒸散せしめ,次に水が蒸散し
うる温度条件にて水を蒸散せしめることにより微多孔皮
膜を得る。この場合,微多孔樹脂皮膜の空孔率は,樹脂
に添加する揮発性溶剤と水の量により任意にコントロ−
ルされる。ここで用いる揮発性溶剤には,ケトン類の溶
剤や芳香族炭化水素系溶剤等があり,ケトン類の溶剤と
しては,アセトン,メチルエチルケトン,メチルイソブ
チルケトン等を,また,芳香族炭化水素系溶剤としては
,トルエン,キシレン等をあげることができる。 【0026】本発明では,樹脂皮膜と布帛との耐剥離性
を向上させる目的で,ダイレクトコ−テイング法では樹
脂溶液中に,ラミネ−ト法ではバインダ−にイソシアネ
−ト化合物を併用する。イソシアネ−ト化合物としては
,2・4−トリレンジイソシアネ−ト,ジフエニルメタ
ンジイソシアネ−ト,ヘキサメチレンイソシアネ−ト等
が使用される。 【0027】樹脂溶液をダイレクトコ−テイングにより
布帛表面や離型布帛表面に塗布するには,通常のコ−テ
イング法, 例えばナイフコ−タやコンマコ−タ等を用
いたコ−テイング法等により行えばよく,特に離型布帛
表面で成膜した後ラミネ−トする湿式成膜ラミネート法
では,湿式成膜後ポリウレタン系接着剤にて布帛にラミ
ネ−トすればよい。また,乾式成膜ラミネ−ト法では樹
脂溶液を離型紙上にナイフオ−バ−ロ−ルコ−タ等を用
いてコ−テイングし,乾式成膜後ポリウレタン系接着剤
にて繊維布帛にラミネ−トするようにすればよい。 【0028】本発明では,後加工として撥水処理を行っ
てもよい。ここで用いる撥水剤は,パラフイン系撥水剤
やポリシロキサン系撥水剤,フツ素系撥水剤等公知のも
のでよく,適宜パデイング法,スプレ−法,コ−テイン
グ法等により撥水処理を行えばよい。本発明は以上の構
成を有するものである。 【0029】 【作用】本発明の消臭制電性透湿防水布帛は,制電性繊
維を交織編した繊維布帛の少なくとも片面に形成された
空孔率が20〜70%の微多孔樹脂皮膜中に消臭性を有
する物質が含まれているので,消臭性を有する物質が体
臭,泌尿等の悪臭に対して接触する面積が広く,非常に
優れた消臭性能を発揮するとともに,繊維布帛中の制電
性繊維により繊維布帛に発生した静電気を漏洩し,制電
性にも優れた透湿防水布帛となる。 【0030】 【実施例】以下,実施例により本発明を説明するが,実
施例における布帛の性能の測定は次の方法で行った。 【0031】(1) 消臭性 テドラーバッグ内に試料1g,および臭いガス600m
lを封入し,3時間経過後のガス濃度の変化を測定し,
脱臭率(%)を求める。 【0032】(2) 制電性 JIS L − 1091  C法により,帯電々荷量
を測定した。 【0033】(3) 空孔率 微多孔皮膜を有する布帛を20cm×20cmの正方形
に切りとり,その微多孔皮膜を繊維基布から剥離して乾
燥後,微多孔皮膜の厚みd(cm),重量W(g) を
測定し,これと面積S(400 cm2 )および予め
分かっている樹脂の密度ρ( g/cm3)を前記数1
の式に代入して空孔率P (%)を計算する。 【0034】(4) 透湿性(透湿度)JIS L −
 1099(A−1法)【0035】(5) 防水性(
耐水圧)JIS L − 1096(低耐水圧法) 【
0036】実施例1 まず,制電性繊維としてナイロン6繊維の横断面方向に
3つの凹部を有し,その凹部にカーボンブラック33%
を含有するナイロン6が組み込まれており,かつ,凹部
とその他のナイロン6繊維部分の面積比が1:9であっ
て,繊度が20デニール/フイラメントのものを用意し
た。 【0037】この制電性繊維を,ナイロン6繊維織物(
経糸70デニール/24フイラメント,緯糸ナイロン7
0デニール/34フイラメント)の製織にさいし,経糸
方向に2本/吋の割合で配列して製織し,経糸密度12
0本/吋,緯糸密度90本/吋の平織物を得た。 【0038】これに通常の方法で精練および酸性染料に
よる染色を行った後,鏡面ロールを持つカレンダー加工
機を用いて,温度170℃,圧力30kg/cm2 ,
速度20m/分の条件にてカレンダー加工を行った。 【0039】次に,消臭性を有する物質としてKD−2
01(珪酸化合物,ラサ工業〔株〕製品)を用い,下記
処方1に示す樹脂固形分濃度30%のポリウレタン樹脂
溶液を,ナイフオーバーロールコータを使用して塗布量
 100g/m2 にて塗布した後,浴温20℃の水浴
中に浸漬移行し,樹脂分の凝固を行い,続いて60℃の
温水中で10分間洗浄し乾燥した。 【0040】〔処方1〕     クリスボン  8114          
                      100
部    (ポリウレタン樹脂,大日本インキ化学工業
株式会社製品)    クリスボン  BL−50  
                         
       2部    (イソシアネート化合物,
大日本インキ化学工業株式会社製品)    クリスボ
ンアシスターSD−7               
             3部    (非イオン系
界面活性剤,大日本インキ化学工業株式会社製品)  
  ジメチルホルムアミド             
                     10部 
   KD−201                
                         
   5部    (珪酸化合物,ラサ工業株式会社製
品)【0041】得られた布帛の樹脂皮膜の空孔率は3
9%であった。このあと,常法により上記布帛にフツ素
系撥水剤エマルジヨンのアサヒガード710(旭硝子株
式会社製品)5%水溶液にてパデイング(絞り率30%
)処理を行い,次いで160℃で1分間の熱処理を行っ
て本発明の消臭制電性透湿防水布帛を得た。 【0042】本発明との比較のため,本実施例において
,布帛にナイロンタフタ(経糸:ナイロン70デニール
/24フイラメント,緯糸:ナイロン70デニール/3
4フイラメント,経糸密度120本/吋,緯糸密度90
本/吋)を用い,消臭性を有する物質のKD−201の
添加を省くほかは,本実施例と全く同一の方法により比
較用の透湿防水布帛(比較例1とする。)を得た。 【0043】また,本発明との比較のため,本実施例に
おいて用いた界面活性剤及びジメチルホルムアミドの添
加を省くほかは,本実施例と全く同一の方法により比較
用の透湿防水布帛(比較例2とする)を得た。上述のご
とくして得られた本発明及び比較例1,2の透湿防水布
帛の性能を測定し,その結果を併わせて表1に示した。 【0044】 【表1】 【0045】表1より明らかなように,本発明の消臭制
電性透湿防水布帛は,臭いガスに対する優れた脱臭能力
と摩擦によって発生した静電気を漏洩する制電能力を兼
ね備えていた。また,布帛の透湿度,耐水圧についても
実用上問題はなかった。 【0046】実施例2 制電性繊維として,芯部が酸化第二錫をコーテイングし
た二酸化チタン粒子65重量部とポリブチレンテレフタ
レート35重量部の混合物,鞘部が二酸化チタン顔料を
4.0%含有するポリエチレンテレフタレートからなり
, 芯鞘比1:4,繊度が25デニール/2フイラメン
トの芯鞘型複合糸を用意した。 【0047】この制電性繊維をポリエチレンテレフタレ
ート繊維50デニール/24フイラメントに交編するに
際し,ウエール方向に2本/吋の割合で交編し,コース
数52本/吋,ウエール数40本/吋のトリコツトハー
フを得た。この編物に通常の方法で精練および分散染料
による染色を行った。 【0048】次に,消臭性を有する物質としてダイムシ
ユーCuを用い,下記処方2に示す樹脂固形分濃度16
%のポリウレタン樹脂溶液を,ナイフオーバーロールコ
ータを使用して樹脂膜の乾燥膜厚が30μmになるよう
に塗布量を適宜調節して,離型紙上にコーテイングを行
った後,60℃で3分間の乾燥を行い,次に120℃,
2分の条件で再度乾燥して微多孔樹脂皮膜(空孔率49
%)を形成し,このようにして形成された樹脂膜上に下
記処方3に示すポリウレタン系接着剤溶液をナイフオー
バーロールコーターを使用して塗布量60g/m2 に
て塗布した後,50℃で3分間の乾燥を行い,これに基
布を張り合わせて,90℃,3kg/cm2 の条件で
熱圧着を行った。 【0049】〔処方2〕     ハイムレンX−3038          
            100部    (ポリウレ
タン樹脂,大日精化工業(株)製品)    レザミン
X                        
              2部    (イソシア
ネート化合物,大日精化工業(株)製品)    ダイ
ムシューCu                   
           10部    (無  機  
酸  ,大日精化工業(株)製品)    メチルエチ
ルケトン /トルエン(=13/18)       
            31部    水/メチルエ
チルケトン(=50/5 )            
           55部【0050】〔処方3〕     クリスボン  N−184         
               100部    (ポ
リマージオール,大日本インキ 化学工業(株)製品)
    バーノツクDN−950          
                10部    (ジ
イソシアネート,大日本インキ化学工業(株)製品) 
   アクセルT                 
                       3部
    (触  媒  ,大日本インキ化学工業(株)
製品)    ジメチルホルムアミド        
                    10部  
  トルエン                   
                     40部【
0051】続いて離型紙を剥離し,得られたラミネート
布帛にフツ素系撥水剤エマルジヨンのアサヒガード71
0(旭硝子株式会社製品)5%水溶液を用いてパデイン
グ処理(絞り率30%)を行い,次いで160℃で1分
間の熱処理を行い本発明の消臭制電性透湿防水布帛を得
た。 【0052】本発明との比較のため,本実施例において
    制電性繊維に代えてポリエチレンテレフタレー
ト繊維50デニール/24フイラメントを用いる(従っ
て,基布は制電性繊維を含まないトリコットハーフとな
る。)とともに,〔処方2〕からダイムシューCuを除
くほかは,本実施例と全く同一の方法により比較用の透
湿防水布帛(比較例3)を得た。上述のごとくして得ら
れた本発明および比較例3の透湿防水布帛の性能を測定
し,その結果を合わせて表2に示した。 【0053】 【表2】 【0054】表2より明らかなように,本発明の消臭制
電性透湿防水布帛は,臭いガスに対する優れた脱臭能力
と,摩擦によって発生する静電気を漏洩する制電能力を
兼ね備えていた。また,布帛の透湿度,耐水圧について
も実用上問題はなかった。 【0055】 【発明の効果】本発明の消臭制電性透湿防水布帛は,制
電性繊維を交織編した繊維布帛を使用し,そのうえ,空
孔率が20〜70%の微多孔樹脂皮膜中に消臭性を有す
る物質を含有しているので,優れた消臭性能と制電性能
を有しており,透湿性,防水性にも優れている。本発明
の消臭制電性透湿防水布帛は,特に防寒衣料やスーツカ
バー等に適した素材である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  制電性繊維を交織編した繊維布帛の片
    面に微多孔質樹脂皮膜を形成してなる透湿防水布帛であ
    って,該樹脂皮膜中に消臭性を有する物質を含み,かつ
    該皮膜の空孔率が20〜70%の範囲にあることを特徴
    とする消臭制電性透湿防水布帛。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012125760A (ja) * 2010-12-10 2012-07-05 Samsung Electronics Co Ltd 吸着セル及びその製造方法
US10683391B2 (en) 2014-12-31 2020-06-16 Kolon Industries, Inc. Thermoplastic elastomer resin composition for moisture-permeable waterproof film, film and fabric using same

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