JPH04242903A - 複合型圧粉磁芯及びその製造方法 - Google Patents

複合型圧粉磁芯及びその製造方法

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JPH04242903A
JPH04242903A JP1035991A JP1035991A JPH04242903A JP H04242903 A JPH04242903 A JP H04242903A JP 1035991 A JP1035991 A JP 1035991A JP 1035991 A JP1035991 A JP 1035991A JP H04242903 A JPH04242903 A JP H04242903A
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JP
Japan
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powder
magnetic core
ferrite
vol
alloy
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JP1035991A
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Inventor
Tadakuni Sato
忠邦 佐藤
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Tokin Corp
Original Assignee
Tokin Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、チョークコイル等に用
いられる圧粉磁芯(コア)の高性能化に関する。
【0002】
【従来の技術】高周波で用いられるチョークコイルとし
て、フェライトコアや金属薄板状のカットコア、圧粉コ
アが使用されている。これらのうち、フェライトコアは
飽和磁束密度が小さいという欠点がある。また金属薄板
状のカットコアは、ギャップ部分に生ずる磁歪振動によ
り、ノイズを発生させるという欠点がある。これに対し
て、金属粉末を成形して作製される圧粉磁芯は、フェラ
イトに比べて著しく大きい飽和磁束を有し、かつギャッ
プに生ずるノイズの発生がなく、しかも、素材コストが
安価であるという長所を有している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
圧粉磁芯は、内部に空隙が分散しているため、透磁率(
μ)が低くなる欠点を有している。一方、そのため適用
周波数が高周波側へ延びるといった長所も生じている。 そこで、本発明の技術的課題は、上記欠点に鑑み、金属
又は合金粉末圧粉磁芯の欠点及び長所を更に改善し、高
性能化に寄する圧粉磁芯を提供することであり、これに
より高周波特性の向上、透磁率の向上を実現するもので
ある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、Feを
主成分として含有するFe系金属粉末に対し、軟磁性フ
ェライト粉末を実質的に5〜80Vol.%含有してな
ることを特徴とする複合型圧粉磁芯が得られる。また、
本発明によれば、Feを主成分として含有するFe系金
属粉末に対し、軟磁性フェライト粉末を実質的に5〜8
0Vol.%含有してなる複合型圧粉磁芯材料を実質的
に250℃〜450℃の範囲で熱処理することを特徴と
する複合型圧粉磁芯の製造方法が得られる。本発明によ
れば、Fe及びSiを主成分として含有するFe−Si
系合金粉末に対し、軟磁性フェライト粉末を実質的に5
〜80Vol.%含有してなることを特徴とする複合型
圧粉磁芯が得られる。また、本発明によれば、Fe及び
Siを主成分として含有するFe−Si系合金粉末に対
し、軟磁性フェライト粉末を実質的に5〜80Vol.
%含有してなる複合型圧粉磁芯材料を、実質的に250
℃〜600℃の範囲で熱処理することを特徴とする複合
型圧粉磁芯の製造方法が得られる。本発明によれば、S
i,Al及びFeを主成分として含有するSi−Al−
Fe系合金粉末に対し、軟磁性フェライト粉末を実質的
に5〜80Vol.%含有してなることを特徴とする複
合型圧粉磁芯が得られる。また本発明によれば、Si,
Al及びFeを主成分として含有するSi−Al−Fe
系合金粉末に対し、軟磁性フェライト粉末を実質的に5
〜80Vol.%含有してなる複合型圧粉磁芯材料を、
実質的に350℃〜950℃の範囲で熱処理することを
特徴とする複合型圧粉磁芯材料の製造方法が得られる。 本発明によれば、Fe及びNiを主成分として含有する
Fe−Ni系合金粉末に対し、軟磁性フェライト粉末を
実質的に5〜80Vol.%含有してなることを特徴と
する複合型圧粉磁芯が得られる。また、本発明によれば
、Fe及びNiを主成分として含有するFe−Ni系合
金粉末に対し、軟磁性フェライト粉末を実質的に5〜8
0Vol.%含有してなる複合型圧粉磁芯材料を、実質
的に250℃〜750℃の範囲で熱処理することを特徴
とする複合型圧粉磁芯の製造方法が得られる。本発明に
よれば、Fe及びAlを主成分として含有するFe−A
l系合金粉末に対し、軟磁性フェライト粉末を実質的に
5〜80Vol.%含有してなることを特徴とする複合
型圧粉磁芯が得られる。また、本発明によれば、Fe及
びAlを主成分として含有するFe−Al系合金粉末に
対し、軟磁性フェライト粉末を実質的に5〜80Vol
.%含有してなる複合型圧粉磁芯材料を、実質的に25
0℃〜700℃の範囲で熱処理することを特徴とする複
合型圧粉磁芯の製造方法が得られる。即ち、本発明は金
属又は合金粉末に対し、軟磁性フェライト粉末を5〜8
0Vol.%含有させた複合型圧粉磁芯とすることで、
高性能化を実現している。また、上述の複合化した圧粉
磁芯材料を、所定の範囲で熱処理することにより、μが
向上し、高性能化した圧粉磁芯とすることを特徴とする
。ここで、金属又は合金粉末に対する軟磁フェライト粉
末の含有量を5〜80Vol.%としたのは、5%以下
では周波数特性改善の効果が小さく、80Vol.%以
上ではμ値の向上が少なく改善の効果が小さくなるため
である。また、この圧粉磁芯材料の熱処理温度を所定の
範囲としたのは、所定温度以下ではμの向上が小さくな
り、それ以上では周波数特性の劣化が顕著となるためで
ある。尚、本発明における高周波特性の向上は、展延性
のある金属又は合金粉末に、高硬度のフェライト粉末を
混合し、圧縮することにより、金属又は合金粉末に歪が
導入され、それが磁壁移動を規制するために生ずる。 一方、熱処理によるμの向上は、合金粉末に内存する歪
の解消によるものである。また、フェライト粉末は、金
属粉末間の絶縁性の付与にも寄与している。したがって
、本発明の実施例においては、金属又は合金粉末とフェ
ライトとの複合圧粉磁芯について述べているが、本発明
はこれのみに限定されるものでなく、少量の他元素を含
有した金属又は合金粉末でも、また他の軟磁性フェライ
ト粉末であっても、本発明の範囲に含まれることは、当
業者であれば容易に理解できる。
【0005】
【実施例】以下、本発明に係る実施例について図面を参
照して説明する。 実施例1 アトマズ法にて、Fe粉末を作製し、48メッシュ以下
に分級し、Fe成形用粉末とした。一方、Fe2 O3
 が49 mol%で、NiOが17 mol%で、Z
nOが34 mol%のNi−Zn系フェライト焼結体
を粉砕して、20メッシュ以下に粉砕し、Ni−Zn系
フェライト成形用粉末とした。次に、Fe成形用粉末と
Ni−Zn系フェライト粉末を体積比で1対1となるよ
うに秤量した後、V型混合機で10分間混合し、成形用
粉末とした。次に、これらFe粉末と、混合粉末に対し
、水ガラスを1.5wt%混合した後、成形圧力15 
ton/cm2 で、外径20mmで内径10mmで高
さ5mmのリング状圧粉磁芯を得た。これらの圧粉磁芯
における粉末の占積率は約80Vol.%であった。 
 次に、これら圧粉磁芯に巻線した後、インピーダンス
アナライザー(HP製)を用いて、透磁率μと周波数の
関係について測定した。その結果を、1図に示す。Fe
粉末とNi−Zn系フェライトを複合した磁芯は、μが
向上するとともに、高周波数でも高いμを示している。 (一般には、μが向上すると、μの周波数特性は劣化す
る傾向を示す。)実施例2 Fe2 O3 が52 mol%で、MnOが25 m
ol%で、ZnOが23 mol%のMn−Zn系フェ
ライト焼結体を粉砕して、20メッシュ以下に粉砕し、
Mn−Zn系フェライト成形用粉体とした。次に、実施
例1で得たFe成形用粉末に対し、Mn−Zn系フェラ
イト成形用粉末が0,20,40,60,80,100
Vol.%となるように秤量し、V型混合機で10分間
混合した。次に、これら6種類の粉末に対し、実施例1
と同様にして、バインダー混合,成形及び圧粉磁芯の5
00kHz でのμを測定した。その結果を2図に示す
。フェライト粉末の混合比が5〜80Vol.%の範囲
で、μの明らかな向上が認められる。 実施例3 実施例1と同様にして作製したFe粉末とNi−Zn系
フェライト粉末の圧粉磁芯を200℃,250℃,30
0℃,350℃,400℃,450℃,500℃、窒素
中で、それぞれ2時間保持し、熱処理した。次に、実施
例1と同様にして、圧粉磁芯の10kHz でのμを測
定した。その結果を3図に示す。熱処理温度が250〜
450℃の範囲で、μが明らかに向上している。 実施例4 アトマイズ法にて、Siが6wt%で残部Feの合金粉
末を作製し、48メッシュ以下に分級し、6%Si−F
e成形用粉末とした。一方、Fe2 O3 が49 m
ol%で、NiOが17 mol%で、ZnOが34 
mol%のNi−Zn系フェライト焼結体を粉砕して、
20メッシュ以下に粉砕し、Ni−Zn系フェライト成
形用粉体とした。次に、6%Si−Fe成形用粉末とN
i−Zn系フェライト粉末を体積比で1対1となるよう
に秤量した後、V型混合機で10分間混合し、成形用粉
末とした。次に、これら6%Si−Fe合金粉末と、混
合粉末に対し、水ガラスを1.5wt%混合した後、成
形圧力15 ton/cm2 で、外径20mmで内径
10mmで高さ5mmのリング状圧粉磁芯を得た。これ
らの圧粉磁芯における粉末の占積率は約81Vol.%
であった。次に、これら圧粉磁芯に巻線した後、インピ
ーダンスアナライザー(HP製)を用いて、透磁率μと
周波数の関係について測定した。その結果を、4図に示
す。6%Si−Fe粉末とNi−Zn系フェライトを複
合した磁芯は、μが向上するとともに、高周波側でも高
いμを示している。(一般には、μが向上すると、μの
周波数特性は劣化する傾向を示す。)実施例5 Fe2 O3 が52 mol%で、MnOが25 m
ol%で、ZnOが23 mol%のMn−Zn系フェ
ライト焼結体を粉砕して、20メッシュ以下に粉砕し、
Mn−Zn系フェライト成形用粉体とした。次に、実施
例4で得た6%Si−Fe成形用粉末に対し、Mn−Z
n系フェライト成形用粉末が0,20,40,60,8
0,100Vol.%となるように秤量し、V型混合機
で10分間混合した。 次に、これら6種類の粉末に対し、実施例4と同様にし
て、バインダー混合、成形及び圧粉磁芯の1MHz で
のμを測定した。その結果を5図に示す。フェライト粉
末の混合比が5〜80Vol.%の範囲で、μの明らか
な向上が認られる。 実施例6 実施例4と同様にして作製した6%Si−Fe粉末とN
i−Zn系フェライト粉末の圧粉磁芯を、200℃,3
00℃,400℃,600℃,700℃窒素中で、それ
ぞれ2時間保持し、熱処理した。次に、実施例4と同様
にして、圧粉磁芯の100kHz でのμを測定した。 その結果を6図に示す。熱処理温度が250℃〜600
℃の範囲で、μが明らかに向上している。 実施例7 アトマイズ法にて、Si9wt%,Al6wt%,残部
Feの合金粉末を作製し、48メッシュ以下に分級し、
Si−Al−Fe成形用粉末とした。一方、Fe2 O
3 が49 mol%で、NiOが17mol%で、Z
nOが34 mol%のNi−Zn系フェライト焼結体
を粉砕して、20メッシュ以下に粉砕し、Ni−Zn系
フェライト成形用粉体とした。次に、Si−Al−Fe
成形用粉末とNi−Zn系フェライト粉末を体積比で1
対1となるように秤量した後、V型混合機で10分間混
合し、成形用粉末とした。次に、これらSi−Al−F
e合金粉末と、混合粉末に対し、水ガラスを1.5wt
%混合した後、成形圧力15 ton/cm2 で、外
径20mmで内径10mmで高さ5mmのリング状圧粉
磁芯を得た。これらの圧粉磁芯における粉末の占積率は
約80Vol.%であった。次に、これら圧粉磁芯に巻
線した後、インピーダンスアナライザー(HP製)を用
いて、透磁率μと周波数の関係について測定した。その
結果を、7図に示す。Si−Al−Fe粉末とNi−Z
n系フェライトを複合した磁芯は、μが向上するととも
に、高周波側でも高いμを示している。 (一般には、μが向上すると、μの周波数特性は劣化す
る傾向を示す。) 実施例8 Fe2 O3 が52 mol%で、MnOが25 m
ol%で、ZnOが23 mol%のMn−Zn系フェ
ライト焼結体を粉砕して、20メッシュ以下に粉砕し、
Mn−Zn系フェライト成形用粉体とした。次に、実施
例7で得たSi−Al−Fe成形用粉末に対し、Mn−
Zn系フェライト成形用粉末が0,20,40,60,
80,100Vol.%となるように秤量し、V型混合
機で10分間混合した。次に、これら6種類の粉末に対
し、実施例7と同様にして、バインダー混合、成形及び
圧粉磁芯の100kHz でのμを測定した。その結果
を8図に示す。フェライト粉末の混合比が5〜80Vo
l.%の範囲で、μの明らかな向上が認られる。 実施例9 実施例7と同様にして作製したSi−Al−Fe粉末と
Ni−Zn系フェライト粉末の圧粉磁芯を300℃,4
00℃,500℃,600℃,700℃,800℃,9
00℃、1000℃窒素中で、それぞれ2時間保持し、
熱処理した。次に、実施例1と同様にして、圧粉磁芯の
100kHz でのμを測定した。その結果を9図に示
す。 熱処理温度が350〜950℃の範囲で、μが明らかに
向上している。 実施例10 アトマイズ法にて、Niが50wt%で残部Feの合金
粉末を作製し、48メッシュ以下に分級し、50%Ni
−Fe成形用粉末とした。一方、Fe2 O3 が49
 mol%で、NiOが17 mol%で、ZnOが3
4 mol%のNi−Zn系フェライト焼結体を粉砕し
て、20メッシュ以下に粉砕し、Ni−Zn系フェライ
ト成形用粉末とした。次に、50%Ni−Fe成形用粉
末とNi−Zn系フェライト粉末を体積比で1対1とな
るように秤量した後、V型混合機で10分間混合し、成
形用粉末とした。 次に、これら50%Ni−Fe合金粉末と、混合粉末に
対し、水ガラススを1.5wt%混合した後、成形圧力
15 ton/cm2 で、外径20mmで内径10m
mで高さ5mmのリング状圧粉磁芯を得た。これらの圧
粉磁芯における粉末の占積率は約82Vol.%であっ
た。次に、これら圧粉磁芯に巻線した後、インピーダン
スアナライザー(HP製)を用いて、透磁率μと周波数
の関係について測定した。その結果を、10図に示す。 50%Ni−Fe粉末とNi−Zn系フェライトを複合
した磁芯は、μが向上するとともに、高周波側でも高い
μを示している。(一般には、μが向上すると、μの周
波数特性は劣化する傾向を示す。) 実施例11 Fe2 O3 が52 mol%で、MnOが25 m
ol%で、ZnOが23 mol%のMn−Zn系フェ
ライト焼結体を粉砕して、20メッシュ以下に粉砕し、
Mn−Zn系フェライト成形用粉末とした。次に、実施
例10で得た50%Ni−Fe成形用粉末に対し、Mn
−Zn系フェライト成形用粉末が0,20,40,60
,80,100Vol.%となるように秤量し、V型混
合機で10分間混合した。次に、これら6種類の粉末に
対し、実施例10と同様にして、バインダー混合,成形
及び圧粉磁芯の1MHz でのμを測定した。その結果
を11図に示す。フェライト粉末の混合比が5〜80V
ol.%の範囲で、μの明らかな向上が認められる。 実施例12 実施例10と同様にして作製した50%Ni−Fe粉末
とNi−Zn系フェライト粉末の圧粉磁芯を200℃,
300℃,400℃,600℃,700℃,800℃窒
素中で、それぞれ2時間保持し、熱処理した。次に、実
施例10と同様にして、圧粉磁芯の10kHz でのμ
を測定した。その結果を12図に示す。熱処理温度が2
50〜750℃の範囲で、μが明らかに向上している。 実施例13 アトマイズ法にて、Alが5wt%で残部Feの合金粉
末を作製し、48メッシュ以下に分級し、5%Al−F
e成形用粉末とした。一方、Fe2 O3 が49 m
ol%で、NiOが17 mol%で、ZnOが34 
mol%のNi−Zn系フェライト焼結体を粉砕して、
20メッシュ以下に粉砕し、Ni−Zn系フェライト成
形用粉末とした。次に、5%Al−Fe成形用粉末とN
i−Zn系フェライト粉末を体積比で1対1となるよう
に秤量した後、V型混合機で10分間混合し、成形用粉
末とした。  次に、これら5%Al−Fe合金粉末と
、混合粉末に対し、水ガラススを1.5wt%混合した
後、成形圧力15 ton/cm2 で、外径20mm
で内径10mmで高さ5mmのリング状圧粉磁芯を得た
。これらの圧粉磁芯における粉末の占積率は約78Vo
l.%であった。次に、これら圧粉磁芯に巻線した後、
インピーダンスアナライザー(HP製)を用いて、透磁
率μと周波数の関係について測定した。その結果を、1
3図に示す。5%Al−Fe粉末とNi−Zn系フェラ
イトを複合した磁芯は、μが向上するとともに、高周波
側でも高いμを示している。(一般には、μが向上する
と、μの周波数特性は劣化する傾向を示す。) 実施例14 Fe2 O3 が52 mol%で、MnOが25 m
ol%で、ZnOが23 mol%のMn−Zn系フェ
ライト焼結体を粉砕して、20メッシュ以下に粉砕し、
Mn−Zn系フェライト成形用粉末とした。次に、実施
例13で得た5%Al−Fe成形用粉末に対し、Mn−
Zn系フェライト成形用粉末が0,20,40,60,
80,100Vol.%となるように秤量し、V型混合
機で10分間混合した。次に、これら6種類の粉末に対
し、実施例13と同様にして、バインダー混合,成形及
び圧粉磁芯の1MHzでのμを測定した。その結果を1
4図に示す。フェライト粉末の混合比が5〜80Vol
.%の範囲で、μの明らかな向上が認められる。 実施例15 実施例13と同様にして作製した5%Al−Fe粉末と
Ni−Zn系フェライト粉末の圧粉磁芯を、窒素中で、
それぞれ2時間保持し、熱処理した。次に、実施例13
と同様にして、圧粉磁芯の10kHz でのμを測定し
た。 その結果を15図に示す。熱処理温度が250℃〜70
0℃の範囲で、μが明らかに向上している。
【0006】
【発明の効果】以上の説明のとおり、本発明によれば、
内部空隙を減少させて、透磁率を高くすると共に、高周
波側へも適用周波数帯域を拡張させた圧粉磁芯を提供す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】1図は、実施例1におけるFe粉末と、Ni−
Zn系フェライト粉末とその合金粉末との混合粉末の圧
粉磁芯の周波数とμとの関係を示す。図中、実線はFe
粉末にNi−Znフェライト粉末を50Vol.%混合
した圧粉磁芯を、破線はFe粉末のみの圧粉磁芯を表す
【図2】2図は、実施例2におけるFe粉末に対するM
n−Zn系フェライト粉末の混合比と、その圧粉磁芯の
500kHz におけるμの関係を示す。
【図3】3図は、実施例3におけるFe粉末とNi−Z
n系フェライト粉末の複合圧粉磁芯の熱処理温度と、1
0kHz におけるμの関係を示す。
【図4】4図は、実施例4における6%Si−Fe合金
粉末と、Ni−Zn系フェライト粉末とその合金粉末と
の混合粉末の圧粉磁芯の周波数とμとの関係を示す。図
中、実線は6%Si−Fe合金粉末にNi−Znフェラ
イト粉末を50Vol.%混合した圧粉磁芯を、破線は
6%Si−Fe粉末のみの圧粉磁芯を表す。
【図5】5図は、実施例5における6%Si−Fe合金
粉末に対するMn−Zn系フェライト粉末の混合比とし
、その圧粉磁芯の1MHz におけるμの関係を示す。
【図6】6図は、実施例6における6%Si−Fe合金
粉末とNi−Zn系フェライト粉末の圧粉磁芯の熱処理
温度と、100kHz におけるμの関係を示す。
【図7】7図は、実施例7におけるSi−Al−Fe合
金粉末と、Ni−Zn系フェライト粉末とその合金粉末
との混合粉末の圧粉磁芯の周波数とμとの関係を示す。 図中、実線はSi−Al−Fe合金粉末にNi−Znフ
ェライト粉末を50Vol.%混合した圧粉磁芯を、破
線はSi−Al−Fe粉末のみの圧粉磁芯を表す。
【図8】8図は、実施例8におけるSi−Al−Fe合
金粉末に対するMn−Zn系フェライト粉末の混合比と
、その圧粉磁芯におけるμの関係を示す。
【図9】9図は、実施例9におけるSi−Al−Fe合
金粉末とNi−Zn系フェライト粉末の圧粉磁芯の熱処
理温度と、100kHz におけるμの関係を示す。
【図10】10図は、実施例10における50%Ni−
Fe合金粉末と、Ni−Zn系フェライト粉末とその合
金粉末との混合粉末の圧粉磁芯の周波数とμとの関係を
示す。図中、実線は50%Ni−Fe合金粉末にNi−
Znフェライト粉末を50Vol.%混合した圧粉磁芯
を、破線は50%Ni−Fe粉末のみの圧粉磁芯を表わ
す。
【図11】11図は、実施例11における50%Ni−
Fe合金粉末に対するMn−Zn系フェライト粉末の混
合比と、その圧粉磁芯の1MHz におけるμの関係を
示す。
【図12】12図は、実施例12における50%Ni−
Fe合金粉末とNi−Zn系フェライト粉末の圧粉磁芯
の熱処理温度と、10kHz におけるμの関係を示す
【図13】13図は、実施例13における5%Al−F
e合金粉末と、Ni−Zn系フェライト粉末とその合金
粉末との混合粉末の圧粉磁芯の周波数とμとの関係を示
す。図中、実線は5%Al−Fe合金粉末にNi−Zn
フェライト粉末を50Vol.%混合した圧粉磁芯を、
破線は5%Al−Fe粉末のみの圧粉磁芯を表す。
【図14】14図は、実施例14における5%Al−F
e合金粉末に対するMn−Zn系フェライト粉末の混合
比と、その圧粉磁芯の1MHz におけるμの関係を示
す。
【図15】15図は、実施例15における5%Al−F
e合金粉末とNi−Zn系フェライト粉末の圧粉磁芯の
熱処理温度と、10kHz におけるμの関係を示す。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  Feを主成分として含有するFe系金
    属粉末に対し、軟磁性フェライト粉末を実質的に5〜8
    0Vol.%含有してなることを特徴とする複合型圧粉
    磁芯。
  2. 【請求項2】  Feを主成分として含有するFe系金
    属粉末に対し、軟磁性フェライト粉末を実質的に5〜8
    0Vol.%含有してなる複合型圧粉磁芯材料を、実質
    的に250℃〜450℃の範囲で熱処理することを特徴
    とする複合型圧粉磁芯の製造方法。
  3. 【請求項3】  Fe及びSiを主成分として含有する
    Fe−Si系合金粉末に対し、軟磁性フェライト粉末を
    実質的に5〜80Vol.%含有してなることを特徴と
    する複合型圧粉磁芯。
  4. 【請求項4】  Fe及びSiを主成分として含有する
    Fe−Si系合金粉末に対し、軟磁性フェライト粉末を
    実質的に5〜80Vol.%含有してなる複合型圧粉磁
    芯材料を、実質的に250℃〜600℃の範囲で熱処理
    することを特徴とする複合型圧粉磁芯の製造方法。
  5. 【請求項5】  Si,Al及びFeを主成分として含
    有するSi−Al−Fe系合金粉末に対し、軟磁性フェ
    ライト粉末を実質的に5〜80Vol.%含有してなる
    ことを特徴とする複合型圧粉磁芯。
  6. 【請求項6】  Si,Al及びFeを主成分として含
    有するSi−Al−Fe系合金粉末に対し、軟磁性フェ
    ライト粉末を実質的に5〜80Vol.%含有してなる
    複合型圧粉磁芯材料を、実質的に350℃〜950℃の
    範囲で熱処理することを特徴とする複合型圧粉磁芯の製
    造方法。
  7. 【請求項7】  Fe及びNiを主成分として含有する
    Fe−Ni系合金粉末に対し、軟磁性フェライト粉末を
    実質的に5〜80Vol.%含有してなることを特徴と
    する複合型圧粉磁芯。
  8. 【請求項8】  Fe及びNiを主成分として含有する
    Fe−Ni系合金粉末に対し、軟磁性フェライト粉末を
    実質的に5〜80Vol.%含有してなる複合型圧粉磁
    芯材料を、実質的に250℃〜750℃の範囲で熱処理
    することを特徴とする複合型圧粉磁芯の製造方法。
  9. 【請求項9】  Fe及びAlを主成分として含有する
    Fe−Al系合金粉末に対し、軟磁性フェライト粉末を
    実質的に5〜80Vol.%含有してなることを特徴と
    する複合型圧粉磁芯。
  10. 【請求項10】  Fe及びAlを主成分として含有す
    るFe−Al系合金粉末に対し、軟磁性フェライト粉末
    を実質的に5〜80Vol.%含有してなる複合型圧粉
    磁芯材料を、実質的に250℃〜700℃の範囲で熱処
    理することを特徴とする複合型圧粉磁芯の製造方法。
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