JPH04240168A - 軽量セラミック吸音板の製造法 - Google Patents
軽量セラミック吸音板の製造法Info
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Landscapes
- Building Environments (AREA)
- Porous Artificial Stone Or Porous Ceramic Products (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、耐候性、耐水性、耐熱
性等に優れ、しかも軽量で高強度なセラミック吸音板に
関するものである。
性等に優れ、しかも軽量で高強度なセラミック吸音板に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】家屋、工場その他の建物のための吸音材
としてはロックウールマット、グラスウールマットなど
が広く用いられているが、これら繊維質の材料は耐候性
や耐水性が十分でなく、屋外での使用には不適当である
。一方、非繊維質の吸音材の一つとして、近年、セラミ
ックスの破砕粒子を釉薬等の無機質結合剤で結合したセ
ラミック吸音板が使用されるようになってきた。セラミ
ックス系吸音板は、強度が高く、耐候性、耐水性、耐熱
性にも優れていて、屋外での使用にも十分耐えるもので
ある。しかしながら、密度が1.4〜1.7g/cm3
と高いため、重く、取り扱いが容易でないという欠点が
ある。
としてはロックウールマット、グラスウールマットなど
が広く用いられているが、これら繊維質の材料は耐候性
や耐水性が十分でなく、屋外での使用には不適当である
。一方、非繊維質の吸音材の一つとして、近年、セラミ
ックスの破砕粒子を釉薬等の無機質結合剤で結合したセ
ラミック吸音板が使用されるようになってきた。セラミ
ックス系吸音板は、強度が高く、耐候性、耐水性、耐熱
性にも優れていて、屋外での使用にも十分耐えるもので
ある。しかしながら、密度が1.4〜1.7g/cm3
と高いため、重く、取り扱いが容易でないという欠点が
ある。
【0003】重いというセラミック吸音板の欠点を解消
する手段として、特開平1−234375号公報には中
空状または多孔質の軽量セラミック粒子を三次元網目状
に結合させる方法が開示されている。しかしながら、中
空状または多孔質のセラミック粒子のうち、膨張パーラ
イトのような天然鉱物を加熱発泡させたものは、安価で
はあるが、一般に強度が弱く、無機質結合剤を用いて結
合させても十分な強度を有する成形体が得られない場合
が多い。アルミナバブルやシリカバルーンは高強度であ
るが、高価なため、これらを用いた吸音板は高価なもの
となる。中空状あるいは多孔質のセラミック粒子は、セ
ラミックス原料粉末やガラス粉末を発泡剤と混合して造
粒し、加熱発泡させる方法、発泡ポリスチレンビーズに
セラミック原料粉末を被覆して成形後に焼成する方法な
どによっても製造することができるが、そのようにして
製造された軽量粒子を吸音板製造原料としたのでは、熱
処理が2回になるなど、製造工程が複雑なものとなる。
する手段として、特開平1−234375号公報には中
空状または多孔質の軽量セラミック粒子を三次元網目状
に結合させる方法が開示されている。しかしながら、中
空状または多孔質のセラミック粒子のうち、膨張パーラ
イトのような天然鉱物を加熱発泡させたものは、安価で
はあるが、一般に強度が弱く、無機質結合剤を用いて結
合させても十分な強度を有する成形体が得られない場合
が多い。アルミナバブルやシリカバルーンは高強度であ
るが、高価なため、これらを用いた吸音板は高価なもの
となる。中空状あるいは多孔質のセラミック粒子は、セ
ラミックス原料粉末やガラス粉末を発泡剤と混合して造
粒し、加熱発泡させる方法、発泡ポリスチレンビーズに
セラミック原料粉末を被覆して成形後に焼成する方法な
どによっても製造することができるが、そのようにして
製造された軽量粒子を吸音板製造原料としたのでは、熱
処理が2回になるなど、製造工程が複雑なものとなる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、従来
のセラミック質吸音板における上述のような問題点を解
決し、軽量で高強度のセラミック吸音板を安価に製造す
る手段を提供することにある。
のセラミック質吸音板における上述のような問題点を解
決し、軽量で高強度のセラミック吸音板を安価に製造す
る手段を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明が提供することに
成功したセラミック吸音板の製造法は、膨張パーライト
粒子および発泡ポリスチレンビーズからなる群から選ば
れた多孔質粒子の表面に粘土を主材としてなる被覆材を
被覆し、次いで結合剤水溶液を混合して成形し、焼成し
て粘土を焼結させることを特徴とする。本発明の製造法
において使用する多孔質粒子は、目的とする吸音板の吸
音特性との関係で、粒径が約0.5〜2.5mmのもの
が適当である。それ以上に大粒径のものを用いたのでは
強度が不十分になり、反対に小さすぎるときは、強度は
高くなるが吸音作用が悪くなる。
成功したセラミック吸音板の製造法は、膨張パーライト
粒子および発泡ポリスチレンビーズからなる群から選ば
れた多孔質粒子の表面に粘土を主材としてなる被覆材を
被覆し、次いで結合剤水溶液を混合して成形し、焼成し
て粘土を焼結させることを特徴とする。本発明の製造法
において使用する多孔質粒子は、目的とする吸音板の吸
音特性との関係で、粒径が約0.5〜2.5mmのもの
が適当である。それ以上に大粒径のものを用いたのでは
強度が不十分になり、反対に小さすぎるときは、強度は
高くなるが吸音作用が悪くなる。
【0006】膨張パーライトは、粒子の密度が0.07
〜0.28g/cm3と非常に小さく、本発明の製造法
における原料として適当である。また発泡ポリスチレン
ビーズとしては、表面処理により親水性を付与されてい
るものが適当である。球状粒子に被覆する粘土としては
、蛙目粘土、カオリン、木節粘土など、適度な可塑性と
粘結力を備えたものが適当である。粘土は、必要に応じ
て少量の珪石、長石、石灰石等の焼結助剤、および水溶
性結合剤(たとえばカルボキシメチルセルロース、ポリ
ビニルアルコール、リグニンなど)などと混合し、水の
存在下に多孔質粒子と共に撹拌して粒子表面に均一に付
着させる。被覆量は、重量比で多孔質粒子の1〜25倍
量が適当である。被覆量が少ないほど製品は軽量になり
、被覆量が多いほど製品の強度は高くなるが、気孔量が
減少し、吸音性能が悪くなるので、用いる多孔質粒子の
種類や製品の用途に応じて被覆量を選定する。
〜0.28g/cm3と非常に小さく、本発明の製造法
における原料として適当である。また発泡ポリスチレン
ビーズとしては、表面処理により親水性を付与されてい
るものが適当である。球状粒子に被覆する粘土としては
、蛙目粘土、カオリン、木節粘土など、適度な可塑性と
粘結力を備えたものが適当である。粘土は、必要に応じ
て少量の珪石、長石、石灰石等の焼結助剤、および水溶
性結合剤(たとえばカルボキシメチルセルロース、ポリ
ビニルアルコール、リグニンなど)などと混合し、水の
存在下に多孔質粒子と共に撹拌して粒子表面に均一に付
着させる。被覆量は、重量比で多孔質粒子の1〜25倍
量が適当である。被覆量が少ないほど製品は軽量になり
、被覆量が多いほど製品の強度は高くなるが、気孔量が
減少し、吸音性能が悪くなるので、用いる多孔質粒子の
種類や製品の用途に応じて被覆量を選定する。
【0007】粘土を被覆した多孔質粒子は、粒子が破壊
されない程度の圧力で、所望の形状にプレス成形して乾
燥する。成形圧が高すぎて粒子が潰れると、製品の吸音
特性が悪くなる。得られた成形体は、乾燥後、約120
0〜1400℃で焼成し、粘土質被覆材の焼結を生じさ
せる。この過程で、多孔質粒子は溶融し、発泡ポリスチ
レンビーズの場合はその後焼失する。被覆材は既に硬化
しているので、多孔質粒子が溶融または焼失した後には
空洞が形成され、パーライトの溶融物は空洞の壁に付着
または浸透する。粘土等の被覆量が過剰でなければ、焼
成前の成形体において多孔質粒子同士は多少なりとも接
触しているから、上述のようにして形成された空洞は連
通気孔となって吸音作用に関与する。
されない程度の圧力で、所望の形状にプレス成形して乾
燥する。成形圧が高すぎて粒子が潰れると、製品の吸音
特性が悪くなる。得られた成形体は、乾燥後、約120
0〜1400℃で焼成し、粘土質被覆材の焼結を生じさ
せる。この過程で、多孔質粒子は溶融し、発泡ポリスチ
レンビーズの場合はその後焼失する。被覆材は既に硬化
しているので、多孔質粒子が溶融または焼失した後には
空洞が形成され、パーライトの溶融物は空洞の壁に付着
または浸透する。粘土等の被覆量が過剰でなければ、焼
成前の成形体において多孔質粒子同士は多少なりとも接
触しているから、上述のようにして形成された空洞は連
通気孔となって吸音作用に関与する。
【0008】
【実施例】実施例1
膨張パーライト粒子(嵩密度0.2g/cm3;粒径0
.5〜1.2mm;フヨーライト株式会社製品・フヨー
ライト1号)50重量部にカルボキシメチルセルロース
の1%水溶液25重量部を加えて撹拌しながら、蛙目粘
土40重量%、珪石粉末30重量%、長石粉末30重量
%の混合物100重量部を加えて、パーライト粒子表面
を粘土混合物で被覆した。被覆された粒子250重量部
に成形助剤としてカルボキシメチルセルロース2重量部
、水30重量部を加えて混合したのち、板状にプレス成
形し、1270℃で3時間焼成した。得られた吸音板は
、嵩密度が0.75g/cm3の多孔質のものであり、
曲げ強度は20kgf/cm2であった。その吸音特性
を図1に示す。
.5〜1.2mm;フヨーライト株式会社製品・フヨー
ライト1号)50重量部にカルボキシメチルセルロース
の1%水溶液25重量部を加えて撹拌しながら、蛙目粘
土40重量%、珪石粉末30重量%、長石粉末30重量
%の混合物100重量部を加えて、パーライト粒子表面
を粘土混合物で被覆した。被覆された粒子250重量部
に成形助剤としてカルボキシメチルセルロース2重量部
、水30重量部を加えて混合したのち、板状にプレス成
形し、1270℃で3時間焼成した。得られた吸音板は
、嵩密度が0.75g/cm3の多孔質のものであり、
曲げ強度は20kgf/cm2であった。その吸音特性
を図1に示す。
【0009】実施例2
実施例1で用いたのと同じ膨張パーライト粒子50重量
部にポリビニルアルコールの1%水溶液25重量部を加
えて撹拌しながら、蛙目粘土60重量%、珪石粉末25
重量%、石灰石粉末15重量%の混合物100重量部を
加えて、パーライト粒子表面を粘土混合物で被覆した。 被覆された粒子250重量部に成形助剤としてカルボキ
シメチルセルロース2重量部、水30重量部を加えて混
合したのち、板状にプレス成形し、1250℃で3時間
焼成した。得られた吸音板は、嵩密度が0.58g/c
m3の多孔質のものであり、曲げ強度は15kgf/c
m2であった。その吸音特性を図1に示す。
部にポリビニルアルコールの1%水溶液25重量部を加
えて撹拌しながら、蛙目粘土60重量%、珪石粉末25
重量%、石灰石粉末15重量%の混合物100重量部を
加えて、パーライト粒子表面を粘土混合物で被覆した。 被覆された粒子250重量部に成形助剤としてカルボキ
シメチルセルロース2重量部、水30重量部を加えて混
合したのち、板状にプレス成形し、1250℃で3時間
焼成した。得られた吸音板は、嵩密度が0.58g/c
m3の多孔質のものであり、曲げ強度は15kgf/c
m2であった。その吸音特性を図1に示す。
【0010】実施例3
発泡ポリスチレンビーズ(嵩密度0.04g/cm3;
菱和産資株式会社製品・マイポール)10重量部にポリ
ビニルアルコール1%水溶液25重量部を加えて撹拌し
ながら、カオリン40重量%、珪石粉末10重量%、長
石粉末50重量%の混合物100重量部を加えて、ビー
ズ表面を粘土混合物で被覆した。被覆されたビーズ18
0重量部に成形助剤としてカルボキシメチルセルロース
2重量部、水30重量部を加えて混合したのち、板状に
プレス成形し、1300℃で3時間焼成した。得られた
吸音板は、嵩密度が0.55g/cm3の多孔質のもの
であり、曲げ強度は15kgf/cm2であった。その
吸音特性を図1に示す。
菱和産資株式会社製品・マイポール)10重量部にポリ
ビニルアルコール1%水溶液25重量部を加えて撹拌し
ながら、カオリン40重量%、珪石粉末10重量%、長
石粉末50重量%の混合物100重量部を加えて、ビー
ズ表面を粘土混合物で被覆した。被覆されたビーズ18
0重量部に成形助剤としてカルボキシメチルセルロース
2重量部、水30重量部を加えて混合したのち、板状に
プレス成形し、1300℃で3時間焼成した。得られた
吸音板は、嵩密度が0.55g/cm3の多孔質のもの
であり、曲げ強度は15kgf/cm2であった。その
吸音特性を図1に示す。
【0011】
【発明の効果】本発明による吸音板製造法は、上述のよ
うに安価に入手できる膨張パーライト粒子または発泡ポ
リスチレンビーズと粘土を主原料とし、粘土の焼結と多
孔質粒子の消失による気孔形成により吸音特性を発現さ
せるので、従来のセラミック吸音板製造法よりも安価に
高性能かつ軽量なセラミック質吸音板を提供することが
可能になる。
うに安価に入手できる膨張パーライト粒子または発泡ポ
リスチレンビーズと粘土を主原料とし、粘土の焼結と多
孔質粒子の消失による気孔形成により吸音特性を発現さ
せるので、従来のセラミック吸音板製造法よりも安価に
高性能かつ軽量なセラミック質吸音板を提供することが
可能になる。
【図1】 本発明実施例製品の吸音特性を示すグラフ
。
。
Claims (1)
- 【請求項1】 膨張パーライト粒子および発泡ポリス
チレンビーズからなる群から選ばれた多孔質粒子の表面
に粘土を主材としてなる被覆材を被覆し、次いで結合剤
水溶液を混合して成形し、焼成して粘土を焼結させるこ
とを特徴とする軽量セラミック吸音板の製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1913291A JPH04240168A (ja) | 1991-01-21 | 1991-01-21 | 軽量セラミック吸音板の製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1913291A JPH04240168A (ja) | 1991-01-21 | 1991-01-21 | 軽量セラミック吸音板の製造法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04240168A true JPH04240168A (ja) | 1992-08-27 |
Family
ID=11990943
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1913291A Pending JPH04240168A (ja) | 1991-01-21 | 1991-01-21 | 軽量セラミック吸音板の製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH04240168A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2002032833A1 (fr) * | 2000-10-17 | 2002-04-25 | Oda Construction Co., Ltd. | Moulages de ceramique poreuse a absorption de son et procede de production de ces moulages |
KR100428513B1 (ko) * | 2001-06-30 | 2004-04-28 | 주식회사 경동네트웍 | 식물배지용 코팅 퍼라이트 |
KR100900490B1 (ko) * | 2008-07-29 | 2009-06-03 | 한국지질자원연구원 | 광물을 이용한 다층 층상구조의 인공토양 제조 |
FR3056582A1 (fr) * | 2016-09-26 | 2018-03-30 | Jean Claude Robinet | Materiau a forte deformabilite a base de spheres creuses en ceramique |
-
1991
- 1991-01-21 JP JP1913291A patent/JPH04240168A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2002032833A1 (fr) * | 2000-10-17 | 2002-04-25 | Oda Construction Co., Ltd. | Moulages de ceramique poreuse a absorption de son et procede de production de ces moulages |
US6664205B2 (en) * | 2000-10-17 | 2003-12-16 | Oda Construction Co., Ltd. | Porous, sound-absorbing ceramic moldings and method for production thereof |
CN100422118C (zh) * | 2000-10-17 | 2008-10-01 | 小田建设株式会社 | 多孔吸音性陶瓷成型体及其制造方法 |
KR100428513B1 (ko) * | 2001-06-30 | 2004-04-28 | 주식회사 경동네트웍 | 식물배지용 코팅 퍼라이트 |
KR100900490B1 (ko) * | 2008-07-29 | 2009-06-03 | 한국지질자원연구원 | 광물을 이용한 다층 층상구조의 인공토양 제조 |
FR3056582A1 (fr) * | 2016-09-26 | 2018-03-30 | Jean Claude Robinet | Materiau a forte deformabilite a base de spheres creuses en ceramique |
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