JPH0424007Y2 - - Google Patents

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JPH0424007Y2
JPH0424007Y2 JP1987155358U JP15535887U JPH0424007Y2 JP H0424007 Y2 JPH0424007 Y2 JP H0424007Y2 JP 1987155358 U JP1987155358 U JP 1987155358U JP 15535887 U JP15535887 U JP 15535887U JP H0424007 Y2 JPH0424007 Y2 JP H0424007Y2
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JP
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ventilation
soffit
section
exterior wall
noncombustible
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、住宅等の建物の軒天部に設けられた
通気部の防火装置に関するものである。
(従来の技術) 一般に、小屋裏内の通気を確保するため、軒天
部に通気部が設けられており、通常、この種の通
気部の構造としては、軒天に通気孔を設けた通気
部構造や、軒天と外壁面との見切り部に通気孔を
設けた通気部構造等がある。例えば、第4図は軒
天部101を示し、軒天井材102と外壁材10
3との見切り部に通気部104が構成されてい
る。105は野地板、106は鼻隠し、107は
軒天下地、108は下地木である。
一方、軒裏防火構造の規制を受ける防火規制地
域にあつては、第5図及び第6図に示される如
く、軒天井材102に通気口109を形成し、該
通気口109を覆つて換気装置110を取付けた
通気部104構造とされていた。換気装置110
は多数の通気孔111を備えた本体112と、本
体112に重合状とされ、通気孔111と連通す
る通気孔113を備えた遮へい板114と、本体
112の通気孔111を遮断すべく、遮へい板1
14を所定方向に弾発付勢するバネ体115と、
本体112の通気孔111と遮へい板114の通
気孔113とが互いに連通する状態で保持するヒ
ユーズ片116とを備え、通常は、両通気孔11
3,113及び通気口109を通じて小屋裏の通
気を確保し、外部火災時にあつては、高温により
ヒユーズ片116が切れ、バネ体115の弾発力
により遮へい板114が作動して、本体112の
通気孔111と遮へい板114の通気孔113と
の連通状態を遮断し、通気部104からの炎や高
温になつた空気の侵入を防止して外部火災から建
物を守る構造とされている。
(考案が解決しようとする問題点) 以上のような構造によれば、防火規制地域と、
規制を受けない一般地域とで軒天部の納まりを変
更する必要があつた。
また防火規制地域において、上記換気装置を取
付けるための広さが軒天に確保できる場合は、何
等問題は生じないが、軒の出が短かい場合にあつ
ては、上記換気装置を取付けることができず、従
つて、通気部を設けることができない欠点があつ
た。
そこで、本考案は上記問題点に鑑み、防火規制
地域と一般地域との軒天部の納まりを兼用できる
構造とすると共に、軒の出が短かい場合であつて
も防火仕様の通気部が施工できる構造とすること
を目的とする。
(問題点を解決するための手段) その技術的手段は、不燃性の外壁材3の表面側
に、不燃性の軒天井材2をその外壁材3より離間
して横方向に配置し、該外壁材3の表面から、前
記軒天井材2より上方に離間して配置した不燃性
のせき板5を、その軒天井材2とラツプするよう
に横方向に延設し、それらせき板5と軒天井材2
とのラツプ部分で形成された横方向の通気部6の
上下面7,8又はその上下面7,8のいずれか一
方に、高温時に膨張して当該通気部6を閉塞する
不燃性の高温膨張体9を取付けた点にある。
(作 用) 本考案によれば、一般地域で使用される軒天部
1の通気部6の納まりの状態で、通気部6に高温
膨張体9を取付けることによつて防火仕様とで
き、防火規制地域に対応できる。
即ち、軒天部1に火災の発生していない通常時
においては、例えば第1図に示す如く、通気部6
内に設けた高温膨張体9は収縮したままであり、
通気部6を介して小屋裏内の通気が確保される。
一方、外部火災時においては、例えば第2図又
は第3図に示す如く、火災による高温によつて高
温膨張体9が膨張して横方向の通気部6が閉塞さ
れ、通気部6からの炎や高温になつた空気の侵入
が防止され、小屋裏内への延焼が防止される。
この際、本考案では、外壁材3の表面から横方
向に延設したせき板5と軒天井材2とのラツプ部
分で横方向の通気部6を構成し、この通気部6内
に前記作用を呈する高温膨張体9を設けることに
しているので、火災時に最も高温となる炎の上部
は主としてせき板5の根本部でせき止められ、当
該高温膨張体9は、そのせき板5の根本部から更
に横方向(通気部6側)に侵入しようとする炎の
みを遮断するようになつている。
従つて、高温膨張体9が膨張して通気部6を閉
塞するまでの間、即ちその高温膨張体9の膨張過
渡期においては、せき板5がその根本部で炎の上
方への侵入をせき止めるため、勢いよく吹き上が
つてくる炎に対しても、小屋裏内への延焼がほと
んど完全に防止される。
(実施例) 以下、本考案の第1実施例を図面に基づいて説
明すると、第1図及び第2図は住宅の軒天部1を
示しており、2は不燃材よりなる軒天井材、3は
不燃材よりなる外壁材である。
前記軒天井材2は、外壁材3の表面側に該外壁
材3と離間するように横方向に配置されていて、
軒天井材2の外壁材3側の端部には、当該軒天井
材3の端縁部を構成する化粧鋼板4が取付けられ
ている。
5は断面L字状を呈する長尺物よりなる鋼製の
せき板で、前記外壁材3の表面に取付けられてい
る。このせき板は5は、図2に示す如く、軒天井
材2より上方に離間して配置されていて、前記外
壁材3の表面から、軒天井材2の一部をなす化粧
鋼板4とラツプするように横方向に延設されてい
る。
6は通気部で、前記せき板5と化粧鋼板4との
ラツプ部分間で横方向に形成されており、軒天井
材2の下方(屋外)と小屋裏内とを通気可能に連
通している。
通気部6の互いに対向する上面7側及び下面8
側には、夫々、高温になると発泡して膨張する不
燃性の高温膨張体9が接着剤等により固着されて
いる。例えば、高温膨張体9として、FLECS(商
品名)(イビデン製)やサンタツクシーラーFSC
−200(商品名)(早川ゴム製)等がある。
10は下地木、11は桁である。
そして、通常時においては、通気部6の上下両
側の高温膨張体9間の間隙を通じて、小屋裏内の
通気が確保される。
また、外部火災時にあつては、外部からの熱気
や炎により、高温膨張体9が加熱され、所定温度
以上に加熱された場合には、各高温膨張体9が発
泡して、他方の面7,8方向に膨張して第2図に
示される如く、通気部6内外を遮断し、炎や高温
空気の侵入を防止して軒天部1からの延焼を防止
する。
また、通気部6の上面7及び下面8に高温膨張
体9を取付けなければ、そのままの納まりで防火
規制を受けない一般地域の軒天部1として流用で
き、兼用化が図れ、従つて一般地域と防火規制地
域との部材の標準化が可能となる。
また、通気部6の互いに対向する面7,8に高
温膨張体9を取付ける簡単な構成であり、従来の
ヒユーズ付換気装置と比較して場所を取らず、軒
の出の少ない短庇の構造であつても、防火仕様の
通気部6が容易に施工できる。
さらに従来の高価な換気装置に比べ、高温膨張
体9は安価に入手でき、コスト低減が図れる。
尚、高温膨張体9として、木造住宅にあつては
木材の着火点(270℃前後)以下の温度、例えば、
250℃程度で膨張する高温膨張体9を用い、鉄骨
系住宅にあつては、360℃程度で膨張する高温膨
張体9を用いれば、不必要に膨張せず、好まし
い。
第3図は、第2実施例を示しており、通気部6
の下面8側のみに高温膨張体9を取付けた構造を
示している。
(考案の効果) 本考案によれば、軒天部の通気部が不燃材で形
成されると共に、通気部の互いに対向する少なく
とも一側面側に、高温時に他側面方向に膨張して
通気部内外を遮断する不燃性の高温膨張体を取付
けてなるものであり、軒天部の通気部の納まりを
防火規制地域と一般地域とに兼用できる構造とな
り、標準の納まりのまま施工をわずらわすことな
く、高温膨張体を取付けることによつて防火仕様
とできる。また軒の出が短かい場合であつても防
火仕様の通気部が容易に施工できる。
また、本考案によれば、せき板5と軒天井材2
とのラツプ部分に形成した横方向の通気部6内に
高温膨張体9を設けているので、その高温膨張体
9の膨張過渡期において炎が勢いよく吹き上がつ
てきたような場合でも、せき板5の根本部でその
炎の上昇をせき止めることができ、小屋裏内への
延焼をほとんど完全に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の第1実施例を示す要部断面
図、第2図は同要部説明図、第3図は第2実施例
を示す要部説明図、第4図は一般地域での従来例
を示す要部断面図、第5図は防火規制地域での従
来例を示す要部断面図、第6図は第5図の要部拡
大断面図である。 1……軒天部、2……軒天井材、3……外壁
材、5……せき板、6……通気部、7……上面、
8……下面、9……高温膨張体。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 不燃性の外壁材3の表面側に、不燃性の軒天井
    材2をその外壁材3より離間して横方向に配置
    し、該外壁材3の表面から、前記軒天井材2より
    上方に離間して配置した不燃性のせき板5を、そ
    の軒天井材2とラツプするように横方向に延設
    し、それらせき板5と軒天井材2とのラツプ部分
    で形成された横方向の通気部6の上下面7,8又
    はその上下面7,8のいずれか一方に、高温時に
    膨張して当該通気部6を閉塞する不燃性の高温膨
    張体9を取付けたことを特徴とする軒天部におけ
    る通気部防火装置。
JP1987155358U 1987-10-08 1987-10-08 Expired JPH0424007Y2 (ja)

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