JPH04239618A - 射出成形機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は射出成形機に係り、特に
ＢＭＣ　（Ｂｕｌｋ　Ｍｏｌｄｉｎｇ　Ｃｏｍｐｏｕｎ
ｄ）等の塊状でガラス繊維を含む成形材料に好適に用い
られるプランジャタイプの射出成形機に関するものであ
る。

【０００２】

【従来の技術】この種の射出成形機として、特開昭６２
−１２２７２９号公報に記載のものが公知である。同号
のプランジャタイプ成形機は、バレル内に、バレル内周
面とプランジャ外周面との間に材料通路を設けた状態で
、プランジャを前後進可能にかつ回転可能に設け、材料
押圧供給装置を、バレル後部側に設けた材料入口部に連
設すると共に、材料逆流防止機構を材料の流路に設けた
ものである。

【０００３】第２図は同号公報に記載の射出成形機を示
す概略縦断面図、第３図は同要部拡大図（プランジャ後
退時に係る。）である。第２図において、先端部にノズ
ル２１を有し、外周部に比較的低温のヒータを有する円
筒状のバレル２２は、固定盤６０に取付けられている固
定金型６１の材料注入口にノズル２１を臨ませうるよう
にして配設されている。６２はコラム、６３はコラムナ
ット、６４は型締装置側のマシンベース、６５は射出装
置側のマシンベース、６６はマシンベース６５上で軸線
方向に摺動自在に設けたブロックであり、ブロック６６
の上には、前方にバレル２２が固定されており、後方に
はモータ保持部材６７が摺動自在に取付けられている。 ６８は固定盤６０に固定されたブロック６６移動用のシ
リンダ、６９はピストンロッドで、ピストンロッド６９
の先端部はブロック６６の外側面中央部に固定されてお
り、シリンダ６８の作動により、ノズル２１を固定金型
６１に接触させたり、図示した状態に後退させたりしう
るようになっている。

【０００４】バレル２２内には、バレル２２内径よりも
小さな外径を有し、先端付近にチェックリング２３やボ
ールなどからなる逆流防止機構を有するプランジャ２４
を、前後進可能に、かつ、回転可能に設けてある。そし
て、バレル２２内周面とプランジャ２４の外周面との間
に材料の通路７０を設けてある。プランジャ２４の後方
には、モータ保持部材６７内の軸受部７１を介して、モ
ータ保持部材６７に固定した油圧モータ３５などの回転
駆動装置の軸が連結されている。また、バレル２２とモ
ータ保持部材６７の下側の間には、射出シリンダ７２と
ピストンロッド７３が取付けられている。

【０００５】プランジャ２４の中央部には、バレル２２
の内周面に接した凸部２５を設けてある。また、プラン
ジャ２４の凸部２５の後側には、リーク材料排出用のス
クリュ２９を設けてある。このスクリュ２９は、凸部２
５の外周面とバレル２２の内周面の間のクリアランス部
分から後方に漏れたリーク材料を、バレル２２の後方に
スムーズに排出するためのものであり、プランジャ２４
の回転方向とは逆ねじ方向に設けられている。

【０００６】２７はバレル２２の後部側の材料入口部２
８に垂直に設けたスタッファで、スタッファ２７部には
材料を押下げるスタッファプランジャ３０が設けられて
いる。３１はスタッファ２７の側面部に設けた材料供給
用の入口である。７４はスタッファプランジャ３０用の
シリンダで、バレル２２の一部に上向きに垂直に取付ッ
られている。７５はピストンロッド、７６は連結部材で
ある。

【０００７】第２図において、プランジャ２４を前進限
に位置させ、例えば２５〜１５０ｒｐｍで回転させてい
る状態で、スタッファ２７中にＢＭＣなどの材料を装入
し、スタッファプランジャ３０で材料を押し下げる。そ
うすると、材料はプランジャ２４の外周部を通って前方
に送られ、チェックリング２３部を通って、プランジャ
２４の前のバレル２２内に順次溜められる。勿論、この
計量過程においては、プランジャ２４は徐々に後退する
。

【０００８】プランジャ２４の回転により、プランジャ
２４の周囲の樹脂材料は均質化されるとともに、材料の
流路の短絡が防止される。また、スタッファプランジャ
３０の押圧作用とプランジャ２４の回転作用で、材料は
プランジャ２４の上側の材料通路７０のみを通ることな
く、プランジャ２４の下側の材料通路７０の方にも回り
込むような状態で押込まれ、また、材料がプランジャ２
４の下側から上側へも、上側から下側へも回り込みなが
ら送られるので、材料の流れにくい部分や材料でもバレ
ル２２内に滞留することなく、バレル２２内の全周全体
を円滑に移送される。

【０００９】バレル２２の先端部に所望量の材料が溜っ
た後、プランジャ２４の回転を止め、射出シリンダ７２
を作動させてプランジャ２４を前進させ、金型内に材料
を射出する。

【００１０】この射出成形機においては、ＢＭＣがバレ
ル２２内を送られるときに、従来のスクリュを用いたも
のと違って、プランジャ２４の回転によっては、ガラス
繊維が折れたり、曲ったり、ほぐれたりすることが非常
に少ないため、成形品の衝撃強度が高い。

【００１１】

【発明が解決しようとする課題】上記従来の射出成形機
においては、プランジャ２４は、その後端側のみがモー
タ保持部材６７等で支持され、その先端側は自由端とさ
れた片持ち構造となっている。このため、プランジャ２
４に大きな曲げ応力がかかり易く、それに耐える高耐力
構造とする必要がある。（特に、第３図に示した如く、
プランジャ２４の後退限時には、スタッファ２７の材料
押圧力がプランジャ２４の先端付近に対し下向きに加え
られるため、プランジャ２４にきわめて大きな曲げ応力
が加えられる。）この曲げ応力は、プランジャ長さが大
きくなる程、大きくなる。

【００１２】また、上記の射出成形機においては、計量
時に第３図の如くプランジャ２４が後退すると、材料入
口２８よりも後方側のバレル２２内のスペースにも材料
が充填され、ここに充填された材料がバレル内に滞留し
、異種材料への射出材料の交換時（例えば色替時）に材
料の無駄が生じ易かった。

【００１３】

【課題を解決するための手段】本発明の射出成形機は、
バレル内に、バレル内周面とプランジャ外周面との間に
材料通路を設けた状態で、プランジャを前後進可能かつ
回転可能に設け、材料押圧供給装置を、バレル後部側に
設けた材料入口部に連設した射出成形機において、前記
材料入口部よりも後方においてバレル内径を縮径させて
プランジャ外周面とバレル内周面とを直接に接触させる
か、又はプランジャ外周面とバレル内周面との間に介在
部材を介在させることにより、該材料入口部よりも後方
を常時閉鎖部としたことを特徴とするものである。

【００１４】

【作用】かかる本発明の射出成形機においては、材料入
口部よりも後方においてプランジャが常にバレルの内周
面に直接に接することにより、又は介在部材を介してバ
レルに支持されている。このため、プランジャのうち片
持ちとなる部分の長さが短かくなり、プランジャに加え
られる曲げ応力が小さくなる。

【００１５】また、計量時にプランジャが後退しても、
材料入口部よりも後方側にはスペースが発生せず、この
材料入口部よりも後方側に樹脂材料が入り込まない。従
って、材料の滞留も生じない。

【００１６】

【実施例】以下、図面を参照して実施例について説明す
る。第１、４図はそれぞれ実施例に係る射出成形機の要
部断面図である。

【００１７】第１図の実施例では、バレル２２の材料入
口部２８よりも後方側において筒状の介在部材９０がバ
レル２２内に装填され、プランジャ２４が該介在部材９
０に摺動自在に挿通されている。９１は介在部材９０の
後端のフランジ部であり、このフランジ部９１がバレル
２２の後端面にボルトで固定されている。なお、この介
在部材９０の先端面は、スタッファ２７の下の材料入口
２８の後端側端部のすぐ下において、バレル２２の先頭
に向って下り勾配の傾斜面９０ａとなっている。

【００１８】第４図の実施例では、バレル２２の材料入
口部２８よりも後方側の内径が小さくなっており、プラ
ンジャ２４が直接にバレル２２の小径部９２に摺動自在
に挿通されている。この小径部９２の先端面は、バレル
２２の先頭に向って下り勾配の傾斜面９０ａとなってい
る。

【００１９】なお、図示のバレル２２及びプランジャ２
４を備えた射出成形機の全体構成は、第２図と同様であ
り、また、第１、４図のその他の構成は第３図と同様で
あるので、同一部分に同一符号を付してその説明を省略
する。

【００２０】かかる本実施例の射出成形機においては、
材料入口部２８よりも後方においてプランジャ２４が常
に介在部材９０又はバレルの小径部９２内周面に直接に
接することにより、バレル２２に支持されている。この
ため、プランジャ２４のうち片持ちとなる部分の長さが
短かくなり、プランジャ２４に加えられる曲げ応力が小
さくなる。即ち、スタッファの力は、常にプランジャ２
４の片持支持の根本部に作用するので、プランジャにか
かる曲げ応力は常に小さい。ことに、計量時にプランジ
ャ２４が後退したときには、プランジャ２４のうちこの
片持ちとなる部分の長さはきわめて短かい。（従来のも
のは、プランジャが後退するに従って曲げ応力が大きく
なり、後退限で最大になる。）なお、上記各実施例では
、プランジャ２４の根本部の下側が前側に突き出た傾斜
面９０ａになっており、この突き出た部分がプランジャ
２４を下側から当てて支持した状態になっているところ
から、プランジャ２４にかかる曲げ応力もさらに小さく
なる。また、プランジャ２４にかかる曲げ応力が小さけ
れば、その分だけプランジャの径を小さくしたり、バレ
ルの内径を大きくしたりすることもでき、その分、可塑
性射出能力を大きくすることもできる。

【００２１】また、計量時にプランジャ２４が後退して
も、材料入口部２８よりも後方側にはスペースが発生せ
ず、この材料入口部２８よりも後方側に樹脂材料が入り
込まない。従って、材料の滞留も生じない。このため、
射出材料の切替に際しての材料の無駄も殆ど生じない。 特に、本実施例では、介在部材９０及び小径部９２の先
端面が傾斜面となっているので、このバレル２２内の後
部の下側隅部の容積が少なく、しかも材料が前方に向っ
て流れ易いので、該隅部での材料滞留も防止される。

【００２２】上記実施例では、介在部材９０のフランジ
部９１をボルト止めすることにより介在部材９０を固定
しているが、介在部材９０の外周に雄ねじを設け、バレ
ル２２の内周に雌ねじを設け、介在部材９０をバレル２
２にねじ込むようにしても良い。

【００２３】本発明では、介在部材９０や小径部９２の
先端面を平面状の傾斜面とする代わりに、凹曲した傾斜
面としても良い。また、この先端面はバレル２２の軸心
線と垂直な面としても良い。

【００２４】本発明では、介在部材９０に加熱装置を組
み込んでも良い。

【００２５】なお、第１図の実施例において、介在部材
９０を、バレル２２の構成材の熱膨張係数とプランジャ
２４の構成材の熱膨張係数との中間の熱膨張係数の金属
材（例えば鋼材）とすることにより、介在部材９０とバ
レル２２の内周面との間、及び、介在部材９０とプラン
ジャ２４の外周面との間のクリアランスの熱膨張に伴う
増大を小さくできる。

【００２６】

【発明の効果】以上の通り、本発明の射出成形機におい
ては、材料入口部よりも後方においてプランジャが常に
バレルの内周面に直接に、又は介在部材を介して間接的
にバレルに支持されるので、プランジャのうち片持ちと
なる部分の長さが短かくなり、プランジャに加えられる
曲げ応力が小さくなる。

【００２７】また、計量時にプランジャが後退しても、
材料入口部よりも後方側にはスペースが発生せず、この
材料入口部よりも後方側に樹脂材料が入り込まない。従
って、材料の滞留も生じない。従って、色替など射出材
料の変更が迅速に行なえ、材料の無駄も防止されるよう
になる。

【図面の簡単な説明】

【図１】実施例に係る射出成形機の要部断面図である。

【図２】従来の射出成形機の断面図である。

【図３】従来の射出成形機の要部断面図である。

【図４】別の実施例に係る射出成形機の要部断面図であ
る。

【符号の説明】

２１　　ノズル ２２　　バレル ２３　　チェックリング ２４　　プランジャ ２８　　材料入口部 ３０　　スタッファ ７０　　材料通路 ９０　　介在部材 ９２　　小径部

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　バレル内に、バレル内周面とプランジ
   ャ外周面との間に材料通路を設けた状態で、プランジャ
   を前後進可能かつ回転可能に設け、材料押圧供給装置を
   、バレル後部側に設けた材料入口部に連設した射出成形
   機において、前記材料入口部よりも後方において、バレ
   ル内径を縮径させてプランジャ外周面とバレル内周面と
   を直接に接触させるか、又はプランジャ外周面とバレル
   内周面との間に介在部材を介在させることにより、該材
   料入口部よりも後方を常時閉鎖部としたことを特徴とす
   る射出成形機。