JPS63197622A - 射出成形機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は射出成形機に係り、特にＢ　Ｍ　Ｃ（Ｂｕｌｋ
Ｍｏｌｄｉｎｇ　Ｃｏｍｐｏｕｎｄ）等の塊状でガラス
繊維を含む成形材料に好適に用いられる射出成形機に関
するものである。

［従来の技術］ 不飽和ポリエステル等の合成樹脂にガラス繊維を混合し
た成形材料には、用途、成形方法に応じて種々の組成、
性状のものがある。

成形品の機械的性質は、成形品のガラス繊維の状態と相
関が大きく、繊維長さが長く、曲がっていないほうが、
機械的強度は向上する。

成形品の中のガラス繊維の長さは、原料ガラス繊維の長
さに関係するのはもちろんであるが、成形方法にも関係
し、出来るだけ折損の少ない成形方法をとることが、成
形品の機械的性質を向上させるためには必要である。

本出願人は、かかる成形に好適な射出成形機として、特
願昭６０−７９１９７号、同６０−１８８８９８号、同
６１−７７３０９号にて回転プランジャタイプの射出成
形機を提案した。

これら先願に係る射出成形機において、射出シリ、ンダ
のバレル内で前方に位置しているプランジャを回転゛さ
せた状態で、材料供給用のスタッファプランジャを前進
させると、材料は計量されながら材料供給口、材料通路
、逆流防止機構を経て射出シリンダのバレル内の先端部
へ供給される。バレルの前方に所望量のＢＭＣ等が溜ま
れば計量が終り、その後、プランジャを前進させるとノ
ズルから材料が射出されるが、この場合材料通路へ先に
入ったものが先に出る。また、プランジャの回転により
、材料の流れが極めて円滑に、かつ均一になる。このプ
ランジャタイプの射出成形機は、スクリエタイプのフラ
イトに相当する部分がないにもかかわらず、回転数の増
加に応じて計量能力が増加するという特性を有している
。

［発明が解決しようとする問題点］ 特願昭６０−７９１９７号、同６０−１６８８９８号、
同６１−７７３０９号で提案した上記構造は、以下に述
べる改良課題を有していることが認められた。

即ち、上記先願の射出成形機では材料の計量はスタッフ
ァの押圧作用で行なわれるものであるところから、計量
能力を高めるためにはスタッファの加圧圧力を大きくす
る必要がある。而して、プランジャは機構上片持ちとな
っているから、このようにスタッファ圧力を高くするこ
とは、プランジャに生じる片持ち荷重（曲げ荷重）が増
加するので、構造的に好ましいことではない。

また、スタッファ内部での加圧作用、スタッファからバ
レル内に入り込む部分における剪断作用、バレル内に入
フた後、流れ方向を直角に曲げられる作用等によりガラ
ス繊維に損傷をもたらすおそれがあった。

［問題点を解決するための手段］ 本発明の射出成形機は、スタッファを省略し、後部側に
材料投入口を有するバレル内にプランジャを回転可能か
つ前後進可能に設けると共に、このプランジャに外嵌し
かつバレルに内嵌して該バレル内を前後進するピストン
を設けた。

［作用］ 本発明の射出成形機ではプランジャを前進限に位、置さ
せ、ピストンを後退限に位置させておき、材料の投入を
行なう、ブラジャの回転により材料が混練され、バレル
内に行き渡る。

その後、ピストンを前進させ、投入口をピストンで塞ぎ
、バレル内を材料で満たす。さらにピストンを前進させ
て、その押圧力によってプランジャを後退させる。しか
る後、プランジャを前進させて射出を行なう。

本発明ではスタッファが不要であるから、プランジャへ
曲げ荷重が負荷されない、また、ガラス繊維の損傷も防
止される。

［実施例］ 以下図面を参照して実施例について説明する。

第１図は実施例に係る射出成形機の縦断面図であり、バ
レル１０内にプランジャ１２が挿入設置され、該プラン
ジャ１２の後端はバレル１０外に突出し油圧モータ１４
に連結されている。

バレル１０内には、該プランジャ１２に外嵌しかつバレ
ル１０に内嵌するピストン１６が設けられており、この
ピストン１６が連結器１８を介して油圧シリンダ２０の
ロッド２０ａに連結されている。この連結器１８はスラ
イドベース２６上を摺動自在とされている。またこの油
圧シリンダはバレル１０に固設されている。

バレル１０はその先端にノズル部１０ａと最先端の射出
口１０′ｂとを備え、また後部寄に投入口２２が開設さ
れている。

このバレル１０は台座２４を介してスライドベース２６
上に固定設置されている。前記油圧モータ１４は支持壁
２８を介して該スライドベース２６上に摺動自在に支持
されており、バレル１０に固設された油圧シリンダ３０
のロッド３０ａが連結されている。

スライドベース２６は油圧シリンダ３２によってマシン
ベース３４上を図の左右方向に穆勤可能とされ、図示し
ない金型の注入口にバレルのノズル部１０ａを臨ませた
り、図の待機位置に後退可能とした。

前記プランジャ１２の前方寄の部分にはチェックリング
３６が設けられ、材料の前方への流れ（順流）のみを許
容し、逆流を阻止する構成となっている。

次に作動を説明する ピストン１６を図の後退限に位置させておき、プランジ
ャ１２を油圧モータ１４にて回転させながら投入口２２
からＢＭＣ等の材料を投入する。

投入された材料はプランジャ１２によって混練されバレ
ル１０内に広がり、該バレル１０内を満たす、所定量の
材料を投入した後油圧シリンダ２０を作動させピストン
１６を前進させる。投入口２２がピストン１６で対画さ
れ、バレル１０内が材料で充満された後さらにピストン
１６を前進させると、プランジャ１２は材料の圧力を受
けて後退する。なお、このと討油圧シリンダ３０は圧力
フリーの状態としておく。プランジャ１２が後退限まで
後退した時点をもって充填工程の完了とする。

次に射出工程に移る。即ち、プランジャ１２を前進させ
射出口１０ｂから材料を射出する。このとき、チェック
リング３６が材料の退路を塞ぎ、材料を押圧して射出さ
せる。

プランジャ１２が所定ストローク長前進した時点をもっ
て射出工程の終了時点とし、ピストン１６を図示の待機
位置まで後退させ、次回の充填、射出工程に移行する。

この射出成形機ではこのようにスタッファが採用されて
おらず、プランジャ１２に曲げ荷重が負荷されない、ま
た、ガラス繊維の損傷も防止される。

さらに、バレル１０を大径とし、これに応じてピストン
１６を大径とすれば、ピストン１６のストロークが小さ
くなり、材料流路が短くなると共に、射出容量を大きく
とることができる。

第２図ないし第７図は本発明の別の実施例を示す要部断
面図である。

第２図の実施例はプランジャ１２の先端を拡径させるこ
とにより、バレル１０の内径を長さ方向にわたって均一
としたものである。

第３図の実施例は、プランジャ１２の後部寄の部分にス
クリュ４０を設け、材料のバレル前方へ、の送り込みを
容易としたものである。

第４図の実施例はチェックリング３６を省略した射出成
形機を示す、その他の構成は第１図と同様である。この
ようにチェックリングを省略すると、材料に含まれるガ
ラス繊維の損傷を一層少なくすることができる。

第５図の実施例はプランジャ１２の後端側の周面にスク
リュ４０を設け、プランジャ１２外周とピストン１６内
周との間に入り込むリーク材料をバレル１０の前方へ送
り戻すようにしたものである。

第６図の実施例は第５図の実施例においてさらにピスト
ン１６の外周にもスクリュ４２を設け、該ピストン１６
外周面とバレル１０内周面との間に入り込むリーク材料
をバレル１０の前方へ送り戻すようにしたものである。

第７図の実施例は、第６図の実施例においてピストン１
６の後部側に開口４４を設けると共に該開口４４にホッ
パ４６を連設し、プランジャ１２の外周面とピストン１
６内周面との間にシール用の液４８や材料を供給可能と
したものである。

［効果］ 以上の通り、本発明の射出成形機ではスタッファが不要
であるから、プランジャに曲げ荷重が負荷されず耐久性
に優れると共に、ガラス繊維の損傷を防止することも可
能である。

【図面の簡単な説明】

第１図は実施例に係る射出成形機の断面図である。第２
図ないし第７図の各図は別の実施例を示す要部断面図で
ある。 １０・・・バレル、　　　　　１２・・・プランジャ、
１６川ピストン、　　　　２２・・・投入口、３６・・
・チェックリング。

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）後部側に材料の投入口を有するバレルと、 該バレル内に挿入されており、その周面とバレル内周面
   との間に材料通路を形成する径を有し、かつその後端側
   が駆動装置に連結されて回転及び前後進されるプランジ
   ャと、 該プランジャに外嵌し、かつ該バレルに内嵌し該バレル
   内を前後進用駆動装置によって前後進されるピストンと
   、を備えてなる射出成形機。
2. （２）前記ピストンの外周及び前記プランジャの後端側
   の外周の一方又は双方に材料リーク防止用のスクリュを
   設けた特許請求の範囲第１項に記載の射出成形機。
3. （３）前記プランジャの先端側に、材料逆流防止用のチ
   ェックリングを嵌装した特許請求の範囲第１項又は第２
   項に記載の射出成形機。