JP2654897B2 - スクリュプリプラ式射出成形機の残留材料の排出方法 - Google Patents

スクリュプリプラ式射出成形機の残留材料の排出方法

Info

Publication number
JP2654897B2
JP2654897B2 JP4327483A JP32748392A JP2654897B2 JP 2654897 B2 JP2654897 B2 JP 2654897B2 JP 4327483 A JP4327483 A JP 4327483A JP 32748392 A JP32748392 A JP 32748392A JP 2654897 B2 JP2654897 B2 JP 2654897B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plunger
injection
plasticizing
screw
cylinder
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP4327483A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH06143345A (ja
Inventor
孝之 山田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SODEITSUKU KK
Original Assignee
SODEITSUKU KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by SODEITSUKU KK filed Critical SODEITSUKU KK
Priority to JP4327483A priority Critical patent/JP2654897B2/ja
Publication of JPH06143345A publication Critical patent/JPH06143345A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2654897B2 publication Critical patent/JP2654897B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/17Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C45/1753Cleaning or purging, e.g. of the injection unit

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はスクリュプリプラ式射
出成形機に関するもので、特にその材料替え(色替えを
含む)を行うに際して射出装置内の古い樹脂を速やかに
排出する技術手段に関するものである。
【0002】
【従来の技術】スクリュプリプラ式射出成形機は、スク
リュを備えた可塑化部とプランジャを備えた射出部とを
別個に設け、両者を連通路で連結した構造をしている。
この発明の出願人は、上記構造のスクリュプリプラ式射
出成形機において、スクリュを回転駆動かつ軸方向駆動
可能に設け、可塑化計量工程においてはスクリュをわず
かに後退させて可塑化シリンダの前壁に開口した連通路
を開いて溶融材料を射出部に送り込み、射出工程におい
てはスクリュを前進させて当該スクリュの先端で上記連
通路を閉鎖することにより、連通路にボール弁や逆止弁
を用いることなく、射出時における溶融材料の可塑化部
への逆流を防止した射出成形機を提唱している(特開平
3−97518号公報参照)。
【0003】一般にプランジャの駆動装置としては油圧
シリンダが用いられており、可塑化部から射出部に送り
こまれた溶融樹脂をプランジャの後退量によって計量
し、つぎにプランジャを前進させて材料を金型のキャビ
ティ内に充填する。射出時においては、プランジャが前
進端に達する直前に油圧シリンダの圧力を保圧力に切り
換え、射出シリンダのプランジャ先端側に若干溶融材料
を残した状態でキャビティ内の材料に圧力をかける保圧
工程を設けている。
【0004】一方プランジャは、その摺動に必要なわず
かな遊隙をもって射出シリンダに嵌装されているが、射
出の際に溶融材料に高い圧力をかけながら前進するプラ
ンジャの通過した後の射出シリンダ内周面には、溶融材
料が薄膜状に付着して残留する。この残留した溶融材料
は、射出シリンダの内周面を伝わって流下し、射出シリ
ンダの内壁下部に射出シリンダとプランジャの間の遊隙
よりも厚い溶融材料の溜まりを作る。この溶融樹脂の溜
まりは、次の計量工程でプランジャが後退したとき、一
部は射出シリンダとの間の遊隙を通ってプランジャの前
方に戻るが、一部はプランジャの後退によってシリンダ
孔の後方(反ノズル側)に押し出される。この押し出さ
れた溶融材料は、射出サイクルが繰り返される毎に徐々
に堆積し、その後の加熱ヒータからの伝熱によって熱劣
化したり炭化したりすることがある。
【0005】またスクリュプリプラ式射出成形機におけ
る従来の材料替えは、プランジャを計量設定位置まで後
退させてから、スクリュを回転させて可塑化シリンダ内
に残った溶融材料を射出シリンダへ送りこみ、つぎにプ
ランジャを前進させて溶融材料を射出ノズルから排出
(パージング)するという動作を複数回繰り返して残存
樹脂を可能な限り排出した後、パージ材やポリプロピレ
ンのような樹脂を用いて可塑化シリンダ、射出シリン
ダ、その連通路および射出ノズル孔の清掃を行ってい
た。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしスクリュプリプ
ラ式射出成形機における従来の材料替えは、上記のよう
な手順で行われていたため、パージングの繰返し回数も
多く、残存材料の量がインライン式射出成形機よりも多
い関係上、非常に時間がかかるという問題があった。ま
た計量時に後退するプランジャによって射出シリンダの
後方に押し出されて堆積した溶融材料がいつまでも堆積
したままになっていると、加熱ヒータからの伝熱によっ
て炭化して硬くなり、場合によっては粉末状になって射
出シリンダとプランジャとの間の遊隙に入りこんでプラ
ンジャの円滑な摺動を妨げ、また甚だしい場合にはプラ
ンジャを偏心させて射出シリンダとの間にかじりを生ず
るというような問題があった。
【0007】そこでこの発明はプリプラ式射出成形機に
おける材料替えの際のパージング作業を短縮するととも
に、射出シリンダ内の材料を完全に排出することによっ
て、材料の老化物の生成を防止し、ひいては射出シリン
ダとプランジャとのかじりをも防止することを課題とし
ている。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明の残留材料の排
出方法は、可塑化シリンダ30内でスクリュ31を回転
して材料を混練・可塑化する可塑化部3と該可塑化部で
可塑化された溶融材料をプランジャ14で射出する射出
部1とを別個に備え、上記可塑化部と射出部とは可塑化
シリンダ30と射出シリンダ10の前端相互を連通する
連通路35、15によって連結されているスクリュプリ
プラ式射出成形機の残留材料の排出方法において、プラ
ンジャ14を射出シリンダ10の前壁11とプランジャ
14先端との間に隙間34を残した位置で保持してスク
リュ31を連続回転させることにより、可塑化部3の残
留材料を上記連通路35、15、上記隙間34およびノ
ズル孔19を通して排出する第1工程と、上記第1工程
の後、プランジャ14の最大ストロークの後退および前
進動作を少なくとも1回行うことにより、後退時にプラ
ンジャ14の反ノズル側の射出シリンダ内壁に溜まった
堆積物を射出シリンダ外へ排出し、前進時に射出シリン
ダ内の残留材料をノズル孔19から排出する第2工程と
を備えていることを特徴とする。
【0009】上記工程の後、プランジャ14を次
回成形品の計量位置まで後退させて待機させ、スクリュ
31を所定量回転して溶融材料を射出シリンダ内に送り
こみ、次いでプランジャ14を前進端まで前進させて射
出シリンダ内の溶融材料をノズル孔19から排出するパ
ージング動作を複数回繰り返す第3工程を行うことが好
ましい。
【0010】上記第3工程を行うときは、上記第2工程
を省略することが可能である。すなわちプランジャ14
を射出シリンダ10の前壁11とプランジャ14先端と
の間に隙間34を残した位置で保持してスクリュ31を
連続回転させることにより、可塑化部3の残留材料を連
通35、15、隙間34およびノズル孔19を通して排
出する上記第1工程を行った後、上記第2工程を行うこ
となく、上記の第3工程すなわちプランジャ14を次回
成形品の計量位置まで後退させて待機させ、スクリュ3
1を所定量回転して溶融材料を射出シリンダ内に送りこ
み、次いでプランジャ14を前進端まで前進させて射出
シリンダ内の溶融材料をノズル孔19から排出するパー
ジング動作を複数回繰り返す工程を行うのである。
【0011】
【作用】まず第1工程においては、連続回転するスクリ
ュ31で送り出される可塑化シリンダ30内の溶融した
残留材料は、その溶融圧力で連通路35、15、射出シ
リンダ孔の前壁11およびプランジャの先端16ならび
にノズル孔19を洗い流すように勢いよく通過する。こ
の第1工程によって可塑化シリンダ30内に残っていた
材料は排出され、可塑化シリンダ30、スクリュ31お
よび連通路35、15が洗浄される。
【0012】次の第2工程においてプランジャ14をそ
の最大ストローク端まで後退させると、連通路35、1
5およびノズル孔19に残留した溶融材料が射出シリン
ダ10内に吸い込まれ、また後退するプランジャ14の
後端の段部Cが射出シリンダ10の内壁面に堆積した劣
化しつつある材料を浚えながら後退し、その後退端に達
したときに射出シリンダ10の後端から射出シリンダ1
0外へと排出する。プランジャ14の最大ストロークS
0 における後退端は、プランジャ14の後端が射出シリ
ンダ10の後端からわずかに突出する位置に設定され
る。
【0013】次にこの後退端からプランジャ14を前進
端まで前進させると、プランジャ後退時に射出シリンダ
10内に吸い込まれた材料および上記第1工程終了時に
プランジャ14と射出シリンダ孔の前壁11の間の隙間
Kに残留していた材料がノズル孔19から放出される。
【0014】すなわちこの第2工程においては、プラン
ジャ14が通常使用されるストロークS1 より大きなス
トロークS0 で無負荷で射出シリンダ10内を往復する
ことにより、プランジャ後退時に射出シリンダ後方の内
壁面に堆積した劣化しつつある材料が射出シリンダ10
外へ排出され、また前進時には射出シリンダ10内の材
料がほとんどすべてノズル孔19から排出されるので、
第2工程終了後に射出シリンダ10内に残留する材料は
極めてわずかになる。
【0015】請求項2のパージング動作を複数回繰り返
す工程は、材料の粘性が高くて第1工程又は第1及び第
2工程のみでは装置内の残留材料が充分に排出されない
とき、あるいはガラス繊維を多量に含む樹脂やセラミッ
ク材を成形したあと装置内に残留したガラス繊維やセラ
ミックに含まれていた固い物質を排出するようなとき
に、樹脂特有の粘性によって残留物を粘着して排出する
という洗浄作用を行わせるものである。
【0016】
【実施例】図3に示す可塑化装置と射出装置ならびに図
2に示す射出部における射出シリンダとプランジャの関
係図に基づき、本発明にかかるスクリュプリプラ式射出
成形機について説明する。
【0017】スクリュブリブラ式射出成形機は、可塑化
部3とその駆動部4とからなる可塑化ユニットと、射出
部1とその駆動部2とからなる射出ユニットとで構成さ
れている。そして可塑化部3の可塑化シリンダ30と射
出部1の射出シリンダ10とには、加熱ヒータが巻装さ
れている。
【0018】可塑化シリンダ30の後端は、連結ケーシ
ング32を介して駆動部4に連結されている。駆動部4
は、電動または油圧モータのような回転駆動体40と可
塑化シリンダ30に挿入したスクリュ31を軸方向に駆
動するシリンダ41とを備えている。シリンダ41内に
は、ピストンがスクリュ31と相対回動可能かつ軸方向
に相対移動不能に装備され、スクリュ31と回転駆動体
40とはこのピストンの軸心部分においてスプラインに
より相対回動不能かつ軸方向に相対移動可能に連結され
ている(前出、特開平3−97518号公報図1参
照)。
【0019】連結ケーシング32には、図の紙面の手前
側にホッパ口33が射出シリンダ10の基端部上壁を貫
通するように設けられている。材料は、スクリュ31の
回転に伴ってホッパ口33からスクリュ31の螺旋溝に
掬いこまれるように供給され、加熱ヒータの伝熱とスク
リュ31の回転による材料の圧縮および混練による内部
発熱により溶融して可塑化され、溶融状態の材料はスク
リュ31の先端側に流動する。スクリュ31は、溶融材
料の反力によって基端側に押され、可塑化シリンダ30
の前壁との間に僅かな隙間34を形成して連通路35、
15を開口させる。溶融材料は、この隙間34および連
通路35、15を通って流動し、射出部1へと送られ
る。射出部1で溶融樹脂の計量が完了したとき、スクリ
ュ31の回転を停止し、シリンダ41内に油圧を供給し
てスクリュ31を前進させ、可塑化シリンダ30の前壁
にスクリュ31の先端を当接させて開口している連通路
35を閉鎖する。
【0020】一方、射出部1の射出シリンダ10の先端
には、連通路15とノズル孔19とを有するノズルホル
ダ17を介してノズル18が組み付けられている。射出
時には射出装置全体が前進してノズル18が型締装置の
固定盤50に設けられた開口51から金型のスプール口
に押接される。射出シリンダ10のシリンダ孔12には
プランジャ14が摺動可能に嵌装され、射出シリンダ孔
の前壁11とプランジャの先端16との間に射出室が形
成される。プランジャ14は軸13および継手24を介
して駆動部2のラム23に連結されており、プランジャ
14と軸13との間には、プランジャ14側を僅かに大
径とした段部Cが形成されている。
【0021】射出シリンダ10の基端は、連結ケーシン
グ45を介して駆動部2の本体ケーシング46およびエ
ンドプレート25に連結され、駆動部2の内部には前記
ラム23を嵌装したシリンダ20が装備され、このシリ
ンダ20内にラム23を前後進させる射出油室21と戻
し油室22が形成されている。ラム23の移動量、すな
わちプランジャ14の移動ストロークは、ラム23の継
手24側に連結具27で連結されたリニアスケール26
で測定される。
【0022】射出シリンダ10の基端側下方(図の紙面
の奥側)には窓Aが設けられており、プランジャ14が
最大ストロークで後退したときにその後端と軸13との
間に形成した段部Cが窓Aの開口部分に突出(図2の想
像線)する。また本体ケーシング46には前記リニアス
ケールの連結具27の通路を兼ねた窓Bが設けられてい
る。駆動部2の油圧装置や電気装置への熱による障害を
防止し、駆動部2の熱変形や摺動部の潤滑剤の熱劣化な
どを避けるために、射出シリンダ10に巻装した加熱ヒ
ータから駆動部2に伝わる熱をできるだけ低く抑制する
ことが重要で、この目的のために、射出シリンダ10や
ケーシング45に空気の流通を良くするための空洞2
8、29を設けている。強度の問題が生じないときは、
ケーシング45、46を熱伝導率の低い金属で製作する
ことが更に望ましい。
【0023】次に上述のように構成したスクリュプリプ
ラ式射出成形機の可塑化計量、射出、保圧の状態を図2
を参照して詳述する。
【0024】可塑化シリンダ12内で可塑化された溶融
材料は、連通路35、15を通って射出シリンダ10内
に流れ込んでくる。このとき射出油室21には僅かな背
圧のみがかけられており、溶融材料の圧力でプランジャ
14は、通常の成形サイクルにおける前進端の位置14
aから、後退を開始する。プランジャ14が成形品の体
積に対応するストロークS1 まで後退すると、図3に示
すリニアスケール26がこの後退量を検出し、溶融樹脂
が計量される。
【0025】計量が完了すると、スクリュ31の回転が
停止し、次いでスクリュ31が前進してその先端で連通
路35を閉塞する。そしてプランジャ14の駆動部2の
射出油室21に圧油が供給され、ラム23が前進して射
出シリンダ10内の溶融樹脂をノズル孔19から金型内
に射出する。プランジャの先端16が射出工程における
前進端16aに達すると、射出シリンダ孔の前壁11と
プランジャの先端16との間に隙間Kを残した状態で保
圧工程に入る。この保圧工程は、金型のキャビティ内に
充分に樹脂を充填するために重要な工程である。
【0026】射出工程では、プランジャ14が保圧位置
14aに進出する際に、プランジャの先端16の周縁が
射出シリンダ孔12を浚えるようにしながら前進し、射
出シリンダ10内の溶融樹脂が加圧されてノズル孔19
を通って金型内に押し出されるとともに、プランジャ1
4と射出シリンダ10の内周との僅かな隙間にも押しこ
まれ、プランジャ14が通過した後の射出シリンダ10
の内周面にうすい薄膜状に溶融材料を付着させる。この
薄膜状の溶融材料は、射出シリンダ孔12の周面を伝っ
て下方に垂れ、射出シリンダ孔12の底面に溜まりを形
成する。
【0027】次いで、スクリュ31が再び回転して射出
シリンダ10側に溶融樹脂が流入してくると、プランジ
ャ14が後退するが、軸13とプランジャ14との間に
段部Cが形成されているので、この段部Cが射出シリン
ダ孔12に付着した薄膜状の溶融樹脂、とりわけ射出シ
リンダ孔12の底部にできた溶融樹脂の溜まりを浚えな
がら後退し、段部Cで浚えられた溶融樹脂は僅かずつで
はあるが射出シリンダ10の後側に寄せ集められ、その
量が多くなると自然に窓Aから落下する。落下した溶融
樹脂は図示しない受皿によって受け取られる。
【0028】プランジャ14の最大ストロークS0 は、
ラム23のシリンダ20に形成した戻し油室22の長さ
によって決定されるが、通常の成形サイクルにおけるス
トロークS1 は、この最大ストロークS0 より短い。ま
た保圧の際に射出シリンダ孔の前壁11側の隙間Kに残
留する溶融樹脂は、次の可塑化計量工程で流入してくる
溶融樹脂と合流していずれは射出される。しかしプラン
ジャ14の後端の段部Cによって浚えられて射出シリン
ダ孔12の後部に集積した溶融樹脂は、一部は自然に窓
Aから排出されるが、長時間成形サイクルを継続するこ
とにより除々に蓄積され、射出シリンダ10の保温をす
るヒータからの熱によって劣化し、さらには老化して炭
化が進むこととなる。
【0029】次に上述のようなスクリュプリプラ式射出
成形機における残留材料の排出方法について、図を用
いて詳述する。図1に示した方法では、ドローリングパ
ージを第1工程とし、フルストローク空パージを第2工
程とし、最後の第3工程として待機パージを行うという
3工程で材料の入れ替えを行っているが、ドローリング
パージとフルストローク空パージまたはドローリングパ
ージと待機パージの2工程で材料の入れ替えを行うこと
もできる。この一連の工程はプログラミングされ、シー
ケンス制御により順序よく行われる。
【0030】成形工程の完了時、可塑化・射出装置全体
は後退した位置にあり、ノズル18は固定盤50の開口
51から後退している。材料替えの第1工程となるドロ
ーリングバージにおいては、プランジャ14は射出シリ
ンダ孔の前壁11との間に隙間Kを有する保圧位置に、
すなわち射出工程におけるプランジャ14の前進端14
aに保持される。そしてホッパ口33から材料を供給す
ることなくスクリュ31を連続回転させて可塑化シリン
ダ30内に残留した材料を溶融し、この溶融材料を、通
常の可塑化計量工程のときと同様に、連通路35、15
から射出部1へと送り出す。射出シリンダ10では連通
路15が射出シリンダ孔の前壁11に開口しており、か
つプランジャの先端16が保圧位置16aに保持されて
いるから、連通路15から流入した溶融樹脂は隙間Kを
通ってノズル孔19へと流れ、ノズル18から排出され
る。このドローリングパージでは、可塑化シリンダ30
から排出される樹脂がスクリュ31から連通路35、1
5と続く樹脂流路の壁面を清掃する。このドローリング
パージにおいては、スクリュ31の回転速度と回転時間
がプログラムで設定され、回転時間がタイムアップして
スクリュ31の回転は停止する。
【0031】次のフルストロークパージでは、スクリュ
31の回転が停止した後、プランジャ14をその最大後
退端14bまで後退させる動作と、この後退端から最大
ストロークS で前進させる動作とを行わせる。このプ
ランジャ14の最大ストロークでの往復動のときに、ノ
ズル孔19および連通路35、15にある樹脂の一部又
は全部は射出シリンダ10内に吸い込まれ、射出シリン
ダ10内に吸い込まれた空気とともにノズル孔19から
吐き出される。このような動作をプログラムに設定され
た回数行うことにより、連通路35、15、射出シリン
ダ孔12およびノズル孔19に残留した樹脂が空気流で
洗い流されて清掃される。またこのフルストロークパー
ジにおいて、図2に示すように、プランジャ14と軸1
3の間の段部Cは、前方Ca位置から後方Cb位置へと
移動し、孔12内を浚えることとなるから、射出シリン
ダ孔12の周面に堆積した不良溶融物が扱き浚えられて
射出シリンダ孔12から窓Aを通して排出されることと
なり、射出シリンダ孔12内における材料の残留はほと
んどなくなってしまう。このフルストロークパージにお
いては、プランジャ14の前進速度、後退速度および往
復回数がプログラムに設定され、プランジャ14の所定
回数の往復動作がプログラムに従って自動実行される。
【0032】次の待機パージにおいては、プランジャ1
4を次回の成形工程における計量位置まで後退させて一
旦停止し、スクリュ31を回転させて次回の成形樹脂ま
たはパージ剤やポリプロピレンなどの樹脂を所定量計量
して射出シリンダ10内に流し込み、その後停止したス
クリュ31を前進させてスクリュ31の先端で連通路3
5を閉鎖し、必要によりパージの待機を行ってその待機
時間がタイムアップした後プランジャ14を前進させて
射出シリンダ10内の溶融樹脂をノズル孔19から排出
する。この待機パージでは、前記第1および第2工程で
パージングによって清掃された可塑化シリンダ30とス
クリュ31および射出シリンダ10とプランジャ14に
加えて、連通路35、15とノズル孔19内が早期に新
規な材料に置換される。
【0033】以上のようにスクリュプリプラ式射出成形
機の材料替えにおいては、第1工程では可塑化シリンダ
30内の材料の排出、第2工程では射出シリンダ10内
の材料の排出を行った後、第3工程で新しい材料の供給
と排出が行われ、旧材料から新材料の変換が速やかに行
われることとなる。
【0034】
【発明の効果】上述のように本発明の方法によれば、可
塑化部と射出部に各個別に設けられた可塑化シリンダと
射出シリンダの各々の内部の樹脂の排出と清掃とを各独
立した別々の工程で行うので、各々のシリンダ内におけ
る樹脂の残留をほとんど無くすることができ、スクリュ
プリプラ式射出成形機の内部から残留樹脂を速やかに排
出することができる。特にフルストローク空パージを第
2工程として行う請求項1または請求項2記載の発明で
は、熱劣化しやすい材料の成形時にプランジャ背後に溜
まる残留材料を排出することができ、炭化した材料と
ランジャ又は射出シリンダとのかじりによる損傷が防止
できる。
【0035】さらには、上述のようにそれぞれのシリン
ダ内部を別個の工程で各シリンダ内が空になる状態にま
で清掃できるから、新しい材料を入れても、早期に新し
い材料でそれぞれのシリンダ内を占有することができ、
樹脂替えや色替えの場合も古い樹脂の残留がなく時間的
に速くできる等、品質の向上とともに成形準備時間の短
縮が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の工程を示すフローチャート
【図2】本発明の工程における要部の動作を示す部分断
面図
【図3】射出装置およびその可塑化装置の概略平面図
【符号の説明】
3 可塑化部 10 射出シリンダ 11 前壁 14 射出プランジャ 15 連通路 19 ノズル孔 30 可塑化シリンダ 31 スクリュ 34 隙間 35 連通路

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可塑化シリンダ内でスクリュを回転して
    材料を混練・可塑化する可塑化部と該可塑化部で可塑化
    された溶融材料をプランジャで射出する射出部とを別個
    に備え、上記可塑化部と射出部とは可塑化シリンダと射
    出シリンダの前端相互を連通する連通路によって連結さ
    れているスクリュプリプラ式射出成形機の残留材料の排
    出方法において、 プランジャを射出シリンダの前壁とプランジャ先端との
    間に隙間を残した位置で保持してスクリュを連続回転さ
    せることにより、可塑化部の残留材料を上記連通路、上
    記隙間およびノズル孔を通して排出する第1工程と、 上記第1工程の後、プランジャの最大ストロークの後退
    および前進動作を少なくとも1回行うことにより、後退
    時にプランジャの反ノズル側の射出シリンダ内壁に溜ま
    った堆積物を射出シリンダ外へ排出し前進時に射出シリ
    ンダ内の残留材料をノズル孔から排出する第2工程とを
    備えた ことを特徴とする、スクリュプリプラ式射出成形
    機の残留材料の排出方法。
  2. 【請求項2】 上記第2工程の後、プランジャを次回成
    形品の計量位置まで後退させて待機させ、スクリュを所
    定量回転して溶融材料を射出シリンダ内に送りこみ、次
    いでプランジャを前進端まで前進させて射出シリンダ内
    の溶融材料をノズル孔から排出するパージング動作を複
    数回繰り返すことを特徴とする、請求項1記載のスクリ
    ュプリプラ式射出成形機の残留材料の排出方法。
  3. 【請求項3】 可塑化シリンダ内でスクリュを回転して
    材料を混練・可塑化する可塑化部と該可塑化部で可塑化
    された溶融材料をプランジャで射出する射出部とを別個
    に備え、上記可塑化部と射出部とは可塑化シリンダと射
    出シリンダの前端相互を連通する連通路によって連結さ
    れているスクリュプリプラ式射出成形機の残留材料の排
    出方法において、 プランジャを射出シリンダの前壁とプランジャ先端との
    間に隙間を残した位置で保持してスクリュを連続回転さ
    せることにより、可塑化部の残留材料を上記連通路、上
    記隙間およびノズル孔を通して排出する第1工程を備
    え、 上記第1工程の後、 プランジャを次回成形品の計量位置
    まで後退させて待機させ、スクリュを所定量回転して溶
    融材料を射出シリンダ内に送りこみ、次いでプランジャ
    を前進端まで前進させて射出シリンダ内の溶融材料をノ
    ズル孔から排出するパージング動作を複数回繰り返すこ
    とを特徴とする、スクリュプリプラ式射出成形機の残留
    材料の排出方法。
JP4327483A 1992-11-11 1992-11-11 スクリュプリプラ式射出成形機の残留材料の排出方法 Expired - Fee Related JP2654897B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4327483A JP2654897B2 (ja) 1992-11-11 1992-11-11 スクリュプリプラ式射出成形機の残留材料の排出方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4327483A JP2654897B2 (ja) 1992-11-11 1992-11-11 スクリュプリプラ式射出成形機の残留材料の排出方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06143345A JPH06143345A (ja) 1994-05-24
JP2654897B2 true JP2654897B2 (ja) 1997-09-17

Family

ID=18199664

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4327483A Expired - Fee Related JP2654897B2 (ja) 1992-11-11 1992-11-11 スクリュプリプラ式射出成形機の残留材料の排出方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2654897B2 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6649094B1 (en) * 1999-06-18 2003-11-18 Husky Injection Molding Systems, Ltd. Method of purging shooting pot and providing enhanced purge capability
JP4947234B1 (ja) * 2011-11-18 2012-06-06 富士ゼロックス株式会社 プリプラ式の射出成形機のパージ方法、ゴム製品の製造方法
JP6305963B2 (ja) * 2015-08-17 2018-04-04 株式会社ソディック 射出成形機支援システムおよび射出成形機支援方法
KR102161754B1 (ko) * 2015-12-30 2020-10-05 엘에스엠트론 주식회사 사출 성형기의 수지 공급 제어 장치
JP6940665B1 (ja) * 2020-07-20 2021-09-29 株式会社ソディック 射出成形機、射出成形機の射出成形方法およびプログラム
CN114851493A (zh) * 2022-04-01 2022-08-05 常熟拓斯达智能装备有限公司 防残余的储料缸结构和储料缸式注塑机

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0645161B2 (ja) * 1990-10-09 1994-06-15 株式会社ソディック プリプラ式射出成形機

Also Published As

Publication number Publication date
JPH06143345A (ja) 1994-05-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH06114883A (ja) 弁及びピストンの組合せを備えた射出容器
KR102271895B1 (ko) 경금속 사출 성형기의 사출 장치 및 그 사출 제어 방법
US6267580B1 (en) Micro injection molding machine
JP2654897B2 (ja) スクリュプリプラ式射出成形機の残留材料の排出方法
CN108688109B (zh) 注射成型机及注射成型用信息处理装置
JP2558891B2 (ja) 成形機の原料樹脂供給装置
JP3427170B2 (ja) 射出成形機
JP3173359B2 (ja) スクリュプリプラ式射出装置における操作方法
JPH0691695A (ja) プリプラ式射出成形機のパージ方法
EP0587574A1 (en) PLASTIFICATION MEMBER FOR A SCREW INJECTION MACHINE.
JPH0815752B2 (ja) プリプラ式射出成形機
JP3234869B2 (ja) プランジャ式射出成形機の射出装置
JPH0651331B2 (ja) 押出成形機を利用した大容量射出成形機構
JPH02252517A (ja) 射出成形機のパージング方法
JP3835894B2 (ja) 射出成形機における樹脂替え/色替え方法
JP2615334B2 (ja) プリプラ式射出成形機
JP3234870B2 (ja) プランジャ式射出成形機の射出装置
JP3025775B1 (ja) スクリュ―式プリプラ射出機
JPS63288725A (ja) 射出成形機
JP3019199B2 (ja) プランジャ式射出装置
JPH09300403A (ja) プリプラ式射出成形機の樹脂替え方法
CN113459430A (zh) 注射成型机
JPH0811175A (ja) プリプラ式射出成形機用プランジャ
JPH0514831Y2 (ja)
JP3425361B2 (ja) 射出成形機のノズル仮締切装置及び射出成形機の色替え方法

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080530

Year of fee payment: 11

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080530

Year of fee payment: 11

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080530

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090530

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100530

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100530

Year of fee payment: 13

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100530

Year of fee payment: 13

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110530

Year of fee payment: 14

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120530

Year of fee payment: 15

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees