JPH0423883A - 氷核活性物質含有蓄冷剤 - Google Patents

氷核活性物質含有蓄冷剤

Info

Publication number
JPH0423883A
JPH0423883A JP2129530A JP12953090A JPH0423883A JP H0423883 A JPH0423883 A JP H0423883A JP 2129530 A JP2129530 A JP 2129530A JP 12953090 A JP12953090 A JP 12953090A JP H0423883 A JPH0423883 A JP H0423883A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ice
storage agent
nucleating
cold storage
water
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2129530A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2906581B2 (ja
Inventor
Takashi Hayashi
孝志 林
Renji Tadauchi
唯内 連二
Hitoshi Obata
小幡 斉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Inoac Corp
Original Assignee
Inoue MTP KK
Inoac Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Inoue MTP KK, Inoac Corp filed Critical Inoue MTP KK
Priority to JP2129530A priority Critical patent/JP2906581B2/ja
Publication of JPH0423883A publication Critical patent/JPH0423883A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2906581B2 publication Critical patent/JP2906581B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09KMATERIALS FOR MISCELLANEOUS APPLICATIONS, NOT PROVIDED FOR ELSEWHERE
    • C09K5/00Heat-transfer, heat-exchange or heat-storage materials, e.g. refrigerants; Materials for the production of heat or cold by chemical reactions other than by combustion
    • C09K5/02Materials undergoing a change of physical state when used
    • C09K5/06Materials undergoing a change of physical state when used the change of state being from liquid to solid or vice versa

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Thermal Sciences (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 J産業上の利用分野〕 本発明は、冷凍品、生鮮食品、医薬品等の宅配、保存等
に使用する蓄冷剤に関する。本発明の蓄冷剤は、水枕、
氷のう等の冷却治療用、冷蔵庫、冷凍庫、保冷ボックス
の省エネルギー用として広く利用される。
J・従来の技術〕 従来の蓄冷剤としては、多糖類等のゲル化剤、カルボキ
シメチルセルロース等の結晶成長抑制剤及び水を有する
ゲル状のもの(特開昭46−1991号公報)、更に、
保冷容器としてはポリビニルアルコール水溶液中にポリ
酢酸ビニル及び硼砂等を分散、混合させて得られた水性
セリ−状物をゴム等の柔軟な袋に封入せしめてなるもの
(実公昭4517082号公報)が知られている。
また、氷核活性を有する微生物の製造方法において、氷
核生成を促進する微生物として、Pseud。
monas  (以下、Pと略する。) syring
ae等が知られている(特開昭63−102672号公
報)。
更に、氷核活性細菌としてP、 fluorescen
s等が開示されて5)る(日本食品低温保蔵学会誌、第
14巻第1号、別刷、昭和63年、第1〜8頁)。
〔発明が解決しようとする課題〕
好ましい蓄冷剤としては、凍結に要するエネルギーが少
なくかつ有効な保冷時間(潜熱エネルギー)が長い程良
い。
しかし、従来の前記使用の蓄冷剤は、温度を降下させて
いくと氷点以下でも水は液体のままであり、温度を下げ
ていっても凍みず過冷却状態になる。過冷却を破る為に
は、更に温度を低下させなければいけない。この場合で
は、融点より一10℃以上の能力を持った凍結庫を使用
しなければならないこととなる。また、過冷却になった
蓄冷剤を凍結させる為には更に多くの時間(凍結エネル
ギー)が必要となる。
更に、前記の後者の2つの公知資料(特開昭63−10
2672号公報、日本食品低温保蔵学会誌、第14巻第
1号、別刷、昭和63年、第1〜8頁)においては、氷
核活性細菌等は例示されているものの、種々の具体的な
用途にまで明確な形で特に言及されてし)ない。
本発明は、上記観点に鑑みてなされたものであり、氷核
活性物質を応用した蓄冷剤であって、過冷却を容易に破
り容易に凍結させ且つ保冷時間の長い蓄冷剤を提供する
ことを目的とする。
5課題を解決するた於の手段〕 本第1発明に係わる蓄冷剤は、凍結する為に必要な氷晶
核になりうる氷核活性物質と、水と、を含むことを特徴
とする。
この氷核活性物質としては、過冷却を容易に破るような
氷晶核になりつる物質であればよい。例えば、P、sy
ringae、 P、fluorescens、 P、
viridiflava、 E、herbicola、
 E、stewartii、 E、ananas、 E
、uredovora、 X、campestris等
の氷核活性細菌でもよいし、海洋植物プランクトン[R
oC,5chnell and G、Vali;^to
ms、Sci、、33.1554<1976>3 、コ
ケ〔T、L、Kieft;Th1rd  Intern
ational  Conference  on日i
o1ogicallce  Nucleation、 
 Newport、  Oregon(1987)〕等
の微生物でもよいし、ヨウ化銀、メタアルデヒド、α−
フェナジン、ステロイド等の向き、有機化合物でもよい
。また、これらの混合でもよい。
この含有量は、前記細菌の場合は、水100重量邪(以
下、単に部という。)に対して10−5〜0.1部、こ
のうち、特に0.001〜0.003部が好ましい。こ
の細菌の場合は、毒性がなく、少量で効果があるたtで
ある。前記性の無機、有機化合物においては、通常、0
.001〜0゜003部が用いられる。
更に、ゲル化剤を含有させて全体としてゲル状とさせる
こともできる。このゲル化剤としては、カルボキンメチ
ルセルロース、ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸
ソーダ、グリセリン、吸水ポリマー、アクリルアミド、
更に、デンプン、セラチン、グアガム等の天然多糖類等
を用いることができる。
また、Wi熱量の大きな水を主剤に必要な温度を得る為
の寒剤(例えば、塩化ナトリウム、塩化カルシウム、塩
化マグネシウム、硝酸カリ、塩化カリウム、塩化アンモ
ニウム、硝酸アンモニウム、硝酸ナトリウム、多価アル
コール、プロピレングリコール、エチレングリコール、
エチルアルコール、メチルアルコール、グリセリン等)
を含有させることもできる。
前記所定の組成成分(原料成分)を混合攪拌して調製し
た蓄冷剤(組成物)を、所定の容器又は袋内に充填密封
して蓄冷器を製作し、この蓄冷器として使用することも
できる。この容器としては、ポリ容器、ブロー容器、金
属容器等を用いることができ、またこの袋としては、ポ
リ塩化ビニル、ナイロン、ポリエチレン、ポリエチレン
テレフタレート、不織布等、更にそれらを組み合わせて
ラミネートしたもの等を用いることができる。
〔作用〕
水は1気圧下では理論上0℃で凍るが、現実には凍らず
過冷却の状態となる。水が凍るには“氷晶核”の存在が
必要であり、この“氷晶核”がなければ氷点下でも水は
液体のままである。この過冷却状態は一40℃まで続く
。−40℃以下になると水分子の運動が弱まり寄り集ま
って瞬間的に核が形成され、そこに更に水分子が集まり
氷結晶ができる。通常0℃近辺で水が凍るのは、水の中
の不純物が核となるからである。
本発明においては、氷核活性細菌等のような氷晶核に適
する物質が含有されているので、過冷却状態が容易に破
壊され、高い温度においても氷結する。
〔実施例〕
以下実施例により本発明を具体的に説明する。
実施例1 水100部にP、syringae  (氷核活性細菌
)0002部を添加し、良く攪拌して融点0℃の蓄冷剤
を得た。
この蓄冷剤を所定のプラスチック容器に採取し、この中
に一10℃以上測定可能な連続測定できる熱伝対を差し
込む。これを凍結庫に入れ一10℃まで冷却していった
場合の状態を第1図に示す。同図に示すように、−0,
4℃で過冷却が破れ凍り始め、この時の時間は冷却後約
38分後であった。そして、凍結庫の温度を一5℃にし
た場合、この蓄冷剤は凍結する。また、はif完全に、
Xi配し急激に温度が低下し始める時間は120分後で
あった。更に、−5℃に達する時間は135分であった
尚、比較例1として、前記氷核活性細菌を含まず水(蒸
留水)のみからデ;る蓄冷剤(融点0℃)を用いて、同
様に冷却すると、−5,2℃で過冷却が破れ凍り始め、
この時の時間は冷却後60分であり、実施例1と比べて
約1.6倍の時間を要した。また、はぼ完全に凍結し急
激に温度が低下し始める時間は約150分後であり、実
施例1の約1.3倍であった。更に、−5℃に達する時
間は155分であり、実施例1の約1.2倍の時間がか
かった。尚、解凍時間は、両方とも差が見られなかった
以上より、実施例1は、比較例1と比べて、はとんど過
冷却を示さず、短時間で低温(−5℃)に達することが
でき、且つ冷却・凍結するためのエネルギーを少なくで
きる。
尚、前記細菌の添加量を水100部に対して、10−6
部又は0.1部とした場合も同様にほとんど過冷却を示
さなかった。また、−5℃に達する時間は140〜12
5分を示し、0.002部の場合とほとんど変わらなか
った。
実施例2 水100部、塩化カリウム25部、P、 syr+ng
aeO,o02f%に、ゲル化剤のポリアクリル酸ソー
ダ3.0部を添加して融点−13℃のゲル状蓄冷剤を得
た。
この蓄冷剤を実施例1と同じ方法で凍結状態を測定し、
その結果を第2図に示す。即ち、この蓄冷剤を一25℃
まで冷却していった場合、−13℃で凍結を始t1過冷
却を示さなかった。この時の時間は冷却後約30分後で
あった。そして、冷凍庫の温度を一20℃にした場合、
この蓄冷剤は凍結した。また、はぼ完全に凍結し急激に
温度が低下し始める時間は約180分後であった。更に
一16℃に達する時間は210分であった。
一方、比較例2として、前記氷核活性細菌を含まず、他
は同組成である蓄冷剤(融点−13℃)を用いて、同様
に冷却すると、約−22℃の低温で過冷却が破れ凍り始
め、この時の時間は冷却後120分であり、実施例2と
比べて4倍の時間を要した。そして、冷凍庫の温度を一
20℃にした場合、凍結しなかった。また、はぼ完全に
凍結し急激に温度が低下し始める時間は約230分後で
り、実施例2の約1.3倍であった。更に、−16℃に
達する時間は約230分であり、実施例2の約1.1倍
の時間がかかった。
尚、前記細菌の添加量を水100部に対して、10−6
部又は0.1部とした場合も同様に過冷却を示さなかっ
た。また、−16℃に達する時間は220〜195分を
示し、0.002部の場合とほとんど変わらなかった。
実施例1.2の効果のまとめ 以上より、実施例1.2は、比較例1.2と比べて過冷
却が容易に破られ高い温度で凍結を始約、かつ短時間に
て冷却することができるので、冷却・凍結のだtのエネ
ルギーが少なくてすむ。
尚、本考案においては、上記具体的実施例に示すものに
限られず、目的、用途に応じて本考案の範囲内で種々変
更した実施例とすることができる。例えば、氷核活性細
菌としては萌記P、 syr ingaeの代わりに、
P、 fluorescensを使用して同様の試験を
しても、はぼ同様な結果を示す。
〔発明の効果〕
本発明は、前記作用を有するので、過冷却が容易に破ら
れ高い温度で凍結を始め、かつ短時間にて冷却すること
ができ、そのたと冷却・凍結のたtのエネルギーが少な
くてすむ。従って、凍結時間を短縮でき、冷凍機の負担
を小さくできるとともに保冷効果に優れる。特に、人体
に無害な氷核活性細菌を用いる場合は、安心して食品に
利用できる点、大変宵月である。
また、過冷却を起こすような食品等を保冷、保存、運搬
する場合、本蓄冷剤をその表面に塗布したり、本蓄冷剤
中に浸漬等をする場合、その保冷を要する物を過冷却さ
せながら保冷効果を高めることもできる。これにより、
生鮮食品の凍結破壊を防止でき、その中身の組織、鮮度
を維持することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は実施例1において蓄冷剤を冷却して行った場合
の冷却・凍結状態を説明するグラフ、第2図は実施例2
においてゲル状蓄冷剤を冷却して行った場合の冷却・凍
結状態を説明するグラフである。 特許出願人  井上エムチーピー株式会社代 理 人 
 弁理士 小島清路

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)凍結する為に必要な氷晶核になりうる氷核活性物
    質と、水と、を含むことを特徴とする氷核活性物質含有
    蓄冷剤。
  2. (2)前記氷核活性物質は氷核活性細菌である請求項1
    記載の氷核活性物質含有蓄冷剤。
  3. (3)前記氷核活性細菌はP.syringae及びP
    .fluorescensの少なくとも1つであり、該
    氷核活性細菌の含有量は、水100重量部に対して10
    ^−^5〜0.1重量部である請求項2記載の氷核活性
    物質含有蓄冷剤。
  4. (4)更に、寒剤を含有させて融点を変化させた請求項
    1〜3記載の氷核活性物質含有蓄冷剤。
  5. (5)更に、ゲル化剤を含有させて全体としてゲル状と
    なる請求項1〜4記載の氷核活性物質含有蓄冷剤。
JP2129530A 1990-05-19 1990-05-19 氷核活性物質含有蓄冷剤 Expired - Fee Related JP2906581B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2129530A JP2906581B2 (ja) 1990-05-19 1990-05-19 氷核活性物質含有蓄冷剤

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2129530A JP2906581B2 (ja) 1990-05-19 1990-05-19 氷核活性物質含有蓄冷剤

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0423883A true JPH0423883A (ja) 1992-01-28
JP2906581B2 JP2906581B2 (ja) 1999-06-21

Family

ID=15011798

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2129530A Expired - Fee Related JP2906581B2 (ja) 1990-05-19 1990-05-19 氷核活性物質含有蓄冷剤

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2906581B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0857927A1 (en) * 1995-07-26 1998-08-12 Japan as represented by Director-General, Agency of Industrial Science and Technology Ice nucleating-active materials and ice bank system

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0857927A1 (en) * 1995-07-26 1998-08-12 Japan as represented by Director-General, Agency of Industrial Science and Technology Ice nucleating-active materials and ice bank system

Also Published As

Publication number Publication date
JP2906581B2 (ja) 1999-06-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN105716346A (zh) 一种制冷剂放置袋、制冷剂及制冷装置
KR101687448B1 (ko) 순간 침지 동결액 및 그 제조 방법
JPH0423883A (ja) 氷核活性物質含有蓄冷剤
US10487252B2 (en) Water based thermal cooling gels comprising a viscosity modifier and ice nucleating protein
JPS61155486A (ja) 蓄冷剤
JP2003129040A (ja) 保冷剤組成物
US2800454A (en) Gel refrigerant and a method of making same
CN207797476U (zh) 蓄冷器件
JPH0322919B2 (ja)
JPH0726252A (ja) 蓄冷材
JP7506890B2 (ja) 保冷剤、保冷具、貨物、輸送機器、保冷具の製造方法、輸送方法及び保冷方法
JPS59172581A (ja) 携帯用寒剤袋
WO2023144541A1 (en) Phase change material for a temperature-controlled shipping package
CN108302852A (zh) 增加运输半径且防止冷藏物质冻伤的方法及其蓄冷器件
JP2001019943A (ja) 保冷剤
JPH10204424A (ja) 蓄冷剤及び蓄冷剤が充填された保冷材並びに保冷材が収納された自動販売機
CN115143717B (zh) 一种用于低温空间的超声辅助处理装置及冰箱
HU203261B (en) Coolant for charging cooling accumulators
JP3103515B2 (ja) 血液保温箱及びこの箱に使用する保温剤
JP2022082954A (ja) 保冷剤、保冷具、貨物、輸送機器、輸送方法及び保冷方法
US2800455A (en) Method of producing gel refrigerant
WO2023199338A1 (en) Ammonium chloride based inorganic phase change material for sub-zero and low temperature applications
JPS6154074B2 (ja)
JPS6278074A (ja) 熱包装アツセンブリ,熱包装材および熱包装方法
CN109974362A (zh) 一种蓄冷冰袋

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees