JP2001019943A - 保冷剤 - Google Patents

保冷剤

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JP2001019943A
JP2001019943A JP11190750A JP19075099A JP2001019943A JP 2001019943 A JP2001019943 A JP 2001019943A JP 11190750 A JP11190750 A JP 11190750A JP 19075099 A JP19075099 A JP 19075099A JP 2001019943 A JP2001019943 A JP 2001019943A
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JP
Japan
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gum
water
retaining
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shape
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Application number
JP11190750A
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English (en)
Inventor
Yuji Uzuhashi
祐二 埋橋
Jun Takei
純 武居
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INA Food Industry Co Ltd
Original Assignee
INA Food Industry Co Ltd
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Publication date
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  • Freezing, Cooling And Drying Of Foods (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】冷凍解凍を繰り返して使用した場合であって
も、保水性が低下することはなく、天然材料からなる安
価な保冷剤を提供することである。 【解決手段】グアーガム及びタマリンドガムのうちの少
なくとも一種からなる保水性増粘化基剤と、カシアガ
ム、ローカストビーンガム及びタラガムから選ばれた一
種以上の多糖類、並びにキサンタンガムからなる保形性
ゲル化基剤と、を備えたことを特徴とする保冷剤であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、生鮮食料品などの
要冷蔵冷凍食品を保冷するための保冷剤に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、生鮮食料品など要冷蔵冷凍食品の
鮮度を保持するために、氷やドライアイスの代わりに、
液状やゲル状の保冷剤を袋などの容器に内包させたもの
が用いられている。この保冷剤は、氷やドライアイスに
比し取扱いが容易な商品として、産業上あるいは各家庭
において頻繁に使用されている。
【0003】しかしながら、液状の保冷剤を容器に内包
させたものは、容器などが破損した際に、その液状の保
冷剤が流出し食品を汚染する場合があるので、主として
ゲル状の保冷剤を容器などに内包させたものが一般的に
用いられている(特開昭60−191165)。ゲル状
の保冷剤としては、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリビ
ニルアルコールなど安価な合成高分子材料に水を吸収さ
せたものがあるが、この種の保冷剤は、合成高分子材料
を使用しているため、使用後の廃棄が難しく、環境を汚
染する場合がある。
【0004】この問題に対して、天然材料からなるゲル
状の保冷剤を袋などの容器に内包させたものが考案され
ている(特開平4−283431)。この保冷剤は、カ
ラギナン又はキサンタンガムなどのヘリックス構造を有
する多糖類と、マンナンを構成成分とする多糖類と、か
らなるゲル化物質である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ヘリッ
クス構造を有する多糖類とマンナンを構成成分とする多
糖類とを混合した場合、反応性が強いため、これら多糖
類を混合した状態では、分子鎖が強く結びついて個々の
親水性を有する基が十分機能せず、冷凍解凍を繰り返し
て使用した場合、氷晶が発達しやすく反応した網目構造
が壊されて保水性が得られなくなるという問題がある。
また、マンナンなど、この保冷剤に内包されたゲル化物
質は、高価であるため、現実的な利用が困難であるとい
う問題がある。
【0006】そこで、本発明は、冷凍解凍を繰り返して
使用した場合であっても、保水性が低下することはな
く、天然材料からなる安価な保冷剤を提供することを目
的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、以上の目的を
達成するためになされたもので、グアーガム及びタマリ
ンドガムのうちの少なくとも一種からなる保水性増粘化
基剤と、カシアガム、ローカストビーンガム及びタラガ
ムから選ばれた一種以上の多糖類、並びにキサンタンガ
ムからなる保形性ゲル化基剤と、を備えたことを特徴と
する保冷剤である。
【0008】本発明によれば、保水性増粘化基剤とし
て、グアーガム及びタマリンドガムのうちの少なくとも
一種からなるものを備えているので、保水性に優れてお
り、冷凍解凍を繰り返したとしても離水することは少な
く、また、保形性ゲル化基剤として、カシアガム、ロー
カストビーンガム及びタラガムから選ばれた一種以上の
多糖類、並びにキサンタンガムからなるものを備えてい
るので、袋に内包させた場合に袋の保形性に優れてお
り、例えば袋にピンホールなどの穴が空いた場合であっ
ても、内包物が流出することは少ない。
【0009】また、本発明に係る保冷剤の主原料である
グアーガム、タマリンドガムは、安価であるため、本発
明に係る保冷剤は、低コストで製造することができる。
【0010】また、本発明に係る他の保冷剤は、グアー
ガム及びタマリンドガムのうちの少なくとも一種からな
る保水性増粘化基剤と、ネイティブジェランガムからな
る保形性ゲル化基剤と、を備えたことを特徴とするもの
である。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明において、前記保水性増粘
化基剤の含有量は、前記保形性ゲル化基剤に対して少な
くとも等量以上であることが好ましく、特に保水性増粘
化基剤と保形性ゲル化基剤の比が1〜10:1であるこ
とが好ましい。また、保形性ゲル化基剤として、カシア
ガム、ローカストビーンガム及びタラガムのうち少なく
とも一種以上の多糖類とキサンタンガムとの混合物を用
いる場合、保形性ゲル化基剤中のキサンタンガムの割合
は、10〜50%であることが好ましい。
【0012】また、ネイティブジェランガムは、単体で
も保形性ゲル化基剤として機能するとともに、保水力に
も優れているので、高濃度(例えば1.0%)で使用す
ると、その効果を十分に発揮することができるが、ネイ
ティブジェランガムは、高価であるため、安価な保水性
増粘化基剤と組合せて使用することにより、安価な保冷
剤を提供することができる。
【0013】本発明に係る保冷剤において、多糖類(保
水性増粘化基剤及び保形性ゲル化剤)の水に対する使用
濃度は、0.5〜3.0%であることが好ましい。
【0014】本発明に係る保冷剤は、先ず、カシアガ
ム、ローカストビーンガム及びタラガムのうち少なくと
も一種以上の多糖類と、キサンタンガムを混合すること
により、保形性ゲル化基剤を得て、その保形性ゲル化基
剤に保水性増粘化基剤としてグアーガム及びタマリンド
ガムのうち少なくとも一種以上を加えて混合することに
より、製造することができる。また、グアーガム及びタ
マリンドガムのうち少なくとも一種類以上の多糖類と、
ネイティブジュランガムを混合することにより、製造す
ることができる。
【0015】本発明に係る保冷剤は、例えば、樹脂製の
袋などの容器に密封状態で内包され、その保冷剤が内包
された容器を冷凍することにより使用される。樹脂製の
袋としては、例えばポリエチレンなどを素材とするもの
がある。
【0016】
【実施例】次に、本発明に係る保冷剤の実施例について
説明する。
【0017】実施例1 表1に示す割合で、先ず、カシアガムとキサンタンガム
を水に分散させた後、加熱・溶解させて保形性ゲル化基
剤の加熱溶液を得て、それにグアーガムを水に溶解させ
た保水性増粘化基剤を加え、攪拌後、冷却することによ
り、実施例1に係る保冷剤を製造した。多糖類(保水性
増粘化基剤及び保形性ゲル化基剤)の水に対する使用濃
度を表1に示す。
【0018】
【表1】
【0019】実施例2 表1に示す割合で、先ず、タラガムとキサンタンガムを
水に分散させた後に、加熱・溶解させて保形性ゲル化基
剤の加熱溶液を得て、それにタマリンドガムを水に溶解
させた保水性増粘化基剤を加え、攪拌後、冷却すること
により、実施例2に係る保冷剤を製造した。多糖類の水
に対する使用濃度を表1に示す。
【0020】実施例3 表1に示す割合で、先ず、ネティブジェランガムを水に
分散させた後、加熱・溶解させて保水性増粘化基剤の加
熱溶液を得て、それにグアーガムを水に溶解させた保水
性増粘化基剤溶液を加え、攪拌後、冷却することによ
り、実施例3に係る保冷剤を製造した。多糖類の水に対
する使用濃度を表1に示す。
【0021】実施例4 表1に示す割合で、先ず、ネティブジェランガムを水に
分散させた後、加熱・溶解させて保水性ゲル化基剤の加
熱溶液を得て、それにタマリンドガムを水に溶解させた
保水性増粘化基剤溶液を加え、攪拌後、冷却することに
より、実施例4に係る保冷剤を製造した。多糖類の水に
対する使用濃度を表1に示す。
【0022】比較例1乃至6 特開平4−283431号に記載された保冷剤及びそれ
ら保冷剤内の多糖類の使用濃度を変更した保冷剤を図1
に示すように比較例1乃至6として採用した。
【0023】上記実施例1乃至4に係る保冷剤と表1に
示す比較例1乃至6について、離水試験を行った。離水
試験は、冷凍された保冷剤100gを室温25℃のもと
1時間放置した際の保冷剤の離水量を比較した。その結
果を表2に示す。
【0024】
【表2】
【0025】表2から実施例1乃至4に係る保冷剤、特
に実施例1に係る保冷剤は、比較例1乃至6に比し離水
する量が少なく、保水性に優れていることが分かる。
【0026】次に、上記比較例2に係る保冷剤、アクリ
ル酸重合体及び水と、上記実施例1に係る保冷剤につい
て、保冷性試験を行った。試験被体としてそれぞれ70
gをポリエチレンなどで構成される容器に充填し、−2
0℃で15時間冷凍した後、室温状態で放置し、解凍す
る過程を経時的に検温した。その結果を図1に示す。
【0027】図1に示すように、比較例2に係る保冷
剤、アクリル酸重合体及び水の場合、60分を過ぎてか
ら、温度が0℃を超えて、急速に温度が上昇するのに対
し、実施例1に係る保冷剤の場合、120分過ぎまで零
下の状態を保ち、0℃を超えた場合でも、急速に温度が
上昇することはなく、180分くらいまで、なだらかに
温度が上昇することが分かる。したがって、本発明に保
冷剤は、従来から保冷剤として利用されている比較例2
に係る保冷剤、アクリル酸重合体、又は水に比し、保例
性に優れているといえる。
【0028】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、保水性
増粘化基剤と保形性ゲル化基剤から保冷剤を構成するこ
とにより、冷凍解凍を繰り返して使用した場合であって
も、保水性が低下することはなく、天然材料からなる安
価な保冷剤を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る保冷剤の実施例1、アクリル酸重
合体及び水について行った保冷性試験の結果を示すグラ
フである。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】グアーガム及びタマリンドガムのうちの少
    なくとも一種からなる保水性増粘化基剤と、カシアガ
    ム、ローカストビーンガム及びタラガムから選ばれた一
    種以上の多糖類、並びにキサンタンガムからなる保形性
    ゲル化基剤と、を備えたことを特徴とする保冷剤。
  2. 【請求項2】グアーガム及びタマリンドガムのうちの少
    なくとも一種からなる保水性増粘化基剤と、ネイティブ
    ジェランガムからなる保形性ゲル化基剤と、を備えたこ
    とを特徴とする保冷剤。
  3. 【請求項3】前記保水性増粘化基剤の含有量が前記保形
    性ゲル化基剤に対して少なくとも等量以上であることを
    特徴とする請求項1又は2記載の保冷剤。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002014420A1 (en) * 2000-08-16 2002-02-21 The Nisshin Oillio, Ltd. Transparent, aqueous elastomer
JP2008156588A (ja) * 2006-11-30 2008-07-10 Nippon Koonsutaac Kk 保冷剤
KR20210033752A (ko) * 2019-09-19 2021-03-29 주식회사 엠에스씨 하이드로 콜로이드 충진재 및 이를 갖는 아이스 팩

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002014420A1 (en) * 2000-08-16 2002-02-21 The Nisshin Oillio, Ltd. Transparent, aqueous elastomer
JP2008156588A (ja) * 2006-11-30 2008-07-10 Nippon Koonsutaac Kk 保冷剤
KR20210033752A (ko) * 2019-09-19 2021-03-29 주식회사 엠에스씨 하이드로 콜로이드 충진재 및 이를 갖는 아이스 팩
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