JPH0322919B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0322919B2
JPH0322919B2 JP526983A JP526983A JPH0322919B2 JP H0322919 B2 JPH0322919 B2 JP H0322919B2 JP 526983 A JP526983 A JP 526983A JP 526983 A JP526983 A JP 526983A JP H0322919 B2 JPH0322919 B2 JP H0322919B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ice cream
storage agent
cold storage
aqueous solution
glucose
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP526983A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS59131687A (ja
Inventor
Shukuyuki Harada
Mayumi Fukazawa
Yoshinobu Matsushita
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Light Metal Co Ltd
Original Assignee
Nippon Light Metal Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Light Metal Co Ltd filed Critical Nippon Light Metal Co Ltd
Priority to JP58005269A priority Critical patent/JPS59131687A/ja
Publication of JPS59131687A publication Critical patent/JPS59131687A/ja
Publication of JPH0322919B2 publication Critical patent/JPH0322919B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は主として家庭内でアイスクリームやシ
ヤーベツト等の冷菓を製造する際に使用される蓄
冷剤に関する。
従来、家庭内でアイスクリーム等の冷菓を製造
するには外容器内に食塩を混入せしめた氷を入
れ、この外容器内にアイスクリーム材料を充填し
た内容器を浸漬し冷却して行なつていたが、氷と
内容器との接触面積が少なく冷却能が小さいた
め、アイスクリーム等の製造に長時間を要してい
た。このため、所定の組成の液状の蓄冷剤を予め
外容器内に密封した2重容器を使用してアイスク
リームを製造する考案がさなされていた。かかる
蓄冷剤は、例えば、所定濃度の食塩水にグリセリ
ン、エチレングリコール等の有機質粘稠剤あるい
はエタノール等のアルコール等を適宜の割合で混
合したものであり、その凍結温度は−12℃前後に
設定されていた。このため、この蓄冷剤を家庭用
冷凍庫で冷却した場合には、家庭用冷凍庫内の冷
却雰囲気温度が約−18℃であり、蓄冷剤の凍結温
度との温度差が小さいため、蓄冷剤を使用可能温
度にまで冷却するのに長時間を要する欠点があつ
た。又このようにして冷却された蓄冷剤を用いて
アイスクリームを製造した場合にも、蓄冷剤の凍
結温度が約−12℃の低温であるため、アイスクリ
ーム材料が充填された内容器の壁部に該材料が凍
つて付着してしまい、内容器の中央部まで充分な
冷却ができず、アイスクリームの生成にも長時間
を要していた。さらに、この内容器の壁部への凍
結を防止するため、アイスクリーム材料を強く撹
拌する必要が生じ、アイスクリーム製造に多大の
労力を要し、又、面倒でもあり、充分に利用され
ていなかつた。
本発明者は、このようは蓄冷剤の欠点を改良す
べく、種々の素材を検討した結果、所定濃度の炭
酸水素カリウム(KHCO3)水溶液にエチルアル
コールあるいはグルコースを混合すると、極めて
良好なアイスクリーム生成能を有する蓄冷剤が得
られることを見出し、この知見に基づいて、さら
に研究を重ね、本発明を完成するに至つたもので
ある。
本発明の好ましい態様は、重量濃度16〜18%炭
酸水素カリウム水溶液に対して、エチルアルコー
ルを容積比で2〜10%混合するか、若しくはグル
コースを重量比で3〜10%混合する。
以下、本発明をさらに詳細に説明する。
本発明において、アイスクリーム等の冷菓を製
造する蓄冷剤の特性として、以下の条件が設定さ
れた。
凍結温度が−7℃ないし−10℃であること。
すなわち、家庭用冷凍庫内の雰囲気温度は一般
に−15℃〜−20℃の範囲にあり、この冷凍庫内
で急速に冷却される必要性及びアイスクリーム
生成のために充分な低温となる必要性を加味し
て上記温度が設定されたものである。
急速に冷却されても混合された素材が共晶す
ること。すなわち、一部の素材が凍結しない場
合には、蓄冷剤が偏在してアイスクリーム材料
全体を効率よく冷却することができず、製造に
長時間を要するからである。
食品衛生上問題がないこと。内容器又は外容
器が腐食や亀裂等により、容器外に漏出した場
合、人体に有害であるときは使用ができないた
めである。このため、人体に対して無害である
か、又は毒性が極めて低いことが必要である。
封入容器を腐食しないこと。容器は耐久性、
熱電導性、加工性等を加味して、一般にはアル
ミニウム合金板、ジユラルミン合金板等が使用
されるが、これらの素材に限らず、容器として
使用された材質を腐食することは長期の使用に
耐えないからである。
凍結時の体積膨張率が小さいこと。蓄冷剤は
外容器内に封入されて使用されるのが一般的で
あるから、凍結によつて不用意に体積が膨張す
るのは容器に必要以上の圧力が負荷して、容器
の変形や亀裂を生ずるからである。
比較的安価で入手でき、供給量がある程度確
保されること。
炭酸水素カリウム溶液にエチルアルコール又は
グルコースを混入したものは以上の条件を全て、
充足しており、蓄冷剤として最適である。
炭酸水素カリウムは市販のものを精製してもよ
いが、精製することなくそのまま使用した方が製
造工程、価格の点で好ましい、この炭酸水素カリ
ウムは水道水あるいは蒸溜水等の水に重量濃度で
16〜18%溶解されて、水溶液の状態で使用され、
より好ましくは重量濃度16.95%の水溶液が使用
される。
この炭酸水素カリウム水溶液に対して、エチル
アルコールあるいはグルコースが所定量混合され
る。
エチルアルコールは濃度95%、99%等の市販エ
タノールを使用することができ、前記炭酸水素カ
リウム水溶液500c.c.に対して容積比で2〜10%が
混合されて蓄冷剤が生成される。一般に塩の水溶
液にエタノール等の有機溶媒を添加すると塩の溶
解度は低下するから、エタノールやグルコースの
混合により、凝固点降下はなされず、−7℃ない
し−10℃の凍結温度は得られないが、上記割合で
混合した場合には、凝固点(凍結温度)は依然と
して、上記範囲内で維持される。なお、炭酸水素
カリウムを予め、所定濃度の水溶液としないで、
炭酸水素カリウムの粉末あるいは結晶と水及びエ
チルアルコールの同時に混合した場合には、炭酸
水素カリウムが溶解せず目的の蓄冷剤は得られな
い。
グルコースはd−グルコース(ブドウ糖)、l
−グルコースのいずれも使用することができ、炭
酸水素カリウム水溶液500c.c.に対し、重量比で3
〜10%溶解されて、蓄冷剤が生成される。このグ
ルコースは粉末の状態で添加されてもよいが予め
グルコース水溶液としてから、炭酸水素カリウム
水溶液に混合され、上記混合割合とした方が効率
的である。
以上のようにして得られた蓄冷剤は、予め外容
器の中に封入され、使用に際して家庭用冷凍庫内
で冷却された後、内容器の内部にアイスクリーム
等の冷菓用材料が充填されて、冷菓の製造がなさ
れる。この場合、本発明の蓄冷剤は内容器内の材
料を過度に急冷しないから、内容器の壁部に該材
料が凍結、付着することなく、撹拌も不用とな
り、良好なアイスクリームの短時間で製造するこ
とが可能となる。
以下、本発明の実施例によつて具体化する。
実施例 1 重量濃度16.95%の炭酸水素カリウム水溶液500
c.c.に対しエチルアルコール10c.c.、20c.c.、30c.c.、
40
c.c.、50c.c.を加えて混合して蓄冷剤を製造し、これ
を2重容器の外容器内に封入して約−20℃の雰囲
気温度の家庭用冷凍庫で冷却した。この場合、蓄
冷剤は、−7.5℃で全体が均一に凍結した。この冷
却後の2重容器を冷凍庫から取り出し、生クリー
ム200c.c.、生玉子2個(約130g)、砂糖45gを混
合したアイスクリーム材料を10℃で内容器内に充
填し、アイスクリームを製造した。
20分後に品温−4.0℃の良好なアイスクリーム
が得られた。又、この場合、内容器内のアイスク
リーム材料を強く撹拌する必要はなかつた。
実施例 2 重量濃度16.95%の炭酸水素カリウム溶液500c.c.
に対し、グルコース15g、25g、35g、50gを加
えて溶解し、蓄冷剤を製造した。この蓄冷剤を実
施例1と同様に2重容器の外容器内に封入して同
様の条件で冷却した。凍結温度は−7℃であり、
均一に凍結していた。次に、実施例1と同様のア
イスクリーム材料を内容器内に充填して、アイス
クリームを製造した。
20分後に品温−4.0℃以下の良好なアイスクリ
ームが得られ、製造中強く撹拌する必要がなかつ
た。
比較例 1 重量濃度16.95%の炭酸水素カリウム水溶液390
c.c.を家庭用冷凍庫内で−17℃に冷却(凍結温度は
−6.3℃)後、実施例1と同様なアイスクリーム
材料を冷却したが、1時間後においてもアイスク
リームは製造できなかつた。この場合、アイスク
リーム材料の品温は−3.6℃であつた。
比較例 2 重量濃度で食塩7%及び尿素32.5%が混合され
た水溶液(商品名「チルフアースト」)500gを2
重容器の外容器内に封入し、実施例1と同様に冷
却した。凍結温度は−11.5℃であつた。冷却後の
内容器内に実施例1と同様のアイスクリーム材料
を充填し、アイスクリームを製造した。
25分後に品温−3.5℃のアイスクリームが製造
されたが、この場合、内容器の壁部へアイスクリ
ーム材料が凍結して付着したため、アイスクリー
ム材料を強く撹拌する必要があつた。
以上、詳細に説明したように、本発明の蓄冷剤
によれば、冷凍庫内での凍結時間が短縮されると
共に、アイスクリームの製造時間も短縮されて、
アイスクリーム製造が短時間で可能となる。又、
過度に急冷しないから、アイスクリーム材料を強
く撹拌することも不要となり、利用度の高いもの
とすることができる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 炭酸水素カリウム水溶液にエチルアルコール
    若しくはグルコースを混合してなる蓄冷剤。 2 前記炭酸水素カリウム水溶液は重量濃度16〜
    18%水溶液であり、この水溶液に対し、前記エチ
    ルアルコールが容積比で2〜10%混合されている
    特許請求の範囲第1項記載の蓄冷剤。 3 前記炭酸水素カリウム水溶液は重量濃度16〜
    18%水溶液であり、この水溶液に対して前記グル
    コースが重量比で3〜10%混合されている特許請
    求の範囲第1項記載の蓄冷剤。
JP58005269A 1983-01-18 1983-01-18 蓄冷剤 Granted JPS59131687A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP58005269A JPS59131687A (ja) 1983-01-18 1983-01-18 蓄冷剤

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP58005269A JPS59131687A (ja) 1983-01-18 1983-01-18 蓄冷剤

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS59131687A JPS59131687A (ja) 1984-07-28
JPH0322919B2 true JPH0322919B2 (ja) 1991-03-27

Family

ID=11606506

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP58005269A Granted JPS59131687A (ja) 1983-01-18 1983-01-18 蓄冷剤

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS59131687A (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61155486A (ja) * 1984-12-07 1986-07-15 Nippon Light Metal Co Ltd 蓄冷剤
GB2187471B (en) * 1986-03-06 1990-01-17 Nippon Light Metal Co Coolant
JPS62285978A (ja) * 1986-06-05 1987-12-11 Nippon Light Metal Co Ltd 蓄冷剤組成物
JPS6312684A (ja) * 1986-07-02 1988-01-20 Nippon Light Metal Co Ltd 蓄冷剤組成物
DE3631601A1 (de) * 1986-09-17 1988-04-07 Philips Patentverwaltung Kaeltespeicher fuer die speiseeisherstellung
FR2620723B1 (fr) * 1987-09-23 1990-01-12 Sofrigam Nouveaux elements refrigerants

Also Published As

Publication number Publication date
JPS59131687A (ja) 1984-07-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US3333969A (en) Process for producing carbonated ice
JPH0322919B2 (ja)
JPS61155486A (ja) 蓄冷剤
TW201142002A (en) Cold-storage agent
US2574763A (en) Freezable self-sustaining body of silica gel and method of making the same
JP2003129040A (ja) 保冷剤組成物
US2811451A (en) Process of preparing extracts from seaweeds of the eucheuma family
JPS5931643A (ja) 冷凍パン生地の製造方法
JPS5951734A (ja) アイスグレーズ剤
US1968195A (en) Congealing solution
NO129354B (ja)
JPH05247454A (ja) 蓄冷剤
JP2572690B2 (ja) 冷却剤
JPH0740884B2 (ja) リキュール類を含んだシャーベットとその製造方法
US2342991A (en) Production of low temperatures
JPH0113027B2 (ja)
JP3077017B2 (ja) 固型スープ
JPS61204291A (ja) 蓄冷剤組成物
JPH0420250A (ja) 耐凍性ゼリー
JP2001019943A (ja) 保冷剤
JPS6336766A (ja) 浸漬凍結液
JP2024118404A (ja) 組成物及び蓄熱材
JPS62285978A (ja) 蓄冷剤組成物
HU203261B (en) Coolant for charging cooling accumulators
JPH10267476A (ja) オゾン含有氷の製造方法