JPH04237Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［技術分野］ 本考案は扉の支持構造における扉面体と支持ア
ームとの連結部の構造に関するものである。

［背景技術］ 従来、ガレージ扉のような扉にあつては、第８
図に示すように支柱のような支持部１に支持アー
ム２の基端を回転自在に枢支し、支持アーム２の
先端に扉面体３を取着して形成され、扉面体３を
縦方向に向けた状態で閉塞され、扉面体３を上方
で横方向に向けた状態で解放されるようになつて
いる。ところで従来扉面体３と支持アーム２の先
端との取付けは扉面体３に設けた取付孔４から取
付ボルト５を支持アーム２の先端面に螺入して行
つており、扉面体３と支持アーム２とは決まつた
位置にねじ止めされるため、施工誤差などにより
支持アーム２の位置が上下、左右方向にずれた場
合取付けが困難であるという欠点があつた。

［考案の目的］ 本考案は叙述の点に鑑みてなされたものであつ
て、本考案の目的とするところは扉面体と支持ア
ームとの取付部を上下、左右に調整可能として、
支持アームの位置が施工誤差等で多少ずれていて
も取付けが容易で施工がしやすい扉の支持構造を
提供するにある。

［考案の開示］ 本考案扉の支持構造は支持アーム２の基端を支
持部１に回転自在に枢支し、支持アーム２の先端
に扉面体３を取着し、扉面体３が縦方向を向いた
状態で閉塞されると共に扉面体３が上方で横方向
を向いた状態で解放される扉の支持構造におい
て、扉面体３の縦框６に長手方向に断面リツプ付
きコ字状の縦溝７を設けると共に縦溝７内に長手
方向に摺動自在に固定板８を内装し、縦框６の縦
溝７の外面側にアーム取付金具９を配置し、アー
ム取付金具９の縦框６の外面側に当接した取付片
１０に水平方向に穿設した長孔１１を介して固定
板８に扉取付ボルト１２を螺入してアーム取付金
具９を縦框６に固定し、アーム取付金具９に支持
アーム２の先端部を固定したものであつて、上述
のように構成することにより従来例の欠点を解決
したものである。つまり扉面体３の縦框６の縦溝
７に固定板８を摺動自在に内装し、縦框６の外面
側に配置したアーム取付金具９の取付片１０から
固定板８に扉取付ボルト１２を螺入してアーム取
付金具９を縦框６に固定し、アーム取付金具９に
支持アーム２の先端を固定したことにより、支持
アーム２の先端に取付けたアーム取付金具９を上
下に位置調整でき、またアーム取付金具９の取付
片１０の水平方向に設けた長孔１１を介して扉取
付ボルト１２を螺入したことによりアーム取付金
具９を左右方向に位置調整できるようにしたもの
である。

以下本考案を実施例により詳述する。

１は支柱のような支持部であつて、左右に配置
した支持部１の上端に夫々一対の支持アーム２の
基端を回転自在に枢支してある。３は例えば縦格
子状に形成せる扉面体であつて、扉面体３の左右
両側の縦框６に夫々の支持アーム２の先端部が連
結されている。そして扉面体３を第１図、第２図
に示すように縦方向に向けると閉塞され、扉面体
３を第３図に示すように上方で横方向に向けると
解放されるようになつている。上記縦框６は内部
が中空の角パイプ状であつて、支持アーム２を連
結する側の面に長手方向に亘つて断面リツプ付き
コ字状の縦溝７を凹設してある。この縦溝７内に
は矩形板状の固定板８を上下に摺動自在に内装し
てあり、固定板８にはねじ孔１３を穿設してあ
る。９はアーム取付金具であつて、コ字状の嵌合
部１４の上下端より取付片１０を連出して構成さ
れている。取付片１０には水平方向に長い長孔１
１を穿設してあり、下の取付片１０の下端の幅方
向の中央よりＬ字状の係止片１５を連出してあ
る。上記嵌合部１４は内部が中空の支持アーム２
の先端部内に嵌合できる大きさであつて、嵌合部
１４にねじ孔１６を設けてある。支持アーム２の
先端部には透孔１７を穿孔してある。上記アーム
取付金具９は取付片１０を縦溝７の外面側に当接
するように縦框６の外面側に配置され、長孔１１
を介して扉取付ボルト１２をねじ孔１３に螺入し
てアーム取付金具９を縦框６に固定してある。ア
ーム取付金具９の嵌合部１４が支持アーム２の先
端部内に嵌合され、透孔１７からアーム取付ボル
ト１８をねじ孔１６に螺入してアーム取付金具９
に支持アーム２の先端部が固定してある。このと
き扉取付ボルト１２を緩めることにより固定板８
を上下に摺動させて上下位置を調整したり、扉取
付ボルト１２に対して長孔１１を摺動させて左右
位置を調整したりできて支持アーム２の先端部に
アーム取付金具９の位置を合わせることができ
る。支持アーム２の先端部に対してアーム取付金
具９の位置を調整したあと扉取付ボルト１２を締
め付けて固定する。またこのとき縦溝７の底面の
切起し片１９を切起す。すると扉取付ボルト１２
の先端の上方に切起し片１９が位置して扉取付ボ
ルト１２が多少緩んで固定板８が摺動し得る状態
になつても扉取付ボルト１２の先端が切起し片１
９に係止してアーム取付金具９と共に固定板８が
上に抜けることがない。またたとえ扉取付ボルト
１２が完全に抜けても係止片１５が切起し片１９
に係止してアーム取付金具９と共に固定板８が上
に抜けることがない。

［考案の効果］ 本考案は叙述のように扉面体の縦框に長手方向
に断面リツプ付きコ字状の縦溝を設けると共に縦
溝内に長手方向に摺動自在に固定板を内装し、縦
框の縦溝の外面側にアーム取付金具を配置し、ア
ーム取付金具の縦框の外面側に当接した取付片に
水平方向に穿設した長孔を介して固定板に扉取付
ボルトを螺入してアーム取付金具を縦框に固定
し、アーム取付金具に支持アームの先端部を固定
しているので、扉取付ボルトを緩めた状態で縦溝
に沿つて固定板を摺動させて上下位置を調整した
り、扉取付ボルトに対して長孔を摺動させて左右
位置を調整したりできるものであつて、施工誤差
等により支持アームの位置が設定位置より多少ず
れていてもアーム取付金具の位置を調整してアー
ム取付金具に支持アームを取付けることができて
施工が容易にできるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例の閉塞状態の一部切
欠正面図、第２図は同上の側面図、第３図は同上
の解放状態の側面図、第４図は同上の縦框と支持
アームとの連結部の平断面図、第５図は第４図の
正断面図、第６図は第４図の側断面図、第７図
ａ，ｂ，ｃは同上のアーム取付金具の平面図、正
面図及び側面図、第８図は従来例の斜視図であつ
て、１は支持部、２は支持アーム、３は扉面体、
６は縦框、７は縦溝、８は固定板、９はアーム取
付金具、１０は取付片、１１は長孔、１２は扉取
付ボルトである。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 支持アームの基端を支持部に回転自在に枢支
   し、支持アームの先端に扉面体を取着し、扉面体
   が縦方向を向いた状態で閉塞されると共に扉面体
   が上方で横方向を向いた状態で解放される扉の支
   持構造において、扉面体の縦框に長手方向に断面
   リツプ付きコ字状の縦溝を設けると共に縦溝内に
   長手方向に摺動自在に固定板を内装し、縦框の縦
   溝の外面側にアーム取付金具を配置し、アーム取
   付金具の縦框の外面側に当接した取付片に水平方
   向に穿設した長孔を介して固定板に扉取付ボルト
   を螺入してアーム取付金具を縦框に固定し、アー
   ム取付金具に支持アームの先端部を固定して成る
   扉の支持構造。