JPH04237813A - エンジンの排気浄化装置 - Google Patents

エンジンの排気浄化装置

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Publication number
JPH04237813A
JPH04237813A JP3023002A JP2300291A JPH04237813A JP H04237813 A JPH04237813 A JP H04237813A JP 3023002 A JP3023002 A JP 3023002A JP 2300291 A JP2300291 A JP 2300291A JP H04237813 A JPH04237813 A JP H04237813A
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JP
Japan
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filter
temperature
exhaust
time
bypass valve
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Application number
JP3023002A
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English (en)
Inventor
Hiromichi Miwa
博通 三輪
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、この発明はエンジンの
排気浄化装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ディーゼルエンジンでは、排気中に含ま
れるカーボン等の微粒子(パーティキュレート)を大気
中に放出させないよう排気通路に備えたフィルタで捕集
するものがある。このものでは、堆積したパーティキュ
レートを定期的に燃やしてやることで、フィルタを再生
する必要がある。
【0003】そのため、特開昭59−85417号や特
開昭59−20515号の公報によれば、フィルタをバ
イパスする通路にバイパス弁が設けられ、フィルタの入
口温度がパーティキュレートの再燃焼温度(たとえば4
00℃)以上でかつフィルタの出口温度がフィルタを溶
損させない温度(たとえば600℃)以下となるように
、またそのときの運転条件にかかわらず一定の排気量だ
けがフィルタに導かれるようにバイパス弁が開かれ、こ
れによりフィルタの再生が行なわれる。
【0004】そして、フィルタの再生に必要と思われる
時間が経過するとフィルタの再生が終了したと判定され
、あるいはフィルタ出口温度が所定値以上になったこと
より火炎がフィルタ後端部まで到達した(つまりフィル
タの再生が終了した)として、バイパス弁が閉じられる
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
装置では、フィルタの再生中は、基本的には排気をバイ
パスして流す構成になっているため、フィルタの再生が
十分に行なわれているとはいえず、再生に多くの時間が
かかっていた。
【0006】たとえば、バイパス通路を通って流れる排
気により、フィルタの上流側の排気管部材等の温度が低
下し、この排気管部材等の熱容量に依存する昇温効果が
損なわれたり、またフィルタに導かれる排気流量が不足
してフィルタの内部温度が再生反応の進行に伴って低下
することがあった。
【0007】また、フィルタ上流側の排気温度がフィル
タ温度より高く、その排気をフィルタに導けばフィルタ
をさらに昇温しうる場合であっても、フィルタの再生中
としてバイパス弁を開くことにより、高温の排気を無駄
にバイパスさせてしまうことがあったのである。
【0008】この発明はこのような従来の課題に着目し
てなされたもので、フィルタの確実な再生をはかる装置
を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、図1で示
すように、排気通路31に介装され排気中のパーティキ
ュレートを捕集するフィルタ32と、このフィルタ32
を昇温させるデバイス(たとえば吸気絞り装置と排気絞
り装置の一方または両方)33と、このフィルタ32を
バイパスする通路34と、この通路34を開閉するバイ
パス弁35と、このバイパス弁35の駆動装置36と、
エンジンの運転領域を排気温度に対応してフィルタ32
の自己再生可能領域とそれ以外の少なくとも2つに区分
けする手段37と、エンジンの負荷と回転数をそれぞれ
検出するセンサ38,39と、これらの検出値から定ま
る運転条件が前記自己再生可能領域以外の領域にあるか
どうかを判定する手段40と、前記フィルタ32の再生
時期にあるかどうかを判定する手段41と、これらの判
定結果に基づき再生時期になりかつ運転条件が前記自己
再生可能領域以外の領域にある場合に前記昇温デバイス
33を作動させてフィルタ32の再生を開始させる手段
42と、前記エンジン負荷の検出値から減速時にあるか
どうかを判定する手段43と、この減速判定時からの経
過時間TimerCを計測する手段44と、この経過時
間TimerCが所定時間TimeDに達するかどうか
を判定して、所定時間TimeDに達しない間は前記昇
温デバイス33の作動中に前記バイパス弁35が開き、
所定時間TimeDを達すると前記昇温デバイス33の
作動中に前記バイパス弁35が閉じられるように前記バ
イパス弁駆動装置36を作動させる手段45とを設けた
【0010】第2の発明は、図2で示すように、排気通
路31に介装され排気中のパーティキュレートを捕集す
るフィルタ32と、このフィルタ32を昇温させるデバ
イス(たとえば吸気絞り装置と排気絞り装置の一方また
は両方)33と、このフィルタ32をバイパスする通路
34と、この通路34を開閉するバイパス弁35と、こ
のバイパス弁35の駆動装置36と、エンジンの運転領
域を排気温度に対応してフィルタ32の自己再生可能領
域とそれ以外の少なくとも2つに区分けする手段37と
、エンジンの負荷と回転数をそれぞれ検出するセンサ3
8,39と、これらの検出値から定まる運転条件が前記
自己再生可能領域以外の領域にあるかどうかを判定する
手段40と、前記フィルタ32の再生時期にあるかどう
かを判定する手段41と、これらの判定結果に基づき再
生時期になりかつ運転条件が前記自己再生可能領域以外
の領域にある場合に前記昇温デバイス33を作動させて
フィルタ32の再生を開始させる手段42と、前記エン
ジン負荷の検出値から加速時にあるかどうかを判定する
手段46と、この加速判定時からの経過時間Timer
Eを計測する手段44と、この経過時間TimerEが
所定時間TimeFに達するかどうかを判定して、所定
時間TimeFに達しない間は前記昇温デバイス33の
作動中に前記バイパス弁35を閉じ、所定時間Time
Fに達すると前記昇温デバイス33の作動中に前記バイ
パス弁35が開くように前記バイパス弁駆動装置36を
作動させる手段48とを設けた。
【0011】
【作用】第1の発明では、判定手段40,41により再
生時期になりかつ運転条件がフィルタ32の自己再生可
能な領域以外の領域にあることが判定されると、再生開
始手段42により昇温デバイス33が作動されてフィル
タ32の再生が開始される。  減速時は比較的に低温
の排気が排出されることが予想され、減速時になるとバ
イパス通路34が開かれることにより、排気の大部分が
フィルタ32を迂回して排出され、フィルタ32が冷却
されることを防止する。
【0012】減速後に所定時間TimeDを越えると、
昇温デバイス33の作動中でもバイパス通路34が閉じ
られることにより、フィルタ32の上流側の排気管部材
等の温度が低下し、この排気管部材等の熱容量に依存す
る昇温効果が損なわれることを防止し、かつフィルタ3
2の内部温度が再生反応の進行に伴って低下することを
防止する。
【0013】第2の発明では、加速時になるとバイパス
弁35が閉じられる。大出力が要求される加速時には、
フィルタ温度以上の高温の排気が排出されることが予想
され、加速した段階よりバイパス弁35を閉じておくと
、加速時の高温の排気が応答遅れなくフィルタ32へと
導かれてフィルタ32が昇温される。
【0014】これにより加速直後はフィルタ32の再生
反応によって発生する熱によりフィルタ32の内部温度
が上昇するが、加速後に所定時間TimeFを越えて経
過すると、バイパス通路34が開かれることにより、フ
ィルタ32が保温される。すなわち、排気の流れによっ
てフィルタ32から奪われる熱量がフィルタ32の反応
によって発生する熱量より多くなってフィルタ32の再
生反応を阻害することを防止する。
【0015】
【実施例】図3はこの発明の一実施例のシステム図であ
る。図において、3はエンジン1から排出されるパーテ
ィキュレートを捕集するフィルタである。図では、パー
ティキュレートのうち特にカーボンに対して捕集効率の
高い、いわゆるウォールスルータイプのものを示してあ
るが、三次元網目状に形成した付着捕集タイプのもので
もかまわない。
【0016】吸気通路5にはバタフライ型の絞り弁6が
設けられ、この吸気絞り弁6にはダイヤフラムアクチュ
エータ8が連結される。アクチュエータ8の圧力室と負
圧源とを連通する通路には三方電磁弁9が介装され、こ
の電磁弁9をOFFからONにすると、アクチュエータ
8の圧力室に大気圧に代えて一定圧の負圧が導入され、
吸気絞り弁6が一定開度まで閉じられる。なお、吸気絞
り弁6は常開のタイプである。
【0017】同様にして、フィルタ3上流の排気通路2
に絞り弁11が、この排気絞り弁11の上流よりフィル
タ3をバイパスする通路14にバイパス弁15がそれぞ
れ設けられ、これらの弁11,15もダイヤフラムアク
チュエータ12,16と三方電磁弁13,17により駆
動される。ただし、絞り弁11は常開の、バイパス弁1
5は常閉のタイプで、これらも2位置(絞り弁11につ
いては一定開度まで閉じられた位置と全開位置、バイパ
ス弁15については全閉位置と全開位置)をとる。
【0018】こうして設けられた吸気絞り弁6とその駆
動装置(8,9)は吸気絞り装置を、また排気絞り弁1
1とその駆動装置(12,13)は排気絞り装置を構成
し、これらは後述する昇温補助装置(ヒーター19とそ
の通電装置からなる)とともに、フィルタの各昇温デバ
イスとして働く。
【0019】フィルタ3の前面にはヒーター19が設け
られ、コントロールユニット27からの通電信号を受け
るとフィルタ3を加熱する。
【0020】21は半導体式圧力センサで、フィルタ3
の前後差圧ΔPを検出する。22と23は熱電対からな
る温度センサで、バイパス通路14の分岐する位置より
も上流の排気温度Texとフィルタ内部温度Tcntを
それぞれ検出する。このフィルタ内部温度のかわりにフ
ィルタ出口温度を用いることもできる。
【0021】24はエンジン1の回転数Neを検出する
センサ(クランク角センサ)、25はポテンショメータ
から構成されアクセル開度(エンジン負荷相当量)Qを
検出するセンサ、26は冷却水温Twを検出するセンサ
である。
【0022】これらセンサからの信号は、マイクロコン
ピュータからなるコントロールユニット27に入力され
、コントロールユニット27では、3つの三方電磁弁9
,13,17にON,OFF信号を、ヒーター19に通
電信号をそれぞれ出力する。
【0023】図4,図5,図6はフィルタ3を再生させ
るためのルーチンで、所定の時間ごと(たとえば10m
secごと)に演算される。
【0024】1.再生時期の判定
【0025】S1ではエンジン回転数Ne,アクセル開
度Q,排気温度Tex,フィルタ内部温度Tcnt,冷
却水温Twおよびフィルタ3の前後差圧ΔPを読みこむ
【0026】S2では再生時期であるかどうかをみて、
再生時期にあると判断すればS3に進む。この場合、フ
ラグにて再生時期を判断するようにしてあり、再生時期
にある場合はフラグがセットされている。
【0027】なお、このフラグは、実際のフィルタ前後
差圧ΔPと予め定めた捕集限界時のフィルタ前後差圧Δ
Pmaxとの比較により、ΔP≧ΔPmaxであれば再
生時期にあると判断され、フラグがセットされる。再生
時期の判断はこれに限らず捕集量履歴や走行距離,走行
時間に基づくものであってもかまわない。
【0028】2.運転領域の判定
【0029】S3とS8では、そのときのアクセル開度
Qとエンジン回転数Neから定まる運転条件が、いずれ
の領域にあるのかを判定する。ここでは、運転領域が、
図7で示したように、排気温度に対応して大きく3つに
分けられている。
【0030】このうちAは、各昇温デバイスを作動させ
なくとも、排気温度がSOF(有機可溶成分で、未燃燃
料成分およびオイル成分からなる)の反応温度以上とな
り、触媒によるSOFの反応に誘起されてパーティキュ
レートが再燃焼される領域(いわゆるフィルタの自己再
生領域)である。なお、ここでの触媒によるSOFの反
応温度は、たとえば200℃程度以上、また触媒による
パーティキュレートの再燃焼温度は400℃程度以上で
ある。
【0031】これに対してBとCは、昇温デバイスを作
動させないと、フィルタ温度を再生温度まで上昇させる
ことができない領域(Bは排気絞りとヒーター作動を行
うことによって、またCは排気絞りとヒーター作動に加
え、吸気絞りを行うことによって、それぞれSOFの反
応温度以上に昇温させることのできる領域)である。
【0032】これら区分けされた領域はたとえばマップ
等によりあらかじめ設定しておく。
【0033】3.フィルタの再生操作
【0034】この区分けされた3つの領域に応じて、吸
気絞り装置,排気絞り装置,ヒーターの各昇温デバイス
を選択的に作動させることでフィルタの再生を行う。
【0035】(i) A領域
【0036】この場合には、S4〜6でヒーター19へ
の通電をカットするとともに、排気絞り弁11と吸気絞
り弁6をともに開く。A領域では、ヒーターや吸気絞り
,排気絞りによる昇温効果を期待しなくとも、排気温度
がSOFの反応温度以上となるからである。
【0037】ただし、S7でバイパス弁15を閉じる。 これは、A領域で排気をバイパスするとエミッションを
悪化させる場合もあるためである。
【0038】(ii) B領域
【0039】この場合には、S18,S25で、排気絞
り弁15を一定開度まで閉じる。B領域では、排気絞り
またはヒーター19の作動によって、SOFの反応温度
以上に昇温させることができるからである。
【0040】S9で減速時であるかどうかを判定する。 なお、減速時であるかどうかの判定は、一定時間あたり
のアクセル開度の変化量と所定値との比較により行えば
よい。
【0041】S9で減速時と判定されると、S10に進
みタイマ値TimerCをクリアし、S11でタイマ値
TimerEにTimeFが代入され、S12で減速フ
ラッグがセットされる。ここでTimerCは減速後の
期間を計測するタイマ値であり、TimerEは加速後
の期間を計測するタイマ値であり、TimeFは排気バ
イパス弁15を閉作動させる期間を設定するものである
。また、減速フラッグは減速後加速されるまでの間セッ
トされ、減速後所定期間バイパス弁15を開いた後にバ
イパス弁15を閉じる昇温作動が行われる。
【0042】一方、S9で減速時と判定されなかった場
合、またはS12を終えると、S13に進んで加速判定
が行われる。ここでの、加速時であるかどうかの判定も
、一定時間あたりのアクセル開度の変化量と所定値との
比較により行えばよい。
【0043】S13で加速時でないと判定された場合は
、S14に進んでTimerCとTimeDの比較が行
われる。ここでTimerCがTimeD(減速後に排
気バイパスを行う期間)より小さい場合、すなわち減速
後の所定期間はS15に進んでTimerCがインクリ
メントされ、TimerCがTimeD以上になるまで
の期間、S16でヒーター19への通電をカットすると
ともに、S17で吸気絞り弁6を開き、S18で排気絞
り弁11を閉じ、S19でバイパス弁15を開く。
【0044】一方、S14でTimerCがTimeD
以上と判定された場合は、S20に進んで減速フラッグ
がセットされているかどうかを判定する。S20で減速
フラッグがセットされていると判定されると、S23に
進んでヒーター19への通電をし、S24で吸気絞り弁
6を開き、S25で排気絞り弁11を閉じ、S26でバ
イパス弁15を閉じる。
【0045】上記一連の操作は図1の減速後の経過時間
TimerCがTimeDに達しない間は昇温デバイス
の作動中にバイパス弁が開き、減速後TimeDに達す
ると昇温デバイスの作動中にバイパス弁が閉じられるよ
うにバイパス弁駆動装置を作動させる手段45の機能に
相当する。
【0046】また、S13で加速時であると判定された
場合はS27でTimerCにTimeDが代入され、
S28でTimerEがクリアされ、S29で減速フラ
ッグがリセットされた後に、S22に進む。S22に進
んでTimerEがインクリメントされ、S23でヒー
ター19の通電が行われ、S24で吸気絞り弁6を開き
、S25で排気絞り弁11を閉じ、S26でバイパス弁
15を閉じる。
【0047】加速後の定常運転時も、S13で加速時で
ないと判定されるとS14に進み、TimerCにTi
meDが代入されているためにS20に進み、さらに減
速フラッグがリセットされているためにS21に進みT
imerEとTimeFの比較が行われる。ここで、T
imerEがTimeF以上となるまでの期間はS22
以降に進んでバイパス弁15を閉じる。一方、S21で
TimerEがTimeF以上になったと判定された場
合、S16に進んでヒーター19への通電をカットする
とともに、S17で吸気絞り弁6を開き、S18で排気
絞り弁11を閉じ、S19でバイパス弁15を開く。
【0048】上記一連の操作は図2の加速後の経過時間
TimerEがTimeFに達しない間は昇温デバイス
の作動中にバイパス弁が閉じ、加速後TimeFに達す
ると昇温デバイスの作動中にバイパス弁が開かれるよう
にバイパス弁駆動装置を作動させる手段48の機能に相
当する。
【0049】(iii) C領域
【0050】この場合は、B領域にある場合とほぼ同様
であり、相違するのは、排気絞りとヒーター作動に、さ
らに吸気絞り(S37)を加えることによって、SOF
の反応温度以上に昇温させている点だけである。
【0051】ただし、減速直後または加速後TimeF
に達した場合にはバイパス弁15が開かれるので、これ
に対応させてS17で吸気絞り弁6を開き吸気絞りを中
止している。これは、吸気絞りを行うと、燃焼不安定に
より排気の組成が悪くなるので、こうした排気がバイパ
ス通路14からそのまま排出されるのを防止するためで
ある。
【0052】4.再生終了の判定
【0053】S45ではタイマ値TimerAと所定値
TimeBを比較し、TimerA<TimeBであれ
ば、S46でタイマ値TimerAをインクリメントす
る。このタイマ値TimerAは再生操作が開始されて
からの時間を表している。S45でTimerA≧Ti
meBと判定されれば、A47でフィルタ3の再生が終
了したと判断する。いいかえると、S47で再生の終了
がセットされるまでは再生時期と判定されているため、
上記の再生操作が継続される。再生終了がセットされる
と、再生時期ではなくなったものとされ、S2からS4
8以降へと進む。
【0054】5.後処理
【0055】S48〜S51ではすべての昇温装置の作
動を停止して、排気の全量をフィルタ3に導き、パーテ
ィキュレートをフィルタ3で捕集できる状態に戻す。
【0056】S52でタイマ値TimerAをクリアし
、S53でタイマ値TimerCにTimeDを代入し
、S54でタイマ値TimerEにTimeFを代入し
、S55では再生終了をリセットする。
【0057】これで、フィルタ再生操作の説明をおえる
。図1,図2との対応では、S2が再生時期判定手段4
1、S3またはS9が領域判定手段40、S18,S2
3,S25,S36,S37,S38が再生開始手段4
2、S9,S30が減速時判定手段43、S10,S1
5,S31が時間計測手段44、S14,S19,S2
6,S34,S39が作動手段45、S13,S33が
加速時判定手段46、S22,S28,S41,S44
で時間計測手段47、S19,S21,S26,S39
,S43が作動手段48の各機能を果たしている。
【0058】ここで、この例の作用を説明する。
【0059】再生時期になりかつ運転条件がB,C領域
にあることが判定されると、少なくとも排気絞弁11が
閉作動されてフィルタ3の再生が開始される。
【0060】減速時は比較的に低温の排気が排出される
ことが予想され、減速時になるとバイパス弁15が開く
ことにより、排気の大部分がフィルタ3を迂回して排出
され、フィルタ3が冷却されることを防止する。
【0061】減速後の経過時間TimerCがTime
Dを越えると、バイパス弁15が閉じられることにより
、フィルタ3の上流側の排気管部材の温度が低下し、こ
の排気管部材の熱容量に依存する昇温効果が損なわれる
ことを防止し、かつフィルタ3の内部温度が低下するこ
とを防止する。
【0062】加速時になるとフィルタ3の温度以上の高
温の排気が排出されることが予想され、加速した段階よ
りバイパス弁15を閉じておくと、加速時の高温の排気
が応答遅れなくフィルタ3へと導かれてフィルタ3が昇
温される。
【0063】これにより、加速直後はフィルタ3の再生
反応によって発生する熱によりフィルタ32の内部温度
が上昇するが、加速後の経過時間TimerEがTim
eFを越えると、バイパス弁15が開かれることにより
、フィルタ3が保温される。すなわち、排気流れによっ
てフィルタ3から奪われる熱量がフィルタ3での反応に
よって発生する熱量より多くなった場合、フィルタ3で
の再生反応は途中で終えんしてしまうことを防止する。
【0064】なお、B領域とC領域で、バイパス弁15
の閉弁時にヒーター19の作動を排気絞りや吸気絞りに
加えるのは、確実にSOFの反応温度以上に昇温させる
ためであり、また排気絞りや吸気絞りのみに頼ると、燃
焼を不安定にして排気エミッションや燃費を悪くしてし
まうことがあるためである。すなわち、B,C領域での
排気や吸気の各絞り量を少なくすることにより、排気エ
ミッション等の悪化を最小限に抑えるため、ヒーター1
9に通電しているのである。
【0065】こうして、フィルタ3の冷却を防止しつつ
フィルタ3を現状よりも昇温させられる限り排気を積極
的に導くようにすることで、再生の開始されたフィルタ
3が再生可能な高い温度に維持され、フィルタ3の再生
が確実に行なわれる。この結果、フィルタ3の再生に要
する時間を短くすることができ、再生時間を短縮すると
、ヒーター19の通電時間や吸気絞り,排気絞りを行う
時間も短くなるので、再生運転時の燃費や運転性の悪化
等も最小限に抑えることができる。
【0066】これに対して、従来例では、フィルタ自体
の温度が再生可能域に維持されるようにバイパス弁が開
かれるため、フィルタ自体の温度が再生可能域にないか
ぎり、フィルタ上流側の排気温度がいくら高くても、フ
ィルタに導かれることがなかったのである。
【0067】また、実施例では、フィルタ3を高温状態
に維持させるために排気をバイパスさせているといって
も、C領域では吸気絞りを中止して排気組成が悪くなら
ないようにしているため、バイパス通路14から放出さ
れた排気が環境に悪影響を及ぼすことはほとんどない。 この意味では、A領域にはパーティキュレートが多く排
出される場合があるので(たとえば高負荷時)、バイパ
ス通路14を開いていると、パーティキュレートが大気
に放出され問題となるのであるが、この例によれば、A
領域ではバイパス弁15を閉じて排気の全量をフィルタ
3に導くことで、再生操作に入っていても、パーティキ
ュレートが放出されないようにしている。
【0068】
【発明の効果】第1の発明では、昇温デバイスの作動さ
れる領域で、減速直後は排気をバイパス通路に逃がし、
減速後の経過時間が所定値を越えると排気バイパスを停
止するようにしたため、減速時から減速後のフィルタの
冷却を防止し、フィルタの再生が確実に行われる。
【0069】第2の発明では、昇温デバイスの作動され
る領域で、加速直後は排気バイパスを停止し、加速後の
経過期間が所定値を越えると排気をバイパス通路に逃す
ようにしたため、加速時の高温の排気が漏れなくフィル
タに導かれることにより、フィルタの昇温効果を高める
とともに、一度昇温されたフィルタ温度を再生可能な温
度に維持することができ、再生時間を短縮して燃費の悪
化を最小限に抑えられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第一の発明のクレーム対応図である。
【図2】第二の発明のクレーム対応図である。
【図3】実施例のシステム図である。
【図4】この実施例の制御動作を説明するための流れ図
である。
【図5】この実施例の制御動作を説明するための流れ図
である。
【図6】この実施例の制御動作を説明するための流れ図
である。
【図7】この実施例の運転領域図である。
【符号の説明】
1    エンジン 2    排気通路 3    フィルタ 5    吸気通路 6    吸気絞り弁 8    ダイアフラムアクチュエータ9    三方
電磁弁 11  排気絞り弁 12  ダイアフラムアクチュエータ 13  三方電磁弁 14  バイパス通路 15  バイパス弁 16  ダイアフラムアクチュエータ 17  三方電磁弁 19  ヒーター 21  圧力センサ 22  排気温度センサ 23  フィルタ内部温度センサ 24  クランク角センサ 25  アクセル開度センサ(エンジン負荷センサ)2
6  水温センサ 27  コントロールユニット 31  排気通路 32  フィルタ 33  昇温デバイス 34  バイパス通路 35  バイパス弁 36  バイパス弁駆動装置 37  領域区分け手段 38  エンジン負荷センサ 39  エンジン回転数センサ 40  領域判定手段 41  再生時期判定手段 42  再生開始手段 43  減速時判定手段 44  時間計測手段 45  作動手段 46  加速時判定手段 47  時間計測手段 48  作動手段

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  排気通路に介装され排気中のパーティ
    キュレートを捕集するフィルタと、このフィルタを昇温
    させるデバイスと、このフィルタをバイパスする通路と
    、この通路を開閉するバイパス弁と、このバイパス弁の
    駆動装置と、エンジンの運転領域を排気温度に対応して
    フィルタの自己再生可能領域とそれ以外の少なくとも2
    つに区分けする手段と、エンジンの負荷と回転数をそれ
    ぞれ検出するセンサと、これらの検出値から定まる運転
    条件が前記自己再生可能領域以外の領域にあるかどうか
    を判定する手段と、前記フィルタの再生時期にあるかど
    うかを判定する手段と、これらの判定結果に基づき再生
    時期になりかつ運転条件が前記自己再生可能領域以外の
    領域にある場合に前記昇温デバイスを作動させてフィル
    タの再生を開始させる手段と、前記エンジン負荷の検出
    値から減速時にあるかどうかを判定する手段と、この減
    速判定時からの経過時間を計測する手段と、この経過時
    間が所定時間に達するかどうかを判定して、所定時間に
    達しない間は前記昇温デバイスの作動中に前記バイパス
    弁が開き、所定時間に達すると前記昇温デバイスの作動
    中に前記バイパス弁が閉じられるように前記バイパス弁
    駆動装置を作動させる手段とを設けたことを特徴とする
    エンジンの排気浄化装置。
  2. 【請求項2】  排気通路に介装され排気中のパーティ
    キュレートを捕集するフィルタと、このフィルタを昇温
    させるデバイスと、このフィルタをバイパスする通路と
    、この通路を開閉するバイパス弁と、このバイパス弁の
    駆動装置と、エンジンの運転領域を排気温度に対応して
    フィルタの自己再生可能領域とそれ以外の少なくとも2
    つに区分けする手段と、エンジンの負荷と回転数をそれ
    ぞれ検出するセンサと、これらの検出値から定まる運転
    条件が前記自己再生可能領域以外の領域にあるかどうか
    を判定する手段と、前記フィルタの再生時期にあるかど
    うかを判定する手段と、これらの判定結果に基づき再生
    時期になりかつ運転条件が前記自己再生可能領域以外の
    領域にある場合に前記昇温デバイスを作動させてフィル
    タの再生を開始させる手段と、前記エンジン負荷の検出
    値から加速時にあるかどうかを判定する手段と、この加
    速判定時からの経過時間を計測する手段と、この経過時
    間が所定時間に達するかどうかを判定して、所定時間に
    達しない間は前記昇温デバイスの作動中に前記バイパス
    弁を閉じ、所定時間に達すると前記昇温デバイスの作動
    中に前記バイパス弁が開くように前記バイパス弁駆動装
    置を作動させる手段とを設けたことを特徴とするエンジ
    ンの排気浄化装置。
JP3023002A 1991-01-23 1991-01-23 エンジンの排気浄化装置 Pending JPH04237813A (ja)

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