JPH0423700A - スピーカ用磁気回路とその組立方法 - Google Patents

スピーカ用磁気回路とその組立方法

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JPH0423700A
JPH0423700A JP12947890A JP12947890A JPH0423700A JP H0423700 A JPH0423700 A JP H0423700A JP 12947890 A JP12947890 A JP 12947890A JP 12947890 A JP12947890 A JP 12947890A JP H0423700 A JPH0423700 A JP H0423700A
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正洋 西浦
Haruo Takenaka
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、組立方法が容易で且つ性能が優れた外磁型
のスピーカ用磁気回路とその組立方法に関する。
[従来の技術] 従来における外磁型のスピーカ用磁気回路の代表的な構
造は、周知のごとく中央に固定穴が穿設されているリン
グ状の下部プレートの前記固定穴に端部が挿入されてポ
ールが突設され、該ポールを囲むように前記下部プレー
トの上にリング状マグネットとリング状の上部プレート
とが重ねて載置されて、当該上部プレートの内周とポー
ル端部外側面との間にリング状の磁気空隙が形成されて
いる。この様な磁気回路は組立て作業を容易にするため
に下部プレートとポールとを予め固定して一体化したり
、又は鍛造により最初から1個の部品として製造される
ことが普通である。
[解決しようとする課題] この様な構造を有する従来の磁気回路は、下部プレート
等構成部品の有する寸法公差が組立て後に累積されて、
上部プレートの上面とポールの上面とが同一平面とはな
らず、これらの2部品の夫々の上面が同一平面となるよ
うに正確に組立てられた磁気回路と比較して磁束の分布
状態が変化してスピーカの能率が低下するだけでなく、
スピーカの組立て時にはポールの上面を基準として磁気
空隙に対するボイスコイルの位置を設定するので、磁気
空隙に対してポール上面の位置が不揃いであれば、磁束
とボイスコイルとの鎖交状態がスピーカごとに一定とな
らず、歪が増加したり能率が低下するという解決すべき
課題があった。
そこで本発明は、外磁型磁気回路とその組立方法におい
て、上部プレートの上面とポールの上面とを基準として
組立てることにより、上記従来例の有する課題を解決す
ることを目的とする。
[課題を解決するための手段] 上記した目的を達成するための本発明に係るスピーカ用
磁気回路とその組立方法を第1実施例を示す第1図〜第
3図を用いて説明すると、本発明は、中央にポール2の
取付穴が形成されているリング状の下部プレート1と該
下部プレート1の前記取付穴に一端部が挿入されて突設
されたポール2と、該ポール2を囲むように前記下部プ
レート1に載置されたリング状マグネット3及び該リン
グ状マグネット3に重ねて載置されたリング状の上部プ
レート4とからなり、当該上部プレート4の内周面とポ
ール2の他端部側面とでリング状の磁気空隙が形成され
ている外磁型のスピーカ用磁気回路の組立方法において
、前記上部プレート4が嵌合載置される凹部5aと該凹
部5aの中心に突設された磁気空隙設定用環状突起5b
とが形成されている受け治工具5の凹部にリング状の上
部プレート4を前記磁気空隙設定用環状突起5bを挿通
せしめて載置する工程と、磁気空隙設定用環状突起5b
の内側にポール2の上端部を挿入する工程と、当該ポー
ル2を囲むように前記上部プレート4にリング状マグネ
ット3を載置する工程と、ポール2の他端部を下部プレ
ート1の前記取付穴にリング状の押圧治工具6で押圧挿
入して下部プレート1とポール2とを締りばめ構造で固
定すると共に接着剤7を使用して下部プレート1と上部
プレート4及びリング状マグネット3を相互に接着固定
することを特徴とするスピーカ用磁気回路の組立方法で
あり、また第2実施例として、リング状の上部プレート
4が嵌合載置される凹部5aと該凹部の中心に突設され
た磁気空隙設定用環状突起とが形成されている受け治工
具5の凹部にリング状の上部プレート4を前記磁気空隙
設定用環状突起を挿通せしめて載置する工程と、磁気空
隙設定用環状突起の内部にポール2の上端部を嵌合挿入
する工程と、当該ポール2を囲むように前記上部プレー
ト4にリング状マグネット3を載置する工程と、中央に
ポール2の取付穴が形成されているリング状の、若しく
は複数個の扇形片を組合せてリング状とした下部プレー
ト1を前記取付穴にポール2の他端部を挿入するように
してリング状マグネット3に載置すると共に、接着剤7
で下部プレート1とポール2とリング状マグネット3及
び上部プレート4を相互に接着固定することを特徴とす
るスピーカ用磁気回路の組立方法であり、更に第2実施
例による製造方法に適応するべく、複数個の扇形片を組
合わせてリング状とした下部プレート1と該下部プレー
ト1の中心穴に一端を挿入して突設されたポール2、及
び該ポール2を囲むように前記下部プレート1に重ねて
載置されたリング状マグネット3と同じくリング状の上
部プレート4とからなることを特徴とする外磁型のスピ
ーカ用磁気回路である。
[作 用] そして、此の様な構成のスピーカ用磁気回路の組立方法
では、組立て作業中上部プレートの上面とポールの上面
とが受け治工具5によって同一面に保持され、且つ、受
け治工具5の磁気空隙設定用環状突起5bによって上部
プレート4の内周部とポール2の外側面によって形成さ
れる磁気空隙も所定値に正確に規定されると共に、磁気
回路を構成する各部品の寸法公差の累積は、ポール2端
部と下部プレート1との締りばめ構造又は嵌合接着構造
による固定位置の差異として吸収され、上部プレート4
の上面とポール2の上面とは必ず同一平面上に位置する
ことになる。
[実施例] 以下図面により本発明の第1実施例及び第2実施例を夫
々詳述するが、工程中に含まれる接着剤塗布作業は従来
例と変わりないので記載並びに図示を省略する。
第1図〜第3図は本発明の第1実施例を示し、第1実施
例の磁気回路は、中央にポール2の固定穴1aが穿設さ
れているリング状の下部プレート1と該下部プレート1
の前記固定穴1aに端部が挿入されて突設されたポール
2、及び該ポール2を囲むように前記下部プレート1に
重ねて載置されたリング状マグネット3とリング状の上
部プレート4とからなり、上部プレート4の内周部とポ
ール2の端部外側面とでリング状の磁気空隙が形成され
ている。
5は、当該磁気回路組立用の受け治工具であって、上面
にリング状の上部プレート4を載置する凹部5aと、当
該上部プレート4とポール2との相対的な位置決めを行
う磁気空隙設定用環状突起5bとが形成され、第1工程
で前記上部プレート4を当該骨は治工具5の凹部5aに
上部プレート4中心穴に前記磁気空隙設定用環状突起5
bを挿通せしめて載置し、第2工程で磁気空隙設定用環
状突起5bの内部にポール2の上端部を嵌合挿入し、第
3工程で当該ポール2を囲むように前記上部プレート4
にリング状マグネット3を載置する(以上第1図)。
次いで第4工程で下部プレート1をポール2固定穴1a
の部位でポール2の他端部に載置して(以上第2図)、
第5工程で下部プレート1の上からリング状の押圧治工
具6で押圧し、下部プレート1とポール2とを締りばめ
構造で固定すると共に、下部プレート1と上部プレート
4とでリング状マグネット3を挟持し、接着剤7で固定
してスピーカ用磁気回路を完成させる(以上第3図)。
本願の第2実施例に適用される磁気回路の下部プレート
1は第4図に示すように複数個(第2実施例では4個)
に分離可能な扇形片1b、 lc、 ld、 Ieを組
合わせてリング状とした構造をなし、上記第1実施例の
第3工程までは同一で、以降の第4工程に於いて、リン
グ状の、又は複数個の扇形片を組み合わせてリング状と
した下部プレート1をポール2の他端部に嵌合させてリ
ング状マグネット3に載置すると共に、接着剤7で下部
プレート1とポール2とリング状マグネット3及び上部
プレート4を相互に固定する(以上第5図)。或いは複
数個の扇形片を組み合わせてリング状とした下部プレー
トの場合は、個々の扇形片をポール2の周囲で且つリン
グ状マグネット3上に配列して接着してもよい。
上記各実施例に置いて、受け治工具5の周囲をマグネッ
ト3の外周に達するまで立上がらせて、該マグネット3
の位置決めをさせても良い。
以上、本発明に係るスピーカ用磁気回路とその組立方法
について代表的と思われる実施例を基に詳述したが、本
発明によるスピーカ用磁気回路とその組立方法の実施態
様は、上記実施例の構造に限定されるものではなく、前
記したクレーム記載の構成要件を具備し、本発明にいう
作用を呈し、以下に述べる効果を有する限りにおいて、
適宜改変して実施しうるものである。
[効 果] 本発明に係る磁気回路の組立方法では、組立て作業中上
部プレートの上面とポールの上面とが受け治工具によっ
て同一面に保持され、且つ、受け治工具の磁気空隙設定
用環状突起によって上部プレートの内周部とポールの外
側面によって形成される磁気空隙も所定値に正確に規定
されると共に、磁気回路の構成各部品の寸法公差の累積
はポール端部と下部プレートとの締りばめ構造による固
定位置の差異として吸収され、上部プレートの上面とポ
ールの上面とは必ず同一面に存在することになる。従っ
て、上部プレートの上面とポールの上面の不一致により
磁束の分布状態が変化してスピーカの能率が低下する事
を防止するだけでなく、磁気空隙に対するボイスコイル
の相対位置が不揃いとなって磁束とボイスコイルとの鎖
交状態がスピーカごとに一定とならず、歪が増加したり
能率が低下するという従来例に見られた欠点が解消され
、安定した高性能を有するスピーカを提供することがで
きるという効果を有するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は第1実施例の第3工程までを示す断面図、第2
図は同第4工程の断面図、第3図は同第5工程の断面図
、第4図は第2実施例に適用する磁気回路の背面図、第
5図は第2実施例の完成工程の2方向断面図である。 1は下部プレート、2はポール、3はマグネット、4は
上部プレート、5は受け治工具、6は押圧治工具、7は
接着剤である。 特許出願人 オンキヨー株式会社

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、中央にポール(2)の取付穴が形成されているリン
    グ状の下部プレート(1)と該下部プレート(1)の前
    記取付穴に一端部が挿入されて突設されたポール(2)
    と、該ポール(2)を囲むように前記下部プレート(1
    )に載置されたリング状マグネット(3)及び該リング
    状マグネット(3)に重ねて載置されたリング状の上部
    プレート(4)とからなり、当該上部プレート(4)の
    内周面とポール(2)の他端部側面とでリング状の磁気
    空隙が形成されている外磁型のスピーカ用磁気回路の組
    立方法において、前記上部プレート(4)が嵌合載置さ
    れる凹部と該凹部の中心に突設された磁気空隙設定用環
    状突起とが形成されている受け治工具5の凹部にリング
    状の上部プレート(4)を前記磁気空隙設定用環状突起
    を挿通せしめて載置する工程と、磁気空隙設定用環状突
    起の内側にポール(2)の上端部を挿入する工程と、当
    該ポール(2)を囲むように前記上部プレート(4)に
    リング状マグネット(3)を載置する工程と、ポール(
    2)の他端部を下部プレート(1)の前記取付穴にリン
    グ状の押圧治工具6で押圧挿入して下部プレート(1)
    とポール(2)とを締りばめ構造で固定すると共に接着
    剤(7)を使用して下部プレート(1)と上部プレート
    (4)及びリング状マグネット(3)を相互に接着固定
    することを特徴とするスピーカ用磁気回路の組立方法。 2、リング状の上部プレート(4)が嵌合載置される凹
    部と該凹部の中心に突設された磁気空隙設定用環状突起
    とが形成されている受け治工具5の凹部にリング状の上
    部プレート(4)を前記磁気空隙設定用環状突起を挿通
    せしめて載置する工程と、磁気空隙設定用環状突起の内
    部にポール(2)の上端部を嵌合挿入する工程と、当該
    ポール(2)を囲むように前記上部プレート(4)にリ
    ング状マグネット(3)を載置する工程と、中央にポー
    ル(2)の取付穴が形成されているリング状の、若しく
    は複数個の扇形片を組合せてリング状とした下部プレー
    ト(1)を前記取付穴にポール(2)の他端部を挿入す
    るようにしてリング状マグネット(3)に載置すると共
    に、接着剤(7)で下部プレート(1)とポール(2)
    とリング状マグネット(3)及び上部プレート(4)を
    相互に接着固定することを特徴とするスピーカ用磁気回
    路の組立方法。 3、複数個の扇形片を組合わせてリング状に形成せしめ
    た下部プレート(1)と該下部プレート1に形成されて
    いる中心穴に一端を挿入して突設されたポール(2)、
    及び該ポール(2)を囲むように前記下部プレート(1
    )に重ねて載置されたリング状マグネット(3)と、当
    該リング状マグネット(3)に重ねて載置されたリング
    状の上部プレート(4)とからなることを特徴とする外
    磁型のスピーカ用磁気回路。
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